説明

小売店の顧客に個別プログラムを提供する方法

本発明は、小売店環境で個人向け個別ケアプログラムを顧客に提供する方法に関する。詳細には、本発明は、小売店環境で顧客から個人情報を得て、この個人情報を用いて顧客のために個人向け個別ケアプログラムを作成し、小売店環境で個人向け個別ケアプログラムを顧客に提供することで、小売店環境で個人向け個別ケアプログラムを顧客に提供する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の分野
本発明は、小売店環境で顧客に個人向け個別ケアプログラムを提供する方法に関する。詳細には、本発明は、小売店環境で顧客から客観的個人情報を得て、この個人情報を用いて顧客のために個人向け個別ケアプログラムを作成し、小売店環境で顧客に個人向け個別ケアプログラムを提供する、小売店環境で顧客に対して個人向け個別ケアプログラムを提供する方法に関する。
【0002】
発明の背景
小売店環境とは、顧客本人またはその家族が使用するために消費財、サービス、及び他の必要なアイテムを探し、かつ及び/または購買する一般的な小売店のことである。このような小売店には、顧客を助ける販売員を置くことができる。
【0003】
このような小売店で販売されているスキンケア製品やヘアケア製品などの個人用ケア製品は、大きさ、種類、メーカー、色、スタイル、及び濃度などが様々であり、性能や特性も様々である。顧客は、自身のニーズや要求を基に製品を見て評価し、適宜製品を選択しようとする。このような場合、販売員が、顧客の選択を助けたり、製品を勧めたりする。しかしながら、販売員の助けは、限られた顧客の個人情報及びニーズ、そして提供できる製品の知識に基づいている。従って、最終的に製品を選択するのは顧客である。多くの場合、顧客は、自身の要求に最も適した個人用ケア製品を決定するのが困難であり、自身のニーズに合っているかの推測を基にまず製品を購入して試行錯誤することになる。
【0004】
一定期間、初めの製品を使用した後、顧客は、製品の効果を評価するまたは他の方法で製品が実際に適当であるかを決定することができる。使用後に最初の製品が適していないことが分かった場合、顧客は同じ小売店または他の小売店に行き、試用のために2番目の製品を選択することができる。この第2の製品を使用した後、第2の製品が適していなかった場合、顧客は第3の製品を購入することができる。顧客が適した製品を見つけるまでこの試行錯誤を繰り返す、または我慢して完全には適していない製品を使用する。このような試行錯誤の過程は、時間及び費用がかかり、顧客にとって欲求不満がたまるものである。
【0005】
同様に、ある種の小売店は、顧客やその家族の使用のために様々なサービスを提供することができる。このような場合も、サービスについて顧客にアドバイスする販売員を置くことができるが、顧客が、自身にとって最適なサービスを選択するために評価し試さなければならない。サービスについても、顧客は自身のニーズに合ったサービスを見つけるために試行錯誤しなければならない。
【0006】
一般に、小売店環境は個々人に合わせられているものではない。顧客は、自身のニーズ及び好みに最も合った個人用ケア製品及びサービスを実質的に独りで選択行しなければならない。このような選択は多くの顧客にとって煩わしいものである。なぜなら、例えばヘアケアやスキンケアなどの1つの分野であっても、多種多様な製品やサービスを様々な小売店で得ることができるからである。
【0007】
しばしば、顧客の個人ケアのニーズには、例えばスキンケア、ヘアケア、またはウエルネスの教育などの教育のニーズも含まれ得る。顧客は、本人が気付いていなくても皮膚科医による診察が必要な特定の皮膚または毛髪の症状を有する場合もあり得る。或いは、顧客は、特定の皮膚または毛髪の症状が正常であるのかまたは医師による診断を受けるべきであるかが判断できない場合もある。
【0008】
顧客の個人ケアのニーズには、その顧客の健康状態(ウエルネス)を改善または増進するための製品、サービス、または活動のニーズが含まれ得る。例えば、顧客は、日常生活で高いレベルのストレスを受けている場合がある。このようなストレスは、健康に害を与えることが分かっているストレスホルモンのレベルを上昇させる。このような顧客は、自身をリラックスさせて、ストレスホルモンのレベルを下げてストレスホルモンによる健康への影響を軽減する製品やサービスが必要であろう。現在、顧客による個人的な適当な製品及びサービスへのアクセスを支援するサービスが存在しない。
【0009】
従って、顧客の個人情報に基づいて個人向け個別ケアプログラムを小売店環境で顧客に提供する方法が要望されている。
【0010】
発明の要約
本発明は、小売店環境で顧客に個人向け個別ケアプログラムを提供する方法に関する。具体的には、本発明は、小売店環境で顧客から個人情報を得るステップと、その情報を用いて顧客のために個人向け個別ケアプログラムを作成するステップと、小売店環境でその顧客に個人向け個別ケアプログラムを提供するステップとを含む、小売店環境で顧客に個人向け個別ケアプログラムを提供する方法に関する。顧客から得た個人情報は客観的情報を含む。この個人向け個別ケアプログラムは、少なくとも1つの個人ケア製品の推奨、少なくとも1つの個人ケア活動の推奨、及び少なくとも1つの個人ケアサービスの推奨の少なくとも2つの要素を含む。
【0011】
別の実施形態では、本発明は、小売店環境で顧客から客観的情報を含む個人情報を得るステップと、その個人情報を用いて顧客のために個人向け個別ケアニーズを作成するステップとを含む、小売店環境で顧客に個人向け個別ケアプログラムを提供する方法に関する。個人向け個別ケアニーズの評価を、個人ケアサービスのニーズ、個人ケア活動のニーズ、及び個人ケア製品のニーズの少なくとも2つのニーズを反映する基準に対して個人向け個別ケアニーズを評価して作成する。個人向け個別ケアニーズの評価を用いて、個人ケア製品、個人ケアサービス、または個人ケア活動の少なくとも1つを有する個人向け個別ケアプログラムを作成する。次いで、この個人向け個別ケアプログラムを顧客に提供する。
【0012】
別の実施形態では、本発明は、第1の小売店位置で顧客から個人情報を得るステップと、この情報を用いて顧客のために個別スキンケアプログラムを作成するステップと、この個別スキンケアプログラムを顧客に提供するステップとを含む、顧客に個別ケアプログラムを提供する方法に関する。この個別スキンケアプログラムは、少なくとも1つのスキンケア製品の推奨、少なくとも1つのスキンケア活動の推奨、及び少なくとも1つのスキンケアサービスの推奨の少なくとも2つの要素を有する。
【0013】
第1の小売店位置は、互いにデータ通信可能な複数の小売店位置の1つである。全ての小売店位置は互いにデータ通信であるのが好ましい。従って、個人情報及び個別スキンケアプログラムに関連したデータを、第1の小売店位置から互いにデータ通信可能な複数の小売店位置の1つに送信することができる。同様に、個人情報及び個別スキンケアプログラムに関連したデータを、互いにデータ通信可能な複数の小売店位置の任意の1つで取り出すことができる。このデータは、第2の小売店位置で更新または変更することができ、互いにデータ通信可能な複数の小売店位置の任意の1つで取り出すことができる。
【0014】
発明の詳細な説明
本発明に従って、小売店環境で個人向け個別ケアプログラムを顧客に提供する方法を説明する。具体的には、一実施形態では、本発明の方法は小売店環境で個別スキンケアプログラムを顧客に提供する方法に関する。この方法は、小売店環境で、(a)顧客から客観的情報を含む個人情報を得るステップと、(b)この個人情報を用いてその顧客に個別スキンケアプログラムを作成するステップと、(c)少なくとも1つのスキンケア製品の推奨、少なくとも1つのスキンケアサービスの推奨、及び少なくとも1つのスキンケア活動の推奨から選択された少なくとも2つの要素を含む個別スキンケアプログラムをその顧客に提供するステップとを含む。
【0015】
ここで用いる「小売店環境」は、個人または家族が使用するためにある程度購買する意思を持って製品やサービスを調べるために顧客が訪れる販売用の製品の在庫を持った会社や商店を含む。このような小売店環境には、限定するものではないが、百貨店、ショッピングモール、ショッピングセンター、キオスク、ドラッグストア、量販店、専門店、雑貨店、及びコンビニエンスストアが含まれる。一般に、顧客は、このような小売店環境の通常の営業時間に自由に出入りすることができる。つまり、顧客はこのような小売店環境を訪れるために予約をする必要がない。
【0016】
ここで用いる「ウエルネス」は、物理的な健康、感情的な健康、精神的な健康、及び心の健康を含め、質の高い良好な健康状態を指し、「ウエルネスプログラム」は、良好な健康状態または改善された健康状態を手に入れることを目標に、1または複数の特定の分野で良好な健康状態または改善された健康状態を積極的に探求する或いは健康を改善するプログラム、計画、またはプランを指す。人の全般的健康に影響を与えその要素でもあって改善が望まれる分野には、限定するものではないが、体重管理、睡眠、皮膚の健康、記憶、学習、集中、エネルギーレベル、気分、感情的健康、心臓の健康、生殖の健康、栄養、運動/活動、及び免疫系の健康の分野が含まれる。
【0017】
顧客から得る個人情報は、主観的情報及び客観的情報とすることができる。主観的情報は、質問手段、すなわち口頭、書面、またはコンピュータ端末や他の電子装置を介して電子的に質問に対する顧客の回答から得ることができる。質問手段は、顧客に口頭で質問する面談者、書面による質問に対して顧客が書面で回答する書面の質問用紙、または顧客がコンピュータ画面または他の電子的なビデオ装置を見て顧客がキーボードでタイプする、応答画面に触れる、または声で回答する電子的な質問手段とすることができる。
【0018】
主観的情報には、限定するものではないが、年齢、髪の色、眼の色、身長、体重、人種的背景、自己申告する生活様式の情報、スキンケア習慣、スキンケア製品の使用の好み、皮膚の色、個人的な皮膚の経緯、運動の習慣、美容及び流行色の好み、皮膚の感受性、皮膚の問題及び心配、スキンケアの質問、食習慣、アレルギー、ストレスレベル、睡眠パターン、脂性、及び月経周期の情報が含まれ得る。生活様式の情報には、職業的な環境条件(すなわち、埃っぽい、暖かい、寒い、乾燥、湿気)や、日光、風、及び野外環境条件にさらさる平均時間、コンピュータの平均使用時間/日、眼鏡やコンタクトレンズの使用、及びサングラスの使用などの情報が含まれ得る。
【0019】
他の個人情報は、例えば、物理的測定、生物学的測定、または他の客観的測定などのある性質性または質の測定により得ることができる客観的情報とすることができる。例えば、皮膚のイメージングを用いて、皮膚のたるみ、引き締まり、皺、色素沈着、光によるダメージ、シミ、毛穴の大きさ及び状態、P.acne細菌の有無及び密度、乾燥、及び脂性などの皮膚の質を測定することができる。このような性質を測定するための好適なイメージング法は、言及することを以ってその開示内容の全てを本明細書の一部とする自己の同時係属中の米国特許出願第10/007296号及び同第10/008753号に開示されている。
【0020】
更に、皮膚についての客観的情報の例として、限定するものではないが、皮膚の粗さ、光によるダメージ、皮膚の弾力性、測定した皮膚の反射率、紅化、皮膚の含水率(静電容量または電気伝導度で測定)、皮膚の障壁機能(水を濡らした後の経皮的水分喪失(Ttransepidermal Water Loss)による測定)、皮膚表面の摩擦係数、表皮過形成、皮膚薄片イメージ分析、皮膚病変の大きさ、色、及び位置、皮膚基底部の色、色素沈着部の色、皮膚の色の均一性、皮膚の皺の長さまたは深さ、皮膚のたるみ、皮膚の硬さ、皮膚の水分、にきびの数及び色、過剰色素沈着部の数、色、大きさ、または位置、表面角質細胞の大きさ、形状、または核生成、皮膚表面または皮膚表面に垂直な平面の機械的硬度、微生物個体群、表面エネルギー、たるんだ皮膚の立体構造、皮膚疾患、目に見える血管構造、及び皮膚に影響を及ぼすことが分かっている一般的な健康要因を挙げることができる。
【0021】
毛髪の客観的情報の例として、限定するものではないが、毛髪の色、太さ、長さ、スタイル、乾燥、脆弱性、及び抜け毛部分または薄毛部分を挙げることができる。
【0022】
客観的情報は、プロのスキンケアコンサルタントまたはヘアケアコンサルタントによる顧客の皮膚または毛髪の評価で得ることができる。このようなコンサルタントは、皮膚の皺の数、深さ、または長さ、色素沈着、硬さ、たるみ、脂性、乾燥、病変または紅化の有無、または毛穴の大きさなどの特徴を調べるために顧客の皮膚を検査して評価することができる。同様に、コンサルタントは、毛髪の脆弱性、枝毛、顔の形に対する形状、色、毛幹のダメージ、乾燥、脂性、または縮れなどの特徴を調べるために顧客の毛髪を検査して評価することができる。
【0023】
顧客から個人情報を得たら、この情報を用いてその顧客のために個人向け個別ケアプログラムを作成する。この情報を用いて、所定の規則、式、またはアルゴリズムに従ってスコアを作成し、このようなスコアを個人向け個別ケアプログラムの要素の選択に用いる。
【0024】
個人情報を用いて、顧客のために個人向け個別ケアニーズを作成することができる。次いで、このような個人向け個別ケアニーズを、個人用ケア製品のニーズ、個人用ケアサービスのニーズ、及び個人用ケア活動のニーズの内の少なくとも2つのニーズを反映する基準に対して評価する。次いで、この評価を用いて、個人向け個別ケアニーズの評価を作成する。この個人向け個別ケアニーズの評価を用いて、顧客のために個人向け個別ケアプログラムを作成する。この個人向け個別ケアプログラムは、個人用ケアサービス、個人用ケア製品、または個人用ケア活動の内の少なくとも1つを有する。次いで、個人向け個別ケアプログラムを、好ましくは小売店環境で顧客に提供する。別法では、この個別ケアプログラムは、郵便または電子メールなどで電子的に顧客に提供できる書面の形態とすることができる。
【0025】
個人向け個別ケアプログラムの要素は、少なくとも1つの個人用ケア製品の推奨、少なくとも1つの個人用ケアサービスの推奨、及び少なくとも1つの個人用ケア活動の推奨の少なくとも2つを含むのが好ましい。
【0026】
個人用ケア製品は、スキンケア製品、ヘアケア製品、ウエルネス製品、またはこれらの任意の組合せとすることができる。スキンケア製品の例として、限定するものではないが、クレンザー、保湿剤、皮膚安定トリートメント、美白剤、日焼け剤、日焼け止め、皺トリートメント、老化防止製品及びトリートメント、にきび製品及びトリートメント、皮脂調節製品及びトリートメント、化粧液、敏感肌製品及びトリートメント、脱毛製品、皮膚若返り製品、サンレス・タンニング製品(太陽光を浴びずに日焼けした肌を作る)、収れん剤、及び着色化粧品などを挙げることができる。
【0027】
スキンケアサービスには、美顔、美顔用パック、美顔トリートメント、化粧相談、流行色相談、マッサージ、日焼けサービス、脱毛処理、マニキュア、及びペディキュアが含まれ得る。
【0028】
スキンケア活動には、教育的セミナーまたはプログラム、皮膚科医または他の医療専門家による診察または相談、生活様式の変更、栄養のカウンセリング、及び運動プログラムなどが含まれ得る。顧客が参加する推奨されたスキンケア活動は小売店または別の場所で行うことができる。例えば、皮膚科医による診察は、皮膚科医の診療所または皮膚科医が訪れる小売店で行うことができる。同様に、教育的セミナーは、小売店または他の場所で行うことができる。
【0029】
ヘアケア製品には、毛髪の性質に適したシャンプーまたはコンディショナー、並びにブラシ、櫛、ネット、及び整髪用の器具などの個人用ヘアケア用品が含まれ得る。ヘアケアサービスには、適切なシャンプー及びコンディショナーを用いた洗髪、適切な整髪法及び製品を用いた整髪、パーマ、直毛パーマ、ヘアカラー、及びカットなど(特に、皮膚及び眼の色及び顔の形に対する最適なヘアカラーとカットの組合せ)が含まれ得る。
【0030】
個人向け個別ケアプログラムの要素が決定されたら、このプログラムを小売店環境で顧客に提供するのが好ましい。このプログラムは、1または複数の個人ケアカウンセリングの際に提供するのが好ましい。別法では、このプログラムは、書面のレポートとして顧客に渡すことができる。更に、このプログラムを1または複数の個人ケアカウンセリングの際に提供し、同時にこのプログラムの書面のレポートを顧客に渡すのが好ましい。
【0031】
ここで図1を参照すると、第1の部分1で、顧客が第1の小売店位置に入る。第2の部分2で、顧客が個人情報をその第1の小売店で提供する。上記したように、このような個人情報は、主観的個人情報または客観的個人情報とすることができ、好ましくは、主観的個人情報と客観的個人情報の組合せである。
【0032】
次いで、部分3で、この個人情報を用いて、顧客のために個人向け個別ケアプログラムを作成し、部分4で、この個人向け個別ケアプログラムを顧客に提供する。この個別ケアプログラムは、少なくとも1つの個人ケア製品の推奨、少なくとも1つの個人ケア活動の推奨、及び少なくとも1つの個人ケアサービスの推奨の内の少なくとも2つを有する。この個別ケアプログラムは、プロの個人ケアコンサルタントとのカウンセリングの際に提供する、または書面のレポートで顧客に提供する、またはカウンセリングの際と書面のレポートの両方で顧客に提供することができる。部分5に示されているように、第2の小売店位置で第1の小売店位置にデータ通信可能である。従って、顧客は、後に第2の小売店位置を訪れて、自身の個人情報及び個人向け個別ケアプログラムを第1の位置から取り出すことができる。
【0033】
別の実施形態では、本発明は、顧客に個別スキンケアプログラムを提供する方法に関する。この方法は、第1の小売店位置で、(a)顧客から個人情報を得るステップと、(b)その個人情報を用いてその顧客に個別スキンケアプログラムを作成するステップと、(c)少なくとも1つのスキンケア製品の推奨、少なくとも1つのスキンケア活動の推奨、及び少なくとも1つのスキンケアサービスの推奨から選択される少なくとも2つの要素を含む個別スキンケアプログラムをその顧客に提供するステップとを含み、(d)第1の小売店位置が互いにデータ通信可能な複数の小売店位置の1つである。
【0034】
ここで用いる「小売店位置」は、個人または家族が使用するためにある程度購買する意思を持って製品やサービスを調べるために顧客が訪れる販売用の製品の在庫を持った、ある場所に位置する特定の会社や商店を指す。このような小売店位置には、限定するものではないが、百貨店、ショッピングモール、ショッピングセンター、キオスク、ドラッグストア、量販店、専門店、雑貨店、及びコンビニエンスストアが含まれる。一般に、顧客は、このような小売店位置に通常の営業時間に自由に出入りすることができる。つまり、顧客はこのような小売店位置を訪れるために予約をする必要がない。
【0035】
第1の小売店位置は、互いにデータ通信可能な複数の小売店位置の1つである。ここで用いる「データ通信」は、顧客の個人情報及び個別スキンケアプログラム情報などのデータを第1の小売店位置と第2の小売店位置との間で送信または交換したり、第2の小売店位置で第1の小売店位置からデータを取り出すことができることを指す。データ通信は、ネットワーク環境で行うのが好ましい。ネットワーク環境は、様々に構成することができ、本発明がここに記載する例及び実施形態に限定されるものではない。ネットワーク環境の例として、パーソナルコンピュータ及びハンドヘルド計算装置などとすることができるクライアントコンピュータを含むクライアントサーバーシステムを挙げることができる。このようなクライアントサーバーシステムは、記憶素子に接続されその記憶素子を制御する少なくとも1つのサーバーコンピュータも含む。
【0036】
クライアントコンピュータとサーバーコンピュータは、LAN、WAN、イントラネット、及びインターネットなどの様々なネットワーク技術を含むことができる通信ネットワークによって互いに通信することができる。このようなクライアントサーバーシステムでは、顧客の個人情報及び個別スキンケアプログラムを含むデータは記憶素子に構築したデータベースに電子的に保存される。複数の小売店位置のそれぞれが、クライアントサーバーシステムをリンクするネットワークによってデータにアクセスすることができるクライアントコンピュータを含む。加えて、クライアントコンピュータは、ネットワークを介して互いに通信することができる。
【0037】
代替の実施形態では、クライアントコンピュータが、複数の小売店位置の1つにあるクライアントコンピュータ以外の別のクライアントコンピュータにデータを送信することができる。例えば、このデータは、場合によっては皮膚科医または他の専門家の診療所のクライアントコンピュータに送信することができる。これは、顧客が個別スキンケアプログラムの一部として皮膚科医への訪問を勧められて皮膚科医を訪問している場合に有用である。このような場合、皮膚科医は、第1の小売店位置で撮った顧客の皮膚のイメージを見るのに有用であることが分かるであろう。
【0038】
顧客は、第1の小売店位置を訪れ、そこで個別スキンケアプログラムを得ることができる。個人情報及び個別スキンケアプログラムは、顧客に固有の個人識別子を用いて第1の小売店位置に保存されている。後に、顧客は、第1の小売店位置とデータ通信可能な第2の小売店位置を訪れることができる。第2の小売店位置で、顧客の個人識別子を用いてその顧客の個人情報及び個別スキンケアプログラムにアクセスでき、顧客がその情報及びプログラムにアクセスして見ることができる。第2の小売店位置のプロのスキンケアコンサルタントも、顧客の許可を得てその顧客の個別スキンケアプログラムにアクセスすることができ、顧客に個別スキンケアプログラムについてアドバイスすることができる。
【0039】
本発明の別の実施形態では、第1の個人情報を顧客から得て、その顧客に、上記した同じ要領で第1の小売店位置で第1の個別スキンケアプログラムを提供する。第1の個人情報及び第1の個別スキンケアプログラムは、顧客に固有の個人識別子を用いて第1の小売店位置に保存される。後に、その顧客が第1の小売店位置に戻るまたは第1の小売店位置とデータ通信可能な第2の小売店位置を訪れた時に第2の個人情報をその顧客から得ることができる。第1の個人情報及び第1の個別スキンケアプログラムは、顧客の固有の個人識別子に従って取り出すことができる。次いで、第2の個人情報を第1の個人情報と比較し、第2の個別スキンケアプログラムを作成して顧客に提供する。第2の個別スキンケアプログラムは、少なくとも1つのスキンケア製品の推奨、少なくとも1つのスキンケア活動の推奨、及び少なくとも1つのスキンケアサービスの推奨から選択される少なくとも2つの要素を有する。第2の個別スキンケアプログラムは、顧客の第2の個人情報がその顧客の第1の個人情報に類似している場合、第1のスキンケアプログラムに類似するであろう。或いは、第2の個別スキンケアプログラムは、第1の個別スキンケアプログラムの要素とは異なる1または複数の要素を有することができる。
【0040】
しかしながら、顧客の第2の個人情報がその顧客の第1の個人情報と異なる場合は、第2のスキンケアプログラムは第1のスキンケアプログラムとは異なるであろう。従って、顧客が第1のスキンケアプログラムの推奨に従った場合、顧客の皮膚の状態が変化し、顧客は別の種類のスキンケア製品またはスキンケア活動が必要になるであろう。従って、第2の個人情報がこの皮膚の状態の変化を反映し、第2のスキンケアプログラムも、これに関連して異なったニーズを反映するであろう。
【0041】
長い期間が経過すると、顧客が小売店位置を繰り返し訪れ、更新された個別スキンケアプログラムを受け取るため、顧客の個別スキンケアプログラムの製品、サービス、及び活動に対する皮膚の状態及び反応の記録が作成される。次いで、この記録情報を用いて、この顧客や他の顧客に対して将来の製品、サービス、及び活動の推奨を作成する際に用いる基準を発展させる、改良する、または支持することができる。本発明の別の実施形態では、個人情報は、顧客のイメージ及びそのイメージに基づいた客観的スコアを含む。図2に例示されているように、顧客が小売店21に入ると、その顧客が新規の顧客であるか或いは既存の顧客22であるかが決定される。
【0042】
顧客が既存の顧客である場合は、顧客は固有の識別子または氏名及びIDを用いて(ステップ24)署名ページに署名する(ステップ23)。次いで、データベースで、その固有の識別子に関連した顧客情報を取り出す(ステップ25)。確認ステップ26で、その固有の識別子がその顧客のものであることを確認し、顧客の過去の訪問の記録を表示する(ステップ27)。この過去の訪問の記録には、顧客の個人情報、以前に撮った顧客のデジタルイメージ、自己を認識するための質問に対する顧客の回答、及びデータベースに保存された顧客についての任意の他の情報を含み、顧客の個別スキンケアプログラムを含み得る。顧客が以前の訪問の時とは異なる情報を追加または変更したい場合は、顧客は、主観的個人情報のステップ30と同様に、新しいイメージ、新しい個人情報、または同じ或いは異なる自己認識質問に対する新しい回答で情報を更新することができる(ステップ28)。
【0043】
新規の顧客の場合は、顧客は、登録ページ31に顧客の人口統計学的情報を記入するように求められる。顧客に固有の識別子が付与される(ステップ32)。この顧客の人口統計学的情報が固有の識別子を用いて機密保護データベースに保存される(ステップ33)。次いで、顧客に主観的質問がされ(ステップ34)、この質問に対する顧客の回答が固有の識別子と共に機密保護データベースに保存される(ステップ35)。
【0044】
次いで、図3に示されているように、顧客のデジタルイメージを撮り(ステップ41)、このイメージを固有の識別子と共に同じデータベースまたは別のデータベースに保存する(ステップ42)。次いで、顧客が、コンサルタントに会ってイメージを見る部屋でイメージを見るように勧められる(ステップ43)。この時、以前の訪問で得られた全ての個人情報を含む顧客の個人情報が表示される(ステップ44)。顧客が、1つのイメージのみを見るか或いは2つのイメージを並べて比較するかを選択する(ステップ45)。これが顧客の初めての訪問の場合は、1つのイメージしか見ることができないが、顧客が以前にも訪問していれば、顧客は、2つのイメージの比較を見るか否かを選択することができる(ステップ50)。この場合、以前のイメージを含む顧客情報がデータベースから取り出される(ステップ51)。以前のイメージが選択されると、顧客個人情報には、古いイメージスコア52すなわち以前の訪問の際に撮られたイメージのイメージスコアも含まれる。
【0045】
これが顧客の初めての訪問の場合或いは顧客が1つのイメージのみを見ることを選択した場合は、顧客は見たいイメージの日付を選択する(ステップ46)。そのイメージ及び関連した顧客情報をデータベースから取り出す(ステップ47)。この顧客情報は、新しい皮膚のイメージスコアも含む。
【0046】
図4に示されているように、新しい皮膚のイメージスコア48を含む客観的な個人情報及びオプションの古い皮膚のイメージスコア52を主観的個人情報30と組み合わせて個別スキンケアプログラムを作成する(ステップ60)。次いで、この個別スキンケアプログラムを印刷物または書面のレポートの形態で顧客に提供する(ステップ62)。個別スキンケアプログラムの一例が図5に例示されている。個別スキンケアプログラムはまた、プロのスキンケアコンサルタントによるカウンセリングの際に顧客に提供するのが好ましい。
【0047】
顧客の個人情報を用いた個別スキンケアレポート作成方法の一例では、顧客のスキンケアのニーズに対する第1のスコアの割り当てが含まれる。このようなスコアは、顧客の皮膚のイメージスコアなどの客観的情報に基づいている。他のスコア、例えば、顧客の年齢スコア、皮膚の敏感スコア、顧客の製品嗜好スコアなどもまた顧客の主観的情報に割り当てることできる。顧客の客観的情報に対して割り当てられたこのようなスコアは標準化されたスケールに基づいている。この標準化されたスケールは、それぞれの主観的質問対する顧客のそれぞれの回答に対してスコアを割り当てる。スコアは、1〜5などの範囲或いは「yes」または「no」などの2元系にすることができる。標準化スケールの使用訓練をスキンケアコンサルタントにして、全てのスキンケアコンサルタントが全ての顧客に対して全ての小売店位置でスケールを使用できるようにするのが好ましい。このような個人情報のスコアは、顧客のスキンケアのニーズを定量化することができる。
【0048】
同様に、顧客に提供できる製品、活動、及びサービスのそれぞれは、適切なスキンケアニーズの適切なスコアまたはスコア範囲に一致する。このような一致は、個人情報のスコアに関連したスキンケアのニーズを反映する基準を示している。例えば、ある保湿剤は、顧客が乾燥肌であることを示す皮膚の乾燥スコアの範囲に一致する。同じ保湿剤は、顧客が脂性であることを示す皮膚の乾燥スコアの範囲に一致しない。このような場合、皮脂調節製品が、顧客が脂性であることを示す皮膚の乾燥スコアの範囲に一致する。
【0049】
場合によっては、顧客のスキンケアのニーズには、ある状態には適していない可能性があるが別の状態に対しては特定の製品を顧客が使用するべきであることを示すスコアが含まれる。このような場合、特定の状態に関連したスコアを他のスコアよりも重要視する。一般に、顧客の関心が高い状態に関連したスコアを、適切な製品、サービス、及び活動の評価において最も重要視する。しかしながら、場合によっては、特定の製品、活動、またはサービスがある皮膚の状態に適していると示されるが、別の皮膚の状態には有害であることがある。このような場合、そのような製品、活動、またはサービスは推奨できない。
【0050】
特定の製品、活動、及びサービスのニーズを反映する基準に対する顧客の個人スキンケアニーズのこのような評価は顧客の個別スキンケアニーズの評価になる。このニーズの評価を用いて、顧客の個別スキンケアプログラムを作成する。
【0051】
例1:個別スキンケアプログラムを提供する方法
本発明の一実施形態では、顧客が初めての客として小売店位置に入る。この顧客はプロのスキンケアコンサルタントに迎えられ、このコンサルタントが、その顧客の個人情報を得るためにその顧客に登録ページ及び質問用紙に記入するように求める。顧客はコンピュータ端末の位置に促され、そこで顧客は、登録ページ及び別の質問用紙に記入する。登録ページの記入には、氏名、住所、母親の旧姓(セキュリティ目的及び本人確認のため)、電話番号、Eメールアドレス、性別、年齢層が含まれる。質問用紙には更に、いつもスキンケア製品を購入する小売店位置をどのように顧客が見つけたかについての質問、妊娠の有無または予定、過去数年以内に皮膚科医を訪問したか、日焼けの経験、処方されたスキンケア製品の使用、髪または皺のレーザー治療の経験、コラーゲンまたはボトックス注入の経験、スパの訪問またはスパ治療の経験が含まれる。次いで、顧客は、会員番号である固有の個人識別子を受け取る。顧客の個人情報は、固有の個人識別子を用いてデータベースに保存される。次いで、顧客は、複数の答えの中から1つを選択する自己認識質問に回答する。自己認識質問の例として、限定するものではないが、生活様式の情報、スキンケア製品の好み、個人的な皮膚の履歴、エキササイズスケジュール、美容及び流行色の好み、皮膚の敏感性、皮膚の問題及び悩み、スキンケアの質問、食習慣、アレルギー、ストレスレベル、睡眠パターン、どの程度肌が敏感であるか、どの程度頻繁ににきびができ破裂するか、どの程度顔の毛を気にするか、どの程度喉の部分の線/皺を気にするか、月経周期中にどの程度皮膚が変化するか、襟首部分の色素沈着やシミをどの程度気にするかが含まれる。このような自己認識質問に対する回答を含む個人情報は、固有の個人識別子を用いてデータベースに保存される。
【0052】
次いで、顧客は、髪を後にして黒いヘアバンドで固定するように求められる。黒または濃いグレーのドレープを顧客の肩に乗せて、このドレープが顧客の顔及び首に近い部分を覆うようにする。次いで、顧客は、カメラのレンズの前の所定の位置に固定された顎乗せ台に顎を乗せるように求められる。次いで、顧客は、目を閉じ、微笑まずに、上下がわずかに接触する程度に唇を閉じるように求められ、カメラが作動して顧客の写真が撮られ、デジタルイメージが作成される。
【0053】
紫外線写真
一実施形態では、カメラで顧客の紫外線写真を撮る。「紫外線写真」とは、(i)実質的に紫外光(放射線)のみを放射するまたは紫外光フィルターを介して光を放射する光源、及び/または(ii)カメラのレンズに入る前または入った後の光をフィルタリングする紫外線フィルターを用いて撮る顧客の写真のことである。「紫外線フィルター」とは、入射光をフィルタリングして実質的に紫外線(例えば、約200nm〜約400nmの範囲の波長を有する光)のみを透過させるフィルターのことである。実質的に紫外光のみを放射できる光源の例として発光ダイオードがある。紫外線写真の例として、限定するものではないが、詳細を後述する紫外線A写真または紫外線B写真を挙げることができる。このカメラは、色素沈着の状態及び皮膚の光ダメージを強調するイメージを作成する。この強調された色素沈着及び光ダメージは、標準的なイメージ分析ソフトウエアプログラムを用いたイメージ分析で程度を評価し、1〜5までの5点の範囲で重症度スコアを付けることができる。
【0054】
紫外線A写真
一実施形態では、本発明の方法は、顧客の紫外線A写真を撮るステップを含む。「紫外線A写真」とは、(i)実質的に紫外線A光のみを放射するまたは紫外線Aフィルターを介して光を放射する光源、及び/または(ii)カメラのレンズに入る前または入った後の光をフィルタリングする紫外線Aフィルターを用いて撮る顧客の写真のことである。
【0055】
一実施形態では、好ましくは2つである1または複数のフラッシュユニットが紫外線Aフィルター(UVAフィルター)でフィルタリングされる。「UVAフィルター」とは、入射光をフィルタリングして約320nm〜約400nmの範囲の波長を有する光のみを実質的に透過させるフィルターのことである。UVAフィルターの例として、限定するものではないが、紫外線UG‐11フィルター(米国ペンシルベニア州デュリエ(Duryea)に所在のスコット・グラス・テクノロジーズ(Schott Glass Technologies))を挙げることができる。得られるイメージは、長い波長がUVAフィルターを通過するため赤色が強いであろう。一実施形態では、デジタルカメラを用いる場合、見るためにRGBイメージの青チャネルまたは緑チャネルの何れかを選択すると(好ましくは青チャネル)、白黒のイメージとなる。
【0056】
紫外線A写真の利点として、限定するものではないが、皮膚の色素沈着したシミの状態及び凹凸や皺などの表面構造が強調される。紫外線A写真を用いて、紫外線を吸収する材料を含む日焼け止め及び化粧品などの塗付された塗付製品の均一性を決定することができる。加えて、メラニン色素沈着は可視光よりもUVAをより強く吸収するため、皮膚をUVA照射すると、通常の皮膚と過度に色素沈着した皮膚との差が強調される。更に、色素沈着したシミは、皮膚コラーゲン基質の分散及び蛍光によって明るい背景に暗いスポットとして見える。カメラに記録されるイメージには、紫外線Aの反射及びコラーゲンの蛍光の両方が含まれる。デジタルカメラから青チャネルまたは緑チャネルによって得られた白黒のイメージは、皮膚上(例えば、顔)の色素沈着したシミの分布を強調する。皮膚の色素沈着が強い顧客の場合、赤チャネルを選択することができる。別の実施形態では、フラッシュユニットを更に、赤色遮断フィルターでフィルタリングする。このような赤色遮断フィルターの例として、限定するものではないが、KG‐5フィルター(スコット・グラス・テクノロジーズ(Schott Glass Technologies))を挙げることができる。このようなフィルターは、イメージの赤色を補正するのに役立つ。
【0057】
偏光写真
同じまたは別のカメラで同時または高速連射で他の光源を用いて他の写真も撮り、顧客の複数のイメージを得るのが好ましい。別の好適な写真は偏光写真である。「偏光写真」とは、(i)偏光フィルターを介して光を放射する光源、及び/または(ii)カメラのレンズに入る前または入った後に光をフィルタリングする偏光フィルターを用いて撮る顧客の写真のことである。
【0058】
一実施形態では、好ましくは2つである1または複数のフラッシュユニットとカメラを顧客の顔とほぼ同じ平面にし、それぞれのフラッシュユニット、顧客の皮膚、及びカメラが約35度〜55度、例えば約45度の角度をなすようにフラッシュユニットを配置する。一実施形態では、偏光フィルターが、それぞれのフラッシュユニットの前方に配置される。「偏光フィルター」とは、入射光をフィルタリングして実質的に偏光された光のみを透過させるフィルターのことである。ここで用いる「実質的に」は、少なくとも75%、好ましくは90%、最も好ましくは少なくとも95%を意味する。
【0059】
偏光フィルターの例として、限定するものではないが、エドマンド・サイエンティフィック(Edmund Scientific)(米国ニュージャージー州バーリントン)が販売するような偏光プレート、グラントンプソン偏光プリズムなどの偏光プリズム、またはほぼブルースター角で光を反射する偏光反射器を挙げることができる。偏光フィルターは、直線偏光フィルターまたは円偏光フィルターとすることができる。更なる実施形態では、フラッシュユニットと偏光フィルターとの間に光ディフューザーが配置される。
【0060】
一実施形態では、直線偏光フィルターが光源で用いられ、この直線偏光フィルターが、透過した光の電界が光源、顧客の顔、及びカメラによって形成される平面に対してほぼ垂直となるように配置される。別の実施形態では、直線偏光フィルターが光源に用いられ、この直線偏光フィルターが、透過した光の電界が光源、顧客の顔、及びカメラによって形成される平面とほぼ平行になるように配置される。
【0061】
別の実施形態では、フラッシュユニットが、カメラ及び顧客の皮膚と共に水平面に配置され、偏光フィルターが、透過した光の電界が垂直方向(例えば、その平面に対して垂直)となるように向けられた直線偏光フィルターである。この向きでは、上部角質細胞内からの全内部反射の臨界角度が45度であるため、光によるイメージが角質細胞から反射される。得られるイメージは、高輝度であり、角質細胞の表面に皮脂または「油」などの光結合媒体が存在すると更に増大する。従って、偏光されたイメージにより、顧客の皮膚の油っぽさを推定することができる。また、顔の頬及び額の部分の毛穴の数及び状態を観察することができる。偏光写真の他の利点として、限定するものではないが、細い線、皮膚の粗さ、垢、及び産毛などの表面構造が強化されたイメージを挙げることができる。
【0062】
別の実施形態では、フラッシュユニットがカメラ及び顧客の皮膚の上の垂直面に配置され、フラッシュユニット、顧客の皮膚、及びカメラがなす角度が約35度〜55度、例えば約45度であり、フラッシュユニットが、透過した電界が垂直方向(例えば、平面に対して平行)となるように配置された直線偏光フィルターでフィルタリングされる。この構成では、皮膚からの表面グレアが最小になり、紅斑(赤み)、血管、及び色素沈着などの皮膚の皮下構造が強調される。
【0063】
カメラ及び顧客の皮膚と共に水平面及び垂直面の両方に配置された偏光光源を用いて、水平面または垂直面の何れかの一方の偏光光源のみを用いる場合に部分的に影になる皮膚(例えば、顔)の特徴を強調することができる。
【0064】
一実施形態では、顧客の写真は、偏光フィルターを介して光を放射する光源と、カメラのレンズに入る前または入った後の光をフィルタリングする偏光フィルターの両方を用いて撮られる。偏光フィルターが互いに同じ向きの場合(例えば、両方とも水平または両方とも垂直)、垢、皺、細い線、毛穴、及び産毛などの皮膚の表面構造がよく見える。偏光フィルターが互いに垂直に配置された場合(例えば、一方が水平で他方が垂直)、紅斑、色素沈着、血管、及び産毛などの皮膚の表面構造がよく見える。
【0065】
青色蛍光写真
一実施形態では、本発明の方法は、顧客の青色蛍光写真を撮るステップを含む。「青色蛍光写真」とは、実質的に青色光のみを放射するまたは青色フィルターを介して光を放射する光源で撮られた顧客の写真のことである。「青色光」とは、約380nm〜430nmの波長を有する光のことである。
【0066】
一実施形態では、好ましくは2つである1または複数のフラッシュユニットが青色フィルターでフィルタリングされる。「青色フィルター」とは、入射光をフィルタリングして実質的に青色光のみを透過させるフィルターのことである。このような青色フィルターの例として、限定するものではないが、メレス・グリオット(Melles Griot)(米国カリフォルニア州アービン)が販売するような干渉フィルターまたは誘電体フィルターを挙げることができる。
【0067】
一実施形態では、カメラに入る光もロングパスフィルターでフィルタリングして(例えば、カメラのレンズに入る前または入った後)、約400nm未満の波長の光を実質的に排除する。ロングパスフィルターの例として、限定するものではないが、GG‐420またはGG‐440フィルター(スコット・グラス・テクノロジーズ(Schott Glass Technologies))及びKodak Wratten No.8(米国ニューヨーク州のロチェスターに所在のイーストマンコダック(Eastman Kodak))を挙げることができる。一実施形態では、フラッシュユニット及びフィルターは、顧客の皮膚サンプルとほぼ同じ水平面でカメラの一側に配置される。
【0068】
この種類の写真は、ホーン及び細菌P.acnesによって生成されたコプロプロフィリンの分布の明るいイメージを生成する。「ホーン」とは、皮膚上の開いたコメド及びブラックヘッド内に詰まった皮脂、表皮細胞及びセボサイト(sebocytes)の混合物のことである。ポルフィリンのソレー吸収帯の範囲内である青色光のみを実質的に用いることにより、コプロポルフィリンの蛍光発光を最大にすることができる。この範囲の励起では、ホーンの蛍光収量が青色領域のスペクトルで励起された場合により高いため、ホーンの分布の明るい発光イメージが得られる。
【0069】
一実施形態では、デジタルカメラを用いる場合、カラーイメージがコプロポルフィリンの分布を示すため、P.acnesの最大濃度の部位がイメージに赤く現れる。このイメージはまた、詰まった毛穴または開いたコメドに一致する明るい白点を含む。別の実施形態では、RGBイメージの緑チャネルを選択してホーン蛍光発光を強めたり、赤チャネルを選択してP.acnesからのポルフィリンの蛍光発光を強めることができる。従って、ヘモグロビンがポルフィリンと同じ波長範囲のソレー帯を有するため、得られる白黒のイメージが小さな血管を良好に映している。一実施形態では、このような血管は、RGBイメージの青チャネルまたは緑チャネルの何れかを用いて視覚化される。
【0070】
それぞれのイメージからのスコアを主観的個人情報と共に用いて、顧客のためにその顧客の個人ニーズ及び状態に基づいて個別スキンケアプログラムの適当な製品の推奨、サービスの推奨、及び活動の推奨を選択する。個別スキンケアプログラムの例が図5に例示されている。次いで、個別スキンケアプログラムがカウンセリングの際に顧客に提供される。このカウンセリングでは、プロのスキンケアコンサルタントが、小売店位置のプライベートまたは半プライベートな部分であるイメージを見る部屋またはカウンセリングエリア域で顧客と一緒に座る。コンサルタントは、このカウンセリングで顧客にイメージを示して、顧客が皮膚の光ダメージの範囲などの特徴を確認できるようにすることができる。顧客に個別スキンケアプログラムの詳細を示す際にコンサルタントは、顧客自身のニーズのために冊子または他の教育的情報、或いは顧客のプログラムで推奨される利用可能な活動またはサービスのスケジュール及び価格を顧客に提供することもできる。活動またはサービスは、小売店位置または他の場所で提供することができる。顧客の個別スキンケアプログラムの一部として顧客に推奨される製品は、小売店位置で顧客が購入することができる。
【0071】
小売店位置は、複数のイメージを見る部屋またはカウンセリングエリアとデータ通信可能な1つのイメージングステーションを備えるようにデザインするのが好ましい。従って、顧客は、比較的迅速にイメージングステーションでイメージを得て、複数のカウンセリングエリアの1つに移動することができる。一般に、カウンセリングはイメージングよりも時間がかかるため、複数の顧客が任意の時間にスキンケアコンサルタントと面談できるように複数のカウンセリングエリアを有するのがより効率的である。
【0072】
例2:ストレスの心理測定値を用いて個別ウエルネスプログラムを提供する方法
本発明の別の実施形態では、顧客が小売店位置に入り、顧客がプロのウエルネスコンサルタントに初めての客であることを伝える。コンサルタントがコンピュータ端末の位置に座るように顧客を案内し、そこで顧客が氏名、住所、電話番号、及びコンピュータ画面の質問によって促される他の識別情報をタイプする。次いで、顧客は、年齢、身長、体重、個人ケア製品使用の好み、運動習慣、薬物の使用、エネルギーレベル、個人的な心配及びその重要性、食習慣、アレルギー、自覚ストレスレベル、睡眠パターン、飲酒の習慣、喫煙習慣、及び月経周期についての主観的情報を聞かれ、顧客またはその顧客情報を得たコンサルタントがコンピュータに入力する。
【0073】
次いで、顧客は、ストレスの心理測定値を決定するために自覚ストレス尺度(Perceived Stress Scale:PSS)を完成させるように促される。このPSSは、コーヘン(Cohen)らによって開発され、言及することを以って本明細書の一部とするコーヘンS(Cohen S)、カマークT(Kamarck T)、及びマーメルスタインR(Mermelstein R)著、「自覚ストレスのグローバルな手段(A Global Measure of Perceived Stress)」、ジャーナル・オブ・ヘルス・アンド・ソーシャル・ビヘイビアー(Journal of Health and Social Behavior)、1983年、24,385‐396及び「ストレス測定:健康及び社会科学のガイド(Measuring Stress : A Guide for Health and Social Scientists)」、オックスフォード・ユニバーシティ・プレス(Oxford University Press)、1997年、138‐139に記載されている十分に確立されたストレス心理手段である。
【0074】
次いで、顧客のPSSに対する反応を、顧客のストレス測定値を得るために上記した文献に開示されているコーヘンらによる方法に従って分析する。ストレス測定値及び顧客の他の個人情報を用いて、顧客の個人のニーズ、状態、及びストレスレベルに基づいてその顧客に個別ウエルネスプログラムを作成する。ウエルネスプログラムは、顧客のストレス測定値を改善するための推奨を含む。個別ウエルネスプログラムの一例が図6に例示されている。この例では、顧客のストレス測定値は中程度の14であり、顧客は寝つきが悪いことを報告している。顧客の個別ウエルネスプログラムには、良く眠れるようにするためにヨガのクラス、毎日のエアロビ運動、及び就寝前30分間の安静の推奨が含まれている。これらの方法は、顧客のストレスレベルを下げて顧客のストレス測定値を改善するために推奨される。
【0075】
個別ウエルネスプログラムは、小売店位置のプライベート部分または半プライベート部分であるカウンセリングエリアでウエルネスコンサルタントと顧客が一緒に座るカウンセリングの際に顧客に提供される。コンサルタントは、顧客のストレス測定値を示し、顧客のウエルネスプログラムを顧客と共に見直す。顧客は、所定期間に亘って推奨に従った後に個別ウエルネスプログラムを更新するために戻るように勧められる。
【0076】
例3:ストレスホルモンの測定値を用いて個別ウエルネスプログラムを提供する方法
本発明の更なる実施形態では、顧客が小売店位置に入り、プロのウエルネスコンサルタントに初めての客であることを伝える。コンサルタントがコンピュータ端末の位置に座るように顧客を案内し、そこで顧客が氏名、住所、電話番号、及びコンピュータ画面の質問によって促される他の識別情報をタイプする。次いで、顧客は、年齢、身長、体重、個人ケア製品使用の好み、運動習慣、薬物の使用、エネルギーレベル、個人的な心配及びその重要性、食習慣、アレルギー、自覚ストレスレベル、睡眠パターン、飲酒の習慣、喫煙習慣、及び月経周期についての主観的情報を聞かれ、顧客またはその顧客情報を得たコンサルタントがコンピュータに入力する。
【0077】
次いで、顧客は、コルチゾル分析用の唾液サンプル収集キットを持ち帰るように渡される。このキットは、唾液サンプルを収集するためのバイアル、及び唾液サンプル収集方法についての説明書が含まれる。このサンプルを用いて、「基準」すなわちストレスの小さい日、及びストレスの大きい日における顧客のコルチゾルレベルを決定する。
【0078】
唾液サンプルの収集及びコルチゾルレベルの決定に用いられる方法の例が、言及することを以ってその開示内容の全てを本明細書の一部とする自己の同時係属中の米国特許出願第09/676,876号及び同第10/012626号に開示されている。この例示的な方法では、唾液のコルチゾルを測定し、これをストレスの指標として用いる。コルチゾルのレベルは、個人から唾液サンプルを採取し、例えば、言及することを以って本明細書の一部とする以下の文献に開示されている好適なELISAまたはRIAを用いて容易に測定することができる。
キッシュボームC(Kischbaum, C.)及びヘルハマーDH(Hellhammer, DH)著、「精神生物学における唾液のコルチゾル:概観(Salivary Cortisol in psychobiological research: An Overview)」、ニューロサイコバイオロジー(Neuropsychobiology)、1989年、22:150‐169
クーパーTR(Cooper TR)、トランクフィールドHR(Trunkfield, HR)、ザネラAJ(Zanella AJ)、及びブースWD(Booth, WD)著、「ヒト及び家畜の唾液中のコルチゾルについてのELISA(An Enzyme-linked Immunosorbent Assay for Cortisol in the Saliva of Man and Farm Animals)」、(J.Endocrinol)、1989年、123:R13:R16、
ドレッセンドエルファーRA(Dressendoerfer, R. A.)、キッシュボームC(Kirschbaum, C.)、ロードW(Rohde, W.)、スタールF(Stahl, F.)、及び巣トラスバーガーCJStrasburger, C. J.)著、「コルチゾルとビオチンの結合体の合成及び唾液コルチゾル測定のイムノアッセイにおけるトレーサーとしての評価(Synthesis of a Cortisol-Biotin Conjugate and Evaluation as a Tracer in an Immunoassay for Salivary Cortisol Measurement)」、ジャーナル・オブ・ステロイド・バイオケミストリー・アンド・モレキュラー・バイオロジー(J. Steroid Biochem. Mo. Biol.)、1992年、43 683‐692
【0079】
人によって基準コルチゾルレベル及びストレスに対する反応が異なるため、個人の基準を確立するために1日に亘ってコルチゾルを測定するのが好ましい。次いで、この情報を分析テーブルに含め、後に測定値をこの分析テーブルと比較することができる。加えて、起床後4時間の時点コルチゾルレベルも、個人の1日を通したストレスレベルの良い指標であり、その時点に対する後日の比較も有用である。
【0080】
従って、この方法では、視床下部‐下垂体‐副腎系(HPA)の活性が、(i)起床時の副腎皮質ホルモン、(ii)起床から約4時間〜約8時間の間の任意の時間における副腎皮質ホルモン、(iii)1日の合計の遊離副腎皮質ホルモン、及び(iv)1日の合計の遊離副腎皮質ホルモンから朝のピークを減じたものの内の少なくとも1つの測定によって決定される。
【0081】
各個人に対する「平均または通常」のストレス温度(stress temperature)が存在しないため、基準測定値を得るための日を先ず選択しなければならない。その日の選択は、任意の数の理由に基づいて行うことができるが、2つの主な理由に基づいて行うのが好ましい。第1に、例えば、休暇の後や一定期間休んだ後などの「ストレス」がない日が選択される。この場合、本発明を用いて、あらゆるストレスの上昇を測定する。一方、初めの日を、個人が一定レベルのストレスを有する日とすることができる。この場合、その後の測定からストレス管理または介入法の程度及び効果を決定することができる。
【0082】
基準日に、個人は、1日の内の指定時間(例えば、起床時、起床後30分、起床後60分、起床後4時間、起床後8時間、及び起床後12時間など)に複数の唾液サンプルを収集するように指示される。指定時間は、1日24時間の起きている間の唾液中のコルチゾルレベルを決定するために選択され、当業者であれば、後のアッセイで決定されるように個人のコルチゾルレベルを最も正確に表す唾液サンプルを収集するためにこのような時間が選択されるべきであることを理解できよう。
【0083】
例えばPDAを用いて1日中サンプルを採取することができ、このサンプルを検査施設に送るまたは本発明の小売店位置に届けることができる。検査結果は、個人が小売店位置を訪れた時に見ることができるのが好ましい。別法では、検査結果は、インターネットを介して見る、または個人の自宅または他の場所に郵送または他の方法で送ることができる書面のレポートとすることができる。加えて、生体内原位置で測定し、PDAに送ることができる。次いで、これらのサンプルを、限定するものではないが、上記したELISA及び/またはRIA法を含む好適な分析方法を用いて各時点におけるコルチゾルレベルについて分析する。
【0084】
これらの値が得られたら、得られた経時的データを用いて個人の4つの異なったストレス結果を算出することができる。これらの測定値は、既に述べた起床時のコルチゾル、起床から4時間後のコルチゾル、1日の合計の遊離コルチゾル、及び1日の合計の遊離コルチゾルから起床時のコルチゾルを減じたものである。1または複数のこれらのストレス測定値を用いて基準のデータセットを決定することができる。個人が選択した日の後日、同じ手順で、唾液サンプルを採取し、それらのサンプルをコルチゾルについて分析し、次いで、より完全に理解するためにストレスの4つの異なった測定値を算出することができる。これらの値を算出したら、測定値と基準値とを比較し、現在の日までの基準値に対する個人のストレス温度の変化を決定する。これらの値の全ての比較が、何らかの方法で効果の度合いを数値化するのに必要である。
【0085】
上記したHPA活性の4つの測定値がそれぞれ異なる感度を有するため、個人のストレスレベルの大きな変化は、過半数のストレス測定値の対応する変化によって証明されると予想される。一方、対応していない小さな変化は、恐らく実験の誤差を示すものであり、後に、個人のストレスレベルをより正確に把握するために測定を行うべきである。
【0086】
ここに開示した方法を用いて、個人のストレスホルモンレベルを監視し、適当な場合は、必要に応じて個人の視床下部‐下垂体‐副腎系の活性を低下または上昇させる治療薬を投与して個人のストレス測定値を低下または上昇させる。
【0087】
唾液サンプルをコルチゾルについて分析し、そのストレス測定値が得られた後、顧客が、小売店位置を訪れて、その顧客のストレス測定値を含む個人情報を用いて作成された個別ウエルネスプログラムを再び得ることができる。個別ウエルネスプログラムは、顧客のストレス測定値を改善するために少なくとも1つの製品、サービス、または活動の推奨を含む。例えば、ストレスの高い日の顧客のストレス測定値が上昇した場合、顧客は、帰宅途中で心地良い音楽を聴くことを勧められる。または就寝直前に気持ちの良い香りの入浴製品を用いた暖かい入浴を勧められる。他の推奨も、顧客のストレスホルモンのレベル及び他の個人のニーズ及び好みに基づいて作成することができる。
【0088】
例4:ストレスの心理測定値及びストレスホルモン測定値を用いて個別ウエルネスプログラムを提供する方法
この例の実施形態では、顧客が小売店に入り、上記した例で示されているようにプロのウエルネスコンサルタントによって迎えられ、個人情報を尋ねられる。次いで、顧客は、上記した方法に従った自覚ストレス尺度(PSS)を完成するよう促される。次いで、顧客は、上記したコルチゾル測定キットを与えられ、「基準」日に唾液サンプルを収集するように求められる。
【0089】
唾液サンプルを届けてそのサンプルが分析されたら、顧客はその小売店に戻って個別ウエルネスプログラムを得ることができる。個別ウエルネスプログラムは、顧客のPSSスコア及び他の個人のニーズ及び好みの情報を用いて作成される。個別ウエルネスプログラムが、プライベートまたは半プライベートのカウンセリングの際にウエルネスコンサルタントから顧客に渡される。
【0090】
次いで、顧客に、第2のコルチゾル検査キットが渡され、2週間の個別ウエルネスプログラムの推奨に従った後に更に唾液サンプルを収集するように指導される。次いで、これらの第2のコルチゾルサンプルが小売店または他の場所に届けられ分析される。この分析結果すなわち第2のストレス測定値を用いて、個別ウエルネスプログラムが顧客にとって有効であったか否かを決定する。
【0091】
第2のストレス測定値に基づいてプログラムを変更することができる。例えば、顧客のストレス測定値が著しく減少している場合は、プログラムが顧客のストレス測定値の改善に有効であったことを示しているため、顧客のウエルネスプログラムを僅かに変更する或いはそのままとすることができる。
【0092】
次いで、顧客に分析結果が提供され、次のウエルネスコンサルタントとのカウンセリングに来るように求められ、そこで更新されたウエルネスプログラムを渡される、または元のウエルネスプログラムを続けるように勧められる。
【0093】
上記した説明及び実施形態は、限定目的ではなく、ここに開示した本発明を完全に理解できるように記載した。本発明の概念及び範囲から逸脱することなく本発明の様々な変更形態及び実施形態が可能であり、本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ規定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の実施形態に従った方法のフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態に従った個人情報を得るための手順を示す論理フローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に従った皮膚イメージを得るための手順を示す論理フローチャートである。
【図4】本発明の個別スキンケアプログラムを作成するための手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に従った個別スキンケアプログラムの例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に従った個人向けウエルネスプログラムの例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客に個人向け個別ケアプログラムを提供する方法であって、第1の小売店位置で、
(a)顧客から個人情報を得るステップと、
(b)前記個人情報を用いて前記顧客のために個人向け個別ケアプログラムを作成するステップと、
(c)前記個人向け個別ケアプログラムを前記顧客に提供するステップとを含み、前記個人向け個別ケアプログラムが、少なくとも1つの個人ケア製品の推奨、少なくとも1つの個人ケア活動の推奨、及び少なくとも1つの個人ケアサービスの推奨からなる群から選択される少なくとも2つの要素を含み、
(d)前記第1の小売店位置が互いにデータ通信可能な複数の小売店位置の1つであることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記個人情報を含むデータを前記第1の小売店位置から第2の小売店位置に送信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記個人向け個別ケアプログラムを含むデータを前記第1の小売店位置から第2の小売店位置に送信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記個人情報及び前記個人向け個別ケアプログラムを含むデータを前記第1の小売店位置から前記第2の小売店位置に送信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記個人情報及び前記個人向け個別ケアプログラムを含むデータを前記第1の小売店位置から前記顧客の方向の前記第2の小売店位置に送信することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記個人向け個別ケアプログラムが個人向け個別スキンケアプログラムであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの個人ケア製品がスキンケア製品であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの個人ケア活動がスキンケア活動であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの個人ケアサービスがスキンケアサービスであることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記個人向け個別ケアプログラムが個人向け個別ヘアケアプログラムであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記個人向け個別ケアプログラムが個人向け個別ウエルネスプログラムであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
小売店環境で顧客に個人向け個別ケアプログラムを提供する方法であって、小売店環境で、
(a)顧客から客観的情報を含む個人情報を得るステップと、
(b)前記個人情報を用いて前記顧客のために個人向け個別ケアニーズを作成するステップと、
(c)個人ケア製品のニーズ、個人ケアサービスのニーズ、及び個人ケア活動のニーズを反映する基準に対して前記個人向け個別ケアニーズを評価して、個人向け個別ケアニーズ評価を作成するステップと、
(d)前記個人向け個別ケアニーズ評価を用いて、個人ケア製品、個人ケアサービス、及び個人ケア活動からなる群から選択される少なくとも1つの要素を含む個人向け個別ケアプログラムを作成するステップと、
(e)前記個人向け個別ケアプログラムを前記顧客に提供するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記個人ケアニーズが、スキンケアニーズ、ヘアケアニーズ、ウエルネスニーズ、または任意のこれらの組合せを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
小売店環境で顧客に個別スキンケアプログラムを提供する方法であって、小売店環境で、
(a)顧客から客観的情報を含む個人情報を得るステップと、
(b)前記個人情報を用いて前記顧客のために個別スキンケアプログラムを作成するステップと、
(c)前記個別スキンケアプログラムを前記顧客に提供するステップとを含み、
前記個別スキンケアプログラムが、少なくとも1つのスキンケア製品の推奨、少なくとも1つのスキンケア活動の推奨、及び少なくとも1つのスキンケアサービスの推奨からなる群から選択される少なくとも2つの要素を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記個人情報を、前記顧客に固有の個人識別子を用いて保存することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記個人情報が主観的情報を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記個人情報を質問手段によって前記顧客から得ることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記質問手段が個人面談であることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記質問手段が質問書であることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記個人情報が客観的情報を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記個人情報が皮膚のイメージを得るために前記顧客の皮膚のイメージングによって得られることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記顧客の皮膚のイメージを電子的に分析することを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記スキンケア活動が教育的セミナーであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記スキンケア活動が皮膚科医による検査を顧客に推奨することであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項25】
前記スキンケアサービスで美顔であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項26】
前記スキンケアサービスがマッサージであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項27】
前記スキンケアサービスがメイクオーバーであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項28】
前記個別スキンケアプログラムが美容及び流行色についての個別の推奨を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項29】
小売店環境で顧客に個別スキンケアプログラムを提供する方法であって、
(a)顧客から個人情報を得るステップと、
(b)前記顧客の皮膚の一部をイメージングして皮膚のイメージを作成するステップと、
(c)前記皮膚のイメージを分析して、皮膚のイメージの分析レポートを作成するステップと、
(d)プロのスキンケアコンサルタントが前記顧客の皮膚の一部の評価を作成するステップと、
(e)前記個人情報、前記評価、及び前記皮膚のイメージの分析レポートを用いて、前記顧客のために個別スキンケアプログラムを作成するステップと、
(f)前記個別スキンケアプログラムを前記顧客に提供するステップとを含み、
前記スキンケアプログラムが、少なくとも1つのスキンケア製品、少なくとも1つのスキンケア活動、及び少なくとも1つのスキンケアサービスの推奨を含むことを特徴とする方法。
【請求項30】
前記個別スキンケアプログラムを、プロのスキンケアコンサルタントとの1または複数のスキンケアカウンセリングの際に前記顧客に提供することを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記個別スキンケアプログラムを、書面のレポートの形で前記顧客に提供することを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記少なくとも1つのスキンケア活動が、教育的セミナー、皮膚科医による診察、運動プログラム、栄養のカウンセリング、または水分補給を増やすことからなる群から選択されることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記少なくとも1つのスキンケア製品が、クレンザー、保湿剤、化粧液、日焼け止め、美白剤、日焼け剤、皺トレーメント、脱毛製品、着色化粧品、収れん剤、にきびトリートメント、皮脂軽減製品、サンレス・カンニング製品、及び皮膚強化トリートメントからなる群から選択されることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記少なくとも1つのスキンケアサービスが、美顔、美顔用パック、化粧相談、流行色の相談、マッサージ、日焼けサービス、脱毛、マニキュア、及びペディキュアからなる群から選択されることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記個人情報が主観的情報を含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記個別スキンケアプログラムが美容及び流行色の個別の推奨を含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項37】
前記個別スキンケアプログラムが皮膚科医による検査を前記顧客に推奨することを含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項38】
更に、前記皮膚のイメージを皮膚科医に送ることを含むことを特徴とする請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記イメージを電子的に送信することを特徴とする請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記プロのスキンケアコンサルタントがエステティシャンであることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項41】
顧客に個別スキンケア教育を提供する方法であって、
(a)顧客から個人情報を得るステップと、
(b)前記顧客の皮膚の一部をイメージングして皮膚のイメージを作成するステップと、
(c)前記皮膚のイメージをコンピュータ分析して皮膚のイメージの分析レポートを作成するステップと、
(d)プロのスキンケアコンサルタントが前記顧客の皮膚の一部の評価を作成するステップと、
(e)前記個人情報、前記評価、及び前記皮膚のイメージの分析レポートを用いて、前記顧客のために第1の特定のスキンケアニーズ及び少なくとも第2の特定のスキンケアニーズ項目別リストを作成するステップと、
(f)前記項目別リスト及び少なくとも前記第1のスキンケアニーズに対する教育的セミナーについての情報を前記顧客に提供するステップと、
(g)前記第1の特定のスキンケアニーズに対する第1の教育的セミナー及び前記第2の特定のスキンケアニーズに対する少なくとも第2の教育的セミナーを提供するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項42】
小売店環境で顧客に個別スキンケアプログラムを提供する方法であって、小売店環境で、
(a)顧客から個人情報を得るステップと、
(b)前記顧客の皮膚の一部をイメージングして皮膚のイメージを作成するステップと、
(c)前記皮膚のイメージをコンピュータ分析して皮膚のイメージの分析レポートを作成するステップと、
(d)プロのスキンケアコンサルタントが前記顧客の皮膚の一部の評価を作成するステップと、
(e)前記個人情報、前記評価、及び前記皮膚のイメージの分析レポートの少なくとも2つを用いて、前記顧客のために個別スキンケアプログラムを作成するステップと、
(f)前記個別スキンケアプログラムを前記顧客に提供するステップとを含み、
前記スキンケアプログラムが、少なくとも1つのスキンケア製品の推奨、少なくとも1つのスキンケア活動の推奨、及び少なくとも1つのスキンケアサービスの推奨を含むことを特徴とする方法。
【請求項43】
小売店環境で顧客に個別スキンケアプログラムを提供する方法であって、小売店環境で、
(a)顧客から個人情報を得るステップと、
(b)前記顧客の皮膚の一部をイメージングして皮膚のイメージを作成するステップと、
(c)前記皮膚のイメージを分析して、皮膚のイメージの分析レポートを作成するステップと、
(d)プロのスキンケアコンサルタントが前記顧客の皮膚の一部の評価を作成するステップと、
(e)前記個人情報、前記評価、及び前記皮膚のイメージの分析レポートを用いて、前記顧客のために個別スキンケアプログラムを作成するステップと、
(f)前記個別スキンケアプログラムを前記顧客に提供するステップとを含み、
前記スキンケアプログラムが、少なくとも1つのスキンケア製品の推奨、少なくとも1つのスキンケア活動の推奨、及び少なくとも1つのスキンケアサービスの推奨からなる群から選択される少なくとも2つの要素を含むことを特徴とする方法。
【請求項44】
前記個人情報、前記評価、及び前記皮膚のイメージの分析レポートを、前記顧客に固有の個人識別子を用いて保存することを特徴とする請求項43に記載の方法。
【請求項45】
第1の時間に前記顧客の皮膚の一部をイメージングして第1の皮膚のイメージを作成し、前記第1の時間よりも後の第2の時間に前記顧客の皮膚の一部をイメージングして第2の皮膚のイメージを作成することを特徴とする請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記個別スキンケアプログラムが更に、前記第1の皮膚のイメージと前記第2の皮膚のイメージとを比較することを含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項47】
小売店環境で個別ヘアケアプログラムを顧客に提供する方法であって、小売店環境で、
(a)顧客から個人情報を得るステップと、
(b)前記顧客の毛髪の一部をイメージングして毛髪のイメージを作成するステップと、
(c)前記毛髪のイメージを分析して毛髪のイメージの分析レポートを作成するステップと、
(d)プロのヘアケアコンサルタントが前記顧客の毛髪の一部の評価を作成するステップと、
(e)前記個人情報、前記評価、及び前記毛髪のイメージの分析レポートを用いて前記顧客のために個別ヘアケアプログラムを作成するステップと、
(f)前記個別ヘアケアプログラムを前記顧客に提供するステップとを含み、
前記ヘアケアプログラムが、少なくとも1つのヘアケア製品の推奨、少なくとも1つのヘアケア活動の推奨、及び少なくとも1つのヘアケアサービスの推奨からなる群から選択される少なくとも2つの要素を含むことを特徴とする方法。
【請求項48】
前記個人情報、前記評価、及び前記毛髪のイメージの分析レポートの少なくとも1つを前記顧客に固有の個人識別子を用いて保存することを特徴とする請求項47に記載の方法。
【請求項49】
第1の時間に前記顧客の毛髪の一部をイメージングして第1の毛髪のイメージを作成し、前記第1の時間よりも後の第2の時間に前記顧客の毛髪の一部をイメージングして第2の毛髪のイメージを作成することを特徴とする請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記個別ヘアケアプログラムが更に、前記第1の毛髪のイメージと前記第2の毛髪のイメージとを比較することを含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記個人識別子を用いて前記第1の毛髪のイメージを取り出すことを特徴とする請求項49に記載の方法。
【請求項52】
小売店環境で顧客に個別ウエルネスプログラムを提供する方法であって、小売店環境で、
(a)顧客から個人情報を得るステップと、
(b)前記顧客から唾液サンプルを採取するステップと、
(c)コルチゾルについて前記唾液サンプルを分析して前記顧客のコルチゾルレベルを決定するステップと、
(d)前記個人情報及び前記コルチゾルレベルを用いて前記顧客のために個別ウエルネスプログラムを作成するステップと、
(e)前記個別ウエルネスプログラムを前記顧客に提供するステップとを含み、
前記ウエルネスプログラムが、少なくとも1つのウエルネス製品の推奨、少なくとも1つのウエルネス活動の推奨、及び少なくとも1つウエルネスサービスの推奨からなる群から選択される少なくとも2つの要素を含むことを特徴とする方法。
【請求項53】
前記ウエルネス製品が感覚刺激剤を含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記感覚刺激剤が嗅覚刺激剤であることを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記ウエルネス活動が感覚療法(sensory regimen)を含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項56】
前記ウエルネスサービスが教育的セミナーを含むことを特徴とする請求項52に記載の方法。
【請求項57】
小売店環境で顧客に個別ウエルネスプログラムを提供する方法であって、
(a)顧客から個人情報を得るステップと、
(b)前記顧客からストレス測定値を含む客観的情報を得るステップと、
(c)前記個人情報及び前記客観的情報を用いて前記顧客のために個別ウエルネスプログラムを作成するステップと、
(d)前記個別ウエルネスプログラムを前記顧客に提供するステップとを含み、
前記個別ウエルネスプログラムが、前記顧客のストレス測定値を改善するために製品、サービス、または活動の推奨を含むことを特徴とする方法。
【請求項58】
前記ストレス測定値がストレスホルモンのレベルの測定値を含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記ストレスホルモンがコルチゾルであることを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記ストレス測定値が心理的測定値を含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項61】
前記ストレス測定値が心理的測定値及びストレスホルモンのレベルの測定値を含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項62】
前記個別ウエルネスプログラムが、ストレス測定値を低下させるために製品、活動、またはサービスの推奨を含むことを特徴とする請求項57に記載の方法。
【請求項63】
前記個別ウエルネスプログラムが、ストレスホルモンのレベルを下げるために製品、活動、またはサービスの推奨を含むことを特徴とする請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記コルチゾルを前記顧客からの唾液サンプルを分析して測定することを特徴とする請求項59に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−516338(P2006−516338A)
【公表日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−550206(P2004−550206)
【出願日】平成15年10月29日(2003.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2003/034366
【国際公開番号】WO2004/042511
【国際公開日】平成16年5月21日(2004.5.21)
【出願人】(502112382)ジョンソン・アンド・ジョンソン・コンシューマー・カンパニーズ・インコーポレイテッド (27)
【氏名又は名称原語表記】JOHNSON & JOHNSON,CONSUMER,COMPANIES,INC.
【住所又は居所原語表記】199 Grandview Road,Skillman,NJ 08558,US
【Fターム(参考)】