説明

孔のある磁気ボタン、メッシュ生地などを装着した靴や衣料品などの布製品。

【課題】通気性の改善を図ると同時にマッサージ効果を備えた靴などの履物や衣料品などの布製品を提供する。
【解決手段】孔の開いた数種類の金属製のボタンなどを、汗の出易い衣料品の箇所や靴の甲部などに設けボタンの孔5、12、15、20を通して汗を水蒸気として外に逃がし、外の空気を取り入れる。また、磁気を帯びた上記孔のある数種類の金属製のボタンなどを、汗の出易い箇所とツボのある箇所が共通する箇所などに取り付けることにより、慢性の痛みなどの解消予防と通気性の改善が同時にできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通気性の改善を図ると同時にマッサージ効果を備えた靴などの履物や衣料品などの布製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、通気性の改善を図ると同時にマッサージ効果を備えた靴などの履物や衣料品などの布製品は少なかった。
【発明の開示】

【発明が解決しようとしている課題】
【0003】
梅雨の季節から夏にかけ暑さのため体中から汗が噴出し不快になり、襟部分、脇の下、背中、臀部、股の下、腿、足指の付け根などが特にひどく、それが汗疹や水虫の原因となっていた。
また、体に慢性の痛みや病気を抱える人も数多くおり、その痛みの緩和と予防を行うものとして磁石を利用したものがあるが、前記2つの課題を一挙に解決するものは少なかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1について、靴の皮や衣料品などの生地に小さな孔を開け裏側から突起内側に孔があり、突起外側にネジ山がありその底部に小さな突起のある凸型プラスチック製又は金属製ボタン(以下Aボタンと称する。)を差し込み、皮の外側から中心付近に前記Aボタンの突起部に適合する孔があり、内側にネジ山のある円盤状のプラスチック製又は金属製ボタン(以下Bボタンと称する。)とで皮を挟むようにしてネジで締めて固定する。
孔の一方が塞がり前記Aボタンの突起部に適合する孔の内側にネジ山のある凹型のプラスチック製又は金属製ボタン(以下Cボタンと称する。)を、前記Aボタンの突起部に差し込みネジで締め、前記Cボタンの底部に孔を貫通させた凹型のプラスチック製又は金属製ボタン(以下Dボタンと称する。)を取り付けるかC−ボタンを外してAボタン先端の孔を開けたり塞いだりする。
さらに、前記Aボタンの底部に磁気を帯び一部突起がある金属ボタン(以下A−1ボタンと称す。)を使用して上記同様の箇所に取り付ける。
【0005】
上衣であるワイシャツを例にすると、襟、両肩、脇の下、背中、胸のポケット内側など汗の出やすい付近と競合するツボのある箇所付近や、その他任意のツボのあたる箇所に小さな孔を開け、上記ABCボタンを数個ずつ取り付ける。
下衣であるズボンを例にすると、左右正面や臀部のポケット内側、股の下、腿など汗の出やすい箇所付近と競合するツボのある箇所付近や、その他任意のツボのあたる箇所に小さな孔を開け、上記ABCボタンを数個ずつ取り付ける。
普段は上記Cボタンをかけて空気を遮断し、暑いときにCボタンを外すかDボタンをかけることにより、開いた穴を通して内外の空気が出入りできる。
【0006】
請求項2について、靴の皮や衣料品の生地などに小さな孔を開け、内側から衣料用の突起内側に孔がありその底部に小さな突起のある凸型プラスチック製又は金属製ボタン(以下Eボタンと称す。)を差し込み、別の凸型ボタン(以下Fボタンと称す。)で生地などを挟み込み打ち具とカナヅチで打ち込み固定する。
底部が前記Fボタン突起高部と適合する口径で高部に孔のあいた凸型ボタン(以下Gボタンと称す。)と、高部に孔が塞がった凸型ボタン(以下Hボタンと称す。)の2種類のボタンを用意し、前記EFボタンにHボタンを被せGボタンを被せるか外してEボタンの孔を開けたり塞いだりする。
さらに、前記Eボタンの底部に磁気を帯び一部突起がある金属製ボタン(以下E−1ボタンと称す。)を使用して、前記同様の箇所に取り付ける。
【0007】
上衣であるワイシャツを例にすると、前記同様の箇所に小さな孔を開け、上記E〜Gボタンを数個ずつ取り付ける。
下衣であるズボンを例にすると、前記同様の箇所に小さな孔を開け上記E〜Gボタンを数個ずつ取り付ける。
普段は上記Hボタンをかけて空気を遮断し、暑いときはHボタンを外すかGボタンをかけることにより開いた孔を通して内外の空気の出入りができる。
【0008】
請求項3について、前記同様の箇所の生地に直系2ミリ程度の数個の孔を開けその縁を糸で孔かがりの処置を、あるいはその縁をプラスチック製又は金属製の、人の肌に近い部分に数個の小さな突起のある鳩目を取り付け、必要であれば肌の露出を少なくするためその下に生地本体と同系色のメッシュ生地を縫い付ける。
更に、前記前記同様の箇所に磁気を帯びた金属製鳩目を取り付ける。
【0009】
請求項4について、前記同様の箇所の生地にスリットを入れ、開いた生地の両端にファスナーを前記同様の箇所の生地にその下にメッシュ生地を縫いつけ、ファスナーを隠すため本体生地と同様の生地で覆いカバーを取り付ける。
更に、太い丈夫な糸や化学繊維などでメッシュ生地を折り重ねて襟をつくり、上部を肌に近い部分に数個の小さな突起がついたボタンで固定する。付随してメッシュ生地でできたネクタイ、結び目の両端から首まわりが紐状のネクタイ、首まわりがメッシュ生地でできたネクタイ、鳩目のついたネクタイなどを使用することも可能である。
また、糸やゴムその他の材料で巾5ミリ高さ5ミリ程度の紐状のものを作り、この紐を♯形円形その他の形にして前記同様の箇所の生地に縫い付けるなり覆いカバーをつけて固定し、上記メッシュ生地やボタン紐に小さな磁石を取り付ける。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に関して、AボタンBボタンとCボタンとをネジで締めたり外したりするのは簡単であり、以下の効果を得ることができる。
1. Cボタンのネジで締めAボタンの孔を塞いだ時。
▲1▼雨などの浸入を防ぐ。▲2▼靴や衣料品内側の温度を保つ。
2. Cボタンを外しAボタンの孔を開いた時。
▲3▼Aボタンの孔を通して靴や衣料品内側の湿気を外に逃がし、外の空気を中に取り入れることにより靴や衣料品内側を快適な温度や湿度を保つ。
▲4▼室内または車の中、電車の中、室内などの限られた空間の中では夏は冷房による冷気を、冬は暖房による暖気をAボタンの孔を通して直接引き込み靴の中を一層快適な温度や湿度を保つことができる
▲5▼Aボタン底部の小さな突起や底部に小さな突起があり磁気を帯びたA−1ボタンを使用すれば、ツボを刺激して痛みの解消や予防などのマッサージ効果がある。
【0011】
請求項2に関して、EまたはE−1ボタンとFボタンで生地などを挟み込み固定しGFボタンを被せたり外したりするのは簡単であり、そのことにより前記1.2.と同様の効果を得ることかできる。
請求項3に関して、孔かがり、鳩目の孔を通して空気が出入りし、孔かがりの凹凸や磁気を帯びた金属製の鳩目により前記2と同様の効果を得ることかできる。
請求項4に関して、ファスナーの開け閉めは簡単であり取り付けた磁石により前記1.2.と同様の効果を得ることかできる。付随して、メッシュ生地でできたネクタイなどを使用してもメッシュ生地の襟の効果を損なうものでは無い。
紐の高さにより汗などが生地にまとわりつくことが少なくなると共に磁石が体の多くのツボを刺激しマッサージ効果が得られる。
【0012】
今まで述べた請求項1から請求項4までのボタンや紐の組み合わせは自由であり、外から見て見苦しくないものを選んで取り付けが可能である。また、体には頭から足の先まで数多くのツボがあり、皮膚に近い部分の所に本発明を取り付けるのが効果的であることから、靴などの履物から、靴下、下着、シャツ、サポーター、ズボン、パジャマ、シーツ、枕カバー、毛布などまで幅広い衣料品や寝具などの使用が効果的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4において説明する。
【0014】
図1−aはABCD各ボタンを示したもの。
図1−bは靴の皮などに小さな孔を開け内側からAボタンを差し込みBボタンで挟むようにしてネジで締め、その上からCボタン又はDボタンでAボタンの孔を開けたり閉めたりする状況を示した図。
図1−cはAボタンの替りに磁気を帯びたA−1ボタンを装着した時の図。
図1−dはABボタンを靴に装着した時の断面図で、靴内外の空気の出入りをしめしたもの。
図1−eはCボタン又はDボタンを取り付けた靴を外側から見た全体図。
図1−fはCボタン又はDボタンをワイシャツに取り付けたときの状況の図。
【0015】
図2−aはEFボタンを組み立てる方法を示した図。
図2−bはGボタンHボタン、磁気を帯びたE−1ボタンを示した図。
図2−cは靴にEFボタンを装着したときの断面図。
図2−dはGボタン又はHボタンを取り付けた靴を外側から見た全体図。
図2−eはGボタン又はHボタンをワイシャツやズボンに取り付けたときの全体図。
【0016】
図3−aはワイシャツや靴下に、数個の孔かがりや鳩目を施した状況の図。
【0017】
図4−aは体の背面にあるツボを示した図。
図4−bは生地本体にファスナーのついたメッシュ生地と磁石や覆いカバーを縫い付けたとときの状況の図。
図4−cはシャツなどに上記ファスナーのついたメッシュ生地を縫い付けたときの状況の図。
図4−dは上部をボタンで固定しメッシュ生地でできた襟の図。
図4−eは糸を纏め小さな磁石を組み込んだ紐をつくり、生地本体に縫いつけあるいは覆いカバーで固定したときの図。
図4−fは上記紐を縫いつけ背面から見たときの図。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】a ABCD各ボタンを示したもの。b ABボタンとCボタンやDボタンを皮などに装着したときの断面図。c Aボタンの替りに磁気を帯びたA−1ボタンを装着した時の図。d ABボタンを靴に装着した時の断面図で、靴内外の空気の出入りをしめしたもの。e Cボタン又はDボタンを取り付けた靴を外側から見た全体図。f Cボタン又はDボタンをワイシャツに取り付けたときの状況の図。
【図2】a EFボタンを組み立てる方法を示した図。b GボタンHボタン、磁気を帯びたE−1ボタンを示した図。c 靴にEFボタンを装着したときの断面図。d Gボタン又はHボタンを取り付けた靴を外側から見た全体図。e Gボタン又はHボタンをワイシャツやズボンに取り付けたときの全体図。
【図3】a ワイシャツや靴下に、数個の孔かがりや鳩目を施した状況の図。
【図4】a 体の背面にあるツボを示した図。b 生地本体にファスナー、磁石付きメッシュ生地、覆いカバーを縫い付けたときの状況の図。c シャツなどに上記ファスナーのついたメッシュ生地を縫い付けたときの状況の図。d 上部をボタンで固定しメッシュ生地でできた襟の図。e 小さな磁石を組み込んだ紐を、生地本体に縫いつけあるいは覆いカバーで個定したときの図。f 上記紐を縫いつけ背面から見たときの図。
【符号の説明】
【0019】
1 Aボタン
2 Bボタン
3 Cボタン
4 Cボタン
5 孔
6 ネジ山
7 ネジ山
8 Bボタン
9 Aボタン
10 Dボタン
11 Cボタン
12 孔
13 靴の皮
14 A−1ボタン
15 孔
16 Bボタン
17 Aボタン
18 Aボタン
19 Cボタン又はDボタン
20 孔
21 Cボタン又はDボタン
22 Fボタン
23 孔の部分
24 靴の皮
25 Eボタン
26 Gボタン
27 Hボタン
28 孔
29 E−1ボタン
30 Fボタン
31 Eボタン
32 空気の出入り
33 孔の部分
34 Gボタン又はHボタン
35 Eボタン
36 孔
37 Gボタン又はHボタン
38 孔かがり又は鳩目
39 体の背面にあるツボ
40 磁石
41 生地本体
42 メッシュ生地
43 ファスナー
44 覆いカバー
45 ファスナー
46 ボタン
47 メッシュ生地
48 CGボタン又は孔かがり、鳩目
49 紐
50 覆い布
51 磁石
52 紐又は覆い布

【特許請求の範囲】
【請求項1】
突起内側に孔があり突起外側にネジ山がありその底部に数個の小さな突起のあるプラスチック製又は金属製の凸型ボタンと、中心付近に前記ボタンの突起部に適合する孔がありその内側にネジ山があるプラスチック製又は金属製円盤状のボタン2種類を用意する。
孔の一方が塞がり上記ボタンの突起部に適合する孔の内側にネジ山のあるプラスチック製又は金属製の凹型ボタンと、孔が貫通している前記同様の凹型ボタンの2種類を用意し、以上4種類のボタンを用意する。
靴の甲部などや衣料品の汗の出やすい部分と共通する首から足に至るツボのある部分、その他ツボのある部分の内側から小さな孔を開け上記前半の凸型ボタンを差し込み、円盤状のボタンとで生地などを挟みネジで締めて固定し、さらに、上記後半の2種類のボタンをネジで締めたり外したりする。
更に、上記最初の凸型ボタンの底部が磁気を帯び一部突起がある金属製凸型ボタンを装着した、靴なとの履物や衣類などの布製品。
【請求項2】
前記同様の箇所に小さな孔を開け、内側から衣料用の突起内側に孔がありその底部に数個の小さな突起のあるプラスチック製又は金属製の凸型ボタンを差し込み、別の凸型ボタンとで生地などを挟み打ち具カナヅチで打ち込み固定する。
底辺が前記凸型ボタンの突起高部と適合する口径で高部に孔の開いた凸型ボタンと、高部の孔が塞がった凸型ボタンの2種類のボタンを用意する。
更に、上記最初の突起内側に孔のある金属製の凸型ボタンの底部が磁気を帯び一部突起がある金属製凸型ボタンを装着した、靴などの履物や衣類などの布製品。
【請求項3】
前記同様の箇所の生地などに直径2ミリ程度数個の孔を開け、その縁を糸で孔かがりの処置を、あるいはその縁をプラスチック製又は金属製の、人の肌に近い部分に数個の小さな突起のある鳩目を取り付けその下にメッシュ生地を縫い付ける。
更に、上記同様磁気を帯びた金属製鳩目を装着した請求項1請求項2の靴などの履物や衣類などの布製品。
【請求項4】
前記同様の箇所の生地にスリットを入れ、開いた生地の両端にファスナーをその下にメッシュ生地を縫い付けたもの。更に太い丈夫な糸でメッシュ生地をつくり折り重ねて襟をつくり、上部を肌に近い部分に数個の小さな突起がついたボタンで固定し、付随して、メッシュ生地でできたネクタイ、結び目の両端から首まわりが紐状のネクタイ、首まわりがメッシュ生地でできたネクタイ、鳩目のついたネクタイなどをつくる。
また、糸や紐ゴムその他の材料で巾5ミリ高さ5ミリ程度の紐ゴムその他の材料で紐状のものを作り、この紐を♯形、円形、その他の形にして、前記同様の箇所に縫い付けるなり覆いカバーをつけて固定する。
更に、上記メッシュ生地、ボタン、紐に小さな磁石を取り付けた請求項1請求項2請求項3の靴などの履物や衣類などの布製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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