説明

培養装置

【課題】インキュベータの容量を抑えることができるようにする。
【解決手段】インキュベータ部11は、試料を入れた培養容器を内部に格納して、細胞を培養するのに適した細胞培養環境で試料を培養し、多関節ロボット21は、インキュベータ部11の内部で培養容器を搬送する。多関節ロボット21を構成する機構のうち、ロボットアーム部21bを駆動するロボット本体部21aは、インキュベータ部11の外部に設置され、培養容器の搬送を行うロボットアーム部21bは、インキュベータ部11の側壁11bの開口部11dから内部空間11aに通され、ロボット本体部21aとは側壁11bにより分離されるように配置される。本発明はインキュベータ内で細胞を培養して顕微鏡で観察を行う培養観察装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、培養装置に関し、特に、インキュベータの容量を抑えることができるようにした培養装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インキュベータ内で細胞を培養して顕微鏡で観察する装置が普及しつつある。
【0003】
かかる装置では、まとめて培地交換や継代等を行おうとすると、装置自体が大きくなってしまう点と、1つにまとめるには個々の技術がそれぞれに渡り専門的になってしまう点において問題がある。そこで工程別に開発された各装置に搬送ロボットがアクセスを行い、試料が入れられた培養容器を搬送する方法が一般的に採用されている。
【0004】
このような培養装置としては、例えば特許文献1が知られている。この培養装置においては、内部に設けられた搬送ロボットは、培養室内の全てのトレイに対してアクセス可能であり、それらのトレイにアクセスして搬送を行う。
【特許文献1】特開2005−287466号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1を含む従来技術のように、インキュベータ内に搬送ロボットごと収納する方法を採用した場合、搬送ロボットの駆動源(モータ等)による発熱の問題やインキュベータの容量が大きくなってしまうという問題があった。
【0006】
搬送ロボットの駆動源の発熱やインキュベータの容量が大きくなると、内部空間の熱効率が低下するとともに、高温多湿となる内部空間での搬送ロボットの環境性能の維持が困難になるという問題が出てくる。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、インキュベータの容量を抑えることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の培養装置は、試料を入れた培養容器を内部に格納して、所定の環境条件で前記試料を培養する培養手段と、前記培養容器の搬送を行う搬送部および前記搬送部を駆動する駆動部から構成され、前記培養容器を搬送する搬送手段とを備え、前記駆動部は、前記培養手段の外部に設置され、前記搬送部は、前記培養手段の側壁の開口部から前記培養手段の内部に通され、前記駆動部とは前記側壁により分離されて配置される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インキュベータの容量を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明を適用した培養観察装置の全体構成を示す正面図である。
【0012】
図1の例では、溶液ハンドリングを有する培養観察装置1は、インキュベータ部11と、その下側に配置される架台部12から構成される。図1において、インキュベータ部11は、説明の都合上、多関節ロボット21の全体を確認できるように表現しているが、後述する他の図を参照することで明らかなように、実際には正面は扉で密閉され、その内部空間では細胞を培養するのに適した環境(以下、細胞培養環境と称する)が維持されるように制御される。
【0013】
例えば、インキュベータ部11の内部には、ペルチェ素子が用いられる温度調節装置等からなる温度制御機構、霧を噴出する噴霧装置等からなる湿度制御機構、外部の二酸化炭素ボンベに接続されるガス導入部等からなるガス制御機構、内部空間の細胞培養環境を検出する環境センサ等(いずれも図示せず)が設けられている。また、インキュベータ部11の内側は断熱材で覆われている。これにより、インキュベータ部11の内部空間11aは、細胞の培養環境を維持するために密封され、例えば空気を循環させることにより一定の温度に保たれることで、例えば温度37℃、湿度90%、二酸化炭素濃度5%等に維持される。
【0014】
インキュベータ部11が載せられた架台部12の内部には、図1に示すように、培養観察装置1の各部を制御するコントロールボックス13やパーソナルコンピュータ14等が収納される。
【0015】
インキュベータ部11の側壁11bから延びる支持台11cには、多関節ロボット21の駆動部が内蔵されたロボット本体部21aが固定される。ロボット本体部21aは、ロボットアーム部21bを駆動する。多関節ロボット21は、例えばユーザによる入力部(図示せず)への操作に応じたコントロールボックス13の制御に基づいて各種の動作を行う。
【0016】
ここで、図2を参照して、多関節ロボット21の詳細な構成について説明する。
【0017】
図2に示すように、多関節ロボット21において、ロボット本体部21aは、モータM1乃至M4を有しており、それらのモータのそれぞれが駆動することで、タイミングベルトB1乃至B4を介してロボットアーム部21bの各関節が曲げられる。すなわち、ロボットアーム部21bにおいて、関節部J1は、モータM1を駆動源とするタイミングベルトB1の駆動により、垂直方向に回動される。同様に、関節部J2乃至J4のそれぞれは、モータM2乃至M4を駆動源とするタイミングベルトB2乃至B4のそれぞれの駆動により、それぞれ個別に垂直または水平方向に回動される。これにより、ロボット本体部21aは、ロボットアーム部21bを駆動し、インキュベータ部11の内部空間11aに格納されている細胞等を入れた培養容器を搬送させる。
【0018】
かかる培養容器は、例えば、図3に示すような状態でインキュベータ部11の内部に載置される。図3は、インキュベータ部11の扉を開放した状態での内部空間11aの状態を示している。なお、図3において、多関節ロボット21のロボットアーム部21bは、後述する図4乃至図6からも明らかなように、ストッカ41aおよび41b、並びにキャリー42の後方に配置される。
【0019】
図3に示すように、ストッカ41aおよび41bには、1つ以上の培養容器51がホルダ52ごと収容されている(図3の例では共に6つのホルダ52を収容している)。また、ストッカ41aとストッカ41bとの間に配置される、ホルダ52を複数収納して持ち運ぶケースとしての役割を果たすキャリー42には、複数の培養容器51がホルダ52ごと収容されている(図3の例では3つのホルダ52を収容している)。
【0020】
このように、本実施の形態においては、インキュベータ部11の内部空間11aに設けられたホルダ受台43aおよび43bに載ったストッカ41aおよび41bのように、個々のホルダ52に対応させてストッカの各段を構成してもよいし、ホルダ受台43cに載ったキャリー42のように、複数のホルダ52を一括収納する構成としてもよい。
【0021】
すなわち、インキュベータ部11の内部空間11aにおいて、多関節ロボット21は、ストッカ41a等に収納されたホルダ52を支持して搬送するとともに、ストッカ41a等に対してホルダ52を出し入れする。なお、多関節ロボット21は、ホルダ52を支持する際には、ホルダ52のツバ部をロボットアーム部21bに載置して搬送する。その際、ロボットアーム部21bと、ホルダ52との接触面には、摩擦抵抗の大きい部材(例えばゴム等)を貼り付けておくことが好ましい。
【0022】
図1に戻り、インキュベータ部11には、所定の大きさとなる開口部11dが設けられており、ロボットアーム部21bは、その開口部11dを通じて、インキュベータ部11の内部空間11aに配置される。また開口部11dでは、弾性パッキン11eにより、多関節ロボット21およびインキュベータ部11の製作誤差や取付誤差を吸収するようになされている。なお、弾性パッキン11eは、側壁11bに対して縦横に伸縮できるものが望ましく、インキュベータ部11の内部空間11aの湿度が流出しないようにしている。言い換えれば、内部空間11aの細胞培養環境を維持するために、開口部11dでは、ロボットアーム部21bを弾性パッキン11e等の弾性体で覆い被せている。
【0023】
かかる構成を有することで、多関節ロボット21は、インキュベータ部11の側壁11bに対し、弾性パッキン11eを境界にして、ロボット本体部21aと、ロボットアーム部21bとに分けられている。これにより、インキュベータ部11の内部空間11aの細胞培養環境下で動作するのは、多関節ロボット21を構成する機構のうちのロボットアーム部21bのみとなり、ロボット本体部21aは、インキュベータ部11の外部に設置されることになる。
【0024】
なお、ロボットアーム部21bは、例えばOリングを使用する等して、その関節部の密封度を向上させることで環境性能の向上を図ることが可能となる。また、多関節ロボット21において、電気系はインキュベータ部11の外部に設置されたロボット本体部21aに集約されているので、湿度等の細胞培養環境の影響を受けることはない。
【0025】
ところで、インキュベータ部11の内部空間11aと空間的に繋がっている観察窓31cは、顕微鏡ユニット31による試料の観察時に、多関節ロボット21がホルダ52を搬送するスペースになっている。すなわち、顕微鏡ユニット31は、多関節ロボット21のロボットアーム部21bにホルダ52を支持させた状態で、培養容器51内の試料の観察を行う。なお、このスペースも試料の培養環境に応じた一定の温度に保たれているため、培養中の試料にダメージを与えることなく、その観察を行うことができる。また観察窓31cはインキュベータ部11の側壁の開口部に取り付けられ、パッキンにて密封されている。
【0026】
顕微鏡ユニット31は、大別すると、照明系31aと、観察系31bから構成される。照明系31aにおいては、LED(Light Emitting Diode)等の光源からの光が、矩形絞り、位相リング、およびコンデンサレンズ等を介した後、観察窓31cの窓部32に入射する。そして、窓部32を通過した光は、観察窓31cの中のスペースに搬送されてきたホルダ52の培養容器51内の試料に照明光として入射する。そして、照明系31aからの光によって照明された試料は、その培養状態に応じて光を発生する。試料から透過方向に発生した光は、観察窓31cの窓部33を通過した後、観察系31bに導かれる。
【0027】
観察系31bでは、試料から透過方向に発生した光が、対物レンズ、中間変倍レンズ、蛍光照明ユニット、およびCCD(Charge Coupled Device)カメラの内蔵レンズ等を介した後、CCDカメラに入射する。このとき、CCDカメラの撮像面には、結像光学系による試料の像が形成される。そして、このCCDカメラにより撮像された画像は、例えばモニタ装置(図示せず)等に表示される。
【0028】
以上のようにして、培養観察装置1は構成される。
【0029】
次に、図4乃至図6を参照して、インキュベータ部11の内部空間11aにおける、多関節ロボット21のロボットアーム部21bの動作について説明する。
【0030】
なお、図4乃至図6は、ロボットアーム部21bの動作状況を分かり易くするために、培養観察装置1を上から見た場合の模式図(上面図)となっている。なお、ロボットアーム部21bの先端には、必要に応じてホルダ52を保持するためのアームが装着される。
【0031】
まず、図4および図5を参照して、ストッカ41a等に収納されたホルダ52を、顕微鏡ユニット31で観察できるように搬送するときの、ロボットアーム部21bの動作について説明する。
【0032】
顕微鏡ユニット31を用いて培養中の試料を観察する場合、ロボットアーム部21bは、図4に示すように、キャリー42内のホルダ52を取り出す。その後、図5に示すように、ロボットアーム部21bは、取り出したキャリー42のホルダ52を支持した状態で、観察窓31cの中のスペースに搬送する。
【0033】
このように、ロボットアーム部21bによって、観察窓31cの中にホルダ52が搬送され、ホルダ52上の培養容器51内の試料の各部が、顕微鏡ユニット31の光軸上に順次位置決めされる。したがって、安定した培養環境を保ちながら、CCDカメラから例えばモニタ装置等に出力された画像に基づいて、試料の各部を観察し、試料の培養状態を確認することができる。
【0034】
以上のように、顕微鏡ユニット31を用いて培養中の試料を観察する場合において、多関節ロボット21を構成する機構のうち、ロボットアーム部21bによって、ホルダ52を搬送する動作が行われ、ロボット本体部21aはインキュベータ部11の外部に設置されているので、インキュベータ部11内の多関節ロボット21の占める割合を減らして、インキュベータ部11の容量を抑えることが可能となる。また、電気系を内部に収納しているロボット本体部21aがインキュベータ部11の外部にあるので、多関節ロボット21の電気系が内部空間11aの細胞培養環境化から遮断されており、例えば多関節ロボット21の湿気によるダメージ(例えば短寿命化)を回避できるため、その環境化の影響を受けて故障するのを未然に防ぐことができる。また、インキュベータ部11の内部は、ロボット本体部21aのモータの発熱の影響を受けることなく、環境制御が容易となる。加えて、ロボット本体部21aの保守点検等のメンテナンスも容易になる。
【0035】
次に、図4および図6を参照して、ストッカ41a等に収納されたホルダ52を、培地交換や継代行う装置、または培養容器51を蓄えるストッカ等の他の装置(図示せず)にアクセスして搬送するときの、ロボットアーム部21bの動作について説明する。
【0036】
かかる他の装置にアクセスする場合には、図4に示すように、例えば、ラボオートメーション用開口部11f(以下、単に、開口部11fという)を利用する。開口部11fとしては、例えば自動扉を用いることが可能であるが、インキュベータ部11の内部空間11aの湿度が漏れないように(細胞培養環境が維持されるように)ゴムパッキン等に圧力がかかる機能を有していることが望ましく、その一例として、図4乃至図6の例では、ゲートバルブ17を用いている。つまり、開口部11fは、例えば培地交換や継代のような別の装置とのアクセスを行う際に使用するものである。
【0037】
ロボットアーム部21bは、図4に示すように、キャリー42を取り出し、図6に示すように、開口部11fを通じて、その奥に設置されている、例えば培地交換や継代等を行う他の装置に搬送する。
【0038】
このように、本実施の形態において、インキュベータ部11は、正面の外扉15以外の3つの側壁に同じ大きさの開口部が複数設けられている。これにより、例えば、ラボオートメーション化を考慮した培地交換や継代機能、培養容器を大量に保管したい場合等、それらの他の装置と、培養観察装置1とのアクセスを行う際の方向性に自由度を持たせ、インライン変更を容易にしている。
【0039】
また、開口部11fを介して他の装置にアクセスするため、培養容器51がインキュベータ部11の外部に運び出され、細胞が、温度37℃等の細胞培養環境外にさららせることがないため、細胞への影響(環境変化による刺激)を抑制することが可能となる。
【0040】
なお、図4乃至図6に示したように、インキュベータ部11の正面の外扉15には、ホルダ52やキャリー42等の搬入用の外小扉15aが付いている。外扉15自体は、例えば装置内の清掃、容器交換、メンテナンス等の目的で開放される。
【0041】
また、インキュベータ部11と外扉15、および、外扉15と外小扉15aとの間には、防熱用のパッキン15b、15cがそれぞれ取り付けてある。外扉15を開けると、その内側にはガラス扉16が設けられるとともに、その扉の外周には密封のためのゴムパッキン16bが取り付けてある。また、ガラス扉16には、ガラス小扉16aが開閉可能に取り付けられ、パッキン16cにより密封され、装置内の温度を極力変化させないようにしている。これにより、培養液が入った培養容器51は、ホルダ52に載せられ、外扉15および外小扉15aを介して、ホルダ受台43a乃至43cのいずれかに置かれる。
【0042】
以上のように、本実施の形態においては、培養容器51を各工程間で細胞培養環境外に出すことなく、各工程間における培養容器51の受け渡しをインキュベータ部11の内部空間11aで行ない、かつ、インキュベータ部11のスペースを小さくするために、多関節ロボット21を構成する機構のうち、ロボット本体部21aをインキュベータ部11の外部に取り出している。
【0043】
これにより、インキュベータ部11の容量を抑えることが可能となる。また、インキュベータ部11の容量が小さくなるので、内部空間11aの熱効率が向上するとともに、CO2の消費を削減することが可能となる。また、ロボット本体部21aをインキュベータ部11の外部に取り出したことにより、メンテナンス効率の向上が図れる。
【0044】
なお、本実施の形態においては、顕微鏡ユニット31を、インキュベータ部11の外に設置したが、それに限らず、例えば、顕微鏡ユニット31をインキュベータ部11の内部に設置してもよい。但し、その場合、顕微鏡ユニット31を密封構造の筐体内に収納した状態でインキュベータ部11の中に設置して、周囲の環境(細胞培養環境)による各光学部品への悪影響を遮断することが好ましい。この場合、観察窓31cは不要となる。
【0045】
また、本実施の形態においては、ロボットアーム部21bにホルダ52を支持する際に、ホルダ52のツバ部をロボットアーム部21bに載置する例により説明したが、それに限らず、その他、例えば、ホルダ52を側方から挟み込む方式で支持してもよいし、マグネットやエアチャック等を用いてホルダ52を完全に固定保持する方式等であってもよい。
【0046】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明を適用した培養観察装置の全体構成を示す正面図である。
【図2】多関節ロボットの詳細な構成を示す図である。
【図3】インキュベータ部の扉を開放した状態における内部空間の様子を示す図である。
【図4】培養観察装置の上面図である。
【図5】培養観察装置の上面図である。
【図6】培養観察装置の上面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 培養観察装置, 11 インキュベータ部, 11a 内部空間, 11b 側壁, 11c 支持台, 11d 開口部, 11e 弾性パッキン, 11f 開口部, 12 架台部, 13 コントロールボックス, 14 パーソナルコンピュータ, 15 外扉, 15a 外小扉, 15bおよび15c パッキン, 16 ガラス扉, 16a ガラス小扉, 16bおよび16c パッキン, 17 ゲートバルブ, 21 多関節ロボット, 21a ロボット本体部, 21b ロボットアーム部, 31 顕微鏡ユニット, 31a 照明系, 31b 観察系, 31c 観察窓, 41aおよび41b ストッカ, 42 キャリー, 43a乃至43c ホルダ受台, 51 培養容器, 52 ホルダ, M1乃至M4 モータ, B1乃至B4 タイミングベルト, J1乃至J4 関節部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料を入れた培養容器を内部に格納して、所定の環境条件で前記試料を培養する培養手段と、
前記培養容器の搬送を行う搬送部および前記搬送部を駆動する駆動部から構成され、前記培養容器を搬送する搬送手段と
を備え、
前記駆動部は、前記培養手段の外部に設置され、
前記搬送部は、前記培養手段の側壁の開口部から前記培養手段の内部に通され、前記駆動部とは前記側壁により分離されて配置される
ことを特徴とする培養装置。
【請求項2】
観察光学系を介して前記培養容器に入れられた前記試料を観察する観察手段をさらに備え、
前記搬送手段は、前記培養容器を収納している収納部から前記培養容器を搬送し、搬送している前記培養容器を支持した状態で前記試料を前記観察手段に観察させる
ことを特徴とする請求項1に記載の培養装置。
【請求項3】
前記開口部は、前記培養手段の扉に対し、奥壁と、左右の壁のそれぞれに設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の培養装置。
【請求項4】
各壁に設けられる前記開口部は、その大きさが全て統一されている
ことを特徴とする請求項3に記載の培養装置。
【請求項5】
前記搬送部は、各壁に設けられた前記開口部のうちのいずれか1つの開口部から前記培養手段の内部に通される
ことを特徴とする請求項4に記載の培養装置。
【請求項6】
前記開口部は、前記搬送部を弾性体で覆い被せている
ことを特徴とする請求項1に記載の培養装置。
【請求項7】
前記駆動部は、前記搬送手段における前記搬送部を駆動するために必要となる全ての電気系を内部に収納する
ことを特徴とする請求項1に記載の培養装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−136233(P2009−136233A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−318017(P2007−318017)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】