説明

導光板及びバックライトモジュール

【課題】本発明は導光板とこの導光板を有するバックライトモジュールを提供する。
【解決手段】導光板であって、入光面、第一接合表面及び複数の凹部を有する第一導光本体と、出光面、第二接合表面及び複数の凸部を有する第二導光本体を含む。前記複数の凹部は第一接合表面に位置する。各凹部は実質上前記出光面に平行する底面を有する。入光面は第一接合表面に接する。出光面と第二接合表面は互いに相対する。第一接合表面は第二接合表面に接合する。複数の凸部は第二接合表面に位置してそれぞれ複数の凹部を充填する。出光面に平行する各凸部の複数の第一断面は、対応する凹部の底面に向く第一方向に沿って徐々に小さくなる。第二導光本体の縁厚さは第一導光本体の縁厚さより薄い。第二導光本体の屈折率は第一導光本体の屈折率より大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は導光板に関し、特にこの導光板を有するバックライトモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は従来のバックライトモジュールの側面図である。図1を参考するに、従来のバックライトモジュールM1は導光板100と光源N1を含む。導光板100は入光面110、出光面120、底面130及び複数の角柱パターン140を含む。入光面110と出光面120は互いに直交し、出光面120と底面130は互いに相対する。また、光源N1は入光面110の横に配置される。
【0003】
上記の複数の角柱パターン140は出光面120に配置され、各々の角柱パターン140は同一の方向に沿って延伸する。この方向は入光面110に平行し、出光面120に平行する。各々の角柱パターン140の断面142は鈍角三角形であり、且つ各々の角柱パターン140の断面142は入光面110と出光面120に直交する。各角柱パターン140の断面142において、鈍角の両辺の内の一辺は出光面120に位置し、他辺は鈍角三角形の最短辺である。バックライトモジュールM1が動作すると、光源N1から射出された光束L1は導光板110の底面130に反射され、上記の複数の角柱パターン140の何れか一つに入射される。更に、光束L1は二回の全反射を経由して出光面120にほぼ垂直な方向に射出される。
【0004】
しかし、光束L1が出光面120にほぼ垂直な方向に射出されるには、大体特定の角度で対応する角柱パターン140に入射される必要がある。従って、従来のバックライトモジュールM1は、導光板100の出光面120に垂直な方向における輝度が悪い。また、従来の導光板100の複数の角柱パターン140を作製するのも容易ではない。一方、従来の導光板100の角柱パターン140は、導光板100の出光面120の上方に位置する光学薄膜(図示されていない)を擦りむくことがあり、或いは導光板100の出光面120の上方に位置する他の部材(図示されていない)に押えられて変形することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は導光板を提供し、該導光板はバックライトモジュールに用いられて導光板の出光面に垂直な方向における輝度を良好にする。
【0006】
本発明は、導光板の出光面に垂直な方向における輝度が優れたバックライトモジュールを提供する。
【0007】
本発明の他の目的と利点は、本発明によって開示される技術特徴から更に明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的の一部又は全部又は他の目的を実現するために、本発明の実施例による導光板は第一導光本体と第二導光本体を含む。第一導光本体は入光面、第一接合表面及び複数の凹部を有する。複数の凹部は第一接合表面に位置する。各凹部は底面を有する。入光面は第一接合表面に接する。第二導光本体は出光面、第二接合表面及び複数の凸部を有する。出光面と第二接合表面は互いに相対する。第一接合表面は第二接合表面に接合する。各凹部の底面は実質上出光面に平行する。複数の凸部は第二接合表面に位置し、それぞれ複数の凹部を充填する。各凸部の出光面に平行する複数の第一断面は、対応する凹部の底面に向く第一方向に沿って徐々に小さくなる。第一方向は出光面に垂直である。第二導光本体の縁厚さは第一導光本体の縁厚さより薄い。第二導光本体の屈折率は第一導光本体の屈折率より大きい。
【0009】
本発明の本実施例において、第二導光本体の屈折率と第一導光本体の屈折率の差の絶対値は0.03から0.4の間にある。
【0010】
本発明の実施例において、各凹部の底面の長手方向は入光面に平行する。各凹部の底面の幅と凹部の深さとの比率は0.1から10までの間にある。
【0011】
本発明の実施例において、上述の各凹部は更に二つの相対する側面を有し、且つ各凹部の底面は凹部の側面と連結される。また、各側面は平面又は曲面であり、或いは各側面は複数の平面又は複数の曲面を有する。一方、各凹部の側面は互いに対称である。更に、各凹部の側面が第二断面と交わって形成された軌跡は放物線の二つの部分を形成する。第二断面は出光面と入光面に垂直であり、各凹部の底面は対応する放物線の焦点を通る。
【0012】
本発明の実施例において、上述の各凹部は溝状であり、入光面に平行する第二方向に沿って延伸する。隣接する何れか二つの凹部は間隔を有し、この間隔は入光面から離れる第三方向に沿って次第に減少する。
【0013】
本実施例において、各凹部は凹孔である。複数の凹部が複数の凹部群を構成する。各凹部群の複数の凹部は入光面に平行する第二方向に沿って配列される。また、隣接する何れか二つの凹部群は間隔を有し、この間隔は入光面から離れる第三方向に沿って次第に減少する。
【0014】
本発明の実施例において、上述の各凹部は側面を有し、同一の凹部の底面を取り囲む。各凹部の側面は直円錐面の一部、放物面の一部又は楕円面の一部である。各凹部の底面は同一の凹部の側面の対称軸に垂直である。また、各凹部の側面は放物面の一部であり、且つ各凹部の底面は対応する放物面の焦点を通る。
【0015】
本発明の実施例において、上述の第一導光本体は板状導光本体であり、第二導光本体は板状導光本体である。第二導光本体の縁厚さで第一導光本体の縁厚さを割った値は10から100の間にある。
【0016】
本発明の実施例において、上述の第一導光本体は楔形導光本体であり、第二導光本体は板状導光本体である。また、第二導光本体の縁厚さで第一導光本体の最大縁厚さを割った値は10から100の間にある。第二導光本体の縁厚さで第一導光本体の最小縁厚さを割った値は3から30の間にある。
【0017】
上述の目的の一部又は全部又は他の目的を実現するために、本発明の実施例によるバックライトモジュールは上述の導光板及び光源を含む。光源は導光板の入光面の横に配置される。
【発明の効果】
【0018】
導光板の第一導光本体は複数の凹部を有し、且つ各凹部は底面を有する。従って、第一導光本体に入射された光束が各凹部の底面に到達した際に、各凹部の底面によって、入射角度の不良な光束が第二導光本体の対応する凸部226に入射されるのを避ける。従って、入射角度の不良な光束の導光板の出光面から射出される部分を減少することができる。
【0019】
また、導光板の第二導光本体が複数の凸部を有し、且つ出光面に平行する第二導光本体の各凸部の複数の第一断面は、対応する凹部の底面に向く第一方向に沿って徐々に小さくなる。従って、第一導光本体に入射された光束が各凹部の底面に到達し、且つ対応する放物線の焦点を経由する場合、光束の一部は屈折されて第二導光本体の凸部に入射され、各凹部の側面の何れか一つにより全反射され、一部の光束が出光面に垂直な方向に射出されるようにする。従って、全体的に見ると、本実施例によるバックライトモジュールは、従来技術と比べ、導光板の出光面に垂直な方向における輝度が優れている。
【0020】
本発明の上述及びその他の目的、特徴及び効果をより明らかにするために、以下は図面を参照しながら最適実施例を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来のバックライトモジュールの側面図である。
【図2A】本発明の第一実施例によるバックライトモジュールの上面図である。
【図2B】図2Aに示されたバックライトモジュールのA−A線の断面図である。
【図2C】図2Bの導光板における光束の転送経路を示す図である。
【図3】本発明の第二実施例によるバックライトモジュールの断面図である。
【図4】本発明の第三実施例によるバックライトモジュールの断面図である。
【図5】本発明の第四実施例によるバックライトモジュールの断面図である。
【図6】本発明の第五実施例によるバックライトモジュールの断面図である。
【図7A】本発明の第六実施例によるバックライトモジュールの上面図である。
【図7B】図7Aに示されたバックライトモジュールのB−B線の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に関わる前述及びその他の技術内容、特点及び効果は、添付された図面を参照しながら、最適実施例を詳細に説明することによって明らかになる。本発明に記載された方向の用語、例えば「上」、「下」、「左」、「右」「前」又は「後」等は単に図面における方向を参照したものに過ぎない。従って、記載された方向用語は本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0023】
図2Aは本発明の第一実施例のバックライトモジュールの上面図であり、図2Bは図2AのバックライトモジュールのA−A線の断面図である。図2A及び図2Bを参照するに、本実施例のバックライトモジュールM2は導光板200と光源N2を含む。導光板200は第一導光本体210(例えば、板状導光本体)と第二導光本体220(例えば、板状導光本体)を含む。第一導光本体210は入光面212、第一接合表面214及び複数の凹部216を有する。入光面212は第一接合表面214に接し、光源N2は入光面212の横に配置される。複数の凹部216は第一接合表面214に位置する。各々の凹部216は底面216aと二つの相対する側面216bを有し、各凹部216の底面216aは当該凹部216の側面216bに連結される。
【0024】
第二導光本体220は出光面222、第二接合表面224及び複数の凸部226を有する。出光面222と第二接合表面224は互いに相対する。第一接合表面214は第二接合表面224に接合する。本実施例において、第一導光本体210の入光面212は実質上第二導光本体220の出光面222に垂直である。
【0025】
各凹部216の底面216aは実質上出光面222に平行する。複数の凸部226は第二接合表面224に位置し、それぞれ複数の凹部216を充填する。出光面222に平行する各凸部226の複数の第一断面226aは、対応する凹部216の底面216aに向く第一方向D1に沿って徐々に小さくなる。第一方向D1は出光面222に垂直である。また、第二導光本体220の縁厚さT2は第一導光本体210の縁厚さT1より薄い。本実施例において、第二導光本体220の縁厚さT2で第一導光本体210の縁厚さT1を割った値は10から100の間にある。一方、第二導光本体220の屈折率は第一導光本体210の屈折率より大きい。本実施例において、第二導光本体220の屈折率と第一導光本体210の屈折率の差の絶対値は0.03から0.4の間にある。
【0026】
従来技術と比べると、本実施例の複数の凹部216と複数の凸部226は導光板200の内部にあるため、導光板200の出光面222の上方に位置する光学薄膜(図示されていない)は、導光板200の複数の凹部216と複数の凸部226によって擦りむけることがなく、導光板200の出光面222の上方に位置する他の部材に押されて変形することもない。
【0027】
以下は、各凹部216の外形について詳細に説明する。本実施例において、各凹部216は溝状であり、入光面212に平行する第二方向D2に沿って延伸する。各凹部216の底面216aの長さG1は入光面212に平行する。各凹部216の底面216aの幅W1と当該凹部216の深さE1との比率は0.1から10の間にある。
【0028】
各凹部216の各側面216bは曲面であり、各凹部216の側面216bは互いに対称である。また、本実施例の各凹部216の側面216bが第二断面S1と交わって形成された軌跡は放物線C1の二つの部分の形状である。第二断面S1は出光面222と入光面212に垂直であり、各凹部216の底面216aは対応する放物線C1の焦点F1を通る。また、隣接する何れか二つの凹部216の間隔はI1であり、この間隔I1は第一導光本体210の入光面212から離れる第三方向D3に沿って次第に減少する。
【0029】
次は、導光板200の製作について説明する。まず、熱圧着(thermal compression)方法又は射出成形方法で第一導光本体210を成形する。他の実施例において、第一導光本体210は塗布、凝固の方法で成形することも可能である。次に、複数の凸部226がそれぞれ複数の凹部216に密着するように、塗布、凝固の方法で第二導光本体220を成形する。
【0030】
出光面222に平行する導光板200の各凸部226の複数の第一断面226aは、対応する凹部216の底面216aに向く第一方向D1に沿って次第に小さくなる。そのため、従来技術と比べ、本実施例による導光板200は容易に製造することができる。
【0031】
次に、複数の凹部216と複数の凸部226の内、一つの凹部と一つの凸部を例として、導光板200における光束の転送経路について説明する。図2Cは図2Bの導光板における光束の転送経路を示す図である。図2Bと図2Cを参照するに、第一導光本体210に入射された光束L2が凹部216の底面216aに到達すると、光束L2の一部は反射され、光束L2の他の一部は屈折されて第二導光本体220の凸部226に入射される。従って、第一導光本体210の凹部216の底面216aによって、第二導光本体220の凸部226に入射角度の不良な光束L2が入射されるのを避け、入射角度の不良な光束L2の出光面222から射出される部分を減少することができる。
【0032】
第一導光本体210に入射された光束L3が凹部216の底面216aに到達し、且つ対応する放物線C1の焦点F1を経由する場合、光束L3の一部は屈折されて第二導光本体220の凸部226に入射され且つ凹部216の側面216bの何れか一つによって全反射される。これにより、一部の光束L3は出光面222に垂直な方向に射出される。従って、全体的に従来技術と比べてみると、本実施例によるバックライトモジュールM2は、導光板200の出光面222に垂直な方向において、輝度が優れている。
【0033】
ここで、設計者は設計の必要に応じて各々の凹部216の各側面216bを平面又は他の曲面に設計することが可能であり、且つ各々の凹部の側面216bは互いに対称でなくてもよい。但し、このような形態は図示されていない。
【実施例2】
【0034】
図3は本発明の第二実施例によるバックライトモジュールの断面図である。図2Bと図3を参照するに、本実施例によるバックライトモジュールM3と第一実施例によるバックライトモジュールM2は、バックライトモジュールM3における導光板300の第一導光本体310の各凹部316の各側面316bに複数の平面P1を含むことで相違する。他の実施例において、バックライトモジュールM3における導光板300の各凹部316の各側面316bは複数の曲面を含むことが可能である。これは、設計者の要求に応じて選択できるものであり、図示されていない。
【実施例3】
【0035】
図4は本発明の第三実施例によるバックライトモジュールの断面図である。図2Bと図4を参照するに、本実施例によるバックライトモジュールM4と第一実施例によるバックライトモジュールM2は、バックライトモジュールM4における導光板400の第一導光本体410が楔形であり、第二導光本体420が板状であることで相違する。第一導光本体410の厚さT3は最大値と最小値を有する。第一導光本体410の厚さT3の最大値は、第一導光本体410の入光面412の幅W2(以下、最大縁厚さW2と称する)であり、第一導光本体410の厚さT3の最小値は、第一導光本体410の入光面412に相対する端面418の幅W3(以下、最小縁厚さW3と称する)である。
【0036】
本実施例において、第二導光本体420の縁厚さT4で第一導光本体410の最大縁厚さW2を割った値は10から100までの間にある。第二導光本体420の縁厚さT4で第一導光本体410の最小縁厚さW3を割った値は3から30までの間にある。
【実施例4】
【0037】
図5は本発明の第四実施例によるバックライトモジュールの断面図である。図2Bと図5を参照するに、本実施例によるバックライトモジュールM5と第一実施例によるバックライトモジュールM2は、バックライトモジュールM5が二つの光源N5とN5'を含み、導光板500の第一導光本体510が更に他の入光面518を含むことで相違する。光源N5とN5'はそれぞれ導光板500の入光面512と518の横に配置される。
【実施例5】
【0038】
図6は本発明の第五実施例によるバックライトモジュールの断面図である。図2B及び図6を参照するに、本実施例によるバックライトモジュールM6と第一実施例によるバックライトモジュールM2は、バックライトモジュールM6の導光板600が更に第一導光本体610の第三接合表面614'に配置された第三導光本体630を含むことで相違する。第一導光本体610の第一接合表面614と第三接合表面614'は互いに相対する。第三導光本体630の外形は第二導光本体620の外形と同一であり、第三導光本体630と第二導光本体620は互いに対称である。
【実施例6】
【0039】
図7Aは本発明の第六実施例によるバックライトモジュールの上面図であり、図7Bは図7AのバックライトモジュールのB−B線の断面図である。図2A、図2B、図7A及び図7Bを参照するに、本実施例によるバックライトモジュールM7と第一実施例によるバックライトモジュールM2は、バックライトモジュールM7の導光板700の第一導光本体710の各凹部716の外形がバックライトモジュールM2の導光板200の各凹部216の外形と異なる点で相違する。
【0040】
本実施例において、各凹部716は凹孔である。複数の凹部716が複数の凹部群U1を構成する。各凹部群U1の複数の凹部716は入光面712に平行する第二方向D2'に沿って配列される。また、隣接する何れか二つの凹部群U1は間隔I2を有し、この間隔I2は入光面712から離れる第三方向D3'に沿って次第に減少する。
【0041】
本実施例による各凹部716は側面716bを有し、同一の凹部716の底面716aを取り囲む。各凹部716の側面716bは放物線C2の一部である。各凹部716の底面716aは同一の凹部716の側面716bの対称軸A1に垂直であり、且つ対応する放物面C2の焦点F2を通る。ここで、本実施例の放物面C2は、対称軸A1を中心に放物線を回転させて形成した曲面である。また、各凹部716の側面716bは、楕円面の一部又は直円錐面の一部のように、設計者の必要に応じて設計することができ、図示されていない。
【0042】
以上のように、本発明の実施例による導光板とバックライトモジュールは、少なくとも下記の何れか一つの利点を有する。
【0043】
一、導光板の第一導光本体は複数の凹部を有し、且つ各凹部は底面を有する。第一導光本体に入射された光束が各凹部の底面に到達した際に、各凹部の底面によって、第二導光本体の対応する凸部226に入射角度の不良な光束が入射されるのが避けられる。従って、入射角度の不良な光束の導光板の出光面から射出される部分を減少することができる。
【0044】
二、導光板の第二導光本体が複数の凸部を有し、出光面に平行する第二導光本体の各凸部の複数の第一断面は、対応する凹部の底面に向く第一方向に沿って徐々に小さくなる。従って、第一導光本体に入射された光束が凹部の底面に到達し、且つ対応する放物線の焦点を経由する場合、光束の一部は屈折されて第二導光本体の凸部に入射され、各凹部の側面の何れか一つにより全反射される。これにより、一部の光束が出光面に垂直な方向に射出される。従って、全体的に従来技術と比べると、本実施例によるバックライトモジュールは、導光板の出光面に垂直な方向において輝度が優れている。
【0045】
三、出光面に平行する導光板の各凸部の複数の第一断面は、対応する凹部の底面に向く第一方向に沿って徐々に小さくなる。従って、従来技術と比べ、本発明の実施例による導光板は容易に製造することができる。
【0046】
四、従来技術と比べると、本発明の実施例による導光板の複数の凹部と複数の凸部は導光板の内部にあるため、導光板の出光面の上方に位置する光学薄膜(図示されていない)は複数の凹部と複数の凸部に擦りむけることがなく、導光板の出光面の上方に位置する他の部材に押されて変形することもない。
【0047】
以上は、本発明の実施例を記載しているが、本発明は上記の実施例に限定されず、当該技術分野で通常の知識を有する者によって、本発明の精神と範囲内で変更、変換することができる。本発明の保護範囲は、添付する特許請求の範囲を基準とする。一方、本発明の何れか実施例又は請求項範囲は、本発明により開示された全ての目的又は利点又は特徴を実現すべきではない。また、要約部分と発明の名称はただ特許文献のサーチ作業を補助するためのものであり、本発明の権利範囲を制限するものではない。
【符号の説明】
【0048】
100、200、300、400、500、600、700 導光板
110、212、412、512、518、712 入光面
120、222 出光面
130 底面
140 角柱パターン
142、226a、S1 断面
210、220、310、410、420、510、610、620、630、710導光本体
214、224、614、614' 接合表面
216、316、716 凹部
216a、716a 底面
216b、316b、716b 側面
226 凸部
418 端面
A1 対称軸
C1 放物線
C2 放物面
D1、D2、D2'、D3、D3' 方向
E1 深さ
F1、F2 焦点
G1 長さ
I1、I2 間隔
L1、L2、L3 光束
M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7 バックライトモジュール
N1、N2、N5、N5' 光源
P1 平面
T1、T2、T3、T4 厚さ
U1 凹部群
W1、W2、W3 幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導光板であって、
入光面、第一接合表面及び複数の凹部を有する第一導光本体と、
出光面、第二接合表面及び複数の凸部を有する第二導光本体を含み、
前記複数の凹部は前記第一接合表面に位置し、前記各凹部は底面を有し、前記入光面は前記第一接合表面に接し、
前記出光面と前記第二接合表面は互いに相対し、前記第一接合表面は前記第二接合表面に接合し、前記各凹部の前記底面は実質上前記出光面に平行し、前記複数の凸部は前記第二接合表面に位置してそれぞれ前記複数の凹部を充填し、前記出光面に平行する前記各凸部の複数の第一断面は、対応する前記凹部の前記底面に向く第一方向に沿って徐々に小さくなり、前記第一方向は前記出光面に垂直であり、前記第二導光本体の縁厚さは前記第一導光本体の縁厚さより薄く、前記第二導光本体の屈折率は前記第一導光本体の屈折率より大きいことを特徴とする導光板。
【請求項2】
前記第二導光本体の前記屈折率と前記第一導光本体の前記屈折率の差の絶対値は0.03から0.4の間にあることを特徴とする請求項1に記載の導光板。
【請求項3】
前記各凹部の前記底面の長手方向は前記入光面に平行し、前記各凹部の前記底面の幅と前記凹部の深さとの比率は0.1から10の間にあることを特徴とする請求項1に記載の導光板。
【請求項4】
前記各凹部は、更に二つの相対する側面を有し、且つ前記各凹部の前記底面は前記凹部の前記側面と連結されることを特徴とする請求項1に記載の導光板。
【請求項5】
前記各側面は平面又は曲面であり、或いは前記各側面は複数の平面又は複数の曲面を有することを特徴とする請求項4に記載の導光板。
【請求項6】
前記各凹部の前記側面は互いに対称であることを特徴とする請求項4に記載の導光板。
【請求項7】
前記各凹部の前記側面が第二断面と交わって形成された軌跡は放物線の二つの部分を形成し、前記第二断面は前記出光面と前記入光面に垂直であり、前記各凹部の前記底面は対応する前記放物線の焦点を通ることを特徴とする請求項4に記載の導光板。
【請求項8】
前記各凹部は溝状であり、前記入光面に平行する第二方向に沿って延伸することを特徴とする請求項1に記載の導光板。
【請求項9】
前記の隣接する何れか二つの凹部は間隔を有し、前記間隔は前記入光面から離れる第三方向に沿って次第に減少することを特徴とする請求項8に記載の導光板。
【請求項10】
前記各凹部は凹孔であり、前記複数の凹部が複数の凹部群を構成し、前記各凹部群の複数の前記凹部は前記入光面に平行する第二方向に沿って配列されることを特徴とする請求項1に記載の導光板。
【請求項11】
前記の隣接する何れか二つの凹部群は間隔を有し、前記間隔は前記入光面から離れる第三方向に沿って次第に減少することを特徴とする請求項10に記載の導光板。
【請求項12】
前記各凹部は更に側面を有し、前記凹部の前記底面を取り囲み、前記各凹部の前記側面は直円錐面の一部、放物面の一部又は楕円面の一部であり、前記各凹部の前記底面は前記凹部の前記側面の対称軸に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の導光板。
【請求項13】
前記各凹部の前記側面は前記放物面の一部であり、且つ前記各凹部の前記底面は対応する前記放物面の焦点を通ることを特徴とする請求項12に記載の導光板。
【請求項14】
前記第一導光本体は板状導光本体であり、前記第二導光本体は板状導光本体であることを特徴とする請求項1に記載の導光板。
【請求項15】
前記第二導光本体の縁厚さで前記第一導光本体の縁厚さを割った値は10から100の間にあることを特徴とする請求項14に記載の導光板。
【請求項16】
前記第一導光本体は楔形導光本体であり、前記第二導光本体は板状導光本体であることを特徴とする請求項1に記載の導光板。
【請求項17】
前記第二導光本体の縁厚さで前記第一導光本体の最大縁厚さを割った値は10から100の間にあり、前記第二導光本体の縁厚さで前記第一導光本体の最小縁厚さを割った値は3から30の間にあることを特徴とする請求項16に記載の導光板。
【請求項18】
バックライトモジュールであって、
導光板と、
前記導光板の入光面の横に配置された光源と、を含み、
前記導光板は、
入光面、第一接合表面及び複数の凹部を有する第一導光本体と、
出光面、第二接合表面及び複数の凸部を有する第二導光本体と、を含み、
前記複数の凹部は前記第一接合表面に位置し、前記各凹部は底面を有し、前記入光面は前記第一接合表面に接し、
前記出光面と前記第二接合表面は互いに相対し、前記第一接合表面は前記第二接合表面に接合し、前記各凹部の前記底面は実質上前記出光面に平行し、前記複数の凸部は前記第二接合表面に位置してそれぞれ前記複数の凹部を充填し、前記出光面に平行する前記各凸部の複数の第一断面は、対応する前記凹部の前記底面に向く第一方向に沿って徐々に小さくなり、前記第一方向は前記出光面に垂直であり、前記第二導光本体の縁厚さは前記第一導光本体の縁厚さより薄く、前記第二導光本体の屈折率は前記第一導光本体の屈折率より大きいことを特徴とするバックライトモジュール。
【請求項19】
前記第二導光本体の前記屈折率と前記第一導光本体の前記屈折率の差の絶対値は0.03から0.4の間にあることを特徴とする請求項18に記載のバックライトモジュール。
【請求項20】
前記各凹部の前記底面の長手方向は前記入光面に平行し、前記各凹部の前記底面の幅と前記凹部の深さとの比率は0.1から10の間にあることを特徴とする請求項18に記載のバックライトモジュール。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate


【公開番号】特開2010−153358(P2010−153358A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205520(P2009−205520)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(500093133)中強光電股▲ふん▼有限公司 (53)