説明

宇宙ロケットの打ち上げ方法

【課題】 従来の宇宙ロケットの打ち上げ方法では始動時から、その後にかけての速度が遅いために前記打ち上げに失敗する事が何度もあった。
【解決手段】 従来の公知の工業製品で、火器である大砲がその中に充填されている弾丸を砲身から発射させた始動時からその直後、そしてその後も暫くの時間を高速で直線軌道を形成させながら飛行させる事が可能である事から、本発明は前記大砲の機構を模倣した構造物を前記宇宙ロケットの発射台として使用して前記宇宙ロケットを前記発射台から勢い良く発射させさらにその直後、減速しないうちに燃料を点火させ前記宇宙ロケットを加速させて運動エネルギーを増大させる事で気象やその他様々な自然現象から発生する外力の影響があっても、宇宙ロケットは直線軌道を乱さずにその飛行を持続できる。そして前記宇宙ロケットを短時間内において、そして確実に地上から無重力、高真空の宇宙空間にまで到達させ、さらに飛距離を延長させるという目的を完遂できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宇宙ロケットの打ち上げに関するものであり、前記宇宙ロケットを打ち上げるための発射台の構造を替えることによる打ち上げ失敗の防止、燃費の節約、宇宙空間へ到達するまでの時間の短縮などを目的としたものである。
【背景技術】
【0002】
従来から宇宙ロケットは発射時において地上の空間中に露出されて発射台に設置されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
宇宙ロケットの打ち上げを成功させるためには始動時から宇宙空間に到達するまでの飛行中に直線軌道を維持することが必要である。従来の宇宙ロケットの発射台では始動時に夥しい燃料を地上の空間中に放出させて推進力を発生させるが、始動時から発射台を飛び出した直後には宇宙ロケットの飛行のスピードが遅いため地球上の重力や横風や雨などの様々な自然現象や気象が作用する外力の影響等によって宇宙ロケットの飛行の直線軌道が乱れやすくなり、そのことが打ち上げの失敗の原因であるという問題を解決することを課題とする。なお前記、問題の解決から燃費の節約による宇宙空間内での行動範囲の拡大や、宇宙空間へ到達するまでの時間の短縮などや、宇宙ロケットの打ち上げ本数の増大という良好な効果も得られる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決するための請求項1の発明は従来の宇宙ロケットの発射台が、宇宙ロケットを地上の空間中に露出させて設置しているのに対して、2つの両端のうち片側が開放されており、さらに他方の片側が閉塞されている、起爆機構を備えたことで内燃機能を発揮することができる筒状の構造物を前記発射台としている。相似した実例を挙げれば火器で公知の工業製品である銃器、や大砲等が存在する。前記大砲の機構を模倣した構造物の中に宇宙ロケットが弾丸のように充填されている、前記火器で公知の工業製品である銃器や大砲等についての話であるが前記大砲に充填されている弾丸と前記大砲の機構内部とが形成する密閉された小空間内部に起爆させると前記大砲の砲腔を通過して前記弾丸は勢いよく発射される、発射された前記弾丸は常時、重力、や風、雨、等の外力の影響を受けながらも発射直後の飛行速度が速いから運動エネルギーが強いので前記弾丸の弾道は、かなりの距離を、そして時間を直線軌道を維持し続けて飛行して行く。
請求項1の発射台の中に宇宙ロケットは地上から空に向けてそしてさらに宇宙空間に向けて飛行するように充填されながら設置されている、前記宇宙ロケットを前記弾丸に例えて、そして前記宇宙ロケットが前記弾丸と同様の形状物であるとするならば、請求項1の発明である発射台は大砲と例えられるので、請求項1の中に充填されている弾丸形状の宇宙ロケットは始動時からその直後数秒後にはもうすでに直線軌道を維持しつつ高速で飛行している。
その後さらに数秒後に点火して燃焼した燃料を放出し続ければ、ニュートンの運動の第2法則により前記宇宙ロケットは加速して行くから例えば10秒後には時速100kmになるかもしれないし、20秒後には時速2000kmになるかもしれない。仮りに時速2000kmに達してそのスピードを維持し続けることが可能であれば、地上から宇宙空間にまで1000kmと計測して約30分で宇宙空間にまで到達できる。
火器である大砲と弾丸は公知の工業製品であるそしてその使用目的はそれらを作用させるための対象物の殺傷か又は破壊が目的である、それに対して請求項1の発明は前記弾丸の形状や大砲の機構を模倣しただけの構造物であり構造的には何も新規性は無いものの、その使用目的は、宇宙開発の促進と宇宙事業に対する貢献を目的としているので従来には存在しない進歩性の高い発明として考えられる。ただし前記宇宙ロケットの打ち上げ中に人間の肉体がその強力な加速度から発生する重圧に耐えられないことが欠点であり、ロボットの開発及び進歩に委ねたいところです。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、台風やハリケーンの様な気象条件以外なら多少の悪天候でも宇宙ロケットの打ち上げの成功率は高くなる。だから前記打ち上げ回数は増大する。それに前記打ち上げの始動時において火薬や爆薬等を使用できることから前記宇宙ロケットが所持している一定の燃料の消費量も節約できるので無重力、及び高真空の宇宙空間内部における活動範囲も拡大される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図3は宇宙ロケット3を打ち上げるための発射台2の実施図であり、そして断面図でもある。発射台2は地中6に埋め込まれて固定されており別の物に例えれば火器である戦車や戦艦に装備されている大砲をそのまま模倣し、さらに相似形で大型化した構造物を地中に埋め込み鉛直姿勢に固定した物である。前記大砲の中に充填されている宇宙ロケット3は前記大砲と相関関係の弾丸と例えられる。矢印5は空に向かう方向を示しており、宇宙ロケット3が充填されているから密閉された小空間として形成されている起爆室4で火薬等が爆発7すると砲腔を通過して弾丸に例えられる宇宙ロケット3は鉛直姿勢を維持しつつしかも直線軌道を形成しながら勢い良く発射されその後も高速度を持続させながら矢印5の方向へ飛行する。発射台2が破壊されない程度に宇宙ロケット3は何時点火しても良く前記点火後は漸時加速して行く。
【産業上の利用可能性】
【0007】
本発明に係わる発射台2を使用した宇宙ロケット3の打ち上げ方法は公知の工業製品で火器である銃器や大砲等の機構及びそれらと相関関係にある弾丸との作用を模倣しただけのことなので前記火器を相似形のまま大型化し、それに宇宙ロケットも弾丸のような形状に成形すれば良いだけなので工業的に量産することが可能であるため産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 宇宙ロケットの発射台を、空から地上を見おろす様に見た平面図である。
【図2】 宇宙ロケットが発射台の中に充填されている事を示す図1の正面図及び断面図である。
【図3】 宇宙ロケットの発射台が使用される事を示す実施例であり図1、及び図2の宇宙ロケットの発射台は地球上の地面に固定されている。
【符号の説明】
【0009】
1 破線1で切断して図2で断面図としている。
2 宇宙ロケットの発射台。
3 宇宙ロケット。
4 宇宙ロケットを始動させるための起爆室
5 宇宙ロケットが地球上の地表から空に向かって飛び立とうとしている方向
6 地球上の地中
7 火薬、又は他の爆発物が爆発している所。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
宇宙ロケットを打ち上げるための発射台として火器を使用する。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−132957(P2008−132957A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−357092(P2006−357092)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(598098087)