説明

展開物の結合構造

【課題】軽量かつ簡便な構成で、大きな展開トルクで展開物を展開できること。
【解決手段】結合部材3により結合した第1展開物及び第2展開物1,2に跨って設けた第1低剛性部材5と、該第1低剛性部材5の第1中間部分を保持しかつ前記結合部材3に連設した保持部材10とを有する。前記第1展開物1には前記第1低剛性部材5の一端側が固定され、前記第2展開物2には前記第1低剛性部材5の他端側が固定されている。前記第1及び第2展開物1,2を収納した際には、前記第1低剛性部材5の歪エネルギーを蓄積し、前記第1及び第2展開物1,2を展開する際には、前記第1低剛性部材5の前記歪エネルギーが解放されることにより前記第1及び第2展開物1,2を展開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、展開・収納可能な複数の展開物の結合構造に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術1としては、隣接するパネル同士を結合する複数個のヒンジによって構成されている二次元展開構造物が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
この二次元展開構造物では、パネルを一列のパネル列となるように、かつパネル列の隣り合う任意のパネルの展開方向が異なるようにして展開形状を形成できるようにヒンジによってパネルを結合している。
【0004】
また、二次元展開構造物では、ヒンジに巻きばねを組み込んで、収納状態でばねを解放することで展開するものであり、ばねを組み込んだヒンジ全てに粘性を利用した速度ダンパを組み込んだものである。
【0005】
関連技術2としては、展開パネル相互間を回転動作可能に結合する結合部材であるヒンジを有する展開構造物の結合構造が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0006】
この展開構造物の結合構造では、ヒンジをフレキシブルな板バネを結合機構かつ回転動作機構とし、板バネの弾性変形によってたたみこみ展開の動作を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平7−223597号公報
【特許文献2】特開平11−91698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1では、ヒンジに巻きばねを組み込み、ばねを組み込んだヒンジ全てに粘性を利用した速度ダンパを組み込んだものであるので、構造が複雑であり、ヒンジの製作のため金属部材の切削加工に手間がかかり、ヒンジ全てに粘性を利用した速度ダンパを組み込という組み込み作業に手間がかかるという問題がある。
【0009】
特許文献2では、特に質量制限が厳しい宇宙構造物おいては、金属性の板バネを使用した場合、ヒンジの製作のため金属部材の切削加工に手間がかるという問題がある。
【0010】
それ故、本発明の目的は、金属製のスプリングよりも軽量であり、大きな展開トルクを発生することが可能な展開物の結合構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、複数の展開物を展開・収納を可能となすように結合した結合部材を含む展開物の結合構造において、前記展開物の内、少なくとも互いに隣接する第1展開物及び第2展開物を有し、前記第1展開物及び前記第2展開物に跨って設けた第1低剛性部材と、前記第1低剛性部材の第1中間部分の所定部を保持し、かつ前記結合部材に連設した保持部材とを有し、前記第1展開物に前記第1低剛性部材の一端側の所定部が固定されており、前記第2展開物に前記第1低剛性部材の他端側の所定部が固定されており、前記第1展開物及び前記第2展開物を閉じて収納した際には、前記第1低剛性部材が捩れ、かつ曲がることにより歪エネルギーを蓄積し、前記第1第2展開物及び前記第2展開物を展開する際には、前記第1低剛性部材に蓄積した前記歪エネルギーが解放されることにより前記第1展開物及び前記第2展開物が展開することを特徴とする展開物の結合構造が得られる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に従えば、展開物の展開動作を行うために低剛性部材を用いて構成することで、組み立て作業が容易であり、軽量でかつ大きな展開トルクを発生することが可能となる展開物の結合構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態による展開物の結合構造を示す斜視図である。
【図2】図1に示した展開物の結合構造の展開又は収納する途中の状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した展開物の結合構造を収納した状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示した展開物の結合構造を太陽電池パネルに適用した例を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態による展開物の結合構造について図面を参照して説明する。
【0015】
展開物の結合構造は、二個の展開物もしくは二個以上の展開物の組み合わせからなる。図1に示した本発明の一実施形態による結合構造体は、パネル形状の第1展開物1及びパネル形状の第2展開物2の二枚からなる。
【0016】
図1を参照すると、この結合構造体は、互いに隣接する第1展開物1及び第2展開物2と、第1展開物1及び第2展開物2を展開・収納を可能となすように結合した棒状の結合部材3と、第1展開物1及び第2展開物2に跨って設けた棒状の第1低剛性部材5と、第1低剛性部材5の第1中間部分の所定部を保持しかつ結合部材3に結合した保持部材10とを有する。
【0017】
さらに、結合構造体は、第1展開物1及び第2展開物2に跨って設けた棒状の第2低剛性部材6を有する。第2低剛性部材6の第1中間部分の所定部は、保持部材10に保持されている。
【0018】
第1展開物1には、第1低剛性部材5の一端側の所定部が固定されている。また、第2展開物2には、第1低剛性部材5の他端側の所定部が固定されている。さらに、第1展開物1には、第2低剛性部材6の一端側の所定部が固定されている。また、第2展開物2には、第2低剛性部材6の他端側の所定部が固定されている。
【0019】
保持部材10は、第1展開物1の第1展開物面1a及び第2展開物2の第2展開物面2aに対向する向きに回動可能となすように結合部材3に結合されている。即ち、保持部材10は、図2にも示すように、第1展開物1の第1展開物面1a及び第2展開物2の第2展開物面2aを対向させる閉方向A1,A2、及び閉方向A1,A2とは逆向きの開方向B1,B2で回動可能となすように結合部材3に結合されている。
【0020】
さらに、保持部材10は、第1低剛性部材5の第1中間部分の所定部を保持する第1保持部10aと、第2低剛性部材6の第2中間部分の所定部を保持する第2保持部10bとを有する。
【0021】
第1及び第2保持部10a,10bは、円柱状を呈しており、軸方向で上下に一体に連設されている。第1保持部10aは、第2保持部10bに回動可能に結合されている。第2保持部10bは、結合部材3の長手方向の中央部分と結合されている。なお、第2の保持部10bは、軸方向周りで結合部材3に回動可能に結合するようにしてもよい。
【0022】
第1保持部10aには、軸方向を交差する方向で第1低剛性部材5が摺動可能に保持されている。第2保持部10bには、軸方向を交差する方向で第2低剛性部材6が摺動可能に保持されている。
【0023】
第1保持部10aには、図示しない貫通孔が形成されている。この貫通孔には、第1低剛性部材5の第1中間部分の所定部が挿通されて保持されている。また、第2保持部10bには、図示しない貫通孔が形成されている。この貫通孔には、第1低剛性部材5の第1中間部分の所定部が挿通し保持されている。
【0024】
なお、第1保持部10a及び第2保持部10bには貫通孔を形成しているが、第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6を保持できる形状であればよく、貫通孔に限られるものではない。
【0025】
また、第1保持部10a及び第2保持部10bは、円柱形状の部品に限らず、角柱形状の部品であっても、リング形状の部品、筒形状の部品や筒形状の部品の周面の一部にスリットが形成されているものであってもよい。
【0026】
第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6は、第1保持部10a及び第2保持部10bにおいて交差した状態で保持部材10に保持されている。即ち、第1低剛性部材5の一端側の所定部は、第1展開物1における一辺部11cの所定部分に形成した第1固定部11aに固定されている。第2低剛性部材6の一端側の所定部は、第1展開物1における一辺部11cに対向している他辺部11dの所定部分に形成した第1固定部11bに固定されている。
【0027】
なお、第1展開物1における一辺部11c及び他辺部11dは、結合部材3により結合した第1展開物1及び第2展開物2の辺と直交する辺である。
【0028】
第1低剛性部材5の他端側の所定部は、第2展開物2における他辺部12dの所定部分に形成した第2固定部12bに固定されている。第2低剛性部材6の他端側の所定部は、第2展開物2における他辺部12dに対向している一辺部12cの所定部分に形成した第2固定部12aに固定されている。
【0029】
なお、第2展開物2における一辺部12c及び他辺部12dは、結合部材3により結合した第1展開物1及び第2展開物2の辺と直交する辺である。
【0030】
第1及び第2展開物1,2を閉じて収納したときには、図3に示すように、第1展開物1と第2展開物2とが閉方向B1,B2で閉じられて対向する。このとき、第1固定部11a,11bと第2固定部12a,12bとがそれぞれ対向する。
【0031】
第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6としては、GFRP(Grass Fiber Reinforced Plastics:ガラス繊維強化プラスチック)材を使用している。GFRPは、耐候性、耐熱性、耐薬品性、軽量かつ強度があり、電気絶縁性、電波透過性に優れているという特性を有する。
【0032】
なお、第1及び第2低剛性部材5,6には剛性が低く、大変形でも破損しない部材を選定すればよい。例えば、低剛性部材は、剛性が低く、大変形でも破損しない棒状のゴム材であってもよい。
【0033】
以下、図1乃至図3を参照して、第1展開物1及び第2展開物2の展開・収納について説明する。
【0034】
第1展開物1及び第2展開物1,2が展開しているときには、図1に示したように、第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6が、いずれも緩やかな略S状に曲げられて第1展開物1及び第2展開物1,2に固定されている。
【0035】
したがって、この状態では、第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6には、歪エネルギーがほとんど加わっていない状態となっている。
【0036】
次に、図2に示したように、第1展開物1及び第2展開物1,2を互いに閉方向A1,A2へ閉じていく。このとき、第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6は、第1固定部11a,11b及び第2固定部12a、12bに固定されている状態で、第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6が保持部材10に保持されている。
【0037】
したがって、第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6が、捩れを生じ、曲がることにより、次第に歪エネルギーを蓄積していく。そして、図3に示したように、第1展開物1及び第2展開物2を互いに閉方向A1,A2へ閉じる。この際、第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6が大きく捩れ、約180度の角度に曲がることにより、第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6に大きな歪エネルギーが蓄積される。
【0038】
このように第1低剛性部材5及び第2低剛性部材6に歪エネルギーが蓄積されている状態において、閉じられた第1展開物1及び第2展開物2の角部にワイヤー(図示せず)を通して収納状態を維持する。
【0039】
第1及び第2展開物1,2を展開する際には、閉じられた第1展開物1及び第2展開物2の角部のワイヤーを切り離すと、第1低剛性部材5に蓄積した歪エネルギーが解放され、第1及び第2展開物1,2が展開する。
【0040】
即ち、第1及び第2展開物1,2を展開動作では、第1及び第2低剛性部材5,6にねじり及び曲げを加え、その反力を利用して展開動作を行うことで、大きな展開トルクを発生する。
【0041】
なお、宇宙空間において第1及び第2展開物1,2を使用した場合には、第1展開物1及び第2展開物2の角部のワイヤーを切り離すために、例えば、火薬を用いてワイヤーを破壊することが行なわれる。
【0042】
図4は、図1に示した実施形態の展開物の結合構造を太陽電池パネルに適用した例を示している。
【0043】
なお、図1により説明した結合部材3、第1展開物1、第2展開物2、第1低剛性部材5、第2低剛性部材6、保持部材10と同じ部材については同じ符号を付して説明する。
【0044】
図4を参照して、太陽電池パネルは、第1展開物1及び第2展開物2の結合構造が結合されていない第1展開物1側に、第1付加展開物21、第2付加展開物22、第3付加展開物23及び第3付加展開物24を備えている。
【0045】
互いに隣接している第1展開物1及び第1付加展開物21は、結合部材31により結合されている。第1展開物1には、第1低剛性部材51の一端側の所定部が固定されている。第1付加展開物21には、第1低剛性部材51の他端側の所定部が固定されている。
【0046】
また、第1展開物1には、第2低剛性部材61の一端側の所定部が固定されている。第1付加展開物21には、第2低剛性部材61の他端側の所定部が固定されている。
【0047】
保持部材101は、第1展開物1の第1展開物面1a及び第1付加展開物21の第1付加展開物面21fに対向する向きに回動可能となすように結合部材31に結合されている。
【0048】
第1低剛性部材51及び第2低剛性部材61は、保持部材101において交差した状態で保持されている。第1低剛性部材51の一端側の所定部は、第1展開
物1における他辺部11dの所定部分に形成した第1固定部11bに固定されている。第2低剛性部材61の一端側の所定部は、第1展開物1における他辺部11dに対向している一辺部11cの所定部分に形成した第1固定部11aに固定されている。
【0049】
第1低剛性部材51の他端側の所定部は、第1付加展開物21における他辺部21dの所定部分に形成した第2固定部21bに固定されている。第2低剛性部材61の他端側の所定部は、第1付加展開物21における他辺部21dに対向している一辺部21cの所定部分に形成した第2固定部21aに固定されている。
【0050】
第1展開物1及び第1付加展開物21を閉じて収納したときには、第1固定部11a,11bと第2固定部21a,21bとがそれぞれ対向する。
【0051】
第1展開物1及び第1付加展開物21が展開しているときには、図4に示したように、第1低剛性部材51及び第2低剛性部材61が、いずれも緩やかな略S状に曲げられて第1展開物1及び第1付加展開物21に固定されている。
【0052】
したがって、この状態では、第1低剛性部材51及び第2低剛性部材61には、歪エネルギーがほとんど加わっていない状態となっている。
【0053】
次に、第1展開物1及び第2付加展開物21を図2に示した第1展開物1及び第2展開物1,2と同様に互いに閉方向A1,A2へ閉じていく。このとき、第1低剛性部材51及び第2低剛性部材61は、第1固定部11a,11b及び第2固定部21a、21bに固定されている状態で、第1低剛性部材51及び第2低剛性部材61が保持部材101に保持されている。
【0054】
したがって、第1低剛性部材51及び第2低剛性部材61が、捩れを生じ、曲がることにより、次第に歪エネルギーを蓄積していく。そして、図3に示した第1展開物1及び第2展開物2と同様に、第1展開物1及び第2付加展開物21を互いに閉方向A1,A2へ閉じる。この際、第1低剛性部材51及び第2低剛性部材61が大きく捩れ、約180度の角度に曲がることにより、第1低剛性部材51及び第2低剛性部材6に大きな歪エネルギーが蓄積される。
【0055】
このように第1低剛性部材51及び第2低剛性部材61に歪エネルギーが蓄積されている状態において、閉じられた第1展開物1及び第1付加展開物21の角部にワイヤー(図示せず)を通して収納状態を維持する。
【0056】
第1展開物1及び第1付加展開物21を展開する際には、閉じられた第1展開物1及び第1付加展開物21の角部のワイヤーを切り離すと、第1低剛性部材51に蓄積した歪エネルギーが解放され、第1展開物1及び第1付加展開物21が展開する。
【0057】
即ち、第1展開物1及び第1付加展開物21を展開動作では、第1及び第2低剛性部材51,61にねじり及び曲げを加え、その反力を利用して展開動作を行うことで、大きな展開トルクを発生する。
【0058】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、人工衛星の結合構造物である人工衛星の太陽電池パネルの結合構造物、その他、宇宙用に関わらず、地上の結合構造物として展開・収納を必要とする汎用品の展開物の結合構造に適用できる。
【符号の説明】
【0060】
1 第1展開物
1a 第1展開物面
2 第2展開物
2a 第2展開物面
3,31 結合部材
5,51 第1低剛性部材
6,61 第2低剛性部材
10,101 保持部材
10a 第1保持部
10b 第2保持部
11a,11b 第1固定部
11c,12c,21c 一辺部
11d,12d,21d 他辺部
12b,21b 第2固定部
21 第1付加展開物
21f 第1付加展開物面
A1,A2 閉方向
B1,B2 開方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の展開物を展開・収納を可能となすように結合した結合部材を含む展開物の結合構造において、
前記展開物の内、少なくとも互いに隣接する第1展開物及び第2展開物を有し、前記第1展開物及び前記第2展開物に跨って設けた第1低剛性部材と、前記第1低剛性部材の第1中間部分の所定部を保持し、かつ前記結合部材に連設した保持部材とを有し、
前記第1展開物に前記第1低剛性部材の一端側の所定部が固定されており、
前記第2展開物に前記第1低剛性部材の他端側の所定部が固定されており、
前記第1展開物及び前記第2展開物を閉じて収納した際には、前記第1低剛性部材が捩れ、かつ曲がることにより歪エネルギーを蓄積し、
前記第1第2展開物及び前記第2展開物を展開する際には、前記第1低剛性部材に蓄積した前記歪エネルギーが解放されることにより前記第1展開物及び前記第2展開物が展開することを特徴とする展開物の結合構造。
【請求項2】
前記保持部材は、前記第1展開物の第1展開物面及び前記第2展開物の第2展開物面に対向する向きに回動可能となすように前記結合部材に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の展開物の結合構造。
【請求項3】
前記第1展開物及び前記第2展開物に跨って設けた第2低剛性部材6を有し、前記保持部材には、前記第1低剛性部材の第1中間部分の所定部及び前記第2低剛性部材の第2中間部分の所定部が保持されていることを特徴とする請求項1及び2のいずれか1項に記載の展開物の結合構造。
【請求項4】
前記保持部材は、前記第1低剛性部材の前記第1中間部分の所定部を保持する第1保持部と、前記第2低剛性部材の第2中間部分の所定部を保持する第2保持部とを有し、前記第1保持部及び前記第2保持部同士が、軸方向で一体に連設されていることを特徴とする請求項3に記載の展開物の結合構造。
【請求項5】
前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方が、前記結合部材に前記軸方向周りで回動可能に結合されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の展開物の結合構造。
【請求項6】
前記第1保持部には、前記軸方向を交差する方向で前記第1低剛性部材が摺動可能に保持されており、前記第2保持部には、前記軸方向を交差する方向で前記第2低剛性部材が摺動可能に保持されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の展開物の結合構造。
【請求項7】
前記第1低剛性部材及び前記第2低剛性部材が前記第1保持部及び前記第2保持部において交差した状態で前記保持部材に保持されていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の展開物の結合構造。
【請求項8】
前記第1展開物及び前記第2展開物がパネル形状を呈しており、前記第1低剛性部材及び第2低剛性部材の前記一端側の所定部が前記第1展開物において互いに対向する二つの辺部の所定部分に形成した第1固定部にそれぞれ固定されており、前記第1低剛性部材及び第2低剛性部材の前記他端側の所定部が前記第2展開物において互いに対向する二つの辺部の所定部分に形成した第2固定部にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の展開物の結合構造。
【請求項9】
前記第1展開物及び前記第2展開物の前記結合構造が結合されていない側に前記結合構造と同じ結合構造により結合されている付加展開物を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の展開物の結合構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−121392(P2012−121392A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272179(P2010−272179)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(301072650)NEC東芝スペースシステム株式会社 (62)
【出願人】(503361400)独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 (453)