説明

希釈冷凍機

【課題】 希釈冷凍機において、循環用のHeガスを循環圧送させるための経路における弁の数を大幅に削減して、コスト低減を図るとともに、操作手順を簡単化して自動運転を容易にする。
【解決手段】 循環用Heガス圧送用の真空ポンプとして、オイルフリー真空ポンプを用いるとともに、その吸入口側にバッファータンクを設けておく。真空ポンプとしてオイルフリー真空ポンプを用いることにより、従来真空ポンプから循環ガス中に混入するオイルを除去するために設けていたオイルフィルタおよびオイルトラップを不要とし、それに伴なって弁の数を削減するとともに、運転停止時の面倒な操作も不要とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体ヘリウム(3He,4He)を用いて1〜10−3Kの超低温を得る希釈冷凍機に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、3Heと4Heの混合液は、0.8K(800mK)以下の極低温下で、3Heが4Heより多い3He濃厚相(以下、単に「濃厚相」と言う。)と、3Heが4Heより少ない3He希薄相(以下、単に「希薄相」と言う。)とに分離し、濃厚相が上部に、希薄相が下部に形成される。
【0003】
そして、濃厚相中の3Heが希薄相中に入る際、濃厚相中の3He分子のエントロピーは希薄相中で小さくなり(これを「希釈」と呼ぶ。)、このエントロピーの減少に伴う吸熱を利用した冷凍機が希釈冷凍機であり、各種材料の超低温下での実験に利用されている。
【0004】
なお、希釈冷凍機の原理を非特許文献1、非特許文献2に、具体的な構成を特許文献1〜特許文献3に示す。
【0005】
図4は従来の希釈冷凍機の一例を示す構成図で、冷凍機本体1が真空断熱を施したクライオスタット内の4He液体でなる冷媒3中に浸漬され、冷凍機本体1に3Heガスを循環させる循環路5と真空ポンプ7とが設けられている。
循環路5は、真空ポンプ7の吐出口と冷凍機本体1のガス導入口とを連通する導入路5aと、冷凍機本体1のガス導出口と真空ポンプ7の吸入口とを連通する導出路5bから構成され、導入路5aと導出路5bとの間には、両路を連通させ得る弁Vaが設けられている。
【0006】
真空ポンプ7は、オイル(油)によって真空封じ切りを行なうオイル式真空ポンプ(「油回転真空ポンプ」とも呼ばれる。)で、オイルでの真空封じの機構上、吐出側に多量のオイルが含まれる。
【0007】
冷凍機本体1は、真空チャンバー9内に1Kポット11、分留器13、主熱交換器15、混合室17を備え、真空チャンバー9自体は真空ポンプ9aにより真空状態に維持される。
【0008】
1Kポット11は真空ポンプ11aにより減圧状態に維持され、これによって、弁19を介して冷媒3が供給されるとともに、冷媒3が蒸発することにより低温に維持される。
【0009】
導入路5aから矢印で示すように冷凍機本体1内に導入された常温の3Heガス(「循環ガス」とも呼ぶ。)は、1Kポット11、分留器13、主熱交換器15を通過する過程で順次冷却、液化されて混合室17内の上層側の濃厚相Pに導入される。
【0010】
一方、混合室17内の濃厚相Pの下層に形成された希薄相Q内の液は管21を介して分留器13内に導入され、分留器13では、3He−4He混合液中の3Heが飽和蒸気圧の差により選択的に蒸発し、蒸発した3Heガスは、冷凍機本体1のガス導出口から導出路5bを介して真空ポンプ7に吸入され、再度真空ポンプ7で加圧され冷凍機本体1のガス導入口に送り込まれ循環する。
【0011】
分留器13での3Heの蒸発に伴って希薄相Q中の3Heが減少するので、これを補うために濃厚相P中の3Heが希薄相Qに移行し、この過程で前記希釈が生じ、希釈による吸熱によって混合室17は10mK程度の超低温になり、冷却対象物の冷却に利用される。
【0012】
次に、真空ポンプ7の吸入側に設けられた流量制御弁V1は、真空ポンプ7の吐出側に設けた圧力検出手段23、制御部25に基づいて開、閉および所定の開度に調整される。前記流量制御弁V1の上流側には弁V2が設けられている。
【0013】
ところで、前記したように従来装置の真空ポンプ7はオイル式真空ポンプであり、吐出側に多量のオイルが含まれる。このオイルが冷凍機本体1内に入り込むと流路の閉塞という重大な障害を招くので、真空ポンプ7の吐出側に常温でオイルを除去する一般的なオイルフィルタ27を、この後段にオイルトラップ29を各々設け、冷凍機本体1へのオイルの侵入を防いでいる。
【0014】
オイルトラップ29は、導入路5aの管路の一部をコイル状とし、該コイル状部に活性炭を充填した上で、このコイル状部を容器内の液体窒素(−190℃以下)中に浸漬したもので、活性炭を低温に冷却することによって、オイルフィルタ27で除去し切なかった少量のオイルを活性炭にトラップ(捕捉)させて最終的に除去するもので、オイルのほか、オイルよりトラップし易い水分もトラップされ除去される。
【0015】
オイルトラップ29は、活性炭を低温にしておき、入口側の弁V5と出口側の弁V6を開けて循環ガスを流せば作動する。なお、オイルトラップ29を長期間使わないときは、弁V5、V6を閉じて容器内の液体窒素を放出してコイル状部を加温し、次いで、弁8を開けて真空ポンプ29aを作動させコイル状の活性炭にトラップされたオイルと水分を吸引、脱着して活性炭を再生させる。
【0016】
次に、従来装置では、循環ガスを回収するための回収タンク31が設けられ、弁V3を介してオイルフィルタ27と弁V5の間の導入路5aに連通し、弁V4を介して流量制御弁V1と弁V2との間の導出路5bに連通している。
【0017】
次に、従来装置の運転方法を説明する。この場合、弁V8はオイルトラップ29内の活性炭の再生、または、循環ガス排出等、特別のときだけ開閉するので、以下の説明では省略する。
【0018】
<定常運転>
定常運転は、流量制御弁V1を作動状態(制御部25での制御状態)にし、弁V2、V5、V6を開け、他の弁を閉じて真空ポンプ7を作動させ、真空ポンプ7から吐出された循環ガスを、オイルフィルタ27、オイルトラップ29に通し、オイルを含まない状態で冷凍機本体1に導入する。冷凍機本体1に導入された循環ガスは前記吸熱を果たした後、導出路5bを経て真空ポンプ7の吸入口に戻る。
【0019】
<定常運転の停止>
定常運転を停止するには、流量制御弁V1を手動にて閉め、弁V5、V6を閉じた後、弁V4を開いてから(弁V2は開、弁V3は閉のまま)真空ポンプ7を停止する。これは、真空ポンプ7停止時の圧力変動により真空ポンプ7内のオイルが導出路5bを逆流したり、オイルフィルタ27やオイルトラップ29からオイルが放出されたりして冷凍機本体1に侵入するのを防ぐためである。
【0020】
真空ポンプ7の停止後、冷凍機本体1の液相部が蒸発し導出路5bの圧力が上昇してくるので、導出路5b内の循環ガスを、弁V2、V4を介して回収タンク31に回収し、併せて弁Vaを開け、冷凍機本体1の液相部が蒸発して導入路5aに入った循環ガスを弁V4を介して回収タンク31に回収する。
【0021】
なお、循環ガスの回収タンク31への回収はなるべくオイルを同伴させないことが好ましく、このため回収時には弁V3は使わない。弁V3を開けて回収すると、循環ガスは真空ポンプ7を通る過程でオイルを含むからで、このため、前記のように、流量制御弁V1を閉じ、V4を介してに回収する。
【0022】
循環路内の圧力が回収タンク31と同圧になると回収タンク31への回収は止まるが、この状態で放置すると、真空ポンプ7の吸入口側から若干漏れるオイルが低温の冷凍機本体1に逆流するので、弁V4を閉めてから流量制御弁V1を手動にて開け(弁V2、Vaは開のまま、弁V5は閉のまま)、弁V3、V6を開けて真空ポンプ7を作動させ、循環路5内の循環ガスの全てをオイルフィルタ27を介して回収タンク31に回収し、次いで弁V2、V3、V6、Vaを閉じる。なお、弁V6を開けた状態で真空ポンプ7を用いて回収するとオイルトラップ29が減圧状態になるが、オイルトラップ29の作動中は、低温の活性炭にトラップされたオイルが導入路5aに流出することはない。
【0023】
以上のように、真空ポンプ7を用いた循環路5内の循環ガスの回収は、オイルフィルタ27を介して回収するので、オイルフィルタ27で除去し切れなかったオイルが循環ガスに含まれて回収タンク31に入るのは回避できない。かといって、弁V3を弁V6の後段に接続し、オイルトラップ通過後のオイルなしの循環ガスを回収しようとすると、今度は、回収タンク31内のガスを導入路5aに戻すときに全くオイル除去がなされないので危険である。
【0024】
<運転停止からの運転再開>
次に運転を再開するには、まず、回収タンク31内の循環ガスを循環路5内に戻して冷凍機本体1を冷却(予冷)する。この場合、回収タンク31内のガスは、少量のオイルを含む可能性があるので、安全のため、弁V5、V6を開けてオイルトラップ29を作動状態としてから弁V3を開けて回収タンク31内のガスを真空ポンプ7の吐出側に戻す。この際、弁V2を閉めたままとし、循環ガスが、真空ポンプ7、導出路5bを逆流して冷凍機本体1に流入するのを防ぐ。なお、弁V4は閉じたままとし、オイルを含むガスが導出路5bに入るのを防ぐ。
【0025】
導入路5aに循環ガスが入ったら弁Vaを開け、弁V2を少し開けて導出路5bにもガスを導入する。導出路5bが循環ガスで満たされ、回収タンク31の圧力が循環路と一致すると回収タンク31からのガス流出は止まるので弁V3を閉とし、弁Vaも閉める。
【0026】
この後、弁V2を閉め、弁V4を開け、さらに流量制御弁V1を手動にて開けてからポンプ7を作動させ、回収タンク31内の残ガスを循環路に戻してから弁V4を閉め、流量制御弁V1を作動状態とし、弁V2を徐々に全開にして定常運転とする。
【特許文献1】特許第3338381号公報
【特許文献2】特許第3580531号公報
【特許文献3】特許第3644683号公報
【非特許文献1】“3He−4He希釈冷凍機の原理と設計上の問題点I”、「日本物理学会誌」、第37巻第5号(1982)、p409−418
【非特許文献2】“3He−4He希釈冷凍機の原理と設計上の問題点II”、「日本物理学会誌」、第37巻第7号(1982)、p595−600
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
前記のように、従来のオイル式真空ポンプを用いた希釈冷凍機では、オイルフィルタやオイルトラップ、回収タンクを必要とし、これに伴って多数の弁を必要とするから、自動運転を行なうには、前記複数の弁を遠隔操作可能な自動弁にする必要があり装置全体のコストが著しく高額となってしまう不都合があった。装置停止時に循環路内の循環ガスを回収タンクに全量回収しなければならない点も煩雑だった。
【0028】
この発明は以上の事情に基づき、オイルフィルタおよびオイルトラップを不要として運転に必要な弁の数を減らし、コスト削減を図った希釈冷凍機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0029】
本発明では、真空ポンプとして、オイル式真空ポンプに代えて機械的に真空封じ切りを行なうオイルフリー真空ポンプ(「密閉型ドライポンプ」とも呼ばれる。)を用いて循環路を完全にオイルフリーとし、これによって、オイルフィルタやオイルトラップを不要とし、更に、循環ガスを回収する回収タンクに代えて循環ガスを回収しないバッファータンクを用いる構成とし、全体として弁の大幅減、運転手順の簡単化を図り、従来より安価でかつ容易に運転できる希釈冷凍機を提供するものである。
【0030】
発明の請求項1にかかる希釈冷凍機は、冷凍機本体と、該冷凍機本体への循環ガスの導入及び該冷凍機本体からの循環ガスの排出のための循環路と、循環路に設けて循環ガスを循環させる真空ポンプとを備えた希釈冷凍機において;
前記真空ポンプとしてオイルフリー真空ポンプを用い、かつ、真空ポンプの吸入口と冷凍機本体のガス導出口の間に、循環ガスを導入して循環路の圧力上昇を緩和するバッファータンクを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明の希釈冷凍機によれば、真空ポンプとしてオイルフリー真空ポンプを用いたので循環路へのオイルの混入がなく、循環ガスはオイルを含まないので、オイルフィルタ及びオイルトラップが不要で、かつ、循環ガスを回収する回収タンクに代えて循環ガスを回収しないバッファータンクとして循環ガスの回収工程を省略できるので、これらによって経路に設けるべき弁の数を従来より格段に減らし、かつ運転工程を簡略化して、全体として装置コストを従来よりも大幅に低減する同時に、コンピュータによる自動運転制御も低コストかつ容易に行なえる。
【実施例】
【0032】
図1にこの発明の第1の実施例の希釈冷凍機の全体構成を示す。なお、図1において、図4に示す従来例と同様の構成部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0033】
図1において、冷凍機本体1自体は図4の従来と同様であるが、真空ポンプ7として、オイルフリー真空ポンプを用いている点が基本的に異なる。そしてオイルフリー真空ポンプを用いたので、導入路5aに、オイルフィルタやオイルトラップを設ける必要がない。
【0034】
さらに図1の第1実施例では、真空ポンプ7の吸入側の導出路5bに流量制御弁V1が設けられ、一方、真空ポンプ7の吐出口側の導入路5aに吸着装置41が設けられている。吸着装置41は、容器内に水分を吸着するための吸着剤を充填したもので、従来のオイルトラップでの水分除去を果たすものであるが、従来のオイルトラップと異なり、常温で水分を吸着するものである。オイルに比べ水分の除去は容易であり、従来のように液体窒素で冷却する必要はない。
【0035】
吸着装置41と真空ポンプ7の吐出口との間には、圧力検出手段23と、これで検出した圧力に応じて流量制御弁V1の開度を調整・制御する制御部25が設けられている。ここで、流量制御弁V1および圧力検出手段23は図4の従来例と同様である。
【0036】
さらに流量制御弁V1より上流側の導出路5bにはバッファータンク36が接続されている。バッファータンク36は、装置停止時における循環路の圧力上昇を緩和するためだけに設けるものなので、弁を設けずに導出路5bに接続されている。従来装置では、循環路のガスを回収するための回収タンクが必要で、かつ、真空ポンプの吸入側と吐出側の両方に連通管を接続し、かつ、両方の連通管に弁を設ける必要があったが、本発明の装置ではこのような必要がない。
【0037】
そして、流量制御弁V1より上流側の導出路5bと吸着装置41より下流側の導入路5aとの間には両路を第1の弁Vaが設けられ、真空ポンプ7の動作に応じて制御されるように構成されている。
【0038】
以下、発明装置の運転方法を説明する。
【0039】
<定常運転>
定常運転は、流量制御弁V1を作動状態にし、弁Vaを閉じた状態で、真空ポンプ7を作動させ、真空ポンプ7から吐出した循環ガスを、吸着装置41を経て冷凍機本体1に導入する。
【0040】
<定常運転の停止>
定常運転を停止するには、流量制御弁V1を手動にして閉めて真空ポンプ7を停止するるだけである。真空ポンプ7停止時の圧力変動はバッファータンク36で吸収される。
【0041】
真空ポンプ7を停止すると、冷凍機本体1の液相部が蒸発し導出路5bの圧力が上昇してくるが、一部はバッファータンク36に導入され、循環路内の圧力がバッファータンク36と同圧になって終了する。弁Vaも開けて導入路側の循環ガスもバッファータンク36と連通させる。なお、バッファータンク36の容積は循環路の圧力上昇を考慮して適宜設計する。
【0042】
<運転停止からの運転再開>
次に運転を再開するには、弁Vaを閉じ、流量制御弁V1を作動状態としてから真空ポンプ7を作動させるだけで直ちに前記定常運転となる。
【0043】
図2には、この発明の第2の実施例の希釈冷凍機を示す。
【0044】
図2に示す第2の実施例では、図1の流量制御弁V1の代りに単なる弁(第2の弁)V9を設け、かつその弁V9と並列に抵抗体43を設けたもので、抵抗体43としては図示のような適宜の流路抵抗を有する微細管や多孔質体、あるいは開度を適宜に調整した弁を用いることができる。
【0045】
圧力検出手段23は、図1の場合(真空ポンプ7の吐出側の圧力を検出)とは異なり、真空ポンプ7の吸入側の圧力を検出し、定常運転時は、V9を全開状態として、導出路5bの圧力が所定以上になった弁V9を閉止して抵抗体43を通るガスのみが真空ポンプ7に流入するようにし、これにより真空ポンプ7へのガス流入量を抑制して、真空ポンプ7の吐出圧力が過剰とならないように制御する。
【0046】
その他の操作は、図1の場合と同様に、真空ポンプ7の停止に合わせて弁Vaを開けば良い。
【0047】
図2の実施例は、図1の実施例に比べ、高価な流量制御弁に代えて安価な開閉のみの弁でよく、かつ、開度制御も不要で、単なる開・閉の操作だけで済むので、よりコストダウンを図ることができる。
【0048】
図3には、この発明の第3の実施例の希釈冷凍機を示す。
【0049】
図3の実施例は、図1の実施例と比べ、真空ポンプ7の制御部25がインバータを備える構成とし、これによって、流量制御弁V1を省いた点が異なる。
【0050】
これにより、定常運転時に、真空ポンプ7の吐出側の圧力を、圧力検出手段23からの圧力値に基いて真空ポンプ7の回転数をインバータ制御し、その回転数が所定の値を越えないように抑制して、真空ポンプ7の吐出量、したがって冷凍機本体1に送り込まれる循環ガス量が過剰とならないように制御し、これにより、消費電力、特に立ち上げ時における消費電力を図1、図2の例よりも少なくして、ランニングコストを低減することができる。
【0051】
その他の操作は、図1の場合と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】この発明の第1の実施例の希釈冷凍機の全体構成を示す略解図である。
【図2】この発明の第2の実施例の希釈冷凍機の全体構成を示す略解図である。
【図3】この発明の第3の実施例の希釈冷凍機の全体構成を示す略解図である。
【図4】従来の希釈冷凍機の一例の全体構成を示す略解図である。
【符号の説明】
【0053】
1 冷凍機本体
5 循環路
5a 導入路
5b 導出路
7 真空ポンプ
36 バッファータンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍機本体と、該冷凍機本体への循環ガスの導入及び該冷凍機本体からの循環ガスの排出のための循環路と、循環路に設けて循環ガスを循環させる真空ポンプとを備えた希釈冷凍機において;
前記真空ポンプとしてオイルフリー真空ポンプを用い、かつ、真空ポンプの吸入口と冷凍機本体のガス導出口の間に、循環ガスを導入して循環路の圧力上昇を緩和するバッファータンクを設けたことを特徴とする希釈冷凍機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−128613(P2008−128613A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−316864(P2006−316864)
【出願日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【出願人】(000231235)大陽日酸株式会社 (642)