説明

変換行列を含む通信システムノード

本発明は、無線通信システムにおけるノード(1)に関し、当該ノード(1)は、少なくとも1つのアンテナ(2)を備え、当該アンテナ(2)は、第1のセクタ(3)を第1の方向(4)においてカバーするように構成され、ある数(A)のアンテナポート(5,6,7,8)を備え、当該数(A)は少なくとも4である。アンテナポート(5,6,7,8)は、変換行列(9)に接続され、当該変換行列(9)は、アンテナポート(5,6,7,8)を少なくとも第1のセット(S1)のバーチャルアンテナポート(10,11)と第2のセット(S2)のバーチャルアンテナポート(12,13)とに変換するために構成され、各セット(S1,S2)は、ある数(B)のバーチャルアンテナポート(10,11;12,13)を備える。バーチャルアンテナポート(10,11;12,13)の数(B)は、アンテナポート(5,6,7,8)の数(A)の半分以下であり、ただし2を下回らない。バーチャルアンテナポート(10,11;12,13)のセット(S1,S2)は、少なくとも第2のセクタ(14)と第3のセクタ(15)とを対応する第2の方向(16)と第3の方向(17)とにおいてカバーするように構成されるバーチャルアンテナに対応する。本発明は、対応する方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおけるノードに関する。このノードは、少なくとも1つのアンテナを備え、当該アンテナは、第1のセクタを第1の方向においてカバーするように構成され、ある数のアンテナポートを備え、この数は、少なくとも4である。
【0002】
本発明は、第1のセクタを第1の方向においてカバーする少なくとも1つのアンテナを用い、少なくとも4である数のアンテナポートを有する無線通信システムノードにおける方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムにおけるノードにおいて、第1のセルラシステムについて設計されたアンテナ構成を第2のセルラシステムにおいて再使用するニーズが時々ある。しかしながら、第2のセルラシステムは、アンテナ構成について第1のセルラシステムの要件とは異なる要件を有することがある。
【0004】
そのような状況の一例は、空間符号分割多元接続(SCDMA:Spatial Code Division Multiple Access)システム、即ち、第1のセルラシステムが、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)システム、即ち、第2のセルラシステムに移行すべき場合である。SCDMAシステムは、LTEにおいて用いられる送信モードについて必要なよりも多くのアンテナポートを有するアレイアンテナと共に配備されていることがある。そのようなシナリオにおいてアンテナを再使用するためにとり得る方法は、SCDMAシステムにおけるセクタをLTEシステムについての2つのセクタに分割することである。すると、LTEシステムにおけるセクタごとのアンテナポートの数は、SCDMAシステムにおけるセクタごとのアンテナポートの数の半分になる。
【0005】
一般に、この問題に対する簡単な解決法は、既存のアンテナを第2のセルラシステムについて設計される新たなアンテナに置換することである。しかしながら、システム全体においてアンテナを置換することは非常にコストがかかる運用であるため、既存のアンテナを再使用することは魅力的な代替案となる。
【0006】
従って、第2のセルラシステムがアンテナ構成について第1のセルラシステムの要件とは異なる要件を有する場合に、第1のセルラシステムについて設計されているが第2のセルラシステムにおいて用いられるべき既存のアンテナ構成を再使用したいという要望が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、第2のセルラシステムがアンテナ構成について第1のセルラシステムの要件とは異なる要件を有する場合に、第1のセルラシステムについて設計されているが第2のセルラシステムにおいて用いられるべき既存のアンテナ構成を再使用することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、無線通信システムにおけるノードによって達成され、当該ノードは、少なくとも1つのアンテナを備え、当該アンテナは、第1のセクタを第1の方向においてカバーするように構成され、ある数のアンテナポートを備え、この数は少なくとも4である。アンテナポートは、変換行列に接続され、当該変換行列は、アンテナポートを少なくとも第1のセットのバーチャルアンテナポートと第2のセットのバーチャルアンテナポートとに変換するために構成される。バーチャルアンテナポートの各セットは、ある数のバーチャルアンテナポートを備え、この数は、アンテナポートの数の半分以下であり、ただし2を下回らない。バーチャルアンテナポートのセットは、少なくとも第2のセクタと第3のセクタとを対応する第2の方向と第3の方向とにおいてカバーするように構成されるバーチャルアンテナに対応する。
【0009】
上記目的は、第1のセクタを第1の方向においてカバーする少なくとも1つのアンテナを用い、少なくとも4である数のアンテナポートを有する無線通信システムノードにおける方法によって達成される。この方法は、アンテナポートを変換行列に接続するステップと、当該変換行列を用いて、アンテナポートを少なくとも第1のセットのバーチャルアンテナポートと第2のセットのバーチャルアンテナポートとに変換するステップとを含み、バーチャルアンテナポートの各セットは、ある数のバーチャルアンテナポートを有する。バーチャルアンテナポートの数は、アンテナポートの数の半分以下であり、ただし2を下回らない。バーチャルアンテナポートのセットは、少なくとも第2のセクタと第3のセクタとを対応する第2の方向と第3の方向とにおいてカバーするために用いられるバーチャルアンテナに対応する。
【0010】
本発明の一例において、第1の方向は、第2の方向と第3の方向との間に位置付けられる。
【0011】
別の例において、変換行列は、バーチャルアンテナが各セクタにおいて実質的に等しいアンテナ放射パターンを有するように構成される。
【0012】
別の例において、ノードは、無線遠隔ユニット、即ち、RRUをさらに備え、当該RRUは、対応するアンテナポートに接続される対応する増幅器を備える。
【0013】
変換行列は、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせのいずれかにおいて実現され得る。
【0014】
他の例は、従属請求項から明らかである。
【0015】
本発明によって、多くの利点が得られる。例えば、セクタごとに利用可能なアンテナポートの数についての要件が2つのシステムにおいて異なる場合、あるセクタ化されたセルラシステム(sectorized cellular system)のアンテナを別のシステムで再使用するための解決法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここで、本発明は、添付の図面を参照しつつ、より詳細に記載されるであろう。
【0017】
【図1】本発明に係るノードの概略図を示す。
【図2】本発明に係るアンテナ構成及び無線チェーンの概略図を示す。
【図3】アンテナ放射パターンの概略図を示す。
【図4】バーチャルアンテナ放射パターンの概略図を示す。
【図5】本発明に係る方法についてのフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1を参照すると、無線通信システムにおけるノード1が存在し、当該ノード1は、4つのアンテナポート5、6、7、8を備えるアンテナ2を備える。図3も参照すると、アンテナ2は、第1のセクタ3を第1の方向4においてカバーするように構成される。
【0019】
図2も参照すると、アンテナ2は、アンテナ素子20、21、22、23を備え、各アンテナ素子は、対応するアンテナポート5、6、7、8に接続される。各アンテナ素子は、単一のアンテナ素子として示されるが、これは概略的な表現にすぎない。各アンテナ素子は、実際には複数の物理的なアンテナ素子を備えるアンテナ素子コラム(antenna element column)を構成してもよい。「アンテナ素子(antenna element)」という用語が以下で用いられる場合、当該用語は、図2に示されるように単一のアンテナ素子を指し、又は、アンテナ素子コラムにおける複数のアンテナ素子を指し得ることが理解されるべきである。
【0020】
アンテナ素子のビームは、全て同じ方向、概してボアサイト(boresight)を向いており、上記第1のセクタ3の所望のセクタカバレッジが得られるようなビーム幅を有する。
【0021】
本発明によれば、アンテナポート5、6、7、8は、変換行列9に接続される。変換行列9は、アンテナポート5、6、7、8を、第1のセットS1のバーチャルアンテナポート10、11と第2のセットS2のバーチャルアンテナポート12、13とに変換するために構成される。この例において、バーチャルアンテナポートの各セットS1、S2は、2つのバーチャルアンテナポート10、11;12,13を有する。これらのセットS1、S2は、好適には、メインユニット、即ち、MU29に接続される。
【0022】
図4も参照すると、バーチャルアンテナポート10、11;12,13のセットS1、S2は、少なくとも第2のセクタ14と第3のセクタ15とを対応する第2の方向16と第3の方向17とにおいてカバーするように構成されるバーチャルアンテナに対応する。
【0023】
このように、第1のセクタ3は、第2のセクタ14と第3のセクタ15とに分割されており、第2のセクタ14は、第1のセットS1のバーチャルアンテナ素子によってカバーされ、第3のセクタ15は、第2のセットS2のバーチャルアンテナ素子によってカバーされる。
【0024】
そのような変換を可能にするために、アンテナポート5、6、7、8に適用される再設定ネットワーク(reconfiguration network)9が必要である。例えば、結果として得られるアンテナ構成の特性がLTEシステムについて適しているように再設定ネットワークを設計することができる場合、これは、アンテナ構成に関して、SCDMAシステムからLTEへの円滑な移行パスを提供する。
【0025】
一例によれば、第1のセットS1のバーチャルアンテナ素子が第2のセクタ14の所望のカバレッジが得られるようなビーム方向及びビーム幅を有する一方で、それと同時に、隣接セクタからの/への干渉が最小化されるような特性を、バーチャルアンテナ素子は有する。同じことは、第2のセットS2のバーチャルアンテナ素子及び第3のセクタ15についても当てはまるべきである。
【0026】
別の例によれば、例えば、ビーム形成及びコードブックベースのプリコーディング(codebook based precoding)が第2のセクタ14及び第3のセクタ15において適用されることができるように、バーチャルアンテナ素子は、ずらされた位相中心を有するべきである。
【0027】
別の例によれば、図1及び図2を参照すると、ノード1は、いわゆる遠隔無線ユニット(RRU:remote radio unit)24も備える。遠隔無線ユニット24は、アンテナポート5、6、7、8と変換行列9との間に接続され、対応する増幅器25、26、27、28を備える。この示される図は、送信機チェーンのみが示される簡略化されたRRUの図であり、図示されない受信機チェーンもあってもよい。なぜなら、アンテナ2は、本発明の枠組み内で相互的に(reciprocally)機能し得るからである。
【0028】
RRU又は同様の増幅器構成が用いられる場合、変換行列9は、送信機チェーンにおける全ての増幅器25、26、27、28がよりよく又はほぼ充分に(fully)利用されるように設計されるべきである。
【0029】
以下において、図2を参照しつつ、本発明の詳細な例が提示されるであろう。この例においては、120°のセクタをカバーする4つのアンテナ素子20、21、22、23が存在する。変換行列9は、2つのセットS1、S2のバーチャルアンテナ素子を生成し、各セットに2つの素子が存在する。バーチャルアンテナ素子の2つのセットS1、S2は、各々60°のセクタをカバーするように構成されるので、合わせて元の120°のセクタをカバーする。ここでは、アンテナ素子20、21、22、23は、共極性化される(co-polarized)。
【0030】
変換行列Wは、アレイ重みベクトルを
【0031】
【数1】

【0032】
に従って列として並べることによって構成される。ここで、各wは、4×1複素重みベクトルである。ベクトルwB,1は、セクタBにおける1番目のビームを生成し、以下同様である。重みベクトルの下記の設計は、変換行列に所望の要件を満足させるであろう。
【0033】
【数2】

【0034】
ここで、dは、k番目のアンテナ素子の参照点(reference point)に対するアンテナ軸に沿った位置を表し、λはキャリア波長である。さらに、c及びφは、結果として得られるバーチャルアンテナ素子のビームパターンを制御する設計パラメータである。振幅テーパー係数(amplitude taper coefficient)cは、ビーム幅及びサイドローブレベルに作用する一方、位相φはビームが向けられる方向を制御する。これらの設計パラメータは、所望の基準関数(criterion function)に関して最適化されることができる。そのような基準には、例えば、隣接セクタ間のクロスオーバレベル及びサイドローブレベルが含まれ得る。
【0035】
提案される解決法は、下記の重要な特徴を有し、所望の要件を満足させる。
【0036】
1.下記により、全ての電力増幅器が充分に利用される。
【0037】
【数3】

【0038】
ここで、WB,1,kは、WB,1におけるk番目の要素を表す。
【0039】
2.WB,1,1=WB,2,4=0、及び、WC,1,1=WC,2,4=0なので、バーチャルアンテナ素子は、ずらされた位相中心を有し、ビーム形成及びコードブックベースのプリコーディングを可能にするであろう。
【0040】
設計パラメータc及びφの賢明な選択により、第2のセクタ14及び第3のセクタ15それぞれの所望のカバレッジが得られるように、バーチャル素子のビームパターンを設計することができる。
【0041】
項(1)〜(3)は、本例の一部であり、本発明の全体について必要なわけではない。
【0042】
図5を参照すると、本発明は、第1のセクタ3を第1の方向4においてカバーし、且つ、少なくとも4である数A個のアンテナポート5、6、7、8を有する少なくとも1つのアンテナ2を用いる無線通信システムノードにおける方法にも関する。この方法は、
30:アンテナポート5、6、7、8を変換行列9に接続するステップと、
31:変換行列9を用いて、アンテナポート5、6、7、8を少なくとも第1のセットS1のバーチャルアンテナポート10、11と第2のセットS2のバーチャルアンテナポート12、13とに変換するステップとを含み、バーチャルアンテナポートの各セットS1、S2は、数B個のバーチャルアンテナポート10、11;12、13を有し、バーチャルアンテナポート10、11;12、13の数Bは、アンテナポート5、6、7、8の数Aの半分以下であり、ただし2を下回らず、バーチャルアンテナポート10、11;12、13のセットS1、S2は、少なくとも第2のセクタ14と第3のセクタ15とを対応する第2の方向16と第3の方向17とにおいてカバーするために用いられるバーチャルアンテナに対応する。
【0043】
本発明は、上記の例に限定されず、添付の特許請求の範囲内において自由に変更され得る。例えば、4つのアンテナコラムの例は、本概念を説明するための実例にすぎない。前述したように、アンテナ素子の数は、各コラムについて任意の適当な数とすることができ、一般に、本概念はN個のアンテナ素子を有するアンテナに適用され得る。物理的なアンテナ素子によってカバーされるセクタは、各々N/2個のバーチャルアンテナ素子によってカバーされる2つのセクタに分割される。
【0044】
単一極性化された(single polarized)アンテナ素子について記載したが、本概念は、二重極性化された(dual-polarized)アレイアンテナにも適用されることができる。提案される変換行列は、各極性に適用される。その結果、バーチャルアンテナ素子によってカバーされるあるセクタについて、同じ極性のバーチャルアンテナ素子は異なる位相中心を有するべきであるが、異なる極性のバーチャルアンテナ素子又は異なるセクタをカバーするバーチャルアンテナ素子は必ずしも異なる位相中心を有するべきではない。
【0045】
アンテナポートの数Aは、変更され得るが、少なくとも4である。バーチャルアンテナポートの各セットS1、S2は、数B個のバーチャルアンテナポート10、11;12、13を有し、バーチャルアンテナポート10、11;12、13の数Bは、アンテナポート5、6、7、8の数Aの半分以下であり、ただし2を下回らない。
【0046】
ノードは、例えば、3セクタシステムについてビーム幅が概して65°又は90°の3つのアンテナを備える3セクタシステムといった、任意の適当なアンテナ構成を備えることができる。
【0047】
記載された重みベクトルは、例として定義されるにすぎない。他の多くの重みベクトルが考えられる。
【0048】
本発明を用いて、セクタの数を増加させることなく、アンテナポートの数をNからN/2に減少させることも可能である。例えば、3セクタシステムにおける8つのアンテナポートを、3セクタシステムにおける4つのアンテナポートに再設定する(reconfigure)ことが可能である。
【0049】
変換行列は、RRUに配置されてもよく、また、ハードウェアに加えて、ソフトウェア、又は双方の組み合わせにおいて実現されてもよい。
【0050】
セットS1、S2は、好適には、メインユニット、即ち、MU29に接続されるが、勿論、任意の他の適当な部分に接続されてもよい。
【0051】
本文脈において、バーチャルアンテナが各セクタにおいて等しいアンテナ放射パターンを有すると述べられる場合、これは、これらの放射パターンが数学的に正確に等しいことを意味するのではなく、この技術分野において実際に達成することが可能な範囲で等しい。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるノード(1)であって、当該ノード(1)は、少なくとも1つのアンテナ(2)を備え、当該アンテナ(2)は、第1のセクタ(3)を第1の方向((4)においてカバーするように構成され、ある数(A)のアンテナポート(5,6,7,8)を備え、アンテナポート(5,6,7,8)の前記数(A)は、少なくとも4であり、
前記アンテナポート(5,6,7,8)は、変換行列(9)に接続され、当該変換行列(9)は、前記アンテナポート(5,6,7,8)を少なくとも第1のセット(S1)のバーチャルアンテナポート(10,11)と第2のセット(S2)のバーチャルアンテナポート(12,13)とに変換するために構成され、バーチャルアンテナポートの各セットは、ある数(B)のバーチャルアンテナポート(10,11;12,13)を備え、バーチャルアンテナポート(10,11;12,13)の前記数(B)は、アンテナポート(5,6,7,8)の前記数(A)の半分以下であり、ただし2を下回らず、バーチャルアンテナポート(10,11;12,13)の前記セット(S1,S2)は、少なくとも第2のセクタ(14)と第3のセクタ(15)とを対応する第2の方向(16)と第3の方向(17)とにおいてカバーするように構成されるバーチャルアンテナに対応することを特徴とする、ノード(1)。
【請求項2】
前記第1の方向(4)は、前記第2の方向(16)と前記第3の方向(17)との間に位置付けられることを特徴とする、請求項1に記載のノード。
【請求項3】
前記変換行列(9)は、前記バーチャルアンテナが各セクタ(14,15)において等しいアンテナ放射パターン(18,19)を有するように構成されることを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のノード。
【請求項4】
各極性について、あるセクタをカバーするために構成される前記バーチャルアンテナの位相中心は、0.4波長よりも大きい分だけ隔てられており、当該波長は使用中の周波数帯域の中心に対応することを特徴とする、請求項3に記載のノード。
【請求項5】
前記アンテナ(2)は、共極性化されたアンテナ素子(20,21,22,23)を備えることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載のノード。
【請求項6】
前記ノード(1)は、無線遠隔ユニット、即ち、RRU(24)をさらに備え、当該RRUは、対応するアンテナポート(5,6,7,8)に接続される対応する増幅器(25,26,27,28)を備えることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載のノード。
【請求項7】
前記変換行列(9)は、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせのいずれかにおいて実現されることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載のノード。
【請求項8】
前記変換行列(9)は、アレイ重みベクトルを
【数1】

に従って列として並べることによって構成され、各wは複素重みベクトルであり、ベクトルwk,nはセクタkにおいてn番目のビームを生成し、Kはセクタの数を表し、Nはセクタごとのビームの数を表すことを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載のノード。
【請求項9】
第1のセクタ(3)を第1の方向(4)においてカバーする少なくとも1つのアンテナ(2)を用い、少なくとも4である数(A)のアンテナポート(5,6,7,8)を有する無線通信システムノードにおける方法であって、
前記アンテナポート(5,6,7,8)を変換行列(9)に接続するステップ(30)と、
前記変換行列(9)を用いて、前記アンテナポート(5,6,7,8)を少なくとも第1のセット(S1)のバーチャルアンテナポート(10、11)と第2のセット(S2)のバーチャルアンテナポート(12,13)とに変換するステップと、
を含み、
バーチャルアンテナポートの各セット(S1,S2)は、ある数Bのバーチャルアンテナポート(10,11;12,13)を有し、バーチャルアンテナポート(10,11;12,13)の前記数(B)は、アンテナポート(5、6、7、8)の前記数(A)の半分以下であり、ただし2を下回らず、バーチャルアンテナポート(10,11;12,13)の前記セット(S1,S2)は、少なくとも第2のセクタ(14)と第3のセクタ(15)とを対応する第2の方向(16)と第3の方向(17)とにおいてカバーするために用いられるバーチャルアンテナに対応することを特徴とする、方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−520891(P2013−520891A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−554224(P2012−554224)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際出願番号】PCT/EP2010/052382
【国際公開番号】WO2011/103918
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】