説明

塗装保護ゴムベルト

【課題】 ドラム缶の輸送時に傷が付くのを袋かけて防止していたが 顧客からの要望が強くなり袋掛けの数が多数となり重労働の毎日が続くようになった。このため袋がけより軽作業で装着でき 袋より耐久性のある保護具が必要になった。
【解決手段】 ドラム缶の傷防止には袋を掛けてドラム缶同士が直接触れ合わないように 袋の素材を挟み込んで傷になるのを防いでいたが ドラム缶上部のチャイムに保護具を装着しドラム缶とドラム缶との間に空間を確保して傷が付くのを防ぐように考案した。素材をゴム製にする事により袋より耐久性が大幅に向上する為 廃棄物の減少も可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【001】
本発明は 200Lドラム缶に使用するものです。ドラム缶天板側チャイムに被せて隣り合うドラム缶同士直接触れ合わないよう空間を確保して輸送時に塗装に傷が付かないようにする保護具です。
【背景技術】
【002】
従来からドラム缶の輸送の際 塗装保護には隣り合うドラム缶同士が触れ合い傷が付くのを防ぐため ドラム缶全体に袋を掛けて防いでいた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【003】
顧客からの塗装への傷 へこみ等品質に対する要望が強くなり、袋がけドラム缶の数が極端に増えた。このためにトラックへの荷積み 客先での荷降ろしでの作業の生産性が極度に下がり 作業自体が重労働になった。袋も一重の軽いものから二枚重ねになり重量も二倍になりかさばり 荷積み前の準備する数 何台ものトラックの荷積みの際の袋がけ等 近年の暑い夏には とても過酷な労働条件になっている。又 袋の品質が運搬するドラム缶の品質に直結するため破れ 汚れで廃棄する数も多い。袋の原材料は石油及び関連製品のため環境に配慮したエコロジーの面からも袋がけに変わる耐久性のある保護具 軽作業で装着できる保護具が必要になった。
【課題を解決する為の手段】
【004】
この課題を解決するには 高さ約90cm直径約60cmnのドラム缶全体を袋で覆いドラム缶とドラム缶の間に袋の素材を挟み込み直接ドラム缶同士が擦れ合わない方法からドラム缶とドラム缶の間に空間を作り出し隣り合うドラム缶同士が触れ合わない状態を確保する保護具として塗装保護ゴムベルトを使用する。
【発明の効果】
【005】
塗装保護ゴムベルトはコンベアーで上向きで運ばれてくるドラム缶上部チャイムに装着するため作業量も少なく耐久性もある。塗装保護ゴムベルトは装着してもドラム缶の種類が判るため出荷に先だって装着して倉庫に置ける。袋がけしたドラム缶は積み込みの際の現物確認が袋の裾を持ち上げて塗装の色以外は判断材料がなく類似したドラム缶をコンベアーに数種類乗せることが出来ないが 塗装保護ゴムベルト装着のドラム缶は個々の判別もドラム缶全体を見ながら判断でき2台以上同時に積み込み作業が出来る為 生産性が向上する。又塗装保護ゴムベルトを装着して出庫すれば、コンベアー上のトラブルも防げる。
【発明を実施するための最良の形態】
【006】
図1は ドラム缶上部チャイムに塗装保護ゴムベルトを装着したドラム缶と未装着のドラム缶が並んだ図です。同図に示すようにドラム缶同士が一定の空間を保ち傷がつかない状態となっている。
【007】
図2は 図1の円内 並んでいる左側ドラム缶に塗装保護ゴムベルトが装着右側は未装着で拡大した図です。塗装保護ゴムベルトは断面図です。塗装保護ゴムベルトは交互に装着し トラック全体でもドラム缶同士が一定の空間を保ち傷がつかない状態で積み込める。
【008】
塗装保護ゴムベルトは必ずしも一体成型で精密に作る必要はなく一般に出回っているゴム製品を二種類 貼り合わせて作っても傷防止の効果は変わらない。図3 図4は 二種類の材料を貼り合わせて作った塗装保護ゴムベルトの断面図です。図3はドラム缶同士が接触しないように空間を作る部分を 平帯びのゴムチャイムに沿って正確な位置に導く部分を角ゴムに使い 貼り合わせて作った塗装保護ゴムベルトの断面図です。図4は チャイムに沿って正確な位置に導く部分に 50L 100L等の小型オープンドラム缶のパッキンを使った塗装保護ゴムベルトの断面図です。
【図面の簡単な説明】
【009】
【図1】塗装保護ゴムベルト装着ドラム缶と未装着ドラム缶交互に並んだ説明図です。
【図2】図1の円内 塗装保護ゴムベルト装着ドラム缶と未装着ドラム缶の接触部 塗装保護ゴムベルトは断面図です。
【図3】二種類の材料を貼り合わせて作った塗装保護ゴムベルトの断面図です。
【図4】二種類の材料を貼り合わせて作った塗装保護ゴムベルトの断面図です。
【符号の説明】
【010】
1 塗装保護ゴムベルト
2 チャイム
3 ビート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドラム缶のチャイムに装着してドラム缶の塗装を保護するリング状のゴム。
【請求項2】
隣り合うドラム缶の上部チャイムの間でドラム缶同士の空間を確保する部分と的確な位置に装着出来るように案内する部分から構成されている。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−79105(P2013−79105A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231145(P2011−231145)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【出願人】(500165625)
【Fターム(参考)】