説明

好みのサービスのリストを作成する方法と受信器

本発明は、各サービスが固有の識別子を有している利用可能なサービスの第1のリスト(LG)を記憶している手段(4)を包含する、オーディオサービスおよび/またはビデオディジタルサービスの受信に適した受信器(1)において好みのサービスのリスト(FAVi)を形成する方法に関する。この方法は、各サービスに関してユニークな識別子および少なくとも1つの選択判定基準値を包含するサービスの第2のリスト(TDS)をリカバリするステップと、少なくとも1つの選択判定基準に依存してサービスの第2のリストのサブセットを求めるステップと、利用可能なサービスの第1のリストとサービスの第2のリストのサブセットとの間の共通のサービスに基づき好みのサービスのリストを作成するステップとを有する。また本発明は対応する受信器に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用可能な各サービスを識別する包括的なリストの形態で利用可能であるサービスのリストをメモリに保全しているオーディオサービスおよび/またはビデオディジタルサービスのデコーダにおいて好みのサービスのリストを構成する方法に関する。
【0002】
背景技術
利用可能なサービスは、ディジタルデコーダが所定の地域に設置された後に実際に復号してユーザに提示することができるプログラムである。ユーザは直接的に包括的なリストから、またはユーザの好みのサービスの内の1つ(包括的なリストのサブセット)から見ようとするサービスを選択する。
【0003】
サービス識別子によって、送信されるディジタルサービスを固有のやり方で識別することを可能にするn個組の情報の意味することが理解される。DVB標準(標準"ETSI EN 300 468 − Digital Video Broadcasting; Specification for Service Information (SI) in DVB systems")の場合には、各サービスがDVB識別子のトリオによって識別される。すなわち、「オリジナルネットワークId(Original Network Id)」(起点ネットワークの識別子−種々のネットワークを介して再送することができる全く同一のサービス)、「トランスポートストリームId(Transport Stream Id)」(トランスポートストリームの識別子)および「サービスId(Service Id)」(サービス識別子)である。同様にDSSシステム(「ディジタル衛星システム(Digital Satellite System)」の頭文字を表す)の場合には「チャネル番号」およびそのチャネル番号のPTCテーブル(「物理的な伝送チャネル(Physical Transmission Channel)」の頭文字を表す)の識別子がサービスを定義する。
【0004】
送信オペレータ(CanalSAT,TPS,BLOOMBERGなど)によってユーザに提供されるあらゆるオーディオサービスおよび/またはビデオディジタルサービス(TV、ラジオ、対話式プログラム)は、ディジタルサービスを送信するための種々の衛星に向けられているアンテナとディジタルデコーダを接続できるようになって以来ますます拡大し続けている。ディジタルデコーダは目下の所およそ5000のディジタルサービスを管理することができる。その結果ユーザは実用的なやり方で、利用可能なサービスを好みのサービスの1つまたは複数のリストとして編成しなければならない。
【0005】
目下のところ好みのサービスのリストを構成するために、ユーザはデコーダにおけるメモリ内に保全されている利用可能なサービスの包括的なリストを遠隔制御によってスクロールし、ユーザが好みのサービスのリストに入力したいサービスをそれぞれ逐一手動で指示している。好みのサービスのリストを構成するためのこのプロシージャは長くて面倒であり、したがってサービス全般の発展にとってますます不適当になっている。
【0006】
発明の開示
本発明は上述の欠点を解決することを目的とする。
【0007】
本発明の基礎をなす着想は、最も単純な形態でサービスのタイプ(例えば「スポーツ」、「映画」、「情報」)、関連する公衆(例えば「子供」、「大人」、「男性」、「女性」)、使用言語(例えば「フランス語」、「英語」)、スクランブリング(例えば「平文」、「スクランブル」)などに対応する少なくとも1つの選択判定基準を例えば遠隔制御によってデコーダに入力することによって好みのサービスのリストを自動的に構成するための補助をユーザに提供することである。このように構成された好みのサービスのリストは、この判定基準に合致している包括的なリストから得られる全てのサービスを包含する。
【0008】
このために本発明の対象は、各サービスが固有の識別子を有している利用可能なサービスの第1のリストを記憶している手段を包含する、オーディオサービスおよび/またはビデオディジタルサービスの受信に適した受信器において好みのサービスのリストを構成するための方法であり、この方法は、
(a)各サービスに関してユニークな識別子および少なくとも1つの選択判定基準値を包含するサービスの第2のリストをリカバリするステップと、
(b)少なくとも1つの選択判定基準に依存してサービスの第2のリストのサブセットを求めるステップと、
(c)利用可能なサービスの第1のリストとサービスの第2のリストのサブセットとの間の共通のサービスに基づき前述の好みのサービスのリストを作成するステップとを有することを特徴とする。
【0009】
第1のリストを例えば、DVBの枠組みで実施される場合には、「NIT」テーブル(ネットワーク記述テーブル(network description tables))と称される、送信されるテーブルに基づき定めることができる。別のテーブルも使用することができる。有利には第2のリストをMPEG多重化ストリームのプライベートセクションにおいて送信することができるか、受信器が接続されているネットワーク、典型的には電話またはケーブルネットワークを介してサーバからダウンロードすることができる。
【0010】
さらに本方法は、選択判定基準の記述と、ユーザによる入力と、考えられる選択判定基準の数を包含する判定基準のテーブルおよび全ての選択判定基準の記述によって第2のリストに記憶されている少なくとも1つの選択判定基準との間の整合を確立するステップを含む。
【0011】
サービス記述テーブルにおいて認識されている選択判定基準フィールドに依存して、選択判定基準を単純に、もしくは多少複雑に構成することができる。例えば、サービス記述テーブルが例えばサービスのタイプ(「スポーツ」、「映画」、「情報」)および公衆のタイプ(「子供」、「大人」、「男性」、「女性」)に対応する2つの選択判定基準フィールドを包含する場合には、構成された選択判定基準は「映画」且つ「子供」のサービスの選択からなるものでよい。ステップ(a)における選択判定基準の入力は殊に、判定基準のテーブルに包含されている選択判定基準の論理的な組み合わせであってよい。
【0012】
また本方法は、デフォルト判定基準テーブルに包含されているデフォルト選択判定基準に基づいて少なくとも1つの好みのリストを自動的に構成するステップを包含する。
【0013】
さらに本発明は、各サービスが固有の識別子を有している実際に利用可能なサービスの第1のリストを記憶する手段を包含する、オーディオサービスおよび/またはビデオディジタルサービスの受信器に関し、この受信器はさらに、
−各サービスに関して少なくとも1つの選択判定基準値を包含するサービスの第2のリストを記憶する手段と、
−少なくとも1つの選択判定基準を受信して、この少なくとも1つの選択判定基準に対応し、且つサービスの第1のリスト内にも存在する第2のリストのサービスを求めることによって好みのリストを確立するために設計されている、好みのリストを作成する手段とを包含することを特徴とする。
【0014】
本発明による方法を以下説明し、STBディジタルレコーダを概略的に表す唯一の図面(図1)に示す。
【0015】
図1はSTBディジタルデコーダ1において本発明を理解するに当たり必要な構成要素を示す。デコーダ1は慣例のように、デコーダによってアクセス可能である利用可能なディジタルサービスの包括的なリストを包含する。このリストは利用可能な各サービスをn個組の識別子によって識別する包括的なリストLGの形態でデコーダ1のメモリ4に格納されている。各n個組の識別子を情報の他の項目、例えばサービスの名称を用いて補足することができる。しかしながら、好みのサービスのリストを構成するために、ユーザは各サービスを特徴付けるより高いレベルの区別情報を必要とする。この区別情報は例えば、
−送信されるもののタイプ:一般的な関心事、スポーツ、映画、若者、情報など
−送信されるものが対象とする公衆:あらゆる公衆、青年、子供、大人、男性、女性など
−暗号化:平文、スクランブル
−送信されるものの言語:英語、フランス語など
−その他
【0016】
本発明によればこの区別情報は、ユーザによって好みのサービスのリストを構成している間の選択判定基準として使用するために、ディジタルサービスのn個組の識別子と適合されているサービス記述テーブル(TDS)のフィールド内に記憶されている。デコーダのメモリ4に記憶されるこのTDSテーブルを、デコーダがディジタルサービスを受信するためのチャネルから、または遠隔サーバにおけるインターネットコネクションからアクセスできるようにすることができる。TDSテーブルを製造中にデコーダ内に組み込むことができる(この場合有利には例えば遠隔サーバとのコネクションを介してTDSテーブルをアップデートする可能性が提供される)。このTDSテーブルは、デコーダが設置されると想定される所定の地理的な領域(または隣接する複数の領域の集合)内でアクセス可能である先験的な全てのディジタルサービスを目録するために設計されている。例えば、フランスにおいては今日デコーダを「TPS」および/または「CanalSAT」および/または「ViaDigital」に基づき設置することができる。したがってフランスにおいて設置されているデコーダのためのTDSテーブルは「TPS」、「CanalSAT」および「ViaDigital」の全てのディジタルサービスを目録する。
【0017】
前述のDVB標準の場合には、サービス識別子が6バイトで符号化されている値のトリオ(「オリジナルネットワークId」-「トランスポートストリームId」-「サービスId」)である。最適化されていない実施形態において、区別情報または選択判定基準を2バイトで符号化できると想定すれば、最適化されていないTDSテーブルのサイズは5000のディジタルサービスを目録するために最大で40kバイトになる。
【0018】
さらに有利には、DVB標準の場合における以下の最適化されたフォーマットを選ぶことができる。
TDS = {
table_id : 1バイト:テーブルのタイプ
version_id : 1バイト:TDSテーブルのバージョンの識別
structure_id : 1バイト:TDSテーブルの構造の識別
nb_onid : 1バイト:TDSテーブルにおける「オリジナルネットワークId」の数
{ /*全てのON_idにわたるループ*/
ON_id :2バイト:「オリジナルネットワークId」の識別子
nb_tsid :1バイト:識別子としてのON_idを有するネットワークにおける割り当てられている「トランスポートストリームId」の数
{ /*このネットワークの全てのTS_idにわたるループ*/
TS_id :2バイト:「トランスポートストリームId」識別子
Nb_services :1バイト:識別子としてのTS_idを有するトランスポートストリームにおけるサービスの数
{ /*この組(ON_id, TS_id)と結びつくサービスにわたるループ*/
S_id :2バイト:「サービスId」識別子
C1_id :1バイト:判定基準1=タイプ
C2_id :4バイト:判定基準2=公衆
C3_id :4バイト:判定基準3=暗号化
} /*サービスにわたるループの終了
} /*全てのTS_idにわたるループの終了*/
} /*全てのON_idにわたるループの終了*/
}
【0019】
この最適化された構造を用いて、10のネットワーク(ON_id)にわたり伝送される5000のサービスに関して、ネットワーク毎に25のトランスポートストリーム(TS_id)の割合で、またトランスポートストリーム(命令によって与えられている値)毎に20のサービス(S_id)の割合で、TDSのサイズは(最適化されていないフォーマットを用いる場合に要求される40000バイトに比べて)4+10×(3+25×(2+1+20×(2+2)))すなわち20784バイトとなる。
【0020】
structure_idフィールドはTDSテーブルの種々の構造を定義することができる。低速度の伝送および廉価なデコーダのための(低減されたサイズの)単純な構造およびハイエンドデコーダに関して膨大な判定基準を搬送する拡張された構造が考えられる。
【0021】
本願発明の場合には、structure_idフィールドはTDSテーブルがサービス選択判定基準を定義するための以下のフィールドを包含するような値を有する。
−C1_id=タイプ、次の値の内の1つを取ることができる{1:「スポーツ」,2:「映画」,3:「情報」}
−C2_id=公衆、次の値の内の1つを取ることができるタイプ{1:「大人」,2:「子供」,3:「女性」}
−C3_id=暗号化、次の値の内の1つを取ることができる{1:「平文」,2:「スクランブル」}
【0022】
判定基準の値とその文字列との間(例えば0X01と「スポーツ」との間)の整合は、やはりデコーダ1のメモリ4に格納されている判定基準テーブルTCと称する別のテーブルを介してもたらされる。
【0023】
このテーブルTCは例えば以下の構造によって定義される。
TC = {
table_id :1バイト:テーブルのタイプ
version_id :1バイト:TCテーブルのバージョンの識別
structure_id :1バイト:使用されるTDSテーブルの構造の識別
nb_criteria :1バイト:異なる判定基準の数
{ /*全ての判定基準にわたるループ*/
Ci_name:12バイト:列:判定基準の名称(例えば:「タイプ」、「公衆」、「暗号化」など)
nb_value:1バイト:この判定基準に関して考えられる値の数
{ /*判定基準Ciに関する名称にわたるループ*/
Ci_valj :1バイト:判定基準Ciの値(例えば1)
Ci_descj :12バイト:文字列(例えば=「スポーツ」)
} /*判定基準Ciに関する名称にわたるループの終了*/
} /*全ての判定基準にわたるループの終了*/
}
【0024】
本発明によれば、判定基準の数およびこれらの判定基準に割り当てられている名称を判定基準テーブルTCを介して動的に管理することができる。このテーブルTCは、サービス記述テーブルTDSにおいて使用される「タイプ」、「公衆」、「暗号化」などのフィールドのディジタル値をこの判定基準を表す文字列と適合させる。この判定基準テーブルTCはTDSテーブルと同様に伝送されるか、ダウンロード可能であるか、もしくは組み込まれる。ディジタルデコーダ1において使用される判定基準を再アップデートすることができる。
【0025】
好みのサービスのリストFAViを構成するために、ユーザは少なくとも1つの所定の選択判定基準Ci_descjをデコーダ1のユーザインタフェースモジュールUl2を用いて入力する。選択判定基準は、この選択判定基準がサービス記述テーブルTDSのフィールドの部分を形成するための区別情報の項目である場合には、サービスのタイプ、サービスに関連する公衆、サービスの言語、暗号化などに関係するものでよい。選択判定基準の入力に応じて、デコーダ内に設けられている好みのリストを作成するためのソフトウェアモジュール3は、デコーダに入力された選択判定基準と合致する識別子(例えばDVBトリオ)をTDSテーブルから検索し、デコーダに入力された選択判定基準に対応する好みのサービスのリストFAViを構成するために、TDSから検索された識別子を用いて包括的なリストLGの識別子をクロスチェックするよう設計されている。
【0026】
選択判定基準をソフトウェアモジュール3の翻訳能力に依存して単純に、もしくは多少複雑に構造化することができる。殊に、選択判定基準に関してはAND/OR論理演算子などを使用して種々の判定基準を組み合わせることが考えられる。
【0027】
例えば、以下の複雑な判定基準を定義することができる:
CC1_val = 2および(2または3)および1.
上述のように選択されたstructure_idの値でもって、この複雑な判定基準は局の選択に対応する:
タイプ「映画」(タイプの記述のC1_id=2)および;
公衆「子供」(公衆の記述のC2_id=2)または公衆「女性」(公衆の記述のC2_id=3)および;
暗号化「平文」(暗号化の記述のC3_id=1)
【0028】
本発明の有利な実施形態によれば、設置後のデコーダ1は、デコーダ1のメモリ4に格納されているデフォルト判定基準テーブル(TCD)に基づき、利用可能なサービスのリスト(LG)とのクロスチェックによって、好みのサービスの所定数のリストの自動的な構成を提案する。このTCDテーブルはTDSテーブルに包含されている情報によって許可された判定基準のサブセットを包含する。デフォルト判定基準テーブル(TCD)はダウンロードされるか、製造中にデコーダに組み込まれる。この自動的な初期設定の後に、ユーザは好みのリストの数、リストの名称、リストのコンテンツおよびリストのそれぞれの選択判定基準をユーザインタフェース2および好みのリスト3を作成するモジュールを用いて修正することができる。
【0029】
TCDテーブルの構造は例えば以下の通りである。
TCD = {
table_id :1バイト:テーブルのタイプ
version_id :1バイト:TCDテーブルのバージョンの識別
stucture_id :1バイト:使用されるTDSテーブルの構造の識別
nb_criteria :1バイト:TCDテーブルにおける異なる判定基準の数
{ /*全ての判定基準にわたるループ*/
CCi_val:24バイト:文字列(例えば="2.(2+3).1"、"+"は「または」を表し、"."は「および」を表す)など
} /*全ての判定基準にわたるループの終了*/
}
【0030】
structure_idフィールドは、種々のテーブルのデータ間の一貫性を保証するために3つのテーブルに対して同一でなくてはならない。STBデコーダ1はstructure_idの所定値をサポートし、したがって遠隔伝送および/またはダウンロードされ、structure_idの値を包含するテーブルのみを考慮する。3つのテーブルTDS、TCおよびTCDはそれぞれバージョン番号を包含し、このバージョン番号はこれらのテーブルのコンテンツがアップデートされる度に変更される(この番号はversion_idフィールドに規定されている)。したがって、テーブルを修正してアップデートすることが可能である。アップデートが必要とされる場合には、サービスを伝送するオペレータはversion_idの新たな値を提供し、その値は全てのデコーダに遠隔伝送されるか、version_idの値をダウンロードを取得するためにデコーダを接続することができるアップデートサーバにおいて利用可能にされる。各デコーダは、デコーダがメモリ4に有しているテーブルTDS、TCおよびTCDのそれぞれのversion_idの値を、遠隔伝送および/または利用可能にされており且つデコーダと同一のstructure_idを有するテーブルのversion_idの値と比較する。相違があるする場合には、デコーダはメモリに格納されている古いテーブルのコンテントを新たなテーブルのコンテントに置換する。
【0031】
もちろん、好みのサービスのリストFAViが構成された後に、このリストはデコーダ1のメモリにセーブされるので、ユーザはデコーダにおける慣例の使用可能な基本的な機能を使用してリストをいつでも修正することができる。さらにはより限定的な判定基準を用いて好みのサービスFAViの新たなリストをコンパイルするために、選択判定基準をサービスの包括的なリストLGとは異なるサービスのリスト、例えば、事前にコンパイルされている好みのサービスFAViの別のリストに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】STBディジタルレコーダの概略図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各サービスが固有の識別子を有している利用可能なサービスの第1のリスト(LG)を記憶している手段(4)を包含する、オーディオサービスおよび/またはビデオディジタルサービスの受信に適した受信器(1)において好みのサービスのリスト(FAVi)を構成する方法において、
(a)各サービスに関してユニークな識別子および少なくとも1つの選択判定基準値を包含するサービスの第2のリスト(TDS)をリカバリするステップと、
(b)少なくとも1つの選択判定基準に依存して前記サービスの第2のリストのサブセットを求めるステップと、
(c)前記利用可能なサービスの第1のリストと前記サービスの第2のリストのサブセットとの間の共通のサービスに基づき前記好みのサービスのリストを作成するステップとを有することを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記サービスの第1のリストは、前記受信器によって実際に受信されるディジタルストリームにおける利用可能なサービスのリストである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第2のリストは、前記受信器によって潜在的に受信可能な少なくとも1つのサービスを包含し、前記第1のリストは前記第2のリストのサブセットである、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記ステップ(b)の選択判定基準は、前記第2のリストの判定基準に基づきユーザによって入力された選択判定基準であるか該選択判定基準の論理的な組み合わせである、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記ステップ(b)はデフォルト判定基準または該デフォルト判定基準(TCD)の論理的な組み合わせを求めるステップを包含する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記ステップ(b)および(c)を複数のデフォルト選択判定基準または該デフォルト選択判定基準の論理的な組み合わせにわたり繰り返し、複数のデフォルトの好みのサービスリストを作成する、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記第2のリストを、
−前記受信器(1)によって受信可能なチャネルにおいて伝送する、
−遠隔サーバからのダウンロードによって前記受信器(1)がアクセス可能である、
−前記受信器に組み込む、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記第1のリストを、前記受信器によって実際に受信される1つまたは複数のストリームに包含されているストリーム記述テーブルから抽出し、前記ストリーム記述テーブルは受信された1つまたは複数のストリームにおいて伝送されたサービスを表す、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記デコーダによって受信されるストリームでの伝送によって、またはサーバからのダウンロードによって、前記第1のリストおよび前記第2のリストの少なくとも1つをアップデートするステップを有する、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
各サービスが固有の識別子を有している実際に利用可能なサービスの第1のリスト(LG)を記憶する手段(4)を包含する、オーディオサービスおよび/またはビデオディジタルサービスの受信器において、
−各サービスに関して少なくとも1つの選択判定基準値を包含するサービスの第2のリストを記憶する手段(4)と、
−少なくとも1つの選択判定基準を受信して、該少なくとも1つの選択判定基準に対応し、且つ前記サービスの第1のリスト内にも存在する第2のリストのサービスを求めることによって好みのリストを確立する、好みのリストを作成する手段(3)とを包含することを特徴とする、受信器。

【図1】
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【公表番号】特表2007−525872(P2007−525872A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518310(P2006−518310)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【国際出願番号】PCT/FR2004/050309
【国際公開番号】WO2005/006755
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】46 Quai A. Le Gallo, F−92100 Boulogne−Billancourt, France
【Fターム(参考)】