説明

小児用安全カートンパッケージ

本発明は、薬品またはそれに類する危険な製品のための小児用安全カートンパッケージに関する。そのパッケージは、外側スリーブ2と、摺動するようにそのスリーブから引き出されることが可能であり、包装製品を所持する挿入部3と、スリーブと挿入部とのあいだのロック機構7,9とを備える。本発明によれば、少なくとも外側スリーブ2は、耐引き裂き性を増大するように、押出し成形コーティングポリマーで強化されるボードから製造される。そのボードは、好ましくは、ボードの両側面に、ポリエステルなどの強度が優れ弾力性のあるポリマーの強化層を有することができる。さらに、ポリオレフィンの同時押出し成形された外側ヒートシール層を有してもよい。切断縁は、ボードの層間剥離に備えてポリマーシールドで保護されることができる。同じ押出し成形コーティングボードを内側スリーブにも使用することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小児用安全カートンパッケージに関し、前記パッケージは、繊維をベースにした材料製の外側スリーブと、前記スリーブから摺動するように引き出されることが可能であり、包装製品を所持する挿入部と、子供が前記スリーブから前記挿入部を引き出すことを防止する、前記スリーブと前記挿入部とのあいだのロック機構とを備える。さらに、本発明は、上述したカートンパッケージのための、特定のファイバーベースボードの用途を含む。
【0002】
小さい子供に危険をもたらす薬品または他の製品のための消費者パッケージは、子供がそのパッケージの内容物に容易に触れることを妨げるように設計される必要がある。スリーブとそのスリーブから引き抜かれることが可能な摺動挿入部とから構成されるボックス式パッケージにおいて、このことは、迅速な操作のためには一般的な大人の手を必要とするような大きさとされたロック機構によって達成される。上述のパッケージがマーケットに許容されるためにパスしなければならない、小児用安全を規定するテストには、国際基準ISO8317をはじめとする基準がある。
【0003】
ロック手段を有する小児用安全薬品パッケージは、プラスチックから製造されてきたが、つい最近、さらに、ペーパーボードおよびカードボードが、上述のパッケージのための材料として導入、または、提案されている。
【0004】
EP 1 002 744 A1は、製品を収納する内部のペーパーボード摺動カードと、外部のペーパーボードスリーブとのあいだに配置される小児用安全ロックシステムとを有する、2つの部分からなるペーパーボードパッケージについて説明している。それらのピースをロックするために、そのシステムは、スリーブの内側の肩部と接触する、内側摺動状態のタブを有する。その部分のリリースは、リリースボタンをプレスすることによって行われる。使用されるペーパーボードの厚さは、0.2mmから0.7mmの範囲内であり、通常、1つの側面の表面もしくは両側面にクレーコーティングを有するように説明されている。そのコーティングは、高度の円滑性と優れたグラフィックプリント表面とを与えると教示されている。
【0005】
EP 1 002 744 A1による機構における弱点は、国際公開第02/38454号パンフレットに指摘されており、すなわち、そのロックシステムは、外側スリーブに十分に厚い材料を選択するかどうかに左右される。材料が薄すぎると、ロックの安全性を危険な状態におく。国際公開第02/38454号パンフレットにおける教示は、薄いカードボード材料が使用される場合でさえ、繰返しの使用における磨耗に対して安全であり、耐性があるロックを達成するための、改良された構造に関するものである。
【0006】
より詳細には、国際公開第02/38454号パンフレットに記述される小児用安全パッケージは、カードボードのシートを折り曲げて接着することによって製造される、外側スリーブおよび摺動可能な挿入部を備え、それらのあいだにロックシステムが設けられる。スリーブの内側には、スリーブの対向する側面壁のそばに、挿入部の摺動方向に連続して配置されるキャッチタブと操作タブとが設けられる。挿入部には、同様に、これの対向する側面壁のそばにロックタブが設けられる。カードボードから製造されるために、スリーブにおける、そして、挿入部におけるタブは、フレキシブルである。挿入部はスリーブへ押し込まれるので、ロックタブは、キャッチタブの下に摺動し、操作タブの下に存在することになる。とはいえ、2つのキャッチタブは、摺動方向に下方への傾斜を有し、そのために、それらは、ロックタブと係合し、スリーブが引き出されることを防止する。パッケージを開口するためには、使用者は、ロックタブを係合からリリースするために、スリーブの2つの穴を通して片手の指で操作タブをロックタブに向かって圧す必要があり、その結果、もう一方の手によって挿入部をスリーブから引き出すことが可能となる。
【0007】
本出願人によって所有される以前の、これまで公開されていない国際出願PCT/SE02/01600には、薬品などのための2つの部分からなるペーパーボードパッケージのための改良されたロックシステムが記述されている。前記パッケージの具体的な特色は、外側スリーブの対向するエッジまたは側面壁におけるロック機構をリリースするための穴の位置である。一般に、その教示は、構造を簡素化して、製造を容易にすることを意図している。
【0008】
薬品用の別の先行技術の2つの部分からなるカートンパッケージは、米国特許第6491211号明細書に記述されている。外側カートンは、あらゆる適切な材料、サルフェートのペーパーボード、クレーコーティングされた再生または再利用ペーパーボードのブランクから形成され、0.008インチから0.028インチ(約0.2mmから0.7mm)の厚さを有することが特に好ましいと教示されている。
【0009】
異なるタイプの薬品パッケージは、プレススルーまたはブリスターパックであり、フレキシブルなバブルを有するプラスチックシートと、そのプラスチックシートに取り付けられる、圧し破ることの可能なアルミホイルのシートとを備える。シートのあいだの区画またはブリスターに含まれる丸薬は、裂けるホイルを通してそれを圧し出すようにプレスすることによって取り出される。欧州特許第0771737号明細書には、ブリスターパックが記述され、それは、破ることができないバッキングシートをこれに設けることによって小児用安全とされ、そのバッキングシートは、ヒートシール層と、ホイル層と、他の強度なポリマー材料のポリエステルの層と、プリンティングのための外側ペーパー層とを備える。バッキングシートは、バッキングシートをはがすことによってパッケージを開口させる開口機能として、ほとんど目に見えない切り込み線カットを有し、開口機能の使用には成人の認識技術を必要とし、それと対照的に子供の認識技術ではこれを使用することができない。国際公開第03/066323号パンフレットは、さらにまた、ヒートシール層と、引き裂き耐性ポリマー層と、プリンティングのためのペーパーボード基板とを供える小児用安全ブリスターパックのための積層について記述している。積層には、成人によっては容易に理解されるが、子供には理解しづらい使用説明書によりパッケージの開口を方向付けるように制御された脆弱部分が設けられる。
【0010】
使い捨ての消費者パッケージのための材料として、ファイバーベースボードは、一般に、より安い材料または製造コストと、環境上の観点から、プラスチックよりも好ましい。とはいえ、カートンパッケージを本出願人による小児用安全テストに供すると、進歩していたにもかかわらず、予測に反して上述のパッケージはまだ必要条件を満たしていないということがすぐに判明した。先行技術は、これの構造剛性および耐摩耗性を増加するために、かつ、子供のいたずらに対して耐えさせるために、ロック機構を改良することに焦点を合わせてきたのに対して、そのテストでは、弱点は、ロック機構のデザインではなくて、むしろ、材料自体であることを示した。好奇心からであろうと、他のあらゆる理由からであろうと、子供は、ボードパッケージを引き裂くことによってあっけなくこれを開口し、簡単に内容物に触れることができる。
【0011】
パッケージにおいて子供の興味を引く特徴は、ロック機構に必要とされる穴または他のアクセサリーである。しかし、子供は穴よりむしろ、挿入部開口またはシールから開始するスリーブを引き裂く。そこから材料は完全性を失い、裂けてしまう。
【発明の開示】
【0012】
本発明の目的は、したがって、上述の構造上の弱点問題を解消する、薬品などのための繊維をベースにした材料のカートンパッケージを提供することである。特に、本発明の目的は、パッケージに使用される繊維をベースにした材料の改良によって、子供が内容物に触れることをより望ましく防止するパッケージを提供することである。それによって、改良された小児用安全パッケージを得られると同時に、先行技術に使用されるようなプラスチックだけからなるパッケージと比較した場合のペーパーボードまたはカードボード材料の利点を実質的に保つ。
【0013】
本発明の目的は、特に、デザインおよび製造の全体を変更する必要なく、パッケージの強度を増加することであり、そのために、その改良は、容易に実現し、材料は別として、パッケージの製造コストを増加させないことである。
【0014】
本発明によれば、上記目的は、子供にとって危険となりうる薬品または他の製品のための、2つの部分からなる小児用安全カートンパッケージを通して達成され、それは、耐引き裂き性を増加するために、押出し成形コーティングポリマーで強化されるボードから製造される外側スリーブを有する。
【0015】
その強化材は、ファイバーベースボードにコーティングされた強度が優れ弾力性のあるポリマーの層でよい。本発明に使用される適切なコーティングポリマーは、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレンおよびポリカーボネートからなる群から選択されるものであり、ポリエステルが好ましく、その中でもポリエチレンテレフタレート(PET)が、特に好ましい。
【0016】
ボードは、その1つの側面にポリマーコーティングを有することができ、この側面は、その場合、スリーブの外側面に使用される。スリーブの外側をカバーするポリマーコーティングにより、子供が、歯で湿らし、材料を引き裂くことを防止する。とはいえ、ボードには、強度が優れ弾力性のあるポリマーのコーティング層がそれの両側面に設けられることが好ましい。いずれにせよ、コーティングポリマーは、スリーブをコーティングボードのブランクから一緒に折り曲げた状態を保つのに必要なヒートシールを形成するのに使用しうる。
【0017】
ボードには、PETなどの強度が優れ弾力性のあるポリマーの内側強化層と、ポリオレフィンの外側ヒートシール層とを備える多層コーティングが設けられることがより好ましい。上述の多層コーティングは、ボードの1つの側面に、または、好ましくは、ボードの両側面に施しうる。隣接する層は、同時押出し成形によって同時にボードにもたらされることが可能である。
【0018】
本発明によるカートンパッケージにおいて、スリーブだけでなく挿入部も、強度が優れ弾力性のあるポリマーの強化層でコーティングされるボードから製造されることが可能である。特に、スリーブの開口端部を閉鎖する挿入部の端部面は、ポリマーコーティングを有することが利点であり、そのために、パッケージの外側は、全体を通して類似のポリマー強化を有する。挿入部は、外側スリーブと同じポリマー押出し成形コーティングボードから製造されることが好ましい。
【0019】
カートンパッケージの外側スリーブに特に使用される強化ボードは、未加工の切断縁が十分な引き裂き力を受けた場合薄い層に剥離するような構造を有することができる。そのように裂けた場合でさえ、ヒートシールとともに、内側にポリマーコーティングを含む内側材料層はパッケージを閉鎖するように保ち、その結果、子供がこれの内容物に触れることを防止するのに成功するということが分かった。
【0020】
あるいは、外側材料層の層間剥離、すなわち、はがれを第一の場所で防止すべく、少なくとも外側スリーブの外側のカットエッジを強化する特別な方法をとることも可能である。上述のテクニックの例として、ポリマーコーティングボードのエッジのスカイビング仕上げおよび折り曲げ、カットエッジへの接着剤の塗布または保護フィルムでのエッジのカバーについて述べられている。
【0021】
本発明によるカートンパッケージは、スリーブが、挿入部の摺動方向に平行な4つの長手方向側壁と、リヤ壁と、挿入部を前記スリーブから引き出させるオープン端部とを備え、ロック機構が、スリーブの第一のストップタブであり、第一の長手方向壁から第二の長手方向壁に延出して、第一の長手方向壁および第二の長手方向壁から少なくとも部分的に分離される、第一のストップタブと、挿入部に設けられる第一のロックエッジとを備えるように構成されうる。その挿入部は、第一のロックエッジと第一のストップタブとの接触時、スリーブから移動することが防止され、一方第一のロックエッジは、使用者が挿入部の一部を弾性変形させることにより、第一のストップタブを通り過ぎての移動が可能とされるように移動されることが可能である。
【0022】
ロック機構の操作のために、外側スリーブは、使用者の指によってロックのリリースを可能にする1つ以上の穴を有することができる。
【0023】
本発明は、さらに、薬品などの危険な製品に用いる小児用安全カートンパッケージのための、ポリマー押出し成形コーティングボードの使用を含み、そのパッケージは、外側スリーブと、摺動可能な挿入部と、外側スリーブと挿入部とのあいだのロック機構とを備える。
【0024】
本発明により使用されるコーティングボードは、既に記述されたものである。したがって、PETなどの強度が優れ弾力性のある強化用のポリマーと、ポリオレフ内側どのヒートシールポリマーとで両側面がコーティングされるボードが好ましい。
【0025】
押出し成形ポリマーコーティングで強化される上述のボードは、外側スリーブと、摺動可能な挿入部とに使用されることができ、その場合、さらに、カートンパッケージのロック機構も形成することになる。
【0026】
本発明に使用されるボードベースは、170g/m2から500g/m2の区間の重量、好ましくは、200g/m2から300g/m2区間の重量のクラフトボードでよい。PETまたは他の適切な強度が優れ弾力性のあるポリマーの押出し成形コーティング層は、30g/m2から100g/m2の重量、好ましくは、40g/m2から60g/m2の重量を有する。低密度のポリエチレン(LDPE)またはポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンによる押出し成形外側ヒートシール層は、15g/m2から60g/m2の重量、好ましくは、20g/m2から40g/m2の重量でよい。コーティングボードは、外側スリーブまたは挿入部または両方に使用され、ポリマーコーティングは、これの引き裂き強度を増加することによってボードを強化し、基準SCAN−P 11:96により少なくとも2000mN、好ましくは、2500mN以上となる利点を有する。
【0027】
本発明は、図面を参照して下記に詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
これの概括的な構造について、図1〜8に示されるパッケージは、この参照により本開示に含まれる国際出願PCT/SE02/01600に記述されている。本発明と関連して適用可能なロック機構を有するパッケージ構造の別の例示は、国際公開第02/38454号パンフレットに記載がなされ、国際公開第02/38454号パンフレットも、参照により本開示に含まれる。
【0029】
図1は、本発明の好ましい実施形態によるパッケージ1を示す。そのパッケージは、本質的に平行六面体形状の外側スリーブ2と、パッケージの内容物を保持するように意図される挿入部3とを備える。スリーブ2および挿入部3は、押出し成形コーティングカードボード材料から製造されるブランクを折り曲げて、ヒートシールすることによって生成されることが好ましい(下記参照)。挿入部3は、スリーブ2の開口4を通って、図1に二重矢印で表示される摺動方向Sでスリーブ2に挿入され、スリーブ2から引き出されることが可能である。図1は、挿入部が完全に挿入された状態のパッケージ1を示す。図2は、挿入部3が一部分引き出された状態のパッケージ1を示し、パッケージの内容物にふれることが可能である。
【0030】
スリーブ2は、摺動方向Sにほぼ平行である4つの長手方向壁を備える。長手方向壁は、上方壁2aと、下方壁2bと、第一の側面壁2cと、第二の側壁2dとであり、上方壁2aおよび第一の側壁2cは、図1および図2に認識できる。
【0031】
開口4において、側壁2c,2dのそれぞれはグリップノッチ5を有し、各グリップノッチにおいて、挿入部3は、引き出されるために指で握られることが可能である。パッケージの幅は、挿入部3がこのために十分に大きい手を有する人によってのみ握り得るように構成されることが好ましい。このことは、小さな子供の親指/人差し指グリップでは挿入部3を引き出すべくパッケージの幅全体に届かないことを意味する。
【0032】
1つの端部において、挿入部3は、挿入部のブランクを折り曲げることによって生成されるビーム状部分6を有することが好ましい(下記参照)。ビームは、子供が挿入部の端部を変形して、その方法によりパッケージの内容物に到達することができないか、または、きわめて難しいほどの剛性を有する。
【0033】
開口4において、スリーブ2は、それぞれ、上方壁2aと下方壁2bとにほぼ平行に内方に折り曲げられる2つのタブを有することが好ましい(下記参照)。このことは、開口4における上方エッジおよび下方エッジが強化され、子供がパッケージの内容物に到達するためにこれらのエッジにおけるスリーブ2を裂いて開くことを、できなくさせるか、または、難しくさせること意味する。
【0034】
図3は、折り曲げて、ヒートシールすることによってスリーブ2に形成される、押出し成形コーティングカードボードから製造されるスリーブのブランク2′を示す。図3に示されるように、スリーブのブランク2′は、上述のように、それぞれ、上方壁2aと下方壁2bとにほぼ平行に内方に折り曲げられることによって、スリーブの開口4を強化する2つのタブ21,22を備える。
【0035】
スリーブのブランク2′は、スリーブの上方壁2aを形成するように意図される第一の部分2a′と、スリーブの下方壁2bを形成するように意図される第二の部分2b′とを備える。第三の部分2c′および第四の部分2c″は、スリーブの第一の側壁2cを形成するように意図され、第四の部分2c″は、第三の部分2c′の内側に位置決めされるように意図される。対応するように、第五の部分2d′および第六の部分2d″は、スリーブの第二の側壁2dを形成するように意図される。
【0036】
第七の部分7a′および第八の部分7b′は、それぞれ、第一のストップタブ7aおよび第二のストップタブ7bを形成するように意図され、それらは、スリーブ2における挿入部3のロックを達成するように作用し、このことは、下記により詳細に説明される。図3に示されるように、ストップタブを形成する部分7a′,7b′は、本質的に三角形状を有し、その三角形のポイントの1つは、それぞれ、第四の部分2c″および第六の部分2d″の自由な長手方向エッジに位置される。第七の部分7a′および第八の部分7b′は、それぞれ、第四の部分2c″および第六の部分2d″の自由な長手方向エッジの外側に突出し、それらは、前記自由エッジ内側の、それぞれのライン7a″,7b″において折り曲げられるように意図される。
【0037】
別の方法として、ストップタブを形成する部分は、三角形以外の形状、たとえば、矩形を有する。
【0038】
スリーブのブランクが折り曲げられるとき、第四の部分2c″および第六の部分2d″は、それらの自由な長手方向エッジがそれぞれ、スリーブの上方壁2aと第一の側壁2cおよび第二の側壁2dとのあいだの接続部に位置決めされるように折り曲げられる。第七の部分7a′および第八の部分7b′は、次に、それらがスリーブの上方壁2aと、第一の側壁2cおよび第二の側壁2dとに対してそれぞれある角度をなして位置決めされるように折り曲げられる。それらは、次に、それぞれ、第一のストップタブ7aおよび第二のストップタブ7bを形成する。各ストップタブは、その結果、それぞれの側壁に接続されて、上方壁に支承することによってそれぞれの側壁に対してある角度を形成する。
【0039】
図4は、破線によって表わされる特定の引っ込んだ部分を有する、互いに折り曲げられて、シールされたスリーブを示す。第一のストップタブ7aおよび第二のストップタブ7bは、それぞれ、上方壁2aと第一の側壁2cおよび第二の側壁2dとによって形成されるそれぞれのコーナーにおいて、スリーブの内側に位置する。第一のストップタブ7aおよび第二のストップタブ7bはさらに、スリーブ2のリヤ壁2cから少し離れた所に位置する。
【0040】
図5は、明瞭さのために、下からある角度をなして切り欠きされたスリーブ2の一部分を透視図で示す。第二のストップタブ7bは、第二の側壁2dの内側から上方壁2aの内側に延出する。ストップタブ7bは、その結果、スリーブの壁2a,2dに対してある角度をなして延在し、そのために、少なくともこれの一部分は、摺動方向Sにおける挿入部3の移動のためのエリアの部分に位置される。下記により詳細に説明されるように、ストップタブ7bは、挿入部3がスリーブ2から引き出されることを防止するために、挿入部3と接触して作用する。ストップタブ7bがスリーブの壁の内側に延在し、これらから分離されているという事実は、ストップタブ7bの機能性が繰返し使用後もスリーブの摩耗に影響されないことを確実にする。さらにまた、ストップタブが特にその目的のために意図される突出部などの手段を必要とせず、スリーブ壁から分離される、という解決法も得られている。
【0041】
図5に示されるように、ストップタブ7bは、さらに、挿入部3の摺動方向Sに対して角度をなし、そのために、ストップタブのスリーブの開口4に最も近接して位置する部分は、ストップタブの他の部分よりもスリーブ壁2a,2dに近接して位置する。これにより、挿入部がスリーブへ挿入される時、下記により詳細に説明される、挿入部3のロック用部分は、ストップタブ7bとの接触時の弾性変形によって、ストップタブ7bを通過し、通過後“スナップ”バックする(はね返る)ことができる。ストップタブ7bのこのデザインはさらに、下記に説明するように、ロックを外す巧妙な技術なくしてこれを引き出す試みが行われるとき、これが非常に強く、そして、大きい力に耐えうることを意味する。
【0042】
図6は、挿入部3を示し、図7は、折り曲げと、適宜ヒートシールを施すことによって挿入部を製造するブランク3′を示す。挿入部のブランクは、上述のビーム6を作る部分6′を備える。
【0043】
挿入部3は、底面部分3a′と、第一の側面部分3bと、第二の側面部分3cとを備える。挿入部の挿入状態において、側面部分3b.3cは、スリーブ2の側壁2c,2dにほぼ平行に、かつ、スリーブ2の側壁2c,2dの近くに位置する。側面部分3b,3cは、スリーブ1において、ほぼ挿入用の摺動方向Sに延在する。側面部分3b,3cは、底面部分3aに接続されて、それに対してほぼ直角に方向付けられる。
【0044】
各側面部分3b,3cは、ノッチ8a,8bを有し、このノッチにおいて、第一のロックエッジ9aおよび第二のロックエッジ9bが、それぞれ形成される。挿入部の挿入状態において、ロックエッジ9a,9bは、ストップタブ7a,7bよりもスリーブのリヤ壁2eにわずかに近接して位置し、スリーブから挿入部を引き出す試みが行われる場合、この試みは、ロックエッジ9a,9bのエリアにおいて、それぞれ、第一のストップタブ7aと第二のストップタブ7bと接触する側面部分3b,3cによって防止される。
【0045】
図3に示されるように、スリーブのブランク2′は、第三の部分2c′および第五の部分2d′に、以下外側ホール10a′,10b′と称される、穴10a′,10b′と、第四の部分2c″および第六の部分2d″に、下記で内側ホール10a″,10b″と称される、穴10a″,10b″とを有する。内側ホール10a″,10b″は、それぞれの内側ホールのほぼ直線のエッジにおいて、スリーブのブランクに接続されるフラップ101によってそれぞれカバーされ、そのために、フラップは、直線エッジまわりを旋回可能である。
【0046】
スリーブ3の仕上げ状態において、第一の側壁2cおよび第二の側壁2dは、それぞれ、第三の部分2c′および第四の部分2c″と、第四の部分2d′および第六の部分2d″の部分とを備える。この点において、第三の部分2c′および第五の部分2d′は、それぞれ、第四の部分2c″および第六の部分2d″の外側に位置される。フラップ101および外側ホール10a′,10b′は、サイズの点でフラップ101がそれぞれの外側ホール10a′,10b′のエリアの外側に延在するようになされているので、それらは、パッケージ内で内方にのみ旋回可能である。その場合、フラップがパッケージの外側に移動され、そのために損傷されることが防止される。
【0047】
図1、図2および図4に示されるように、内側ホール10a″,10b″および外側ホール10a′,10b′は、完成した折り曲げ済みのスリーブ2において、第一の側壁2cに第一の穴10aを、そして、第二の側壁2dに第二の穴10bをそれぞれ形成する。パッケージは、使用者が親指/人差し指グリップでパッケージの全体を握れるようになされる。使用者は、次に、フラップ101を内方に移動するために穴10a,10bのそれぞれに指を押しつけ、スリーブの内側に挿入部の側面部分3b,3cを押しつけることが可能であり、そのため、図8に示される(1つの側面部分3cのみが示される)ように、少なくともロックエッジのエリアにおいて、側面部分はスリーブ2において内方に傾斜するように弾性的に変形される。次にロックエッジ9a,9bは、スリーブの側壁2c,2dから離れて移動する。このように、ロックエッジ9a,9bは、挿入部3の摺動方向Sに示されるように、ストップタブ7a,7bの範囲のエリアの外側に位置することになり、挿入部は、使用者のもう1つの手の親指/人差し指グリップがグリップノッチ5(図1および図2を参照して上述した)を握ることによって、スリーブから引き出されることが可能である。
【0048】
パッケージの幅は、小さな手を有する人、たとえば子供が、ロックエッジ9a,9bによってロックを操作するために親指と人差し指を広げてパッケージ全体を握ることができないようになされることが好ましい。パッケージの開口は、その結果、一般的な大きさである成人の手の両方使用することを必要とする。
【0049】
挿入部の長手方向の側面部分におけるロック用部分のデザインは、強固な構成をもたらし、したがって、強化ボードと組み合せることにより、挿入部が、力によって、たとえば、子供によって引き出される恐れは減少する。
【0050】
図9は、図1ないし図8を参照して上記に説明されるカートンパッケージに適用されるコーティングボードの概略断面図である。コーティングボードは、図3および図7に示されるブランクを、その結果、パッケージ全体、すなわち、スリーブおよび挿入部、したがって、さらに、説明されるようにスリーブの一部であるロック機構をも形成することとなる。
【0051】
図9のコーティングパッケージボード11はボードベース12を備え、ボードベース12は170g/m2から500g/m2の区間の重量、好ましくは、200g/m2から300g/m2の重量の多層クラフトボードであることが好ましい。クラフトボードベース12の両側面に、強度が優れ弾力性のあるポリマー、好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)の押出し成形層13があり、各PET層は、30g/m2から100g/m2の重量、好ましくは、40g/m2から60g/m2の重量を有する。多層構造は、ボードベース12に対して相称的であり、ボードベースの対向する側面のPET層は、その場合、類似のコーティング重量を有する。
【0052】
図10に示されるコーティングボード11は、主に押出し成形ポリマーコーティング層13がボードベース12の1つの側面のみにあるという点で、図9に示されるものと異なる。ボードベースの材料および重量は、上記のとおりでよく、単一のポリマー層は、30g/m2から100g/m2の重量、好ましくは、40g/m2から60g/m2の重量を有するPET層であることが好ましい。ボードのPETコーティング側面は、パッケージを作る際にスリーブの外側表面および挿入部を形成するのに使用されることになる。
【0053】
図11は、図1ないし図8に記述されるパッケージに使用されることが好ましいコーティングボード11を示す。図11のコーティングボードは、上記の図9に関連して示され説明されるものに相当するが、その両側面に、好ましくは、LDPEの、外側ヒートシールポリマー層14を有する。LDPE層14のそれぞれは、15g/m2から60g/m2の重量、好ましくは、20g/m2から40g/m2の重量を有する。PET層13およびLDPE層14は、同時押出し成形による単一の製造工程で、繊維質ボードベース12にもたらされることができる。
【0054】
パッケージ1の製造において、ポリマーコーティング層13,14は、スリーブおよび挿入部に必要とされるようなヒートシールを形成するのに使用される。図12は、2つの平行なシーム15を備えるスリーブ2の底面側面を示し、スリーブのブランク2′の2つの対向するエッジは、下方壁部分2b′とオーバーラップするようにもたらされる。図9および図11に示されるように両側面にポリマーコーティングを有するボード11の場合、ブランクのオーバーラップ部分のコーティング層13または14は、ポリマーを溶融するのに十分な熱によって融合される。図10の単独にコーティングされたボードの場合、オーバーラップ部分は、単一のポリマー層13の一部分を溶融し、これを他の部分の、隣接するコーティングされていないボードの表面に取り付けることによってシールされる。
【0055】
図13および図14は、本発明の別の実施形態として、外側スリーブ2のシーム15の、コーティングボードの層間剥離に対する保護を示す。パッケージ外側の露呈シーム15から始まる層間剥離は、パッケージが子供達の手で損傷を受ける可能性のある破砕の方法として考えられるものの1つである。層間剥離は、ポリマーコーティングのボードベースからの剥離、または、多層の繊維質ボードの隣接する層間での剥離、のいずれかによって生じうる。
【0056】
図13において、図11に示されるようなコーティングボード11から作られ、図3に示されるようなデザインを有する、ブランク2′のエッジ部分16は、これの厚さをほぼ半分に減らすために、ブランクの1つの側面からスカイビング仕上げされた。上述のスカイビング仕上げは特に、仕上げたスリーブ2の外側に露呈シームエッジ15を形成するブランク2′の部分に対して行われることが理解されるべきである。
【0057】
図14において、折り曲げられ、ヒートシールされてスリーブ2を形成するシームが、図13のブランク2′のオーバーラップ部分17,18の間に、示される。スカイビング仕上げしたエッジ部分16を有する部分17は、シームの外側ボード部分であり、スリーブの外側に、より詳細には、ブランク2′およびスリーブ2が、それぞれ、図3および図8に示されるような構造を有するようなこれの底面に位置する。
【0058】
図14に示されるように、材料の厚みが減少した外側ボード部分17のスカイビング仕上げしたエッジ部分16は、二重に曲げられ、外側コーティング層は、したがって、シームエッジ15において繊維質ボードベース12を囲み、内側ボード部分18の外側コーティング層に接して位置するように延在する。部分17,18の間のシームは、図14において19と表わされるエリア内の隣接するヒートシール層14,14′をヒートシールすることによって生成され、内側部分18のアウトヒートシール層14′は、内側の部分および外側部分17の折り曲げられた外側ヒートシール層14と融合される。所望の場合、接着剤が、折りたたみ部に内側構造の強度をもたらすように、スカイビング仕上げによって生成される未加工のボードベース12の表面に塗布されることができる。
【0059】
層間剥離をこうむらないようにシーム15をシールドする別の方法は、繊維質ボードベース12の気孔を閉鎖するため、そのカットした未加工エッジに接着剤を塗布することである。上述の接着は、パッケージ1の外側に露呈されるあらゆるカットエッジ部分に行われることが好ましい。
【0060】
図15に示される実施形態において、シーム15を形成するブランク2′のエッジ部分は、切断縁を互いに防護接触をもたらすように延在し、それらをいたずらおよび層間剥離の危険に耐えうるようにする。
【0061】
図16は、別の実施形態として、強度が優れ弾力性のあるプラスチック材料の接着された保護フィルム20でのカバーによる、シーム15における未加工のカットエッジ、およびスリーブ2の穴10の周囲のシールドを示す。図17によれば、いたずらおよび層間剥離をこうむらないようにそのカットエッジ21をシールドするために、同様の保護フィルム20が外側スリーブ2の開口部分4まわりに貼りつけられている。そうでない場合、スリーブ2の材料は、図9ないし図11に関連して記述されるもののいずれか1つでよい。
【実施例】
【0062】
コーティングボードは、ボードベースとして、210g/m2の重量を有する、Stora Ensoによる等級Cupforma Classicのパッケージボードを使用して準備された。このボードは、重量50g/m2のPET層で、その1つの側面または両側面に、押出し成形コーティングされた。基準SCAN−P 11:96により測定される引き裂き強度は、以下の表に呈されている:
【0063】
【表1】

【0064】
250g/m2の重量を有するパッケージボード等級の接着によって、その両側面に50g/m2のPETコーティング層を有して製造される図1ないし図8によるパッケージは、試験的にISO 8317基準による小児安全テストに供され、パスした。対照的に、315g/m2の重量を有するパッケージボード等級で製造され、PETコーティング層なしで同様に設計されたパッケージは、該当するテストに失敗した。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態によるパッケージの斜視図を示す。
【図2】図1のパッケージの別の斜視図を示す。
【図3】図1のパッケージの一部分のための製造ブランクを示す。
【図4】図3の製造ブランクから製造されたパッケージの一部分の斜視図を示し、特定の引っ込んだ部分は、破線によって表わされる。
【図5】図4の部分の切り欠き部分を斜視図で示す。
【図6】図1のパッケージの一部分の斜視図を示す。
【図7】図6の部分のための製造ブランクを示す。
【図8】図1および図2のパッケージの一部分の横断面を示す。
【図9】図1ないし図8によるパッケージに使用可能な材料を概略断面図として示す。
【図10】本発明によるパッケージに使用可能な別の材料を概略断面図として示す。
【図11】図2のXI−XIの断面であり、図1ないし図8によるパッケージに使用される材料を概略的に示す。
【図12】図1に対応し、シームでシールドされた切断縁を有するパッケージの底面図を示す。
【図13】本発明によるパッケージの一部分のためのブランクのスカイビング仕上げしたエッジ部分を断面で示す。
【図14】図12のXIV−XIVの断面であり、図13のブランクの使用によって形成されるパッケージのシームエリアを示し、そのシームは、スカイビング仕上げしたエッジ部分を備える。
【図15】図12に対応し、本発明によるパッケージの変形を底面図で示す。
【図16】本発明によるパッケージの別の変形の底面図を示す。
【図17】本発明によるパッケージのさらに別の変形の一部分を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小児用安全カートンパッケージであって、前記パッケージは、繊維をベースにした材料の外側スリーブ(2)と、前記スリーブから摺動するように引き出されることが可能で、包装製品を所持する挿入部(3)と、子供が前記スリーブから前記挿入部を引き出すことを防止する、前記スリーブと前記挿入部とのあいだのロック機構(7,9)とを備え、前記外側スリーブ(2)は、耐引き裂き性を増大するように、押出し成形コーティングポリマーで強化されるボードから製造されることを特徴とする小児用安全カートンパッケージ。
【請求項2】
前記ボードは、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレンおよびポリカーボネートからなる群から選択される強度が優れ弾力性のあるポリマーのコーティング層を有することを特徴とする請求項1記載のカートンパッケージ。
【請求項3】
前記コーティングポリマーは、ポリエチレンテレフタレート(PET)であることを特徴とする請求項2記載のカートンパッケージ。
【請求項4】
それの両側面の前記ボードには、強度が優れ弾力性のあるポリマーのコーティング層が設けられることを特徴とする請求項2または3記載のカートンパッケージ
【請求項5】
前記コーティングは、強度が優れ弾力性のあるポリマーの内側強化層と外側ヒートシールポリマー層とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカートンパッケージ。
【請求項6】
前記挿入部(3)は、外側スリーブ(2)と同じポリマー押出し成形コーティングボードから製造されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカートンパッケージ。
【請求項7】
前記外側スリーブ(2)の少なくとも外側の前記切断縁には、前記ボードの層間剥離に備えたポリマーシールドが設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のカートンパッケージ。
【請求項8】
前記ボードは、切断縁が破損した場合、繊維をベースにした材料層に沿って薄い層に剥離することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のカートンパッケージ。
【請求項9】
前記スリーブ(2)は、前記挿入部(3)の摺動方向(S)に平行な4つの長手方向側壁(2a,2b,2c,2d)と、前記挿入部を前記スリーブから引き出させるオープン端部(4)とを備えることと、前記ロック機構は、前記スリーブの第一のストップタブ(7a)であり、前記長手方向の壁の第一(2c)から第二(2a)に延出して、前記第一の長手方向壁および前記第二の長手方向壁から少なくとも部分的に分離される、第一のストップタブ(7a)と、前記挿入部に設けられる第一のロックエッジ(9a)とを備え、前記挿入部は、前記第一のロックエッジと前記第一のストップタブとの接触時、前記スリーブから移動することが防止され、一方前記第一のロックエッジは、使用者が前記挿入部の一部を弾性変形することにより、前記第一のストップタブを通り過ぎての移動が可能とされるように移動されることが可能であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のカートンパッケージ。
【請求項10】
前記外側スリーブ(2)は、前記使用者の指によって前記ロック(7,9)のリリースを可能にする1つ以上の穴(10)を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のカートンパッケージ。
【請求項11】
前記外側スリーブ(2)は、前記ポリマー押出し成形コーティングボードのブランク(2′)を折り曲げて、前記ボードのコーティングポリマーをヒートシールして前記折り曲げたブランクのオーバーラップ部分(17)(18)を互いにシームすることによって作られ、前記スリーブの外側の前記シームは、前記コーティングボードの層間剥離に備えてポリマーシールドすることによって保護される前記外側ボード部分(17)のエッジを有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のカートンパッケージ。
【請求項12】
前記外側ボード部分(17)のエッジ部分(15)が、これの内側からスカイビング仕上げされて、二重とされ、前記折り曲げた部分のポリマーコーティング(13,14)は、前記シームでの前記オーバーラップ内側ボード部分と外側ボード部分(17,18)とのあいだに前記層間剥離シールドと、前記ヒートシール(19)の少なくとも部分とを形成することを特徴とする請求項11記載のカートンパッケージ。
【請求項13】
薬品またはそれに類する危険な製品のための小児用安全カートンパッケージのための、ポリマー押出し成形コーティングボード(11)の用途であって、前記パッケージは、外側スリーブ(2)と、摺動可能な挿入部(3)と、前記外側スリーブと前記挿入部とのあいだのロック機構(7,9)とを備えるポリマー押出し成形コーティングボード(11)の用途。
【請求項14】
請求項13に記載のポリエチレンテレフタレート(PET)の使用。
【請求項15】
ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレンおよびポリカーボネートからなる群から選択される強度が優れ弾力性のあるポリマーの内側層と、ポリオレフィンの外側ヒートシール層とを有する、請求項13記載の小児用安全カートンパッケージのためのポリマー押出し成形コーティングボードの用途。
【請求項16】
前記カートンパッケージの前記外側スリーブ(2)と、前記摺動可能な挿入部(3)と、前記ロック機構部分(7,9)のための請求項13〜15のいずれかに記載の耐引き裂き性のポリマー押出し成形コーティングボード(11)の用途。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2007−511435(P2007−511435A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540489(P2006−540489)
【出願日】平成16年11月22日(2004.11.22)
【国際出願番号】PCT/FI2004/000707
【国際公開番号】WO2005/049437
【国際公開日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【出願人】(501176369)
【Fターム(参考)】