説明

基板一体型カメラモジュール

【課題】基板自体が薄型化される場合においても、当該基板を変形し難くしつつ、モジュール全体としての薄型化を図ること。
【解決手段】可撓性を有する基板2に実装されるカメラモジュール3と、基板2に実装され、カメラモジュール3で撮像した画像データを外部出力させるための電子部品(レギュレータ6、USB用ドライバIC7、ROM8、発振器9)と、基板2よりも剛性を有し、基板2上に取り付けられる補強部材5とを具備し、基板2上における補強部材5の高さを、基板2上におけるカメラモジュール3の高さよりも低く設定したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板一体型カメラモジュールに関し、特に、携帯電話機やモバイルパーソナルコンピュータ等の薄型の電子機器に好適に搭載される基板一体型カメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機やモバイルパーソナルコンピュータ等の薄型の電子機器に搭載可能な、小型且つ高性能なカメラモジュール(撮像装置)が開発されており、このようなカメラモジュールにおいては、電子機器の薄型化に伴って更なる薄型化が要請されている。このような薄型化に対応するものとして、開口部を設けた基板の裏面側に、開口部の少なくとも一部を塞ぐようにして取り付けられる撮像素子と、基板の表面側から開口部を通じて撮像素子の表面に当接するように取り付けられる光学部材と、この光学部材と開口部を覆って基板に取り付けられる外枠部材とを備えるカメラモジュールが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4178895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したようなカメラモジュールにおいては、基板を基準にその裏側から撮像素子が取り付けられる一方、その表面側から光学部材及び外枠部材が取り付けられている。このため、搭載される電子機器の薄型化に伴って基板自体が薄型化される場合には、基板が変形し易く、電子機器へ組み込む際などに破損する恐れがある。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、基板自体が薄型化される場合においても、モジュール全体としての薄型化を図りつつ、基板の変形を防止することができる基板一体型カメラモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の基板一体型カメラモジュールは、可撓性を有する基板に実装されるカメラモジュールと、前記基板に実装され、前記カメラモジュールで撮像した画像データを外部出力させるための電子部品と、前記基板よりも剛性を有し、当該基板上に取り付けられる補強部材とを具備し、前記基板上における前記補強部材の高さを、前記基板上における前記カメラモジュールの高さよりも低く設定したことを特徴とする。
【0007】
上記基板一体型カメラモジュールによれば、基板より剛性を有し、基板上に取り付けられる補強部材の基板上における高さを、基板上におけるカメラモジュールよりも低く設定したことから、カメラモジュールよりも低い高さで基板を補強することができるので、基板自体が薄型化される場合においても、モジュール全体としての薄型化を図りつつ、基板の変形を防止すること可能となる。
【0008】
上記基板一体型カメラモジュールにおいては、前記補強部材を、前記基板上の前記電子部品を覆う金属板材で構成し、前記補強部材に前記カメラモジュールを露出させる開口部を形成したことが好ましい。この場合には、基板上に実装される電子部品を金属板材からなる補強部材で覆うようにしたことから、基板自体を補強しつつ、電子部品への外部からのノイズの影響を低減することが可能となる。また、補強部材の開口部からカメラモジュールを露出させるようにしたことから、カメラモジュール周辺の基板自体の強度も確保することが可能となる。
【0009】
なお、上記基板一体型カメラモジュールにおいては、前記補強部材を、前記基板上に並べて立設させた柱状部材や、前記基板の周囲を囲む壁状部材で構成するようにしても良い。この場合にも、柱状部材又は壁状部材により基板自体を補強することができるので、基板自体が薄型化される場合においても、モジュール全体としての薄型化を図りつつ、基板の変形を防止すること可能となる。
【0010】
特に、上記基板一体型カメラモジュールにおいては、前記補強部材を前記基板の縁部に沿って配置することが好ましい。この場合には、変形し易い基板の縁部を特に補強することができるので、基板の変形防止効果を高めることが可能となる。また、前記補強部材を金属材料で形成することが好ましい。この場合には、より補強部材の剛性を高めることができるので、より基板の変形防止効果を高めることが可能となる。
【0011】
本発明の画像表示装置は、上述した基板一体型カメラモジュールを、画像表示部の周辺の縁部に組み込んだことを特徴とする。この画像表示装置によれば、画像表示部を有する筐体から、基板一体型カメラモジュールを補強するための構成を省略することができるので、筐体の薄型化を図ることができ、結果として画像表示装置自体の薄型化を図ることが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、基板より剛性を有し、基板上に取り付けられる補強部材の基板上における高さを、基板上におけるカメラモジュールよりも低く設定したことから、カメラモジュールよりも低い高さで基板を補強することができるので、基板自体が薄型化される場合においても、モジュール全体としての薄型化を図りつつ、基板の変形を防止すること可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係る基板一体型カメラモジュールの斜視図である。
【図2】上記実施の形態に係る基板一体型カメラモジュールの正面図である。
【図3】上記実施の形態に係る基板一体型カメラモジュールの側面図である。
【図4】図1に示す状態から補強部材を取り外した場合の基板一体型カメラモジュールの斜視図である。
【図5】図2に示す状態から補強部材を取り外した場合の基板一体型カメラモジュールの正面図である。
【図6】上記実施の形態に係る基板一体型カメラモジュールが搭載される電子機器の一例を示す図である。
【図7】上記実施の形態に係る基板一体型カメラモジュールが搭載される電子機器の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュールは、携帯電話機やモバイルパーソナルコンピュータ等の薄型の電子機器に好適に搭載されるものであり、特に、カメラモジュールが一体化される基板自体の薄型化が要請される電子機器に好適に搭載されるものである。搭載される電子機器については、特に限定されるものではなく、例えば、撮像機能を有するゲーム機等も含まれる。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1の斜視図である。図2は、上記実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1の正面図である。図3は、上記実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1の側面図である。図3においては、図2に示す右方側からの側面を示している。なお、図1〜図3に示す基板一体型カメラモジュール1の構成は一例を示すものであり、その構成については図1〜図3に示す内容に限定されるものではなく適宜変更が可能である。
【0016】
本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1において、各種の電子部品が実装される基板2は、例えば、ガラスエポキシで構成され、その板厚が一般的な基板の板厚(例えば、0.5mm)よりも薄く構成されている。例えば、基板2は、0.3mmの板厚に設けられ、可撓性を有する基板として構成されている。また、基板2は、図1及び図2に示すように、長尺形状に設けられ、その表面(図1及び図2における紙面手前側の面)に後述するカメラモジュール3や、基板2自体を補強する補強部材5が取り付けられている。
【0017】
図1及び図2に示す基板2の右方側端部には、カメラモジュール3が実装されている。このカメラモジュール3は、基板2上に実装された撮像素子と、撮像素子に対応する位置に固定されるケース30と、ケース30内に配設される光学部材と、光学部材に入射する光の量を調節する絞り機構とを含んで構成されている。ケース30は、概して矩形状を有する基部31と、この基部31から突出形成された円筒形状部32とから構成され、この円筒形状部32で上述した絞り機構や光学部材の一部が保持されている。
【0018】
一方、図1及び図2に示す基板2の左方側端部には、基板一体型カメラモジュール1から搭載される電子機器への信号出力のための接続部4が設けられている。接続部4には、例えば、不図示のフラットケーブルが接続される。基板一体型カメラモジュール1は、このフラットケーブルを介して搭載される電子機器からの指示を受け付ける一方、カメラモジュール3で撮像した画像データを搭載される電子機器に出力可能となっている。なお、本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1においては、図1及び図2に示す下方側からフラットケーブルが接続され、基板一体型カメラモジュール1の厚さ寸法内でフラットケーブルを接続できるように構成されている。
【0019】
基板2の表面には、カメラモジュール3及び接続部4が配置される領域を除いて、図1及び図2に示す左右全域に亘って補強部材5が取り付けられている。この補強部材5は、基板2よりも剛性を有するりん青銅、洋白やブリキなどの金属板材で構成されている。補強部材5は、図1に示すように、基板2の表面に対向配置される対向面部51と、この対向面部51の上端部及び下端部から基板2側に折り曲げ加工により形成される上面部52及び下面部53(図2参照)と、同じく対向面部51の所定位置から折り曲げ加工により形成され、基板2に固定される取付片54とを有している。また、補強部材5におけるカメラモジュール3に対応する位置には、ケース30を露出可能な矩形状の開口部55が設けられている。
【0020】
対向面部51には、図1及び図2に示す左右方向に沿って筋状の凹部51aが形成されている。この凹部51aは、概して開口部55の上端部近傍から図1及び図2に示す左方側に向けて形成される一方、対向面部51の左方側端部で折り返して開口部55の下端部近傍に向かって同図に示す右方側に向けて形成されている。この凹部51aは、補強部材5の剛性を高めるためのものであり、対向面部51の全域に亘って形成することにより補強部材5の剛性を高めることが可能となっている。この凹部51aの両端部(開口部55の上下方向に並んで配置される両端部)の間には、後述するレギュレータ6が発する熱を放出するための開口部51bが形成されている。
【0021】
上面部52及び下面部53は、基板2の縁部に沿って配置されている。上面部52及び下面部53の端面には、基板2の所定位置に形成された切り欠きに係合して補強部材5の位置決めを行う位置決め片52a、53aが設けられている。補強部材5は、この位置決め片52a、53aを基板2の切り欠きに係合させた状態で、取付片54を基板2に半田付けすることにより基板2の所定位置に固定されることとなる。この場合において、開口部55からはカメラモジュール3が露出した状態となると共に、接続部4にはフラットケーブルが接続可能に下方側に開放された状態となっている。
【0022】
補強部材3が基板2の表面に固定された状態において、カメラモジュール3は、図3に示すように、ケース30の円筒形状部32が対向面部51の表面よりも突出する位置に配置された状態となっている。このように補強部材5は、開口部55からカメラモジュール3の一部を突出させ、補強部材5自体の基板2からの高さをカメラモジュール3の高さよりも低く設定されている。このため、基板2を補強部材5により補強する場合においても、補強部材5の厚みによって基板一体型カメラモジュール1が厚くなるのを回避して、基板一体型カメラモジュール1の薄型化を確保することが可能となっている。
【0023】
また、補強部材5は、概して対向面部51、上面部52及び下面部53により、基板2に実装された後述する各種の電子部品を覆うように被せられ、基板2と一体化することで基板2自体を補強するものとなっている。このように電子部品を覆うように固定されることで、詳細について後述するように、搭載される電子機器の他の電子部品で発生するノイズの影響を低減することが可能となる。
【0024】
以下、本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1の基板2に実装される電子部品について図4及び図5を用いて説明する。図4は、図1に示す状態から補強部材5を取り外した場合の基板一体型カメラモジュール1の斜視図である。図5は、図2に示す状態から補強部材5を取り外した場合の基板一体型カメラモジュール1の正面図である。なお、図4及び図5に示す電子部品の構成及び配置は一例を示すものであり、その構成及び配置については図4及び図5に示す内容に限定されるものではなく適宜変更が可能である。
【0025】
図4及び図5に示すように、基板2に実装される電子部品には、直流安定化電源としてのレギュレータ6と、カメラモジュール3で撮像された画像データをUSBフォーマットに変換してUVC(USB Video Class)規格に適合させるUSB用ドライバIC7と、このUSB用ドライバIC7が画像データのフォーマット変換等の処理を行う際に読み込むプログラムが書き込まれたROM8と、USB用ドライバIC7における動作クロックを供給する発振器9とが含まれている。本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1においては、搭載される電子機器からの指示に応じてカメラモジュール3で撮像された画像データがUSB用ドライバIC7によりフォーマット変換された後、不図示のフラットケーブルを介して当該電子機器に出力可能に構成されている。
【0026】
また、本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1においては、これらのUSB用ドライバIC7、ROM8及び発振器9が補強部材5によって覆われている。補強部材5は、このように電子部品を覆うことで、搭載される電子機器における他の電子部品からのノイズの影響を低減するシールドとしての役割を果たす。これにより、これらのUSB用ドライバIC7、ROM8及び発振器9における正常な動作を確保することが可能となっている。なお、補強部材5において、レギュレータ6に対応する位置には開口部51bが配置されており、レギュレータ6が発する熱を補強部材5の外部に放出することが可能となっている(図1及び図2参照)。
【0027】
ここで、本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1が搭載される電子機器の一例について図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7は、本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1が搭載される電子機器の一例を示す図である。図6及び図7においては、それぞれ基板一体型カメラモジュール1が搭載される電子機器の一例である画像表示装置として、モバイルパーソナルコンピュータ10及び携帯電話機11を示している。
【0028】
図6に示すモバイルパーソナルコンピュータ10において、基板一体型カメラモジュール1は、画像表示部101を有する上側筐体102を構成する外側枠部103に組み込まれている。基板一体型カメラモジュール1は、図6に示すように、カメラモジュール3の一部を外側枠部103から露出した状態で組み込まれており、主に、モバイルパーソナルコンピュータ10の操作者を撮像可能に構成されている。基板一体型カメラモジュール1で撮像された画像データは、モバイルパーソナルコンピュータ10の制御部からの指示に応じて、例えば、画像表示部101に表示されたり、通信相手先の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)に送出されたりすることが可能となっている。このようにモバイルパーソナルコンピュータ10の画像表示部101の近傍に基板一体型カメラモジュール1を組み込むことにより、画像表示部101を有する上側筐体102から当該基板一体型カメラモジュール1を補強するための構成を省略することができるので、上側筐体102の薄型化を図ることができ、結果としてモバイルパーソナルコンピュータ10自体の薄型化を図ることが可能となる。
【0029】
同様に、図7に示す携帯電話機11において、基板一体型カメラモジュール1は、画像表示部111を有する上側筐体112を構成する外側枠部113に組み込まれている。基板一体型カメラモジュール1は、図7に示すように、カメラモジュール3の一部を外側枠部113から露出した状態で組み込まれており、主に、携帯電話機11の操作者を撮像可能に構成されている。基板一体型カメラモジュール1で撮像された画像データは、携帯電話機11の制御部からの指示に応じて、例えば、画像表示部111に表示されたり、通信相手先の端末装置(例えば、携帯電話機)に送出されたりすることが可能となっている。このように携帯電話機11の画像表示部111の近傍に基板一体型カメラモジュール1を組み込むことにより、画像表示部111を有する上側筐体112から当該基板一体型カメラモジュール1を補強するための構成を省略することができるので、上側筐体112の薄型化を図ることができ、結果として携帯電話機11自体の薄型化を図ることが可能となる。
【0030】
なお、このようにモバイルパーソナルコンピュータ10や携帯電話機11に基板一体型カメラモジュール1を搭載する場合には、補強部材5の対向面部51で基板2に実装される電子部品を保護することができるので、モバイルパーソナルコンピュータ10や携帯電話機11に組み込む際に電子部品が破損する事態を防止することが可能となる。従って、基板2上に実装された電子部品を保護しながら、上側筐体102(112)の薄型化に対応することが可能となっている。
【0031】
このように本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1においては、基板2より剛性を有し、この基板2上に取り付けられる補強部材5の基板2上における高さを、基板2上におけるカメラモジュール3よりも低く設定していることから、カメラモジュール3よりも低い高さで基板2自体を補強することができるので、基板2自体が薄型化される場合においても、モジュール全体としての薄型化を図りつつ、基板2の変形を防止すること可能となる。
【0032】
特に、本実施の形態に係る基板一体型カメラモジュール1においては、補強部材5を、基板2上の各種の電子部品を覆う金属板材で構成すると共に、補強部材5にカメラモジュール3を露出させる開口部55を形成している。このように基板2上に実装される各種の電子部品を金属板材からなる補強部材5で覆うようにしたことから、基板2自体を補強しつつ、電子部品への外部からのノイズの影響を低減することが可能となる。また、補強部材5の開口部55からカメラモジュール3を露出させるようにしていることから、カメラモジュール3周辺の基板2自体の強度も確保することが可能となる。
【0033】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0034】
例えば、上記実施の形態においては、基板2に実装された各種の電子部品を覆うように基板2に被せられる補強部材5について説明しているが、補強部材5の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、金属製の柱状部材を基板2上に並べて立設させる態様や、金属製の壁状部材を基板2の縁部に沿って配設する態様としても良い。この場合にも、柱状部材又は壁状部材により基板2自体を補強することができるので、基板2自体が薄型化される場合においても、モジュール全体としての薄型化を図りつつ、基板2の変形を防止すること可能となる。特に、これらの場合には、補強部材5を基板2の縁部に沿って配置することが好ましい。この場合には、変形し易い基板2の縁部を特に補強することができるので、基板2の変形防止効果を高めることが可能となる。また、補強部材5の構成材料についても、金属材料に限定されるものではなく、基板2よりも剛性を有する樹脂材料であっても良い。但し、以上に示す何れの構成を採用する場合においても、カメラモジュール3を基板2の表面側から露出させ、このカメラモジュール3よりも基板2からの高さを低く抑えることが好ましい。さらに、補強部材5の一部(特に基板2の端部近傍の一部)又は全部の上端部が基板2に実装される電子部品よりも高く設定されることが好ましい。この場合には、上述したモバイルパーソナルコンピュータ10や携帯電話機11に搭載される場合においても、基板2に実装される電子部品を保護することが可能となる。
【符号の説明】
【0035】
1 基板一体型カメラモジュール
2 基板
3 カメラモジュール
30 ケース
31 基部
32 円筒形状部
4 接続部
5 補強部材
51 対向面部
51a 凹部
51b 開口部
52 上面部
52a 位置決め片
53 下面部
53a 位置決め片
54 取付片
55 開口部
6 レギュレータ
7 USB用ドライバIC
8 ROM
9 発振器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する基板に実装されるカメラモジュールと、前記基板に実装され、前記カメラモジュールで撮像した画像データを外部出力させるための電子部品と、前記基板よりも剛性を有し、当該基板上に取り付けられる補強部材とを具備し、前記基板上における前記補強部材の高さを、前記基板上における前記カメラモジュールの高さよりも低く設定したことを特徴とする基板一体型カメラモジュール。
【請求項2】
前記補強部材を、前記基板上の前記電子部品を覆う金属板材で構成し、前記補強部材に前記カメラモジュールを露出させる開口部を形成したことを特徴とする請求項1記載の基板一体型カメラモジュール。
【請求項3】
前記補強部材を、前記基板上に並べて立設させた柱状部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の基板一体型カメラモジュール。
【請求項4】
前記補強部材を、前記基板の周囲を囲む壁状部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の基板一体型カメラモジュール。
【請求項5】
前記補強部材を前記基板の縁部に沿って配置したことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の基板一体型カメラモジュール。
【請求項6】
前記補強部材を金属材料で形成したことを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の基板一体型カメラモジュール。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の基板一体型カメラモジュールを、画像表示部の周辺の縁部に組み込んだことを特徴とする画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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