説明

家具内空気調整器具

【課題】取付性に難点があったり、少量しか収納出来なかった。
【解決手段】屈曲帯状で矩形中空状に形成すると共に多数の通気孔4、4a…を有したケー
ス本体2内に、臭成分吸着による脱臭機能を備えた複数の球状セラミックスの機能保有球
体を転動自在に収容した脱臭器具(家具内空気調整器具)であって、ケース本体2は、中
間連結部9の上下方が湾曲部7で、側面視で全体的に略S字状とすると共に、ケース本体
2内に配置した略S字状の金属棒6を上方湾曲部7の下面壁および下方湾曲部8の上面壁
に夫々沿わせることによって、多量の脱臭剤(機能保有球体)を収容しても容器は変形し
ないことによって、永続的な使用を可能とする。
又、変形、破損しない容器に他部材を吊り下げることも可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、水平架設のハンガーパイプを有するタンス、下駄箱等の家具内に設
置し、家具内の空気成分を調整する家具内空気調整器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、洋服タンスに使用する家具内空気調整器具としては、底板上に載置する
ものの他、ハンガー本体に、防虫剤又は芳香剤を包装した状態で一体的に保持した衣服ハ
ンガーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3022628号公報(請求項1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記衣服ハンガーは、衣服を掛け防虫剤等を保持する本体が半円弧状で
ある為に防虫剤等の取付けが容易でなく、又限られたスペースに取付ける為に防虫剤等の
容量が限定され、即ち、容量が小さいと全体への効果が限定的であり、或いは、容量を大
きくするとハンガーパイプへの係止部が変形し、脱落する危険性を有していた。
【0005】
又、底板上に載置する大型のものでは、衣服の出し入れ時に引っ掛けたり、転倒させる
懸念があり、タンス内全体への波及作用が小さい奥隅部へ載置せねばならなかった。
或いは、ハンガーパイプに係止可能な形状とすると、ハンガーパイプの一部を専有して
収納スペースを減少させる欠点を有していた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記従来技術に基づく、取付性に難点があったり、少量しか収納出来ない課
題、或いは、設置場所や衣服収納スペースの課題に鑑み、屈曲帯状で矩形中空状に形成す
ると共に多数の通気孔を有したケース本体内に、臭成分吸着による脱臭機能を備えた複数
の球状セラミックスの機能保有球体を転動自在に収容した脱臭器具(家具内空気調整器具
)であって、ケース本体は、中間連結部の上下方が湾曲部で、側面視で全体的に略S字状
とすると共に、ケース本体内に配置した略S字状の金属棒を上方湾曲部の下面壁および下
方湾曲部の上面壁に夫々沿わせることによって、多量の脱臭剤(機能保有球体)を収容し
ても容器が変形しないことによって、永続的な使用を可能と成し、更に、中央寄りのハン
ガーパイプに係止することにより、全体への波及作用を促進したり、又強化容器に重量衣
服を吊り下げても容器の変形や折損が防止されることにより、下方湾曲部を被係止部と成
して他の衣服ハンガーを係止する様にして、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
要するに本発明は、屈曲帯状で矩形中空状に形成すると共に多数の通気孔を有したケー
ス本体内に、屈曲帯状で矩形中空状に形成すると共に多数の通気孔を有したケース本体内
に、成分の吸着又は放出による脱臭機能、消臭機能、防虫機能又は芳香機能を有した複数
の機能保有球体を転動自在に収容したので、容量大のケース本体に収容した機能保有球体
を多量化して家具内の脱臭機能等を向上させると共に、衣服等の取り出し収納時に家具内
空気調整器具が揺れることにより、機能保有球体は転動して通気孔との位置が変化し、脱
臭作用等の著しい低下を防止することが出来る。
又、ケース本体は、中間連結部の上下方が湾曲部で、側面視で全体的に略S字状とした
ので、上方の湾曲部で家具内のハンガーパイプに容易に係止することが出来、又上下対称
のS字状で容量を増大すると共にバランスが取れて見栄えを良好にすることが出来、更に
、S字状による下方湾曲部を被係止部と成した時に、別途係止所望部材の係止方向が直交
方向となり、吊下方向の選別自由度が上昇する。
又、ケース本体内に配置した略S字状の金属棒を上方湾曲部の下面壁および下方湾曲部
の上面壁に夫々沿わせたので、ハンガーパイプへ係止する上方湾曲部の変形抵抗力、強度
を増大して容器変形を防止することが出来、更に、下方湾曲部に他の衣服ハンガーを係止
して収納スペース減少を防止しつつ、中央寄りに係止させて空気調整作用を収納スペース
全体に及ぼすことが出来る。
【0008】
機能保有球体は臭成分吸着による脱臭機能を備えた球状セラミックスと成したので、微
細多孔質で臭成分を吸着して脱臭することが出来ると共に、天日干し等の加熱で吸着成分
を分解して再生し、永続的に使用することが出来る。
【0009】
金属棒は上下の湾曲部と中間連結部の横断部を連接個所で屈曲形成したので、湾曲部か
ら接線方向で一体の添合部を含む連接個所までの湾曲部がケース本体の水平壁に長距離に
渡って線接触し、変形抵抗力を発揮して強度向上することが出来、又金属棒の横断部をケ
ース本体の中間連結部で横断させたので、ケース本体への金属棒の非接触状態を大幅に減
少することが出来、又横断部が収納空間を減少させず機能保有球体の収容数を減少させな
かったり、収納空間を分割することが出来、又ケース本体の内部に設けた保持体に金属棒
の横断部を係止したので、荷重が金属棒に作用しても係止個所の反力で金属棒に位置変動
が発生せず、金属棒による変形抵抗力を確保、維持することが出来る。
【0010】
ケース本体は左右一対の断面コ字状の収納枠を組付けて構成したので、一方の収納枠に
機能保有球体を収容後に他方の収納枠を組付けることにより、機能保有球体の収容、製品
組立を容易にすることが出来、又収納枠の立面壁から内方に相互係合する連結柱を複数個
所で夫々突設したので、機能保有球体を収容した一方の収納枠に他方の収納枠を当てがう
だけで一対の収納枠を強固に連結固定することが出来、又複数個所の連結柱で収納空間を
分割して個々の収納部屋に機能保有球体を収容することにより、多数の機能保有球体が下
方部に密集せずに転動容易とすることが出来ると共に、上方湾曲部にも機能保有球体を配
置することが出来る。
【0011】
一方の収納枠の立面壁に設けた多数の通気孔は、円形開口の中央部に配置した円板から
放射状に細幅の連結脚を突設すると共に、該連結脚の先端を円形開口縁に一体連結して、
複数の湾曲帯状の通気小孔と成したので、開口面積が小さくなって機能保有球体が脱落す
ることなく、又一部の円板の内面に一方の連結柱を一体形成すると共に、他方の収納枠の
立面壁から内方突設した他方の連結柱と一方の連結柱を係合させたので、一面から見た時
に連結柱の有無に拘わらず多数の通気孔が略同一形状で違和感なく見栄えを向上すること
が出来る。
【0012】
一対の収納枠の水平壁に相互嵌合する係合凹凸を長手方向に夫々設けたので、ケース本
体の側面中央部における一対の収納枠の組付面を密接状態にすることが出来る等その実用
的効果甚だ大である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3に示す様に、本発明に係る家具内空気調整器具1は、屈曲帯状で矩形中空状に
形成された合成樹脂製のケース本体2内に、家具内の空気成分の吸着又は放出で各種機能
を有する複数の機能保有球体3、3a…が収容されて構成され、ケース本体2に設けた通気
孔4、4a…を介して成分の吸着又は放出が行われる様にしている。
機能保有球体3、3a…は各種機能のものから選択可能であり、機能保有球体3、3a…に
家具内空気の臭成分を吸着させる脱臭機能のものとしたり、機能保有球体3、3a…から各
種成分を家具内空気に放出させる消臭機能、防虫機能又は芳香機能のものから選択する。
例えば、機能保有球体3、3a…が脱臭機能を有するものとしては、臭成分吸着による脱
臭機能と種々加熱による再生機能を有する球状セラミックスがあり、機能保有球体3、3a
…が消臭機能、防虫機能又は芳香機能を有するものとしては、一般に使用されている樟脳
、ナフタリン、各種香料などがある。
又、ケース本体2内に収容する機能保有球体3、3a…は、後述する様に、通気孔4、4a
…との関係である程度の大きさのものと成すが、成分放出のものでは、大きさ変化が無い
、又は、小さい多孔質の担持体に成分を含浸したり、下面側の通気孔4、4a…を省略した
ものが好ましい。
【0014】
ここで、家具内空気調整器具1を脱臭器具とする場合であって、機能保有球体3、3a…
としてケース本体2内に収容する球状セラミックスについて説明する。
球状セラミックスは、炭素粒子、コバルト、マンガン、ジルコニウム等の酸化物、ペタ
ライト(リチウム長石)、浄化石、麦飯石等を適宜混合し、粘土類を混合して球状に焼成
して形成されている。
球状セラミックスは、微細多孔質に形成され、臭成分を吸着するといった脱臭機能を有
すると共に、天日干し、外気内放置等の加熱により吸着された臭成分は分解し、球状セラ
ミックスの脱臭機能は再生可能である。
尚、本発明の実施形態における球状セラミックスの成分は、活性炭粉末、蛙目粘土、浄
化石粉末および酸化コバルトを、水と共に混練し、球状に成形したものを約900℃で還
元焼成して、球状セラミックスを形成した。
又、球状セラミックスの表面に、光触媒(二酸化チタン)その他の触媒や分解物質をコ
ーティングしたり、成分の一部として含有させても良い。
【0015】
次に、ケース本体2について説明する。
図1〜3に示す様に、ケース本体2は、断面が約コ字状で多数の通気孔4、4a…を有し
た左右一対の収納枠5、5aを組付けて成ると共に、内部に金属棒6を収納し、正面視でケ
ース本体2は略S字状の屈曲帯状と成っており、具体的には、約270度の円弧状の上下
方湾曲部7、8を中間の略直線状の連結部9で連結して略S字状としている。
図7、8に示す様に、対向する一対の収納枠5、5aは立面壁10の端部から内方側に一対
の水平壁11、11a を突設して成り、一対の収納枠5、5aを対向組付けした時に、左右の収
納枠5、5aの水平壁11、11a の先端同士が接合し、立面壁10および水平壁11、11a で断面
矩形状の収納空間12が形成されて機能保有球体3、3a…を収容している。
尚、水平壁11、11a は一対のものと説明したが、S字状の外周を一周することでは1枚
の水平壁である。
【0016】
図7〜9に示す様に、収納枠5、5aの立面壁10に所定間隔で通気孔4、4a…を設けると
共に、立面壁10と水平壁11、11a のコーナー部に所定間隔で小面積の通気孔4、4a…を設
けており、立面壁10に設けた通気孔4、4a…は後述する様に3個1群の小面積の通気小孔
13、13a …から成り、立面壁10等に設けた通気孔4、4a…は機能保有球体3、3a…の直径
より小径と成している。
機能保有球体3、3a…の大きさは、図4、7、8に示す様に、収納空間12内で幅方向に
2個を配列できる大きさとしたり、図5に示す様に、幅方向1個で大きめとしても良く、
即ち、機能保有球体3、3a…の大きさは収納空間12内で転動自在で通気孔4、4a…より大
きければ良い。
【0017】
図6、7、8に示す様に、収納枠5、5aの水平壁11、11a の先端には、長手方向の周壁
方向に雌雄嵌合する係合凹凸14、14a を夫々形成すると共に、図8、9に示す様に、水平
壁11、11a の内方側で金属棒6が配置される個所、即ち、上方湾曲部7の下面壁側、中間
連結部9における上面壁側の上部と下面壁側の下部、下方湾曲部8の上面壁側の各所に保
持突起15、15a …を内方突設している(一部は図4参照)。
【0018】
又、図1、3に示す様に、立面壁10に設けた通気孔4、4a…の一部に代えて、対向する
立面壁10内面から内方側に先端が相互嵌合する連結柱16、16a を突出形成しており、図6
に示す様に、一方の連結柱16a は筒状の雌型で他方の連結柱16は突起中空棒状の雄型で、
雌型は中央挿通孔を有した底部を被着座部17a と成すと共に、雄型は中間に設けた膨出突
起を着座部17と成し、合成樹脂の弾力性を利用して係合している。
尚、先端が嵌合する連結柱16、16a の形状は、一対の収納枠5、5aを組付けた時に係止
できれば、雌雄型の形状は問わず、例えば、中空部を省略したり、嵌合部に縦スリットを
設けた分割体と成しても良い。
又、一対の収納枠5、5aを連結柱16、16a で係合しているが、機能保有球体3、3a…の
取り換えを考慮して着脱容易に係合しても良い。
【0019】
図1、3に示す様に、ケース本体2内に収納配置された金属棒6は全体形状が略S字状
であり、上方の湾曲部18、中間の連結部19、下方の湾曲部20から構成し、上下方の湾曲部
18、20はケース本体2より若干小径と成すと共に、連結部19は屈曲形成している。
図4、5に示す様に、金属棒6の上方湾曲部18はケース本体2の上方湾曲部7の下面壁
21(水平壁11、11a の一部)上に接し、金属棒6の下方湾曲部20はケース本体2の下方湾
曲部8の上面壁22(水平壁11、11a の一部)に接し、金属棒6の連結部19はケース本体2
の連結部9内に配置されている。
ケース本体2の連結部9が略直線状であることに対して、金属棒6の連結部19は折曲し
ており、連結部19の上下部は、上下方の湾曲部18、20の端部から接線方向に延長された略
直線状の添合部19a 、19c と成し、連結部19の中間部は上下の添合部19a 、19c との連接
個所で屈曲部19d 、19e を介在して連結する横断部19b と成し、該横断部19b はケース本
体2の連結部9内を傾斜横断する状態となっている。
そして、連結部19の横断部19b は収納枠5、5aの立面壁10から突設した2条の係止片か
ら成る保持体23に嵌合させ、金属棒6における連結部19の添合部19a はケース本体2の連
結部9における傾斜上面壁側の上部(水平壁11、11a の一部)と傾斜下面壁側の下部(水
平壁11、11a の一部)に線接触している。
尚、金属棒6は横断部19b を設けたが、上下の湾曲部18、20を直線状の連結部19で連結
一体化しても良い。
【0020】
図9に示す様に、収納枠5、5aの立面壁10に多数設けた通気孔4、4a…は、その形状を
円形開口24の中央に小径の円板25を配置すると共に、該円板25から連結脚26、26a …を放
射状に突出して円形開口24の開口縁に接続することにより、帯状の通気小孔13、13a …を
3個1群で形成している。
一方、ケース本体2の立面壁10に設けた多数の通気孔4、4a…の内、一部は連結柱16、
16a と成しているが、一方の収納枠5への雄型の連結柱16の設置個所では通気孔4、4a…
の機能を併せて有すると共に、側面視で類似形状と成している。
即ち、通気孔4、4a…の円板25、連結脚26、26a …より若干大きくした円板28、連結脚
29、29a …で構成し、具体的には円形開口27の中央に小径の円板28を配置すると共に、該
円板28から連結脚29、29a …を放射状に突出して円形開口27の開口縁に接続することによ
り、帯状の通気小孔30、30a …(通気小孔13、13a …より小径)を形成し、更に、円板28
から内方側に連結柱16を突出形成している。
【0021】
次に本発明に係る家具内空気調整器具の作用について脱臭機能を中心に説明する。
ケース本体2の上方の湾曲部7をタンス等の家具内に水平架設されたハンガーパイプ31
に外嵌状態で引っ掛けて、機能保有球体3、3a…として臭成分吸着による脱臭機能を備え
た複数の球状セラミックスを収容した家具内空気調整器具1をタンス(家具)内に収容す
る。
タンス内等に家具内空気調整器具1が収納された時、空気中の臭成分はケース本体2の
通気孔4、4a…を通過して機能保有球体3、3a…に臭成分が吸着され、衣服、履物等の家
具内収納品の出し入れ時等の空気流動や家具内空気調整器具1の揺動で、通気孔4、4a…
を空気が通過流動し、臭成分の吸着は効率良く行われる。
【0022】
又、ケース本体2内の収納空間12は連結柱16、16a および金属棒6の横断部19b を係止
する保持体23で複数の収納部屋32、32a …に分割されているため、1空間への収容数が少
なくて機能保有球体3、3a…は転動性が高い。
そして、洋服の出し入れ時に、家具内空気調整器具1が揺動されたり、振動が伝達し、
機能保有球体3、3a…は転動して通気孔4、4a…に臨む機能保有球体3、3a…の表面の位
置が変わり、脱臭機能が維持される。
【0023】
所定期間使用すると、機能保有球体3、3a…における臭成分の吸着機能は低下するが、
タンス等から屋外に出して天日干し、大気での自然放置、その他の手段で加熱を行うこと
により、吸着されている臭成分は分解し、機能保有球体3、3a…の臭成分の吸着機能が再
生される。
【0024】
上記作用説明では脱臭機能について説明したが、その他の機能である消臭、防虫または
芳香機能の場合には、脱臭機能に比して成分の吸着と放出が相違したり、通気孔4、4a…
における通過方向が逆である。
例えば、芳香機能の場合には機能保有球体3、3a…から芳香成分が放出され、通気孔4
、4a…を通過して家具内空気に拡散混合して空気成分を調整し、又空気流動、揺動および
転動による作用は同一である。
【0025】
図10は家具内空気調整器具1を衣服ハンガー33(別途収納所望部材)のハンガーフッ
クとして使用する場合を示す図であり、上下の湾曲部7、8はハンガーパイプ31への係止
部となると共に衣服ハンガー33の被係止部となる。
この使用例における衣服ハンガー33は、棒材を屈曲させた簡易ハンガーではなく、背広
、コート、着物等の厚手(重量)衣服用のハンガーで、本体部34に対して上方のフック部
35が回転するものであったり、本体部34の長手方向の直交方向にフック部35を突出させた
ものである。
ハンガーパイプ31へ家具内空気調整器具1の上方の湾曲部7を係止した状態では、下方
の湾曲部8へはハンガーパイプ31の中心軸方向から係止することにより、衣服ハンガー33
の本体部34や吊り下げられた衣服36は他の衣服と同様に整列する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る家具内空気調整器具の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の背面図ある。
【図4】一方の収納枠を取り外すと共に通気孔を省略した図である。
【図5】図4において、大径の機能保有球体を収容した図である。
【図6】図1のA−A断面図である。
【図7】図1のB−B断面図である。
【図8】図1のC−C断面図である。
【図9】収納枠内側の部分拡大図である。
【図10】家具内空気調整器具の使用例を示す図である。
【符号の説明】
【0027】
1 家具内空気調整器具
2 ケース本体
3、3a… 機能保有球体
4、4a… 通気孔
6 金属棒
7 湾曲部
8 湾曲部
9 連結部
10 立面部
11、11a 水平壁
13、13a … 通気小孔
14、14a 係合凹凸
16 連結柱
18 湾曲部
19 連結部
19a 添合部
19b 横断部
19c 添合部
19d 屈曲部
19e 屈曲部
20 湾曲部
21 下面壁
22 上面壁
23 保持体
24 円形開口
25 円板
26、26a … 連結脚
27 円形開口
28 円板
29、29a … 連結脚
30、30a … 通気小孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屈曲帯状で矩形中空状に形成すると共に多数の通気孔を有したケース本体内に、成分の
吸着又は放出による脱臭機能、消臭機能、防虫機能又は芳香機能を有した複数の機能保有
球体を転動自在で収容した家具内空気調整器具であって、
ケース本体は、中間連結部の上下方が湾曲部で、側面視で全体的に略S字状とすると共
に、ケース本体内に配置した略S字状の金属棒を上方湾曲部の下面壁および下方湾曲部の
上面壁に夫々沿わせたことを特徴とする家具内空気調整器具。
【請求項2】
機能保有球体は臭成分吸着による脱臭機能を備えた球状セラミックスと成したことを特
徴とする請求項1記載の家具内空気調整器具。
【請求項3】
金属棒は上下の湾曲部と中間連結部の横断部を連接個所で屈曲形成し、金属棒の横断部
をケース本体の中間連結部で横断させ、ケース本体の内部に設けた保持体に金属棒の横断
部を係止したことを特徴とする請求項1又は2記載の家具内空気調整器具。
【請求項4】
ケース本体は左右一対の断面コ字状の収納枠を組付けて構成し、収納枠の立面壁から内
方に相互係合する連結柱を複数個所で夫々突設したことを特徴とする請求項1、2又は3
記載の家具内空気調整器具。
【請求項5】
一方の収納枠の立面壁に設けた多数の通気孔は、円形開口の中央部に配置した円板から
放射状に細幅の連結脚を突設すると共に、該連結脚の先端を円形開口縁に一体連結して、
複数の湾曲帯状の通気小孔と成し、一部の円板の内面に一方の連結柱を一体形成すると共
に、他方の収納枠の立面壁から内方突設した他方の連結柱と一方の連結柱を係合させたこ
とを特徴とする請求項4記載の家具内空気調整器具。
【請求項6】
一対の収納枠の水平壁に相互嵌合する係合凹凸を長手方向に夫々設けたことを特徴とす
る請求項4又は5記載の家具内空気調整器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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