説明

外国語の発音表記法

【課題】母音語である日本語を使用する日本人が、子音語である外国語の発音を学習する場合には多くの困難を伴う。
本発明は、着色文字、および、母音と1:1対応する平仮名・片仮名による発音表記法を提供する。
【解決手段】(イ)ストレスを置く母音に発音の質感に対応する色を文字に付ける。
(ロ)ストレスを置く基本的な母音を全角の平仮名か片仮名の1文字で表す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、外国語の発音方法を理解にするための、発音表記法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、重要単語を一つの色で印刷した辞書や、ストレスを置く文字を太字で示した辞書・書籍は多い。また、平仮名と片仮名を併用した発音表記法も普及している。
なお、アルファベットを着色したイメージ音読方法が知られている。(特許文献1参照)。
【特許文献1】 特許公開2000−112326
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
外国語の単語を印刷物で見てもストレスをどこに置くのか、どのような発音であるかは日本人には予想できない。また、平仮名や片仮名による発音表記法は、母音語である日本語の域を脱しておりず、多くの外国語である子音語に十分対応していない。
本発明は以上の問題点を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(ア)ストレスを置く文字や発音に注意を要する文字に、発音時の周波数(フォルマント)および唇や舌の形に由来する質感(クオリア)によって特有な色を付けると、ストレスの位置を知り、発音方法を推測できる。
(イ)日本語による発音表記法は、ストレスを置く基本的な母音の発音記号に対応する発音に平仮名・片仮名の全角1文字、特に日本語の発音と異なる母音には平仮名を割り当て、その他の母音や子音を半角の片仮名で示す。
【発明の効果】
【0005】
(ア)ストレスを置く母音の位置が明確になり、日本語と異なる母音の発音方法であることを意識できる。
(ロ)母音語である日本語の平仮名・片仮名を使用して、子音語系である外国語の発音に近づけることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)ストレスを置く母音は、例えば英語であると日本語の「ア」に類似する(8)・(9)を赤色系、同様に「イ」に類似する(13)・(14)を青色系、「ウ」に類似する(1)・(4)を紫色系、「エ」に類似する(12)を緑色系、「オ」に類似する(2)・(3)・(5)を橙色系、弛緩語に属する(6)・(7)・(10)を桃色、中間語の(11)を赤紫色〜赤褐色で着色する。長音は2文字を同色で着色する(例えば「eat」は「eとa」を青色とする)。複母音は、それぞれの発音記号に対応する文字を色付けする。その他、必要に応じて唇歯音・歯音・歯茎音・口蓋音・サイレント音なども色付けする。
(ロ)ストレスを置く母音を基本母音は、(1)は「う−」、(2)は「お」、3は「オ」、(4)は「ウ」、(5)は「お−」、(8)は「あ」、(9)は「ア」、(11)は「え」、(12)は「エ−」、(13)は「イ」、(14)は「い−オ」のように、全角の平仮名あるいは片仮名の1文字で表し、その他の母音や子音を半角のカタカナで示すことによって、ストレスの位置と母音の発音方法を意識するようになる。また、誤読の恐れがあるシラバスの区切りに「・」を挿入することによって、より正確な発音が期待できる。
以上の2種類の発音表記法の1つまたは両方を併用することにより、子音語である多くの外国語の発音学習に効果を発揮することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の平面図
【符号の説明】
【0008】

語表記(お)、(3)国際音標記号「o」と日本語表記(オ)、(4)国際音標記

標記号「e」と日本語表記(エ)、(13)国際音標記号「i」と日本語表記(イ)、(14)国際音標記号「i:」と日本語表記(い−)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発音時にストレスを置く母音に対応した文字を着色し、ストレスの位置と母音の種類を指示する方法。
【請求項2】
ストレスを置く母音に対応する発音記号に平仮名または片仮名の母音1文字を指定する方法。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2011−100086(P2011−100086A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−268060(P2009−268060)
【出願日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【出願人】(509324894)