説明

壁面のパネル施工方法及びパネル施工用止め金具

【目的】 短期間でかつ簡便に、しかも高位置精度でもって施工でき、さらに施工後は容易にリニューアルできる壁面のパネル施工方法及びその止め金具を提供する。
【構成】 壁面に装飾用パネル8を取り付けるための壁面のパネル施工方法において、複数のライナ12を上記壁面19に所定ピッチ毎に取り付け、複数のパネル1を互いの周辺同士が対向し、かつ該各パネル1のコーナ部の切欠部1a同士で開口2aが形成されるように上記ライナ12上に架け渡して配置する。次に上記開口2a内に止め金具13を配置するとともに該止め金具13を上記ライナ12に固定する。これにより止め金具13の位置決め片13dで上記切欠部1aの側端面を位置決めするとともに、該止め金具13の係止片13cで上記各パネル1の上記切欠部1aの段落ち部1bを押圧することにより上記パネル1を上記ライナ12上に取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば店舗等の壁体内面に装飾用パネルを取り付けるためのパネル施工方法及びパネル施工用止め金具に関し、詳細にはパネルを壁面に、より短期間でかつ簡便に、しかも高位置精度でもって取り付けることができるようにしたパネル取付方法の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、特に店舗等の商業空間では、他店との差別化を図ることが求められており、これを実現する一方法として、天然素材やメタル素材,あるいは無機材料等からなる内装用パネルで壁面を覆うことにより当該店舗独自の新しい表情や魅力ある空間を演出することが行われている。
【0003】このような壁面にパネルを取り付けるパネル施工方法として、従来、石材等の壁材パネルを接着剤,モルタル等で壁体に張り付ける方法が一般に行われている。この従来方法の場合、壁面の下端部に固定されたパネルで次の段のパネルの自重を支持しながら順次上段のパネルを固定していくこととなる。
【0004】上述の内装工事を行う場合、施工期間中は営業ができないので施工期間の短縮,及び施工の簡易化が求められている。また、社会の要望,流行の変化に応じて、再度パネルを別の物と取り替える、いわゆるリニューアルの容易性も必要であり、さらに施工費の低減も切望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来方法では、下段のパネルで上段のパネルの自重を支えながら上段へ順次張り付けていくようにしているので、下段のパネルが上段のパネルの自重を支えるのに必要な固化状態になるまで上段のパネルの施工ができない、及びパネルを張り付ける際の位置決めにおいて基準となるものが無いことから位置決めに時間を要する、等の理由により施工期間が長くなる問題がある。
【0006】また、壁材パネル同士の位置決め精度を高く維持することは困難であることから、パネル間に目地空間を作ることにより寸法誤差を吸収するようにしている。従って、熟練した技術が必要となる。これらの点からも工期が長くなり、また施工費がかさむこととなる。
【0007】さらにまた、上記従来方法で施工した壁面を別のパネルに取り替えるにはパネルを破壊するほかなく、従って上述のリニューアル対応が困難であるという問題もある。
【0008】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、短期間でかつ簡便に、しかも高位置精度でもって施工でき、さらに施工後は容易にリニューアルできる壁面のパネル施工方法及びその止め金具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、壁面に装飾用パネルを取り付けるための壁面のパネル施工方法において、複数のライナを上記壁面に所定ピッチ毎に取り付け、複数のパネルを互いの周辺同士が対向し、かつ該各パネルのコーナ部の切欠部同士で開口が形成されるように上記ライナ上に架け渡して配置し、上記開口内に、又は該開口が形成されるべき位置に止め金具を配置するとともに該止め金具を上記ライナに固定し、該止め金具の位置決め片で上記切欠部の側端面を位置決めするとともに、該止め金具の係止片で上記各パネルの上記切欠部を押圧することにより上記パネルを上記ライナ上に取り付けることを特徴としている。
【0010】また請求項2の発明は、上記パネル施工方法に使用する止め金具であって、上記開口内に挿入配置される凹陥部と、上記各パネルの切欠部の側端面に当接して該各パネルを位置決めする位置決め片と、上記各パネルの切欠部を押圧する係止片とを備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明に係るパネル施工方法及び止め金具によってパネルを取り付けるには、複数のライナ上に複数のパネルを連接配置し、該各パネルのコーナ部の切欠部同士で形成された開口内に止め金具を配置固定し、該止め金具の位置決め片で各パネルの切欠部の側端面を位置決めするとともに、係止片で各パネルの切欠部付近を押圧固定する。
【0012】このように本発明では各パネルのコーナ部を止め金具の係止片で固定するようにしたので、接着剤,モルタル等を使用する必要がない。従ってパネルが固化状態になるまで待つ必要がないので施工期間を短縮できる。またパネルの切欠部の側端面を止め金具の位置決め片で位置決めするようにしているので、位置決めに時間がかかることはなく、この点からも施工期間を短縮できる。
【0013】また、上述のようにパネルを止め金具で位置決めするようにしているので、整然とした目地(模様)とするためにパネル位置を微調整する必要がない。従って施工が容易であるとともに施工費が抑えられる。
【0014】さらにまた別のパネルと取り替える場合、上記止め金具を取り外すことによりパネルを破壊することなく容易に取り替えることができ、上述のリニューアルに対応でき、しかも交換したパネルの再利用も可能である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1ないし図10は本発明の一実施例における壁面のパネル施工方法及びパネル施工用止め金具を説明するための図であり、図1は本実施例方法でパネルが取り付けられた内装壁の斜視図、図2はその要部拡大図、図3は各種パネルの正面図、図4は図3のパネルに対応する化粧パネルの正面図、図5はライナの正面図、図6はライナの側面図、図7は止め金具の正面図、図8は止め金具の側面図、図9は壁面端部用止め金具の正面図、図10はパネルのコーナ部同士で形成された開口を示す要部拡大正面図である。
【0016】本実施例方法により施工された内装壁を示す図1,図2において、19は建物の壁体であり、該壁体19の内壁面19a上には横胴縁18aが所定の高さピッチ毎に水平に配置されており、該壁体19に植設されたアンカーボルト(ホールインアンカー)20に溶接固定されている。また上記横胴縁18a上には縦胴縁18bが所定の横方向ピッチ毎に垂直に配置されて溶接固定されている。この縦胴縁18b上にはライナ12がスペーサ21を必要枚数だけ介在させて、所定の高さ方向ピッチ毎に水平に配置され、ねじ22で上記ライナ12の上面に固定されている。
【0017】ここで上記横,縦胴縁18a,18b,及びライナ12は軽量形鋼製のものであり、それぞれC形,波形断面を有している。このライナ12の高さ方向ピッチは対象とするパネルの高さ方向寸法と同一に設定されている。また上記スペーサ21はその枚数を適宜選択することにより上記縦胴縁18bの内壁面19に垂直な方向への出入り寸法を調整するためのものである。
【0018】上記各ライナ12上には多数のパネル1が互いの横辺同士,縦辺同士を当接させ、かつそれぞれのコーナ部を一点に集中させて連接配置されている。そして4つのパネル1・・のコーナ部同士で形成される開口(後述)内に止め金具13,又は13′が配置され、ねじ16で取り付けられており、上記各パネル1は該止め金具13,13′によって上記ライナ12上に固定されている。また上記止め金具13,13′は上記開口の係止段部(後述)に嵌合装着された化粧パネル8で覆われている。
【0019】上記パネル1は図3(a)に示すように、大理石,御影石,木質素材等を用いた天然素材や金属等を用いたメタル素材、あるいはコンクリート等を用いた無機材料等で作られた正方形の板状体であり、該パネル1の厚さや大きさはモジュール化され、多様なデザインに対応できようになっている。そしてこのパネル1の四隅には面取り部1aが切欠形成されており、さらに該面取り部1aの反壁面側部分には段落ち部1bが形成されている。この面取り部1a,段落ち部1bは4つのパネル1・・を連接配置したときそれぞれ矩形の開口2a,及び額縁状の係止段部2bを形成する(図10参照)。
【0020】なお、上記パネルとしては、図3(b),(c)に示すように、各種の変形例が採用可能である。図3(b)のパネル3は四隅に面取り部3aを設けるとともに、上下辺全長に渡る段落ち部3bを設けた例である。また図3(c)のパネルパネル5は四隅に面取り部5aを設けるとともに、上下左右辺全長に渡る段落ち部5bを設けた例である。
【0021】上記止め金具13は板金製のものであり、上記各パネル1・・のコーナ部同士で形成される開口2a,及び係止段部2bに適合する構造を有している。この止め金具13の中央には上記開口2a内に挿入される円形の凹陥部13aが凹設されており、該凹陥部13aの中央には上記ねじ16が挿入される穴13bが形成されている。また上記凹陥部13aの周縁には上記各パネル1の段落ち部1bを押圧係止する係止片13cが形成されている。さらにまたこの各係止片13c・・の境界部には4つの位置決め片13dが折り曲げ形成されており、この位置決め片13dは互いに直交するよう配置されており、かつ上記各パネル1の段落ち部1bの側端面1cに当接して各パネル1を位置決めしている。
【0022】上記止め金具13′は、上記止め金具13を2分割してなるものであり、これは内壁面19aの周縁部に位置するパネル1を固定するためのものである。
【0023】上記化粧パネル8は上記パネル1と同じ材質のものであり、上記各段落ち部1b・・・同士で形成される係止段部2bと同一の矩形状をなしており(図4(a)参照)、かつ上記段落ち部1bの深さから上記押圧用係止片13cの厚さを差し引いた厚さに設定されている。
【0024】ここで上記化粧パネルの形状は対象となるパネルのコーナ部形状によって決定されるものである。例えば、図3(b)のパネル3を採用した場合は図4(b)の化粧パネル9を、図3(c)のパネル5を採用した場合は化粧板パネル10,及び11を採用することとなる。なお化粧パネル10は必ずしも二分割しなくても良い。
【0025】パネル1の取付を行うには、まず横胴縁18aをアンカーボルト20に溶接することにより壁体19の内壁面19aに固定し、該横胴縁18aに縦胴縁18bを溶接固定し、さらに該縦胴縁18bにライナ12を上記スペーサー21を介在させてねじ22で固定する。この際スペーサ21によってライナ12の内壁面19aに対する出入りを調整する。
【0026】次に内壁面19aのパネル取付を開始する部分に位置するライナ12の上記開口2aが形成されるべき部分に止め金具13,又は13′をねじ16で緩く取り付ける。そしてパネル1を、これの下側コーナ部の段落ち部1bが上記止め金具13,13′の係止片13cの内側に位置し、かつ側端面1cが位置決め片13dに当接するように配置する。この状態で上記ねじ16を強く締付け、上記段落ち部1aを係止片13cで押圧固定する。
【0027】さらに上記最初のパネル1の上側左,右コーナ部で形成される開口内に別の止め金具13をねじ16で緩く取り付け、これの係止片13cの内側に該最初のパネル1の段落ち部1aを位置させるとともに、位置決片13dに各側端面1cを当接させる。そして次の段のパネル1の段落ち部1a,側端面1cを同様に位置させ、止め金具13を強く締付け、上記最初のパネル及び次のパネルの段落ち部1aを係止片13cで押圧固定する。また各パネル1・・で構成される額縁状の係止段部2bに化粧パネル8を嵌合装着する。この取付手順に従ってパネル1を必要枚数だけ配置固定する。
【0028】このように本実施例では、内壁面19aに胴縁18a,18bを介して固定されたライナ12に止め金具13,13′を取り付け、該止め金具13,13′でパネル1のコーナ部を固定することにより、パネル1を壁体内面19aに取り付けるようにしたので、接着剤等の固化に必要な時間を削減でき、施工時間を短縮できる。
【0029】また本実施例方法によれば、パネル1を必ずしも壁体19の下端部から順に取り付ける必要はなく、どの位置からでも取り付けることができるので、この点からも施工時間の短縮が可能となる。
【0030】さらにまた、本実施例方法では止め金具13,13′の位置決め片13dによって各パネル1を位置決めするようにしているので位置決め精度が高く、パネル間に整然とした目地(模様)を設けるための微調整をする必要がない。従って素材の異なるパネル同士を連接する場合でも煩雑な目地調整の必要がない。また、止め金具13,13′をねじ16で固定するだけの構造であるから、接着剤,モルタルを用いる場合のような、液剤配合等の専門的な知識が不要となり、これらの点から施工が簡便である。また、簡易工法であるため、施工条件に捕らわれない自由なデザインを施すことができる。
【0031】また、ライナ12に止め金具13,13′を固定し、該止め金具でパネルを位置決め,押圧固定することにより、パネル1を内壁面19aに取り付けるようにしたので、壁材の如何に関わらず施工が可能であり、下地による施工上の制約を受けることがない。
【0032】また、パネル1を交換する場合は、止め金具13,13′を緩めることによりパネル1を取り外し、別のパネルを装着できるので、取り替えが簡便容易であり、上記リニューアルに対応できる。また上記取り外したパネルが損傷することはないのでこれを再利用できる。
【0033】上述のようにリニューアルが容易であるから、上記のような素材をコーディネートし多彩な表情を創りだすことができるため、時代のニーズを満たす素材感のある魅力ある空間を創ることができる。
【0034】なお、上記実施例はライナ12を縦胴縁18bに取り付ける例を説明したが、本発明のライナは壁体に直接取り付けても良く、また壁体に直接取り付けができない場合等は、壁体にプラスタボードや石こうボード等を張り付けてその上に取り付けても良い。
【0035】ここで、上記実施例で説明したライナ,パネル,止め金具については、図11〜図23に示すようにさらに各種の変形例が採用可能である。図中、図1〜図10と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0036】図11,図12には上記ライナ12の変形例を示す。このライナ32は、多数の肉抜穴32aを有するとともに、幅方向中央に波形状のねじ止め部32bを有している。このライナ32では、ねじ止め部32bが波形になっているので、止め金具13をねじ16で固定する際に、該止め金具13をより確実に締め付け固定できる。
【0037】図13〜図19はパネルの主として段落ち部形状の変形例を示す。図13〜図17のパネル33,43は図3(a)のパネル1に対応しており、図13〜図15のパネル33は四隅に面取部33a,及び2段階の段落ち部33b,33cを有している。下側の段落ち部33bが止め金具13で押圧固定され、上側の段落ち部33cに化粧パネル8が嵌合される。また図16,図1717のパネル43は面取部43aと、円弧状の2段階の段落ち部43b,43cを有している。
【0038】図18のパネル35は図3(b)のパネル3に対応しており、このパネル35は面取部35aと、これに沿う形状の段落ち部35b,及び該パネル35の上辺,下辺全長に沿って形成された段落ち部35cを有している。
【0039】図19のパネル36は図3(c)のパネル5に対応しており、このパネル36は面取部36aと、これに沿う形状の段落ち部36b及び該パネル36の四辺全長に沿って形成された段落ち部36cを有している。
【0040】図20,図21の止め金具37は、図7の止め金具13と基本的に同じ構造であるが、その凹陥部37aが、止め金具13では円形であるのに対して正方形である点が相違している。なお、図22,図23の止め金具37´は図9の止め金具13´に対応しており、止め金具37を2分割したものと略同様の形状になっている。
【0041】ここで本発明方法によるパネル施工方法は、他のパネル施工方法と組み合わせて採用することも勿論可能である。図24,図25は、他のパネル施工法の一例としての凹凸ブロック施工法を説明するための図である。
【0042】図中、21は壁体の内面に上述の胴縁,ライナ等を介して配置固定される下地パネルであり、これの内面には多数の凸ブロック21aが規則正しく突設されている。この凸ブロック21aには内装パネル22の壁側面に凹設された凹ブロック22aが嵌合しており、この凹ブロック22aは上記凸ブロック21aと同一ピッチで形成されている。ここで内装パネル22としては、上記凹ブロック22aが1つ以上形成できる大きさであれば良く、従って図25に示すように各種のサイズのものが選択できる。
【0043】上記凹凸ブロック施工方法によれば、下地パネル21の凸ブロック21aに内装パネル22の凹ブロック22aを嵌合させるだけで内装パネル22を取り付けることができ、施工が極めて簡単である。
【0044】また従来方法による場合のような接着剤等の固化に必要な時間が削減できるとともに、パネルの配置位置が予め決定していることからどの位置からでも施工を開始でき、これらの点から施工時間を短縮できる。
【0045】また上記凸ブロック21aと凹ブロック22aとを嵌合させる構造であるから位置決めが確実であり、目地剤の充填等の問題を回避できる。
【0046】なお、凹凸ブロック施工方法の場合、図24R>4,図25の場合と逆に、下地パネル側に凹ブロックを、内装パネル側に凸ブロックを形成しても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明に係る壁面のパネル施工方法及びパネル施工用止め金具によれば、壁体にライナを介して止め金具を取り付け、該止め金具でパネルの位置決めを行うとともにパネルコーナ部を固定するようにしたので、接着剤等の固化に必要な時間を削減して施工期間を短縮できるとともに、施工が極めて簡易であり、さらに施工後も容易にリニューアルできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による内装壁の斜視図である。
【図2】上記実施例の内装壁の要部拡大斜視図である。
【図3】上記実施例におけるパネル,及びその変形例パネルの正面図である。
【図4】上記実施例パネル,及び変形例パネルに対応した化粧パネルの正面図である。
【図5】上記実施例におけるライナの正面図である。
【図6】上実施例ライナの側面図である。
【図7】上記実施例における止め金具の正面図である。
【図8】上記実施例止め金具の側面図である。
【図9】上記実施例における内壁周縁部用止め金具の正面図である。
【図10】上記実施例におけるパネルコーナ部を示す正面図である。
【図11】上記実施例ライナの変形例を示す平面図である。
【図12】上記変形例ライナの断面側面である。
【図13】上記実施例パネルの変形例を示す平面図である。
【図14】図13の変形例パネルのコーナ部を示す斜面図である。
【図15】図13の変形パネルの取付状態を示す断面側面である。
【図16】上記実施例パネルの他の変形例を示す平面図である。
【図17】図16の変形パネルのコーナ部の斜面図である。
【図18】上記実施例パネルのさらに他の変形例を示す図である。
【図19】上記実施例パネルのさらに他の変形例を示す図である。
【図20】上記実施例止め金具の変形例を示す正面図である。
【図21】図20のXXI −XXI 線断面図である。
【図22】上記実施例の周壁用止め金具の変形例を示す正面図である。
【図23】図22のXXIII −XXIII 線断面図である。
【図24】本発明方法と組み合わされる他のパネル施工方法を示す斜視図である。
【図25】上記他のパネル施工方法の正面図である。
【符号の説明】
1,3,5 パネル
1a,3a,5a 切欠部
1c 側端面
2a 開口
12 ライナ
13,13′ 止め金具
13c 係止片
13d 位置決め片
13a 凹陥部
19a 内壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁面に装飾用パネルを取り付けるための壁面のパネル施工方法において、複数のライナを上記壁面に所定ピッチ毎に取り付け、複数のパネルを互いの周辺同士が対向しかつ該各パネルのコーナ部の切欠部同士で開口が形成されるように上記ライナ上に架け渡して配置し、上記開口内に、又は上記開口が形成されるべき位置に止め金具を配置するとともに該止め金具を上記ライナに固定し、該止め金具の位置決め片で上記各パネルの上記切欠部の側端面を位置決めするとともに、該止め金具の係止片で上記各パネルの上記切欠部を押圧することにより上記パネルを上記ライナ上に取り付けることを特徴とする壁面のパネル施工方法。
【請求項2】 各々のコーナ部の切欠部同士で開口が形成されるように壁面上に配置された複数の装飾用パネルを該壁面に取り付けるためのパネル施工用止め金具であって、上記開口内に挿入配置される凹陥部と、上記各パネルの切欠部の側端面に当接して該各パネルを位置決めする位置決め片と、上記各パネルの切欠部を押圧する係止片とを備えたことを特徴とするパネル施工用止め金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図21】
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【図20】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開平6−129067
【公開日】平成6年(1994)5月10日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−276310
【出願日】平成4年(1992)10月14日
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)