説明

大小便処理用オムツ

【課題】 従来市販されているオムツ及びパンツには、小便の吸水処理用はあっても大便処理用のものは、ほとんどなかった。
【解決手段】 本発明は上記のオムツを材料としつつも小便も大便も共に処理しようとする使い捨てのオムツである。小便の方は元々、オムツの材料が吸水性高分子なので吸水処理できる。 使い方は穴を肛門の中央にあたるようにして二つ折りにして身体の前側と背中側にあてパンツ等を上から穿き固定する。それでもなお肛門がオシメの穴からずれてしまうと本発明の目的が達せられないので皮膚がかぶれない両面テープ等でオシメを固定して使う。使う本人もお尻のかぶれ等もなくなり介護者の負担も著しく軽減するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は老人、大人、子供を問わず身体が不自由な自分で用便が出来ない人、病気で寝たきりの人用の大小便処理用オムツである。
【背景技術】
【0002】
吸水高分子を使った小便処理用オムツ及びパンツはあったが大便も処理出来るものは、ほとんどなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 実用新案登録 第2564849号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
小便処理用のオムツ及びパンツはあったが大便処理用のオムツ及びパンツは、ほとんどなかった。それを解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
その目的を達成するために、図−1に示す通り吸水性高分子使用のオムツを利用しLサイズのオムツを二枚重ねにしてふたつの周囲を糊で接着して袋状にする。内側オムツ(1)の中央に真四角(一辺9〜11cm)の角穴(3)を開け穴の下回りを一辺9〜12cm角の硬質プラスチック厚板(10)(厚さ2〜3mm)を周りの巾(1〜1.5cm)を残し中一辺6〜8cm角を切り抜いたもの(回型)を糊で接着、補強、固定して角穴(3)が変形するのを防止する。角穴(3)の上回りも吸水性高分子等の柔らかいもので補強する。またその下にプラスチックのスプリング(6)(太さ2〜3mm直径9〜11cm高さ4〜5cm)を入れ空間(15)を確保する。オムツの前側(A側(8))を仮に上として見たとき前記の角穴(3)の下周りを補強したプラスチック厚板(10)の裏に縦に両側枠にだけ半硬質プラスチック薄板(4と5)を熱圧着して中央で先端をR字型にして突き合わせ、観音開き状の扉とする。このプラスチック薄板は上側表面を大便が滑りやすくするためコーティングする。そこを大便が通過するとき扉がV字型に開き、通り終わったらプラスチックの弾性と反発力で扉が元通りに戻って大便が戻るのを防ぐと共にお尻と大便が遮断隔離される。
【発明の効果】
【0006】
大便をした時すぐに処理しないと便がお尻等に付着してしまいお尻がただれてしまう。このオムツはほとんどの便がお尻から遮断隔離出来るため、ただれが少なくなる。本人も助かるがまた介護者の大便処理の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 実施例の正面斜視図
【図2】 実施例の縦真ん中半分の縦断面図
【図3】 実施例の横真ん中の横断面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この大小便処理用オムツの使い方は、肛門を角穴(3)の中央にあたるようにして前側(A側(8))と背中側(B側(9))を間違えず二つ折りにして当て、下着パンツを上から穿き固定して使う。それでもなお肛門が角穴(3)からずれてしまうと本発明の目的が達せられないので皮膚がかぶれない両面テープ等でオムツを固定して使う。その他この製品は最終的に使い捨て焼却処分するので使用するプラスチックはバイオプラスチックを使う。硬いプラスチックを使うので安全面と使いごこちにも配慮する。また寝たきりの人でも自由に活動出来る人も使用できる。尚、この発明は吸水性高分子パンツにも応用できる。
【符号の説明】
【0009】
1 内側オムツ(吸水高分子オムツ)(上一枚目)
2 外側オムツ(吸水高分子オムツ)(下一枚目)
3 角穴
4 半硬質 プラスチック薄板 1
5 半硬質 プラスチック薄板 2
6 プラスチックスプリング
7 両面テープ
8 A側
9 B側
10 硬質 プラスチック厚板
11 吸水シール
12 防水シール
13 上部補強材
14 大便
15 空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既製の吸水性高分子オムツを利用し、お尻から出た大便を上一枚目のオムツの角穴から下のオムツとの空間に落とし隔離してあとでそっくり使い捨てにするオムツである。。
(1) 吸水性高分子使用のオムツを二枚重ねにして、ふたつのへりを合わせ周囲を糊で接着させ袋状にして内側オムツ1の中央に角穴(3)を開け穴の下回りを補強した硬質プラスチックス厚板(10)を利用してオムツの前側(A側(8))を仮りに上と見たとき半硬質プラスチックス(4と5)を、硬質プラスチック厚板(10)の裏、両側にそれぞれ熱圧着して中央で先端をR字型にして突合せ観音開き状の扉とする。この半硬質プラスチック薄板は上側表面を大便が滑りやすくするためにコーティングする
(2) 上記の硬質プラスチック(10)の裏面に半硬質プラスチック(4と5)を熱圧着した裏下に同径のプラスチックスプリングを4〜5cmの高さに取り付ける。空間(15)を確保するためである。
(3) 肛門から出た大便を内側オムツ(1)の角穴(3)から下の外側オムツ(2)と間のプラスチックスプリング(6)で確保した空間(15)に、半硬質プラスチック薄板(4と5)の観音開き状の扉をくぐらせ落とす。半硬質プラスチック薄板(4と5)の扉をプラスチックの弾力性と反発力を利用して元に戻し扉をしめ大便が戻るのを防ぐと共にお尻りと大便を遮断隔離してあとでそっくり使い捨て、焼却処分するオムツである。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−223537(P2012−223537A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104728(P2011−104728)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第3項適用申請有り 平成22年10月21日〜10月25日 茨城県 茨城県教育委員会 社団法人発明協会茨城県支部主催の「第54回 茨城県発明工夫展」に出品
【出願人】(508145768)
【Fターム(参考)】