説明

少なくとも1つの同位体生成ロッドを含む燃料バンドル

【課題】燃料バンドル内に1つまたは複数の同位体生成ロッドを配置すること。
【解決手段】本発明の例示的な実施形態は、燃料バンドル(10)内での1つまたは複数の同位体生成ロッド(100)の配置を対象とする。この配置は、炉心監視装置の相対位置、作成中の放射性同位体のタイプ、放射性同位体の半減期すなわち崩壊の長さ、放射性同位体を生成するための目標同位体の中性子吸収率、作成中の放射性同位体の所望の比放射能、燃料バンドルの様々な領域内の中性子流束の量、目標同位体/放射性同位体が、取り外される(すなわち、収穫される)までに反応炉内に残ると予想される持続時間などの、多数の要素のいずれか1つまたはそれらの組合せを基にしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
多種多様な放射性同位体が、医療、工業、研究および商業用の用途で使用されている。一般に、放射性同位体は、目標とする同位体材料に核粒子を照射することによって製造することができる。目標原子が直接所望の同位体に変形されるか、放射性同位体が吸収と崩壊の連鎖を通じて生成され、それに続いて所望の放射性生成物を生成するかのいずれかである。
【背景技術】
【0002】
2つの異なる技術が、放射性同位体生成のための放射源を提供するために使用されている:中性子の流束を作成する原子炉、荷電粒子、通常陽子、しかしときどき電子またはその他の粒子の流束を作成する粒子加速器すなわちサイクロトロン。例えば、医療用および工業用放射性同位体が、Atomic Energy of Canada’s(AECL’s)Chalk River Laboratories(カナダ、オンタリオ州)において、Canada’s National Research Universal(NRU)reactorによって1957年から生成されている。NRUは、医療診断のために使用される重要な同位体モリブデン−99を含む、世界の医療用および工業用放射性同位体の高い割合を製造している。医療用、工業用、研究および商業用途のために使用される他の例示的な放射性同位体は、医療用心臓撮像に使用されるタリウム−204、骨成長研究で使用されるカルシウム−45、構造材料などの材料の非破壊検査のために使用されるイリジウム−192、ガン細胞を破壊するため、手術器具および薬剤を殺菌するため、および食料品の滅菌のために使用されるコバルト−60、白血病、リンパ腫治療のために使用される携帯用血液照射器および電源のために使用されるツリウム−170、骨粗鬆症の検知およびSPECT撮像のために使用されるガドリニウム−153、長寿命バッテリの作成のために使用することができるニッケル−63、および煙検知器で使用されるアメリシウム−241を含む。
【0003】
一般に、同位体目標を含む試料ロッドが、核薬品および/または工業用途で使用されるために望ましい比放射能で同位体を作成するように、連続的なプロセスでNRU内への浸透を通じて挿入され、その中で照射を受ける。同位体目標は次に、原子炉の動作中に照射される。照射後、放射性同位体が回収され、核医療処置のための様々な放射性医薬品を準備するために使用される。
【特許文献1】米国特許5,209,899号
【特許文献2】米国特許出願第11/002,680号
【特許文献3】米国特許出願(出願番号未定)(「CROSS-SECTION REDUCING ISOTOPE CANNISTER」)
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の例示的な実施形態は、同位体生成ロッドを対象とする。同位体生成ロッドは、燃料バンドル内の燃料ロッドのうちの1つまたは複数と交換することができる。同位体生成ロッドは、原子炉内で放射されたときにコバルト60、イリジウム192などの放射性同位体を生成する、コバルト59、イリジウム191などの照射目標を含んでいる。上記で議論したように、これらの放射性同位体は、様々な有益な用途を有する。
【0005】
本発明の他の例示的な実施形態は、燃料バンドル内での1つまたは複数の同位体生成ロッドの配置を対象とする。この配置は、炉心監視装置の相対位置、作成中の放射性同位体のタイプ、放射性同位体の半減期すなわち崩壊の長さ、放射性同位体を生成するための目標同位体の中性子吸収率、作成中の放射性同位体の所望の比放射能、燃料バンドルの様々な領域内の中性子流束の量、目標同位体/放射性同位体が、取り外される(すなわち収穫される)までに反応炉内に残ると予想される持続時間などの、多数の要素のいずれか1つまたはそれらの組合せを基にしてもよい。
【0006】
一実施形態では、原子炉内の燃料バンドルの構成は、ガンマ線検知器と、同位体生成ロッドを有する少なくとも1つの燃料バンドルとを含む。特に、燃料バンドルは、外側チャネルと、その外側チャネル内の燃料ロッド位置に配置された複数の燃料ロッドとを含む。燃料ロッドは、原子炉内の核反応を持続させるための核燃料を含む。また、上記で述べたように、少なくとも1つの同位体作成ロッドが、外側チャネル内に含まれる。同位体作成ロッドは、照射された場合にガンマ粒子を放出する照射目標を含み、同位体作成ロッドは、燃料バンドルに対するガンマ線検知器の位置に基づいて外側チャネル内の燃料ロッド位置の1つに配置される。
【0007】
別の実施形態では、原子炉内の燃料バンドルの構成は、少なくとも1つの同位体生成ロッドを有する少なくとも1つの燃料バンドルを含む。特に、燃料バンドルは、外側チャネルと、その外側チャネル内の燃料ロッド位置に配置された複数の燃料ロッドとを含む。燃料ロッドは、原子炉内の核反応を持続させるための核燃料を含む。また、上記で述べたように、少なくとも1つの同位体作成ロッドが、外側チャネル内に含まれる。同位体作成ロッドは、照射された場合にガンマ粒子を放出する照射目標を含み、同位体作成ロッドは、照射目標を照射することによって生成されることになる放射性同位体の吸収および半減期に基づいて前記外側チャネル内の前記燃料ロッド位置の1つに配置される。
【0008】
本発明は、類似の要素が、類似の符号によって表されている添付の図面を参照にしてその例示的な実施形態を詳細に説明することによってより明らかになるであろう。これらは、一例としてのみ与えられており、本発明の例示的な実施形態を制限するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
例示的な実施形態を、添付の図面をより完全に参照して説明する。しかし、例示的な実施形態は、多種多様な形態で具現化されてもよく、本明細書で説明される例示的な実施形態に限定されるように解釈されるべきではない。例示的な実施形態は、この開示が、完全であり、当業者にその範囲を完全に伝えるように提供される。いくつかの例示的な実施形態では、例示的な実施形態の不明確な理解を回避するために、公知のプロセス、公知のデバイス構造および公知の技術は、詳細には説明されない。明細書全体を通じて、図面中の類似の符号は、類似の要素を表す。
【0010】
ある要素または層が、別の要素または層の「上にある」、「接続されている」、「結合されている」と称されるとき、これは、直接別の要素または層の上にあって、または接続されて、または結合されてよく、または、中間の要素または層が存在してもよいことを理解されたい。逆に、要素が「直接上にある」、「直接接続されている」、「直接結合されている」と称されるとき、中間の要素または層が存在していない。本明細書で使用されるとき、「および/または」という用語は、関連して列挙されたもののうちの1つまたは複数のいずれかまたはすべてを含む。
【0011】
第1の、第2の、第3のなどの用語は、様々な要素、構成要素、領域、層、および/またはセクションを説明するために本明細書で使用されているが、これらの要素、構成要素、領域、層および/またはセクションが、これらの用語に限定されるものではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、層および/またはセクションを別の領域、層またはセクションと区別するためにしようされるのみであってよい。したがって、以下で議論される第1の要素、構成要素、領域、層および/またはセクションは、例示的な実施形態の教示を逸脱することなく第2の要素、構成要素、領域、層および/またはセクションと名づけられてもよい。
【0012】
「下」、「下方」、「下側」、「上方」、「上側」などの空間対応用語が、図面に示されているように、ある要素または特徴の、別の要素または特徴に対する関係を説明するために、説明を容易にするために本明細書で使用されてもよい。空間対応用語は、図面に示された方向に加えて、使用または動作中のデバイスの様々な方向を包含するように意図されてもよいことを理解されたい。例えば、図面中のデバイスが、回転された場合、他の要素または特徴の「下」または「下方」にあるとして説明された要素が、そのとき、他の要素または特徴の「上方」に方向付けられる。したがって、「下方」という用語は、上方および下方の両方の方向を包含することが可能である。デバイスは、そうでないように方向付けられ(90度または他の方向に回転され)てもよく、本明細書で仕様される空間対応説明子は、相応に解釈される。
【0013】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明するだけの目的であり、限定することを意図されてはいない。本明細書で使用されるとき、単数形態「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確にそうでないと標示していない場合は、複数形態を同様に含むことを意図されてもよい。「備える」および/または「備えている」という用語は、本明細書で使用されるとき、言及された特徴、整数、ステップ、動作、要素および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素および/またはそれらの群の存在または追加を排除するもではないことをさらに理解されたい。
【0014】
別段の定義がなければ、本明細書で使用されるすべての用語(技術的および科学的用語を含む)は、当業者によって一般に理解されているものと同じ意味を有する。一般に使用されている辞書で定義されているものなどの用語は、関連する技術分野の文脈でのそれらの意味に一致する意味を有すると解釈すべきであり、本明細書で特にそのように定義されない場合、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されてはならないことをさらに理解されたい。
【0015】
図1は、BWRなどの原子炉の例示的な燃料バンドルを示している。燃料バンドル10は、上側タイプレート14および下側タイプレート16を包囲する外側チャネル12を含んでもよい。複数の全長燃料ロッド18および/または部分長燃料ロッド19が、燃料バンドル10内に行列状に配置され、かつ、ロッド18、19をその所与の行列状に維持している、互いに鉛直方向に離隔された複数のスペーサ(スペーサグリッドとしても公知である)20を通過してもよい。
【0016】
燃料ロッド18および19が少なくとも1対のウォーターロッド22および24とともに、燃料バンドル10内の燃料ロッド18、19間の反応炉冷媒流のための通路を画定するように、燃料バンドル10内の異なる軸方向位置に設けられた複数のスペーサ20によって燃料バンドル10内で互いに関して離隔した状態で維持されてもよい。燃料ロッド18、19をその所望の配列に維持するために、燃料バンドル10の全軸長に沿って離隔された、5から8個の間のスペーサ20が、通常あってもよい。スペーサ20は、いずれのタイプのスペーサとしても、例えばフェルールタイプスペーサ、すなわち米国特許5,209,899号に記載され、かつ図示されているタイプのスペーサとして具現化されてもよい。
【0017】
図1では、行列は、10×10配列であるが、例示的な燃料バンドル10は、9×9配列または11×11配列など、ロッド18、19の異なる行列配列を有してもよい。バンドル10は、公知のように、全長燃料ロッド18および/または全長18および部分長19燃料ロッドの組合せを備えてもよい。全長ロッド18および部分長ロッド19のそれぞれは、当技術分野で公知のように、被覆されてもよい。ウォーターロッド22および24(2個が示されているが、それよりも多い、または少ない数のウォーターロッドがバンドル10内にあってもよい)が、下側タイプレート16と上側タイプレート14の間の、バンドル10内の燃料ロッド18、19の間に分散されてもよい。全長ロッド18および部分長ロッド19のそれぞれは、当技術分野で公知のように、被覆されている。ウォーターロッド22、24は、核燃料バンドル10の下側領域から上側領域へ、流体を移動させる働きをし、上側領域で、水が、図示のようにウォーターロッドの上部に配置された開口を通って分散される。
【0018】
図2Aは、本発明の例示的な実施形態による、燃料バンドル10のためのロッド集合体100を示している。ロッド集合体100(マルチセグメントロッドまたはマルチパートロッドともしばしば称される)は、複数の部品または被覆されたロッドセグメント110を備える。図2Aに示すように、ロッド集合体100は、上側端部部片120と下側端部部片130の間に複数のロッドセグメント110を備えてもよい。上側端部部片120および下側端部部片130は、公知のように、燃料バンドル10(図示せず)の下側および上側のタイプレートと対合するねじ山を備えてもよい。図2Aは、図2Aの点線円内に副集合体300として一般に示されている、少なくとも1つのアダプタ副集合体を介して互いに相互接続された、2つの隣接するロッドセグメント110a、110bを示している。1個のみのロッド集合体100が図2Aに示されているが、図2Aに示されているロッド集合体100のうちの1つまたは複数が、図1に示されている燃料バンドル10など燃料バンドル内に挿入されてもよい。すなわち、1つまたは複数のロッド集合体100が、図1の燃料ロッド18および19のうちの1つまたは複数と交替してもよい。
【0019】
ロッドセグメント110が、ロッド集合体100の全軸長を形成するように、上側および下側端部部片120、130の間に、および互いに取り付けられてもよい。一例では、ロッドセグメント110a、ロッドセグメント110b、および上側および下側端部部片120、130のそれぞれが、ロッド集合体がスペーサ20と接続するロッド集合体100の軸長に沿った接続点で、アダプタ副集合体300によって接続されてもよい。説明を簡単にするために図2Aでは3個のみのスペーサ20およびアダプタ副集合体300が示されているが、燃料バンドル10が、いずれかの数のスペーサ20位置でアダプタ副集合体300によって接続された少なくとも1つのロッドセグメント110aおよび少なくとも1つのロッドセグメント110bをそれぞれ有する、1つまたは複数のロッド集合体100を備えてもよいことを理解されたい。ロッドセグメント110a、110bは、同じ、または異なる長さを有してもよい。同様に、アダプタ副集合体300もまた、固定された、または可変なサイズで製造されてもよい。
【0020】
この例示的な実施形態では、ロッドセグメントおよびアダプタ副集合体は、耐腐食性であり、かつ他の反応炉構成要素に適合する材料で製造されている。例示的な材料は、例えば、ジルコニウム合金であってもよい。
【0021】
望ましくは、各スペーサ20の一部分が、ロッドセグメント110の間のアダプタ副集合体300および/または接続点115をほぼカバーするように、あるいはアダプタ副集合体300、または所与のロッドセグメント110と、上側および下側端部部片120および130のうちの1つとを接続する接続点115をほぼカバーするように、アダプタ副集合体300のそれぞれでロッド集合体100と接触する。したがって、フレッチング腐食の影響を除去することができる。フレッチング腐食がまだ生じるかもしれないが、ロッド集合体100上のフレッチング磨耗は、セグメント110a、b上ではなく、アダプタ副集合体300上に生じる。したがって、このことが、所与のロッドセグメント110内から反応炉冷媒への内容物の解放の可能性を除去することができる。
【0022】
図2Aは、隣接するロッドセグメント110bとアダプタ副集合体300の部品間の溶接点155を示すように、隣接するロッドセグメント110aと110bの間の例示的なアダプタ副集合体300を透過詳細図で示している(すなわち、仮想線は、ロッドセグメント110および/またはアダプタ副集合体300内の構成要素を示している)。図2Aはまた、以下で詳細に説明される用途のためのロッドセグメント110のうちの1つまたは複数の中に設けられた、容器集合体600を(仮想線で)示している。ロッドセグメント110のすべてが、またはロッド集合体100のすべてが、以下で詳細に説明するように、その中に容器集合体600を一般に備えるとは限らない。また、図2Aでは、アンダーカット部分すなわちくぼんだ破壊線360が示されている。以下でさらに詳細に説明するように、くぼんだ破壊線360は、特定のロッドセグメント110をロッド集合体100から取り外すために、特定のアダプタ副集合体300/ロッドセグメント110を破壊するための代替となる位置を提供する。このことは、例えば、移送中に長さを減少させるために望ましいかもしれない。
【0023】
次に、放射性同位体を生成するためのマルチセグメント燃料ロッド100に付随する構造を、図2Bを参照にして説明する。図2Bに示すように、これは、図2Aのマルチセグメント燃料ロッド100の例を示す。マルチセグメント燃料ロッド100は、(図2Bで点線接続線111によって明示されているように)連続するマルチセグメント化された燃料ロッド100を形成するために、接続点115の所で(前に示したように)対応するアダプタ副集合体300を介して互いと接続する、様々なセグメント110A、110B、110C、110D、110E、110Fおよび110Gに分解される。図2Bはまた、マルチセグメント化されたロッド100のセグメント110A、110C、110E、110Fおよび110Gのそれぞれにおける目標容器600の断面I−VIIの拡大図を示している。
【0024】
図IおよびIIは、単一のロッドセグメント110A内に、液体、固体および気体の同位体目標620として示されている複数の異なる目標をその中に収容している、ロッド100内の複数の格納容器構造600を示している。さらに、拡大図IおよびIIは、所与のロッドセグメント110A、110C、110Eなどの中の格納容器構造600上に配置することができる標示650を示している。図示のように、標示650は、同位体目標が、例えば、固体、液体または気体の形態であるかどうかを示すことができ、目標同位体の名称および/または照射により生成される予定の同位体の名称を提供することができる(明確にするために図2Bには示されていない)。
【0025】
ロッドセグメント110Bおよび110Dが、例えば、拡大図IIIおよびIVに示すように、核燃料660を含むように示されている。もちろん、代替形態では、マルチセグメントロッド100が、前に説明したように、セグメント110が核燃料を備えない、またはセグメント110が目標容器または集合体容器600を備えない複数のロッドセグメント110から成ってもよい。ロッドセグメント110Eの拡大図Vは、気体形態である目標を備える容器集合体600を示している。ロッドセグメント110Fの拡大図VIは、液体形態の目標620を備えるロッドセグメント110F内の容器集合体600を示している。ロッドセグメント110Gの拡大図VIIは、所望の同位体、この場合、Co−60を生成するために照射されることが可能である、Co−59BBsの単一の列として固体目標620を備える容器集合体600を示している。容器集合体600のそれぞれが、例えば、マルチセグメントロッド100の対応するロッドセグメント110内への挿入のために、このようにして、固体、液体または気体形態での目標620同位体材料とともに事前包装されてもよい。明らかであるように、背景技術の節で議論した放射性同位体のいずれかが、生成されてもよく、本発明は、これらの同位体に限定されない。
【0026】
また、容器集合体600のそれぞれが、一方の端部612で端部プラグ630によって、および第1の端部611で外部ねじ山601およびOリング602によって(図6A、6Dおよび6Eに示すように)密閉されているため、その接続点115での特定のセグメント110の除去(すなわち、2つのセグメント110の間の接続点115でのアダプタ副集合体300の接続解除)が、照射目標620を反応炉冷媒に曝露させ、費用のかかる原子炉からの照射目標の除去を生じさせる結果となる裂け目を生じさせない。すなわち、容器集合体600はロッドセグメント110の外側被覆とともに、照射目標620のための二重壁格納容器を提供する。
【0027】
図2Cは、ロッド集合体をさらに詳細に示すための図2Aの一部分の分解図を示している。図2Bの部分もまた、ロッドセグメント110a、110bまたは副集合体300の内部空間内の構成要素を示すために仮想線(点線)で示されている。アダプタ副集合体300は、溶接ジョイント155の溶接点を介してロッドセグメント110aに取り付けられた雄アダプタプラグ330を備えてもよい。同様に、アダプタ副集合体300は、溶接ジョイント155での溶接点を介してロッドセグメント110bに一方の端部で取り付けられた雌アダプタプラグ350を備えてもよい。雄および雌アダプタプラグ330、350の両方が、その外周の周りに複数のナット形状のくぼみ357を備えてもよい。一般に、くぼみ357が、例えば、メンテナンス休止中、レンチ様の適切な工具によるロッドセグメント110、上側端部部片120または下側端部部片130の取外し/分解を容易にしてもよい。
【0028】
図2Cでは、くぼみ357が、ロッド挿入、またはロッド集合体100の反応炉の燃料バンドル10内への組付け中、スペーサ20への損傷を防止するために、アングルエッジ380など、その両側にくぼんだ傾斜表面を備えてもよい。さらに、点線形態で示すように、雄および雌アダプタプラグ330および350のそれぞれが、溶接ジョイント155でプラグ330/350のセグメント110へ溶接するための、対応するアダプタプラグ330、350の所与のロッドセグメント110の端部内への挿入を容易にするために、溶接位置合せ部材355を備えてもよい。
【0029】
図3Aおよび3Bは、本発明の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのアダプタ副集合体の部分を示す透視図および側面図である。図3Aおよび3Bに示すように、雄アダプタプラグ330が、第1の端部332でロッドセグメント110に(溶接点などによって)取り付けられてもよい。雄アダプタプラグ330の第2の端部334が、雌アダプタプラグ350の対応するチャンバまたは空洞内に挿入されてもよい。雄アダプタプラグ330が、アングルエッジ380を備えるその円周の回りにナット状のくぼみ357を備える、円筒形セクション333の一部として上述の溶接位置合せ部材335を備えてもよい。中間部材339が、円筒形セクション333を細長セクション338と接続する。細長セクション338は、図3Aに示すようにねじ切りされてもよい。細長セクション338は、雄アダプタプラグの第2の端部334でテーパして、ほぼ円錐状の端部336になる。円錐状の端部336が、単一のアダプタ副集合体300として、雌アダプタプラグ350を雄アダプタプラグ330と接続するための自己アラインメント補助具を呈する。
【0030】
雄アダプタプラグ330は、当技術分野で公知のように、ジルコニウム合金などの耐腐食性であり、かつ他の反応炉構成要素に適合する材料で製造されている材料で作製されてもよい。
【0031】
図4Aおよび4Bは、本発明の例示的な実施形態によるアダプタ副集合体の他の部品を示す透視図および側面図である。図4Aおよび4Bに示すように、雌アダプタプラグ350が、所与のロッドセグメント110(図示せず)を取り付けるための第1の端部352、および雄アダプタプラグ330の円錐状の端部336および細長部材338をその中で受けるための第2の端部354を有する。雌アダプタプラグ350は、第1の端部352に雌アダプタプラグ350の取外しおよび/または隣接するロッドセグメントの取外しを容易にするために、縁部380を有する円周の周りに複数のナット状のくぼみ357を有する溶接位置合せ部材355およびほぼ円筒形のセクション353を備えてもよい。
【0032】
雌アダプタ350は、内部空洞358を備える。空洞358の表面は、雄アダプタプラグ330の細長セクション338上の対応するねじ山(図3A参照)を受けるための複数の対合するねじ山356を備えてもよい。空洞358は、雄アダプタプラグ330を雌アダプタプラグ350内に接続するために、円錐状の端部336を受けるための、自己アラインメント補助具として構成可能である、凹状の傾斜部分359をその端部に有してもよい。
【0033】
図4Bに示すように、雌アダプタプラグ350の円筒形セクション353は、第2の端部354にくぼんだ破壊線360を備えてもよい。くぼんだ破壊線360はまた、例えば、アンダーカットセクションと称されてもよい。アンダーカットは、所与のロッドセグメント110が、図2Bの接続ジョイント115を外すことなく、セクションをスナップおよび/または切断して緩めることによって安全に破壊されるように、アダプタ副集合体300のそれぞれの中に設計されてもよい。このことを以下でさらに詳細に示す。
【0034】
別の態様では、雌アダプタプラグ350の空洞358内の細長セクション338のねじ山が、対応する対合するねじ山356と係合すると、くぼんだ破壊線360が、雄アダプタプラグ330の中間部材339と並ぶ。中間部材339の直径が、円筒形セクション333の直径よりも小さいため、このことは、その位置で図2Bのアダプタ副集合体300の切断、スナップおよび破壊を容易にする、「弱い領域」を呈する。図2Bのセグメント110の交換、図2Bのアダプタ副集合体300の交換などの場合、くぼんだ破壊線360がこのようにして、図3Bのアダプタ副集合体330が切断されているかどうかの視覚識別を提供してもよい。
【0035】
図5Aおよび5Bは、本発明の例示的な実施形態による、ロッド集合体の例示的な下側端部部片を示す透視図および側面図である。図5Aまたは5Bに示すように、図2Aの上側および下側端部部片120および130の一方または両方が、中実の端部部片集合体500として形成されてもよい。中実の端部部片集合体は、例えば、中実の金属材料で作製されてもよい。端部部片集合体500は、一方の端部に端部プラグ部分505を備えてもよく、図2Bの隣接するロッドセグメント110内の図4Bの対応する雌アダプタセグメント350とねじ係合するために、その他方の端部に一体型の端部部片アダプタ副集合体530を有してもよい。
【0036】
端部部片集合体500は、中実のジルカロイで製造されてもよく、例えば、図1の燃料バンドル10などの燃料バンドルの上部および底部の近くの軸方向流束が、図2Aの上側および下側端部部片120および130の間よりもかなり下にあるため、その中に装填された核燃料(濃縮ウラン)または毒物(ガドリニウム)を必ずしも有さない。図5Aおよび5Bはしたがって、再利用可能な(上側端部部片または下側端部部片として再利用可能な)端部プラグを示してもよい。その端部プラグは、計画されたメンテナンス休業中、図2Aのロッド集合体100の図2Bの隣接するセグメント110から比較的容易に取り外すことができる。
【0037】
図6A〜6Eは、本発明の例示的な実施形態による図2A〜2Cのロッド集合体100の所与のロッドセグメント110内へ挿入するように構成された、例示的な容器集合体を示す図である。
【0038】
本発明の例示的な実施形態では、ロッドセグメント110の様々なものが、図2A〜2Cに前に示したように、容器集合体600をその中に備えてもよい。一例では、容器集合体600が、選択された容器を収容してもよい、または含んでもよい。このような内容物の例は、ロッド集合体100を含む燃料バンドルが、反応炉の炉心内で照射されるとき、1つまたは複数の所望の同位体を作成する1つまたは複数の照射目標であってもよい。ロッド集合体100の1つまたは複数のロッドセグメント110が、例えば、同じ目標、異なる目標または複数の照射目標を備えてよい。
【0039】
図2A〜2Cを参照すると、本発明の1つの例示的な態様では、ロッド集合体100のロッドセグメント110のうちの少なくとも1つが、その中に容器集合体600を備え、かつロッド集合体100の他のロッドセグメント110のどれもが、(端部部片120、130のいずれも)いかなる核燃料/毒物も含まない。別の態様では、ロッド集合体100のロッドセグメント110のうちの1つまたは複数が、所望のウラン濃縮度および/またはガドリニウム濃度を備えてもよい。位置および濃度は、例えば、計画されたエネルギーサイクルのためのバンドル10の所望の特性に基づいてもよい。隣接するロッドセグメント110が核燃料をその中に備えたとしても、照射目標を備えるロッドセグメント110は、核燃料を備えなくてもよい。
【0040】
図6A〜6Eをここで参照すると、図2A〜2Cで最初に示された容器集合体600が、照射目標620をその中に収容する容器610を備えてもよい。容器610は、一方の端部611で閉じ、他方の端部612で開いていてもよく、図6Dに示すように、適切なエンドキャップ630によって容器を閉鎖するための適切なシール613を備えてもよいが、エンドキャップ630は、両端に設けられてもよい。容器610は、ほぼ円筒形形状を有するものとして示されているが、容器610は、その円筒形形状の最大直径がロッドセグメント110の内直径よりも小さい限り、いかなる幾何形状で方向付けられてもよい。容器610は、例えば、ジルコニウム合金などの適切な材料製であってもよい。
【0041】
容器610が、1つまたは複数の照射目標620を収容してもよい。図6Bに示した照射目標620は、ほぼ円筒形の形態または形状で示されている。しかし、照射目標620は、固体、液体および/または気体として具現化されてもよく、所与のロッドセグメント110内の容器610の内部に嵌合するのに十分小さい(容器610の内直径よりも小さい)限り、いかなる幾何形状をとってもよい。したがって、その被覆されたロッドセグメント110と結合された容器610が、ロッドセグメント110内に配置されたとき、照射目標620のための二重壁格納容器を提供する。
【0042】
図6Eは、照射目標620をその中に収容し、かつ位置613で端部プラグ630によって密封された容器610を示すために、容器集合体600の透視正面図および側面図を示している。適宜、容器610の内部空間は、端部プラグ630によって密封されたとき、照射目標620に対する藩領を提供するためのばね640を備えてもよい。端部プラグ630は、適切な取付手段、すなわち、溶接、ねじ係合、摩擦接続などによって、容器610に取り付けられてもよい。
【0043】
別の態様では、容器600が、その中に照射目標620を収容し、照射後、照射目標620を取り外すためのパイロット孔603を有する第1の端部611を有する。第1の端部611は、装置の部片が挿入されるとき、容器600を密封するために使用される外部ねじ山601およびOリング602を備えてもよい。パイロット孔603は、容器600のロッドセグメント110からの取外しを助けるための、内部ねじ山を有する。
【0044】
照射目標620は、例えば、カドミウム、コバルト、イリジウム、ニッケル、タリウム、ツリウム同位体、または3よりも大きい原子数を有する他のいずれかの同位体のうちの1つまたは複数を備える同位体の群から選択された目標であってもよい。例えば、目標は、ある時間原子炉内で照射されたとき、コバルト−60になるコバルト−59であってよい。望ましくは、所与のセグメント110および/または容器集合体600は、例えば、どんな照射目標620がロッドセグメント110/容器600内に装填されているか、および/またはどんな同位体が、その目標から生成される予定であるのかを標示するための標示またはインジケータをその上に備えてもよい。1つまたは複数の所望の同位体を生成するために照射目標を含むロッド集合体100のうちの1つまたは複数が、原子炉の燃料バンドル(図1の燃料バンドル10など)内で照射される特殊な方法論が、参照によって本願明細書に組み込まれる、代理人整理番号158486−1、「Methods of Producing Isotopes In Power Nuclear Reactors」という題名の、同時係属中の同一出願人による米国特許出願第11/002,680号に、より詳細に説明されている。したがって、これらのプロセスの詳細な議論は、簡略のためにここでは省略する。
【0045】
図7は、本発明の他の例示的な実施形態による燃料バンドルのためのロッド集合体を示す図である。図7は本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体100’を示している。図7では、ロッド集合体100’の2,3のロッドセグメント110のみが、簡略のために示されており、ロッド集合体100’が追加のロッドセグメント110およびスペーサ20を備えても良いことを理解されよう。ある例では、燃料バンドル10が、当技術分野で公知のように、上側端部部片120の上部に取り付けられた伸張ばね125を備える、上側および下側端部部片120および130に取り付けられた様々なサイズの(異なる長さの)ロッドセグメント110(図2Aに示すように)を備える8個のスペーサ20を備えてもよい。
【0046】
図2Aとは違って、図7では、2つの隣接するロッドセグメント110の間の接続が、スペーサ位置で(すなわち、スペーサ20で)起こらないように、様々なサイズのアダプタ「ミニ副集合体」300aが、様々な位置に設けられてもよい。図7はまた、アンダーカットセクション160(図2Cのセグメント化された破線360)ならびに容器集合体600’をさらに詳細に示している。(容器集合体600’の取外しおよび所望の顧客への輸送のための)容器集合体600’をその中に備える、ロッドセグメント110をより容易に取り外すために追加の位置を有することが望ましいため、ロッド集合体100’は、例えば、異なる長さの隣接するロッドセグメント110の間で使用するためのミニ副集合体300aおよび延長された副集合体などの異なる長さのアダプタ副集合体300を備えてもよい。図7に示されているロッド集合体100’のうちの1つまたは複数が、図1に示されている燃料バンドル10などの燃料バンドル内に挿入されてもよい。また、隣接するロッドセグメント110を接続するため、および/またはロッドセグメント110を上側または下側端部部片120、130のうちの1つと(図2Aに示すように)、または図7に示すように、上側端部部片集合体1000および下側端部部片集合体1100のうちの1つに接続するために、ロッド集合体100または100’が、スペーサ20の位置におけるアダプタ副集合体300ならびにスペーサ20の間の1つまたは複数のミニ副集合体300aの両方を備えてもよい。
【0047】
図7に示すように、所与のロッドセグメント110は、複数の容器集合体600’をその中に備えてもよい。図7では、容器集合体600’が、本発明による照射ターゲットに対する他の代替となる形態である「BB」形態の複数の照射目標を備えてもよい。
【0048】
したがって、図7に示すように、ロッド集合体100’が、図2Aで説明された固定されたサイズのアダプタ副集合体300に加えて使用されることができる様々なサイズのアダプタミニ副集合体300aを備えてもよい。これは、2つ以上の用途を有する単一のマルチジョイントロッド集合体100’を生成してもよい。このことは、目標内での同位体生成の程度の変動のために、反応炉内で様々なレベルの中性子流束を使用する。
【0049】
一例として、ロッド集合体100’が、異なるサイズのロッドセグメント110内の様々な位置に複数の照射目標を含み、図1の燃料バンドル10内基準の全長燃料ロッド18または部分長ロッド19と同じ長さを維持している、および/または例えば図1の燃料バンドル10内の部分長ロッドと同じ長さを有するロッド集合体100’を提供してもよい。ロッド集合体100’の異なるロッドセグメント110が、ロッド集合体100’の軸方向長さに沿った異なる接続点で取り外され、かつ/または再接続されてもよい。例えば、所与のロッドセグメント110および/またはアダプタミニ副集合体300aが、特定のセクションを、その接続点で、またはアンダーカットセクション160で、ねじを回して、切断して、および/またはスナップ式に外して、もしくは破壊して緩めることによって取り外されてもよい。
【0050】
また、図7に示すように、照射目標620が、反応炉の場所から受取り顧客までの直接の輸送を容易にする、事前包装された容器集合体600’内に配置されてもよい。このような事前包装された容器600’は、目標同位体が固体、液体または気体形態であっても、ロッドセグメント110の内部に配置されていても、異なる照射目標材料を含んでもよい。
【0051】
図8A〜8Bは、本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのアダプタ副集合体を示す図であり、図9A〜9Bは、ミニ副集合体300aをさらに詳細に示している。図8Aは、雄アダプタプラグ330’および雌アダプタプラグ350’内への挿入の方向を示している。図8Bは、例示的なアダプタ副集合体300’の一部としての、雄および雌アダプタプラグ330’、350’の間の接続係合を示している。
【0052】
図8Aおよび8Bは、図3A〜3Bおよび図4A〜4Bまたは図9A〜9Bに示されているよりも長いアダプタ副集合体300’を示している。例えば、より長い雄アダプタセグメント330’のより長い細長セクション338Aが、必要性が生じた場合、ずっと長い/重いロッドセグメント110と互換性があるようにロッドセグメント110のより短いセクションの接続を可能にするアダプタ副集合体300’を提供してもよい。図8Aでは、図9Aのミニ副集合体300a内の短い細長セクション338Bの長さと区別するように、より長い細長セクション338Aの長さが、「yn」として示されている。同様に、図8B内のアダプタ副集合体300’の全長が、図9Bのミニ副集合体300aの長さ「x」の整数n倍だけ、または整数nを加えた分だけ、図9Bでの対応するミニ副集合体300aよりも長くてよい。
【0053】
より小さい、図9A〜Bの二部片ミニ副集合体300aが、ロッドセグメント110のずっと小さい副集合体を生成するためにスペーサ20(図1に示されている)位置で使用されてもよい。図9Bのより小さい2部片アダプタミニ副集合体300aが、例えば、図8Bに示すより大きい2部片アダプタ副集合体300’と同じロッド集合体100’(図7に示されている)で使用されてもよい。
【0054】
図10A〜Bは、本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のための上側端部部片アダプタを示す図である。図11A〜Bは、本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体の下側端部部片アダプタを示す図である。
【0055】
図10A〜11Bは、図5Aおよび5Bに示す端部部片集合体500の代替となる実施形態を示す図である。図10Aおよび10Bは、上側端部部片集合体1000を示す図である。上側端部部片集合体1000は、一方の端部に上側端部部片アダプタ副集合体1330、および他方の端部にそれと接続された上側端部部片1310を備えてもよく、これらは、ねじ山を含んでもよい。図5Aおよび5Bに示した一体型の端部部片集合体500とは違って、図10Aおよび10Bでは、上側端部部片1310が、図4Aおよび4Bで説明したように、雌アダプタプラグ350と同様の雌アダプタプラグ1350に取り付けられている。雌アダプタプラグ1350は、上述の図3A〜3Bで前述したような雄アダプタプラグ1330と係合されてもよい。上側端部部片副集合体1000が、異なる長さのロッドセグメント110を同じ軸長のロッド集合体100’内で異なる接続点と混合し、適合させることによって、全長ロッドがその上側端部部片1310からその底部端部部片2310まで、構築されることを可能にする。
【0056】
同様に、図11Aおよび11Bでは、下側端部部片集合体1100が、下側端部部片2310と接続された下側端部部片アダプタ副集合体2300を備えてもよい。特に、下側端部部片2310は、雄アダプタプラグ2330に取り付けられ、雄アダプタプラグ2330が、例えば、隣接するロッドセグメント110に取り付けられた雌アダプタプラグ2350と対合する。一態様では、下側端部部片が、ロッドセグメント110の下側セクションの取外しの後に使用されてもよい。それによりロッド集合体100’の残りの軸長が、脱着可能な下側端部部片集合体1100を使用する追加のサイクルのためにバンドル10内に留まることができる。
【0057】
したがって、上側端部部片集合体1000および下側端部部片集合体1100が、ロッド集合体100’内での指定されたロッドセグメント110の迅速な修理または取外しを容易にすることができる、再利用可能かつ取外し可能な下側および上側端部部片を提供する。
【0058】
図12A〜Cは、本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのアダプタ副集合体を示す図である。一般に、アダプタ副集合体300bは、2つのロッドセグメント110または1つのロッドセグメント110を図2Aの上側端部部片120および下側端部部片130のうちの一方と接続するために対応する雌コネクタ350”と係合する雄コネクタ330”を有するプッシュスナップロッキング機構として理解することができる。雄コネクタ330”は、その端部に膨張可能な部材を備えてもよく、雌コネクタ350”は、膨張可能な部材を受けるように構成された受け部358”を終点とする内部空洞を備えてもよい。
【0059】
図12Aおよび12BはA雄コネクタ330”および雌コネクタ350”、および2つのコネクタ330”、350”間の接続係合の方向を示している。図12Bに示すように、雄コネクタ330”は、雄コネクタ330”が対応するロッドセグメント110の内部空間内で位置合せすることを補助する溶接位置合せ部材355(図2C示すように)を備えてもよい。雄コネクタ330”の他の端部が、雌コネクタ350”の対応するボールソケットジョイント装備1210内で完全に係合した後終結する、内部空洞358”内での接続係合のためのばねプラグバイオネット1205を備えてもよい。
【0060】
図12Aは、図12Aに示すように、対応するボールソケットジョイント装備1210内でばねプラグバイオネット1205を受けるように形成されることができる内部空洞358”を備える雌コネクタ350”を示している。図12Cは、コネクタ副集合体300bの雌350”と雄330”コネクタの間の接続係合を示している。したがって、ロッドセグメント110が、いったん膨張可能なバイオネットプラグばねコレット1205が、雌コネクタ350”のボールソケットジョイント装備1210内で堅固に固定されたあと、単一のロッド集合体100/100’に完全に組付けられてもよい。
【0061】
したがって、図12A、12Bおよび12C内のアダプタ副集合体300bは、ロッド集合体100/100’の隣接するロッドセグメント100どうしを接続するためのプッシュスナップ機構を示しており、図2A、2Cおよび7に示すようなねじ係合を使用して生じることがある接着の可能性を低減することができる。これは、例えば、セグメント110を破壊、スナップまたは切断する必要なく、様々なロッドセグメント110の迅速な組立および/または分解をもたらすことができる。
【0062】
前に説明したように、ロッドセグメント110のそれぞれは、その特定のロッドセグメント110内の内容物を識別するための識別マークまたは標示をその上に有してもよい。別法として、識別マークは、所与のロッドセグメント110内の容器集合体600/600’上にラベル付けされてもよい。
【0063】
別の態様では、所与の雄アダプタプラグ330上の図8A〜Bおよび9A〜Bの細長セクション338/338A/338Bのねじの長さは、所与のロッドセグメントが反応炉動作中に取り外されることができないように、十分長くてもよい。一例として、細長セクション338/338A/338Bのねじの長さは、それが離れることができないように十分長くてもよい。このことは、所与のロッド長さが反応炉動作中に取り外されることができないことを確実にすることを助ける。
【0064】
さらなる態様では、雄アダプタプラグ330および330’、および/または雄コネクタ330”が、所与のロッドセグメント110の排出を容易にするために同じ方向に方向付けられてもよい。例えば、雄アダプタプラグ330、330’および/または330”を有するセグメント110が、セグメント110の雄アダプタプラグ/コネクタ330、330’、330”が、例えば、取外し、設置のための適切な工具を把持することを容易にするために、バンドル10上部に受かって鉛直方向上向きに延びるように、所与のロッド集合体100/100’内にすべて装填および/または配置されてもよい。ロッドセグメント110が落下した場合、雌アダプタプラグ350、350’および/または350”を有する側部を下にして着地し、それによって、雄端部がスナップするまたは破壊する機会が減少する。
【0065】
以下の議論のために、同位体生成のための同位体目標を含む燃料ロッドを、たとえそれらのロッドが核燃料を含んでいる可能性があっても、同位体生成ロッドと呼ぶことにし、同位体目標を含まない燃料ロッドを単に燃料ロッドと呼ぶことにする。また、同位体生成ロッドは、上記で議論した実施形態に限定されない。代わりに、燃料バンドル内の燃料ロッドに代替することができるどのような同位体作成ロッドが使用されてもよい。例えば、米国特許出願番号不明、出願日不明(その全体が参照によって本願明細書に組み込まれる、本願発明人による「CROSS-SECTION REDUCING ISOTOPE CANNISTER」)に開示されている同位体生成ロッドが、使用されてもよい。
【0066】
次に、本発明の実施形態による燃料バンドル内での同位体生成ロッドの配置を議論する。
【0067】
図13は、沸騰水型反応炉炉心の四分区間の断面を示している。図示のように、図1に示すような複数の燃料バンドル10が、配列状に配置されている。燃料バンドル10の選択された隅部に、炉心監視装置2が配置されている。炉心監視装置2は、炉心内のガンマ放射を測定することができる。例えば、炉心監視装置2の1つは、当技術分野で公知である、ガンマ横断炉心内プローブ(TIP)などのガンマ線検知器であってよい。
【0068】
炉心監視装置2の近傍の燃料ロッドは、これらの装置の応答に対する最大の貢献物であることを、研究が示している。したがって、本発明の第1の実施形態では、同位体生成ロッドが炉心監視装置2からできる限り遠くに配置されている。第1の実施形態に従って同位体生成ロッドを炉心監視装置2から離して配置することによって、同位体によって生成されたガンマ粒子が、同位体と炉心監視装置2の間の材料を通って減衰しなければならない。結果として、同位体生成ロッドは、炉心監視装置2に最小の影響を有し、不正確な読取を防止することを助けることになる。
【0069】
図14は、燃料バンドルの横断面図を示している。特に、図14は、図13の燃料バンドル10−1を示している。燃料ロッド(例えば、燃料ロッド18および/または19)と同位体生成ロッド(例えば、ロッド100)の考えられる位置が、図14に示すように座標で示されている。座標(10、10)は、炉心監視装置2に対する燃料バンドルの方向に関わらず炉心監視装置2に最も近い燃料バンドル10の隅部のロッド位置であることを理解されたい。言い換えれば、(10、10)ロッド位置は、燃料バンドル10−1の下右側隅部であり、(10、10)ロッド位置は、燃料バンドル10−2についての下左側隅部であり、燃料バンドル10−3についての上右側隅部であり、燃料バンドル10−4についての上左側隅部である。
【0070】
第1の実施形態を続けると、同位体作成ロッドで埋められた第1のロッド位置が、(1、1)ロッド位置である。その後、行1および2および列1および2の位置が埋められ、(10、10)位置の近くでの炉心監視装置2から可能な最大距離を維持する。
【0071】
しかし、炉心監視装置2からの距離のみが考慮されるわけではない。他の実施形態では、同位体作成の考慮が、この炉心監視装置の考慮に加えて、または別法として考えられてもよい。同位体作成の考慮は、作成中の放射性同位体のタイプ、放射性同位体の半減期すなわち崩壊の長さ、放射性同位体を生成するための目標同位体の中性子吸収率、作成中の放射性同位体の所望の比放射能、燃料バンドルの異なる領域内での中性子流速の量、目標同位体/放射性同位体が、取外し(すなわち、収穫)までに反応炉内に留まると予想される継続時間などである。すなわち、上記で説明した要素が、生放射性同位体が反応炉から取り外される(すなわち、収穫される)までの生成される所望の特徴を有する放射性同位体の量を決定する。
【0072】
同位体作成の考慮の影響は、いくつかの例を議論することによってより容易に明らかになるであろう。特に、コバルト−59からのコバルト−60の生成を議論し、続いてイリジウム−191からのイリジウム−192生成の議論をする。しかし、本発明が、これら2つの例に限定されないことを理解されよう。
【0073】
コバルト−60の場合、半減期すなわち崩壊の長さは、極めて長く、5.27年である。また、コバルト−59の断面は、比較的小さく、19バーンであり、したがって、コバルト−59は、中性子のゆっくりした吸収体である。さらに、コバルト−60の大部分の医療用使用は、より大きな中性子吸収によって達成される高い比放射能を好む。これらの吸収率の点では、高い比放射能を有するより大量のコバルト−60が、実用的に最長の時間、コバルト−59を中性子流束の最高の領域内に置くことによって生成されることになる。例えば、反応炉シャットダウンの間の時間、およびしたがって同位体生成ロッドの考えられる収穫の間の時間は、ほぼ1〜2年である。これらの同位体作成の考慮を与えると、同位体生成ロッドを生成するコバルト−60が、最高の中性子流束の領域内に配置された場合、4〜6年間原子炉内に留まることが、予想される。
【0074】
公知のように、中性子流束は、燃料バンドルの隅部で最高であり燃料バンドルの中心に向かって半径方向に減少する。したがって、コバルト−60の生成における炉心監視装置の考慮および同位体生成の考慮がされると、同位体生成ロッドが、一実施形態によると、以下のように配置される。
【0075】
1本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)ロッド位置の位置。
【0076】
2本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、および(10、1)および(1、10)ロッド位置のいずれかの位置:または、バンドルの斜めの対称性が好ましい場合、(10、1)および(1、10)ロッド位置の位置。
【0077】
3本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、(10、1)および(1、10)ロッド位置の位置。
【0078】
4本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、(10、1)、(1、10)、および(2、1)および(1、2)のいずれかのロッド位置の位置。
【0079】
5本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、(10、1)、(1、10)、(2、1)、(1、2)ロッド位置の位置、など。
【0080】
理解されるように、(10、10)ロッド位置は、高い中性子流束の領域内にあるが、炉心監視装置2との近接のため、同位体作成ロッドに対する候補としては回避されていた。しかし、(10、10)ロッド位置だけが炉心監視装置2に近いわけではないことを図13から理解されよう。すなわち、炉心監視装置2に隣接しない燃料バンドル10がある。結果として、燃料バンドルが、同位体生成ロッドで(10、10)ロッド位置(ならびに関連する(10、2)および(2、10)位置など)を埋めてもよい。
【0081】
次に、ニッケル−62からニッケル−63を生成する場合を議論する。ニッケル−63の場合、半減期は極めて長く、92年である。しかし、ニッケル−62の断面は、15バーンでのコバルト−59の断面と類似している。結果として、ニッケル−62を配置するための半径方向ロッド位置は、コバルト−59の位置と同じである。しかし、最大の比放射能を得るための照射の最適時間は、約35年である。燃料バンドルを35年間照射することは実用的でないため、最大の燃料集合体寿命は、収穫までの持続時間であることが望ましい。結果として、燃料集合体は、8〜10年の照射期間を目標とすべきである。
【0082】
次に、ツリウム−169からツリウム−170を生成する場合を議論する。ツリウム−170の場合、半減期は、約134日である。しかし、ツリウム−169の断面は、前の例よりもずっと大きく、125バーンである。吸収率と崩壊速度のこの組合せは、高い中性子流束(コバルト−60参照)の位置である好ましい構成を特定するが、1年間で設計され、1年サイクルの燃料取替作業で理想的である。
【0083】
次に、イリジウム−191からイリジウム−192を生成する場合を説明する。イリジウム−192の場合、半減期すなわち崩壊の長さは、極めて短く74.2日である。また、イリジウム−191の断面は、750バーンで比較的大きく、したがって、イリジウム−191は中性子の高速吸収体である。さらに、イリジウム−191の大部分の医療用用途は、より大きい中性子吸収で達成される、より高い比放射能を好む。上記で議論したように、反応炉のシャットダウンの間の時間、およびしたがって、同位体生成ロッドの考えられる収穫の間の時間は、ほぼ1〜2年である。イリジウム−192の短い半減期およびイリジウム−191の高速中性子吸収特性が与えられると、燃料バンドルの高い中性子流束領域内に配置される場合でさえも4ヶ月で同位体生成ロッドを生成するイリジウム−192を収穫することが好ましいであろう。しかし、収穫の実用的な考慮がされると、同位体生成ロッドを生成するイリジウム−192が、1〜2年間原子炉内に留まってもよいことが予想される。したがって、同位体生成ロッドを生成するイリジウム−192を、下側の中性子流束位置内の燃料バンドルの領域内に配置することが望ましい。イリジウム−192生成同位体生成ロッドが、高い中性子流束の領域内に配置された場合、4〜6年の収穫時間が与えられると、イリジウム−191の大部分が、イリジウム−192に変換されすでに他の材料に崩壊されてしまうため、極めて少ないイリジウム−192が存在することになる。
【0084】
上記で議論したように、中性子流束は、燃料バンドルの隅部で最高であり、燃料バンドルの中心に向かって放射状に減少する。平均中性子流束よりもわずかに高い位置は、ウォーターロッドのため、ウォーターロッド位置のすぐ近くに存在する。したがって、炉心監視装置の考慮およびイリジウム−192の作製のための同位体作成の考慮がされると、同位体生成ロッドが、一実施形態によると、以下のように配置される。
【0085】
1本の同位体生成ロッドに対して、(3、3)および(8、8)ロッド位置の位置。
【0086】
2本の同位体生成ロッドに対して、(3、3)および(8、8)ロッド位置の位置。
【0087】
3から6本の同位体生成ロッド位置に対して、(3、3)、(3、4)、(4、3)、(8、8)、(8、7)、および/または(7、8)ロッド位置の位置など。
【0088】
上記の例から理解されるように、様々な要素が、原子炉内での同位体生成ロッドの配置に影響を与える。例えば、作成中の放射性同位体の半減期が長いほど、同位体生成ロッドが、より大きな中性子流束の領域内に配置されることになる。同様に、作成中の放射性同位体の半減期が短いほど、同位体生成ロッドが、より小さな中性子流束の領域内に配置されることになる。しかし、短い半減期の放射性同位体でさえも、同位体生成ロッドが原子炉内に留まると予想される持続時間が半減期と同等に短い場合には、それらの同位体生成ロッドが、より高い中性子流束の領域内に配置される可能性がある。またさらに、短い半減期の放射性同位体でさえも、それらの中性子吸収率が同等に低い場合には、それらの同位体生成ロッドが、より高い中性子流束の領域内に配置される可能性がある。さらに、生成される放射性同位体の量でより高い比放射能を得るために、より少量の放射性同位体を生成することが望ましいこともある。したがって、このことは下側の中性子流束領域内に同位体生成ロッドを配置することに緩和してもよい。
【0089】
本発明の例示的な実施形態がこのように説明されたが、それが様々に変化してもよいことは、明らかであろう。例えば、同位体生成の考慮の間の相対的な関係のいくつかが、上記で簡潔に述べられたが、より多くのものは、この開示に基づいて当業者に明らかになるであろう。このような変形形態は、本発明の例示的な実施形態の精神および範囲からの逸脱とみなされるべきではなく、当業者なら明らかであろうこのような修正のすべては、頭記の特許請求の範囲内に含まれることを意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】原子炉の例示的な燃料バンドルを示す図である。
【図2A】本発明の例示的な実施形態による燃料バンドルのためのロッド集合体を示す図である。
【図2B】図2Aのマルチセグメント燃料ロッドを示す図である
【図2C】ロッド集合体をさらに詳細に示す図2Aの一部分の分解図である。
【図3A】本発明の例示的な実施形態によるロッド集合体の雄アダプタ副集合体を示す透視図である。
【図3B】本発明の例示的な実施形態によるロッド集合体の雄アダプタ副集合体を示す側面図である。
【図4A】本発明の例示的な実施形態による雌アダプタ副集合体を示す透視図である。
【図4B】本発明の例示的な実施形態による雌アダプタ副集合体を示す側面図である。
【図5A】本発明の例示的な実施形態によるロッド集合体の例示的な下側端部部片の透視図である。
【図5B】本発明の例示的な実施形態によるロッド集合体の例示的な下側端部部片の側面図である。
【図6A】本発明の例示的な実施形態による、ロッド集合体の所与のロッドセグメント内へ挿入するように構成された内容物を備える例示的な容器集合体を示す図である。
【図6B】本発明の例示的な実施形態による、ロッド集合体の所与のロッドセグメント内へ挿入するように構成された内容物を備える例示的な容器集合体を示す図である。
【図6C】本発明の例示的な実施形態による、ロッド集合体の所与のロッドセグメント内へ挿入するように構成された内容物を備える例示的な容器集合体を示す図である。
【図6D】本発明の例示的な実施形態による、ロッド集合体の所与のロッドセグメント内へ挿入するように構成された内容物を備える例示的な容器集合体を示す図である。
【図6E】本発明の例示的な実施形態による、ロッド集合体の所与のロッドセグメント内へ挿入するように構成された内容物を備える例示的な容器集合体を示す図である。
【図7】本発明の他の例示的な実施形態による燃料バンドルのためのロッド集合体を示す図である。
【図8A】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのアダプタ副集合体を示す図である。
【図8B】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのアダプタ副集合体を示す図である。
【図9A】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのミニ副集合体を示す図である。
【図9B】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのミニ副集合体を示す図である。
【図10A】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のための上側の端部プラグアダプタを示す図である。
【図10B】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のための上側の端部プラグアダプタを示す図である。
【図11A】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のための下側の端部プラグアダプタを示す図である。
【図11B】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のための下側の端部プラグアダプタを示す図である。
【図12A】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのアダプタ副集合体を示す図である。
【図12B】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのアダプタ副集合体を示す図である。
【図12C】本発明の他の例示的な実施形態によるロッド集合体のためのアダプタ副集合体を示す図である。
【図13】沸騰水型反応炉の炉心を示す図である。
【図14】燃料バンドルの横断面図を示す図である。
【符号の説明】
【0091】
2 炉心監視装置
10、10−1、10−2、10−3、10−4 燃料バンドル
12 外側チャネル
14 上側タイプレート
16 下側タイプレート
18 燃料ロッド(全長)
19 部分長燃料ロッド
20 スペーサ
22 ウォーターロッド
24 ウォーターロッド
34 フランジ
36 フランジ
50A〜D 塵受け領域
100 ロッド集合体
110、110a、110b ロッドセグメント
115 接続点
120 上側端部部片
155 溶接ジョイント
160 アンダーカットセクション
200 スペーサ部分
300 アダプタ副集合体
300a ミニ副集合体
300’ 長いアダプタ副集合体
330、330’ 雄アダプタプラグ
330” 雄コネクタ
332 雄アダプタプラグ第1端部
333 円筒形セクション(雄)
334 雄アダプタプラグ第2端部
336 円錐状端部
338 細長セクション
338A 長い細長セクション
338B 短い細長セクション
339 中間部材
350、350’ 雌アダプタプラグ
350” 雌コネクタ
352 雌アダプタプラグ第1端部
353 円筒形部分(雌)
354 雌アダプタプラグ第2端部
355 溶接位置合せ部材
356 対合ねじ山
357 ナット状のくぼみ
358、358’ 空洞
359 凹状傾斜部分
360 くぼんだ破壊線
380 傾斜縁部
500 端部部片集合体
505 下側端部プラグ部分
530 端部部片アダプタ副集合体
600 容器集合体
601 外部ねじ山
602 Oリング
603 パイロット孔
610 容器
611 容器端部
612 容器端部
613 密封位置
620 照射目標
630 端部プラグ
640 ばね
1000 上側端部プラグ集合体
1100 下側端部プラグ集合体
1205 ビヨネットプラグばねコレット
1210 ボールソケットジョイント装備
1300 上側端部プラグアダプタ副集合体
1310 上側端部プラグ
1330 雄アダプタプラグ
1350 雌アダプタプラグ
2300 アダプタ副集合体
2330 雄アダプタプラグ
2350 雌アダプタプラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子炉用の燃料バンドル(10)であって、
外側チャネル(12)と、
前記外側チャネル内の燃料ロッド位置に配置された複数の燃料ロッド(18、19)であって、前記原子炉内の核反応を持続させるための核燃料を含む燃料ロッド(18、19)と、
照射目標を含む少なくとも1つの同位体作成ロッド(100)において、前記照射目標(620)が、照射された場合にガンマ粒子を放出する同位体作成ロッド(100)であって、前記燃料バンドルが前記原子炉内に装填されたときに、前記燃料バンドルに対してガンマ線検知器が配置されることになる位置に基づいて、前記外側チャネル内の前記燃料ロッド位置の1つに配置される同位体作成ロッド(100)とを備える燃料バンドル(10)。
【請求項2】
原子炉用の燃料バンドル(10)であって、
外側チャネル(12)と、
前記外側チャネル内の燃料ロッド位置に配置された複数の燃料ロッド(18、19)であって、前記原子炉内の核反応を持続させるための核燃料を含む燃料ロッド(18、19)と、
照射目標(620)を含む少なくとも1つの同位体作成ロッド(100)であって、前記照射目標を照射することによって生成されることになる放射性同位体の半減期に基づいて前記外側チャネル内の前記燃料ロッド位置の1つに配置される同位体作成ロッド(100)とを備える燃料バンドル(10)。
【請求項3】
前記同位体作成ロッドが、前記照射目標を照射することによって生成されることになる前記放射性同位体の半減期、および、前記同位体作成ロッドが、前記原子炉内に留まるであろう持続時間、放射性同位体を生成するための前記照射目標の中性子吸収率、および生成される放射性同位体の所望の比放射能のうちの少なくとも1つに基づいて、前記外側チャネル内に配置されることを特徴とする請求項2記載の燃料バンドル。
【請求項4】
前記同位体作成ロッドが、前記照射目標を照射することによって生成されることになる前記放射性同位体の半減期、および、前記同位体作成ロッドが、前記原子炉内に留まるであろう持続時間、放射性同位体を生成するための前記照射目標の中性子吸収率、および燃料バンドルの異なる領域内の中性子流束の量のうちの少なくとも1つに基づいて、前記外側チャネル内に配置されることを特徴とする請求項2記載の燃料バンドル。
【請求項5】
前記照射目標が、コバルト−59であることを特徴とする請求項2記載の燃料バンドル。
【請求項6】
複数の同位体生成ロッドを含み、前記同位体生成ロッドが、前記外側チャネルの少なくとも1つの隅部に配置されていることを特徴とする請求項5記載の燃料バンドル。
【請求項7】
10×10配列の燃料ロッド位置を含み、前記外側チャネルの隅部の(10、10)位置が、ガンマ線検知器に隣接して配置されることになり、前記同位体生成ロッドが、
1本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)燃料ロッド位置の位置、
2本の同位体生成ロッドに対して、(i)(1、1)、および(10、1)および(1、10)燃料ロッド位置のいずれかの位置、および(ii)(10、1)および(1、10)燃料ロッド位置の位置、
3本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、(10、1)および(1、10)燃料ロッド位置の位置、
4本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、(10、1)、(1、10)、および(2、1)および(1、2)のいずれかの燃料ロッド位置の位置、
5本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、(10、1)、(1、10)、(2、1)、(1、2)ロッド位置の位置に配置されることを特徴とする請求項6記載の燃料バンドル。
【請求項8】
前記照射目標がニッケル−62およびツリウム−169のいずれかであり、前記燃料バンドルが、10×10配列の燃料ロッド位置を含み、前記外側チャネルの隅部の(10、10)位置が、ガンマ線検知器に隣接して配置されることになり、前記同位体生成ロッドが、
1本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)燃料ロッド位置の位置、
2本の同位体生成ロッドに対して、(i)(1、1)、および(10、1)および(1、10)燃料ロッド位置のいずれかの位置、および(ii)(10、1)および(1、10)燃料ロッド位置の位置、
3本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、(10、1)および(1、10)燃料ロッド位置の位置、
4本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、(10、1)、(1、10)、および(2、1)および(1、2)のいずれかの燃料ロッド位置の位置、
5本の同位体生成ロッドに対して、(1、1)、(10、1)、(1、10)、(2、1)、(1、2)ロッド位置の位置に配置されることを特徴とする請求項2記載の燃料バンドル。
【請求項9】
前記照射目標が、イリジウム−191であることを特徴とする請求項2記載の燃料バンドル。
【請求項10】
10×10配列の燃料ロッド位置を備え、前記同位体生成ロッドが、
1本の同位体生成ロッドに対して、(3、3)および(8、8)燃料ロッド位置のいずれかの位置、
2本の同位体生成ロッドに対して、(3、3)および(8、8)燃料ロッド位置の位置、
3から6本の同位体生成ロッドに対して、選択的に(3、3)、(3、4)、(4、3)、(8、8)、(8、7)、および/または(7、8)燃料ロッド位置の位置に配置されることを特徴とする請求項9記載の燃料バンドル。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−133855(P2009−133855A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294020(P2008−294020)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(508177046)ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナージー・アメリカズ・エルエルシー (101)
【氏名又は名称原語表記】GE−HITACHI NUCLEAR ENERGY AMERICAS, LLC