壁紙糊付機の稼働状況管理システム
【課題】壁紙糊付機の販売後に、メーカー側に壁紙糊付機の稼働状況を知るデータを伝達し、販売後の壁紙糊付機に関する情報を知らしめる壁紙糊付機の稼働状況管理システムを提供する。
【解決手段】壁紙糊付機本体に設けた制御部は壁紙糊付機の製造番号、所有者ID、壁紙糊付機の総糊付け長さ、及び更新年月日を格納する記憶部を有し、ユーザー側入出力装置は、前記制御部から送信された製造番号と所有者ID、住所、氏名を格納する記憶部を有し、メーカー側サーバーは前記入出力装置から送信される壁紙糊付機の製造番号、総糊付け長さ、所有者ID、住所、氏名、及び更新履歴を格納する記憶部を有し、前記ユーザー側入出力装置は制御部から送信された製造番号に、所有者ID、住所、氏名を付加して所有者レコードを生成し、所有者IDは制御部に、所有者IDと更新年月日をメーカー側サーバーに送信し壁紙糊付機管理ファイルに格納する。
【解決手段】壁紙糊付機本体に設けた制御部は壁紙糊付機の製造番号、所有者ID、壁紙糊付機の総糊付け長さ、及び更新年月日を格納する記憶部を有し、ユーザー側入出力装置は、前記制御部から送信された製造番号と所有者ID、住所、氏名を格納する記憶部を有し、メーカー側サーバーは前記入出力装置から送信される壁紙糊付機の製造番号、総糊付け長さ、所有者ID、住所、氏名、及び更新履歴を格納する記憶部を有し、前記ユーザー側入出力装置は制御部から送信された製造番号に、所有者ID、住所、氏名を付加して所有者レコードを生成し、所有者IDは制御部に、所有者IDと更新年月日をメーカー側サーバーに送信し壁紙糊付機管理ファイルに格納する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁紙糊付機の製造番号と所有者IDとを対応させ、各壁紙糊付機毎の「総糊付長さ」を壁紙糊付機の稼働毎に通信手段を介してメーカー側のサーバーに自動的に格納し、メーカー側が市場で稼働している壁紙糊付機の稼働状況のデータを自動的に取得できるようにした壁紙糊付機の稼働状況管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁紙施工工事における作業の見積処理から入金処理に到る一連の処理を通信手段を介在させて行うようにした壁紙施工管理システムとして、内装施工現場の見積段階で生成した部屋データファイルと、糊付け実行プログラムを格納する糊付けプログラムファイルと、糊付けを実行した結果を格納する実行糊付ファイルと、前記実行糊付ファイル中のレコードが、前記部屋データファイル中のどの現場のどの部屋のデータであるかを割当てる照合手段を有し、糊付けを実行する前に、部屋データファイルを読み出し、現場の糊付予定レコードを生成し糊付予定ファイルに格納する工程と、糊付予定ファイル中のレコードを読み出し、糊付け実行プログラムを生成して糊付けプログラムファイルに格納する工程と、糊付けを実行する際には、前記糊付けプログラムファイル中のプログラムを読み出して糊付けを実行して、実行した結果を前記実行糊付ファイルに格納する工程と、糊付け作業の終了時に、前記照合手段が前記実行糊付ファイル中のレコードを読み出して、糊付けした長さの合計値である総和値を算出する工程と、前記照合手段が、前記実行糊付ファイル中のレコードと部屋データファイル中のレコードとを照合して、前記総和値を部屋データファイル中の該当するレコードに書き込むことによって、当該レコードの壁紙施工作業が完了したことを下位の処理である売上処理に伝達する壁紙施工管理システムは本出願人において既に提案されている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−117844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された壁紙施工管理システムは、壁紙施工現場の見積時の現場管理情報から、壁紙施工に必要な情報を抜き出して、「糊付けプログラムファイル」を生成記憶し、「糊付けプログラムファイル」に基づき、プログラムモードで糊付けを実行した「プログラム実行結果レコード」と、「プログラム外実行結果レコード」の両方を記憶し、壁紙施工作業の終了時に、見積り時点の現場管理情報のどの現場の、どの部屋の実行結果として対応させるのかを割り振りし、作業者がプログラム通りに糊付けを実行した場合でも、プログラムに存在しない糊付けを実行した場合でも、メモ書きを要せず、正確で迅速に壁紙施工実績を下位の処理に伝達でき、事務処理の効率を上げることができるようにしたもので、通信手段を介在させて壁紙施工工事に伴う事務処理の効率化を図るものであるが、メーカーと施工業者間では壁紙糊付機に関する情報を伝達する通信手段がないため、壁紙糊付機を施工業者に販売後は、「顧客登録はがき」等によりユーザー情報がメーカー側に伝達されるだけで、壁紙糊付機の販売後はメーカー側には壁紙糊付機の稼働状況等を知るデータが存在しないため、販売後の壁紙糊付機の所有状況、使用状況、どれ位の糊付けが行われ、どれだけ壁紙糊付機が消耗しているか等の壁紙糊付機に関する情報を知ることができない。そのため、例えば発売後10年以上経過している壁紙糊付機の修理依頼がある場合に、修理に必要な電子部品などが存在していなく、修理できない場合があり、また、壁紙糊付機が盗難にあい、所有者が盗難届けを出し壁紙糊付機が発見された場合、所有者はその壁紙糊付機が自分が購入したものであることを証明する必要があるが、そのため、購入時のメーカの保証書(メーカーの製品保証書)を警察に見せる、あるいは自分の手帳に控えていた製造番号を言って、壁紙糊付機に貼られている製造番号銘板と照合して、自分が所有者であることを証明する等の本人と壁紙糊付機の確認作業が必要であるが、壁紙糊付機の製造番号銘板が、剥がされてしまっている場合は証明できないので、壁紙糊付機の返還が困難になる場合がある等の課題を有していた。
【0005】
また、壁紙糊付機に関する諸情報や、壁紙施工に必要な副資材の情報をメーカー側からユーザーに直接迅速に伝達することができないという課題を有していた。
【0006】
また、メーカーとユーザー間に構築する通信手段を活用して、相互に有用なサービスを行うことが両者において要望されてきた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するもので、壁紙糊付機本体に設けた制御部と、前記制御部から送信された情報に基づきレコードを作成し、前記制御部及びメーカー側サーバーに情報を送信するユーザー側入出力装置と、前記入出力装置から送信された情報を管理するメーカー側サーバーを備えた壁紙糊付機の稼働状況管理システムであって、前記制御部は、予め入力されている壁紙糊付機の製造番号と所有者ID等の所有者レコード及び壁紙糊付機の糊付け長さの総和である総糊付け長さ、及びレコードを更新した更新年月日を格納する記憶部を有し、前記ユーザー側入出力装置は、前記制御部から送信された製造番号と所有者ID、住所、氏名等の所有者レコードを格納する記憶部を有し、前記メーカー側サーバーは、前記入出力装置から送信される壁紙糊付機の製造番号をキーとした、総糊付け長さ、所有者ID、住所、氏名等の所有者レコード、及びレコードを更新した更新履歴を格納する記憶部を有し、前記ユーザー側入出力装置は、制御部から送信された製造番号に、所有者ID、住所、氏名を付加情報として入力した所有者レコードを生成し、所有者レコードのうち所有者IDは制御部に送信し、所有者IDと更新年月日をメーカー側サーバーに送信し、壁紙糊付機管理ファイルに格納することを特徴とする。
【0008】
また、前記メーカー側サーバーは、キャンペーン管理ファイルを有し、壁紙糊付機管理ファイルが有する製造番号をキーとした、糊付け長さ、所有者レコードをキャンペーン管理ファイルに格納し、キャンペーン管理ファイルに格納されたデータに基づきキャンペーン管理を行うことを特徴とする。
【0009】
また、ユーザー側入出力装置は、壁紙糊付機の制御部から受信した製造番号をメーカー側サーバーに送信し、メーカー側サーバーは、メーカー側サーバーに格納している製造番号に対応する所有者情報をユーザー側入出力装置に送信し、ユーザー側入出力装置で壁紙糊付機の所有者証明を行うことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、壁紙糊付機の制御部に格納されている所有者IDをユーザー側入出力装置に送信し、ユーザー側入出力装置は、記憶部に格納されている所有者IDを読み出し、壁紙糊付機の所有者IDを比較し、両方の所有者IDが一致しない場合は、壁紙糊付機の処理を停止することを特徴とする
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、壁紙糊付機の購入時に所有者登録を行い、壁紙糊付機の製造番号と所有者IDを対応付けて、壁紙糊付機とは別体のメーカー側のサーバーに格納することにより、メーカー側は定期的に壁紙糊付機が稼働した「総糊付長さ」データを取得することができ、何年式の壁紙糊付機が何台稼働しているかを年度別に把握できるので、壁紙糊付機の市場ニーズデータを正確に得ることができ、また、年式が古い壁紙糊付機の所有者に対し販促を講じたり、または修理用部品の有無について事前に把握し必要部品を準備することもできる。
【0012】
また、修理が必要になりそうな部品と個数を予め予測して備えることもできる。
【0013】
また、壁紙糊付機が盗難にあい、製造番号銘板が剥がされている場合でも、電子化して格納されている製造番号を読み出して、データベースに格納している所有者IDと照合することができるので、所有者を迅速に証明することができる。
【0014】
また、壁紙糊付機の所有者から、インターネット回線により、メーカーサーバーに定期的にアクセスがあるので、メーカー側は壁紙糊付機所有者に壁紙糊付機に関する情報や、壁紙施工に必要な副資材の情報を迅速に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムの全体構成図。
【図2a】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱うレコード。
【図2b】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱うレコード。
【図2c】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱うレコード。
【図2d】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱うレコード。
【図3】壁紙糊付機の出荷フロー。
【図4】所有者の登録フロー。
【図5】更新フロー。
【図6】証明フロー。
【図7】盗難防止フロー。
【図8】照合画面。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムの全体構成を示す。
【0017】
図1の右側は、壁紙糊付機の制御部であり、表示操作部、主演算部、ブルートゥース通信部、記憶部を有している。
【0018】
図1の中央上部は、インターネット網に接続された前記制御部とは別体の入出力装置としての携帯型端末装置で、壁紙糊付機で糊付けを行う際に必要な施工情報等をインターネット回線を介してメーカーのサーバーに伝達する為のゲートウェイ装置の機能を有している。
【0019】
表示画面とタッチパネル、カメラ、ブルートゥース無線通信インターフェイス、NTTやソフトバンクなどの公衆無線回線とのインターフェイスを有している。
【0020】
図1の左側は、 インターネット網に接続されたメーカーサーバーであり、本発明の情報を管理する為の壁紙糊付機管理ファイルやキャンペーン管理ファイルなど複数のデーターベースを有する。
【0021】
図2(a)〜(d)は本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱う情報(レコード)を示す。
【0022】
図2(a)は、壁紙糊付機の制御部の中の記憶部に格納するデータを示しており、「壁紙糊付機の製造番号」は、壁紙糊付機、1台、1台に割り付けられた番号(製造番号には壁紙糊付機の型式を表すコードも含んでいる。)、「現在の所有者ID」は、壁紙糊付機の所有者を特定する為のコード、「総糊付長さ」は、この壁紙糊付機が出荷されてから糊付けを行った長さの合計であり、ユーザーがクリアすることができないトータルカウンタである。
【0023】
「最終更新年月日」は、このレコードが更新された年月日である。
【0024】
図2(b)は、メーカーのサーバーの壁紙糊付機管理ファイルのデータを示している。「壁紙糊付機の製造番号」は、携帯端末装置から受信した壁紙糊付機の「製造番号」であり、データベースでは、この「製造番号」をキーとしてレコードを生成する。「現在の所有者ID」は、壁紙糊付機の所有者を特定する為のコードである。「総糊付長さ」は、携帯端末装置から受信した壁紙糊付機の記憶部の中の「総糊付長さ」である。「現在の所有者の電話番号」は、現在の所有者の電話番号、「現在の所有者の氏名」は現在の所有者の氏名、「現在の所有者の住所」は現在の所有者の住所、「更新記録(履歴)」は、携帯端末装置からデータを受信した記録を蓄積した記録で、詳細は後記する。
【0025】
「転売などで所有者が替わった場合の所有者IDなどの遷移記録」は、所有者が替わる 時に、前の所有者の履歴を蓄積した記録、「登録年月日」は、最初に登録された年月日、「最終更新年月日」は、このレコードが更新された年月日である。
【0026】
図2(c)は更新処理が実行された場合の壁紙糊付機の制御部の記録部のレコードであり、図2(d)は更新処理が実行された場合のメーカーのサーバー管理ファイルのレコードである。
【0027】
図3〜図6は本発明の壁紙糊付機の稼働状況管理システムの処理フローであり、図3は「出荷処理」、図4は「登録処理」、図5は「更新処理」、図6は「証明処理」、図7は「盗難防止」のフローを示す。
【0028】
以下、上記図3〜図8に示す各処理フローについて説明する。
【0029】
図3は、本発明の壁紙糊付機を工場で製造する時に行う「出荷処理」であり、処理ST11は、専用の書込装置(図示せず)により、壁紙糊付機の製造番号を電子化して、壁紙糊付機の制御部の記憶部に書き込む処理である。
【0030】
壁紙糊付機の「製造番号」は、図2(a)に示す様に、壁紙糊付機、1台、1台に割り付けられた(重複のない)固有の番号である。処理ST11で「現在の所有者ID」はブランクを書き込む。「総糊付長さ」は、0.0Kmを書き込む。「最終更新年月日」は、現時点の年月日時分を書き込む。
【0031】
処理ST11の実行後、制御部を含む壁紙糊付機の操作ボックスは壁紙糊付機本体と一緒に梱包される。
【0032】
壁紙糊付機の制御部が処理ST11を実行している時は、携帯端末装置とメーカーサーバーは何も実行する必要はない。
【0033】
図4は、壁紙糊付機の購入者が、自分が所有者であることを登録する為の「登録処理」フローである。処理ST21で、所有者が壁紙糊付機の操作ボックス(図示せず)の画面やスイッチを操作し、「登録処理」を実行させると、壁紙糊付機の制御部は、図3の処理ST11で電子化された「製造番号」を、記憶部から読み出してQRコードで画面に表示すると同時に、ブルートゥース無線で携帯端末装置に送信する。
【0034】
処理ST22で、所有者が携帯端末装置の画面やスイッチを操作して「登録処理」を実行させると、携帯端末装置が「製造番号」をブルートゥース無線手段により受信する。
【0035】
処理ST23で、携帯端末装置が壁紙糊付機から受信した「製造番号」を携帯端末装置の画面に例えば図8に示すように表示する。この時点では「製造番号」=HNX−A10001と「総糊付け長さ」=0.0Kmを表示する。
【0036】
所有者は携帯端末装置の画面やスイッチを使って、所有者を特定する為の情報として、 自分の、「所有者ID」=K0001、「電話番号」=0791−62−1771、「氏名」=極東太郎、「住所」=たつの市竜野町日飼190 を入力する。(図8に示す様な画面)。
【0037】
携帯端末装置は、壁紙糊付機から受信した「製造番号」に画面から入力された所有者情報を付加してレコードを生成し、記憶部に格納する。
【0038】
処理ST24で、携帯端末装置は、携帯端末装置の操作スイッチから入力された「所有者ID」=K0001を壁紙糊付機へ送信し、処理ST25は、受信した「所有者ID」=K0001を制御部の記憶部に格納する。
【0039】
これにより、壁紙糊付機の記憶部には、「製造番号」=HNX−A10001、「所有者ID」=K0001が格納される。
【0040】
処理ST26で、携帯端末装置は上記の情報を、公衆無線回線によりメーカーサーバーへ送信し、処理ST27で、メーカーサーバーは、受信した上記情報を壁紙糊付機管理ファイルのデータベースに登録する。
【0041】
以上、処理ST21から処理ST27の実行により、製造番号がHNX−A10001の壁紙糊付機の所有者は極東太郎であることが登録され、壁紙糊付機の記憶部には、
・壁紙糊付機の製造番号=HNX−A10001
・現在の所有者ID =K0001
・総糊付長さ =現時点の長さ合計値
・最終更新年月日 =処理ST25を実行した時点の年月日
が格納されている。
【0042】
一方、メーカーサーバーのデータベースには、「製造番号」と「所有者ID」を対応付けて、
・壁紙糊付機の製造番号 =HNX−A10001
・現在の所有者ID =K0001
・総糊付長さ =現時点の長さ合計値
・現在の所有者の電話番号=0791−62−1771
・現在の所有者の氏名 =極東太郎
・現在の所有者の住所 =たつの市竜野町日飼190
・登録年月日 =最初に処理ST27を実行した時点の年月日
・最終更新年月日 =最後に処理ST27を実行した時点の年月日
が格納される。この時点(登録時点)では、更新記録(履歴)、転売などで所有者が替わった場合などの所有者IDなどの変遷記録はブランクで生成される。
【0043】
このようにして、販売した壁紙糊付機1台1台について、メーカーサーバーはその所有者を特定して管理する。
【0044】
図5は本発明の壁紙糊付機の所有者が定期的に行う「更新処理」である。
【0045】
処理ST31で、所有者は壁紙糊付機の操作ボックスの画面やスイッチを操作し、「更新処理」を起動させる。所有者は携帯端末装置の画面やスイッチを操作し、「更新処理」を起動させる。壁紙糊付機の制御部に、図2(c)に示すデータが記憶されている場合、「製造番号」=HNX−A10001と、現時点の「総糊付長さ」=20.8Kmを、QRコードで画面に表示すると同時に、ブルートゥース無線で携帯端末装置に送信する。
【0046】
「総糊付長さ」とは、この所有者の壁紙糊付機が購入されて、使い始めてから糊付を行った「長さ」×「枚数」=m数を蓄積した値である。この「総糊付長さ」は所有者がクリアできないカウンタである。
【0047】
処理ST32で、携帯端末装置が「製造番号」と「総糊付長さ」を受信する。
【0048】
処理ST33で、携帯端末装置が壁紙糊付機から受信した「製造番号」=HNX−A10001と「総糊付長さ」=20.8Kmをメーカーサーバーに送信する。
【0049】
処理ST34で、メーカーサーバーは携帯端末装置から受信した「製造番号」=HNX−A10001をキー としてデータベースを検索する。
【0050】
処理ST35で、メーカーサーバーは、図2(d)に示す様に、受信した「製造番号」=HNX−A10001と一致する「製造番号」のレコードの、「総糊付長さ」に、今回受信した「総糊付長さ」の値=20.8Kmを書き込む。「更新記録(履歴)」の欄に、今回の更新時の「所有者ID」、「更新年月」、「総糊付長さ」を書き込む。
【0051】
図2(d)のレコードには更新記録(履歴)が3行あるが、今回更新したものが3行めの、K0001、2010/11/17、20.8Kmで、前回更新したものが2行めの、K0001、2009/12/10、15.8Kmで、前々回に更新したものが1行めの、K0001、2009/4/29、10.3Kmである。
【0052】
処理ST36で、今回の更新で受信した所有者の属性情報、
・「所有者ID」=K0001、
・「製造番号」=HNX−A10001、
・2010/11/17、
・20.8Km
をキャンペーン管理ファイルに格納し、キャンペーン管理システム(図示せず)でキャンペーンを管理する。
【0053】
キャンペーン管理ファイルには図2(d)の、「製造番号」と「所有者ID」、「電話番号」、「氏名」、「住所」と今回更新した3行めの、K0001、2010/11/17、20.8Kmが格納される。
【0054】
キャンペーン管理システムとは、壁紙糊付機や壁紙施工材料などを販売する為に行うキャンペーンを管理するシステムである。春や秋には拡販のためのキャンペーンが行われ、キャンペーン期間中に懸賞に応募した人の中から抽選で数名様に豪華賞品が当たるなどの行事が行われる。
【0055】
また、例えば、メーカーサーバーで、壁紙糊付機管理ファイルに格納している更新された年月日(最終更新年月日)と最初に登録された年月日(登録年月日)の差により経過年数を算出し、10年経過している所有者に対して買い替えの案内や、総糊付け長さの多い所有者に対して壁紙糊付機の定期点検の案内を出すことができる。
【0056】
応募資格、応募方法は、自分が所有している壁紙糊付機の「製造番号」を携帯端末装置から受信して、インターネットにより、メーカーのサーバーに送るという方法で実施される。
また、所有者からのアクセスへの返信としてメーカーから、新製品の案内などの情報を所有者へ直接メールで送る。
【0057】
本実施の形態は、市場で稼働している個々の壁紙糊付機の「製造番号」と「所有者ID」と「総糊付長さ」をメーカーサーバーのデータベースで一元管理することにより、壁紙糊付機の稼働状況を管理するシステムであり、メーカーのキャンペーン管理システム等と連動することによって、メーカー側は壁紙糊付機の所有者に定期的に情報を提供することができ、修理部品についても準備することができ、また壁紙糊付機の市場ニーズデータを得ることができる壁紙糊付機の稼働状況を管理するシステムを提供することができる。
【0058】
図6は一旦紛失した後発見された壁紙糊付機が自分の所有であることを所有者が証明する為に行う「証明処理」である。盗難にあった壁紙糊付機が警察署に保管されていた場合、所有者はその壁紙糊付機を自分のものであることを証明する必要があり、このような場合の所有者証明に好適である。
【0059】
処理ST41で、所有者は警察署に保管されていた自分の壁紙糊付機の表示操作部を操作して「証明処理」実行させる。壁紙糊付機の制御部は、「製造番号」=HNX−A10001を、QRコードで画面に表示すると同時に、ブルートゥース無線で送信する。
【0060】
処理ST42で、所有者が携帯端末装置の画面やスイッチを操作して「証明処理」を実行すると、携帯端末装置が「製造番号」=HNX−A10001を受信する。
【0061】
処理ST43で、携帯端末装置は壁紙糊付機から受信した「製造番号」=HNX−A10001をメーカーのサーバーへ送信する。
【0062】
処理ST44で、メーカーサーバーは携帯端末装置から受信した「製造番号」=HNX−A10001をキーとしてデータベースを検索する。
【0063】
処理ST45で、メーカーサーバーは受信した「製造番号」=HNX−A10001と一致する「製造番号」のレコードの「所有者ID」、「電話番号」、「氏名」、「住所」をデータベースから取り出して、携帯端末 装置に送信する。一方、検索したが、受信した「製造番号」と一致するレコードが無い場合は、メーカーサーバーは「「製造番号」がHNX−A1000である壁紙糊付機の所有者は登録されていない。」というメッセージを携帯端末装置に送信する。
【0064】
処理ST46で、携帯端末装置はメーカーサーバーから受信した所有者情報を携帯端末装置の画面例えば図8に示すように表示する。以上の手順によって壁紙糊付機の所有者の確認が行われる。
【0065】
図7は所有者の盗難防止フローである。
【0066】
壁紙糊付機の制御部とユーザー側入出力装置の間で、盗難防止のため一定間隔(1分)でブルートゥース手段により所有者IDの照合を行う。
【0067】
壁紙糊付機の電源を入れれば壁紙糊付機の制御部は処理ST51を実行し、制御部に記憶している所有者IDをユーザー側入出力装置に送信する。
【0068】
ユーザー側入出力装置は処理ST52で所有者IDを受信し、処理ST53でユーザー側入出力装置に記憶している所有者IDと受信した所有者IDを比較する。処理ST54で壁紙糊付機の制御部から受信した所有者IDとユーザー側入出力装置に記憶している所有者IDが一致した場合は「正当」、壁紙糊付機の制御部から受信した所有者IDとユーザー側入出力装置に記憶している所有者IDが一致しない場合は「不当」のいずれかの情報を壁紙糊付機の制御部へ送信する。
【0069】
処理ST55で制御部が受信し、処理ST56で、壁紙糊付機の制御部は、ユーザー側入出力装置からの返答が「正当」か、「不当」かのいずれであるか、また、照合自体ができない時、つまり、壁紙糊付機の制御部とユーザー側入出力装置との間の通信が成立しない時の3つのいずれであるかの判別を行い、それぞれの3つの分岐処理を行う。
【0070】
ユーザー側入出力装置からの返答が「正当」の場合は、処理ST51に戻り、糊付け実行処理など複数の処理を実行する。ユーザー側入出力装置からの返答が「不当」の場合は、処理ST57を実行し、壁紙糊付機の制御部の表示操作部に「不正使用です。」というメッセージを表示して全ての処理を停止する。
【0071】
処理ST55、処理ST56を実行している時に、予め定めた一定時間経過してもユーザー側入出力装置から応答がない場合(例えば30秒間無応答の場合(通信が成立しない場合))、壁紙糊付機の制御部は処理ST58により待機モードを実行しながら、処理ST51、処理ST55、処理ST56を繰り返し実行する。この間に通信が回復し応答があった場合は待機モードの実行を中止し、処理の実行を待機モードに入る直前の処理に戻して、再び処理ST51から実行する。
【0072】
本実施の形態は、作業者がユーザー側入出力装置を持ったまま壁紙糊付機から離れた場合には、壁紙糊付機の制御部とユーザー側入出力装置が送受信できない状態に陥るので、壁紙糊付機の制御部とユーザー側入出力装置が送受信できない状態に陥った時、作業者は壁紙糊付機の近くにいないと判断し、待機モードを実行でき、また、作業者が壁紙糊付機の近くに戻ってきた時は送受信できる状態になるので、待機モードの実行を中止して糊付け実行処理を行うことができ、作業者が壁紙糊付機の近くにいる/いないを自動判別して待機モードを実行できる壁紙糊付機が得られる。
【0073】
また、登録された所有者ID以外のIDであれば壁紙糊付機は作動しないので、盗難防止としても有効である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁紙糊付機の製造番号と所有者IDとを対応させ、各壁紙糊付機毎の「総糊付長さ」を壁紙糊付機の稼働毎に通信手段を介してメーカー側のサーバーに自動的に格納し、メーカー側が市場で稼働している壁紙糊付機の稼働状況のデータを自動的に取得できるようにした壁紙糊付機の稼働状況管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁紙施工工事における作業の見積処理から入金処理に到る一連の処理を通信手段を介在させて行うようにした壁紙施工管理システムとして、内装施工現場の見積段階で生成した部屋データファイルと、糊付け実行プログラムを格納する糊付けプログラムファイルと、糊付けを実行した結果を格納する実行糊付ファイルと、前記実行糊付ファイル中のレコードが、前記部屋データファイル中のどの現場のどの部屋のデータであるかを割当てる照合手段を有し、糊付けを実行する前に、部屋データファイルを読み出し、現場の糊付予定レコードを生成し糊付予定ファイルに格納する工程と、糊付予定ファイル中のレコードを読み出し、糊付け実行プログラムを生成して糊付けプログラムファイルに格納する工程と、糊付けを実行する際には、前記糊付けプログラムファイル中のプログラムを読み出して糊付けを実行して、実行した結果を前記実行糊付ファイルに格納する工程と、糊付け作業の終了時に、前記照合手段が前記実行糊付ファイル中のレコードを読み出して、糊付けした長さの合計値である総和値を算出する工程と、前記照合手段が、前記実行糊付ファイル中のレコードと部屋データファイル中のレコードとを照合して、前記総和値を部屋データファイル中の該当するレコードに書き込むことによって、当該レコードの壁紙施工作業が完了したことを下位の処理である売上処理に伝達する壁紙施工管理システムは本出願人において既に提案されている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−117844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された壁紙施工管理システムは、壁紙施工現場の見積時の現場管理情報から、壁紙施工に必要な情報を抜き出して、「糊付けプログラムファイル」を生成記憶し、「糊付けプログラムファイル」に基づき、プログラムモードで糊付けを実行した「プログラム実行結果レコード」と、「プログラム外実行結果レコード」の両方を記憶し、壁紙施工作業の終了時に、見積り時点の現場管理情報のどの現場の、どの部屋の実行結果として対応させるのかを割り振りし、作業者がプログラム通りに糊付けを実行した場合でも、プログラムに存在しない糊付けを実行した場合でも、メモ書きを要せず、正確で迅速に壁紙施工実績を下位の処理に伝達でき、事務処理の効率を上げることができるようにしたもので、通信手段を介在させて壁紙施工工事に伴う事務処理の効率化を図るものであるが、メーカーと施工業者間では壁紙糊付機に関する情報を伝達する通信手段がないため、壁紙糊付機を施工業者に販売後は、「顧客登録はがき」等によりユーザー情報がメーカー側に伝達されるだけで、壁紙糊付機の販売後はメーカー側には壁紙糊付機の稼働状況等を知るデータが存在しないため、販売後の壁紙糊付機の所有状況、使用状況、どれ位の糊付けが行われ、どれだけ壁紙糊付機が消耗しているか等の壁紙糊付機に関する情報を知ることができない。そのため、例えば発売後10年以上経過している壁紙糊付機の修理依頼がある場合に、修理に必要な電子部品などが存在していなく、修理できない場合があり、また、壁紙糊付機が盗難にあい、所有者が盗難届けを出し壁紙糊付機が発見された場合、所有者はその壁紙糊付機が自分が購入したものであることを証明する必要があるが、そのため、購入時のメーカの保証書(メーカーの製品保証書)を警察に見せる、あるいは自分の手帳に控えていた製造番号を言って、壁紙糊付機に貼られている製造番号銘板と照合して、自分が所有者であることを証明する等の本人と壁紙糊付機の確認作業が必要であるが、壁紙糊付機の製造番号銘板が、剥がされてしまっている場合は証明できないので、壁紙糊付機の返還が困難になる場合がある等の課題を有していた。
【0005】
また、壁紙糊付機に関する諸情報や、壁紙施工に必要な副資材の情報をメーカー側からユーザーに直接迅速に伝達することができないという課題を有していた。
【0006】
また、メーカーとユーザー間に構築する通信手段を活用して、相互に有用なサービスを行うことが両者において要望されてきた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するもので、壁紙糊付機本体に設けた制御部と、前記制御部から送信された情報に基づきレコードを作成し、前記制御部及びメーカー側サーバーに情報を送信するユーザー側入出力装置と、前記入出力装置から送信された情報を管理するメーカー側サーバーを備えた壁紙糊付機の稼働状況管理システムであって、前記制御部は、予め入力されている壁紙糊付機の製造番号と所有者ID等の所有者レコード及び壁紙糊付機の糊付け長さの総和である総糊付け長さ、及びレコードを更新した更新年月日を格納する記憶部を有し、前記ユーザー側入出力装置は、前記制御部から送信された製造番号と所有者ID、住所、氏名等の所有者レコードを格納する記憶部を有し、前記メーカー側サーバーは、前記入出力装置から送信される壁紙糊付機の製造番号をキーとした、総糊付け長さ、所有者ID、住所、氏名等の所有者レコード、及びレコードを更新した更新履歴を格納する記憶部を有し、前記ユーザー側入出力装置は、制御部から送信された製造番号に、所有者ID、住所、氏名を付加情報として入力した所有者レコードを生成し、所有者レコードのうち所有者IDは制御部に送信し、所有者IDと更新年月日をメーカー側サーバーに送信し、壁紙糊付機管理ファイルに格納することを特徴とする。
【0008】
また、前記メーカー側サーバーは、キャンペーン管理ファイルを有し、壁紙糊付機管理ファイルが有する製造番号をキーとした、糊付け長さ、所有者レコードをキャンペーン管理ファイルに格納し、キャンペーン管理ファイルに格納されたデータに基づきキャンペーン管理を行うことを特徴とする。
【0009】
また、ユーザー側入出力装置は、壁紙糊付機の制御部から受信した製造番号をメーカー側サーバーに送信し、メーカー側サーバーは、メーカー側サーバーに格納している製造番号に対応する所有者情報をユーザー側入出力装置に送信し、ユーザー側入出力装置で壁紙糊付機の所有者証明を行うことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、壁紙糊付機の制御部に格納されている所有者IDをユーザー側入出力装置に送信し、ユーザー側入出力装置は、記憶部に格納されている所有者IDを読み出し、壁紙糊付機の所有者IDを比較し、両方の所有者IDが一致しない場合は、壁紙糊付機の処理を停止することを特徴とする
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、壁紙糊付機の購入時に所有者登録を行い、壁紙糊付機の製造番号と所有者IDを対応付けて、壁紙糊付機とは別体のメーカー側のサーバーに格納することにより、メーカー側は定期的に壁紙糊付機が稼働した「総糊付長さ」データを取得することができ、何年式の壁紙糊付機が何台稼働しているかを年度別に把握できるので、壁紙糊付機の市場ニーズデータを正確に得ることができ、また、年式が古い壁紙糊付機の所有者に対し販促を講じたり、または修理用部品の有無について事前に把握し必要部品を準備することもできる。
【0012】
また、修理が必要になりそうな部品と個数を予め予測して備えることもできる。
【0013】
また、壁紙糊付機が盗難にあい、製造番号銘板が剥がされている場合でも、電子化して格納されている製造番号を読み出して、データベースに格納している所有者IDと照合することができるので、所有者を迅速に証明することができる。
【0014】
また、壁紙糊付機の所有者から、インターネット回線により、メーカーサーバーに定期的にアクセスがあるので、メーカー側は壁紙糊付機所有者に壁紙糊付機に関する情報や、壁紙施工に必要な副資材の情報を迅速に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムの全体構成図。
【図2a】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱うレコード。
【図2b】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱うレコード。
【図2c】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱うレコード。
【図2d】本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱うレコード。
【図3】壁紙糊付機の出荷フロー。
【図4】所有者の登録フロー。
【図5】更新フロー。
【図6】証明フロー。
【図7】盗難防止フロー。
【図8】照合画面。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムの全体構成を示す。
【0017】
図1の右側は、壁紙糊付機の制御部であり、表示操作部、主演算部、ブルートゥース通信部、記憶部を有している。
【0018】
図1の中央上部は、インターネット網に接続された前記制御部とは別体の入出力装置としての携帯型端末装置で、壁紙糊付機で糊付けを行う際に必要な施工情報等をインターネット回線を介してメーカーのサーバーに伝達する為のゲートウェイ装置の機能を有している。
【0019】
表示画面とタッチパネル、カメラ、ブルートゥース無線通信インターフェイス、NTTやソフトバンクなどの公衆無線回線とのインターフェイスを有している。
【0020】
図1の左側は、 インターネット網に接続されたメーカーサーバーであり、本発明の情報を管理する為の壁紙糊付機管理ファイルやキャンペーン管理ファイルなど複数のデーターベースを有する。
【0021】
図2(a)〜(d)は本発明の壁紙糊付機稼働状況管理システムで扱う情報(レコード)を示す。
【0022】
図2(a)は、壁紙糊付機の制御部の中の記憶部に格納するデータを示しており、「壁紙糊付機の製造番号」は、壁紙糊付機、1台、1台に割り付けられた番号(製造番号には壁紙糊付機の型式を表すコードも含んでいる。)、「現在の所有者ID」は、壁紙糊付機の所有者を特定する為のコード、「総糊付長さ」は、この壁紙糊付機が出荷されてから糊付けを行った長さの合計であり、ユーザーがクリアすることができないトータルカウンタである。
【0023】
「最終更新年月日」は、このレコードが更新された年月日である。
【0024】
図2(b)は、メーカーのサーバーの壁紙糊付機管理ファイルのデータを示している。「壁紙糊付機の製造番号」は、携帯端末装置から受信した壁紙糊付機の「製造番号」であり、データベースでは、この「製造番号」をキーとしてレコードを生成する。「現在の所有者ID」は、壁紙糊付機の所有者を特定する為のコードである。「総糊付長さ」は、携帯端末装置から受信した壁紙糊付機の記憶部の中の「総糊付長さ」である。「現在の所有者の電話番号」は、現在の所有者の電話番号、「現在の所有者の氏名」は現在の所有者の氏名、「現在の所有者の住所」は現在の所有者の住所、「更新記録(履歴)」は、携帯端末装置からデータを受信した記録を蓄積した記録で、詳細は後記する。
【0025】
「転売などで所有者が替わった場合の所有者IDなどの遷移記録」は、所有者が替わる 時に、前の所有者の履歴を蓄積した記録、「登録年月日」は、最初に登録された年月日、「最終更新年月日」は、このレコードが更新された年月日である。
【0026】
図2(c)は更新処理が実行された場合の壁紙糊付機の制御部の記録部のレコードであり、図2(d)は更新処理が実行された場合のメーカーのサーバー管理ファイルのレコードである。
【0027】
図3〜図6は本発明の壁紙糊付機の稼働状況管理システムの処理フローであり、図3は「出荷処理」、図4は「登録処理」、図5は「更新処理」、図6は「証明処理」、図7は「盗難防止」のフローを示す。
【0028】
以下、上記図3〜図8に示す各処理フローについて説明する。
【0029】
図3は、本発明の壁紙糊付機を工場で製造する時に行う「出荷処理」であり、処理ST11は、専用の書込装置(図示せず)により、壁紙糊付機の製造番号を電子化して、壁紙糊付機の制御部の記憶部に書き込む処理である。
【0030】
壁紙糊付機の「製造番号」は、図2(a)に示す様に、壁紙糊付機、1台、1台に割り付けられた(重複のない)固有の番号である。処理ST11で「現在の所有者ID」はブランクを書き込む。「総糊付長さ」は、0.0Kmを書き込む。「最終更新年月日」は、現時点の年月日時分を書き込む。
【0031】
処理ST11の実行後、制御部を含む壁紙糊付機の操作ボックスは壁紙糊付機本体と一緒に梱包される。
【0032】
壁紙糊付機の制御部が処理ST11を実行している時は、携帯端末装置とメーカーサーバーは何も実行する必要はない。
【0033】
図4は、壁紙糊付機の購入者が、自分が所有者であることを登録する為の「登録処理」フローである。処理ST21で、所有者が壁紙糊付機の操作ボックス(図示せず)の画面やスイッチを操作し、「登録処理」を実行させると、壁紙糊付機の制御部は、図3の処理ST11で電子化された「製造番号」を、記憶部から読み出してQRコードで画面に表示すると同時に、ブルートゥース無線で携帯端末装置に送信する。
【0034】
処理ST22で、所有者が携帯端末装置の画面やスイッチを操作して「登録処理」を実行させると、携帯端末装置が「製造番号」をブルートゥース無線手段により受信する。
【0035】
処理ST23で、携帯端末装置が壁紙糊付機から受信した「製造番号」を携帯端末装置の画面に例えば図8に示すように表示する。この時点では「製造番号」=HNX−A10001と「総糊付け長さ」=0.0Kmを表示する。
【0036】
所有者は携帯端末装置の画面やスイッチを使って、所有者を特定する為の情報として、 自分の、「所有者ID」=K0001、「電話番号」=0791−62−1771、「氏名」=極東太郎、「住所」=たつの市竜野町日飼190 を入力する。(図8に示す様な画面)。
【0037】
携帯端末装置は、壁紙糊付機から受信した「製造番号」に画面から入力された所有者情報を付加してレコードを生成し、記憶部に格納する。
【0038】
処理ST24で、携帯端末装置は、携帯端末装置の操作スイッチから入力された「所有者ID」=K0001を壁紙糊付機へ送信し、処理ST25は、受信した「所有者ID」=K0001を制御部の記憶部に格納する。
【0039】
これにより、壁紙糊付機の記憶部には、「製造番号」=HNX−A10001、「所有者ID」=K0001が格納される。
【0040】
処理ST26で、携帯端末装置は上記の情報を、公衆無線回線によりメーカーサーバーへ送信し、処理ST27で、メーカーサーバーは、受信した上記情報を壁紙糊付機管理ファイルのデータベースに登録する。
【0041】
以上、処理ST21から処理ST27の実行により、製造番号がHNX−A10001の壁紙糊付機の所有者は極東太郎であることが登録され、壁紙糊付機の記憶部には、
・壁紙糊付機の製造番号=HNX−A10001
・現在の所有者ID =K0001
・総糊付長さ =現時点の長さ合計値
・最終更新年月日 =処理ST25を実行した時点の年月日
が格納されている。
【0042】
一方、メーカーサーバーのデータベースには、「製造番号」と「所有者ID」を対応付けて、
・壁紙糊付機の製造番号 =HNX−A10001
・現在の所有者ID =K0001
・総糊付長さ =現時点の長さ合計値
・現在の所有者の電話番号=0791−62−1771
・現在の所有者の氏名 =極東太郎
・現在の所有者の住所 =たつの市竜野町日飼190
・登録年月日 =最初に処理ST27を実行した時点の年月日
・最終更新年月日 =最後に処理ST27を実行した時点の年月日
が格納される。この時点(登録時点)では、更新記録(履歴)、転売などで所有者が替わった場合などの所有者IDなどの変遷記録はブランクで生成される。
【0043】
このようにして、販売した壁紙糊付機1台1台について、メーカーサーバーはその所有者を特定して管理する。
【0044】
図5は本発明の壁紙糊付機の所有者が定期的に行う「更新処理」である。
【0045】
処理ST31で、所有者は壁紙糊付機の操作ボックスの画面やスイッチを操作し、「更新処理」を起動させる。所有者は携帯端末装置の画面やスイッチを操作し、「更新処理」を起動させる。壁紙糊付機の制御部に、図2(c)に示すデータが記憶されている場合、「製造番号」=HNX−A10001と、現時点の「総糊付長さ」=20.8Kmを、QRコードで画面に表示すると同時に、ブルートゥース無線で携帯端末装置に送信する。
【0046】
「総糊付長さ」とは、この所有者の壁紙糊付機が購入されて、使い始めてから糊付を行った「長さ」×「枚数」=m数を蓄積した値である。この「総糊付長さ」は所有者がクリアできないカウンタである。
【0047】
処理ST32で、携帯端末装置が「製造番号」と「総糊付長さ」を受信する。
【0048】
処理ST33で、携帯端末装置が壁紙糊付機から受信した「製造番号」=HNX−A10001と「総糊付長さ」=20.8Kmをメーカーサーバーに送信する。
【0049】
処理ST34で、メーカーサーバーは携帯端末装置から受信した「製造番号」=HNX−A10001をキー としてデータベースを検索する。
【0050】
処理ST35で、メーカーサーバーは、図2(d)に示す様に、受信した「製造番号」=HNX−A10001と一致する「製造番号」のレコードの、「総糊付長さ」に、今回受信した「総糊付長さ」の値=20.8Kmを書き込む。「更新記録(履歴)」の欄に、今回の更新時の「所有者ID」、「更新年月」、「総糊付長さ」を書き込む。
【0051】
図2(d)のレコードには更新記録(履歴)が3行あるが、今回更新したものが3行めの、K0001、2010/11/17、20.8Kmで、前回更新したものが2行めの、K0001、2009/12/10、15.8Kmで、前々回に更新したものが1行めの、K0001、2009/4/29、10.3Kmである。
【0052】
処理ST36で、今回の更新で受信した所有者の属性情報、
・「所有者ID」=K0001、
・「製造番号」=HNX−A10001、
・2010/11/17、
・20.8Km
をキャンペーン管理ファイルに格納し、キャンペーン管理システム(図示せず)でキャンペーンを管理する。
【0053】
キャンペーン管理ファイルには図2(d)の、「製造番号」と「所有者ID」、「電話番号」、「氏名」、「住所」と今回更新した3行めの、K0001、2010/11/17、20.8Kmが格納される。
【0054】
キャンペーン管理システムとは、壁紙糊付機や壁紙施工材料などを販売する為に行うキャンペーンを管理するシステムである。春や秋には拡販のためのキャンペーンが行われ、キャンペーン期間中に懸賞に応募した人の中から抽選で数名様に豪華賞品が当たるなどの行事が行われる。
【0055】
また、例えば、メーカーサーバーで、壁紙糊付機管理ファイルに格納している更新された年月日(最終更新年月日)と最初に登録された年月日(登録年月日)の差により経過年数を算出し、10年経過している所有者に対して買い替えの案内や、総糊付け長さの多い所有者に対して壁紙糊付機の定期点検の案内を出すことができる。
【0056】
応募資格、応募方法は、自分が所有している壁紙糊付機の「製造番号」を携帯端末装置から受信して、インターネットにより、メーカーのサーバーに送るという方法で実施される。
また、所有者からのアクセスへの返信としてメーカーから、新製品の案内などの情報を所有者へ直接メールで送る。
【0057】
本実施の形態は、市場で稼働している個々の壁紙糊付機の「製造番号」と「所有者ID」と「総糊付長さ」をメーカーサーバーのデータベースで一元管理することにより、壁紙糊付機の稼働状況を管理するシステムであり、メーカーのキャンペーン管理システム等と連動することによって、メーカー側は壁紙糊付機の所有者に定期的に情報を提供することができ、修理部品についても準備することができ、また壁紙糊付機の市場ニーズデータを得ることができる壁紙糊付機の稼働状況を管理するシステムを提供することができる。
【0058】
図6は一旦紛失した後発見された壁紙糊付機が自分の所有であることを所有者が証明する為に行う「証明処理」である。盗難にあった壁紙糊付機が警察署に保管されていた場合、所有者はその壁紙糊付機を自分のものであることを証明する必要があり、このような場合の所有者証明に好適である。
【0059】
処理ST41で、所有者は警察署に保管されていた自分の壁紙糊付機の表示操作部を操作して「証明処理」実行させる。壁紙糊付機の制御部は、「製造番号」=HNX−A10001を、QRコードで画面に表示すると同時に、ブルートゥース無線で送信する。
【0060】
処理ST42で、所有者が携帯端末装置の画面やスイッチを操作して「証明処理」を実行すると、携帯端末装置が「製造番号」=HNX−A10001を受信する。
【0061】
処理ST43で、携帯端末装置は壁紙糊付機から受信した「製造番号」=HNX−A10001をメーカーのサーバーへ送信する。
【0062】
処理ST44で、メーカーサーバーは携帯端末装置から受信した「製造番号」=HNX−A10001をキーとしてデータベースを検索する。
【0063】
処理ST45で、メーカーサーバーは受信した「製造番号」=HNX−A10001と一致する「製造番号」のレコードの「所有者ID」、「電話番号」、「氏名」、「住所」をデータベースから取り出して、携帯端末 装置に送信する。一方、検索したが、受信した「製造番号」と一致するレコードが無い場合は、メーカーサーバーは「「製造番号」がHNX−A1000である壁紙糊付機の所有者は登録されていない。」というメッセージを携帯端末装置に送信する。
【0064】
処理ST46で、携帯端末装置はメーカーサーバーから受信した所有者情報を携帯端末装置の画面例えば図8に示すように表示する。以上の手順によって壁紙糊付機の所有者の確認が行われる。
【0065】
図7は所有者の盗難防止フローである。
【0066】
壁紙糊付機の制御部とユーザー側入出力装置の間で、盗難防止のため一定間隔(1分)でブルートゥース手段により所有者IDの照合を行う。
【0067】
壁紙糊付機の電源を入れれば壁紙糊付機の制御部は処理ST51を実行し、制御部に記憶している所有者IDをユーザー側入出力装置に送信する。
【0068】
ユーザー側入出力装置は処理ST52で所有者IDを受信し、処理ST53でユーザー側入出力装置に記憶している所有者IDと受信した所有者IDを比較する。処理ST54で壁紙糊付機の制御部から受信した所有者IDとユーザー側入出力装置に記憶している所有者IDが一致した場合は「正当」、壁紙糊付機の制御部から受信した所有者IDとユーザー側入出力装置に記憶している所有者IDが一致しない場合は「不当」のいずれかの情報を壁紙糊付機の制御部へ送信する。
【0069】
処理ST55で制御部が受信し、処理ST56で、壁紙糊付機の制御部は、ユーザー側入出力装置からの返答が「正当」か、「不当」かのいずれであるか、また、照合自体ができない時、つまり、壁紙糊付機の制御部とユーザー側入出力装置との間の通信が成立しない時の3つのいずれであるかの判別を行い、それぞれの3つの分岐処理を行う。
【0070】
ユーザー側入出力装置からの返答が「正当」の場合は、処理ST51に戻り、糊付け実行処理など複数の処理を実行する。ユーザー側入出力装置からの返答が「不当」の場合は、処理ST57を実行し、壁紙糊付機の制御部の表示操作部に「不正使用です。」というメッセージを表示して全ての処理を停止する。
【0071】
処理ST55、処理ST56を実行している時に、予め定めた一定時間経過してもユーザー側入出力装置から応答がない場合(例えば30秒間無応答の場合(通信が成立しない場合))、壁紙糊付機の制御部は処理ST58により待機モードを実行しながら、処理ST51、処理ST55、処理ST56を繰り返し実行する。この間に通信が回復し応答があった場合は待機モードの実行を中止し、処理の実行を待機モードに入る直前の処理に戻して、再び処理ST51から実行する。
【0072】
本実施の形態は、作業者がユーザー側入出力装置を持ったまま壁紙糊付機から離れた場合には、壁紙糊付機の制御部とユーザー側入出力装置が送受信できない状態に陥るので、壁紙糊付機の制御部とユーザー側入出力装置が送受信できない状態に陥った時、作業者は壁紙糊付機の近くにいないと判断し、待機モードを実行でき、また、作業者が壁紙糊付機の近くに戻ってきた時は送受信できる状態になるので、待機モードの実行を中止して糊付け実行処理を行うことができ、作業者が壁紙糊付機の近くにいる/いないを自動判別して待機モードを実行できる壁紙糊付機が得られる。
【0073】
また、登録された所有者ID以外のIDであれば壁紙糊付機は作動しないので、盗難防止としても有効である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁紙糊付機本体に設けた制御部と、前記制御部から送信された情報に基づきレコードを作成し、前記制御部及びメーカー側サーバーに情報を送信するユーザー側入出力装置と、前記入出力装置から送信された情報を管理するメーカー側サーバーを備えた壁紙糊付機の稼働状況管理システムであって、
前記制御部は、予め入力されている壁紙糊付機の製造番号と所有者ID等の所有者レコード及び壁紙糊付機の糊付け長さの総和である総糊付け長さ、及びレコードを更新した更新年月日を格納する記憶部を有し、
前記ユーザー側入出力装置は、前記制御部から送信された製造番号と所有者ID、住所、氏名等の所有者レコードを格納する記憶部を有し、
前記メーカー側サーバーは、前記入出力装置から送信される壁紙糊付機の製造番号をキーとした、総糊付け長さ、所有者ID、住所、氏名等の所有者レコード、及びレコードを更新した更新履歴を格納する記憶部を有し、
前記ユーザー側入出力装置は、制御部から送信された製造番号に、所有者ID、住所、氏名を付加情報として入力した所有者レコードを生成し、所有者レコードのうち所有者IDは制御部に送信し、所有者IDと更新年月日をメーカー側サーバーに送信し、壁紙糊付機管理ファイルに格納することを特徴とする壁紙糊付機の稼働状況管理システム。
【請求項2】
前記メーカー側サーバーは、キャンペーン管理ファイルを有し、壁紙糊付機管理ファイルが有する製造番号をキーとした、糊付け長さ、所有者レコードをキャンペーン管理ファイルに格納し、キャンペーン管理ファイルに格納されたデータに基づきキャンペーン管理を行うことを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の稼働状況管理システム。
【請求項3】
ユーザー側入出力装置は、壁紙糊付機の制御部から受信した製造番号をメーカー側サーバーに送信し、メーカー側サーバーは、メーカー側サーバーに格納している製造番号に対応する所有者情報をユーザー側入出力装置に送信し、ユーザー側入出力装置で壁紙糊付機の所有者証明を行うことを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の稼働状況管理システム。
【請求項4】
壁紙糊付機の制御部に格納されている所有者IDをユーザー側入出力装置に送信し、ユーザー側入出力装置は、記憶部に格納されている所有者IDを読み出し、壁紙糊付機の所有者IDを比較し、両方の所有者IDが一致しない場合は、壁紙糊付機の処理を停止することを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の稼働状況管理システム。
【請求項1】
壁紙糊付機本体に設けた制御部と、前記制御部から送信された情報に基づきレコードを作成し、前記制御部及びメーカー側サーバーに情報を送信するユーザー側入出力装置と、前記入出力装置から送信された情報を管理するメーカー側サーバーを備えた壁紙糊付機の稼働状況管理システムであって、
前記制御部は、予め入力されている壁紙糊付機の製造番号と所有者ID等の所有者レコード及び壁紙糊付機の糊付け長さの総和である総糊付け長さ、及びレコードを更新した更新年月日を格納する記憶部を有し、
前記ユーザー側入出力装置は、前記制御部から送信された製造番号と所有者ID、住所、氏名等の所有者レコードを格納する記憶部を有し、
前記メーカー側サーバーは、前記入出力装置から送信される壁紙糊付機の製造番号をキーとした、総糊付け長さ、所有者ID、住所、氏名等の所有者レコード、及びレコードを更新した更新履歴を格納する記憶部を有し、
前記ユーザー側入出力装置は、制御部から送信された製造番号に、所有者ID、住所、氏名を付加情報として入力した所有者レコードを生成し、所有者レコードのうち所有者IDは制御部に送信し、所有者IDと更新年月日をメーカー側サーバーに送信し、壁紙糊付機管理ファイルに格納することを特徴とする壁紙糊付機の稼働状況管理システム。
【請求項2】
前記メーカー側サーバーは、キャンペーン管理ファイルを有し、壁紙糊付機管理ファイルが有する製造番号をキーとした、糊付け長さ、所有者レコードをキャンペーン管理ファイルに格納し、キャンペーン管理ファイルに格納されたデータに基づきキャンペーン管理を行うことを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の稼働状況管理システム。
【請求項3】
ユーザー側入出力装置は、壁紙糊付機の制御部から受信した製造番号をメーカー側サーバーに送信し、メーカー側サーバーは、メーカー側サーバーに格納している製造番号に対応する所有者情報をユーザー側入出力装置に送信し、ユーザー側入出力装置で壁紙糊付機の所有者証明を行うことを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の稼働状況管理システム。
【請求項4】
壁紙糊付機の制御部に格納されている所有者IDをユーザー側入出力装置に送信し、ユーザー側入出力装置は、記憶部に格納されている所有者IDを読み出し、壁紙糊付機の所有者IDを比較し、両方の所有者IDが一致しない場合は、壁紙糊付機の処理を停止することを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の稼働状況管理システム。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2012−194624(P2012−194624A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56212(P2011−56212)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000163121)極東産機株式会社 (68)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000163121)極東産機株式会社 (68)
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