説明

場外投票券販売システムおよび電話投票端末用プログラム

【課題】 会員登録や口座開設といった煩雑な諸手続を必要とせず、一過的なユーザが公営競技の投票や払い戻しをキャッシュレスで行うことのできるシステムを提供する。
【解決手段】 ユーザが当日会員登録端末6から入力した認証情報(口座番号D,口座番号用パスワードD)に基いて金融機関における預金口座の存在の有無と当該預金口座の使用権の適否を判定し、預金口座の存在と当該預金口座の使用権の適性が確認された場合に限り、ユーザが希望する希望移動金額Xを金融機関端末5から引き落としてユーザに対応するデータベースF内のレコードに残高の初期値Dとして記憶し、その後、この残高Dを電話投票端末4により管理して、ユーザによる場外投票端末7の操作に応じて残高Dの範囲内で場外投票券の購入を許容すると共に電話投票端末4に入力される競技結果に基いて残高Dに対する払戻金の加算を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、競馬,競艇,競輪,オートレース等の公営競技に好適な場外投票券販売システムおよび電話投票端末用プログラムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
公営競技の場外投票券発売所における投票や払戻は現金によるものが多く、また、キャッシュレスを謳っている場内投票においても、キャッシュレスで実際にできることは投票のみであり、投票に必要とされる原資については、そこへ現金を持って行って投票を行い、的中金や投票に用いなかった金については、払い戻しを受けるなどをし、現金を持ち帰るのが一般的であった。キャッシュレス投票については、半永続的な会員制が採用されるのが普通である。
【0003】
また、当日のみ有効な一日口座を開設し、会員カードを利用して予算の範囲内で投票を行うようにしたキャッシュレス在籍投票システムが例えば特許文献1として開示されているが、このものも、最後に現金自動取引機に会員カードを挿入して現金化による清算処理を行うようになっており、完全なキャッシュレス化は実現されていない。
【0004】
一方、投票専用銀行口座と振替用銀行口座を併用し、場外投票券の販売と払戻金の決済を電話投票端末で管理するようにした場外投票券販売システムについてはサイクルテレホン事務センターのホームページ(http://www.ctc.gr.jp/kanyuu/index.html)等で公知であるが、投票専用銀行口座や振替用銀行口座の開設手続が煩雑であり、一過的に楽しもうとするユーザが容易に利用できるとは言い難い。
【0005】
また、デビットカード,クレジットカード,プリペイドカード等の種々の媒体を利用して投票券の購入や決済を行えるようにした会員制投票システムが例えば特許文献2として開示されているが、会員登録や各種カードの利用を前提としたものであるため利便性に欠ける。
【0006】
【特許文献1】特開2004−94344号公報(段落番号0007)
【特許文献2】特開2003−223528号公報(段落番号0001)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の課題は、前記従来技術の不都合を改善し、会員登録や口座開設といった煩雑な諸手続を必要とせず、一過的なユーザであっても容易に公営競技の投票や払い戻しをキャッシュレスで行うことのできる場外投票券販売システムおよび電話投票端末用プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の場外投票券販売システムは、電話を利用した場外投票券の販売と払戻金の決済を管理する電話投票端末と個人の預金口座のデータを管理する金融機関端末と場外投票券発売所に設置された当日会員登録端末と場外投票端末とをネットワークで接続した場外投票券販売システムであり、前記課題を達成するため、
ユーザが前記当日会員登録端末から入力した認証情報に基いて前記金融機関端末が当該ユーザの預金口座の存在の有無と当該預金口座の使用権の適否を判定し、預金口座の存在と当該預金口座の使用権の適性が確認された場合に限り、当該ユーザが希望する希望移動金額を前記金融機関端末から前記電話投票端末に引き落として前記ユーザに対応するデータベース内のレコードに残高の初期値として記憶し、その後、この残高を前記電話投票端末により管理して、前記ユーザによる前記場外投票端末の操作に応じて、前記電話投票端末に引き落とされた残高の範囲内で場外投票券の購入を許容すると共に前記電話投票端末に入力される競技結果に基いて残高に対する払戻金の加算を行い、遅くとも当日における全競技の終了時点で前記電話投票端末側の処理で前記レコードに記憶されている残高を前記金融機関端末に振り込むことを特徴とした構成を有する。
【0009】
以上の構成において、ユーザが当日会員登録端末から認証情報を入力すると、当日会員登録端末がネットワーク経由で金融機関端末に認証情報を送信し、金融機関端末が、この認証情報に基いて当該ユーザの預金口座の存在の有無と当該預金口座の使用権の適否を判定する。
預金口座の存在と当該預金口座の使用権の適性が確認された場合に限り、当該ユーザが希望する希望移動金額の金融機関端末から電話投票端末への引き落としが許容され、この希望移動金額が電話投票端末のデータベース内の当該ユーザに対応するレコードに残高の初期値として記憶される。
この残高は電話投票端末によって管理され、ユーザによる場外投票端末の操作に応じ、残高の範囲内で場外投票券の購入が許容され、電話投票端末に入力される競技結果に基いて残高に対する払戻金の加算が行われる。
最終的に、当日の全競技の終了時点でレコードに記憶されている残高が電話投票端末側の処理によって金融機関端末に振り込まれる。
従って、ユーザは金融機関に預金口座さえ持っていればよく、会員登録や新規の口座開設といった煩雑な諸手続を必要とせず、容易に公営競技の投票や払い戻しをキャッシュレスで行うことができる。
また、現行の電話投票端末を流用して場外投票券販売システムを構築することができるので、安価な設備投資で一過性のユーザに対処することができる。
【0010】
電話投票端末のデータベース内のレコードは、残高を金融機関端末に振り込んだ時点で削除するように構成することが望ましい。
【0011】
データベースに記憶されている認証情報が当日以降に持ち越されることがないので、個人情報の漏洩に対処できる。
【0012】
より具体的には、本発明の場外投票券販売システムは、前記課題を達成するため、特に、
前記当日会員登録端末には、当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を入力するための登録情報入力手段と、該登録情報入力手段から入力された当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を前記電話投票端末に送信する登録要求情報送信手段と、前記電話投票端末から受信した当日会員番号を表示する会員番号表示手段が設けられ、
前記電話投票端末には、前記当日会員登録端末から受信した当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を一時記憶する一時記憶手段と、該預金口座の認証情報を前記金融機関端末に送信する認証情報送信手段と、前記金融機関端末からの許諾信号を受けて新規の当日会員番号を作成し、前記一時記憶手段に記憶されている当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報と前記当日会員番号とを対応させて記憶させると共に残高のデータフィールドの値を初期化した新規の当日会員用レコードをデータベースに登録する会員レコード登録手段と、該会員レコード登録手段により作成された当日会員番号を前記当日会員登録端末に送信する会員番号送信手段と、前記場外投票端末から希望移動金額と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードが前記データベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて前記金融機関端末からの引き落としを行って該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に前記希望移動金額を加算する当日口座設定手段と、前記場外投票端末から場外投票券の販売要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードが前記データベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値から前記場外投票券に相当する金額を減算し、該当日会員用レコードの投票内容のデータフィールドに前記場外投票券に相当する投票内容を設定する投票内容設定手段と、該電話投票端末に入力される競技結果に基いて、的中に一致する投票内容を記憶した当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に払戻金を加算する払戻金加算手段と、全競技の終了を検知し、各当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で前記金融機関端末への振り込み処理を行ってから当日会員用レコードの内容を前記データベースから削除する当日会員データ清算削除手段とが設けられ、
前記金融機関端末には、前記電話投票端末から受信した預金口座の認証情報に基いて前記預金口座のデータを参照し預金口座の存在の有無と当該預金口座の使用権の適否を判定する判定手段と、該判定手段により預金口座の存在と当該預金口座の使用権の適性が確認された場合に前記電話投票端末に許諾信号を送信する許諾信号送信手段と、預金口座の認証情報に基いて前記電話投票端末の当日口座設定手段からの引き落としを受け付ける引き落とし受付手段と、預金口座の認証情報に基いて前記電話投票端末の当日会員データ清算削除手段からの振り込みを受け付ける振り込み受付手段とが設けられ、
前記場外投票端末には、当日会員番号および当日会員用パスワードと希望移動金額ならびに場外投票券の販売要求を入力するための要求入力手段と、該要求入力手段から入力された当日会員番号および当日会員用パスワードと希望移動金額を前記電話投票端末に送信する当日口座設定要求データ送信手段と、前記要求入力手段から入力された当日会員番号および当日会員用パスワードと場外投票券の販売要求を前記電話投票端末に送信する販売要求データ送信手段とが設けられていることを特徴とした構成を有する。
【0013】
以上の構成により、当日会員として本システムを利用しようとするユーザが、当日会員登録端末の登録情報入力手を操作して当日会員用パスワード(本人が決めた任意のパスワード)と当該ユーザの預金口座の認証情報を入力すると、当日会員登録端末の登録要求情報送信手段が作動し、この当日会員用パスワードと当該ユーザの預金口座の認証情報をネットワーク経由で電話投票端末に送信する。
次いで、これを受信した電話投票端末の一時記憶手段が、当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を一時記憶し、このうち、預金口座の認証情報が認証情報送信手段によって金融機関端末に送信される。
預金口座の認証情報を受信した金融機関端末の判定手段は、この認証情報に基いて個人の預金口座のデータを参照し、認証情報に対応する預金口座の存在の有無と当該預金口座の使用権の適否を判定する。そして、判定手段により預金口座の存在と当該預金口座の使用権の適性が確認された場合に限り、金融機関端末の許諾信号送信手段が、電話投票端末に許諾信号を送信する。
許諾信号を受信した電話投票端末の会員レコード登録手段は、新規の当日会員番号を作成し、該電話投票端末の一時記憶手段に記憶されている当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報と前記作成された当日会員番号とを対応させて記憶させ、残高のデータフィールドの値を初期化した新規の当日会員用レコードをデータベースに登録し、会員番号送信手段が、この当日会員番号を当日会員登録端末に送信する。
会員番号を受信した当日会員登録端末の会員番号表示手段は、この会員番号を表示して前記ユーザに知らせる。
以上の処理操作で、会員番号と当日会員用パスワードがユーザに知らされ、当該ユーザが電話投票端末のデータベースに当日会員として登録されたことになる。以下、このユーザが、会員番号と当日会員用パスワードを使用して場外投票端末を操作する。
ユーザが場外投票端末の要求入力手段を操作して当日会員番号および当日会員用パスワードと希望移動金額を入力すると、これらのデータが場外投票端末の当日口座設定要求データ送信手段によって電話投票端末に送信される。
電話投票端末の当日口座設定手段は、場外投票端末から希望移動金額と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードがデータベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて前記金融機関端末からの引き落としを行って該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に希望移動金額を加算する。これによりデータベース内における当該ユーザのレコードの残高のデータフィールドに希望移動金額が初期値として設定される。また、金融機関端末からの引き落としに際しては、金融機関端末の引き落とし受付手段が、預金口座の認証情報に基いて電話投票端末の当日口座設定手段からの引き落としを受け付け、その希望移動金額分を当該ユーザの預金残高から減算する。
そして、更に、ユーザが場外投票端末の要求入力手段を操作して当日会員番号および当日会員用パスワードと場外投票券の販売要求を入力すると、これらのデータが場外投票端末の販売要求データ送信手段によって電話投票端末に送信される。
電話投票端末の投票内容設定手段は、場外投票端末から販売要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードがデータベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値から場外投票券に相当する金額を減算し、該当日会員用レコードの投票内容のデータフィールドに場外投票券に相当する投票内容を設定する。これによりデータベース内における当該ユーザのレコードの投票内容のデータフィールドに、ユーザが購入した場外投票券の投票内容、例えば、競馬における的中馬を予想した特定情報,競艇における的中艇を予想した特定情報等が記憶される。場外投票券の購入は、当日口座つまり当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値を利用して行われるものであるから、電話投票端末と金融機関端末との間でのデータの送受信は不要である。
電話投票端末の払戻金加算手段は、該電話投票端末に入力される競技結果を監視しており、競技結果が入力されると、データベースに登録されているレコードを順に読み出し、各レコードの投票内容のデータフィールドに記憶されている投票内容が、入力された競技結果の的中情報と一致しているか否かを判定し、的中に一致する投票内容が記憶されている場合に限り、この当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に払戻金を加算する。
そして、当日の最終競技が終了すると、電話投票端末の当日会員データ清算削除手段が、データベース内の各当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で金融機関端末への振り込み処理を行い、当日会員用レコードの内容をデータベースから削除する。また、電話投票端末からの振り込みに際しては、金融機関端末の振り込み受付手段が、預金口座の認証情報に基いて電話投票端末の当日会員データ清算削除手段からの振り込みを受け付け、その残高を当該ユーザの預金残高に加算する。
従って、ユーザは金融機関に預金口座さえ持っていればよく、会員登録や新規の口座開設といった煩雑な諸手続を必要とせず、容易に公営競技の投票や払い戻しをキャッシュレスで行うことができる。
また、現行の電話投票端末を流用して場外投票券販売システムを構築することができるので、安価な設備投資で一過性のユーザに対処することができる。
【0014】
また、場外投票端末には、要求入力手段から入力された当日会員番号および当日会員用パスワードと終了要求を電話投票端末に送信する終了要求データ送信手段が併設され、電話投票端末には、場外投票端末から終了要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードに基いて、該当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に従って当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で金融機関端末への振り込み処理を行ってから該当日会員用レコードの内容をデータベースから削除する当日会員データ個別清算削除手段が併設されていることが望ましい。
【0015】
このような構成を適用した場合、当日に実施される全ての競技の終了を待つことなく、各ユーザは、ユーザ毎の希望に応じて、任意の時期に払戻金の清算を行うことができるようになる。
【0016】
認証情報は口座番号と当該口座番号用パスワードで構成することができる。
【0017】
ユーザが熟知した情報を電話投票端末と金融機関端末との間の認証に利用することでユーザの負担が軽減される。また、認証情報となる口座番号と当該口座番号用パスワードは当日の最終競技の終了時点、あるいは、ユーザが場外投票端末の要求入力手段から終了要求を入力した時点でデータベースから削除され、当日以降に持ち越されることはないので、個人情報の漏洩にも対処できる。
【0018】
更に、金融機関端末の判定手段は、預金口座の使用権の適否の判定に際し、口座名義人が成人に達しているか否かを判定するようにするとよい。
【0019】
未成年者が不正な遊技を行うことを未然に防止することができる。
【0020】
本発明の電話投票端末用プログラムは、前記と同様の課題を達成するため、金融機関端末と当日会員登録端末と場外投票端末にネットワーク経由で接続され、電話を利用した場外投票券の販売と払戻金の決済を管理する電話投票端末のマイクロプロセッサを、
当日会員登録端末から受信した当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を一時記憶する一時記憶手段、
該預金口座の認証情報を金融機関端末に送信する認証情報送信手段、
金融機関端末からの許諾信号を受けて新規の当日会員番号を作成し、前記一時記憶手段に記憶されている当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報と前記当日会員番号とを対応させて記憶させると共に残高のデータフィールドの値を初期化した新規の当日会員用レコードをデータベースに登録する会員レコード登録手段、
該会員レコード登録手段により作成された当日会員番号を当日会員登録端末に送信する会員番号送信手段、
場外投票端末から希望移動金額と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードがデータベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて金融機関端末からの引き落としを行って該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に希望移動金額を加算する当日口座設定手段、
場外投票端末から場外投票券の販売要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードがデータベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値から場外投票券に相当する金額を減算し、該当日会員用レコードの投票内容のデータフィールドに前記場外投票券に相当する投票内容を設定する投票内容設定手段、
該電話投票端末に入力される競技結果に基いて、的中に一致する投票内容を記憶した当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に払戻金を加算する払戻金加算手段、および、
全競技の終了を検知し、各当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で金融機関端末への振り込み処理を行ってから当日会員用レコードの内容をデータベースから削除する当日会員データ清算削除手段として機能させることを特徴とした構成を有する。
【0021】
この電話投票端末用プログラムをインストールした電話投票端末の機能については既に述べた通りである。
【0022】
更に、電話投票端末用プログラムにより、前記マイクロプロセッサを、前記場外投票端末から終了要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードに基いて、該当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で金融機関端末への振り込み処理を行ってから該当日会員用レコードの内容を前記データベースから削除する当日会員データ個別清算削除手段として機能させるようにしてもよい。
【0023】
この電話投票端末用プログラムをインストールした電話投票端末の機能については既に述べた通りである。
【発明の効果】
【0024】
本発明の場外投票券販売システムおよび電話投票端末用プログラムは、ユーザが当日会員登録端末から入力した認証情報に基いて金融機関における預金口座の存在の有無と当該預金口座の使用権の適否を判定し、預金口座の存在と当該預金口座の使用権の適性が確認された場合に限り、ユーザが希望する希望移動金額を金融機関端末から引き落としてユーザに対応するデータベース内のレコードに残高の初期値として記憶し、その後、この残高を電話投票端末により管理して、ユーザによる場外投票端末の操作に応じて残高の範囲内で場外投票券の購入を許容すると共に電話投票端末に入力される競技結果に基いて残高に対する払戻金の加算を行い、遅くとも当日における全競技の終了時点で残高を金融機関端末に振り込んでデータベースのレコードを削除するようにしているので、ユーザは金融機関に預金口座さえ持っていれば、会員登録や新規の口座開設といった煩雑な諸手続を行うことなく、一過性のユーザであっても容易に公営競技の投票や払い戻しをキャッシュレスで行うことができる。
また、現行の電話投票端末を流用して場外投票券販売システムを構築することができるので、安価な設備投資で一過性のユーザに対処することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した場外投票券販売システムの構成の概略について示したブロック図である。
【0026】
この実施形態の場外投票券販売システム1は、プッシュホン2や公衆電話3を利用した場外投票券の販売と払戻金の決済を管理する電話投票端末4と、個人の預金口座のデータを管理する金融機関端末5と、当日会員登録端末6および場外投票端末7、ならびに、これらを相互に連絡するインターネットや公衆電話回線もしくは専用回線等からなるネットワーク8によって構成される。
【0027】
電話投票端末4はマイクロプロセッサを備えたコンピュータによって構成されるもので、公営競技場の電話投票センター等に設置される。
【0028】
正規の会員登録を行ったユーザの投票専用銀行口座と振替用銀行口座を併用し、プッシュホン2や公衆電話3からの要求を受け付けて場外投票券の販売と払戻金の決済を管理する電話投票端末4の機能については、背景技術の欄でも述べた通り既に公知である。
【0029】
金融機関端末5はマイクロプロセッサを備えたコンピュータによって構成され、銀行やクレジットカード会社等の金融機関内に設置される。
【0030】
当日会員登録端末6および場外投票端末7もマイクロプロセッサを備えたコンピュータで構成することが可能であり、これらは場外投票券発売所等に設置される。
【0031】
図2は、電話投票端末4,金融機関端末5,当日会員登録端末6,場外投票端末7の機能の概略を示した機能ブロック図であり、電話投票端末4,金融機関端末5,当日会員登録端末6,場外投票端末7の各機能は、専ら、各々の端末が備えるマイクロプロセッサ(以下、単にCPUと称する)と其の制御プログラムによって実現されている。
【0032】
図2に示されるように、当日会員登録端末6には、ユーザが当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を入力するための登録情報入力手段Aと、登録情報入力手段Aから入力された当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報をネットワーク8経由で電話投票端末4に送信する登録要求情報送信手段Bと、電話投票端末4の会員番号送信手段Uからネットワーク8経由で受信した当日会員番号を表示する会員番号表示手段Cが設けられている。
【0033】
図3は、当日会員登録端末6の構成の概略を具体的に示したブロック図である。前述した通り、当日会員登録端末6はCPUを備えたコンピュータで構成することが可能であるが、この当日会員登録端末6自体が複雑な内部処理を行うわけではないので、ハードディスクドライブ等の記憶手段は必ずしも必要ではなく、最低限、演算処理のためのCPU10と、該CPU10の基本制御プログラムを格納したROM11と、演算データの一時記憶等に利用されるRAM12と、ネットワーク8に接続するためのインターフェイス回路13を備えればよい。図2における登録情報入力手段Aは図3中のキーボード14によって構成され、また、図2における会員番号表示手段Cは図3中のモニタ15によって構成され、何れも入出力回路16を介して当日会員登録端末6のCPU10に接続されている。図2における登録要求情報送信手段Bは、図3中のCPU10とROM11内の通信プログラムによって実現されている。
【0034】
また、図2に示されるように、電話投票端末4には、当日会員登録端末6の登録要求情報送信手段Bからネットワーク8経由で受信した当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を一時記憶する一時記憶手段Dと、この預金口座の認証情報をネットワーク8経由で金融機関端末5の判定手段Lに送信する認証情報送信手段Eとが設けられている。電話投票端末4には、また、金融機関端末5の許諾信号送信手段Mからネットワーク8経由で送信された許諾信号を受けて新規の当日会員番号を作成し、一時記憶手段Dに記憶されている当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報と当該当日会員番号とを対応させて記憶させると共に、残高のデータフィールドの値を初期化した新規の当日会員用レコードを記憶装置9のデータベースFに登録する会員レコード登録手段Gと、会員レコード登録手段Gにより作成された当日会員番号をネットワーク8経由で当日会員登録端末6の会員番号表示手段Cに送信する会員番号送信手段Uと、場外投票端末7の当日口座設定要求データ送信手段Qからネットワーク8経由で希望移動金額と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードがデータベースFに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、この当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて金融機関端末5からの引き落としを行って該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に希望移動金額を加算する当日口座設定手段Hが設けられている。そして、更に、電話投票端末4には、場外投票端末7の販売要求データ送信手段Rからネットワーク8経由で場外投票券の販売要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードがデータベースFに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値から場外投票券に相当する金額を減算し、該当日会員用レコードの投票内容のデータフィールドに場外投票券に相当する投票内容を設定する投票内容設定手段Iと、電話投票端末4に入力される競技結果に基いて的中に一致する投票内容を記憶した当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に払戻金を加算する払戻金加算手段Jと、全競技の終了を検知し、各当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で金融機関端末5への振り込み処理を行ってから当日会員用レコードの内容をデータベースFから削除する当日会員データ清算削除手段Kが設けられている。
【0035】
図4は、電話投票端末4の構成の概略を具体的に示したブロック図である。前述した通り、電話投票端末4はCPUを備えたコンピュータで構成することが可能である。電話投票端末4は、演算処理のためのCPU17と、該CPU17の基本制御プログラムを格納したROM18と、演算データの一時記憶等に利用されるRAM19と、電話投票端末用プログラム等を格納したハードディスクドライブ20と、他のハードディスクドライブ21と、ネットワーク8に接続するためのインターフェイス回路22を備える。図2における一時記憶手段Dは図4中のRAM19によって構成され、図2における記憶装置9は図4中のハードディスクドライブ21によって構成される。また、図2に示される認証情報送信手段E,会員レコード登録手段G,会員番号送信手段U,当日口座設定手段H,投票内容設定手段I,払戻金加算手段J,当日会員データ清算削除手段Kは、図4中のCPU17とハードディスクドライブ20内の電話投票端末用プログラムによって実現されている。マン・マシン・インターフェイスを構成するキーボード23,マウス24,モニタ25やプリンタ26は入出力回路27を介して電話投票端末4のCPU17に接続されている。但し、これらのマン・マシン・インターフェイスが必要となるのは電話投票端末4の内部データのメンテナンス作業等の場合である。この実施形態で行われる処理操作はCPU17の内部処理のみで実現されるので、オペレータが電話投票端末4をマニュアルで操作する作業は通常は不要である。
【0036】
また、図2に示されるように、金融機関端末5には、電話投票端末4の認証情報送信手段Eからネットワーク8経由で受信した預金口座の認証情報に基いて銀行等の預金口座のデータを参照し預金口座の存在の有無と当該預金口座の使用権の適否を判定する判定手段Lと、判定手段Lにより預金口座の存在と当該預金口座の使用権の適性が確認された場合に電話投票端末4の会員レコード登録手段Gにネットワーク8経由で許諾信号を送信する許諾信号送信手段Mと、電話投票端末4の当日口座設定手段Hからネットワーク8経由で送信された銀行等の預金口座の認証情報に基いて電話投票端末4の当日口座設定手段Hからの引き落としを受け付ける引き落とし受付手段Nと、電話投票端末4の当日会員データ清算削除手段Kからネットワーク8経由で送信された預金口座の認証情報に基いて電話投票端末4の当日会員データ清算削除手段Kからの振り込みを受け付ける振り込み受付手段Oが設けられている。
【0037】
図5は、金融機関端末5の構成の概略を具体的に示したブロック図である。前述した通り、金融機関端末5はCPUを備えたコンピュータで構成することが可能である。金融機関端末5は、演算処理のためのCPU28と、該CPU28の基本制御プログラムを格納したROM29と、演算データの一時記憶等に利用されるRAM30と、顧客の預金口座を管理するデータベースを備えたハードディスクドライブ等の記憶装置31と、ネットワーク8に接続するためのインターフェイス回路32を備える。図2における判定手段L,許諾信号送信手段M,振り込み受付手段O,引き落とし受付手段Nは、図5中のCPU28によって実現されている。マン・マシン・インターフェイスを構成するキーボード33,マウス34,モニタ35やプリンタ36は入出力回路37を介して金融機関端末5のCPU28に接続されている。但し、これらのマン・マシン・インターフェイスが必要となるのは金融機関端末5を利用した通常の銀行業務の場合であり、この実施形態で行われる処理操作はCPU28の内部処理のみで実現されるので、オペレータが金融機関端末5をマニュアルで操作する作業は通常は不要である。
【0038】
また、図2に示されるように、場外投票端末7には、ユーザが当日会員番号および当日会員用パスワードと希望移動金額ならびに場外投票券の販売要求を入力するための要求入力手段Pと、要求入力手段Pから入力された当日会員番号および当日会員用パスワードと希望移動金額をネットワーク8経由で電話投票端末4の当日口座設定手段Hに送信する当日口座設定要求データ送信手段Qと、要求入力手段Pから入力された当日会員番号および当日会員用パスワードと場外投票券の販売要求をネットワーク8経由で電話投票端末4の投票内容設定手段Iに送信する販売要求データ送信手段Rが設けられている。
【0039】
図6は、場外投票端末7の構成の概略を具体的に示したブロック図である。前述した通り、場外投票端末7はCPUを備えたコンピュータで構成することが可能であるが、この場外投票端末7自体が複雑な内部処理を行うわけではないので、ハードディスクドライブ等の記憶手段は必ずしも必要ではなく、最低限、演算処理のためのCPU38と、該CPU38の基本制御プログラムを格納したROM39と、演算データの一時記憶等に利用されるRAM40と、ネットワーク8に接続するためのインターフェイス回路41を備えればよい。図2における要求入力手段Pは図6中のキーボード42によって構成され、キーボード42とモニタ43は、入出力回路44を介して場外投票端末7のCPU38に接続されている。モニタ43は場外投票端末7を操作するユーザに必要な情報を表示する際に利用される。図2における当日口座設定要求データ送信手段Q,販売要求データ送信手段Rは、図6中のCPU38によって実現されている。
【0040】
更に、この実施形態では、図2に示されるように、要求入力手段Pから入力された当日会員番号および当日会員用パスワードと終了要求をネットワーク8経由で電話投票端末4の当日会員データ個別清算削除手段Tに送信する終了要求データ送信手段Sが場外投票端末7に併設され、電話投票端末4には、場外投票端末7の終了要求データ送信手段Sからネットワーク8経由で終了要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードに基いて、該当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に従って当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で金融機関端末5への振り込み処理を行ってから該当日会員用レコードの内容をデータベースFから削除する当日会員データ個別清算削除手段Tが併設されている。
【0041】
従って、この実施形態では、図6に示される場外投票端末7のCPU38が終了要求データ送信手段Sとして機能し、また、図4に示される電話投票端末4のCPU17が、当日会員データ個別清算削除手段Tとして機能することになる。
【0042】
図4に示される電話投票端末4のハードディスクドライブ21に構築されるデータベースFの一例を図7に示す。このデータベースFは電話投票端末4の会員レコード登録手段Gが生成した当日会員用レコードを管理するもので、金融機関端末5の判定手段Lの判定処理で登録を許容されたユーザのみに対して電話投票端末4の会員レコード登録手段Gが作成した当日会員番号Dを記憶するデータフィールドと、当該ユーザが初期段階で当日会員登録端末6の登録情報入力手段Aを操作して任意に設定した当日会員用パスワードDを記憶するデータフィールドと、当該ユーザが当日会員登録端末6の登録情報入力手段Aを操作することで預金口座の認証情報の一部として申告した口座番号Dを記憶するデータフィールドと、当該ユーザが当日会員登録端末6の登録情報入力手段Aを操作することで預金口座の認証情報の他部として申告した口座番号用パスワードDを記憶するデータフィールドと、当該ユーザが金融機関端末5の当該預金口座と電話投票センターの電話投票端末4との間での金銭の引き落としや振込みに同意したことを示す許諾情報Dを記憶するデータフィールドと、電話投票端末4の当日口座設定手段Hが当該ユーザのために設定した当日口座の残高Dを記憶するデータフィールドと、当該ユーザが場外投票端末7の要求入力手段Pを操作して購入した投票券の投票内容D、例えば、競馬における的中馬の予想や競艇における的中艇の予想を記憶するデータフィールドとを備える。
【0043】
図8は当日会員登録端末6のCPU10が実行する処理の概略を示したフローチャート、図9〜図14は電話投票端末4のCPU17が実行する処理の概略を示したフローチャート、図15〜図17は場外投票端末7のCPU38が実行する処理の概略を示したフローチャート、図18〜図19は金融機関端末5のCPU28が実行する処理の概略を示したフローチャートである。
【0044】
次に、各フローチャートを参照して登録要求情報送信手段Bとして機能するCPU10の処理動作、認証情報送信手段E,会員レコード登録手段G,会員番号送信手段U,当日口座設定手段H,投票内容設定手段I,払戻金加算手段J,当日会員データ清算削除手段K,当日会員データ個別清算削除手段Tとして機能するCPU17の処理動作、当日口座設定要求データ送信手段Q,販売要求データ送信手段R,終了要求データ送信手段Sとして機能するCPU38の処理動作、および、判定手段L,許諾信号送信手段M,振り込み受付手段O,引き落とし受付手段Nとして機能するCPU28の処理動作について具体的に説明する。
【0045】
当日会員登録端末6のCPU10は、電源投入時のイニシャライズ処理を行った後、登録情報入力手段Aとして機能するキーボード14から、当日会員用パスワードD,預金口座の認証情報の一部となる口座番号D,預金口座の認証情報の他部となる口座番号用パスワードD,ユーザが金銭の引き落としや振込みに同意したことを示す許諾情報Dが入力されるのを待つ待機状態に入る(ステップa1)。
【0046】
前述した通り、当日会員用パスワードDはユーザが任意に設定してよいパスワードであり、本人が覚え易い文字列あるいは数値列を自由に入力するようにする。口座番号Dは当該ユーザが有する銀行等の金融機関の預金口座の番号、また、口座番号用パスワードDは預金口座に対応したキャッシュカード等の暗証番号であり、預金口座の認証情報に相当するデータである。許諾情報Dは当該ユーザが当該預金口座による金銭の引き落としや振込みを他者、つまり、この場合は電話投票端末4に委任することに同意したことを示すデータであり、例えば、モニタ15に“取引に同意しますか?”等のメッセージを表示してユーザに所定のキーボード操作を行わせるようにする。
【0047】
これらのデータがユーザの手によってキーボード14を介して入力されると、当日会員登録端末6のCPU10は、当日会員となることを希望するユーザが現れたものと判断してデータを一時記憶し(ステップa2)、登録要求情報送信手段Bとして機能するCPU10が、これらのデータをネットワーク8経由で電話投票端末4に送信し(ステップa3)、電話投票端末4からの当日会員番号Dの返信、もしくは、電話投票端末4からのエラー信号の返信を待つ待機状態に入る(ステップa4〜ステップa5)。
【0048】
このようにして送信された当日会員用パスワードD,口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報Dは、ステップb1〜ステップb6の入力判定処理とステップb7の通常処理を繰り返し実行している電話投票端末4のCPU17により、ステッb1の判定処理で検出される。ステップb7の通常処理は、プッシュホン2や公衆電話3からの要求を受け付けて場外投票券の販売等を管理する処理であるが、この点については背景技術の欄でも述べた通り既に公知であるので説明は省略する。
【0049】
このようにして当日会員用パスワードD,口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報Dの入力を検出した電話投票端末4のCPU17は、これらのデータを一時記憶手段Dとして機能するRAM19に一時記憶させ(ステップb8)、認証情報送信手段Eとして機能するCPU17が、これらのデータのうち預金口座の認証情報に関連するデータ、つまり、口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報Dをネットワーク8経由で金融機関端末5に送信し(ステップb9)、金融機関端末5からの許諾信号の返信、もしくは、金融機関端末5からのエラー信号の返信を待つ待機状態に入る(ステップb10〜ステップb11)。
【0050】
このようにして送信された口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報Dは、ステップd1〜ステップd3の入力判定処理を繰り返し実行している金融機関端末5のCPU28により、ステッd1の判定処理で検出される。
【0051】
次いで、金融機関端末5の判定手段Lとして機能するCPU28が、当該金融機関に設置された預金口座のデータベース(図示せず)を参照し、口座番号Dの預金口座が存在するか否か(ステップd4)、また、存在するとした場合には其の口座番号に対応して当該金融機関の預金口座のデータベースに記憶されている暗証番号の値が口座番号用パスワードDと一致しているか否か(ステップd5)、更に、暗証番号が一致するとした場合には当該預金口座の名義人の年齢が成人に達しているか否か(ステップd6)、および、当該預金口座の名義人が学生であるか否かを判定する(ステップd7)。なお、名義人の年齢や身分(学生か否か)については、予め預金口座のデータベースに登録されているものとする。
【0052】
そして、全ての判定結果が真となった場合、つまり、口座番号Dの預金口座が存在し、かつ、暗証番号の値が口座番号用パスワードDと一致して当該ユーザが預金口座の適正な使用権を有し、しかも、このユーザが成人に達しており学生ではないと判明した場合に限り、金融機関端末5の許諾信号送信手段Mとして機能するCPU28が、ネットワーク8経由で電話投票端末4に許諾信号を送信し(ステップd8)、それ以外の場合は、CPU28からネットワーク8経由で電話投票端末4にエラー信号が送信される(ステップd9)。
【0053】
金融機関端末5から許諾信号が送信された場合、電話投票端末4のCPU17が、前述したステップb10の判定処理で許諾信号を検出し、会員レコード登録手段Gとして機能するCPU17が、電源投入時のイニシャライズ処理で0に初期化されていたカウンタiの値を1インクリメントして新規の当日会員番号Dを新たに作成し(ステップb13,ステップb14)、一時記憶手段Dとして機能しているRAM19に現時点で記憶されている当日会員用パスワードDおよび預金口座の認証情報である口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報Dと当日会員番号Dとを対応させて記憶させると共に、残高Dのデータフィールドの値を0に初期化し(ステップb15)、新規の当日会員用レコードとして、電話投票端末4のハードディスクドライブ21に構築されたデータベースFに登録する(ステップb16)。そして、電話投票端末4の会員番号送信手段Uとして機能するCPU17が、会員レコード登録手段Gで作成された当日会員番号Dをネットワーク8経由で当日会員登録端末6に送信する(ステップb17)。
【0054】
一方、金融機関端末5からエラー信号が送信された場合には、電話投票端末4のCPU17が、前述したステップb11の判定処理でエラー信号を検出し、当日会員登録端末6にネットワーク8経由でエラー信号を送信することになる(ステップb12)。
【0055】
電話投票端末4から当日会員番号Dが送信された場合、当日会員登録端末6のCPU10が、前述したステップa4の判定処理で当日会員番号Dを検出し、会員番号表示手段Cとして機能するモニタ15に当日会員番号Dを表示することで、当日会員の登録処理が適切に終了したことをユーザに知らせる(ステップa7)。
【0056】
以上の処理操作で、当日会員番号Dと当日会員用パスワードDがユーザに知らされ、当該ユーザが電話投票端末4のデータベースFに当日会員として登録されたことになる。以下、このユーザは、当日会員番号Dと当日会員用パスワードDを使用して場外投票端末7を操作することになるので、ユーザは、前述のステップa1の処理で自らが入力した当日会員用パスワードDの値とモニタ15に表示された当日会員番号Dの値を覚えておくようにする。
【0057】
前述した通り、電話投票端末4のハードディスクドライブ21に構築されたデータベースFに登録されたユーザのレコードの内容は図7に示すようなもので、この時点で、当日会員番号D,当日会員用パスワードD,口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報Dの設定は完了するが、残高Dの値は初期値0、また、投票内容Dは未記憶の状態に保持されている。
【0058】
これに対し、電話投票端末4からエラー信号が送信された場合には、当日会員登録端末6のCPU10が、前述したステップa5の判定処理でエラー信号を検出し、モニタ15にエラーメッセージを表示することで、当日会員の登録処理が失敗に終わったことをユーザに知らせる(ステップa6)。
【0059】
登録処理が失敗に終わる原因としては、認証情報に関連するデータである口座番号D,口座番号用パスワードDの入力ミスの他、ユーザが未成年である場合、または、学生の身分である場合が考えられる。口座番号D,口座番号用パスワードDの入力ミスで当日会員の登録処理が失敗した場合には、改めてユーザが入力操作をやり直すことで当日会員の登録処理を適切に行わせることが可能であるが、ユーザが未成年である場合、または、学生の身分である場合には、このようなリトライ操作を行っても当該ユーザの意思で判定手段Lによるステップd6,ステップd7の判定結果を覆すことは不可能であるので、当日会員の登録処理を行うことはできない。
【0060】
一方、場外投票端末7のCPU38は、ステップc1〜ステップc3の入力判定処理を繰り返し実行して、要求入力手段Pとして機能するキーボード42からユーザが要求を入力するのを待機している。
【0061】
データベースFに当日会員として登録されたユーザは、まず、投票券を購入するための前処理として、金融機関における当該ユーザの預金口座から当日会員用レコードの残高Dのデータフィールドに預金の一部を引き落とす必要がある。
【0062】
そこで、ユーザが要求入力手段Pとして機能する場外投票端末7のキーボード42を操作して当日会員番号Dと当日会員用パスワードDを指定して希望移動金額Xを入力すると、場外投票端末7のCPU38が、ステップc1の判定処理で当該操作を検出し、当日口座設定要求データ送信手段Qとして機能するCPU38が、これらのデータをネットワーク8経由で電話投票端末4に当日口座設定要求データとして送信し(ステップc4)、電話投票端末4からの返信を待つ待機状態に入る(ステップc5〜ステップc7)。
【0063】
場外投票端末7から送信された当日口座設定要求データは、ステップb1〜ステップb6の入力判定処理とステップb7の通常処理を繰り返し実行している電話投票端末4のCPU17により、ステッb2の判定処理で検出される。
【0064】
次いで、電話投票端末4の当日口座設定手段Hとして機能するCPU17が、図7に示されるようなデータベースFを検索し(ステップb18)、ステップb2の処理で受信した当日会員番号Dと当日会員用パスワードDに一致する当日会員番号と当日会員用パスワードを有するレコードがデータベースFに登録されているか否かを判定し(ステップb19)、一致するレコードがデータベースFに登録されていれば、このレコードに記憶されている口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報Dとステップb2の処理で受信した希望移動金額Xの値をネットワーク8経由で金融機関端末5に送信し(ステップb20)、金融機関端末5から引き落としの結果報告もしくは引き落としの失敗が返信されるのを待つ待機状態に入る(ステップb21,ステップb22)。
【0065】
電話投票端末4から送信された口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報D,希望移動金額Xのデータは、ステップd1〜ステップd3の入力判定処理を繰り返し実行している金融機関端末5のCPU28により、ステッd2の判定処理で検出される。
【0066】
次いで、金融機関端末5の引き落とし受付手段Nとして機能するCPU28が、ステップd2の処理で受信した口座番号Dに基いて当該金融機関に設置された預金口座のデータベース(図示せず)を検索して当該ユーザの預金口座を特定し(ステップd10)、当該預金口座の残高Xが希望移動金額Xに達しているか否かを判定し(ステップd11)、達していれば、残高Xから希望移動金額Xを減算して当該預金口座の残高Xの値を更新すると共に(ステップd12)、引き落としが適性に行われた旨の結果報告と当該預金口座の残高Xの現在値をネットワーク8経由で電話投票端末4に送信する(ステップd13)。
【0067】
また、ステップd11の判定結果が偽となって残高Xが希望移動金額Xに満たないことが明らかとなった場合には、CPU28からネットワーク8経由で電話投票端末4に引き落としが失敗した旨の結果報告と当該預金口座の残高Xの現在値が送信される(ステップd14)。
【0068】
金融機関端末5から引き落としが適性に行われた旨の結果報告と当該預金口座の残高Xの現在値が送信された場合、電話投票端末4の当日口座設定手段Hとして機能するCPU17が、前述のステップb21の判定処理で此れを検出し、引き落としが適性に行われた旨の結果報告と当該預金口座の残高Xの現在値をネットワーク8経由で場外投票端末7に送信し(ステップb24)、ステップb19の処理で一致を判定されたユーザのレコードの残高Dのフィールドに希望移動金額Xを加算して残高Dの値を更新する(ステップb25)。
【0069】
これによりデータベースF内における当該ユーザのレコードの残高Dのデータフィールドに希望移動金額Xが初期値として設定される。
【0070】
一方、金融機関端末5から引き落としが失敗した旨の結果報告と預金口座の残高Xの現在値が送信された場合には、電話投票端末4のCPU17が、前述のステップb22の判定処理で此れを検出し、引き落としが失敗した旨の結果報告と当該預金口座の残高Xの現在値をネットワーク8経由で場外投票端末7に送信する(ステップb23)。
【0071】
また、ステップb19の判定結果が偽となってステップb2の処理で受信した当日会員番号Dと当日会員用パスワードDに一致する当日会員番号と当日会員用パスワードを有するレコードがデータベースFに登録されていないことが明らかとなった場合、つまり、当日会員番号Dと当日会員用パスワードDの入力操作をユーザがミスした場合、あるいは、当日会員としてデータベースFに登録されていない第三者が悪戯で要求入力手段Pとして機能する場外投票端末7のキーボード42を操作したような場合には、電話投票端末4のCPU17が、ネットワーク8経由で場外投票端末7にエラー信号を送信する(ステップb26)。
【0072】
電話投票端末4から引き落としが成功した旨の結果報告と預金口座の残高Xの現在値が送信された場合、場外投票端末7のCPU38は、前述のステップc5の判定処理で此れを検出し、希望移動金額Xによる引き落としが成功した旨のメッセージと引き落とし実行後の金融機関の預金口座の残高Xの値を場外投票端末7のモニタ43に表示してユーザに知らせる(ステップc10)。
【0073】
また、電話投票端末4から引き落としが失敗した旨の結果報告と預金口座の残高Xの現在値が送信された場合、場外投票端末7のCPU38は、前述のステップc6の判定処理で此れを検出し、希望移動金額Xによる引き落としが失敗した旨のメッセージと金融機関の預金口座の残高Xの値を場外投票端末7のモニタ43に表示してユーザに知らせる(ステップc9)。この場合、ユーザは、預金口座の残高X以下の希望移動金額Xを指定してステップc4以降の処理を再実行することで、希望移動金額Xの引き落としを実現することが可能である。
【0074】
一方、電話投票端末4からエラー信号が送信された場合、場外投票端末7のCPU38は、前述のステップc7の判定処理で此れを検出し、エラーメッセージを場外投票端末7のモニタ43に表示してユーザに知らせる(ステップc8)。この場合、当日会員番号Dと当日会員用パスワードDの入力操作をユーザがミスしたのであれば、ステップc4以降の処理を再実行することで、希望移動金額Xの引き落としを実現することが可能である。しかし、当日会員としてデータベースFに登録されていない第三者が悪戯で情報を入力したような場合では、当日会員番号Dと当日会員用パスワードDがデータベースFに登録済みの値と一致する確率は事実上皆無であり、不正な悪戯操作が確実に防止される。
【0075】
このようにしてデータベースF内におけるユーザのレコードの残高Dに希望移動金額Xが設定された後、当該ユーザによる投票券の購入が許容される。
【0076】
投票券を購入する場合、ユーザは、まず、要求入力手段Pとして機能する場外投票端末7のキーボード42を操作して当日会員番号Dと当日会員用パスワードDを指定し、購入を希望する場外投票券の内容、例えば、一着を予想した的中馬や的中艇の名称等を入力する。
【0077】
ステップc1〜ステップc3の入力判定処理を繰り返し実行している場外投票端末7のCPU38は、ステップc2の判定処理でユーザからの入力操作を検出し、販売要求データ送信手段Rとして機能するCPU38が、これらのデータをネットワーク8経由で電話投票端末4に販売要求データとして送信し(ステップc11)、電話投票端末4からの返信を待つ待機状態に入る(ステップc12〜ステップc14)。
【0078】
場外投票端末7から送信された販売要求データは、ステップb1〜ステップb6の入力判定処理とステップb7の通常処理を繰り返し実行している電話投票端末4のCPU17により、ステッb3の判定処理で検出される。
【0079】
次いで、電話投票端末4の投票内容設定手段Iとして機能するCPU17が、図7に示されるようなデータベースFを検索し(ステップb27)、ステップb3の処理で受信した当日会員番号Dと当日会員用パスワードDに一致する当日会員番号と当日会員用パスワードを有するレコードがデータベースFに登録されているか否かを判定し(ステップb28)、一致するレコードがデータベースFに登録されていれば、このレコードに記憶されている残高Dの値が購入を希望された場外投票券の料金に達しているか否かを判定し(ステップb29)、達している場合には、当該レコードの投票内容Dのフィールドに購入対象の場外投票券の内容、つまり、一着を予想した的中馬や的中艇の名称等を記憶させ(ステップb30)、当該レコードの残高Dの値から場外投票券の料金を減算して残高Dの値を更新し(ステップb31)、指定した場外投票券の購入が適性に行われた旨の結果報告と残高Dの現在値をネットワーク8経由で場外投票端末7に送信する(ステップb32)。
【0080】
これによりデータベースF内における当該ユーザのレコードの投票内容のデータフィールドDに、当該ユーザが購入した場外投票券の投票内容、例えば、競馬における的中馬の名称や競艇における的中艇の名称が記憶されることになる。
【0081】
場外投票券の購入は、当日口座つまり当日会員用レコードの残高Dのデータフィールドの値を利用して行われるものであるから、電話投票端末4と金融機関端末5との間でのデータの送受信は不要である。
【0082】
また、ステップb28の判定結果が偽となって当該レコードの残高Dが場外投票券の料金に満たないことが明らかとなった場合には、電話投票端末4のCPU17からネットワーク8経由で場外投票端末7に購入が失敗した旨の結果報告と残高Dの現在値が送信される(ステップb33)。
【0083】
一方、ステップb28の判定結果が偽となってステップb3の処理で受信した当日会員番号Dと当日会員用パスワードDに一致する当日会員番号と当日会員用パスワードを有するレコードがデータベースFに登録されていないことが明らかとなった場合、つまり、当日会員番号Dと当日会員用パスワードDの入力操作をユーザがミスした場合、あるいは、当日会員としてデータベースFに登録されていない第三者が悪戯で要求入力手段Pとして機能する場外投票端末7のキーボード42を操作したような場合には、電話投票端末4のCPU17が、ネットワーク8経由で場外投票端末7にエラー信号を送信する(ステップb34)。
【0084】
電話投票端末4から指定した場外投票券の購入が適性に行われた旨の結果報告と残高Dの現在値が送信された場合、場外投票端末7のCPU38が、前述のステップc12の判定処理で此れを検出し、場外投票券の購入が適性に行われた旨の結果報告と残高Dの現在値をモニタ43に表示してユーザに知らせる(ステップc16)。
【0085】
これに対し、電話投票端末4から指定した場外投票券の購入が失敗した旨の結果報告と残高Dの現在値が送信された場合、場外投票端末7のCPU38が、前述のステップc13の判定処理で此れを検出し、場外投票券の購入が失敗した旨の結果報告と残高Dの現在値をモニタ43に表示してユーザに知らせることになる(ステップc15)。この場合、ユーザは、残高D以下の料金の場外投票券を購入対象として指定してステップc11以降の処理を再実行することで、他の場外投票券を購入できる場合がある。
【0086】
一方、電話投票端末4からエラーメッセージが送信された場合には、場外投票端末7のCPU38が、前述のステップc14の判定処理で此れを検出し、初期の待機状態に復帰する。この場合、当日会員番号Dと当日会員用パスワードDの入力操作をユーザがミスしたのであれば、ステップc11以降の処理を再実行することで、所期の場外投票券の購入を実現することが可能である。しかし、当日会員としてデータベースFに登録されていない第三者が悪戯で情報を入力したような場合では、当日会員番号Dと当日会員用パスワードDがデータベースFに登録済みの値と一致する確率は事実上皆無であり、不正な悪戯操作が確実に防止される。
【0087】
また、電話投票端末4のCPU17は、ステップb1〜ステップb6の入力判定処理とステップb7の通常処理を繰り返し実行しており、例えば、電話投票センターのオペレータがキーボード23を操作して競技結果を入力すると、競技結果の入力がステップb4の判定処理で検出される。
【0088】
競技結果の入力が検出された場合、電話投票端末4の払戻金加算手段Jとして機能するCPU17は、データベースFを検索するための指標jの値を一旦0に初期化し(ステップb35)、改めて1インクリメントした後(ステップb36)、該指標jの値がデータベースFのレコードの総数を示すカウンタiの現在値を超えているか否かを判定する(ステップb37)。
【0089】
指標jの値がレコードの総数iを超えていなければ、払戻金加算手段Jとして機能するCPU17は、該指標jの現在値に基いてデータベースFから第j番目のレコードを検索し(ステップb38)、このレコードの内容が現時点で削除されていないかどうかを確認し(ステップb39)、削除されていなければ当該レコードの内容を読み込んで(ステップb40)、このレコードの投票内容Dのデータフィールドに記憶されている予想的中馬や予想的中艇の名称が今回の競技結果と一致しているか否かを判定する(ステップb41)。
【0090】
そして、的中していれば、当該レコードの残高Dに払戻金を加算し(ステップb42)、また、的中していなければ、当該レコードの残高Dの現在値を其のまま保持する。
【0091】
払戻金加算手段Jとして機能するCPU17は、指標jの値がレコードの総数iを超えるまで前記と同様の処理を繰り返し実行し、データベースFに登録されているユーザの全てのレコードに対して予想の当たり外れの判定と、当たった場合の払戻金の加算処理を実行する。
【0092】
そして、最終的に指標jの値がレコードの総数iを超えてステップb37の判定結果が真となった時点でデータベースFの全てのレコードに対する判定処理と払い戻し処理が完了し、CPU17は初期の待機状態に復帰する。
【0093】
以上が、電話投票端末4の払戻金加算手段Jとして機能するCPU17の処理であり、この処理は、競技が終了して競技結果が入力される度に繰り返し実行される。
【0094】
また、場合によっては、1日の競技の終了を待つことなく、ユーザが残高Dの状況を確認したり、あるいは、途中で遊技を終了させたいといった場合もある。
【0095】
そうした場合、ユーザは、場外投票端末7の要求入力手段Pとして機能するキーボード42を操作して当日会員番号Dと当日会員用パスワードDを指定して場外投票端末7に表示要求を入力する。
【0096】
この表示要求はステップc1〜ステップc3の入力判定処理を繰り返し実行している場外投票端末7のCPU38によってステップc3の判定処理で検出される。
【0097】
CPU38は、これらのデータをネットワーク8経由で電話投票端末4に表示要求データとして送信し(ステップc17)、電話投票端末4からの返信を待つ待機状態に入る(ステップc18,ステップc24)。
【0098】
場外投票端末7から送信された表示要求データは、ステップb1〜ステップb6の入力判定処理とステップb7の通常処理を繰り返し実行している電話投票端末4のCPU17により、ステッb5の判定処理で検出される。
【0099】
電話投票端末4のCPU17は、図7に示されるようなデータベースFを検索し(ステップb43)、ステップb5の処理で受信した当日会員番号Dと当日会員用パスワードDに一致する当日会員番号と当日会員用パスワードを有するレコードがデータベースFに登録されているか否かを判定し(ステップb44)、一致するレコードがデータベースFに登録されていれば、このレコードに記憶されている残高Dの値を読み込んで(ステップb45)、この値をネットワーク8経由で場外投票端末7に送信し(ステップb46)、場外投票端末7からの返信を待つ待機状態に入る(ステップb47〜ステップb48)。
【0100】
また、ステップb44の判定結果が偽となってステップb5の処理で受信した当日会員番号Dと当日会員用パスワードDに一致する当日会員番号と当日会員用パスワードを有するレコードがデータベースFに登録されていないことが明らかとなった場合、つまり、当日会員番号Dと当日会員用パスワードDの入力操作をユーザがミスした場合、あるいは、当日会員としてデータベースFに登録されていない第三者が悪戯で要求入力手段Pとして機能する場外投票端末7のキーボード42を操作したような場合には、電話投票端末4のCPU17が、ネットワーク8経由で場外投票端末7にエラー信号を送信する(ステップb51)。
【0101】
電話投票端末4から残高Dの値が送信された場合、場外投票端末7のCPU38は、前述したステップc18の判定処理で残高Dの入力を検出し、残高Dの値をモニタ43に表示してユーザに知らせた後(ステップc19)、ユーザがキーボード42を操作して継続要求もしくは終了要求を入力するのを待つ待機状態に入る(ステップc20〜ステップc21)。
【0102】
一方、電話投票端末4からエラー信号が送信された場合、場外投票端末7のCPU38は、前述したステップc24の判定処理でエラー信号の入力を検出し、モニタ43にエラーメッセージを表示してから(ステップc25)、初期の待機状態に復帰する。当日会員としてデータベースFに登録されていない第三者が悪戯で表示要求を入力したような場合が考えられるからである。
【0103】
前述のようにして残高Dの値がモニタ43に表示された場合、ユーザは、更に、要求入力手段Pとして機能するキーボード42を操作して継続要求もしくは終了要求の何れか一方を入力することが可能である。
【0104】
継続要求は、ユーザが当該時点では最終的な払い戻しを実行せずに遊技を継続する場合に入力し、また、終了要求は、ユーザが当該時点で最終的な払い戻しを実行して遊技を終了する場合に入力するものとする。
【0105】
ここで、ユーザが継続要求を入力した場合には場外投票端末7から電話投票端末4にネットワーク8経由で継続要求信号が送信され(ステップc23)、また、ユーザが終了要求を入力した場合には、場外投票端末7の終了要求データ送信手段Sとして機能するCPU38がネットワーク8経由で電話投票端末4に終了要求信号を送信することになる(ステップc22)。
【0106】
場外投票端末7から継続要求信号が送信された場合、電話投票端末4のCPU17は、前述したステップb47の判定処理で継続要求信号の入力を検出し、初期の待機状態に復帰する。
【0107】
また、場外投票端末7から終了要求信号が送信された場合、電話投票端末4のCPU17は、前述したステップb48の判定処理で終了要求信号の入力を検出し、当日会員データ個別清算削除手段Tとして機能するCPU17が、ステップb44の判定処理で一致を判定されたユーザのレコードの口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報D,残高Dのデータをネットワーク8経由で金融機関端末5に送信して金融機関端末5への振り込み処理を行い(ステップb49)、当該ユーザのレコードつまり当日会員番号Dを有するレコードをデータベースFから削除する(ステップb50)。
【0108】
電話投票端末4から送信された口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報D,残高Dのデータは、ステップd1〜ステップd3の入力判定処理を繰り返し実行している金融機関端末5のCPU28により、ステッd3の判定処理で検出され、金融機関端末5の振り込み受付手段Oとして機能するCPU28が、ステップd3の処理で受信した口座番号Dや口座番号用パスワードDに基いて当該金融機関に設置された預金口座のデータベース(図示せず)を検索して当該ユーザの預金口座の特定および認証を行い(ステップd15)、当該預金口座の預金残高Xに電話投票端末4から送信された残高Dの値を加算して、電話投票端末4の当日会員データ清算削除手段Tからの振り込みを受け付ける(ステップd16)。
【0109】
従って、ユーザは、当日に実施される全ての競技の終了を待つことなく、ユーザ毎の希望に応じて、任意の時期に払戻金の清算を行うことができる。
【0110】
また、電話投票端末4のCPU17は、ステップb1〜ステップb6の入力判定処理とステップb7の通常処理を繰り返し実行しており、例えば、電話投票センターのオペレータがキーボード23を操作して全ての競技の終了を宣言すると、この入力操作がステップb6の判定処理で検出される。
【0111】
全ての競技の終了が宣言されると、電話投票端末4の当日会員データ清算削除手段Kとして機能するCPU17は、データベースFを検索するための指標jの値を一旦0に初期化し(ステップb52)、改めて1インクリメントした後(ステップb53)、該指標jの値がデータベースFのレコードの総数を示すカウンタiの現在値を超えているか否かを判定する(ステップb54)。
【0112】
指標jの値がレコードの総数iを超えていなければ、CPU17は、該指標jの現在値に基いてデータベースFから第j番目のレコードを検索し(ステップb55)、このレコードの内容が現時点で削除されていないかどうかを確認し(ステップb56)、削除されていなければ当該レコードの口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報D,残高Dのデータをネットワーク8経由で金融機関端末5に送信して金融機関端末5への振り込み処理を行い(ステップb57)、当該ユーザのレコードつまり当日会員番号Dを有するレコードをデータベースFから削除する(ステップb58)。
【0113】
電話投票端末4から送信された口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報D,残高Dのデータは、ステップd1〜ステップd3の入力判定処理を繰り返し実行している金融機関端末5のCPU28により、ステッd3の判定処理で検出され、金融機関端末5の振り込み受付手段Oとして機能するCPU28が、ステップd3の処理で受信した口座番号Dや口座番号用パスワードDに基いて当該金融機関に設置された預金口座のデータベース(図示せず)を検索して当該ユーザの預金口座の特定および認証を行い(ステップd15)、当該預金口座の預金残高Xに電話投票端末4から送信された残高Dの値を加算して、電話投票端末4の当日会員データ清算削除手段Tからの振り込みを受け付ける(ステップd16)。
【0114】
電話投票端末4の当日会員データ清算削除手段Kとして機能するCPU17は、指標jの値がレコードの総数iを超えるまで前記と同様にしてステップb53〜ステップb58の処理を繰り返し実行し、口座番号D,口座番号用パスワードD,許諾情報D,残高Dのデータを受信した金融機関端末5のCPU28が、其の都度、前記と同様にしてステップd15〜ステップd16の処理を繰り返すことで、データベースFに登録されているユーザの全てのレコードについて残高Dを当該ユーザの預金口座に振り込む処理を実行する。
【0115】
そして、最終的に指標jの値がレコードの総数iを超えてステップb54の判定結果が真となった時点で、電話投票端末4のCPU17による全ての処理が完了する。
【0116】
従って、ユーザは金融機関に預金口座さえ持っていればよく、会員登録や新規の口座開設といった煩雑な諸手続を必要とせず、容易に公営競技の投票や払い戻しをキャッシュレスで行うことができ、しかも、一過性のユーザ(当日会員)に関わる認証情報である口座番号Dや口座番号用パスワードD等の情報が当日限りでデータベースFから削除されるので、口座番号や当該口座番号用パスワード等の個人情報が不用意に漏洩する心配もない。
【0117】
また、現行の電話投票端末を流用して場外投票券販売システムを構築することができるので、安価な設備投資で一過性のユーザに対処することができる。
【0118】
図7に当日会員用レコードを管理するデータベースFの一例を示したが、このデータベースFは、当日会員番号D,当日会員用パスワードD,金融機関における預金口座の認証情報となる口座番号Dと口座番号用パスワードD,当該ユーザが金銭の引き落としや振込みに同意したことを示す許諾情報D,残高D,投票内容Dを記憶するデータフィールドを備えていればよく、これらのデータは、会員制のシステムで必要とされるデータ、即ち、正規会員の番号,正規会員用のパスワード,金融機関における正規会員の預金口座の認証情報である口座番号や口座番号用パスワード,正規会員が金銭の引き落としや振込みに同意したことを示す許諾情報や残高および正規会員から受け付ける投票内容と構造的には同様であるので、改めて一日会員用のデータベースFを正規会員のものと別に設ける必要はなく、正規会員用のデータベースの一部を一日会員用のデータベースFとして利用すること、つまり、現行の電話投票システムに当日会員用の枠を設けて転用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明を適用した一実施形態の場外投票券販売システムの構成の概略について示したブロック図である。
【図2】同実施形態の電話投票端末,金融機関端末,当日会員登録端末,場外投票端末の機能の概略を示した機能ブロック図である。
【図3】同実施形態の当日会員登録端末の構成の概略を具体的に示したブロック図である。
【図4】同実施形態の電話投票端末の構成の概略を具体的に示したブロック図である。
【図5】同実施形態の金融機関端末の構成の概略を具体的に示したブロック図である。
【図6】同実施形態の場外投票端末の構成の概略を具体的に示したブロック図である。
【図7】同実施形態で利用されるデータベースの一例を示した概念図である。
【図8】当日会員登録端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートである。
【図9】電話投票端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートである。
【図10】電話投票端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートの続きである。
【図11】電話投票端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートの続きである。
【図12】電話投票端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートの続きである。
【図13】電話投票端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートの続きである。
【図14】電話投票端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートの続きである。
【図15】場外投票端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートである。
【図16】場外投票端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートの続きである。
【図17】場外投票端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートの続きである。
【図18】金融機関端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートである。
【図19】金融機関端末のマイクロプロセッサが実行する処理の概略を示したフローチャートの続きである。
【符号の説明】
【0120】
1 場外投票券販売システム
2 プッシュホン
3 公衆電話
4 電話投票端末
5 金融機関端末
6 当日会員登録端末
7 場外投票端末
8 ネットワーク
9 記憶装置
10 マイクロプロセッサ(登録要求情報送信手段)
11 ROM
12 RAM
13 インターフェイス回路
14 キーボード(登録情報入力手段)
15 モニタ(会員番号表示手段)
16 入出力回路
17 マイクロプロセッサ(認証情報送信手段,会員レコード登録手段,会員番号送信手段,当日口座設定手段,投票内容設定手段,払戻金加算手段,当日会員データ清算削除手段,当日会員データ個別清算削除手段)
18 ROM
19 RAM(一時記憶手段)
20 ハードディスクドライブ
21 ハードディスクドライブ(記憶装置)
22 インターフェイス回路
23 キーボード
24 マウス
25 モニタ
26 プリンタ
27 入出力回路
28 マイクロプロセッサ(判定手段,許諾信号送信手段,振り込み受付手段,引き落とし受付手段)
29 ROM
30 RAM
31 記憶装置
32 インターフェイス回路
33 キーボード
34 マウス
35 モニタ
36 プリンタ
37 入出力回路
38 マイクロプロセッサ(当日口座設定要求データ送信手段,販売要求データ送信手段,終了要求データ送信手段)
39 ROM
40 RAM
41 インターフェイス回路
42 キーボード(要求入力手段)
A 登録情報入力手段
B 登録要求情報送信手段
C 会員番号表示手段
D 一時記憶手段
E 認証情報送信手段
F データベース
G 会員レコード登録手段
H 当日口座設定手段
I 投票内容設定手段
J 払戻金加算手段
K 当日会員データ清算削除手段
L 判定手段
M 許諾信号送信手段
N 引き落とし受付手段
O 振り込み受付手段
P 要求入力手段
Q 当日口座設定要求データ送信手段
R 販売要求データ送信手段
S 終了要求データ送信手段
T 当日会員データ個別清算削除手段
U 会員番号送信手段
当日会員番号
当日会員用パスワード
口座番号
口座番号用パスワード
許諾情報
残高
投票内容

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話を利用した場外投票券の販売と払戻金の決済を管理する電話投票端末と個人の預金口座のデータを管理する金融機関端末と場外投票券発売所に設置された当日会員登録端末と場外投票端末とをネットワークで接続した場外投票券販売システムであって、
ユーザが前記当日会員登録端末から入力した認証情報に基いて前記金融機関端末が当該ユーザの預金口座の存在の有無と当該預金口座の使用権の適否を判定し、預金口座の存在と当該預金口座の使用権の適性が確認された場合に限り、当該ユーザが希望する希望移動金額を前記金融機関端末から前記電話投票端末に引き落として前記ユーザに対応するデータベース内のレコードに残高の初期値として記憶し、その後、この残高を前記電話投票端末により管理して、前記ユーザによる前記場外投票端末の操作に応じて、前記電話投票端末に引き落とされた残高の範囲内で場外投票券の購入を許容すると共に前記電話投票端末に入力される競技結果に基いて残高に対する払戻金の加算を行い、遅くとも当日における全競技の終了時点で前記電話投票端末側の処理で前記レコードに記憶されている残高を前記金融機関端末に振り込むことを特徴とした場外投票券販売システム。
【請求項2】
前記レコードに記憶されている残高を前記金融機関端末に振り込んだ時点で前記データベースのレコードを削除することを特徴とした請求項1記載の場外投票券販売システム。
【請求項3】
電話を利用した場外投票券の販売と払戻金の決済を管理する電話投票端末と個人の預金口座のデータを管理する金融機関端末と場外投票券発売所に設置された当日会員登録端末と場外投票端末とをネットワークで接続した場外投票券販売システムであって、
前記当日会員登録端末には、当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を入力するための登録情報入力手段と、該登録情報入力手段から入力された当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を前記電話投票端末に送信する登録要求情報送信手段と、前記電話投票端末から受信した当日会員番号を表示する会員番号表示手段が設けられ、
前記電話投票端末には、前記当日会員登録端末から受信した当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を一時記憶する一時記憶手段と、該預金口座の認証情報を前記金融機関端末に送信する認証情報送信手段と、前記金融機関端末からの許諾信号を受けて新規の当日会員番号を作成し、前記一時記憶手段に記憶されている当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報と前記当日会員番号とを対応させて記憶させると共に残高のデータフィールドの値を初期化した新規の当日会員用レコードをデータベースに登録する会員レコード登録手段と、該会員レコード登録手段により作成された当日会員番号を前記当日会員登録端末に送信する会員番号送信手段と、前記場外投票端末から希望移動金額と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードが前記データベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて前記金融機関端末からの引き落としを行って該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に前記希望移動金額を加算する当日口座設定手段と、前記場外投票端末から場外投票券の販売要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードが前記データベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値から前記場外投票券に相当する金額を減算し、該当日会員用レコードの投票内容のデータフィールドに前記場外投票券に相当する投票内容を設定する投票内容設定手段と、該電話投票端末に入力される競技結果に基いて、的中に一致する投票内容を記憶した当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に払戻金を加算する払戻金加算手段と、全競技の終了を検知し、各当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で前記金融機関端末への振り込み処理を行ってから当日会員用レコードの内容を前記データベースから削除する当日会員データ清算削除手段とが設けられ、
前記金融機関端末には、前記電話投票端末から受信した預金口座の認証情報に基いて前記預金口座のデータを参照し預金口座の存在の有無と当該預金口座の使用権の適否を判定する判定手段と、該判定手段により預金口座の存在と当該預金口座の使用権の適性が確認された場合に前記電話投票端末に許諾信号を送信する許諾信号送信手段と、預金口座の認証情報に基いて前記電話投票端末の当日口座設定手段からの引き落としを受け付ける引き落とし受付手段と、預金口座の認証情報に基いて前記電話投票端末の当日会員データ清算削除手段からの振り込みを受け付ける振り込み受付手段とが設けられ、
前記場外投票端末には、当日会員番号および当日会員用パスワードと希望移動金額ならびに場外投票券の販売要求を入力するための要求入力手段と、該要求入力手段から入力された当日会員番号および当日会員用パスワードと希望移動金額を前記電話投票端末に送信する当日口座設定要求データ送信手段と、前記要求入力手段から入力された当日会員番号および当日会員用パスワードと場外投票券の販売要求を前記電話投票端末に送信する販売要求データ送信手段とが設けられていることを特徴とした場外投票券販売システム。
【請求項4】
前記場外投票端末には、前記要求入力手段から入力された当日会員番号および当日会員用パスワードと終了要求を前記電話投票端末に送信する終了要求データ送信手段が併設され、前記電話投票端末には、前記場外投票端末から終了要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードに基いて、該当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に従って当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で前記金融機関端末への振り込み処理を行ってから該当日会員用レコードの内容を前記データベースから削除する当日会員データ個別清算削除手段が併設されていることを特徴とした請求項3記載の場外投票券販売システム。
【請求項5】
前記認証情報が口座番号と当該口座番号用パスワードで構成されていることを特徴とした請求項3または請求項4記載の場外投票券販売システム。
【請求項6】
前記判定手段は、預金口座の使用権の適否の判定に際し、口座名義人が成人に達しているか否かを判定することを特徴とした請求項3,請求項4または請求項5記載の場外投票券販売システム。
【請求項7】
金融機関端末と当日会員登録端末と場外投票端末にネットワーク経由で接続され、電話を利用した場外投票券の販売と払戻金の決済を管理する電話投票端末のマイクロプロセッサを、
前記当日会員登録端末から受信した当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報を一時記憶する一時記憶手段、
該預金口座の認証情報を前記金融機関端末に送信する認証情報送信手段、
前記金融機関端末からの許諾信号を受けて新規の当日会員番号を作成し、前記一時記憶手段に記憶されている当日会員用パスワードおよび預金口座の認証情報と前記当日会員番号とを対応させて記憶させると共に残高のデータフィールドの値を初期化した新規の当日会員用レコードをデータベースに登録する会員レコード登録手段、
該会員レコード登録手段により作成された当日会員番号を前記当日会員登録端末に送信する会員番号送信手段、
前記場外投票端末から希望移動金額と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードが前記データベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて前記金融機関端末からの引き落としを行って該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に前記希望移動金額を加算する当日口座設定手段、
前記場外投票端末から場外投票券の販売要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードが前記データベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に限り、該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値から前記場外投票券に相当する金額を減算し、該当日会員用レコードの投票内容のデータフィールドに前記場外投票券に相当する投票内容を設定する投票内容設定手段、
該電話投票端末に入力される競技結果に基いて、的中に一致する投票内容を記憶した当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値に払戻金を加算する払戻金加算手段、および、
全競技の終了を検知し、各当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で前記金融機関端末への振り込み処理を行ってから当日会員用レコードの内容を前記データベースから削除する当日会員データ清算削除手段として機能させることを特徴とした電話投票端末用プログラム。
【請求項8】
前記マイクロプロセッサを、更に、前記場外投票端末から終了要求と共に受信した当日会員番号および当日会員用パスワードに基いて、該当日会員番号および当日会員用パスワードを有する当日会員用レコードに記憶されている預金口座の認証情報に基いて当該当日会員用レコードの残高のデータフィールドの値で前記金融機関端末への振り込み処理を行ってから該当日会員用レコードの内容を前記データベースから削除する当日会員データ個別清算削除手段として機能させることを特徴とした請求項7記載の電話投票端末用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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