説明

寝装用敷物

【課題】敷きパッドを被覆体で覆った寝装用敷物であって、洗濯機で丸ごと洗濯可能な寝装用敷物を提供する。
【解決手段】敷きパッド40を被覆体12で覆った寝装用敷物10であって、前記敷きパッド40は、板状の弾性発泡体20の表面24及び/又は裏面26に対して補強シート体30を固着したものであり、前記敷きパッド40に対して、厚み方向に貫通した通水穴22が複数個分散配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、適度の保温性及びクッション性を有する寝装用敷物に関し、詳細には、丸ごと洗濯可能な寝装用敷物に関する。
【背景技術】
【0002】
敷き布団やマットレス等の敷物の上又は下に敷く寝装用敷物であって適度の保温性及びクッション性を提供する寝装用敷物として、板状の弾性発泡体からなる敷きパッドを袋状の被覆体で覆ったものがある(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−97724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
寝装用敷物は、使用者の汗や体臭や皮脂や垢等により汚れてしまうが、以下に説明する理由により丸ごと洗濯することができないので、汚れたままで使用することが普通である。しかしながら、最近では消費者の清潔志向が強くなっており、家庭用洗濯機で丸ごと洗濯できる寝装用敷物が求められている。
【0005】
寝装用敷物に装填されている敷きパッドすなわち弾性発泡体は、樹脂材料中に無数の微小な気泡を分散させたスポンジ状のものである。弾性発泡体を洗濯した場合には、弾性発泡体の表面あるいは内部に存在する気泡によって水分がトラップされるために、乾燥しにくいという問題がある。また、弾性発泡体が板状形状をしていることは、水の行き渡り(流通)が悪いために、十分な洗浄やゆすぎや脱水が行われないという問題がある。
【0006】
さらに、寝装用敷物は、敷きパッドすなわち弾性発泡体を被覆体に対して縫製することによって一体化された構成をしていることが多い。このような構成では、弾性発泡体の多孔質は本質的に内在する欠陥として作用すること、及び、縫製によって形成されたミシン目が外来の欠陥となること等の理由により、機械的強度を低下させる。そのために、洗濯や脱水や乾燥時に様々な方向の圧縮力や引っ張り力や剪断力が弾性発泡体に作用することにより、弾性発泡体が破断に至ってしまうという問題を有している。
【0007】
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、敷きパッドを被覆体で覆った寝装用敷物であって、洗濯機で丸ごと洗濯可能な寝装用敷物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、以下の寝装用敷物が提供される。
【0009】
すなわち、本発明の請求項1に係る寝装用敷物は、
敷きパッドを被覆体で覆った寝装用敷物であって、
前記敷きパッドは、板状の弾性発泡体の表面及び/又は裏面に対して補強シート体を固着したものであり、
前記敷きパッドに対して、厚み方向に貫通した通水穴が複数個分散配置されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に係る寝装用敷物では、通水穴の開口面積の全てを足し合わせた全開口面積は、弾性発泡体の片面の表面積に対して1乃至7%であることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項3に係る寝装用敷物では、通水穴の開口面積の全てを足し合わせた全開口面積は、寝装用敷物の片面の表面積に対して2乃至5%であることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項4に係る寝装用敷物では、板状の弾性発泡体の表面及び/又は裏面は、表皮を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項5に係る寝装用敷物では、補強シート体は、織物、編み物、フィルム、不織布、又は、紙を含む群から選ばれることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項6に係る寝装用敷物では、弾性発泡体は、ポリエチレン樹脂からなるこことを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項7に係る寝装用敷物では、弾性発泡体は、放射線架橋タイプのものであることを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項8に係る寝装用敷物では、弾性発泡体は、独立気泡から構成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項9に係る寝装用敷物では、弾性発泡体及び補強シート体は、熱融着によって固着されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に係る本発明では、敷きパッドが弾性発泡体に対して補強シート体を固着した構成であるので、弾性発泡体の機械的強度が大幅に向上しており、洗浄や脱水時における弾性発泡体の破断が防止されるとともに、敷きパッドに対して分散配置された複数個の通水穴を通じて水の行き渡り(流通)が行われるので、十分な洗浄やゆすぎや脱水が行われる。したがって、請求項1に係る本発明は、良好な機械的強度及び通水性を備えることにより、寝装用敷物が洗濯機で丸ごと洗濯可能であるという格別な効果を奏する。
【0019】
弾性発泡体を用いているのは、適度の保温性を得るためであるが、弾性発泡体における通水穴の占有割合が大きくなると、通水しやすくなるものの保温性が低下する。また、弾性発泡体における通水穴の占有割合が小さい過ぎると、保温性の低下が抑制されるものの、あまり大きな通水効果が得られない。そこで、請求項2に係る本発明は、保温性及び通水性の両方を満足するという効果を奏する。
【0020】
請求項3に係る本発明は、保温性及び通水性に対してさらに好適な効果を奏する。
【0021】
弾性発泡体の表面は、スライス加工等により、一般に多孔質面を呈しているが、製造したままの弾性発泡体の表面は、気泡のほとんどない表皮面から構成されている。この表皮面は、気泡が潰された緻密な固体近似状態のものであるから、多孔質面よりも機械的強度が高くなる。したがって、請求項4に係る本発明は、弾性発泡体の全体的な機械的強度を向上させるという効果を奏する。
【0022】
請求項5に係る本発明は、敷きパッドの総厚をほとんど増加させることなく敷きパッドが補強されるという効果を奏する。
【0023】
ポリウレタン樹脂の発泡体やゴムの発泡体も使用可能であるが、前者には耐候性や耐水性がポリエチレン樹脂よりも劣るという短所があり、後者にはゴム独特の異臭がするという短所がある。したがって、請求項6に係る本発明は、耐候性や耐水性が優れていて異臭の発生がないという効果を奏する。
【0024】
ポリエチレン樹脂の弾性発泡体は、一般に、ポリエチレン樹脂に熱分解型発泡剤や有機過酸化物(架橋剤)や助剤等を練り込んだシートを作成し、加熱炉内で発泡剤及び架橋剤を熱分解させて樹脂の架橋反応及び発泡剤の分解反応を起こさせる化学架橋法や、ポリエチレン樹脂に有機系発泡剤や助剤等を練り込んだシートを作成し、放射線(電子線)照射により架橋を行わせる電子線架橋法によって生成される。化学架橋タイプのものでは、臭いがわずかに発生して使用者に不快感を与えるのに対して、放射線(電子線)架橋タイプのものでは、臭いがほとんど発生しないので、放射線(電子線)架橋タイプの方が好適である。また、放射線(電子線)架橋タイプのものは、厚さが10mm程度の薄いシート状製品の量産に向いている。したがって、請求項7に係る本発明は、臭いのしない低コストの弾性発泡体を提供するという効果を奏する。
【0025】
弾性発泡体が連続発泡である場合、弾性発泡体の内部に存在する気泡が水分を含有するために、水分が抜けにくく長い乾燥時間を要するという短所がある。これに対して、弾性発泡体が独立発泡である場合、弾性発泡体の内部に存在する気泡が水分を含有することがないために乾燥が容易である。また、保温性が優れている。したがって、請求項8に係る本発明は、乾燥が容易であり保温性も優れているという効果を奏する。
【0026】
弾性発泡体及び補強シート体の固着方法としては、接着剤や溶融樹脂を介した固着や熱融着(フレームラミネート)等の様々な態様が利用可能であるが、接着剤を用いた固着には接着剤に含まれる有機溶剤から臭いが発生して使用者に不快感を与えるという短所があるのに対して、溶融樹脂を介した固着や熱融着(フレームラミネート)の場合には、そのような問題はない。したがって、請求項8に係る本発明は、臭いのしない弾性発泡体の積層体を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る寝装用敷物の一部を切り欠きした斜視図である。
【図2】本発明に係る寝装用敷物の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明の一実施形態に係る寝装用敷物10を、図1乃至2を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
図1に示すように、寝装用敷物10は、袋状の被覆体12の中に敷きパッド40を装填(収容)したマットやパッド等の敷物である。あるいは、寝装用敷物10は、上生地14と敷きパッド40と下生地16とを積層した状態でキルト加工又はプレス圧着加工を施した上で、外周縁をヘム加工することで型崩れしにくい構成とすることもできる。寝装用敷物10は、使用者の肌に直接に接触するように敷き布団やマットレス等の敷物上に配置される使用形態が多いと思われるが、これら敷物の下に配置される使用形態であってもよい。
【0030】
また、敷きパッド40を被覆体12に対して固着することが好適であるが、ファスナーやホック等の開閉自在の係止手段を有する開口部を介して袋状の被覆体12から出し入れ自在にして敷きパッド40と袋状の被覆体12とを別々に洗濯することも可能である。しかしながら、敷きパッド40が被覆体12に対してフリーである場合、使用中に、敷きパッド40の位置ズレが発生して寝心地を損なう可能性がある。そこで、寝装用敷物10は、敷きパッド40が被覆体12に対して一体的に固着された一体固着構造であることが好適である。被覆体12に対する敷きパッド40の固着方法として、縫製や熱融着や接着等の方法が使用可能である。固着方法としては、臭いが発生しない縫製や熱融着がとりわけ好適である。
【0031】
被覆体12は、上生地14及び下生地16から構成されており、上生地14及び下生地16には、洗濯でほとんど収縮しないで吸水性が少なくて乾燥の早い布地、例えばポリエステル繊維の織物が用いられる。
【0032】
本発明に係る敷きパッド40は、板状の弾性発泡体20の表面24及び/又は裏面26に対して、すなわち板状の弾性発泡体20の少なくとも片方の面に対して、補強シート体30を固着したものである。敷きパッド40は、例えば、1000mm×2000mm角の一枚物や、1000mm×660mm角の3枚を並列配置した三枚物である。弾性発泡体20は、優れた保温性と弾力性(寝心地)とを提供するものの、母材中に無数の微小な気泡を分散させたスポンジ状のものであるので機械的強度があまり高くない。そして、補強シート体30は、機械的強度のあまり高くない弾性発泡体20を補強するものである。
【0033】
板状の弾性発泡体20としては、ポリウレタン樹脂の発泡体やゴムの発泡体も使用可能であるが、オレフィン系の発泡体、例えばポリエチレン樹脂の発泡体が好ましい。ポリウレタン樹脂の発泡体には耐候性や耐水性がポリエチレン樹脂よりも劣るという短所があり、ゴムの発泡体にはゴム独特の異臭がするという短所がある。したがって、ポリエチレン樹脂からなる弾性発泡体20は、耐候性や耐水性が優れていて異臭の発生もない。
【0034】
ポリエチレン樹脂の弾性発泡体20の一例として、株式会社イノアックコーポレーション製の品番LS−3(見かけ密度が0.035g/cm、25%圧縮硬さが0.04MPa、熱伝導率が0.038W/m・Kである。)の長尺タイプのものが使用可能である。
【0035】
ポリエチレン樹脂の弾性発泡体20は、一般に、ポリエチレン樹脂に熱分解型発泡剤や有機過酸化物(架橋剤)や助剤等を練り込んだシートを作成し、加熱炉内で発泡剤及び架橋剤を熱分解させて樹脂の架橋反応及び発泡剤の分解反応を起こさせる化学架橋法や、ポリエチレン樹脂に有機系発泡剤や助剤等を練り込んだシートを作成し、放射線(電子線)照射により架橋を行わせる電子線架橋法によって生成される。化学架橋タイプのものでは、有機過酸化物(架橋剤)による臭いがわずかに発生して使用者に不快感を与えるのに対して、放射線(電子線)架橋タイプのものでは、臭いがほとんど発生しない。また、放射線(電子線)架橋タイプのものは、厚さが10mm程度の薄いシート状の長尺製品の量産に向いていて低コスト化が可能である。したがって、臭いのしない低コストの弾性発泡体20としては、放射線(電子線)架橋タイプのものが好適である。
【0036】
弾性発泡体20が連続発泡である場合、洗濯によって、弾性発泡体20の内部に存在する気泡が水分を含有するために、水分が抜けにくくて長い乾燥時間を要するという短所がある。また、連続発泡の場合、気泡内の気体が流動するために保温性が劣っている。これに対して、弾性発泡体20が独立発泡である場合、洗濯によっても、弾性発泡体20の内部に存在する気泡が水分を含有することがないために乾燥が容易である。また、独立発泡の場合、気泡内の気体が封じ込まれているので、保温性が優れている。したがって、乾燥が容易であり保温性にも優れている独立発泡の弾性発泡体20が使用される。
【0037】
弾性発泡体20の表面は、スライス加工等により、一般に多孔質面を呈しているが、製造したままの弾性発泡体20の表面は、気泡のほとんどない表皮面から構成されている。この表皮面は、気泡が潰された密な固体近似状態のものであるから、多孔質面よりも機械的強度が高い。弾性発泡体20の全体的な機械的強度を向上させるために、板状の弾性発泡体20の表面24及び/又は裏面26は、表皮を有することが好適である。
【0038】
板状の弾性発泡体20の厚みは、2mm乃至40mm、特に好ましくは5mm乃至30mmである。弾性発泡体20の厚みが上記数値より小さい場合、保温性や弾力性を提供するための敷きパッド40として有効に機能しなくなり、弾性発泡体20の厚みが上記数値より大きい場合、寝具面が高くなりすぎるからである。
【0039】
補強シート体30は、弾性発泡体20の表面24及び/又は裏面26に固着される補強材であり、弾性発泡体20の機械的強度を大幅に向上させて洗浄や脱水時における弾性発泡体20の破断を防止するためのものである。補強シート体30は、織物、編み物、フィルム、不織布、又は、紙を含む群から選ばれる。補強シート体30としての織物は、例えば、ポリプロピレンやポリエステルやアクリルやレーヨンやナイロン等の合成繊維や、羊毛や綿等の天然繊維等から構成された平織や斜文織や朱子織等が使用可能である。補強シート体30としての編み物は、例えば、ポリプロピレンやポリエステルやアクリルやレーヨンやナイロン等の合成繊維や、羊毛や綿等の天然繊維等から構成されたメリアス編みやガーター編みやかのこ編み等が使用可能である。補強シート体30としてのフィルムは、例えば、ポリエステル、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリアミドあるいはポリエチレン等の様々な樹脂フィルムが使用可能である。補強シート体30としての不織布は、例えば、ポリプロピレンやポリエステルやアクリルやレーヨンやナイロン等の合成繊維や、羊毛や綿等の天然繊維等から構成されたメルトブロー不織布やスパンボンド不織布やスパンニードル不織布等が使用可能である。補強シート体30としての紙は、洋紙や和紙等の様々な種類のものが使用可能であるが、例えば、さらし化学パルプを使用した印刷紙が好適である。補強シート体30の厚みは、使用する素材の機械的強度によって異なるが、0.05mm乃至0.5mm、特に好ましくは0.1mm乃至0.3mmである。補強シート体30の厚みが上記数値より小さい場合、保温性を提供するための補強シート体30として有効に機能しなくなり、補強シート体30の厚みが上記数値より大きい場合、自己保形性が大きくなって洗濯の妨げになるからである。
【0040】
弾性発泡体20及び補強シート体30の固着としては、接着剤や溶融樹脂を介した固着や熱融着(フレームラミネート)等の様々な態様が利用可能であるが、接着剤を用いた固着には接着剤に含まれる有機溶剤から臭いが発生して使用者に不快感を与えるという短所がある。これに対して、溶融樹脂を介した固着や熱融着(フレームラミネート)の場合には、そのような問題はない。したがって、臭いのしない弾性発泡体20及び補強シート体30の固着のために、溶融樹脂を介した固着や熱融着(フレームラミネート)が好適に使用される。
【0041】
弾性発泡体20及び補強シート体30を一体的に固着した敷きパッド40に対して、厚み方向に貫通した通水穴22が複数個分散配置されている。通水穴22は、パンチング(穴開け加工)、針穴加工、レザー加工等により形成される。通水穴22は、丸形形状、方形形状、三角形状、多角形形状、星形形状等の様々な形状とすることができる。通水穴22は、長手方向及び長手直交方向に対して、規則的に配置したり不規則に配置したりすることができる。なお、通水穴22は、基本的には、洗濯時の水の行き渡り(流通)を行わせるための穴であるが、敷物として使用している時には、通気用の穴として働く。
【0042】
通水穴22として、例えば、直径3mmの丸穴が15mmピッチで形成される。この場合、通水穴22の開口面積の全てを足し合わせた全開口面積は、弾性発泡体20の片面の表面積に対して大略5%である。すなわち、通水穴22の占有割合は、大略5%である。通水穴22の占有割合は、1乃至7%であり、特に好ましくは2乃至5%である。通水穴22の占有割合が上記数値より小さい場合、洗濯時に水を通過させる通水穴22として有効に機能しなくなり、通水穴22の占有割合が上記数値より大きい場合、保温性の低下を招くからである。また、通水穴22のサイズは、1乃至10mmであり、特に好ましくは2乃至7mmである。通水穴22のサイズが上記数値より小さい場合、洗濯時に水を通過させる通水穴22として有効に機能しなくなり、通水穴22のサイズが上記数値より大きい場合、保温性の低下を招くからである。
【0043】
敷きパッド40に対して分散配置された複数個の通水穴22を通じて水の行き渡り(流通)が行われるので、洗濯時において十分な洗浄やゆすぎや脱水が行われる。したがって、敷きパッド40を被覆体12に装填した寝装用敷物10は、良好な機械的強度及び通水性を備えることにより、寝装用敷物10が洗濯機で丸ごと洗濯可能になる。
【0044】
なお、弾性発泡体20と下生地16との間に、吸湿効果や吸臭効果を持った備長炭等の吸湿・吸臭シート、トルマリン等のマイナスイオン発生シート、あるいは遠赤外線による温熱効果を持ったゲルマニウム等の血行促進シート等の各種の機能性シートを積層して介在させた構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0045】
10 寝装用敷物
12 被覆体(カバー)
14 上生地
16 下生地
20 弾性発泡体
22 通水穴
24 表面
26 裏面
30 補強シート体
40 敷きパッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷きパッドを被覆体で覆った寝装用敷物であって、
前記敷きパッドは、板状の弾性発泡体の表面及び/又は裏面に対して補強シート体を固着したものであり、
前記敷きパッドに対して、厚み方向に貫通した通水穴が複数個分散配置されていることを特徴とする寝装用敷物。
【請求項2】
前記通水穴の開口面積の全てを足し合わせた全開口面積は、弾性発泡体の片面の表面積に対して1乃至7%であることを特徴とする、請求項1記載の寝装用敷物。
【請求項3】
前記通水穴の開口面積の全てを足し合わせた全開口面積は、寝装用敷物の片面の表面積に対して2乃至5%であることを特徴とする、請求項1記載の寝装用敷物。
【請求項4】
前記板状の弾性発泡体の表面及び/又は裏面は、表皮を有することを特徴とする、請求項1記載の寝装用敷物。
【請求項5】
前記補強シート体は、織物、編み物、フィルム、不織布、又は、紙を含む群から選ばれることを特徴とする、請求項1記載の寝装用敷物。
【請求項6】
前記弾性発泡体は、ポリエチレン樹脂からなることを特徴とする、請求項1記載の寝装用敷物。
【請求項7】
前記弾性発泡体は、放射線架橋タイプのものであることを特徴とする、請求項6記載の寝装用敷物。
【請求項8】
前記弾性発泡体は、独立気泡から構成されていることを特徴とする、請求項1記載の寝装用敷物。
【請求項9】
前記弾性発泡体及び補強シート体は、熱融着によって固着されていることを特徴とする、請求項1記載の寝装用敷物。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−252969(P2010−252969A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−105249(P2009−105249)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(506229741)株式会社タカラ (13)
【Fターム(参考)】