説明

子基板コネクタを備えた基板搭載回路

【目的】煩わしい操作をユーザ側に要求することなく且つ低コストにて、静電気等の外的要因に伴う誤検出を防止しつつ、子基板が挿入及び抜去状態の内のいずれの状態にあるのかを精度良く判定することが可能な子基板コネクタを備えた基板搭載回路を提供することを目的とする。
【構成】子基板コネクタの電極端子の電圧に基づいて子基板が子基板コネクタに挿入されているか否かを検出する挿抜検出回路によって子基板が子基板コネクタに挿入されている状態から未挿入状態に遷移したことが検出された場合に、先ず、子基板に搭載されているレジスタに記憶されている固定データを読み出すべき読出指令を子基板コネクタを介して送出する。この際、レジスタから固定データを読み出すことができなかった場合には子基板コネクタから子基板が抜去されたと判定し、固定データを読み出すことができた場合には子基板コネクタに子基板が挿入された状態にあると判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子基板が挿入される子基板コネクタを備えた基板搭載回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
CPU(Central Processing Unit)搭載のコンピュータ基板(以降、親基板と称する)として、各種の補助基板又は無線カード等の子基板を後付でCPUバスに接続する為のスロットが設けられているものが存在する。また、このような親基板として、通電状態のままで子基板の挿抜が可能な、いわゆる活線挿抜対応のものが知られている。
【0003】
ところで、通電状態の親基板に対して子基板の挿抜を行うと、この挿抜時における電極同士の接触に伴って発生したノイズがCPUバスに重畳してしまい、親基板及び子基板の動作に不具合が生じる虞があった。
【0004】
そこで、親基板から子基板を抜去する場合には、親基板側に設けたスイッチを操作することによりCPUに割り込みをかけ、この割り込み処理によってCPUバスを強制的にハイインピーダンス状態に設定することにより、抜去時に発生するノイズの影響を排除するようにした基板活性挿抜方式が提案された(例えば、特許文献1参照)。尚、かかる基板活性挿抜方式では、親基板に子基板を挿入するにあたり、CPUバスを強制的にハイインピーダンス状態に設定する為の電源コネクタを親基板に接続することにより、CPUバスを強制的にハイインピーダンス状態に設定して、挿入時に発生するノイズの影響を排除するようにしている。
【0005】
しかしながら、このような基板活性挿抜方式では、CPUに対して抜去作業用の割り込みをかける為のスイッチ及び配線を設けなければならず、親基板側の製造コストが増加するという問題があった。また、上記した基板活性挿抜機能を備えていない親基板にこの機能を追加する場合には、ハードウェアの変更が生じる為、迅速な追加対応ができない。また、ユーザは、親基板から子基板を抜去する抜去作業を行う度に、CPUに割り込みをかける為のスイッチ操作を手動で行わなければならず煩わしい。
【0006】
更に、かかる基板活性挿抜方式では、上記した電源コネクタが親基板に接続されているか否かを親基板側に設けられている電極の電圧レベルによって検出するようにしている。従って、静電気等による過電流がこの電極に流れ込むという外的要因によって、その電圧レベルが大幅に変動してしまい、電源コネクタの挿入及び抜去状態を正しく検出することが出来なくなるという問題が生じる。尚、かかる不具合を解消すべく静電気保護回路を親基板側に設けることにすると、親基板側の製造コストが増加してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平05−127777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】

本願発明は、煩わしい操作をユーザ側に要求することなく且つ低コストにて、静電気等の外的要因に伴う誤検出を防止しつつ、子基板が挿入及び抜去状態の内のいずれの状態にあるのかを精度良く判定することが可能な子基板コネクタを備えた基板搭載回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る子基板コネクタを備えた基板搭載回路は、子基板コネクタを備えた基板搭載回路であって、前記子基板コネクタの電極端子の電圧に基づいて子基板が前記子基板コネクタに挿入されているか否かを示す検出信号を生成する挿抜検出回路と、前記検出信号に基づいて前記子基板が前記子基板コネクタから抜去されたか否かを判定する制御部と、を有し、前記制御部は、前記検出信号が前記子基板コネクタに前記子基板が挿入されている状態から未挿入状態に遷移したことを示す場合に、前記子基板に搭載されているレジスタに予め記憶されているレジスタを読み出すべき読出指令を前記子基板コネクタを介して送出するレジスタ読出指令送出手段と、前記読出指令の送出にも拘わらず前記レジスタから前記固定データを読み出すことができなかった場合には前記子基板コネクタから前記子基板が抜去されていると判定する一方、前記固定データを読み出すことができた場合には前記子基板コネクタに前記子基板が挿入されていると判定する挿抜判定手段と、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、親基板側に設けられている子基板コネクタの電極端子の電圧に基づいて子基板が子基板コネクタに挿入されているか否かを検出する挿抜検出回路により、子基板が挿入された状態から未挿入状態に遷移したことが検出された場合に、以下の如き挿抜判定を行う。すなわち、子基板に搭載されているレジスタに予め記憶されている固定データを読み出すべき読出指令を子基板コネクタを介して送出した際に、この固定データを読み出すことができなかった場合には子基板コネクタから子基板が抜去されたと判定する。一方、固定データを読み出すことができた場合には子基板コネクタに子基板が挿入された状態にあると判定する。
【0011】
かかる挿抜判定によれば、CPUに対して挿抜作業用の割り込みをかける為のスイッチ及び配線を親基板側に設けることなく、子基板が親基板に挿入されているか否かを判定することが可能となる。更に、挿抜検出回路の検出結果と共に、子基板側に搭載されているレジスタに対するアクセスの可否結果を、子基板が親基板に挿入されているか否かを判定する為の条件としているので、保護回路を設けることなく、静電気等による過電流が子基板コネクタの挿抜検出用電極端子に印加されたことに起因する誤検出の影響を排除することが可能となる。
【0012】
よって、本発明によれば、煩わしい操作をユーザ側に要求することなく且つ低コストにて、子基板が挿入及び抜去状態の内のいずれの状態にあるのかを精度良く判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る子基板コネクタを備えた基板搭載回路を含む親基板、及び子基板コネクタに挿入される子基板の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されるROM13に記憶されているプログラムの全体構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示される挿抜処理プログラム132における挿抜処理のフローを示すフローチャートである。
【図4】図2に示される挿抜処理プログラム132における挿抜処理のフローを示すフローチャートである。
【図5】親基板及び子基板の概略構成の他の一例を示すブロック図である。
【図6】図5に示されるROM13に記憶されているプログラムの全体構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示される挿抜処理プログラム132における挿抜処理のフローを示すフローチャートである。
【図8】図6に示される挿抜処理プログラム132における挿抜処理のフローを示すフローチャートである。
【図9】RAM15に記録されるログ情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る子基板コネクタを備えた基板搭載回路は、子基板コネクタ(11)の電極端子の電圧に基づいて子基板(2)が子基板コネクタに挿入されているか否かを検出する挿抜検出回路(12)により、子基板が子基板コネクタに挿入されている状態から未挿入状態に遷移したことが検出された場合(S1〜S5)に、先ず、子基板に搭載されているレジスタ(22)に記憶されている固定データを読み出すべき読出指令を子基板コネクタを介して送出する(S12)。この際、レジスタから固定データを読み出すことができなかった場合には子基板コネクタから子基板が抜去されたと判定(S103)し、固定データを読み出すことができた場合には子基板コネクタに子基板が挿入された状態にあると判定する(S105)。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明に係る子基板コネクタを備えた基板搭載回路としての親基板と、親基板の子基板コネクタに挿入される子基板と、を概略的に示すブロック図である。
【0016】
尚、図1では、親基板1に設けられている子基板コネクタ11に子基板2が挿入された状態を示している。子基板2には、無線送受信ユニット21、レジスタ22及びデータバス200が設けられている。無線送受信ユニット21は、データバス200を介して親基板1側から供給された無線通信制御指令に応じて無線通信動作を行う。この際、無線送受信ユニット21は、データバス200を介して親基板1側から供給されたデータを無線送信すると共に、無線受信したデータをデータバス200を介して親基板1側に送出する。
レジスタ22は、無線送受信ユニット21による無線通信動作を実行する上で必要となる各種の制御データが記憶される。例えば、レジスタ22には、この子基板2を識別する為のデバイスID、ベンダコードの如き固定データが予め記憶されている。更に、レジスタ22には、親基板1側から無線送受信ユニット21を制御する際に必要となる各種のパラメータ情報、及び現時点での子基板2による無線通信動作の状態を示すステータスデータ(例えば現時点での無線通信のバッファサイズを示す通信バッファサイズ情報等)が逐次、更新されながら記憶される。
【0017】
親基板1には、子基板2を親基板1に接続する為の子基板コネクタ11、挿抜検出回路12、ROM(Read Only Memory)13、CPU(Central Processing Unit)14、及びRAM(Random Access Memory)15が設けられている。RAM15には、子基板2のレジスタ22へのアクセスを禁止するか否か示すアクセス禁止フラグ(後述する)が記憶されている。尚、アクセス禁止フラグの初期値として、RAM15にはアクセス許可を示す論理レベル0の値が記憶されている。更に、親基板1には、CPU14が子基板コネクタ11、ROM13及びRAM15各々にアクセスする為のデータバス100が設けられている。
【0018】
子基板コネクタ11には、データバス100における複数のビットライン各々と接続されている複数の電極端子(図示せぬ)が設けられている。子基板コネクタ11に子基板2が挿入されると、子基板2のデータバス200の各ビットラインに接続されている電極端子が子基板コネクタ11の電極端子に接触する。これにより、親基板1のデータバス100と子基板2のデータバス200とが電気的に接続される。更に、子基板コネクタ11には、子基板2の未挿入時には高電圧(例えば、3.3ボルト)の状態に維持されている一方、子基板2が挿入された場合には、子基板2の接地ライン(図示せぬ)に接続されている電極端子に接触することにより低電圧(例えば0ボルト)の状態となる挿抜検出用の電極端子(図示せぬ)が設けられている。
【0019】
挿抜検出回路12は、子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子の電圧に基づいて子基板2が挿入された状態にあるか否かを検出する。この際、挿抜検出回路12は、挿抜検出用電極端子の電圧が高電圧(例えば、3.3ボルト)である場合には、子基板2が未挿入状態であることを示す論理レベル1の挿抜検出信号ITをCPU14に供給する。一方、挿抜検出用電極端子の電圧が低電圧(例えば0ボルト)である場合には、子基板2が挿入状態にあることを示す論理レベル0の挿抜検出信号ITをCPU14に供給する。
【0020】
ROM13には、図2に示すように、親基板1の主動作を司るメインプログラム130と、子基板2に搭載されている無線送受信ユニット21に対する無線通信制御を行う為の無線通信プログラム131と、が予め記憶されている。更に、ROM13には、子基板2が挿入状態及び未挿入状態のいずれの状態にあるのかを判定し、その状態に対応した基板の動作保護を行う為の挿抜処理プログラム132が記憶されている。
【0021】
挿抜処理プログラム132は、子基板レジスタリードライトAPI(Application Program Interface)31、割り込みハンドラ32、挿抜状態リードコマンドAPI(Application Program Interface)33及び活線挿抜タスク34を含む。子基板レジスタリードライトAPI31は、子基板コネクタ11に挿入された子基板2のレジスタ22に対して、データバス100及び200を介して各種データ(後述する)の読出及び書込を行う。割り込みハンドラ32は、無線通信プログラム131よりも優先して動作するものであり、子基板2が挿入又は抜去されたときに起動してCPUを占有する。挿抜状態リードコマンドAPI33は、子基板コネクタ11に子基板2が挿入された状態にあるか否かを示す情報を取得する際に用いられる。活線挿抜タスク34は、割り込みハンドラ32によって起動される非常駐のタスクであり、そのタスク処理中に他の処理が発生した場合、CPU14を明け渡して待機状態となる。
【0022】
ここで、子基板2が通電中の親基板1の子基板コネクタ11から抜去されると、子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子の電圧が低電圧の状態から高電圧の状態に遷移する。これにより、挿抜検出回路12は、論理レベル0から1に遷移する挿抜検出信号ITをCPU14に供給する。かかる挿抜検出信号ITに応じて、CPU14は、無線通信プログラム131の実行を一時中断して割り込みハンドラ32を起動し、挿抜処理プログラム132の実行に移る。
【0023】
図3及び図4は、挿抜処理プログラム132における挿抜処理フローを示すフローチャートである。
【0024】
先ず、CPU14は、割り込みハンドラ32を起動して、RAM15に記憶されているアクセス禁止フラグの内容を、子基板2のレジスタ22へのアクセスを禁止することを示す論理レベル1に書き換える(ステップS1)。アクセス禁止フラグが論理レベル1にある間、無線通信プログラム131の実行によるレジスタ22へのアクセスが禁止される。これにより、当該挿抜処理プログラム132の実行と並行して子基板2に対する通信制御が為された場合に生じる不具合を回避するのである。
【0025】
次に、CPU14は、割り込みハンドラ32を終了し、活線挿抜タスク34を起動する。尚、下記に説明する活線挿抜タスク34によるステップS2〜S19の実行中に、無線通信プログラム131による割り込み要求が発生した場合、CPU14は、活線挿抜タスク34による処理を一時的に中断して、無線通信プログラム131を優先的に実行する。
【0026】
活線挿抜タスク34の起動により、CPU14は、先ず、内蔵タイマ(図示せぬ)による時間計時動作を開始させ(ステップS2)、その計時時間がチャタリングウエイト期間TCH(例えば、200msec)を経過したか否かの判定を、経過したと判定されるまで繰り返し行う(ステップS3)。すなわち、子基板コネクタ11から子基板2を抜去されてからチャタリングが終息するまでに費やされるであろう時間、つまりチャタリングウエイト期間TCHの分だけ待機するのである。ステップS3においてチャタリングウエイト期間TCHが経過したと判定された場合、CPU14は、挿抜検出信号ITを再度取り込み(ステップS4)、かかる挿抜検出信号ITが子基板2の未挿入状態を示す論理レベル1であるか否かを判定する(ステップS5)。
【0027】
ここで、挿抜検出回路12によって子基板2が子基板コネクタ11から抜去されたことが検出され、且つチャタリングウエイト期間TCHが経過しているにも拘わらず、上記ステップS5において子基板2が子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判定された場合には、何らかの外的要因により子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子の電圧が非安定状態にあると考えられる。
【0028】
そこで、ステップS5において挿抜検出信号ITが論理レベル1ではないと判定された場合、つまり、子基板2が子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判定された場合には、以下のステップS6〜S9を実行する。すなわち、CPU14は、上記した内蔵タイマによる時間計時動作を再び開始させ(ステップS6)、その内蔵タイマによる計時時間がチャタリングウエイト期間TCHを経過したか否かの判定を、経過したと判定されるまで繰り返し行う(ステップS7)。そして、ステップS7においてチャタリングウエイト期間TCHが経過したと判定された場合、CPU14は、挿抜検出信号ITを再度取り込み(ステップS8)、かかる挿抜検出信号ITが子基板2の未挿入状態を示す論理レベル1であるか否かを判定する(ステップS9)。つまり、当初、挿抜検出信号ITに基づき子基板2が子基板コネクタ11から抜去されたことが検出されたにも拘わらず、それに応じて実行された挿抜処理において子基板2が挿入された状態にあると判定(S5)された場合には、静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されたことによって挿抜検出結果に一時的に誤りが生じている可能性がある。そこで、子基板2が挿入された状態にあると判定(S5)された場合には引き続きチャタリングウエイト期間TCHを経た後(S7の実行後)に、再度、子基板2が未挿入状態にあるか否かを判定(S9)する。
【0029】
ここで、上記ステップS9において挿抜検出信号ITが論理レベル1ではないと判定された場合、つまり、子基板2が子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判定された場合には、CPU14は、RAM15に記憶されているアクセス禁止フラグを、子基板2のレジスタ22へのアクセスを許可することを示す論理レベル0に書き換える(ステップS10)。ステップS10の実行後、CPU14は、挿抜処理プログラム132を終了して、中断中の無線通信プログラム131の実行を再開させる。
【0030】
すなわち、チャタリングウエイト期間TCHの2倍の時間が経過(S2〜S9)した後も子基板2が子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判定された場合には、そもそも子基板2は子基板コネクタ11から抜去されていないと判断して通信動作を再開させるのである。要するに、挿抜処理プログラム132を実行する為のトリガとなった挿抜検出信号ITの論理レベル0から1への遷移は、静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されたことによって生じた一時的なものに過ぎず、実際には子基板2は子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判断して、子基板2による無線通信動作を再開させるのである。
【0031】
一方、上記ステップS9において挿抜検出信号ITが論理レベル1であると判定された場合、つまり子基板2が子基板コネクタ11に挿入されていないと判定された場合には、子基板2の挿抜作業中に静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されたが故に、上記ステップS5において一時的に誤判定が為された虞がある。
【0032】
上記ステップS9又はS5において挿抜検出信号ITが論理レベル1であると判定された場合、つまり子基板2が子基板コネクタ11に挿入されていないと判定された場合、CPU14は、子基板レジスタリードライトAPI31を起動することにより、子基板2のレジスタ22に予め記憶されている固定データを読み出すべき読出指令を子基板2に送出する(ステップS12)。尚、ステップS12においてレジスタ22から読み出す固定データとしては、例えばデバイスID又はベンダコードの如きその内容が不変の固定情報である。次に、CPU14は、レジスタ22から上記した固定データを読み出すことが出来たか否かを判定する(ステップS13)。
【0033】
ステップS13において固定データを読み出すことが出来なかったと判定された場合、CPU14は、この挿抜処理プログラム132の実行後、メインプログラム130の実行に移るようにプログラムカウンタ(図示せぬ)の内容を変更することにより、上記した如く中断していた無線通信プログラム131を終了させる(ステップS14)。すなわち、固定データを正しく読み出すことが出来なかった場合には、CPU14は、子基板2が子基板コネクタ11から抜去されたという判定を確定し、上記した如く中断していた無線通信プログラム131を完全に終了させるのである。
【0034】
一方、ステップS13において固定データを正しく読み出すことが出来たと判定された場合、CPU14は、子基板2が子基板コネクタ11に挿入された状態にあるという判定を確定し、以下のステップS15及びS16の実行により、当初、挿抜検出回路12が子基板2の抜去を検出した原因を確定する。すなわち、先ず、CPU14は、子基板レジスタリードライトAPI31を起動することにより、子基板2のレジスタ22に記憶されている各種データの内から、無線通信動作の設定状態を示すステータスデータを読み出す(ステップS15)。尚、ステータスデータは無線通信プログラム131の起動直後は所定の初期値であるが、無線通信プログラム131の実行中において無線通信動作の状態に応じた運用値に変更されるものである。例えば、このステータスデータとしては、現時点での通信バッファサイズを示す通信バッファサイズ情報がある。通信バッファサイズの初期値は1024Kbyteであるが、無線通信プログラム131の起動後は運用値である2048Kbyteに変更される。
【0035】
次に、CPU14は、子基板2のレジスタ22から読み取られたステータスデータが初期値のままであるか否かを判定する(ステップS16)。例えば、CPU14は、ステップS16において、ステータスデータとしての通信バッファサイズが初期値の1024Kbyteであるか否かの判定を行う。
【0036】
ステップS16においてレジスタ22から読み取られたステータスデータが初期値以外、つまり運用値を示すと判定された場合、CPU14は、上記したステップS10の実行に移る。すなわち、この際、CPU14は、当初、挿抜検出回路12が子基板2の抜去を検出した原因は、静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されたことにあると判断する。この際、最終的には、子基板2は子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判断して、CPU14は、子基板2による無線通信動作を再開させる(S10)のである。
【0037】
一方、上記ステップS16においてレジスタ22から読み取られたステータスデータが初期値を示すと判定された場合には、中断していた無線通信プログラム131における現段階でのプログラムカウンタの値を初期番地に戻す(ステップS17)。次に、CPU14は、RAM15に記憶されているアクセス禁止フラグの内容を、子基板2のレジスタ22へのアクセスを許可することを示す論理レベル0に書き換える(ステップS18)。次に、CPU14は、無線通信プログラム131の実行を開始する(ステップS19)。すなわち、レジスタ22から読み取られたステータスデータが初期値を示す場合には、子基板2が実際に子基板コネクタ11から抜去されたが故に挿抜検出回路12が子基板2の抜去を検出したものの、その直後、子基板2が子基板コネクタ11に挿入されたと判断して、無線通信プログラム131を再起動(S17〜S19)するのである。
【0038】
上記ステップS10、14又はS19の実行後、CPU14は、挿抜処理プログラム132の実行を終了する。この際、ステップS10又はS19の実行後において、CPU14は、中断していた無線通信プログラム131を再開させる。これにより、例えば静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されたことによって一時的に、挿抜検出回路12が子基板2が抜去状態にあるという誤った検出を行ってしまっても、最終的には、子基板2が子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判定され、子基板2による無線通信動作が再開するのである。
【0039】
一方、上記ステップS14の実行後、CPU14は、メインプログラム130の実行に移る。すなわち、この際、子基板2は子基板コネクタ11には挿入されていないと判定されているので、中断していた無線通信プログラム131の再開は行わず、これを終了させるのである。
【0040】
以上の如く、図3及び図4に示す如き挿抜処理では、挿抜検出回路12が子基板2の抜去を検出すると、先ず、誤動作防止の為に子基板2のレジスタ22に対するアクセスを禁止させて(S1)から、チャタリングウエイト期間TCHの分だけ待機(S3)した後、子基板2が子基板コネクタ11に挿入されているか否かを判定する(S5)。この判定(S5)において子基板2が子基板コネクタ11に挿入されていると判定された場合には、再び、チャタリングウエイト期間TCHの分だけ待機(S7)した後、子基板2が子基板コネクタ11に挿入されているか否かを判定する(S9)。すなわち、子基板2を挿抜する際に生じるチャタリングが終息してから、挿抜検出回路12によって得られた挿抜検出結果(IT)に基づいて子基板2が挿入状態にあるか否かを判定(S5)するのである。これにより、チャタリングの影響を排除した挿入判定が為される。尚、かかる挿入判定(S5)において子基板2が子基板コネクタ11に挿入されていると判定されていても、静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されたことに起因して、一時的に、子基板2が子基板コネクタ11に挿入されているという誤った判定が為されている虞がある。そこで、このような一時的な不具合が生じているか否かを判断すべく、再びチャタリングウエイト期間TCHの分だけ待機(S7)した後、再度、挿入判定(S9)を行う。つまり、再度の挿入判定(S9)で子基板2が未挿入状態にあると判定された場合には、最初の挿入判定(S5)において、静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されたことに起因する誤判定が為されていたと判断される。
【0041】
ここで、上記した再度の挿入判定(S9)において子基板2が挿入されていると判定された場合、CPU14は、子基板2のレジスタ22に対するアクセスを許可し(S10)、無線通信プログラム131を再開させる。すなわち、挿抜検出回路12によって子基板2の抜去が検出されたものの、その後の2回分のチャタリングウエイト期間TCHの待機後に、子基板2が子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判定(S9)された場合には、子基板2は子基板コネクタ11に挿入された状態にあるとの最終判断を下す。要するに、最初の挿抜検出回路12による検出結果(子基板2が未挿入)は、静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されたことに起因する一時的なものであり、本来、子基板2は子基板コネクタ11に挿入された状態のままであると判断し、無線通信プログラム131を再開させるのである。
【0042】
また、上記した第1又は第2の挿入判定(S5、S6)において子基板2が未挿入状態にあると判定された場合、子基板2のレジスタ22に予め記憶されている固定データを読み出すべき読出指令を送出し(S12)、固定データを実際に読み出すことができたか否かを判定する(S13)。この判定(S13)においてレジスタ22に記憶されている固定データの読み出しが正しく為されなかったと判定された場合には、子基板2が子基板コネクタ11から抜去されたと判定し、中断していた無線通信プログラム131を終了する。
【0043】
また、判定(S13)においてレジスタ22に記憶されている固定データの読み出しが正しく為されたと判定された場合、子基板2が子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判定する。この際、レジスタ22からステータスデータの読み出しを行い(S15)、その内容が初期値であるか否かを判定する(S16)。この判定(S16)においてステータスデータの内容が初期値であると判定された場合、無線通信プログラム131を再起動する(S17〜S19)。つまり、判定(S5、S9)において子基板2が未挿入状態にあると判定されたものの、判定(S16)にてレジスタ22から読み出されたステータスデータが初期値を示すと判定された場合には、子基板2は一時的に抜去されたが直ちに挿入されたと判断して、子基板2による無線通信動作を再開させるのである。
【0044】
また、判定(S16)にてレジスタ22から読み出されたステータスデータが初期値以外の内容、つまり運用値を示す場合には、レジスタ22に対するアクセスを許可させて(S10)、無線通信プログラム131を再開させる。すなわち、この際、判定(S5)での子基板2が未挿入状態にあるとの判定結果は、静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されたことに起因する一時的な誤った判定であり、そもそも子基板2は子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判断して、子基板2による無線通信動作を復旧させるのである。
【0045】
従って、図3及び図4に示す挿抜処理によれば、CPUに対して挿抜作業用の割り込みをかける為のスイッチを親基板側に設けることなく、子基板2が親基板1から抜去されたか否かを判定することができる。よって、挿抜作業の前にユーザが手動で行う煩わしいスイッチ操作が不要になると共に、親基板側の製造コストを抑えることが可能となる。
【0046】
更に、外的要因として静電気等による過電流が子基板コネクタ11の挿抜検出用電極端子に印加されても、その影響を排除して、子基板が挿入されているか否かを正しく判断することが可能となる。
【0047】
尚、上記した如き実施例では、挿抜処理の各処理段階毎の判定結果を示すログ情報の記録を行い、このログ情報を告知する表示を親基板1側において実施するようにしても良い。
【0048】
図6は、かかる点に鑑みて為された親基板1の概略構成を示す図である。
【0049】
尚、図6に示される親基板1においては、挿抜処理の実行日時及び各段階での処理結果又は判定結果等を告知するログ情報告知部16が追加された点を除く他の構成は図1に示されるものと同一である。尚、ログ情報告知部16としては、挿抜処理の実行日時及び各段階での処理結果又は判定結果等を視覚的に表す表示器又は複数の点光源を備えたもの、或いはこれらの情報を音声によって告知するスピーカを備えたものであっても良い。また、図6に示される親基板1に搭載されているROM13には、図2に示されるモジュールに、ログAPI(Application Program Interface)35を追加したものが記憶されている。ログAPIは、以下の如きログ情報の記録を行うステップで用いられる。
【0050】
図5に示される親基板1のCPU14は、挿抜検出回路12から、論理レベル0から1に遷移する挿抜検出信号ITが供給されると、無線通信プログラム131の実行を一旦中断し、挿抜処理プログラム132の実行に移行する。
【0051】
図7及び図8は、挿抜処理プログラム132における挿抜処理フローの他の一例を示すフローチャートである。
【0052】
尚、図7及び図8に示される挿抜処理フローは、図3及び図4に示されるステップS1〜S19中に、ログAPIによって実行されるステップS101〜S111を挿入したものであり、その他の処理手順については図3及び図4に示されものと同一である。
【0053】
よって、以下に、図7及び図8中から、ログAPI35によって実行されるステップS101〜S111の動作のみを抜粋して説明する。
【0054】
CPU14は、図7に示すステップS1の実行後、現時点での日時を示す日時情報を、図9に示す如くRAM15の番地X0に記憶させる(ステップS101)。かかるステップS101の実行後、CPU14は、ステップS2の実行に移る。
【0055】
また、CPU14は、図7に示すステップS3においてチャタリングウエイト期間TCHが経過したと判定された場合に、例えば200msecの第1回目のチャタリングウェイトが完了したことを示すチャタリングウェイト完了情報を、図9に示す如くRAM15の番地X1に記憶させる(ステップS102)。かかるステップS102の実行後、CPU14は、ステップS4の実行に移る。
【0056】
また、CPU14は、図8に示すステップS13において子基板2のレジスタ22から固定データを正しく読み出すことが出来なかったと判定された場合には、子基板2が抜去されたと判断して、その旨を示す子基板抜去確定情報を、図9に示す如くRAM15の番地X2に記憶させる(ステップS103)。かかるステップS103の実行後、CPU14は、ステップS14の実行に移る。
【0057】
また、CPU14は、このステップS14の実行後、無線通信プログラム131の実行停止を示す通信プログラム停止完了情報、及び通信動作が停止したことを示す通信停止情報を夫々図9に示す如くRAM15の番地X3及びX4に記憶させる(ステップS104)。
【0058】
また、CPU14は、図8に示すステップS13において子基板2のレジスタ22から固定データを正しく読み出すことが出来たと判定された場合には、子基板2が子基板コネクタ11に挿入された状態にあると判断して、その旨を示す子基板挿入確定情報を、図9に示す如くRAM15の番地X5に記憶させる(ステップS105)。
【0059】
また、CPU14は、図8に示すステップS16においてレジスタ22から読み取られたステータスデータが初期値を示すと判定された場合には、子基板2が一時的に抜去され、再び挿入状態に到ったことを示す子基板瞬断確定情報を、図9に示す如くRAM15の番地X6に記憶させる(ステップS106)。かかるステップS106の実行後、CPU14は、ステップS17の実行に移る。
【0060】
また、CPU14は、このステップS17の実行後、無線通信プログラム131の実行停止を示す通信プログラム停止完了情報を図9に示す如くRAM15の番地X7に記憶させる(ステップS107)。かかるステップS107の実行後、CPU14は、ステップS18の実行に移る。
【0061】
また、CPU14は、このステップS18の実行後、無線通信プログラム131の実行を再開させたことを示す通信プログラム開始完了情報、及び無線通信が利用可能な状態に復旧したことを示す通信再利用可能状態復旧情報を、夫々図9に示す如くRAM15の番地X8及びX9に記憶させる(ステップS108)。
【0062】
また、CPU14は、ステップS9において挿抜検出信号ITが論理レベル1ではないと判定された場合、つまり子基板2が子基板コネクタ11に挿入されていると判定された場合、又はステップS16においてレジスタ22から読み取られたステータスデータが初期値以外を示すと判定された場合には、以下のステップS109を実行する。すなわち、CPU14は、過電流の印加が為されたことを示す過電流印加確定情報を、図9に示す如くRAM15の番地XAに記憶させる(ステップS109)。かかるステップS109の実行後、CPU14は、ステップS10の実行に移る。
【0063】
また、CPU14は、かかるステップS10の実行後、子基板2による通信動作が復旧したことを示す通信状態復旧情報を、図9に示す如くRAM15の番地XBに記憶させる(ステップS110)。
【0064】
上記ステップS104、S108、又はS110の実行後、CPU14は、図9に示す如くRAM15の番地X0〜XB各々に記憶されている各種のログ情報をログ情報告知部16において告知させる(ステップS111)。かかるステップS111の実行により、ログ情報告知部16は、図9に示す如き各種ログ情報を告知(表示又は音声)を行う。このログ情報の告知によれば、子基板2の挿抜作業を行う作業者は、現時点での子基板2の挿抜状態を確認することが可能となる。
【0065】
要するに、本発明は、子基板コネクタ(11)の電極端子の電圧に基づいて子基板(2)が子基板コネクタに挿入されているか否かを検出する挿抜検出回路(12)によって子基板が子基板コネクタに挿入されている状態から未挿入状態に遷移したことが検出された場合に、以下の如き子基板の挿抜判定処理を行うものである。
【0066】
すなわち、先ず、レジスタ読出指令送出手段(CPU14、S12)が、子基板に搭載されているレジスタ(22)に予め記憶されている固定データを読み出すべき読出指令を子基板コネクタを介して送出する。この際、挿抜判定手段(CPU14、S13、S103、S105)は、上記した読出指令が送出されたにも拘わらずレジスタから固定データを読み出すことができなかった場合には子基板コネクタから子基板が抜去されたと判定する。一方、固定データを読み出すことができた場合には子基板コネクタに子基板が挿入された状態にあると判定する。
【0067】
かかる挿抜判定によれば、CPUに対して挿抜作業用の割り込みをかける為のスイッチ及び配線を親基板側に設けることなく、子基板が親基板に挿入されているか否かを判定することが可能となる。更に、挿抜検出回路の検出結果と共に、子基板側に搭載されているレジスタに対するアクセスの可否結果を、子基板が親基板に挿入されているか否かを判定する為の条件としているので、保護回路を設けることなく、静電気等による過電流が子基板コネクタの挿抜検出用電極端子に印加されたことに起因する誤検出の影響を排除することが可能となる。
【0068】
よって、本発明によれば、煩わしい操作をユーザ側に要求することなく且つ低コストにて、子基板が挿入及び抜去状態の内のいずれの状態にあるのかを精度良く判定することが可能となる。
【0069】
尚、上記実施例では、子基板2として、無線通信機能を有するいわゆる無線カードを一例にとってその動作を説明したが、子基板2の機能は無線通信機能に限定されるものではない。例えば、子基板2としては、有線のLAN(Local Area Network)カード、又はストレージカードであっても良い。要するに、子基板2内に、その主となる動作を実施する為に使用され、且つ親基板1側からアクセス可能なレジスタが搭載されているものであれば良いのである。
【0070】
又、親基板1に子基板2を接続する子基板コネクタ11としては、親基板1及び子基板2同士でデータ通信が行えるものであればその種類は限定されず、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)対応のコネクタ等も適用可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 親基板
2 子基板
11 子基板コネクタ
12 挿抜検出回路
13 ROM
14 CPU
22 レジスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
子基板コネクタを備えた基板搭載回路であって、
前記子基板コネクタの電極端子の電圧に基づいて子基板が前記子基板コネクタに挿入されているか否かを示す検出信号を生成する挿抜検出回路と、前記検出信号に基づいて前記子基板が前記子基板コネクタから抜去されたか否かを判定する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記検出信号が前記子基板コネクタに前記子基板が挿入されている状態から未挿入状態に遷移したことを示す場合に、前記子基板に搭載されているレジスタに予め記憶されているレジスタを読み出すべき読出指令を前記子基板コネクタを介して送出するレジスタ読出指令送出手段と、
前記読出指令の送出にも拘わらず前記レジスタから前記固定データを読み出すことができなかった場合には前記子基板コネクタから前記子基板が抜去されていると判定する一方、前記固定データを読み出すことができた場合には前記子基板コネクタに前記子基板が挿入されていると判定する挿抜判定手段と、を含むことを特徴とする基板搭載回路。
【請求項2】
前記挿抜判定手段は、前記レジスタから前記固定データを読み出すことができた場合には前記レジスタに記憶されている、前記子基板の現在の動作状態を示すステータスデータを読み出すべき読出指令を前記子基板コネクタを介して送出する手段と、
前記ステータスデータの内容が初期値を示す場合には前記子基板が前記子基板コネクタから一時的に抜去された後に挿入された状態に遷移したと判定する一方、前記ステータスデータの内容が前記初期値以外である場合には外部からの過電流印加によって一時的に前記挿抜検出回路が誤検出を行ったと判定する手段と、を含むことを特徴とする請求項1記載の基板搭載回路。
【請求項3】
前記挿抜判定手段での判定結果を告知する手段を更に含むことを特徴とする請求項1又は2記載の基板搭載回路。
【請求項4】
前記レジスタ読出指令送出手段は、前記子基板が前記子基板コネクタに挿入されている状態から未挿入状態に遷移したことを示す前記検出信号が前記挿抜検出回路から供給され、その後、チャタリング待機期間の経過後に当該検出信号が前記子基板コネクタに前記子基板が挿入されている状態から未挿入状態に遷移したことを示す場合に、前記固定データを読み出すべき読出指令を前記子基板コネクタを介して送出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の基板搭載回路。
【請求項5】
前記固定データは、前記子基板の識別ID又は前記子基板の製造元を示すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の基板搭載回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−61703(P2013−61703A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−198085(P2011−198085)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)