説明

安全ネットシステム

【課題】 電子機器からの電磁界(EMF)被曝を阻止する安全ネットシステムを提供する。
【解決手段】 安全ネットシステムは、頭部の少なくとも一部を被覆する毛髪ネットと、上背部および肩部を被覆する後部、右胸前部を被覆する第1前部、および左胸前部を被覆する第2前部を有する身体ネットを含む。第1EMF防止チップは毛髪ネットに取り付けられ、第2EMF防止チップは後部に取り付けられ、第3EMF防止チップは第1前部に取り付けられ、第4EMF防止チップは第2前部に取り付けられる。毛髪ネットを頭部の少なくとも一部を覆うように位置決めすると共に、身体ネットを肩部に垂れ掛けることにより上背部および胸前部を被覆する際に、EMF防止チップは、EMF放射が身体部分に達するのを阻止および遮断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して安全ネットシステムに関し、本発明は特に、家庭用および美容院用のヘアドライヤ、および手持ち式ブロードライヤからの予期されるEMFの被曝を阻止する安全ネットシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
EMFは放射を含むことから、昨今では、癌、ならびに数例を挙げるとアルツハイマー病、慢性疲労症候群、頭痛、高血圧などの他の疾患に対する電磁界の研究に、相当の労力が向けられている。低レベルの無線周波数電磁界に対する被曝の明らかな悪影響については、これまで発見されていないが、公衆が主として携帯電話や大衆によって日頃使用される他の小型電化製品の安全を心配していることを考えると、電力周波数電磁界の予期される発ガン効果の調査研究は継続している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
その一方で、人々は、これらの電磁界を放射する機器および電化製品の使用を完全に回避することが実際的ではないので、用心し過ぎるくらいに用心しており、また、EMFの被曝を阻止する方法を模索している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、電子機器からの電磁界(EMF)の被曝を阻止する安全ネットシステムである。安全ネットシステムは、頭部の少なくとも一部を被覆する毛髪ネットと、上背および肩部を被覆する後部および右胸前部を被覆する第1前部および左胸前部を被覆する第2前部を有する身体ネットを含む。第1EMF防止チップは毛髪ネットに取り付けられ、第2EMF防止チップは身体ネットの後部に取り付けられ、第3EMF防止チップは身体ネットの第1前部に取り付けられ、第4EMF防止チップは身体ネットの第2前部に取り付けられる。毛髪ネットを頭部の少なくとも一部を覆うように位置決めする際、および身体ネットを肩部に垂らし掛けることにより、上背および胸部を被覆する際に、EMF(電磁界)防止チップは、電磁界放射が、毛髪ネットおよび身体ネットの下にある身体部分に到達するのを阻止および遮断する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明に従い構成された安全ネットシステムを例証する斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1に示すように、本発明は全体を符号10で示し、家庭用および美容院用ヘアドライヤおよび手持ち式ブロードライヤからの予期されるEMF被曝を阻止する安全ネットシステムである。本発明の安全ネットシステム10は、一連のEMF(電磁界)防止チップが装備された特別設計の上半身カバーであり、頭部、頚部および胸部を保護するために、極めて重要な部分に置かれる。
【0007】
本発明の安全ネットシステム10は、頭部を保護する一片型のコットンメッシュ毛髪ネット12と、頚部および胸部の影響を受けやすい部分、例えば胸の前部を保護する一片型コットンメッシュ身体ネット14である。安全ネットシステム10は、合計4個のEMF防止チップ機器を特徴とする。第1チップ16は毛髪ネットの中央に配置されて、頭頂部を覆う。第2チップ18は、頚部の後ろを覆う身体ネット部分の中心に配置されて、頚部および脊椎の被曝を阻止する。第3チップ20および第4チップ22は、身体ネット下部に置かれ、身体ネット14は胸の前部各々を予期される被曝から保護する。EMF防止チップは、電磁界放射源およびシールド下の身体部分の間において、遮断シールドとして作用するように構成される。一般的にいえば、チップに組み込まれたハイテク放射シールド材料層は、電磁界を封じ込めると共に、熱を一層環境へ消散させて生体から取り除くことにより熱を低下させる。第1の目的に加えて、一対の楕円形状のコットンパッド24が、着用の間に耳部を覆うように設けられてもよく、それにより、ヘアドライヤの熱によって生じる耳部の予期される炎症が回避され得る。
【0008】
本発明の安全ネットシステム10は、使用者が毛髪ネット12および身体ネット14を着用して、瞬く間に身体の影響を受けやすい部分を保護することを可能にする。その結果、健康は言うまでもなく、毛髪の外観に関心の高い男女が、固定式および手持ち式の両方のヘアドライヤを信頼して使用することができる。安全ネットシステム10は、家庭での使用には最適であるが、ネットを顧客へ提供する美容院は、顧客達によって高く評価されるであろう。
【0009】
本発明の前記例示的な説明および好適な実施形態は、図面において説明されると共に詳細に記載されており、様々な変更および代替となる実施形態が教示されている。本発明はこのように図示、説明および例証されているが、当該技術分野に属する者には当然のことながら、形態および細部における同等の変更は、本発明の主旨および範囲から外れることなく行われてよく、また、本発明の範囲は、従来技術によって除外されているものは除き、請求の範囲のみに限定されるものである。また、本明細書に開示される発明は、本明細書に開示される特定の要素がなくても、適切に実施される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器からの電磁界(EMF)被曝を阻止する安全ネットシステムであって、
頭部の少なくとも一部を被覆する毛髪ネットと、
上背部および肩部を被覆する後部と、右側の胸前部を被覆する第1前部と、左側の胸前部を被覆する第2前部とを有する身体ネットと、
前記毛髪ネットに取り付けられる第1EMF防止チップと、
前記身体ネットの後部に取り付けられる第2EMF防止チップと、
前記身体ネットの第1前部に取り付けられる第3EMF防止チップと、
前記身体ネットの第2前部に取り付けられる第4EMF防止チップとを含み、
前記毛髪ネットを前記頭部の少なくとも一部を覆うように位置決めすると共に、前記身体ネットを前記肩部の上に垂らし掛けて、前記上背部および胸前部を被覆する際に、前記EMF(電磁界)防止チップは、電磁界放射が、前記毛髪ネットおよび前記身体ネットの下にある身体部分に達するのを阻止および遮断する
安全ネットシステム。
【請求項2】
前記毛髪ネットは頭部上側を被覆し、前記第1EMF防止チップは、前記頭部上側の頂部に取り付けられる請求項1の安全ネットシステム。
【請求項3】
前記第2EMF防止チップは、前記身体ネット後部の中心に位置決めされる請求項1の安全ネットシステム。
【請求項4】
前記第3EMF防止チップは、前記右側胸前部を覆うように位置決めされる請求項1の安全ネットシステム。
【請求項5】
前記第4EMF防止チップは、前記左側胸前部を覆うように位置決めされる請求項1の安全ネットシステム。
【請求項6】
前記毛髪ネットおよび身体ネットは、コットンメッシュ材料から構成される請求項1の安全ネットシステム。
【請求項7】
EMF防止チップ各々に組み込まれており、前記電磁界を封じ込めると共に、熱を環境へ一層消散させて身体から取り除くことにより、熱を低下させる放射遮断材料層を更に含む請求項1の安全ネットシステム。
【請求項8】
耳を覆うように位置決め可能な一対の楕円形コットンパッドを更に含む請求項1の安全ネットシステム。
【請求項9】
電子機器からの電磁界(EMF)被曝を阻止する安全ネットシステムであって、
頭部の少なくとも一部を被覆する毛髪ネットと、
上背部および肩部を被覆する後部と、右胸前部を被覆する第1前部と、左胸前部を被覆する第2前部とを有する身体ネットと、
前記毛髪ネットに取り付けられると共に、前記頭部上側の頂部に取り付けられる第1EMF防止チップと、
前記身体ネットの後部に取り付けられると共に、前記身体ネットの前記後部の中心に取り付けられる第2EMF防止チップと、
前記身体ネットの前記第1前部に取り付けられると共に、前記右胸前部を覆うように取り付けられる第3EMF防止チップと、
前記身体ネットの前記第2前部に取り付けられると共に、前記左胸前部を覆うように取り付けられる第4EMF防止チップとを含み、
前記毛髪ネットを前記頭部の少なくとも一部を覆うように位置決めすると共に、前記身体ネットを前記肩部の上に垂れ掛けさせることにより、前記上背部および胸前部を被覆する際に、前記EMF(電磁界)防止チップは、電磁界放射が、前記毛髪ネットおよび前記身体ネットの下にある身体部分に到達することを阻止および遮断する
安全ネットシステム。
【請求項10】
前記毛髪ネットおよび前記身体ネットは、コットンメッシュ材料から構成される請求項9の安全ネットシステム。
【請求項11】
前記EMF防止チップ各々に組み込まれており、前記電磁界を封じ込めると共に、熱を環境へ一層消散させて身体から取り除くことにより、熱を低下させる放射遮断材料層を更に含む請求項9の安全ネットシステム。
【請求項12】
耳を覆うように位置決め可能な一対の楕円形コットンパッドを更に含む請求項9の安全ネットシステム。
【請求項13】
電子機器からの電磁界(EMF)被曝を阻止する方法であって、
毛髪ネットを供給する工程と、
頭部の少なくとも一部を前記毛髪ネットで被覆する工程と、
上背部および肩部を被覆する後部と、右胸前部を被覆する第1前部と、左胸前部を被覆する第2前部とを有する身体ネットを供給する工程と、
上背部を前記後部で被覆する工程と、
右胸前部を前記第1前部で被覆する工程と、
左胸前部を前記第2前部で被覆する工程と、
第1EMF防止チップを前記毛髪ネットに取り付ける工程と、
第2EMF防止チップを前記身体ネットの前記後部に取り付ける工程と、
第3EMF防止チップを前記身体ネットの前記第1前部に取り付ける工程と、
第4EMF防止チップを前記身体ネットの前記第2前部に取り付ける工程と、
前記毛髪ネットを前記頭部の少なくとも一部を覆うように位置決めする工程と、
前記身体ネットを前記肩部の上に垂れ掛けると共に前記上背部および胸前部を被覆する工程と、
前記電磁界放射が、前記毛髪ネットおよび前記身体ネットの下にある身体部分に達するのを阻止および遮断する工程と
を含む方法。
【請求項14】
前記頭部上側を前記毛髪ネットで被覆する工程と、
前記第1EMF防止チップを前記頭部上側の頂部に取り付ける工程と
を更に含む請求項13の方法。
【請求項15】
前記第2EMF防止チップを前記身体ネットの前記後部の中心に位置決めする工程を更に含む請求項13の方法。
【請求項16】
前記第3EMF防止チップを前記右胸前部を覆うように位置決めする工程を更に含む請求項13の方法。
【請求項17】
前記第4EMF防止チップを前記左胸前部を覆うように位置決めする工程を更に含む請求項13の方法。
【請求項18】
前記毛髪ネットおよび前記身体ネットをコットンメッシュ材料から構成する工程を更に含む請求項13の方法。
【請求項19】
前記EMF防止チップ各々に組み込まれており、前記電磁界を封じ込めると共に、熱を環境へ一層消散させて身体から取り除くことにより、熱を低下させる放射遮断材料層を供給する工程を更に含む請求項13の方法。
【請求項20】
一対の楕円形コットンパッドを耳を覆うように位置決めする工程を更に含む請求項13の方法。

【図1】
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【公開番号】特開2013−87411(P2013−87411A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−229556(P2012−229556)
【出願日】平成24年10月17日(2012.10.17)
【出願人】(512268181)
【Fターム(参考)】