説明

圧力式シール製造機

【課題】しっかりと貼りつけるばかりでなく、販売、使用、保存時においても簡単に汚れたり、破損したりしないこと。
【解決手段】コントロール機構10、付属機構20及びシール本体30の組み合わせから成る。コントロール機構は、下圧部11、回復バネ12及び圧力コントロール部13を含み、下圧部中間の設置部15に回復バネ12を設置し、圧力コントロール部13を下圧部下に設け、中心には設置部に挿入する凸棒16を設ける。シール本体30の図柄シート32を定位置に設置したオイルペーパー31下に粘着層を設ける。下圧部が下圧力を受ける時、圧力コントロール部も下圧し、外側に設けられた補助機構連動する。図柄シートが圧力コントロール部の下に移動する時、コントロール機構の下圧によって図柄シートはオイルペーパーと貼りつくよう構成した。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコントロール機構、付属機構、シール本体から構成され、歯車により各部の動きを連動させ、下圧によりシール本体を製造する圧力式シール製造機の構造を提供する。
【0002】
【従来の技術】
一般の主なシールは、適当な大きさのオイルペーパー上に間隔をおいて幾つかの絵を設置しシールの図柄とし、図柄シート下の部分とオイルペーパーが合わさる部分に粘着質のものを塗ったものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のシールは使用時に使用者が簡単にオイルペーパー上から取り、貼りつける作業ができたが、シールを手でオイルペーパーから取るため、手とシール下の粘着部分と接触する。これによりシールを貼りつける際に、手と接触した部分の粘着力が低下或いは容易にシールがはがれたり、手に粘着部分が残ったりする状況があった。このようにシールを貼りつけたい部分にしっかりと貼りつけるという目的を達することができないばかりでなく、販売、使用、保存時においても簡単に汚れたり、破損したりする状況があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は主にコントロール機構、付属機構及びシール本体の組み合わせから成る。
【0005】 コントロール機構は、下圧部、回復バネ及び圧力コントロール部を含み、下圧部中間に設置部があり、そこに回復バネが設置され、圧力コントロール部は下圧部下に設けられ、中心には設置部に挿入することができる凸棒が設けられている。
【0006】
付属機構はコントロール機構に伴って動き、シール本体はオイルペーパー及び図柄シートから構成され、図柄シートはオイルペーパー下の定位置に設置され、オイルペーパー下には粘着層が設けられている。
【0007】
コントロール機構の下圧部が下圧する力を受ける時、圧力コントロール部も下圧し、外側に設けられた補助機構連動する。シール本体の図柄シートが圧力コントロール部の下に移動する時、コントロール機構の下圧によって図柄シートはオイルペーパーと貼りつくことができる。
【0008】
本考案の目的は下圧部、圧力コントロール部の連動作用により図柄シートが圧力によりオイルペーパーと粘着し、オイルペーパーは外に出される。
【0009】
【考案実施の形態】
図1、図2に示すように、本考案の圧力式シール製造機は主にコントロール機構10、付属機構20及びシール本体30の組み合わせから成る。
【0010】
コントロール機構10は、下圧部11、回復バネ12及び圧力コントロール部を含み、下圧部11の側面は歯部14になっており、中間は下の方に向けて設置部15が設けられている。回復バネ12は設置部15内に設けられ、圧力コントロール部13は下圧部11の下方に設けられている。下圧部11は作動し下へ向けて圧力を加え、圧力コントロール部13中心には設置層15に挿入することができる凸棒16が設けられている。
【0011】
付属機構20は補助輪セット21及び第1、2、3歯車22,23,24を含み、補助輪セットは圧力コントロール13両側に位置し、第1、2歯車22、23は一方向に回転し、圧縮部11両側に設けられ、歯部14と互いに噛み合わさり、第3歯車24と第2歯車23も互いに噛み合わさる。その中心には別にドラム25があり、ドラム周囲には幾つかの突起26が設けられている。
【0012】
シール本体30は第1歯車22上に巻かれ、それはオイルペーパー31及び図柄シート32から構成され、オイルペーパー31には間隔をおいて定位置穴33が設けられ、図柄シート32はオイルペーパー31の両定位置穴33間の下に間隔をおいて設けられ、図柄シート32下には粘着層が設けられている。シール本体30は補助輪セット21に巻きつきその後第3歯車24に巻きついた後外へ出され、定位置穴33とドラム25の突起26は互いに合わさるようになっている。
【0013】
図3に示すようにコントロール機構10の下圧部11が力を受けて下圧する時、その底端は圧力コントロール部13上にあり、設置部15内の回復バネ12は圧力を受け圧縮状態になっている。下圧部11が下に向けて作動する時、付属機構20の第1、2歯車22、23も連動して回転し、第1、2歯車22、23が作動する時、第2歯車23に噛み合わさった第3歯車24も回転する。
【0014】
第1、2歯車22、23が回転する時、第1歯車22上のシール本体30はゆっくりと送り出され、図案シート32は圧力コントロール部13下へ移動する。
コントロール機構10の下圧部11が下圧するのに連動して圧力コントロール部13は下に向けて動き、図案シート32は下圧部11の力により貼り合わさり、第3歯車24が回転する時、ドラム25の突起26は定位置穴33に合わさり動かし、オイルペーパー31は外に出される。
【0015】
図4に示すように、シール本体30の貼りつけ作業が完成した時、下圧部11は下圧状態から解除される。この時、下圧部11の設置部15内に設けられた回復バネ12の弾性回復力により上向きに動かされる。上向きに動かされた時、圧力コントロール部13は無圧力状態になり、シール製造機は次の図柄シート32の貼り付けに移り、シール本体30のオイルペーパー31も圧力コントロール部13下を通過し、定位置穴33とドラム25の突起26の噛み合わせにより、オイルペーパー31が外に送り出される。
【0016】
図5に示すように、付属機構20の圧力コントロール部13の一側面には定位置に第1歯車22が設けられ、下圧部11側面の歯部14と相互に噛み合わさる必要はなく、定位置にある第1歯車22上にあるシール本体30は第3歯車24の回転を利用してドラム25の突起26が定位置穴33を動かしオイルペーパー31を外に送り出す。
【0017】
図6に示すように、付属機構20はまた、補助車27を増設することもでき、これによりシール製造機が使用する図柄シート下に透明カバー34を備える時に、透明カバー34は先に補助車27を通り、図案シート32と貼り合わさり外に移動し、図案シート32はコントロール機構10の圧力コントロール部13下に移動し、下圧部11が下向きに圧力を加えるのを受けて固定の場所に貼りつけられる。
【0018】
【考案の効果】
付属機構20の第1、2歯車22、23は一方向に駆動する歯車で、これによりシール本体30が逆に移動するような状況を防ぐことができ、シール本体30が貼り合わさる時の確実性を高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案一実施例による断面図である。
【図2】 図1に示したA部分の拡大図である。
【図3】 本考案一実施例による下圧部が下圧されたときの状態の断面図である。
【図4】 本考案一実施例による下圧部の下圧が解除されたときの状態の構造図である。
【図5】 本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図6】 本考案の付属機構に補助車を配した他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 コントロール機構
11 下圧部
12 回復バネ
13 圧力コントロール部
14 歯部
15 設置部
16 凸棒
20 付属機構
21 補助輪セット
22 第1歯車
23 第2歯車
24 第3歯車
25 ドラム
26 突起
27 補助車
30 シール本体
31 オイルペーパー
32 図案シート
33 定位置穴

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 本考案圧力式シール製造機の構造は、コントロール機構、付属機構、シール本体から構成され、コントロール機構は、下圧部、回復バネ及び圧力コントロール部を含み、下圧部中間の設置部には回復バネが設けられ、圧力コントロール部は下圧部下方に設けられ、その中心には設置部内に挿入することができる凸棒が設けられ、付属機構は補助輪セット及び第1、2、3歯車を含み、補助輪セットは圧力コントロール部両側定位置に設けられ、第1、2歯車は下圧部両側、第3歯車は第2歯車と噛み合わさって設けられ、シール本体はオイルペーパーと図案シートから構成され図案シートはオイルペーパー下の定位置におかれオイルペーパー下には粘着層が設けられ、コントロール機構の下圧部が力を受けて下圧する時、圧力コントロール部は下圧され、付属機構側面の第1、2歯車も連動して回転し、第2歯車は第3歯車を回転させられ、シール本体の図案シートが圧力コントロール部下へ移動する時、コントロール機構の下圧により図案シートは貼り合わせられることを特徴とする圧力式シール製造機。
【請求項2】 前記記載の付属機構の第1、2歯車は一方向に作動し、シール本体は第1歯車上に巻かれ、第1歯車が回転する時、第1歯車上のシール本体はゆっくりと圧力コントロール部下へ移動することを特徴とする請求項1記載の圧力式シール製造機。
【請求項3】 前記記載の第3歯車は中心にドラムを設け、ドラム周囲には数個の突起が設けられ、シール本体のオイルペーパー上に間隔をあけて設けられた定位置穴とドラムの突起が互いに噛み合わさり、図案シートは両定位置穴間に設置される。第3歯車が回転する時、ドラムの突起は定位置穴に噛み合わさり動かし、オイルペーパーを外に送り出し、付属機構は補助車を増設することができ、透明カバーをシール本体に使用する時、透明カバーは補助車を通して外に移動し図案シートがはずれることを防ぎ、図案シートがスムーズに流れていく特徴のある請求項1記載の圧力式シール製造機。

【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】実用新案登録第3079771号(U3079771)
【登録日】平成13年6月13日(2001.6.13)
【発行日】平成13年8月31日(2001.8.31)
【考案の名称】圧力式シール製造機
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2001−836(U2001−836)
【出願日】平成13年2月22日(2001.2.22)
【出願人】(598159001)