説明

容器の殺菌方法、及び容器入り飲料の製造方法

【課題】本発明の目的は、過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤を用いた容器の殺菌において、当該殺菌剤の容器への残留を防止する技術を提供することである。
【解決手段】酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤により容器を殺菌した後に、クエン酸塩を含有する洗浄液で容器をリンスすることによって、当該殺菌剤の容器への残留を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤を用いて容器を殺菌する方法に関する。更に、本発明は、当該殺菌方法を利用して、容器入り飲料を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
食品や医薬品を充填する容器を殺菌する方法としては、主として、加熱殺菌する方法、紫外線殺菌する方法、及び殺菌剤により殺菌する方法が知られている。これらの殺菌方法の内、加熱殺菌する方法、及び紫外線殺菌する方法では、適用対象となる容器の種類が限定されるという欠点がある。例えば、加熱殺菌する方法では、適用対象となる容器には耐熱性の素材で構成されていることが求められ、耐熱性の低い樹脂製容器には適用できないという欠点がある。また、紫外線殺菌する方法では、適用対象となる容器には紫外線を透過させる素材で構成されていることが必要であり、有色の容器には適用できない場合がある。一方、上記の殺菌方法の内、殺菌剤により殺菌する方法では、適用対象とする容器の素材には特段の制限を受けないという利点があり、今日の食品や医薬品の容器、特に飲料の容器の殺菌に広く利用されている。
【0003】
殺菌剤により容器を殺菌する方法では、過酢酸や過酸化水素を含む殺菌剤を用いて容器を殺菌した後に、無菌水(温水)で容器をリンスする方法が一般的に採用されている(例えば、特許文献1及び2参照)。しかしながら、殺菌剤として使用される過酢酸や過酸化水素は、容器に吸着し易いという問題点がある。もし、殺菌剤が容器に残留すると、充填される製品を劣化させる原因にもなり、特に飲料の場合であれば風味や香りを損なわせ、品質に重大な影響を及ぼすこともある。そのため、従来、殺菌剤により容器を殺菌する方法では、殺菌剤で容器を殺菌した後に、無菌水で容器をリンスする際には、無菌水を多量に使用したり、リンス時間を長くしたりせざるを得ないのが現状であった。
【0004】
このような従来技術を背景として、過酢酸や過酸化水素を含む殺菌剤を用いて容器を殺菌した際に、簡便な方法で当該殺菌剤の容器への残留を防止する技術の開発が望まれていた。
【特許文献1】特開平7−291236号公報
【特許文献2】特開2006−696972号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤を用いた容器の殺菌において、当該殺菌剤の容器への残留を防止する技術を提供することを目的とする。更に、本発明は、当該容器の殺菌方法を利用して、容器入り飲料を製造する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤により容器を殺菌した後に、クエン酸塩を含有する洗浄液で容器をリンスするという容器の殺菌方法を採用することによって、簡便且つ効率的に当該殺菌剤を除去して、容器への当該殺菌剤の残留を効果的に抑制できることを見出した。更に、上記の殺菌方法を利用することによって、容器入り飲料の効率的な製造が可能になることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、更に改良を重ねることにより完成したものである。
【0007】
即ち、本発明は、下記に掲げる容器の殺菌方法、及び容器入り飲料の製造方法を提供する。
項1. 過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤により容器を殺菌した後に、クエン酸塩を含有する洗浄液でリンスすることを特徴とする、容器の殺菌方法。
項2. 容器が飲料用の樹脂製容器である、項1に記載の殺菌方法。
項3. 以下の工程を含有する、容器入り飲料の製造方法。
過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤により容器を殺菌する殺菌工程、
前記殺菌工程後の容器を、クエン酸塩を含有する洗浄液でリンスするリンス工程、
前記リンス工程後の容器に、飲料を充填する充填工程、及び
前記充填工程後の容器をキャップで密封する、キャッピング工程。
項4. 容器が樹脂製容器である、項3に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の殺菌方法によれば、酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤で殺菌した容器を、クエン酸塩を含有する洗浄液でリンスすることを特徴としており、このような洗浄液を使用することによって、常温でしかも少量の洗浄液によるリンスでも、当該殺菌剤が残留するのを有効に防止することが可能になっている。従って、本発明の殺菌方法によれば、従来の方法に比べて簡便で効率的な工程で、飲食品や医薬製剤を、品質や安全性を損なうことなく容器に無菌充填することが可能になる。また、本発明の殺菌方法は、対象となる容器の材質や形状等に制限を受けないため、容器を自由に選択できるという利点もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の容器の殺菌方法は、過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤により容器を殺菌した後に、クエン酸塩を含有する洗浄液でリンスすることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の殺菌方法において、殺菌対象となる容器の素材については、特に制限されることはなく、例えば、樹脂製容器、瓶、缶等の様々な素材の容器に対して、適用することができる。上記の容器の内、樹脂製容器の素材としては、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等が例示される。これらの容器の中でも、樹脂製容器、特にペットボトル(ポリエチレンテレフタレート製容器)は、比較的、殺菌剤が残留し易い素材から構成されており、本発明の殺菌方法の好適な適用対象容器である。
【0011】
また、これらの容器の充填物についても、アセプティック充填が必要とされている物である限り、特に制限されるものではない。例えば、医薬製剤であってもよく、また飲食品であってもよい。好ましくは、飲食品であり、更に好ましくは飲料である。特に、清涼飲料やミネラルウォーター等の飲料は、殺菌剤の残留による風味や香りの劣化を受け易く、これらの飲料を充填する容器(特に、飲料用の樹脂製容器)は、殺菌剤をより完全に除去することが必要とされるので、本発明の殺菌方法の好適な適用対象容器である。
【0012】
本発明の殺菌方法では、先ず、過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤を用いて、上記の容器を殺菌する。
【0013】
本発明で使用される殺菌剤は、薬剤成分として過酢酸及び過酸化水素のいずれか一方を含んでいればよいが、優れた殺菌効果を得るという観点からは、これらの双方を含むものが望ましい。殺菌剤は、薬剤成分の総量(過酢酸及び過酸化水素の合計量)が1重量%以上、好ましくは1.2〜3重量%となるように水に希釈して使用される。より具体的には、殺菌剤として過酢酸と過酸化水素の混合物を使用する場合であれば、過酢酸1重量部に対して過酸化水素が2重量部、好ましくは2〜16重量部となる混合比で混合されたものが好ましく、更に過酢酸濃度が0.16重量%以上、好ましくは0.16〜0.3重量%となるように水に希釈して使用することが望ましい。過酢酸と過酸化水素の双方を含む殺菌剤としては、例えば、エコラボ株式会社社製のオキソニアアクティブ90(商品名)、日本パーオキサイド株式会社製のオキシペール100(商品名)等が知られており、本発明ではこれらの市販品を使用することができる。
【0014】
殺菌効果を高めるという観点から、水で希釈された上記殺菌剤(以下、殺菌剤溶液と表記する)は、容器の殺菌において、40℃以上、好ましくは45〜60℃に加熱して使用することが望ましい。
【0015】
上記殺菌剤で容器を殺菌するには、例えば、殺菌剤溶液を容器の内部に満注充填する方法(以下、満注殺菌法と表記する)、殺菌剤溶液を容器の内壁面全域に噴射する方法(以下、噴射殺菌法と表記する)、殺菌剤溶液に容器を浸漬させる方法(以下、浸漬殺菌法と表記する)等により行うことができる。
【0016】
満注殺菌法の場合、例えば、殺菌剤溶液を容器内に満杯になるように充填した状態で、或いは殺菌剤溶液を容器内に注入し続けてオーバーフローさせた状態で、2秒以上、好ましくは5〜10秒保持すればよい。
【0017】
また、噴射殺菌法の場合、例えば、容器を倒立させた状態で、殺菌剤溶液をノズルから容器内壁に噴射することにより行うことができる。ここで、殺菌剤溶液を噴射する条件としては、容器の大きさ、形状、素材等に応じて適宜設定されるが、一例として、30ml/秒以上、好ましくは50〜120ml/秒の噴射速度で、5秒間以上、好ましくは6〜20秒間噴射する条件が例示される。また、殺菌剤溶液の使用量としては、噴射速度及び噴射時間に基づいて定められるが、通常、容器の内容量の0.3倍量以上、好ましくは0.6〜5倍量が好適に例示される。
【0018】
また、浸漬殺菌法の場合、例えば、殺菌剤溶液中に容器を浸漬させた状態で、2秒以上、好ましくは5〜10秒保持すればよい。
【0019】
斯くして殺菌剤で殺菌された容器は、内部から殺菌剤溶液を排出させた後に、クエン酸塩を含有する洗浄液でリンスされる。
【0020】
上記洗浄液に使用されるクエン酸塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属との塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属との塩等が挙げられる。これらの中で、上記殺菌剤の残留をより効果的に防止するという観点からは、好ましくは、クエン酸のアルカリ金属塩であり、更に好ましくはクエン酸のナトリウム塩であり、特に好ましくはクエン酸三ナトリウムである。
【0021】
上記洗浄液におけるクエン酸塩の濃度としては、特に制限されるものではないが、例えば、6.8×10-4〜1×10-1mol/L、好ましくは9.69×10-4〜3×10-3mol/Lが例示される。このような濃度のクエン酸塩を含む洗浄液を使用することによって、効率的に上記殺菌剤を容器から除去することが可能になる。
【0022】
また、上記洗浄液は、流量計で流量を検知するために脱イオン水中の導電率を上げることを目的として、更に、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等の無機酸の塩を含んでいてもよい。無機塩を添加する場合、無機塩の洗浄液中の濃度としては、例えば10〜100ppmが挙げられる。
【0023】
更に、上記洗浄液は、本発明の効果を妨げない範囲で、上記以外の添加成分を含んでいてもよい。
【0024】
上記洗浄液は、所定量の水に、所定量の配合成分を添加し溶解させた後、加熱処理等の滅菌処理に供することによって調製される。
【0025】
容器をリンスする際の上記洗浄液の温度については特に制限されるものではない。
【0026】
上記洗浄液を用いて容器をリンスする方法については特に制限されないが、例えば、上記洗浄水を容器の内壁面全域に噴射する方法(以下、噴射洗浄法と表記する)、上記洗浄水の中に容器を浸漬させる方法(以下、浸漬洗浄法と表記する)、上記洗浄水を容器の内部に充填する方法(以下、充填洗浄法と表記する)等が挙げられる。これらの中でも、噴射洗浄法は、少量の洗浄液でしかも短時間でリンスすることができるので好適である。
【0027】
例えば、噴射洗浄法により容器をリンスする場合であれば、具体的には、容器を倒立させた状態で、上記洗浄水をノズルから容器内壁に噴射することによって、容器のリンスが行われる。ここで、洗浄水を噴射する条件としては、容器の大きさ、形状、素材等に応じて適宜設定されるが、一例として、50ml/秒以上、好ましくは100〜200ml/秒の噴射速度で、1秒間以上、好ましくは2〜10秒間噴射する条件が例示される。また、洗浄水の使用量としては、噴射速度及び噴射時間に基づいて定められるが、通常、容器の内容量の0.1倍量以上、好ましくは0.2〜4倍量が好適に例示される。
【0028】
また、浸漬洗浄法により容器をリンスする場合であれば、具体的には、容器を上記洗浄水の中に2秒間以上、好ましくは5〜10秒間浸漬すればよい。
【0029】
更に、充填法により容器をリンスする場合であれば、具体的には、上記洗浄水を容器内に満杯になるように充填した状態で、或いは上記洗浄水を容器内に注入し続けてオーバーフローさせた状態で、2秒以上、好ましくは5〜10秒保持すればよい。
【0030】
斯くして、容器をリンスすることによって、殺菌済み容器から上記殺菌剤の残留を防止することができる。
【0031】
本発明の殺菌方法により殺菌された容器は、無菌条件下で、充填物の充填・密封処理に供される。充填物の充填・密封処理は、公知の方法に従って実施される。このようにして、無菌状態で容器に収容された各種製品を調製することができる。例えば、本発明の殺菌方法を利用して容器入り飲料を製造するには、具体的には、以下の殺菌工程、リンス工程、充填工程、及びキャッピング工程を順次実施すればよい。
【0032】
過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤により容器を殺菌する殺菌工程、
前記殺菌工程後の容器を、クエン酸塩を含有する洗浄液でリンスするリンス工程、
前記リンス工程後の容器に、飲料を充填する充填工程、及び
前記充填工程後の容器をキャップで密封する、キャッピング(キャップ締め)工程。
【実施例】
【0033】
以下、実施例を挙げて、本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
試験例1
1.ペットボトル入り飲料の製造
以下の方法に従って、ペットボトルの殺菌、リンス、飲料の充填、キャッピングを行い、ペットボトル入り飲料を調製した。なお、ペットボトルは500ml容のものを使用した。
<殺菌工程>
オキソニアアクティブ90(エコラボ株式会社製;過酢酸含有量9.0%以上(約9〜10%)、過酸化水素含有量約20%)を1.8w/v%となるように水に溶解して殺菌剤溶液を調製した。次いで、この殺菌剤溶液を49℃に加熱し、これをペットボトル中へ満杯になるように充填して5秒間保持させた後、ペットボトル内の殺菌剤溶液を廃棄した。
【0034】
<リンス工程>
表1に示す組成の洗浄液を加熱滅菌(130℃、10秒間)した後、常温(25℃)に戻した。加熱滅菌後の洗浄液を用いて、常温で、上記殺菌工程に供した容器に対して下記リンス条件1又はリンス条件2でリンスを行った。
【0035】
【表1】

【0036】
リンス条件1
ボトルへ規定の洗浄液を規定量(300ml)メスシリンダー等で注入後、即座に約5秒間かけて排出した。
リンス条件2
ボトルへ規定の洗浄液を規定量(250ml)メスシリンダー等で注入後、即座に約2.2秒間かけて排出した。
【0037】
<飲料充填工程・キャッピング工程>
上記リンス工程後のペットボトルに、清涼飲料(商品名「ポカリスエット」、大塚製薬株式会社製;含有成分:砂糖、ぶどう糖果糖液糖、果汁、食塩、酸味料、ビタミンC、塩化K、乳酸Ca、アミノ酸、塩化Mg、香料)を113℃、10秒の条件で滅菌した後に、充填し、キャップ締めを行って密封した。
【0038】
2.ペットボトル入り飲料の官能評価
上記で製造されたペットボトル入り飲料について、製造直後、25又は37℃で1週間又は1ヶ月間保存後に、飲料の呈味を評価した。なお、飲料の呈味の評価は、温水を用いて殺菌したペットボトルに充填した飲料(対照飲料)を同条件で保存したものとの対比を行い、以下の基準に従って判定した。
<呈味の判定基準>
A:対照飲料との差は認められない
B:対照飲料とは若干の差は認められるが、許容できる
C:対照飲料の差は認められるが、許容できる
D:対照飲料の差は認められ、許容できない
E:対照飲料に比べて明らかに劣っており、許容できない。
【0039】
結果を表2に示す。表2に示すように、クエン酸三ナトリウムを含まない洗浄液を使用して容器のリンスを行うと、容器内に充填された飲料の風味の低下が認められ、殺菌剤が容器内に残存しており、容器の洗浄が不十分になっていることが確認された。即ち、クエン酸三ナトリウムを含まない洗浄液では、常温で少量の使用では、殺菌剤を十分に除去できないことが分かった。
【0040】
これに対して、クエン酸三ナトリウムを含む洗浄水を用いてリンスを行うことによって、飲料の風味が安定に保たれており、容器に殺菌剤が残存するのを有効に防止できたことが確認された。この結果から、クエン酸三ナトリウムを含む洗浄水を使用すれば、常温でしかも少量の使用で、殺菌剤の除去を十分に行い得ることが確認された。
【0041】
【表2】

【0042】
試験例2
飲料として、商品名「ポカリウエット イオンウォーター」(大塚製薬株式会社製、含有成分:果糖、ぶどう糖、食塩、酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、塩化Mg、アセスルファムK、スクラロース)(以下、清涼飲料1と表記する)、商品名「ダブルアミノバリュー」(大塚製薬株式会社製、含有成分:果糖、砂糖、食塩、酸味料、ロイシン、アルギニン、イソロイシン、バリン、塩化K、乳酸Ca、香料、スクラロース、炭酸Mg)(以下、清涼飲料2と表記する)、商品名「アミノバリュー」(大塚製薬株式会社製、含有成分:果糖、ぶどう糖、エリスリトール、食塩、香料、酸味料、ロイシン、アルギニン、イソロイシン、バリン、塩化K、乳酸Ca、スクラロース、アセスルファムK、炭酸Mg)(以下、清涼飲料3と表記する)、及び水を用いて、表3に示す条件で、上記試験例1と同様に、ペットボトル入り飲料を製造し、官能評価試験を行った。
【0043】
結果を表3に併せて示す。この結果からも、クエン酸三ナトリウムを含む洗浄水を用いてリンスを行うことによって、飲料の風味が安定に保たれ、容器に殺菌剤が残存するのを有効に防止できたことが確認された。
【0044】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤により容器を殺菌した後に、クエン酸塩を含有する洗浄液でリンスすることを特徴とする、容器の殺菌方法。
【請求項2】
容器が飲料用の樹脂製容器である、請求項1に記載の殺菌方法。
【請求項3】
以下の工程を含有する、容器入り飲料の製造方法。
過酢酸及び/又は過酸化水素を含む殺菌剤により容器を殺菌する殺菌工程、
前記殺菌工程後の容器を、クエン酸塩を含有する洗浄液でリンスするリンス工程、
前記リンス工程後の容器に、飲料を充填する充填工程、及び
前記充填工程後の容器をキャップで密封する、キャッピング工程。
【請求項4】
容器が樹脂製容器である、請求項3に記載の製造方法。

【公開番号】特開2008−137718(P2008−137718A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−328333(P2006−328333)
【出願日】平成18年12月5日(2006.12.5)
【出願人】(000206956)大塚製薬株式会社 (230)