説明

害動物の駆除方法とその疑似食物

【課題】効果的な害動物の駆除方法とその駆除用の疑似食物を提供する。
【解決手段】害動物の好む芋.トウモロコシ、林檎等の野菜、果物類の外観形状に形成してなるもので外層体Aの一部に適宜径の小孔aを開口し小孔aを介して内部の肉をえぐり取り、かかるえぐり穴内に膨張材Bをを充填するか、または上記素材を二分割し、該内部を一定の厚さの外層体Aを残してえぐり取り、空間Cを形成すると共に空間C内に膨張材Bをを充填し、しかる後に上記分割両者を一体的に接合形成する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】
【0001】
近時、新聞、TVニュス報道等において山地にて暮らしている山猿、猪、熊等の野性動物、烏等の所謂害動物が山麓の人家、田畑に出現し人畜を襲う等の危害を生ぜしめていることは衆多の知るところである。
この発明はかかる害動物による損失危害等に鑑みて上記害動物の完全駆除を行しめ常時安心な生活を求め得ようとすることをその主な目的としている。
【従来の手段】
【0002】
特に近時においては上記害動物の出現が巷間にて激しくなり警察や地元の関係者らがその捕獲や排除に全力を尽くしているが主にこれらの解決方法として銃殺や捕獲等の手段であるが為に該害動物を発見しなければその効果を挙げることが少なく関係者らとしては頭脳を傷めているところである。
【発明が解決しょうとする課題】
【0003】
この発明は、上記問題点に鑑みて外層体Aの内部に害動物の消化器等の液体もしくわ湿気等にて膨張する膨張材Bを充填すると共に、更に上記外層体Aの外観形状を該害動物の好む芋.トウモロコシ、林檎等の野菜や果物形状に似せた疑似餌に形成し.かかる疑似餌を害動物が出現する適当箇所に仮置し、これを該害動物が食することによって数分後、消化器等の消化液の作用にて外層体Aが序じょに溶解始め内部に充填された膨張材Bが膨張して該害動物の臓器内で拡大しついには歩行等その動作機能に支障が生じ捕獲を容易とするは勿論、協力な膨張材Bによっては破裂等してついに死に至らしめる等の効果を挙げることが出来得るのである。
特にこの発明において上記外層体Aの外観形状を対象動物の好む芋.トウモロコシ、林檎等の野菜、果物形状もしくわ素材とした疑似餌に形成されていることによって誘臭はもとより害動物が容易に食する等してより効果的な期待が求め得られるのである。
【0004】
また害動物の好む芋.トウモロコシ、果物等を主材とし、これを左右に二分割し、該内部を一定の厚さの外層体Aを残してえぐり取り、適当径のえぐり空間Cを形成すると共に該空間C内に膨張材Bをを充填行うことや、外層体Aに穿孔せる小穴Aaを介して膨張材Bをを充填する手段、更に上記えぐり空間Cの内部に、外面に無数の突起針E・・を形成してなる内袋Dを配装行うことにより該害動物の消化器等の内臓内にに突起針E・・が突き刺ささる等してより効果的とすることも出来得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、この発明に係る疑似食物の形状を図面について説明すると、内部に装填せる膨張材Bは湿気、水等の作用にて面積が拡大するふくらまし粉または適当な膨張材を主材とし、これを適宜形状に固塊し、かかる固塊膨張材Bの外部に害動物の好む食物、例えば芋.トウモロコシ、人参等の粉砕粉を泥練したものを外層体Aとして被装し、且つ外観形状を害動物の好む食物に形成する。
また該害動物の好みにより例えば魚類形状や他の形状とする場合もある。
なお上記膨張材Bの充填手段として外層体Aの表部の一部に適宜径の小穴Aaを開孔し、該小穴Aaを介して膨張材Bを充填し、しかる後小穴Aaを塞口する。
【0006】
また請求項3記載の如く上記野菜、果物等を左右に二分割し、次に該内部を適当にえぐの取り、該えぐり空間C内に膨張材Bを充填し、最後に上記二分割せる外層体Aの接合面を接着剤にて張り合わせ内部に膨張材Bを有した疑似食物を形成する。
【0007】
更に請求項4記載の如く上記空間Cの内壁に、外面に無数の突起針E・・を形成してなる内袋Dを配装し、該内袋D内に内に膨張材Bを充填形成行わしめることによって上記膨張材Bによる膨張作用と伴つて無数の突起針E・・が害動物の腹内に確実に突き刺さる等してより効果的に害動物の作動に支障を生ぜしめることも出来得るのである。
【作用】
【0008】
この発明における害動物の駆除方法は上記形状に形成してなる疑似食物を害動物が多く出現する山間路または山麓に近い民家の近辺等箇所に定置するにおいて疑似食物が該害動物の好む形状に形成され、しかも誘臭があるが為に害動物が何らの疑心や警戒心を抱くことなく容易に食することが出来得る。
かくして害動物が該疑似食物を食し一定の時間経過することによって消化途中または臓内にて害動物の消化液等の作用にて外層体Aが序じょに溶解始め内部の膨張材Bに浸透し膨張材Bを膨張行わしめる、かかる膨張作用を介して胃袋等の内蔵が膨張拡大または破裂する等害動物の運動作用に大なる支障をもたらしめる。
【0009】
更にこの発明においては請求項4記載の如く外面に無数の突起針E・・を付設してなる内袋Dを用いることによって膨張材Bによる膨張作用と伴い各突起針E・・が消化器等の内壁に突き刺ささりより効果的な作用を求めことも出来得る。
【発明の効果】
【0010】
上記の如く、この発明に係る害動物の駆除方法は該害動物の好む食料の疑似餌に形成してなるものであるから害動物が何らの疑心や警戒心をも有することもなく極めて容易確実に食用する。
従って目的とする害動物の排除が長時間を要することなく短時間の効果は勿論、膨張材Bによる膨張作用が続く限り場合によっては害動物の腹内にて破裂する等してより確実な効果が期待求めることが出来得るのである。
【0011】
また請求項3項記載の如く芋、トウモロコシ、林檎等の野菜、果物を素材としかかる素材を二分割した素材の内部に一定厚さの外層体Aを残して適当径のえぐり空間C形成し、かかる空間C内に膨張材Bを直接に充填するか、もしくわ膨張材Bを予め充填せる内袋Dや、突起針Eを付設せる内袋Dを一体的に装入し最後に分割両者を接合する簡単な作業にて疑似食物が容易に求め得られる効果もある。
【0012】
更に請求項4項記載の如く、無数の突起針E・・を内袋Dの外部に付設行わしめることによって膨張材Bが膨張すると共に該突起針E・・が害動物の腹内に刺さる等してより有効な作用が求め得られることは謂うまてもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る疑似食物の一部切断せる全体図、
【図2】 同上 要部を示す疑似食物の縦断面図、
【図3】 他の実施例による要部の断面図である。
【符号の説明】
A 外層材
a 小穴
B 膨張材
C 空間
D 内袋
E 突起針

【特許請求の範囲】
【請求項1】
害動物の好む野菜、果物を主材とする食物の外層体Aの内部に害動物のだ液、胃液等等の液体作用により膨張する強力な膨張材Bを適宜量充填し、且つ上記外層体Aの外観形状を該害動物の好む野菜、果物の形状に似せた疑似食物に形成してなる疑似食物を害動物が出現する箇所に定置し、かかる疑似食物を害動物が食することによって一定の時間経過後、上記膨張材Bが該害動物のだ液、胃液等の作用にて消化器内蔵内にて序じょに膨張し、該害動物の機能作動に支障を生ぜしめようとしたことを特徴とする害動物の駆除方法。
【請求項2】
上記1項記載の野菜、果物を主材とする食物の外層体Aの一部に小穴Aaを穿孔設け、該小穴Aaを介して内部の一部を残して内肉をえぐり出してえぐり空間Cを形成を形成すると共に該空間C内に害動物の胃液等の液体作用にて膨張する膨張材Bを充填し、且つ上記外層体Aの外観形状を害動物の好む芋.トウモロコシ、林檎等の野菜、果物形状に似せた疑似食物に形成したことを特徴とする害動物の駆除用の疑似食物。
【請求項3】
上記2項記載の害動物の好物である芋.トウモロコシ、林檎等の食材を左右に二分割し、該内部を一定の厚さの外層体Aを残してえぐり取り適当径のえぐり空間Cを形成すると共に該空間C内に適当量の膨張材Bを充填し、しかる後に上記分割両者を接合材にて一体的に接合形成せしめたことを特徴とする害動物の疑似食物。
【請求項4】
上記請求項3項記載の芋.トウモロコシ等の食材のえぐり空間Cの内部に、外面に無数の突起針E・・を形成すると共に内部に適宜量の膨張材Bを充填してなる内袋Dを一体的に配装せしめたことを特徴とする害動物の疑似食物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−170459(P2012−170459A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−55921(P2011−55921)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(396025012)
【Fターム(参考)】