説明

地ベラ

【課題】 クロス類のジョイント作業を楽にした各種作用を有する地ベラ。
【解決手段】 ブレイドの断面形状をクサビ状にし、刃先に沿って目盛りを付け、そして握り部の両側を弧状にし、かつ頭部にハンマー部を形成した。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、壁のクロス貼り、あるいはカーペット敷き等の作業に使用する地ベラに関するものである。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
従来の地ベラは、クロス等を壁に貼る際のカット作業あるいは寸法取りに使用するが、寸法をはかる場合には別途メジャーを必要とし、またカットの際には、刃先のみが線状にクロス等を押え、握り部が浮いた状態で行われるので、クロスが動くのを阻止するために押え用の板がさらに必要となる。
【0003】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、ブレードを断面クサビ状にし、刃元において厚くなるようにして、平面的に置いた場合に握り部が壁面より浮き、握った手の指が壁面に当たらないのでしっかりと保持でき、しかもブレードが平面的に壁面等を押し付けできるようにして、クロスの保持を安定に行えるようにしたものである。
【0004】
また、刃先線に沿って目盛りを付したので、たとえば壁面のコーナー部において残り地がわずかの幅のような場合に、クロスの寸法取りを簡単に行えるようにした。
【0005】
さらにまた、握り部を弧状にして握り易いようにしたとともに、握り部の頭部を肉厚等にして凸部を形成し、ハンマーの代用ができるようにして、カーペットの押え釘を叩くのに使用できるようにした。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案は、ブレイド1の断面がクサビ状になるように、刃元1a、すなわち握り部2との連結部を厚くなるように形成し、また刃先1bに沿って目盛り3を付けてある。
【0007】
握り部2は、両側2a、2bを弧状に曲線とし、頭部2cは、肉厚に凸としてハンマー部4とした。
【0008】
このように形成することにより、ブレイド1を平面Aに置いた時に、握り部2が平面Aより浮くので、握り部2を手で持ったままの状態でいられる。したがってブレイド1の裏面1cの平面がクロス等を押えることになり安定したクロス押えができ、クロスのカット作業がし易いものとなる。
【0009】
また刃先に目盛りを付けたことにより、短い幅のクロス等を簡単に寸法取りすることができる。
【0010】
さらに握り部を弧状にしたことにより握り易くなり作業がし易くなった。
【0011】
さらにまた握り部の頭部にハンマー部4を設けたことにより、地ベラ作業中に簡単にカーペット等の止め釘等を叩くことができる。
【0012】
本考案の地ベラは、従来品のようにブレイドを金属とし握り部を木製としても良く、また硬質プラスチックスによりブレイドと握り部とを一体に成型しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面図
【図2】側面図
【符号の説明】
1 ブレイド
2 握り部
3 目盛り
4 ハンマー部

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 ブレイドの刃先に沿って目盛り付けしてあり、そしてブレイドをその刃元、すなわち握り部との連結部が厚くなるように、断面クサビ状としてある地ベラ。
【請求項2】 握り部の頭部がハンマーとなっている請求項1に記載の地ベラ。
【請求項3】 握り部の両側を同一方向の曲線としてある請求項1あるいは2に記載の地ベラ。

【図1】
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【図2】
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