説明

増幅装置

【課題】複数のユーザ操作に基づいて複数のコンテンツ再生装置を同時に操作できる増幅装置を提供する。
【解決手段】AVレシーバ1は、DVDプレーヤAVP1及びCDプレーヤAVP2とIEEE1394バスで接続される。AVレシーバ1はリモコン受光器RE1に接続されたコマンド受信端子161とDVDプレーヤAVP1とを対応づけて記憶し、リモコン受光器RE2に接続されたコマンド受信端子162とCDプレーヤAVP2とを対応づけて記憶する。AVレシーバ1はリモコン受光器RE1で受信した操作コマンドをDVDプレーヤAVP1に送信し、リモコン受光器RE2で受信した操作コマンドをCDプレーヤAVP2に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、増幅装置に関し、さらに詳しくは、複数のコンテンツ再生装置と接続可能な増幅装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、AVアンプやAVレシーバ等の増幅装置が普及している。図8に示すように、AVレシーバ100は、コンテンツ再生装置AVPであるDVDプレーヤAVP1やCDプレーヤAVP2と接続される。AVレシーバ100はさらに、複数のスピーカSP(SP1,SP2)と接続される。AVレシーバ100は、コンテンツ再生装置AVPから出力された音声信号に所定の信号処理を施した後、スピーカSPに出力する。これにより、ユーザは高音質の音声を楽しむことができる。
【0003】
ユーザは所望のコンテンツ再生装置AVPをAVレシーバ100を介して操作できる。
【0004】
たとえば、部屋Zone1にAVレシーバ100及びDVDプレーヤAVP1及びCDプレーヤAVP2を配置した場合であって、部屋Zone2にいるユーザがDVDプレーヤAVP1を操作したいとき、ユーザはリモートコントローラRC2を用いてリモコン受光器RE2に操作コマンドを送信する。このとき、AVレシーバ100はリモコン受光器RE2を介して操作コマンドを受け、ユーザにより選択されたDVDプレーヤAVP1に操作コマンドを送信する。また、DVDプレーヤAVP1が操作コマンドに基づいて音声信号を出力したとき、AVレシーバ100はその音声信号を信号処理し、部屋Zone2に設置されたスピーカSP2に出力する。以上の動作により、ユーザはAVレシーバ100を介してコンテンツ再生装置AVPを操作できる。
【0005】
しかしながら、複数のユーザがAVレシーバ100を介して複数のコンテンツ再生装置AVPを同時に操作できない。たとえば、部屋Zone2でユーザがDVDプレーヤAVP1を操作しているとき、部屋Zone1にいる他のユーザはAVレシーバ100を介してCDプレーヤAVP2を操作できない。
【特許文献1】特開2001−210019号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、複数のユーザ操作に基づいて複数のコンテンツ再生装置を同時に操作できる増幅装置を提供することである。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0007】
本発明による増幅装置は、複数のコンテンツ再生装置と接続可能な増幅装置であって、コマンド受信手段と、選択対象記憶手段と、特定手段と、コマンド送信手段とを備える。コマンド受信手段は、コンテンツ再生装置を操作するための操作コマンドを受信する。選択対象記憶手段は複数のコンテンツ再生装置の中から選択されたコンテンツ再生装置を複数のコマンド受信手段の中から選択されたコマンド受信手段に対応付けて記憶する。特定手段は、選択対象記憶手段に基づいて、操作コマンドを受信したコマンド受信手段に対応したコンテンツ再生装置を特定する。コマンド送信手段は、特定したコンテンツ再生装置に操作コマンドを送信する。
【0008】
本発明による増幅装置は、コマンド受信端子ごとに異なるコンテンツ再生装置を対応づけることができる。そのため、あるコマンド受信端子が操作コマンドを受信したとき、他のコマンド受信端子が他の操作コマンドを受信した場合、増幅装置は各操作コマンドを送信すべきコンテンツ再生装置を特定できる。そのため、増幅装置は、複数のユーザ操作に基づいて複数のコンテンツ再生装置を同時に操作できる。
【0009】
好ましくは、増幅装置はさらに、コネクション判断手段と、接続判断手段とを備える。コネクション判断手段は、特定したコンテンツ再生装置に、アイソクロナス転送を実行するためのコネクションを張っているか否かを判断する。接続判断手段は、コネクションを張っていない場合、特定したコンテンツ再生装置と接続を維持しているか否かを判断する。コマンド送信手段は、コネクションが張られているとき、又は特定したコンテンツ再生装置と接続を維持しているとき、操作コマンドを送信する。
【0010】
コンテンツ再生装置は、操作対象記憶手段に登録された後に増幅装置との接続を切る場合がある。そのため増幅装置が、操作対象記憶手段に基づいてコマンドを送信しても、操作対象のコンテンツ再生装置が実際には増幅装置に接続されていない場合が発生する。このとき、送信された操作コマンドは不要となる。本発明による増幅装置は、コマンドを送信する前にコマンドの送信先のコンテンツ再生装置が実際に増幅装置と接続されているか否かを判断し、接続されている場合にコマンドを送信する。要するに、不要なコマンドを送信しない。
【0011】
好ましくは、増幅装置は複数のコンテンツ再生装置とIEEE1394バスで接続可能であり、増幅装置はさらに、コマンド記憶手段と、コマンド判断手段と、検索手段とを備える。コマンド記憶手段は操作コマンドに対応したAV/Cコマンドを記憶する。コマンド判断手段は、特定したコンテンツ再生装置が操作コマンドに基づいて動作できるか否かを判断する。検索手段は、コマンド判断手段が特定したコンテンツ再生装置は動作できないと判断したとき、操作コマンドに対応したAV/Cコマンドをコマンド記憶手段から検索する。コマンド送信手段は、検索手段がAV/Cコマンドを検索したとき、検索されたAV/Cコマンドを送信する。
【0012】
増幅装置が受けた操作コマンドがベンダユニークコマンドであり、特定されたコンテンツ再生装置が、そのベンダユニークコマンドに基づいて動作できない場合、増幅装置はベンダユニークコマンドに対応したAV/Cコマンドを検索し、検索したAV/Cコマンドを特定したコンテンツ再生装置に送信する。AV/CコマンドはIEEE1394バスで接続された機器に共通のコマンドであるため、コンテンツ再生装置はAV/Cコマンドに基づいて動作できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0014】
1.全体構成
図1を参照して、AVレシーバ1は、コンテンツ再生装置AVPであるDVDプレーヤAVP1とCDプレーヤAVP2とに接続される。さらに、AVレシーバ1は、複数のスピーカSP(SP1,SP2)と、複数のリモコン受光器RE(RE1,RE2)とに接続される。なお、AVレシーバ1は2以上のコンテンツ再生装置AVPと接続されてもよいし、2以上のリモコン受光器RE及びスピーカSPと接続されてもよい。リモコン受光器REはAVレシーバ1に搭載されてもよい。
【0015】
図1では、AVレシーバ1と、DVDプレーヤAVP1及びCDプレーヤAVP2と、リモコン受光器RE1と、スピーカSP1とは、部屋Zone1に配置されている。リモコン受光器RE2とスピーカSP2とは部屋Zone2に配置されている。部屋Zone1はたとえば居間であり、部屋Zone2はたとえば書斎である。
【0016】
図2を参照して、AVレシーバ1は、メモリ11と、信号処理部12と、マイコン処理部13と、IEEE1394通信部14と、コネクタポート15と、コマンド受信端子群16と、スピーカ端子群17と、表示部19と、セレクタ20とを備える。
【0017】
コマンド受信端子群16は複数のコマンド受信端子161〜16n(nは自然数)を含む。複数のリモコン受光器REはコマンド受信端子161〜16nを介してAVレシーバ1と接続される。本実施の形態では、リモコン受光器RE1がコマンド受信端子161を介してAVレシーバ1と接続され、リモコン受光器RE2がコマンド受信端子162を介してAVレシーバ1と接続される。
【0018】
コマンド受信端子群16はDVDプレーヤAVP1及びCDプレーヤAVP2を操作するための操作コマンドを外部から受信する。操作コマンドとは、たとえば再生コマンドや停止コマンド、早送りコマンド等である。ユーザがDVDプレーヤAVP1で音楽や映像等のコンテンツを再生したい場合、ユーザ操作に基づいてリモートコントローラRC1又はRC2から再生コマンドが送信される。コマンド受信端子群16は、リモコン受光器RE1又はRE2を介して再生コマンドを受信する。
【0019】
スピーカ端子群17は複数のスピーカ端子171〜17k(kは自然数)を含む。本実施の形態では、スピーカSP1がスピーカ端子171を介してAVレシーバ1と接続され、スピーカSP2がスピーカ端子172を介してAVレシーバ1と接続される。
【0020】
コネクタポート15はIEEE1394バス18を介して複数のDVDプレーヤAVP1及びCDプレーヤAVP1に接続され、これらのコンテンツ再生装置AVPから送信された電気信号を受信する。
【0021】
IEEE1394通信部14は、ファームウェア部141とハードウェア部142とを含む。ハードウェア部142は、LinkチップとPhyチップとを含む。PhyチップはIEEE1394通信レイヤの物理層を実現する。PhyチップはIEEE1394バス18から送信された電気信号を論理信号に変換する。また、Linkチップから送信された論理信号を電気信号に変換する。LinkチップはIEEE1394通信レイヤのリンク層を実現する。Linkチップはアイソクロナス転送及びアシンクロナス転送を処理する。ファームウェア部141はIEEE1394通信レイヤのトランザクション層とシリアルバスマネージメントとを実現する。
【0022】
表示部19及びセレクタ20は、図3に示すように、AVレシーバ1の正面に配置される。セレクタ20は複数のセレクトボタンBAS(BAS1〜BASm:mは自然数)を備える。各セレクトボタンBASにはAVレシーバ1に接続されたコンテンツ再生装置AVPが割り当てられる。AVレシーバ1を介してコンテンツ再生装置AVPを操作するとき、ユーザは、操作したいコンテンツ再生装置AVPが割り当てられたセレクトボタンBASを選択する。このとき、ユーザはリモートコントローラRCを用いてセレクトボタンBASを選択できる。セレクトボタンBASに割り当てられたコンテンツ再生装置AVPの情報は表示部19に表示される。
【0023】
図2に戻って、メモリ11は表1に示す接続機器テーブルを記憶する。なお、接続機器テーブルには最初は表1に示すデータが登録されていない。後述する接続処理により、表1に示すデータが接続機器テーブルに登録される。
【表1】

【0024】
表1を参照して、接続機器テーブルは複数の接続機器データDAVPを含む。接続機器データDAVPは、AVレシーバ1に接続されたコンテンツ再生装置AVPに関するデータである。表1中の接続機器データDAVP1はDVDプレーヤAVP1の接続機器データであり、接続機器データDAVP2はCDプレーヤAVP2の接続機器データである。
【0025】
各コンテンツ再生装置AVPは自身の接続機器データDAVPを持つ。AVレシーバ1は接続されたコンテンツ再生装置AVPから接続機器データDAVPを取得し、接続機器テーブルに取得した順に登録する。接続機器データDAVPを表2に示す。
【表2】

【0026】
接続機器データDAVPは、GUID(Globally Unique IDentifier)とベンダデータとモデルデータとを含む。GUIDはベンダIDとチップIDとを含む。ベンダデータは接続されたコンテンツ再生装置AVPを製造したメーカに関するデータである。モデルデータはコンテンツ再生装置の型版に関するデータである。
【0027】
メモリ11はさらに、表3に示すアサインテーブルを記憶する。アサインテーブルはセレクトボタンBAS1〜BASmに割り当てられたコンテンツ再生装置AVPのデータを登録する。
【表3】

【0028】
表3を参照して、アサインテーブルには、アサインNOと、アサインNOに対応したコンテンツ再生装置AVPのGUIDとが登録される。アサインNO=ASmはセレクトボタンBASmに対応する。たとえば、ユーザがセレクトボタンBAS1にDVDプレーヤAVP1を割り当て、セレクトボタンBAS2にCDプレーヤAVP2を割り当てた場合、
表3に示すように、アサインNO=AS1に対応したGUID欄には、DVDプレーヤAVP1のGUID=avp1が登録され、アサインNO=AS2に対応したGUID欄には、CDプレーヤAVP2のGUID=avp2が登録される。
【0029】
アサインテーブルはさらに、プラグ接続データを含む。プラグ接続とは、IEEE1394バス18上でアイソクロナス転送を実行するためにAVレシーバ1とコンテンツ再生装置AVPとの間にコネクションを張ることをいう。DVDプレーヤAVP1を操作するときにプラグ接続を確立する場合、GUID=avp1に対応したプラグ接続欄には「1」が登録される。DVDプレーヤAVP1からアナログ信号を出力する場合、プラグ接続欄には「0」が登録される。プラグ接続データはユーザ操作に基づいて登録される。
【0030】
接続機器テーブルと同様に、アサインテーブルも最初は表3に示す情報が登録されていない。AVレシーバ1にコンテンツ再生装置AVPが接続された後、ユーザ操作により情報が登録される。
【0031】
メモリ11はさらに、表4に示す配置テーブルと表5に示す操作対象テーブルとを記憶する。AVレシーバ1は、配置テーブル及び操作対象テーブルに登録されたデータに基づいてコンテンツ再生装置AVPをコマンド受信端子に対応付ける。その結果、AVレシーバ1は、コマンド受信端子が受信した操作コマンドをどのコンテンツ再生装置AVPに送信すればよいかを判断できる。
【0032】
配置テーブルは、各部屋に配置されるリモコン受光器RE及びスピーカSPを特定するためのテーブルである。
【表4】

【0033】
表4を参照して、配置テーブルには部屋IDとコマンド受信端子IDとスピーカ端子IDとが登録される。たとえば、部屋Zone1にはリモコン受光器RE1とスピーカSP1とが配置されている。そのため、配置テーブルの部屋ID=Zone1に対応したコマンド受信端子ID欄にはコマンド受信端子161が、スピーカ端子ID欄にはスピーカ端子171がそれぞれ登録される。同様に、コマンド受信端子162とスピーカ端子172とがZone2に対応付けて登録される。配置テーブルのデータは、リモコン受光器RE又はスピーカSPを配置した後、ユーザにより登録される。
【0034】
操作対象テーブルは、各部屋Zoneのユーザが操作するコンテンツ再生装置AVPを特定するためのテーブルである。
【表5】

【0035】
たとえば、部屋Zone1にいるユーザが、DVDプレーヤAVP1を操作したいとき、リモートコントローラRC1を操作してセレクトボタンBAS1を選択する。このとき、コマンド受信端子161は、リモコン受光器RE1を介してセレクトボタンBAS1の選択指示を受信する。AVレシーバ1は、配置テーブルを参照し、コマンド受信端子161に対応した部屋IDがZone1であると判断する。その結果、AVレシーバ1は部屋NO=Zone1に対応したアサインNO欄にアサインNO=AS1を登録する。
【0036】
要するに、AVレシーバ1は、配置テーブルにコマンド受信端子を登録し、かつ、操作対象テーブルに選択されたコンテンツ再生装置を登録することで、選択されたコンテンツ再生装置をコマンド受信端子に対応づけてメモリ11に登録する。
【0037】
メモリ11はさらに、表6に示すプラグ接続テーブルを備える。
【表6】

【0038】
本実施の形態によるAVレシーバ1は、操作対象テーブル内の部屋NO=Zone1に対応して登録されたコンテンツ再生装置AVPとプラグ接続を確立できる。部屋NO=Zone2に対応して登録されたコンテンツ再生装置AVPとはプラグ接続を確立しない。
【0039】
操作対象テーブルの部屋NO=Zone1に登録されたコンテンツ再生装置AVPのプラグ接続データが「1」である場合、そのコンテンツ再生装置AVPのGUIDが表6に示すプラグ接続テーブルに登録される。
【0040】
マイコン処理部13は、AVレシーバ1全体を制御する。たとえば、マイコン処理部13は、操作対象テーブル及び配置テーブルに基づいて、操作コマンドを受信したコマンド受信端子に対応したコンテンツ再生装置AVPを特定する。また、AVレシーバ1とコンテンツ再生装置AVPとの間でプラグ接続が確立しているか否かの判断や、コンテンツ再生装置AVPが実際にIEEE1394バスに接続されているか否かの判断等を行う。
【0041】
信号処理部12は、コンテンツ再生装置AVPから出力された音声信号に所定の信号処理を施す。たとえば、コンテンツ再生装置AVPから出力されたアイソクロナスデータ信号をアナログ信号に変換する。また、コンテンツ再生装置AVPから出力されたアナログ信号のノイズを除去する。信号処理を施された音声信号はスピーカ端子171,172を介してスピーカSP1,SP2に出力される。
【0042】
2.動作
AVレシーバ1は、複数のユーザ操作に基づいて複数のコンテンツ再生装置AVPを同時に操作できる。以下、AVレシーバ1の動作を説明する。
【0043】
AVレシーバ1は定期的に図4の処理(定期処理)を実行する。具体的には、AVレシーバ1は、接続機器登録処理(S1)、アサインテーブル登録処理(S2)、操作処理(S3)を定期的に実行する。
【0044】
2.1.接続機器登録処理(S1)
AVレシーバ1はIEEE1394バスのトポロジが変化したか否かを判断する(S10)。具体的には、IEEE1394通信部14が、コネクタポート15を介してAVレシーバ1と接続されているコンテンツ再生装置AVPの数が変化しているか否かを判断する。新たなコンテンツ再生装置AVPが接続されたり、接続されていたコンテンツ再生装置AVPが外されたりすると、AVレシーバ1はIEEE1394バスのトポロジが変化したと判断し、設定処理を実行する(S11)。なお、AVレシーバ1に初めてコンテンツ再生装置AVPを接続する場合にも、設定処理が実行される。
【0045】
図5を参照して、設定処理(S11)では、初めにAVレシーバ1は接続機器テーブルをリセットする(S111)。続いて、AVレシーバ1は自身に接続されたコンテンツ再生装置の数(接続機器数)を取得し、DVDプレーヤAVP1及びCDプレーヤAVP2が有する接続機器データDAVP1及びDAVP2を取得する(S112)。ステップS112の処理は、IEEE1394通信部14がバスリセット処理とツリーアイデンティファイ処理とセルフアイデンティファイ処理とを実行した後に実行される。取得した接続機器数はメモリ11に登録される。また、取得した接続機器データDAVP1及びDAVP2は接続機器テーブルに登録される(S113)。
【0046】
図4に戻って、ステップS1での判断の結果、接続機器数に変化がない場合、又はステップS11の接続処理を実行した場合、AVレシーバ1はステップS2のアサインテーブル登録処理を実行する。
【0047】
2.2.アサインテーブル登録処理(S2)
アサインテーブル登録処理では、AVレシーバ1に接続されている複数のコンテンツ再生装置AVPをセレクタ20内のセレクトボタンBASに割り当てる。ユーザは、AVレシーバ1を介してコンテンツ再生装置AVPを操作するために、セレクトボタンBASにコンテンツ再生装置AVPを割り当てる必要がある。
【0048】
AVレシーバ1は、ユーザからアサインテーブルの登録指示を受けたか否かを判断する(S20)。登録指示はたとえばユーザ操作に基づいてリモートコントローラRC1又はRC2から送信される。
【0049】
ステップS20で登録指示を受けた場合、AVレシーバ1は各アサインNOに対応したコンテンツ再生装置AVPをアサインテーブルに登録する。具体的には、ユーザがセレクトボタンBAS1にDVDプレーヤAVP1を、セレクトボタンBAS2にCDプレーヤAVP2をそれぞれ割り当てたとき、表3に示すように、アサインテーブルにはDVDプレーヤAVP1のGUID=avp1がアサインNO=AS1に対応したGUIDとして登録される。同様に、CDプレーヤAVP2のGUID=avp2がアサインNO=AS2に対応したGUIDとして登録される。
【0050】
さらに、ユーザはセレクトボタンBASに割り当てたコンテンツ再生装置AVPの出力信号をアイソクロナスデータ信号とするかアナログ信号とするかを選択する。ユーザがDVDプレーヤAVP1にアイソクロナスデータ信号を出力させ、CDプレーヤAVP2にアナログ信号を出力させたい場合、表3に示すように、アサインテーブル内のAS1に対応したプラグ接続欄に「1」が登録され、AS2に対応したプラグ接続欄に「0」が登録される。
【0051】
アサインテーブルにデータが登録された後、AVレシーバ1はユーザ操作に基づいて所望のコンテンツ再生装置AVPを操作する(操作処理:S3)。
【0052】
2.3.操作処理(S3)
2.3.1.部屋Zone1にいるユーザの操作に基づく操作処理
2.3.1.1.操作対象のコンテンツ再生装置がプラグ接続指定の場合
部屋Zone1にいるユーザがAVレシーバ1を介してDVDプレーヤAVP1を操作したいとき、ユーザはリモートコントローラRC1を用いて、セレクトボタンBAS1(すなわち、アサインNO=AS1)を選択する。換言すれば、リモートコントローラRC1はアサインNO=AS1を操作対象とする旨のコマンド(操作対象特定コマンド)を出力する。
【0053】
AVレシーバ1のコマンド受信端子161は、リモコン受光器RE1を介して操作対象特定コマンドを受信する(S30)。このとき、AVレシーバ1は操作対象テーブルのZone1に対応したアサインNO欄に「AS1」を登録する(S31)。
【0054】
Zone1に対応したアサインNO欄にデータを登録したので(S32)、AVレシーバ1はさらに、選択されたDVDプレーヤAVP1がプラグ接続を指定されているか否かを判断する(S33)。AVレシーバ1は、アサインテーブル内のAS1に対応したプラグ接続欄を参照する。AS1に対応したプラグ接続欄は「1」であるため、AVレシーバ1はDVDプレーヤAVP1とプラグ接続を確立する(S34)。このとき、プラグ接続テーブルにGUID=avp1が登録される。
【0055】
部屋Zone1のユーザがDVDプレーヤAVP1に音楽を再生させたいとき、ユーザはリモートコントローラRC1を用いてリモコン受光器RE1に再生コマンドを送信する。
【0056】
AVレシーバ1のコマンド受信端子161は、リモコン受光器RE1を介して再生コマンドを受信する(S35)。このとき、AVレシーバ1はコマンド処理を実行する(S300)。
【0057】
図6を参照して、コマンド処理(S300)では、初めにAVレシーバ1は受信した再生コマンドがIEEE1394バス上の全ての接続機器を対象としたものか否かを判断する(S301)。このとき、AVレシーバ1はコマンドフォーマットに基づいて判断する。リモートコントローラRC1から出力された再生コマンドは、全ての接続機器に対するコマンドではないため、AVレシーバ1はコマンド対象特定処理を実行する(S350)。
【0058】
コマンド対象特定処理(S350)は、AVレシーバ1が受信した操作コマンドの操作対象となるコンテンツ再生装置AVPを特定するための処理である。
【0059】
初めに、AVレシーバ1は配置テーブルを参照し、再生コマンドを受信したコマンド受信端子が部屋Zone1に対応しているか否かを判断する(S351)。再生コマンドを受信したコマンド受信端子161は部屋ID=Zone1に対応するため、ステップS352に進む。
【0060】
ステップS352で、AVレシーバ1はプラグ接続が確立しているか否かを判断する。具体的には、プラグ接続テーブルにコンテンツ再生装置AVPのGUIDが登録されているか否かを判断する。プラグ接続テーブルにはDVDプレーヤAVP1のGUID=「avp1」が登録されている。そのため、AVレシーバ1は再生コマンドの操作対象をDVDプレーヤAVP1に特定する。
【0061】
操作対象を特定後、AVレシーバ1は再生コマンドを送信する。このとき、AVレシーバ1は再生コマンドに対しトランスファ処理を実行する(S360)。
【0062】
トランスファ処理(S360)は、操作対象が再生コマンドに対応可能か否かを判断する。対応できない場合、再生コマンドをAV/Cコマンドに処理する。IEEE1394バスに接続可能な機器はAV/Cコマンドに対応できるからである。
【0063】
図7を参照して、AVレシーバ1はDVDプレーヤAVP1が再生コマンドに応答可能か否かを判断する(S361)。再生コマンドがAV/Cコマンドである場合、又はDVDプレーヤAVP1が対応可能なベンダユニークコマンドである場合、AVレシーバ1は再生コマンドをそのままDVDプレーヤAVP1に送信する(S362)。
【0064】
一方、ステップS361の判断の結果、再生コマンドがDVDプレーヤAVP1を対象としないベンダユニークコマンドである場合、AVレシーバ1は再生コマンドをAV/Cコマンドに変換する(S363)。このとき、AVレシーバ1は表7に示すコマンドテーブルに基づいて変換する。コマンドテーブルはメモリ11に記憶されている。
【表7】

【0065】
コマンドテーブルには、ベンダユニークコマンドに対応したAV/Cコマンドが登録される。再生コマンドがベンダユニークコマンドBC1である場合、AVレシーバ1はベンダユニークコマンドBC1をAV/CコマンドAVC1に変換する。変換後、AVレシーバ1はAV/CコマンドAVC1をDVDプレーヤAVP1に送信する(S364)。
【0066】
以上の動作により、コンテンツ再生装置AVPが操作コマンドに対応できない場合、AVレシーバ1はAV/Cコマンドを送信する。そのため、コンテンツ再生装置は送信された操作コマンドに対応して動作できる。換言すると、AVレシーバ1はコンテンツ再生装置AVPを操作できる。
【0067】
なお、ステップS363で、コマンドテーブル内に再生コマンドに対応したAV/Cコマンドがない場合、AVレシーバ1はDVDプレーヤAVP1にコマンドを送信しない。
【0068】
DVDプレーヤAVP1は再生コマンドを受け、アイソクロナスデータ信号を出力する。AVレシーバ1はアイソクロナスデータ信号を受け、信号処理部12でアナログ信号に変換する。AVレシーバ1は配置テーブルに基づいて、再生コマンドを受信したコマンド受信端子161に対応したスピーカ端子171からアナログ信号を出力する。スピーカSP1はアナログ信号を受け、音声を出力する。
【0069】
以上の動作により、部屋Zone1にいるユーザはDVDプレーヤAVP1を操作できる。
【0070】
2.3.1.2.操作対象のコンテンツ再生装置がプラグ接続指定でない場合
2.3.1.1.では、操作対象のコンテンツ再生装置がプラグ接続を指定されている場合のAVレシーバ1の動作について説明した。
【0071】
一方、表8に示すようにアサインテーブル内のDVDプレーヤ1(GUID=avp1)に対応したプラグ接続欄が「0」である場合、コマンド対象特定処理(S350)の動作は上記2.3.1.1.と異なるものになる。
【表8】

【0072】
図6を参照して、コマンド対象特定処理(S350)内のステップS352で、AVレシーバ1は、プラグ接続が確立されていないと判断する。このとき、AVレシーバ1は、操作対象テーブル内の部屋ID=Zone1のレコードを参照し(S353)、部屋ID=Zone1に対応したアサインNOが登録されているか否か判断する(S354)。選択対象テーブルには、アサインNO=AS1が登録されている。そこで、AVレシーバ1はアサインテーブル内のAS1に対応したGUIDに基づいて、DVDプレーヤAVP1が選択されていると判断する(S355)。
【0073】
続いて、AVレシーバ1は、DVDプレーヤAVP1が現実にAVレシーバ1に接続されているか否かを判断する(S356)。アサインテーブルに登録されたコンテンツ再生装置AVPをIEEE1394バス18から外しても、AVレシーバ1はアサインテーブルを更新しない。そのため、アサインテーブルに登録されているコンテンツ再生装置AVPが実際にはAVレシーバ1に接続されていない場合が発生する。
【0074】
そこで、AVレシーバ1はステップS356で、アサインNO=AS1に対応したGUIDが接続機器テーブルに存在するか否かを判断する。接続機器テーブルはIEEE1394バスのトポロジが変化するたびに更新されるため、接続機器テーブルに登録されているコンテンツ再生装置AVPは実際にAVレシーバ1に接続されている(つまり、接続が維持されている)と判断できるからである。
【0075】
アサインNO=AS1に対応したGUID=avp1が接続機器テーブルに登録されているとき、DVDプレーヤAVP1はAVレシーバ1と接続を維持していると判断する(S356)。そのため、AVレシーバ1はトランスファ処理を実行する(S360)。
【0076】
一方、登録されていない場合はそのままコマンド処理を終了する。要するに、AVレシーバ1はIEEE1394バス18に不要なコマンドを送信しない。不要なコマンドを送信すれば、操作対象となっていない他のコンテンツ再生装置を誤動作させる可能性があるためである。
【0077】
以降の動作は2.3.1.1.と同じである。ただし、AVレシーバ1はDVDプレーヤAVP1からアナログ信号を受け、信号処理部12でノイズの除去等の信号処理をした後、スピーカ端子171からアナログ信号を出力する。
【0078】
2.3.2.部屋Zone2にいるユーザの操作に基づく操作処理
AVレシーバ1は、複数のユーザ操作に基づいて複数のコンテンツ再生装置を同時に操作できる。そのため、部屋Zone1のユーザがDVDプレーヤAVP1を操作しているときに、部屋Zone2にいるユーザはCDプレーヤAVP2を操作できる。以下、部屋Zone2のユーザ操作に基づくAVレシーバ1の操作処理(S3)を説明する。
【0079】
ユーザ操作に基づいて、リモートコントローラRC2は、セレクトボタンBAS2(すなわち、アサインNO=AS2)を選択するよう選択コマンドを送信する。
【0080】
AVレシーバ1のコマンド受信端子162は、リモコン受光器RE2を介して選択コマンドを受信する(S30)。このとき、AVレシーバ1は、表9に示すように選択対象テーブルのZone2に対応したアサインNO欄に「AS2」を登録する(S31)。
【表9】

【0081】
Zone2に対応したアサインNO欄にデータを登録したので(S32)、プラグ接続は確立しない。AVレシーバ1はZone2に対応したコンテンツ再生装置AVPにプラグ接続を確立しないからである。
【0082】
部屋Zone2のユーザがCDプレーヤAVP2に音楽を再生させるとき、ユーザはリモートコントローラRC2を用いて、リモコン受光器RE2に再生コマンドを送信する。コマンド受信端子162は、リモコン受光器RE2を介して再生コマンドを受信する(S35)。このとき、AVレシーバ1はコマンド処理を実行する(S300)。
【0083】
コマンド処理(S300)中のステップS351でAVレシーバ1はコマンド受信端子162がZone2に対応すると判断する。そのため、AVレシーバ1は選択対象テーブル内のZone2のレコードを参照する(S357)。以降の動作は2.3.1.2.と同じである。
【0084】
以上の動作により、AVレシーバ1はユーザ操作に基づいてDVDプレーヤAVP1を操作しているときに、他のユーザ操作に基づいてCDプレーヤAVP2を操作できる。各コマンド受信端子に対応したコンテンツ再生装置AVPを特定できるためである。
【0085】
2.3.3.全てのコンテンツ再生装置の同時操作
AVレシーバ1は、1つの操作コマンドでIEEE1394バス18に接続された全てのコンテンツ再生装置AVPを同時に操作することもできる。
【0086】
たとえば、ユーザがIEEE1394バス18上の全てのコンテンツ再生装置AVPの電源を一度に切りたい場合、ユーザ操作に基づいてリモートコントローラRC1は電源遮断コマンドを出力する。
【0087】
AVレシーバ1は電源遮断コマンドを受け(S35)、コマンド処理を実行する(S300)。コマンド処理中のステップS301で、AVレシーバ1は、電源遮断コマンドが全ての接続機器を対象にしていると判断する(S301)。このとき、カウント値NUM=0とし(S361)、カウント値NUMが設定処理(S11)で取得した接続機器数と同じか否かを判断する(S362)。接続機器数=2(DVDプレーヤAVP1及びCDプレーヤAVP2)であるため、AVレシーバ1は電源遮断コマンドを送信するコンテンツ再生装置AVPを特定する(S363)。具体的には、接続機器テーブルに一番早く登録されたコンテンツ再生装置AVPを特定する。表1の接続機器テーブルでは、AVレシーバ1はDVDプレーヤAVP1を特定する。特定後、AVレシーバ1はトランスファ処理を実行し(S360)、DVDプレーヤAVP1に電源遮断コマンドを送信する。送信後、カウント値NUMをインクリメントし(S365)、ステップS362に戻る。要するに、接続テーブルに登録された順にコンテンツ再生装置AVPに電源遮断コマンドを送信する。ステップS362でカウント値NUM=接続機器数と判断したとき、AVレシーバ1は、IEEE1394バス18上の全てのコンテンツ再生装置に電源遮断コマンドを送信したと判断する。そのため、AVレシーバ1は操作処理を終了する。
【0088】
以上の動作により、AVレシーバ1は、1つのコマンドで複数のコンテンツ再生装置AVPを同時に操作できる。なお、操作コマンドが複数のコンテンツ再生装置AVPを対象としているか否かはコマンドごとに決められている。
【0089】
本実施の形態では、ユーザはリモートコントローラRCを用いてAVレシーバ1に操作コマンド等を送信したが、ユーザがAVレシーバ1に直接コマンドを入力してもよい。この場合、たとえばキーボード等の入力装置をコマンド受信端子群16に接続すればよい。入力装置がAVレシーバ1に搭載されていてもよい。
【0090】
また、本実施の形態では、部屋Zone1に対応したコンテンツ再生装置はプラグ接続を確立でき、Zone2に対応したコンテンツ再生装置はプラグ接続を確立しないようにしたが、部屋Zone1及びZone2でプラグ接続を確立できるようにしてもよい。
【0091】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の実施の形態によるAVレシーバとコンテンツ再生装置とリモコン受光器とスピーカとの接続構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示したAVレシーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図1に示したAVレシーバの斜視図である。
【図4】図1に示したAVレシーバの動作を示すフロー図である。
【図5】図4中のステップS11の動作の詳細を示すフロー図である。
【図6】図4中のステップS300の動作の詳細を示すフロー図である。
【図7】図6中のステップS360の動作の詳細を示すフロー図である。
【図8】従来のAVレシーバとコンテンツ再生装置とリモコン受光器とスピーカとの接続構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0093】
1 AVレシーバ
11 メモリ
13 マイコン処理部
14 IEEE1394通信部
15 コネクタポート
16 コマンド受信端子群
18 IEEE1394バス
141 ファームウェア部
142 ハードウェア部
AVP コンテンツ再生装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツ再生装置と接続可能な増幅装置であって、
前記コンテンツ再生装置を操作するための操作コマンドを受信する複数のコマンド受信手段と、
前記複数のコンテンツ再生装置の中から選択されたコンテンツ再生装置を前記複数のコマンド受信手段の中から選択されたコマンド受信手段に対応付けて記憶するための選択対象記憶手段と、
前記選択対象記憶手段に基づいて、前記操作コマンドを受信したコマンド受信手段に対応したコンテンツ再生装置を特定する特定手段と、
前記特定したコンテンツ再生装置に前記操作コマンドを送信するコマンド送信手段とを備えたことを特徴とする増幅装置。
【請求項2】
請求項1に記載の増幅装置であってさらに、
前記特定したコンテンツ再生装置に、アイソクロナス転送を実行するためのコネクションを張っているか否かを判断するコネクション判断手段と、
前記コネクションを張っていない場合、前記特定したコンテンツ再生装置と接続を維持しているか否かを判断する接続判断手段とを備え、
前記コマンド送信手段は、前記コネクションが張られているとき、又は前記特定したコンテンツ再生装置と接続を維持しているとき、前記操作コマンドを送信することを特徴とする増幅装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の増幅装置であって、
前記増幅装置は前記複数のコンテンツ再生装置とIEEE1394バスで接続可能であり、
前記増幅装置はさらに、
前記操作コマンドに対応したAV/Cコマンドを記憶するためのコマンド記憶手段と、
前記特定したコンテンツ再生装置が前記操作コマンドに基づいて動作できるか否かを判断するコマンド判断手段と、
前記コマンド判断手段が前記特定したコンテンツ再生装置は動作できないと判断したとき、前記操作コマンドに対応したAV/Cコマンドを前記コマンド記憶手段から検索する検索手段とを備え、
前記検索手段がAV/Cコマンドを検索したとき、前記コマンド送信手段は検索されたAV/Cコマンドを送信することを特徴とする増幅装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate