説明

帯電クリーナー用除埃器

【課題】帯電クリーナーの埃等を効率良く除去し、且つ使用しない時には帯電クリーナーの収納具として使用でき、また、使用時には静電的作用を付与することのできる多機能な帯電クリーナー用除埃具を提供する。
【解決手段】帯電クリーナーの吸着部に付着した埃等を効率良く除去できる吸込口を設置し、使用しない時は帯電クリーナーの収納具として活用できる形状であり、使用時には静電的作用を付与できるような素材をカバーとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電クリーナーの埃等を効率良く除去し、且つ使用しない時には帯電クリーナーの収納具として使用でき、また、使用時には静電的作用を付与することのできる多機能な帯電クリーナー用除埃具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
帯電クリーナーとは、静電気により埃等を吸着・除去する掃除用具である。従来では埃等を吸着した帯電クリーナーをきれいにするために、屋外で埃等を振り落とす、あるいは電気掃除機等を用いて埃等を除去していた。
【0003】
また、埃等を除去した後、暫く放置することで静電作用が損なわれ、使用前には掃除機で吸う等何らかの方法を用いて静電気を発生させる必要があった。
【0004】
特許文献1では掃除機等による吸引で埃等除去するが、静電気クリーナーの除埃後、静電気クリーナーを別に収納する必要があった。また、静電気クリーナーを使用する際には、外部的手段を用いて再び静電気を起こす必要があった。
【0005】
特許文献2では、モップに付着した塵を除去し、除塵後のモップを収納することも可能ではあるが、静電的作用を有する機能はもっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−307335号公報
【特許文献2】特許第4592440号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、帯電クリーナーの埃等を効率良く除去し、且つ使用しない時には帯電クリーナーの収納具として使用でき、また、使用時には静電的作用を付与することのできる多機能な帯電クリーナー用除埃具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の帯電クリーナー除埃器は、ケース1と、吸込口を備えた筒状体2と、筒状体2の径よりも大きいカバー3と、排気口4a及び電源スイッチ4b、ダストボックス4cを備えた台4より構成される。
【0009】
吸着部5aに付着した埃等は、帯電クリーナー5を筒状体2に挿入し、電源スイッチ4bをONにすることで、筒状体2の吸込口から吸込まれることでダストボックス4cに埃等を収集することができる。
【0010】
電源スイッチ4bはON−OFF切り替え機能があればよく、その形状を指定しない。
【0011】
帯電クリーナー5使用時には、帯電クリーナー5を引き抜くことで、カバー3により吸着部5aに対して静電的作用を付与することが出来る。
静電的作用をより多く付与する目的で切り込み部3aを設けてあるが、切り込み本数に制限はない。また、1枚のカバー3にスリット状に切り込みを入れても、繊維状の素材を集めて同形状とし、カバーとした場合においてもその性能に差異は生じない。
【0012】
挿入口3bについては、帯電クリーナー5を挿入しやすくする目的で設けたが、実際には帯電クリーナー5を筒状体2に挿入可能にすればよく、開口している必要は特にない。
【0013】
筒状体2に設けた吸込口の形状はスリット状、孔状、メッシュ状等その形状を特定するものではない。
【0014】
筒状体2には、側面、底面、上面の内、1つの面以上について吸込口を設けたことを特徴とするが、底面方向には吸込口を設けた方が好ましい。また、各面において全面に吸込口を設ける必要はなく、部分的に吸込口を設けても良い。
【0015】
また、面の設置については全ての面を設置する必要はなく、本発明の機能を損なわないように設置するものとする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の帯電クリーナー用除埃器を使用することにより、帯電クリーナーに付着した埃等を効率良く除去するだけではなく、帯電クリーナーの保管場所を確保するとともに、引き抜くだけで直ぐに帯電クリーナーによる掃除を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は縦型の帯電クリーナー用除埃器を示した説明図である。(実施例1)
【図2】図2は横型の帯電クリーナー用除埃器を示した説明図である。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は縦型の帯電クリーナー用除埃器である。縦型帯電クリーナー用除埃器は、ケース1と、側面吸込口2aと底面吸込口2bと上面吸込口2cを備えた筒状体2と、切り込み部3a及び挿入口3bを設けたカバー3と、排気口4a及び電源スイッチ4b、ダストボックス4cを備えた台4より構成される。
【0020】
吸着部5aに付着した埃等は、帯電クリーナー5を挿入口3bに入れ、電源スイッチ4bをONにすることで、筒状体2の吸込口から吸込まれることでダストボックス4cに収集することができる。
【0021】
立ったままの姿勢で縦型帯電クリーナー用除埃器を使用するため、電源スイッチ4bは足踏み型のものを採用し、踏むとON、離すとOFFになるようにした。
【0022】
帯電クリーナー5使用時には、帯電クリーナー5を引き抜くことで、カバー3により吸着部5aに対して静電的作用を付与することが出来る。そこで、縦型帯電クリーナー用除埃器では、8本のスリットを付けて切り込み部3aとし、静電的作用を向上させた。
【0023】
縦型帯電クリーナー用除埃器では、帯電クリーナー5を挿入しやすくする目的で挿入口3bを設けた。
【0024】
縦型帯電クリーナー用除埃器では、筒状体2に側面吸込口2a(スリット状)、底面吸込口2b(孔状)、上面吸込口2c(メッシュ状)を設けた。
【0025】
縦型帯電クリーナー用除埃器の上面吸込口2cには挿入口3bよりも径の大きい開口部2dを設け、帯電クリーナー5を速やかに筒状体2の中に誘導できるものとした。
【実施例2】
【0026】
図2は横型の帯電クリーナー用除埃器である。横型帯電クリーナー用除埃器は、ケース1と、側面吸込口2aと底面吸込口2bと底面吸込口2cを備えた筒状体2と、筒状体2の径よりも大きいカバー3と、排気口4a及び電源スイッチ4b、ダストボックス4cを備えた台4より構成される。
【0027】
吸着部5aに付着した埃等は、帯電クリーナー5をカバー3の中心部に向かってに挿入し、電源スイッチ4bをONにすることで、筒状体2の吸込口から吸込まれてダストボックス4cに収集することができる。
【0028】
電源スイッチ4bはON−OFFの切り替えスイッチとし、操作し易いようにカバー3の設置面と同じ方向に設置した。
【0029】
ダストボックス4cは集めた埃等を取り除くのに便利なように、引き出し方向をカバー3の設置面と同じ方向になるようにした。
【0030】
横型帯電クリーナー用除埃器に設置したカバー3は、繊維状の素材を中心部に向かって集めてカバーとし、吸着部5aに対して静電的作用を付与することが出来る素材で構成した。
【0031】
また、横型帯電クリーナー用除埃器には挿入口3bを設けず、中心部を押して挿入することとした。
【0032】
筒状体2には、側面吸込口2a(孔状)、底面吸込口2b(孔状)、上面吸込口2c(スリット状)の吸込口を設けた。
【0033】
横型帯電クリーナー用除埃器には、カバー3を設置した面には側面を設置しなかったが、本発明の機能に特段の差異は生じなかった。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の帯電クリーナー用除埃器を使用することにより、帯電クリーナーに付着した埃等を効率良く除去するだけではなく、帯電クリーナーの保管場所を確保するとともに、引き抜くだけで直ぐに帯電クリーナーによる掃除を行うことが可能になる。
【符号の説明】
【0035】
1 ケース
2 筒状体
2a 側面吸込口
2b 底面吸込口
2c 上面吸込口
2d 開口部
3 カバー
3a 切り込み部
3b 挿入口
4 台
4a 排気口
4b 電源スイッチ
4c ダストボックス
5 帯電クリーナー
5a 吸着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸込口を備えた筒状体と、排気口と電源スイッチとダストボックスを備えた台と、帯電クリーナーが挿入可能なカバーを備えた帯電クリーナー用除埃器。
【請求項2】
挿入可能なカバーが、帯電クリーナーに対して静電的作用を付加できる素材でできていることを特徴とする請求項1に記載の帯電クリーナー用除埃器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate