子癇前症又は子癇の診断方法及び治療方法
VEGF若しくはPlGFのレベルを増加させる化合物又はsFlt−1レベルを減少させる化合物を用いた子癇前症又は子癇の治療方法が開示される。また、sFlt−1、VEGF、又はPlGFのレベルを検出することによって子癇前症又は子癇の治療をモニターする方法が開示される。また、被験者のsFlt−1、VEGF、及びPlGFのレベルを検出することによって子癇前症及び子癇を診断する方法が開示される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者サンプルのsFlt−1、VEGF、又はPlGFのポリペプチドレベルを測定することを含む、被験者の子癇前症又は子癇の治療をモニターする方法。
【請求項2】
レベルの測定が2回以上の機会に行われ、測定間のレベルの変化が子癇前症又は子癇の指標である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
レベルを子癇前症基準と比較することを更に含み、子癇前症基準に対するsFlt−1レベルの減少は、被験者の子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
レベルを子癇前症基準と比較することを更に含み、子癇前症基準に対するVEGF又はPlGFのレベルの増加は、被験者の子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
モニタリングが化合物の治療用量を決定するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
化合物が、被験者のsFlt−1レベルが2ng/mlより低くなるような用量で投与される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
測定が免疫学的アッセイによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
sFlt−1レベルが、遊離の、結合した、又は全量のsFlt−1レベルである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
sFlt−1レベルが、分解されているか又は酵素的に切断されている、sFlt−1ポリペプチドのポリペプチド副産物のレベルである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
被験者の子癇前症又は子癇の治療をモニターする方法であって、被験者サンプルのsFlt−1、VEGF、及びPlGFのポリペプチドのうち少なくとも2つのレベルを測定し、1つの測定基準を使用してレベル間の関係を計算することを含む、前記方法。
【請求項11】
測定基準が、子癇前症抗血管形成指標(PAAI):[sFlt−1/VEGF+PlGF]である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
20より小さいPAAI値が子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
10より小さいPAAI値が子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
PAAIが治療用化合物の用量を決定するために用いられる、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
治療用化合物が、治療用化合物を投与後のPAAIが20より小さくなるような用量で投与される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
治療用化合物が、治療用化合物を投与後のPAAIが10より小さくなるような用量で投与される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
測定が免疫学的アッセイによって行われる、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
sFlt−1レベルが、遊離の、結合した、又は全量のsFlt−1レベルである、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
sFlt−1レベルが、分解されているか又は酵素的に切断されている、sFlt−1ポリペプチドのポリペプチド副産物のレベルである、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
VEGF又はPlGFのレベルが、遊離のVEGF又はPlGFのレベルである、請求項10に記載の方法。
【請求項21】
子癇前症基準に対するsFIt−1ポリペプチドレベルの減少が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項10に記載の方法。
【請求項22】
子癇前症基準に対する遊離のVEGFポリペプチドレベルの増加が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項10に記載の方法。
【請求項23】
子癇前症基準に対する遊離のPlGFポリペプチドレベルの増加が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項10に記載の方法。
【請求項24】
レベルの測定が2回以上の機会に行われ、測定間のレベルの変化が子癇前症又は子癇の診断指標である、請求項10に記載の方法。
【請求項25】
被験者の子癇前症又は子癇の治療をモニターする方法であって、被験者サンプルのsFlt−1、VEGF、又はPlGFの核酸分子のレベルを測定し、基準に対してレベルを比較することを含み、基準サンプルに対するレベルの変化により、被験者の子癇前症又は子癇を診断する。
【請求項26】
VEGFレベルを測定したときに、sFlt−1又はPlGFのレベルも測定する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
子癇前症基準に対するsFlt−1核酸レベルの減少が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
子癇前症基準に対するVEGF核酸レベルの増加が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
子癇前症基準に対するPlGF核酸レベルの増加が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
レベルの測定が2回以上の機会に行われ、測定間のレベルの変化が子癇前症又は子癇の診断指標である、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
被験者を子癇前症若しくは子癇であるか又は発症する傾向にあると診断する方法であって、被験者の尿サンプルの遊離のPlGFレベルを測定することを含む、前記方法。
【請求項32】
妊娠中期又は妊娠後期に測定した400pg/ml未満の尿サンプルの遊離のPlGFレベルが、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
妊娠中期又は妊娠後期に測定した200pg/mgクレアチニン未満の尿サンプルの遊離のPlGFレベルが、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
被験者の遊離のPlGFレベルを、基準サンプルのPlGFレベルと比較することを更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
基準サンプルが被験者から採取した前サンプルである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
基準サンプルが、妊娠しているが子癇前症若しくは子癇ではないか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向にない被験者から採取したサンプルである、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
基準サンプルと比較した被験者の遊離のPlGFの減少が、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
減少が、基準サンプルと比較した被験者サンプルのPlGFレベルの少なくとも10%の減少である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
(a) 尿、血液、羊水、血清、血漿、又は脳脊髄液から成る群より選択される体液である被験者サンプルのsFlt−1、PlGF、及びVEGFのポリペプチドのうちの少なくとも1つのレベルを測定し;そして
(b) 被験者のsFlt−1、PlGF、又はVEGFのレベルを、基準サンプルのsFlt−1、PlGF、又はVEGFのポリペプチドのレベルと比較する、
ことを更に含み、
基準サンプルに対する被験者サンプルのsFlt−1レベルの増加又はVEGF若しくはPlGFのポリペプチドレベルの減少が、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項31に記載の方法。
【請求項40】
被験者の血清サンプルのsFlt−1レベルを測定する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
被験者の血清サンプルのsFlt−1及びPlGFのレベルを測定する、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
工程(a)で得たsFlt−1、VEGF、及びPlGFのうちの少なくとも1つのレベル間の関係を測定基準を用いて計算することを更に含み、基準サンプルに対する被験者サンプルのレベル間の関係の変化により、被験者の子癇前症若しくは子癇又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向を診断する、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
測定基準が、子癇前症抗血管形成指標(PAAI):[sFlt−1/VEGF+PlGF]である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
20より大きいPAAI値が子癇前症又は子癇の診断指標である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
測定が免疫学的アッセイによって行われる、請求項31に記載の方法。
【請求項46】
免疫学的アッセイがELISAである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
被験者を子癇前症若しくは子癇であるか又は発症する傾向にあると診断する方法であって、
(a) 被験者から尿サンプルを得;
(b) サンプルを、固定された第1のPlGF結合物質を含む固体支持体に、第1のPlGF結合物質をサンプル中に存在する遊離のPlGFに結合させるのに十分な時間接触させ;
(c) 工程(b)の後、固体支持体を、第2の標識PlGF結合物質の調製品に、第2の標識PlGF結合物質を、第1の固定されたPlGF結合物質に結合した遊離のPlGFに結合させるのに十分な時間接触させ;
(d) 第2の標識PlGF結合物質と、遊離のPlGFに結合した固定されたPlGF結合物質との結合を、PlGF結合物質が固定された位置で観察し;そして
(e) 工程(d)で観察された結合を、基準サンプルを用いて観察された結合と比較する、
ことを含む、前記方法。
【請求項48】
基準サンプルが400〜800pg/mlの濃度の組換えPlGFであり、工程(e)で基準サンプルを用いて観察された結合と比較した、工程(d)で観察された結合の低下は、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
標識が比色標識である、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
PlGFに結合する物質が、抗体、又はその精製断片、又はペプチドである、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
抗体又はその断片が遊離PlGFに特異的に結合する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
PlGF結合物質に結合する物質が:抗免疫グロブリン抗体、プロテインA、及びプロテインGから成る群より選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
被験者を子癇前症若しくは子癇であるか又は発症する傾向にあると診断する方法であって:
(a) 被験者から尿サンプルを得;
(b) サンプルを、検出可能に標識されている固定されたPlGF結合物質を含む固体支持体に、第1のPlGF結合物質をサンプル中に存在する遊離のPlGFに結合させるのに十分な時間接触させ;そして
(c) 遊離のPlGFに結合した標識PlGF結合物質を測定する、
ことを含み、
測定は、結合したPlGF結合物質と未結合のPlGF結合物質とを区別可能である、前記方法。
【請求項54】
標識が蛍光標識である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
固体支持体がメンブランである、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項56】
被験者が妊娠していないヒトであり、子癇前症又は子癇を発症する傾向を診断する、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項57】
被験者が妊娠したヒトである、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項58】
被験者の体液サンプル中のsFlt−1、PlGF、若しくはVEGFの核酸又はポリペプチドのレベルを測定することを更に含む、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項59】
被験者の血清サンプル中のsFlt−1ポリペプチドレベルを測定する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
レベルの測定が2回以上の機会に行われ、測定間のレベルの変化が子癇前症又は子癇の診断指標である、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項61】
被験者の子癇前症又は子癇を診断するキットであって、遊離のPlGFポリペプチドを検出するためのPlGF結合物質及び使用説明書を含む、被験者の子癇前症若しくは子癇又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向を診断するための前記キット。
【請求項62】
免疫学的アッセイ、酵素的アッセイ、蛍光偏光アッセイ、又は比色分析アッセイのための成分を更に含む、請求項61に記載のキット。
【請求項63】
PlGF結合物質がメンブランに固体されている、請求項61に記載のキット。
【請求項64】
メンブランがディップスティック構造上に支持されており、ディップスティック構造をサンプル中に置くことによってサンプルがメンブラン上に置かれる、請求項63に記載のキット。
【請求項65】
メンブランが側方流動カセットに支持されており、カセットの開口によりサンプルがメンブラン上に置かれる、請求項63に記載のキット。
【請求項66】
療法のあいだ被験者をモニターするために用いられる、請求項61に記載のキット。
【請求項1】
被験者サンプルのsFlt−1、VEGF、又はPlGFのポリペプチドレベルを測定することを含む、被験者の子癇前症又は子癇の治療をモニターする方法。
【請求項2】
レベルの測定が2回以上の機会に行われ、測定間のレベルの変化が子癇前症又は子癇の指標である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
レベルを子癇前症基準と比較することを更に含み、子癇前症基準に対するsFlt−1レベルの減少は、被験者の子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
レベルを子癇前症基準と比較することを更に含み、子癇前症基準に対するVEGF又はPlGFのレベルの増加は、被験者の子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
モニタリングが化合物の治療用量を決定するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
化合物が、被験者のsFlt−1レベルが2ng/mlより低くなるような用量で投与される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
測定が免疫学的アッセイによって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
sFlt−1レベルが、遊離の、結合した、又は全量のsFlt−1レベルである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
sFlt−1レベルが、分解されているか又は酵素的に切断されている、sFlt−1ポリペプチドのポリペプチド副産物のレベルである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
被験者の子癇前症又は子癇の治療をモニターする方法であって、被験者サンプルのsFlt−1、VEGF、及びPlGFのポリペプチドのうち少なくとも2つのレベルを測定し、1つの測定基準を使用してレベル間の関係を計算することを含む、前記方法。
【請求項11】
測定基準が、子癇前症抗血管形成指標(PAAI):[sFlt−1/VEGF+PlGF]である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
20より小さいPAAI値が子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
10より小さいPAAI値が子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
PAAIが治療用化合物の用量を決定するために用いられる、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
治療用化合物が、治療用化合物を投与後のPAAIが20より小さくなるような用量で投与される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
治療用化合物が、治療用化合物を投与後のPAAIが10より小さくなるような用量で投与される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
測定が免疫学的アッセイによって行われる、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
sFlt−1レベルが、遊離の、結合した、又は全量のsFlt−1レベルである、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
sFlt−1レベルが、分解されているか又は酵素的に切断されている、sFlt−1ポリペプチドのポリペプチド副産物のレベルである、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
VEGF又はPlGFのレベルが、遊離のVEGF又はPlGFのレベルである、請求項10に記載の方法。
【請求項21】
子癇前症基準に対するsFIt−1ポリペプチドレベルの減少が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項10に記載の方法。
【請求項22】
子癇前症基準に対する遊離のVEGFポリペプチドレベルの増加が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項10に記載の方法。
【請求項23】
子癇前症基準に対する遊離のPlGFポリペプチドレベルの増加が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項10に記載の方法。
【請求項24】
レベルの測定が2回以上の機会に行われ、測定間のレベルの変化が子癇前症又は子癇の診断指標である、請求項10に記載の方法。
【請求項25】
被験者の子癇前症又は子癇の治療をモニターする方法であって、被験者サンプルのsFlt−1、VEGF、又はPlGFの核酸分子のレベルを測定し、基準に対してレベルを比較することを含み、基準サンプルに対するレベルの変化により、被験者の子癇前症又は子癇を診断する。
【請求項26】
VEGFレベルを測定したときに、sFlt−1又はPlGFのレベルも測定する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
子癇前症基準に対するsFlt−1核酸レベルの減少が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
子癇前症基準に対するVEGF核酸レベルの増加が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
子癇前症基準に対するPlGF核酸レベルの増加が、子癇前症又は子癇の改善を示す、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
レベルの測定が2回以上の機会に行われ、測定間のレベルの変化が子癇前症又は子癇の診断指標である、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
被験者を子癇前症若しくは子癇であるか又は発症する傾向にあると診断する方法であって、被験者の尿サンプルの遊離のPlGFレベルを測定することを含む、前記方法。
【請求項32】
妊娠中期又は妊娠後期に測定した400pg/ml未満の尿サンプルの遊離のPlGFレベルが、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
妊娠中期又は妊娠後期に測定した200pg/mgクレアチニン未満の尿サンプルの遊離のPlGFレベルが、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
被験者の遊離のPlGFレベルを、基準サンプルのPlGFレベルと比較することを更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
基準サンプルが被験者から採取した前サンプルである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
基準サンプルが、妊娠しているが子癇前症若しくは子癇ではないか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向にない被験者から採取したサンプルである、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
基準サンプルと比較した被験者の遊離のPlGFの減少が、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
減少が、基準サンプルと比較した被験者サンプルのPlGFレベルの少なくとも10%の減少である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
(a) 尿、血液、羊水、血清、血漿、又は脳脊髄液から成る群より選択される体液である被験者サンプルのsFlt−1、PlGF、及びVEGFのポリペプチドのうちの少なくとも1つのレベルを測定し;そして
(b) 被験者のsFlt−1、PlGF、又はVEGFのレベルを、基準サンプルのsFlt−1、PlGF、又はVEGFのポリペプチドのレベルと比較する、
ことを更に含み、
基準サンプルに対する被験者サンプルのsFlt−1レベルの増加又はVEGF若しくはPlGFのポリペプチドレベルの減少が、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項31に記載の方法。
【請求項40】
被験者の血清サンプルのsFlt−1レベルを測定する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
被験者の血清サンプルのsFlt−1及びPlGFのレベルを測定する、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
工程(a)で得たsFlt−1、VEGF、及びPlGFのうちの少なくとも1つのレベル間の関係を測定基準を用いて計算することを更に含み、基準サンプルに対する被験者サンプルのレベル間の関係の変化により、被験者の子癇前症若しくは子癇又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向を診断する、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
測定基準が、子癇前症抗血管形成指標(PAAI):[sFlt−1/VEGF+PlGF]である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
20より大きいPAAI値が子癇前症又は子癇の診断指標である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
測定が免疫学的アッセイによって行われる、請求項31に記載の方法。
【請求項46】
免疫学的アッセイがELISAである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
被験者を子癇前症若しくは子癇であるか又は発症する傾向にあると診断する方法であって、
(a) 被験者から尿サンプルを得;
(b) サンプルを、固定された第1のPlGF結合物質を含む固体支持体に、第1のPlGF結合物質をサンプル中に存在する遊離のPlGFに結合させるのに十分な時間接触させ;
(c) 工程(b)の後、固体支持体を、第2の標識PlGF結合物質の調製品に、第2の標識PlGF結合物質を、第1の固定されたPlGF結合物質に結合した遊離のPlGFに結合させるのに十分な時間接触させ;
(d) 第2の標識PlGF結合物質と、遊離のPlGFに結合した固定されたPlGF結合物質との結合を、PlGF結合物質が固定された位置で観察し;そして
(e) 工程(d)で観察された結合を、基準サンプルを用いて観察された結合と比較する、
ことを含む、前記方法。
【請求項48】
基準サンプルが400〜800pg/mlの濃度の組換えPlGFであり、工程(e)で基準サンプルを用いて観察された結合と比較した、工程(d)で観察された結合の低下は、子癇前症若しくは子癇の診断指標であるか又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
標識が比色標識である、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
PlGFに結合する物質が、抗体、又はその精製断片、又はペプチドである、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
抗体又はその断片が遊離PlGFに特異的に結合する、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
PlGF結合物質に結合する物質が:抗免疫グロブリン抗体、プロテインA、及びプロテインGから成る群より選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
被験者を子癇前症若しくは子癇であるか又は発症する傾向にあると診断する方法であって:
(a) 被験者から尿サンプルを得;
(b) サンプルを、検出可能に標識されている固定されたPlGF結合物質を含む固体支持体に、第1のPlGF結合物質をサンプル中に存在する遊離のPlGFに結合させるのに十分な時間接触させ;そして
(c) 遊離のPlGFに結合した標識PlGF結合物質を測定する、
ことを含み、
測定は、結合したPlGF結合物質と未結合のPlGF結合物質とを区別可能である、前記方法。
【請求項54】
標識が蛍光標識である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
固体支持体がメンブランである、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項56】
被験者が妊娠していないヒトであり、子癇前症又は子癇を発症する傾向を診断する、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項57】
被験者が妊娠したヒトである、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項58】
被験者の体液サンプル中のsFlt−1、PlGF、若しくはVEGFの核酸又はポリペプチドのレベルを測定することを更に含む、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項59】
被験者の血清サンプル中のsFlt−1ポリペプチドレベルを測定する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
レベルの測定が2回以上の機会に行われ、測定間のレベルの変化が子癇前症又は子癇の診断指標である、請求項47又は53に記載の方法。
【請求項61】
被験者の子癇前症又は子癇を診断するキットであって、遊離のPlGFポリペプチドを検出するためのPlGF結合物質及び使用説明書を含む、被験者の子癇前症若しくは子癇又は子癇前症若しくは子癇を発症する傾向を診断するための前記キット。
【請求項62】
免疫学的アッセイ、酵素的アッセイ、蛍光偏光アッセイ、又は比色分析アッセイのための成分を更に含む、請求項61に記載のキット。
【請求項63】
PlGF結合物質がメンブランに固体されている、請求項61に記載のキット。
【請求項64】
メンブランがディップスティック構造上に支持されており、ディップスティック構造をサンプル中に置くことによってサンプルがメンブラン上に置かれる、請求項63に記載のキット。
【請求項65】
メンブランが側方流動カセットに支持されており、カセットの開口によりサンプルがメンブラン上に置かれる、請求項63に記載のキット。
【請求項66】
療法のあいだ被験者をモニターするために用いられる、請求項61に記載のキット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2007−522457(P2007−522457A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552339(P2006−552339)
【出願日】平成17年2月4日(2005.2.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/003884
【国際公開番号】WO2005/077007
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(500511615)ベス・イスラエル・ディーコニス・メディカル・センター・インコーポレーテッド (1)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月4日(2005.2.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/003884
【国際公開番号】WO2005/077007
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(500511615)ベス・イスラエル・ディーコニス・メディカル・センター・インコーポレーテッド (1)
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