説明

家畜の子宮深部注入用器具

【課題】
少なくとも内側カテーテルに単一の樹脂系素材のみを用いつつ、十分な弾力性を持たせて子宮深部への挿入を行うことができ、経済的にも有利に供給できる胚移植用カテーテルを提供する。
【解決手段】
遠位端に家畜の子宮頚管内への固定部4を備え、近位端と遠位端とがともに開口するチューブ2よりなるガイドカテーテル1と、このガイドカテーテルに摺動可能に挿通され、近位端と遠位端とがともに開口するチューブ6よりなり、近位端から供給される胚などの注入物を入れた移植用液を遠位端へ導いて、家畜の子宮深部に導く内側カテーテル5とを備え、前記内側カテーテルを、外径が2.7mm以上、3.3mm以下、内径が0.45mm以上、0.55mm以下であって、その許容誤差を±10%とした熱可塑性合成樹脂材で構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、畜産分野で用いられる受精卵(胚)移植や人工授精のための器具に関し、より詳しくは受精卵を非外科的手段によって移植するのに好適な器具に関する。
【背景技術】
【0002】
家畜ではより優良な種を効率的に得ることを目的として、家畜の体内外で受精させた胚の移植技術の利用に期待がかけられている。
【0003】
しかしながら例えば豚での胚移植は主に開腹手術により行われ、技術的には確立されていて70%程度の受胎率と平均7頭程度の産子が得られるという成果をあげているが、特殊な設備・技術を必要とし、しかも受胚豚への手術による侵襲が大であるため、一般的には普及していない。
【0004】
一方、開腹手術を行わずに、子宮頚管経由で胚を子宮内に導入する非外科的胚移植は、近年その方法についての報告がなされはじめており(例えば、非特許文献1、2参照)、開腹手術の必要がないことから受胚豚への負担が軽く、生産現場での実施も可能であることから、実用的な胚移植技術として早急な開発・普及が望まれていた。
【0005】
上述した非外科的胚移植では、以前から人工授精用として普及していたカテーテルを胚移植用に改良した受精胚注入用器具(カテーテル)や、受精胚の移植用として特別に設計した様々なカテーテル(例えば、非特許文献1参照)が用いられているが、受胎性(受胎率、産子数など)が低かった。
【0006】
そこで近年、受胎性が外科的移植と同程度であるカテーテルを用いた非外科的移植法が報告された(例えば、特許文献1、非特許文献2参照)。
この報告で用いられたカテーテルは3層式で、中間に金属コイル等の金属材料を入れて弾力性を持たせることで子宮深部への挿入を可能にしているが、このカテーテルは構造が複雑なため、製造にコストがかかる。
【0007】
また最近、この構造を模したカテーテルが国内でも販売されるようになったが、構造が複雑で衛生管理等の品質管理が煩雑であること、金属材料を使用するので豚に傷をつけてしまうおそれがあること、などの安全性の面での解決すべき課題が残存しており、動物用医療用具としては市販されていないのが現状である。
【0008】
【特許文献1】米国特許第6695767号明細書
【非特許文献1】ダブリュー・ヘイゼレガー、ビー・ケンプ(W. Hazeleger and B. Kemp)、「豚胚移植における近年の進展(Recent developments in pig embryo transfer)」、「セリオジェノロジー(Theriogenology)」、(米国)、2001年11月1日、第56巻、第8号、 p.1321-1331
【非特許文献2】エミリオ・エー・マルティネス(Emilio A. Martinez)、外13名、「豚における子宮深部への胚の非外科的移植の成功(Successful nonsurgical deep uterine embryo transfer in pigs)」、「セリオジェノロジー(Theriogenology)」、(米国)、2004年1月1日、 第61巻、第1号、p.137-146
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
発明者らは、製造上のコストを抑えるため、少なくとも内側カテーテルに単一の樹脂系素材のみを用いつつ、十分な弾力性を持たせて子宮深部への挿入を行うことができ、経済的にも有利に供給できる胚移植用カテーテルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る家畜の子宮深部注入用器具は、遠位端に家畜の子宮頚管内への固定部を備え、近位端と遠位端とがともに開口するチューブよりなるガイドカテーテルと、このガイドカテーテルに摺動可能に挿通され、近位端と遠位端とがともに開口するチューブよりなり、近位端から供給される胚などの注入物を入れた移植用液を遠位端へ導いて、家畜の子宮深部に導く内側カテーテルとを備え、前記内側カテーテルを、外径が2.7mm以上、3.3mm以下、内径が0.45mm以上、0.55mm以下であって、その許容誤差を±10%とした熱可塑性合成樹脂材で構成したものとしてある。
【0011】
本発明の請求項2に係る家畜の子宮深部注入用器具は、前記内側カテーテルの遠位端に、先端が半円球状を呈し、側面に中空内部と連通する送出孔を備えるキャップを設けたものとしてある。
【0012】
本発明の請求項3に係る家畜の子宮深部注入用器具は、前記キャップを、前記内側カテーテルを構成するチューブと同素材で構成したものとしてある。
【0013】
本発明の請求項4に係る家畜の子宮深部注入用器具は、前記内側カテーテルを構成するチューブの素材をポリエチレンで構成したものとしてある。
【0014】
本発明の請求項5に係る家畜の子宮深部注入用器具は、前記ガイドカテーテルの近位端に、端部が閉止されたキャップ状のグリップ部を着脱可能に設けてなる構成のものとしてある。
【0015】
本発明の請求項6に係る家畜の子宮深部注入用器具は、前記内側カテーテルを、前記ガイドカテーテル内に挿通させた状態において遠位端をガイドカテーテルの遠位端から30cm以上突出できる十分な長さに設定した構成のものとしてある。
【0016】
本発明の請求項7に係る家畜の子宮深部注入用器具は、前記内側カテーテルの近位端に、この内側カテーテルの外周に嵌合する前部と、前記注入物を収容したストロー管や移植液を充填した注射筒の先端を接続するための内径を有する後部とよりなる略2段筒状の接続筒を設けたものとしてある。
【0017】
本発明の請求項8に係る家畜の子宮深部注入用器具は、前記後部における内面に、内径の異なる複数の段部を形成し、先端の外径の異なる前記ストロー管や注射筒の先端に異なる段部で嵌合できるように構成したものとしてある。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る子宮深部注入用器具によれば、外科的な移植のような特殊な設備や施術者を必要としないので、生産農場で胚移植を行うことができ、移植技術の普及に資することができる。
【0019】
また、樹脂系素材を材料としているため、製造コストを低く抑えることができるとともに安全性が極めて高く、このことによっても移植技術のさらなる普及、発展に貢献することができる。
【0020】
さらに、本発明の器具によって人工授精を行った場合には、精子を子宮深部へ確実に導くことができ、したがって従来法に比べ多くとも1/10程度の少ない精子数で従来法と同様の成績を期待することができ、広範な利用を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係る家畜の子宮深部注入用器具の実施例を添付図面に示す具体例に基いて詳細に説明する。
ガイドカテーテル1は、図1に示されるように両端が開口するチューブよりなるガイドカテーテル本体2の近位端と遠位端にそれぞれグリップ部3と子宮頚管内への固定部4とを備えており、全長を60cm程度としてある。
【0022】
前記ガイドカテーテル本体2は、例えばポリエチレン、ポリウレタン、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂材で構成してあって、外径を7mm、内径を3.5mm程度として、ある程度の柔軟性を担保してある。
【0023】
前記グリップ部3は、近位端側が閉ざされたキャップ状に構成してあって、ガイドカテーテル本体2とは着脱可能に嵌合せしめてあり、グリップ部3周囲には図示を省略した適宜の突起や溝を形成してあって、このグリップ部3を握った状態でガイドカテーテル1全体を軸回りに回動操作できるように構成してある。
【0024】
前記固定部4は外周面に螺旋状に連続する突条4aを有しており、ガイドカテーテル2を家畜の子宮頚部に挿入した際に、この突条が子宮頚部内面におけるひだに係合する形状になっている。
【0025】
また、固定部4はガイドカテーテル本体2よりも柔軟な素材、例えばシリコーン樹脂で構成してあって、固定部の遠位端はガイドカテーテル本体2の遠位端よりも突出するように設けてあり、器具の挿入の際にガイドカテーテル本体2の遠位端が家畜の膣や子宮内を傷つけるのを防止している。
【0026】
上述したガイドカテーテル1に挿通される内側カテーテル5は、全長が120cm程度のものとしてあって、図2に示されるように両端が開口するチューブよりなる内側カテーテル本体6の近位端と遠位端にそれぞれ接続筒7とキャップ8とを備えている。
【0027】
前記内側カテーテル本体6は、例えばポリエチレン、ポリウレタン、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂材で構成してあって、外径は前記ガイドカテーテル内に円滑に挿通でき、かつ家畜の子宮角内に確実に進入させることのできる寸法で3mm程度としてあり、また内径は内側カテーテル本体6に十分な弾性(いわゆるコシ)を持たせるに足る肉厚を得ることができ、かつ注入物を円滑に送り出すことのできる0.5mm程度としてある。
また、上記寸法では内側カテーテル本体内の容量が約1cm程度と極めて小であり、貴重な受精胚や貴重品種の精液を有効に導くことができる。
なお、上記内外径の許容誤差は10%程度とする。
【0028】
前記接続筒7は、内側カテーテルの外周に嵌合する前部9と、前記注入物を収容したストロー管や移植液を充填した注射筒の先端を接続するための内径を有する後部10とよりなる略2段筒状に構成してあって、前記後部10における内面に、内径の異なる複数の段部を形成してある。
【0029】
具体的には、例えば開口端部側から大内径部10a、中内径部10bおよび小内径部10cを備えて段部を構成してあり、大内径部10aには容量の比較的大なる注射筒の先端部を嵌合できるように、中内径部10bには容量の比較的小なる注射筒の先端部を嵌合できるように、小内径部10cには注入物を収容したストロー管11を嵌合できるようにしてあって、各内径部には若干の先細りテーパーを付してあって、注射筒12先端部やストロー管と確実な接続を行うことができるようにしてある。
【0030】
また、接続筒7の前部9は内側カテーテル本体6の近位端に締まり嵌めや溶着等の手段で強固に接続してある。
【0031】
前記キャップ8は、先端が略半円球状を呈し、側面に中空内部と連通する送出孔8aを備える構成としてあって、このキャップは前記内側カテーテル本体6と同素材の、例えばポリエチレンで構成してある。
【0032】
このようにキャップを内側カテーテル本体と同素材で構成することにより、経時的あるいは温度等の条件の変動または滅菌等の各種処理に伴って内側カテーテル本体6とキャップ8に収縮などの微小な変形を生じても、キャップが内側カテーテル本体から脱落しにくいというメリットがある。
【0033】
そして、キャップ8の前記送出孔8aに連通する中空内部側の開口は内側カテーテル本体6の遠位端における開口に臨んでおり、またキャップは内側カテーテル本体の遠位端の外周に締まり嵌めによって固定してある。
【0034】
次に、上述のように構成した本発明に係る家畜の子宮深部注入用器具を豚に使用する場合の使用手順について説明する。
まず、ガイドガイドカテーテル1を膣内に挿入して固定部4を子宮頚管の入口まで(固体によって異なるが、30cm程度)送り込み、前記グリップ部3を操作して固定部4まわりの螺旋状に形成した突条4aが子宮頚管内に螺入するようにガイドカテーテル1全体を回動させ、固定部を子宮頚管内に固定する。
【0035】
その後、前記グリップ部3を外してガイドカテーテル1の近位端を開口させ、この開口からガイドカテーテル内に、予め内部に移植用培養液を満たしておいた内側カテーテル5を挿入し、この内側カテーテルを押し進め、ガイドカテーテルの先端から突出させて内側カテーテルの遠位端を子宮深部たる子宮角内に挿入する。
【0036】
上記内側カテーテル5は、その遠位端がガイドカテーテル1の先端より少なくとも30cm以上奥まで到達するように送り込み、遠位端が所要位置に到達したことは、ガイドカテーテル1と内側カテーテル5の全長の差から知ることができる。
【0037】
すなわち、本実施例ではガイドカテーテル1を60cm程度、内側カテーテルを120cm程度としてあるので、ガイドカテーテルの近位端から外部に導出されている部分の内側カテーテルの長さが30cm未満となることにより確認することができる。
【0038】
上述した手順によって内側カテーテル5の遠位端が所要の位置まで挿入されたことを確認した後、内側カテーテル近位端の接続筒7に、予め容量1mmの注射筒12に移植用培養液を満たして、その先端に基端を接続しておいたストロー管11の先端を接続し、注射筒12の操作によってストロー管内の注入物を子宮深部に送り込む。
【0039】
次いで、ストロー管、注射筒を接続筒7に接続したままの状態で、内側カテーテル5をその遠位端のキャップ8がガイドカテーテル1の遠位端の位置に戻るまで引き抜き、その後内側カテーテル5をガイドカテーテル1とともに抜去する。
【0040】
なお、内側カテーテル5のキャップ8がガイドカテーテル1の遠位端に達したことは、内側カテーテル本体6の外周からわずかに外周に拡径したキャップ外周がガイドカテーテル1先端の固定部における開口端と接触してわずかな抵抗を生じることで知ることができる。
【0041】
上述した手順により、人工受精後に子宮灌流にて回収した受精胚を、発情周期を2日遅らせた代理母豚に移植したところ、70%の受胎率と、平均7.1頭の産子が得られ、外科的な胚移植とほぼ同等の良好な結果を得ることができた。
【0042】
上述の例においては豚の胚移植の場合に基いて操作手順を説明したが、他の家畜への応用や胚移植ではなく少量の精子数で事が足りる子宮深部への人工授精に利用する場合もある。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る器具を構成するガイドカテーテルを一部破断して示す平面図。
【図2】本発明に係る器具を構成する内側カテーテルを一部破断して示す平面図。
【図3】内側カテーテルにおける接続筒部分の一部破断拡大平面図。
【図4】内側カテーテルにおけるキャップ部分の一部破断拡大平面図。
【図5】使用状態の一例を示す平面図。
【符号の説明】
【0044】
1 ガイドカテーテル
2 ガイドカテーテル本体
3 グリップ部
4 固定部
5 内側カテーテル
6 内側カテーテル本体
7 接続筒
8 キャップ
9 前部
10 後部
11 ストロー管
12 注射筒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠位端に家畜の子宮頚管内への固定部を備え、近位端と遠位端とがともに開口するチューブよりなるガイドカテーテルと、このガイドカテーテルに摺動可能に挿通され、近位端と遠位端とがともに開口するチューブよりなり、近位端から供給される胚などの注入物を入れた移植用液を遠位端へ導いて、家畜の子宮深部に導く内側カテーテルとを備え、
前記内側カテーテルを、外径が2.7mm以上、3.3mm以下、内径が0.45mm以上、0.55mm以下であって、その許容誤差を±10%とした熱可塑性合成樹脂材で構成してなる家畜の子宮深部注入用器具。
【請求項2】
前記内側カテーテルの遠位端に、先端が半円球状を呈し、側面に中空内部と連通する送出孔を備えるキャップを設けてなる請求項1に記載の家畜の子宮深部注入用器具。
【請求項3】
前記キャップを、前記内側カテーテルを構成するチューブと同素材で構成してなる請求項2に記載の家畜の子宮深部注入用器具。
【請求項4】
前記内側カテーテルを構成するチューブの素材をポリエチレンで構成してなる請求項1または3に記載の家畜の子宮深部注入用器具。
【請求項5】
前記ガイドカテーテルの近位端に、端部が閉止されたキャップ状のグリップ部を着脱可能に設けてなる請求項1に記載の家畜の子宮深部注入用器具。
【請求項6】
前記内側カテーテルを、前記ガイドカテーテル内に挿通させた状態において遠位端をガイドカテーテルの遠位端から30cm以上突出できる十分な長さに設定してなる請求項1に記載の家畜の子宮深部注入用器具。
【請求項7】
前記内側カテーテルの近位端に、この内側カテーテルの外周に嵌合する前部と、前記注入物を収容したストロー管や移植液を充填した注射筒の先端を接続するための内径を有する後部とよりなる略2段筒状の接続筒を設けてなる請求項1に記載の家畜の子宮深部注入用器具。
【請求項8】
前記後部における内面に、内径の異なる複数の段部を形成し、先端の外径の異なる前記ストロー管や注射筒の先端に異なる段部で嵌合できるように構成してなる請求項7に記載の家畜の子宮深部注入用器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−206881(P2008−206881A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48345(P2007−48345)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 〔研究集会名〕第142回 日本獣医学会学術集会〔主催者名〕第142回 日本獣医学会学術集会 会長 那須哲之〔開催日〕2006年9月22日(金)〜24日(日) 〔刊行物等〕〔発行者名〕日本SPF豚研究会〔刊行物名〕All About Swine〔号数〕第29号〔発行年月日〕2006年9月 〔刊行物等〕〔発行者名〕The XIIth AAAP Office 〔刊行物名〕The XIIth AAAP Animal Science Congress 2006 Congress Proceedings Abstracts〔発行年月日〕2006年9月 〔刊行物等〕〔発行者名〕Asian Reproductive Biotechnology Society 〔刊行物名〕The 3rd Annual Conference of Asian Reproductive Biotechnology Society“Innovation for future life”〔発行年月日〕2006年11月 〔刊行物等〕〔発行者名〕CSIRO PUBLISHING 〔刊行物名〕Reprodcution,Fertility andDevelopment〔号数〕Vol.19(1) 2007〔発行年月日〕2007年1月
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成18年度、農林水産省、アグリバイオ実用化・産業化委託研究、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受けるもの)
【出願人】(501203344)独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 (827)
【出願人】(000237824)富士平工業株式会社 (14)