説明

回転型可変抵抗器

【課題】回転体の回転位置と出力値とのリニアリティを大幅に向上させることができて検出精度が高く、しかも各種の配線基板に容易に適用可能な汎用性を有する回転型可変抵抗器を提供すること。
【解決手段】回転型可変抵抗器の本体部分1が基台2を介して配線基板に実装されるように構成し、本体部分1を基台2上に搭載した後、摺動子7を保持する回転体6を位置合わせした状態で抵抗基板3を基台2に対し回転させることによって、抵抗体パターン4に対する摺動子7の初期位置を調整する。そして、こうして位置調整した抵抗基板3を、例えば抵抗基板3に一体化された取付板8の係止片8bによって基台2に固定する。この回転型可変抵抗器は、回転体6の係合部6aに回転操作部材の駆動軸20が係合され、駆動軸20によって回転体6が回転駆動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転可能な摺動子を抵抗体パターンに摺接させて回転位置に応じた電気信号を出力する回転型可変抵抗器に係り、特に、摺動子の回転位置と出力値とのリニアリティが良好で高精度な検出が可能な回転型可変抵抗器に関する。
【背景技術】
【0002】
回転可能な摺動子を抵抗体パターンに摺接させている回転型可変抵抗器では、抵抗体パターンに対する摺動子の接触位置に応じた電気信号を出力させることができるため、その出力値から摺動子の回転位置が検出可能である。従来のこの種の回転型可変抵抗器は、例えば特許文献1に開示されているように、抵抗体パターンや端子等が設けられた抵抗基板と、摺動子が取り付けられた摺動子受け(回転部材)とを備えて構成され、摺動子受けが抵抗基板に対して回転可能に支持されている。一般的に、抵抗基板には抵抗体パターンと同心状に集電体パターンが設けられており、これら両パターンに摺動子を摺接させていると共に、抵抗体パターンの両端と集電体パターンからそれぞれ端子が導出されている。また、摺動子受けの中心部には非円形な係合孔が形成されており、この係合孔に操作つまみ等からなる回転操作部材の駆動軸を係合させることにより、回転操作部材の回転力が摺動子受けに付与されるようになっている。したがって、抵抗基板に設けられた各端子を配線基板のランドに半田付けした実装後、回転操作部材の駆動軸を介して摺動子受けが回転駆動されると、それに伴って摺動子が抵抗体パターンと集電体パターン上を摺動するため、各端子から出力される抵抗値が変化するようになっている。
【特許文献1】特開2003−7516号公報(第3−4頁、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、フィードバックセンサ等に使用される回転型可変抵抗器のように高い検出精度が要求される場合、摺動子受け(係合孔)の回転位置と出力値とのリニアリティが極めて重要となる。しかしながら、抵抗基板上における抵抗体パターンの印刷時の位置ずれや、摺動子受けに摺動子を取り付ける際の位置ずれ等を完全になくすことはできないため、前述した従来の回転型可変抵抗器では、摺動子受けの回転位置と出力値との相関関係に若干の誤差が生じることは避け難かった。つまり、出力値から摺動子受けの回転位置を正確に検出するためには、初期状態で抵抗体パターンと摺動子および摺動子受けの相対位置が回転操作方向にずれていないことが前提となるが、こうした位置ずれが全く発生しないように印刷や組立を行うことは困難なので、従来の回転型可変抵抗器においては、予め若干の検出誤差を見込んでおかねばならず、高精度化には限界があった。
【0004】
また、従来の回転型可変抵抗器は、抵抗基板に設けられた端子が半田付けできるようなランドを備えた配線基板に対してのみ実装可能であり、ランドの配置や形状が異なる別の配線基板に適用させる際には、本体部分の構成は同じで端子の配置や形状だけが異なる別の回転型可変抵抗器を製造しなければならなかった。しかしながら、配線基板のバラエティに対応させるために、動作や性能には相違がなく一部の構成のみが異なる複数種類の回転型可変抵抗器を製造することは非効率的であり、コスト面での不利が大きかった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、回転体の回転位置と出力値とのリニアリティを大幅に向上させることができて検出精度が高く、しかも、各種の配線基板に容易に適用可能な汎用性を有する回転型可変抵抗器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の回転型可変抵抗器では、抵抗体パターンおよび該抵抗体パターンに接続された第1端子が設けられた抵抗基板と、回転操作部材と係合して回転力が付与される係合部を有し前記抵抗基板に対して回転可能な回転体と、前記抵抗体パターンに摺接して前記回転体と一体的に回転する摺動子と、前記第1端子に導通される第2端子が設けられて前記抵抗基板が搭載される基台と、前記抵抗基板を前記基台に固定せしめる基板固定手段とを備え、前記基台に搭載された前記抵抗基板は該基台に固定されるまで回転操作方向に沿って位置調整可能であり、かつ、この位置調整時に前記第1端子は前記第2端子との接触を維持するように構成した。
【0007】
このように第1端子が設けられた抵抗基板を、第1端子に導通される第2端子が設けられた基台に搭載するという構成にした回転型可変抵抗器は、本体部分が基台を介して配線基板に実装されることになり、配線基板のランドには第2端子が半田付けされる。したがって、回転体を基台に対して位置合わせし、かつ抵抗基板は基台に固定していない組立段階で、抵抗基板を基台に対し適宜回転させて摺動子との相対位置を変化させることにより、抵抗体パターンに対する摺動子の初期位置の調整が容易かつ正確に行える。また、かかる位置調整時に第1端子は第2端子との接触を維持するため、配線基板との電気的接続に支障をきたす虞もない。すなわち、抵抗体パターンの印刷時の位置ずれや回転体に摺動子を一体化させる際の位置ずれ等によって、抵抗体パターンと摺動子の初期状態での相対位置が回転操作方向に若干ずれていても、この位置ずれを組立段階で確実に調整することができるため、摺動子を一体的に設けた回転体の回転位置と出力値とのリニアリティを大幅に向上させた高精度化が容易となる。また、この回転型可変抵抗器は、基台を変更するだけでランドの配置や形状が異なる複数種類の配線基板に適用させることができるため、本体部分に何ら変更を加えることなく安価に汎用性を高めることができる。
【0008】
上記の構成において、基板固定手段が抵抗基板に一体化された金属板製の取付板であって、この取付板に設けた複数の係止片を基台に係止させることによって抵抗基板を該基台に固定するようにしてあると、回転操作方向に沿って位置調整した抵抗基板を基台に固定する作業が容易に行える。この場合において、取付板には抵抗基板の貫通孔に挿入される円筒部がバーリング加工によって突設されており、この円筒部の内周面を回転体の軸受面となすという構成にしてあると、回転体を常に円滑に回転させることができて製品寿命が延びるため好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の回転型可変抵抗器は、第1端子が設けられた抵抗基板を、第1端子に導通される第2端子が設けられた基台に搭載し、この基台を介して配線基板に実装されるように構成してあるため、回転体を基台に対して位置合わせし、かつ抵抗基板は基台に固定していない組立段階で、抵抗基板を基台に対し適宜回転させて摺動子との相対位置を変化させることにより、抵抗体パターンに対する摺動子の初期位置の調整が容易かつ正確に行える。また、かかる位置調整時に第1端子は第2端子との接触を維持するため、配線基板との電気的接続に支障をきたす虞もない。すなわち、抵抗体パターンの印刷時の位置ずれや回転体に摺動子を一体化させる際の位置ずれ等によって、抵抗体パターンと摺動子の初期状態での相対位置が回転操作方向に若干ずれていても、この位置ずれを組立段階で確実に調整することができるため、摺動子と一体化させる回転体の回転位置と出力値とのリニアリティを向上させて検出精度を大幅に高めることができる。また、この回転型可変抵抗器は、基台を変更するだけでランドの配置や形状が異なる複数種類の配線基板に適用させることができるため、本体部分に何ら変更を加えることなく安価に汎用性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施形態例に係る回転型可変抵抗器の平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は該可変抵抗器の本体部分の側面図、図4は該本体部分の底面図である。
【0011】
これらの図に示す回転型可変抵抗器は、本体部分1を基台2に搭載して電気的かつ機械的に接続したものであり、本体部分1が基台2を介して配線基板(図示せず)に実装されるようになっている。この本体部分1は、抵抗体パターン4や第1端子5等が設けられた抵抗基板3と、抵抗基板3に対して回転可能な合成樹脂製の回転体6と、弾性金属板からなり回転体6に取り付けられて抵抗体パターン4等に摺接する摺動子7と、回転体6を軸支する円筒部8aを有して抵抗基板3の底面に圧着された金属板製の取付板8と、回転体6を覆うように配置されて抵抗基板3および取付板8を拘持している金属板製のカバー部材9とによって主に構成されている。一方、基台2には、第1端子5に導通される金属板からなる複数の第2端子10が設けられており、これら第2端子10が前記配線基板のランドに半田付けされるようになっている。また、基台2には本体部分1が搭載される領域の周囲に複数の逃げ孔2aが形成されている。
【0012】
抵抗基板3には円形の貫通孔3aが形成されており、図1に示すように、抵抗基板3の上面には貫通孔3aの周囲に馬蹄形状の抵抗体パターン4と円環形状の集電体パターン11とが同心状に設けられている。また、抵抗基板3の一辺端部には金属板からなる3本の第1端子5がかしめ固定されており、このうち2本の第1端子5は抵抗体パターン4の両端に接続され、残り1本の第1端子5は集電体パターン11に接続されている。
【0013】
回転体6は、内壁部に係合部6aを有する円筒状軸部6bと、円筒状軸部6bから外方へせり出す鍔部6cとからなり、円筒状軸部6bの上端部はカバー部材9の中央部の貫通孔内に挿入されている。円筒状軸部6bに包囲された内部空間は、係合部6aが存する部分で非円形となっており、この非円形な空間に操作つまみ等からなる回転操作部材の駆動軸20(図2参照)が挿入されて係合部6aと係合するようになっている。これにより、回転操作部材から係合部6aに回転力が付与されて回転体6が回転駆動されることになる。また、円筒状軸部6bの下端部は抵抗基板3の貫通孔3a内において取付板8の円筒部8aに嵌入されており、この円筒部8aの内周面が円筒状軸部6bの軸受面となっている。摺動子7は回転体6の鍔部6cの底面にかしめ等の固定手段を用いて取り付けられており、図2に示すように、この摺動子7には、抵抗体パターン4に摺接する接触片7aと、集電体パターン11に摺接する接触片7bとが設けられている。
【0014】
取付板8には複数箇所に係止片8bが突設されている。これら係止片8bは基台2の逃げ孔2aに挿入して折り返すことによって該基台2に係止されるが、かかる係止片8bの係止作業は、基台2に対する抵抗基板3の位置調整が完了した後に行われる。また、取付板8にはバーリング加工によって、抵抗基板3の貫通孔3a内に挿入される円筒部8aが突設されており、前述したように円筒部8aの内周面が回転体6(円筒状軸部6b)の軸受面となっている。
【0015】
カバー部材9には、抵抗基板3上に載置される側壁部9aと、取付板8を抵抗基板3の底面に圧着せしめる拘持片9bとが形成されている。このカバー部材9によって抵抗基板3と取付板8とが一体的に拘持されており、かつ回転体6の傾きや脱落が防止されている。つまり、カバー部材9を組み付けることによって、本体部分1がユニット品として取り扱えるようになっている。
【0016】
基台2は本体部分1よりもひと回り大きな板状に形成されており、この基台2の一辺端部には、本体部分1の3本の第1端子5に対応する3本の第2端子10がかしめ固定されている。第2端子10の一端部10aは第1端子5を弾性的に挟持可能な三つ叉状に形成されている。なお、第2端子10の他端部は直線状に図示されているが、該他端部は実装前に適宜形状(例えばクランク形状)に折曲加工される。この基台2には複数箇所に逃げ孔2aが穿設されており、これら逃げ孔2aにそれぞれ取付板8の係止片8bを挿入し、かつ各第1端子5を対応する第2端子10の一端部10aに圧入させた状態で、本体部分1が基台2上に搭載される。そして、回転体6の係合部6aを基台2に対し位置合わせして治具等で回り止めしてから、抵抗基板3(本体部分1)を基台2に対し適宜回転させて摺動子7との相対位置を変化させることにより、抵抗体パターン4に対する摺動子7の初期位置を調整する。しかる後、取付板8の各係止片8bをL字状に折り曲げて基台2の適宜箇所に係止させることにより、位置調整された抵抗基板3を含む本体部分1が基台2に固定されて回転型可変抵抗器の組立が完了する。なお、基台2には複数の取付孔2bが穿設されており、これら取付孔2bを位置決め部として図示せぬ配線基板上に基台2が搭載されるようになっている。
【0017】
すなわち、この回転型可変抵抗器は、本体部分1を基台2に搭載した後、抵抗基板3を回転操作方向に沿って位置調整してから取付板8を基台2に係止させるという手順で組み立てられる。したがって、抵抗体パターン4の印刷時の位置ずれや、回転体6に摺動子7を取り付ける際の位置ずれ等によって、抵抗体パターン4と摺動子7の初期状態での相対位置が回転操作方向に若干ずれていても、その位置ずれを組立段階で確実に調整することができる。なお、こうして抵抗基板3を基台2上で若干量回転させても、第2端子10の一端部10a、すなわち、複数(本実施形態例では3本)に分割された接触片に弾性的に挟持されている第1端子5はその一面と他面において該第2端子10との接触を維持するので、実装後に各第1端子5が配線基板との電気的接続に支障をきたす虞はない。また、かかる位置調整時に取付板8も抵抗基板3と一体的に基台2に対して回転するが、図1に示すように、逃げ孔2aは係止片8bが回転操作方向へ若干量移動できる大きさに形成されているので、係止片8bと基台2とが干渉して調整作業が阻害される虞もない。
【0018】
そして、組立が完了した回転型可変抵抗器は、各第2端子10が半田付けできるようなランドを備えた図示せぬ配線基板に実装された後、回転体6の円筒状軸部6b内へ操作つまみ等の回転操作部材の駆動軸20が挿入されて、この駆動軸20が係合部6aと係合する。それゆえ、駆動軸20によって回転体6が回転駆動されるのに伴い、摺動子7が抵抗体パターン4および集電体パターン11に対し摺動して出力抵抗値が変化し、その電気信号が第1および第2端子5,10を介して外部回路へ出力されるようになっている。
【0019】
このように本実施形態例に係る回転型可変抵抗器は、第1端子5が設けられた抵抗基板3(本体部分1)を、第1端子5に導通される第2端子10が設けられた基台2に搭載し、この基台2を介して配線基板に実装されるように構成してあるため、回転体6を基台2に対して位置合わせし、かつ抵抗基板3は基台2に固定していない組立段階で、抵抗基板3(本体部分1)を基台2に対し適宜回転させて摺動子7との相対位置を変化させることにより、抵抗体パターン4に対する摺動子7の初期位置の調整が容易かつ正確に行えるようになっている。また、かかる位置調整時に第1端子5と第2端子10との接触が損なわれないような配慮もなされている。したがって、この回転型可変抵抗器は、摺動子7を取り付けた回転体6(係合部6a)の基台2に対する回転位置と出力値とのリニアリティを大幅に向上させた高精度化が容易であり、高い検出精度が要求されるフィードバックセンサ等として使用すれば顕著な実用的効果を期待できる。
【0020】
また、本実施形態例に係る回転型可変抵抗器は、基台2を変更するだけで、ランドの配置や形状が異なる複数種類の配線基板に適用させることができるため、安価に汎用性を高めることができる。つまり、この回転型可変抵抗器は、本体部分1に何ら変更を加えることなく配線基板のバラエティに対応させることができるため、トータルコストが低減できる。
【0021】
なお、本実施形態例にあっては、金属板製の取付板8に設けた複数の係止片8bを基台2に係止させることによって、位置調整後の抵抗基板3を基台2に固定するようにしてあるため、抵抗基板3を基台2に固定する作業は容易に行える。ただし、逃げ孔2aに接着剤を充填するなどして、位置調整後の抵抗基板3が基台2に強固に固定されるようにしてもよい。
【0022】
また、本実施形態例のように、取付板8にバーリング加工によって円筒部8aを突設しておき、この円筒部8aの内周面を回転体6の軸受面となすという構成にしてあると、回転体6を常に円滑に回転させることができて製品寿命が延びるため好ましい。
【0023】
図5は本発明の第2実施形態例に係る回転型可変抵抗器の断面図であり、図2に対応する部分に同一符号を付すことにより、重複する説明は省略する。
【0024】
図5に示す回転型可変抵抗器は、取付板8の係止片8bの形状が第1実施形態例と異なっており、それ以外の構成は同等である。すなわち、係止片8bの先端部がくさび状に形成されており、このくさび状先端部を基台2に食い込ませることによって、位置調整後の抵抗基板3が基台2に強固に固定できるようになっている。この場合も、逃げ孔2aに接着剤を充填するなどして、固定強度をより一層高めるようにしてもよい。
【0025】
なお、以上説明した各実施形態例では、取付板8の係止片8bによって位置調整後の抵抗基板3を基台2に固定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばカバー部材9の延出部分で抵抗基板3を基台2にかしめ固定してもよい。また、第1端子5と第2端子10の接触を維持するための構造も適宜選択可能であり、例えば抵抗基板3上に電極パターンによって第1端子5を形成し、この電極パターンに第2端子10の一端部を弾接させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る回転型可変抵抗器の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】該可変抵抗器の本体部分の側面図である。
【図4】該本体部分の底面図である。
【図5】本発明の第2実施形態例に係る回転型可変抵抗器の断面図である。
【符号の説明】
【0027】
1 本体部分
2 基台
2a 逃げ孔
3 抵抗基板
3a 貫通孔
4 抵抗体パターン
5 第1端子
6 回転体
6a 係合部
6b 円筒状軸部
7 摺動子
8 取付板(基板固定手段)
8a 円筒部
8b 係止片
9 カバー部材
9b 拘持片
10 第2端子
20 (回転操作部材の)駆動軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抵抗体パターンおよび該抵抗体パターンに接続された第1端子が設けられた抵抗基板と、回転操作部材と係合して回転力が付与される係合部を有し前記抵抗基板に対して回転可能な回転体と、前記抵抗体パターンに摺接して前記回転体と一体的に回転する摺動子と、前記第1端子に導通される第2端子が設けられて前記抵抗基板が搭載される基台と、前記抵抗基板を前記基台に固定せしめる基板固定手段とを備え、
前記基台に搭載された前記抵抗基板は該基台に固定されるまで回転操作方向に沿って位置調整可能であり、かつ、この位置調整時に前記第1端子は前記第2端子との接触を維持するように構成したことを特徴とする回転型可変抵抗器。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記基板固定手段が前記抵抗基板に一体化された金属板製の取付板であって、この取付板に設けた複数の係止片を前記基台に係止させることによって前記抵抗基板を該基台に固定するようにしたことを特徴とする回転型可変抵抗器。
【請求項3】
請求項2の記載において、前記取付板には前記抵抗基板の貫通孔に挿入される円筒部がバーリング加工によって突設されており、この円筒部の内周面を前記回転体の軸受面となしたことを特徴とする回転型可変抵抗器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−108911(P2008−108911A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−290324(P2006−290324)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】