説明

帳票作成装置及び帳票処理方法

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帳票作成装置及び帳票処理方法に関し、例えば、歳暮や中元などの進物品申込書(入力帳票)から個別の届先に対する配送伝票(又はデータ)(出力帳票)を作成する帳票作成装置及び、当該入力帳票を処理する帳票処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような帳票作成装置としては、進物申込書の記載内容を光学的に読み取り、各配送伝票の依頼主、送り先、商品、金額などの所定欄に、対応する読み取り情報を割り付けて印刷する構成が知られている。例えば、実開昭第62−73957号、実開昭第64−23164号、特開平第2−39368号、特開平第2−39369号などがある。
【0003】百貨店における進物申込書(入力帳票)の書式例を図2に、配送伝票(出力帳票)の書式例を図3に示す。進物申込書10には、依頼主の住所及び氏名を記入する依頼主欄12が1つあり、届け先の住所及び氏名を記入する多数の届先欄14がある。各届先欄14の横には、記入データの画像読み取り及び転記処理の動作を制御する機能マークを付する制御欄16、進物の商品コード(品番)、商品名及び個数を記入する品名欄18、並びに、金額を記入する金額欄20が付随している。また、各申込書10には、申込書番号欄22に申込書番号が予め印刷され、申込書バーコード欄24には、申込書番号に対応するバーコードが印刷されている。
【0004】配送伝票30は通常、多数の控を積層した状態になっており、ドット・プリンタでの印刷用に連続用紙になっている。配送伝票30には、依頼主欄32、届先欄34、品名欄36、金額欄38、配送伝票番号欄40及び配送伝票バーコード欄42がある。配送伝票30では、当然であるが、各欄32〜42は1つしか設けられていない。配送伝票番号欄40には、予め配送伝票番号が印刷されており、そのバーコードが配送伝票バーコード欄42に印刷されている。
【0005】図2に示すような申込書10の記載内容から図3に示す配送伝票30を作成する従来の帳票作成装置を簡単に説明する。申込書10は通常、A4又はB4程度の大きさであり、先ず、その全体を画像入力装置(所謂、イメージ・スキャナ)により読み取った場合の、申込書10の各欄12〜20の切り出し範囲を位置指定し、同様に、配送伝票30の各欄32〜38の印刷位置を指定し、申込書の各欄12,14,18,20と配送伝票30の欄32,34,36,38との対応を予め設定しておく。
【0006】そして、依頼主、届先、品名などを記入された申込書10の全体をイメージ・スキャナにより画像読み取りし、先に設定した切り出し範囲に従い、各欄12〜20の記入データを切り出し、配送伝票30の対応する欄32〜38に割り振って(フォーマット変換して)、プリンタにより印刷する。制御欄16の内容に従い記入データの画像読み取り及び転記処理の動作を制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の帳票作成装置は、進物申込書に手書きで記入された依頼主の住所氏名、届先の住所氏名、及び商品名などをイメージとしてそのまま配送伝票に転記(印刷)しており、丁寧に記入されていない場合には、配送人の誤解を招いたり、受取人に不快な感じを与える可能性がある。
【0008】他方、このような進物申込書は定期的に、即ち、歳暮及び中元の時期に繰り返し使用され、しかも、同じ依頼者は1以上の同じ届先に進物を送付することが多い。そこで、百貨店としては、顧客情報として進物申込書の記載内容をデータバース化しているのが普通である。即ち、依頼主の住所氏名、届先の住所氏名などをコード化し、光ディスクなどの大規模ファイル装置に記憶している。
【0009】依頼主が進物申込書に同じ届先をその都度記入する不便を避けると共に、他の百貨店を利用されることを防ぐ意味でも、百貨店は、依頼主の住所氏名と共に、従前の進物申込書に記入した届先の住所氏名をも印刷した新しい進物申込書を早めに依頼主に送付する。勿論、この際には、見栄えの問題もあり、依頼主の住所氏名や届先の住所氏名は、従前の進物申込書の読み取り画像そのままではなく、上述の顧客データベースの文字コード情報を使ったきれいな印刷文字で印刷されるのが好ましく、例えば中元から次の歳暮までには数ヵ月間あるので、人手により文字コード化している。しかし、この作業も、自動化出来るのが好ましい。
【0010】本発明は、以上の課題を解決する帳票作成装置及び帳票処理方法を提示することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る帳票作成装置は、第1及び第2の情報記載欄、並びに、当該第1の情報記載欄の記載内容を示す識別情報を記載するID情報欄をそれぞれ一定箇所に具備する入力帳票から出力帳票を作成する帳票作成装置であって、当該入力帳票の当該第1及び第2の情報記載欄並びにID情報欄を画像読み取りする画像読み取り手段と、当該画像読み取り手段で読み取った当該ID情報欄の記載内容を判読する判読手段と、当該判読手段の判読結果に従い、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が参照ファイルに登録済みか否かを判別する判別手段と、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が当該参照ファイルに登録されていない場合には、当該画像読み取り手段により読み取った当該入力帳票の当該第1及び第2の情報記載欄の読み取り画像を当該出力帳票のフォーマットに再配置し、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が当該参照ファイルに登録されている場合には、当該ID情報欄の内容に従い当該参照ファイルから読み出された登録情報と、当該画像読み取り手段による当該入力帳票の当該第2の情報記載欄の読み取り画像とを当該出力帳票のフォーマットに再配置するフォーマット変換手段と、当該フォーマット変換手段の再配置結果から当該出力帳票を作成する帳票作成手段とからなることを特徴とする
【0012】また、本発明に係る帳票処理方法は、第1及び第2の情報記載欄、並びに、当該第1の情報記載欄の記載内容を示す識別情報を記載するID情報欄をそれぞれ一定箇所に具備する入力帳票から出力帳票を作成する帳票処理方法であって、当該入力帳票の当該第1及び第2の情報記載欄並びにID情報欄を画像読み取りする画像読み取りステップと、当該画像読み取りステップで読み取った当該ID情報欄の記載内容を判読する判読ステップと、当該判読ステップの判読結果に従い、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が参照ファイルに登録済みか否かを判別する判別ステップと、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が当該参照ファイルに登録されていない場合には、当該画像読み取り手段により読み取った当該入力帳票の当該第1及び第2の情報記載欄の読み取り画像を当該出力帳票のフォーマットに再配置し、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が当該参照ファイルに登録されている場合には、当該ID情報欄の内容に従い当該参照ファイルから読み出された登録情報と、当該画像読み取り手段による当該入力帳票の当該第2の情報記載欄の読み取り画像とを当該出力帳票のフォーマットに再配置するフォーマット変換ステップと、当該フォーマット変換手段の再配置結果から当該出力帳票を作成する帳票作成ステップとからなることを特徴とする
【0013】
【作用】上記手段により、図形情報を極力文字コードで代替でき、出力帳票の印刷の仕上がりがきれいになる。また、既存のデータベースを参照ファイルとすることにより、既存のデータを有効利用できる。文字認識処理を組み合わせることにより、自動的に文字データが得られ、データとして蓄積できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の構成ブロック図を示す。50は全体を制御するコンピュータからなる処理装置であり、処理装置50には、申込書10を画像読み取りする画像入力装置(イメージ・スキャナ)52、画像入力装置52による入力画像を記憶する画像メモリ54、図3に示す連続用紙の配送伝票30がセットされた少なくとも1台のプリンタ(例えば、ドット・インパクト・プリンタ)56、モニタ58、キーボード60、並びに、光ディスク装置及びハード・ディスク装置からなる大容量補助記憶装置62が接続している。これは基本構成である。
【0016】補助記憶装置62には、前回の進物申込書の情報(又は顧客情報)のデータベース(以下、進物申込ファイルという。)として、図2の進物申込書10の各欄に対応して、申込書番号、依頼主(の住所氏名)、届先(の住所氏名)、品名及び金額のフィールドがあり、届先(の住所氏名)、品名及び金額のフィールドは構造体(又はサブファイル)として、複数個(例えば7件分)持てるようになっている。各フィールドには、記録されているデータが文字コード・データか図形データかを示すデータ・タイプ・フィールドと、そのフィールドのデータが文字として英数字、仮名(平仮名又は片仮名)又は漢字の何れのレベルであるかを示すコード・タイプ・フィールドが付属している。例えば、品名欄18の品番は英数字である。詳細は後述するが、このコード・タイプ・フィールドの設定に応じて、文字認識レベルを制御する。
【0017】勿論、顧客情報としては、より過去の情報を記憶蓄積しているのが普通であり、他の有用な情報(例えば、各届先への配送伝票番号、及びその依頼日等)を、関連付けてデータベース化できることはいうまでもない。
【0018】進物申込書10は、機械読み取りをすることから折り曲げは好ましくなく、また多数にのぼることから、上述の進物申込ファイルを使い、専用の大型印刷装置により新しい進物申込書を印刷する。このとき、進物申込書には各葉に申込書番号として通し番号がふられ、これが申込書番号欄22に印刷され、対応するバーコードが申込書バーコード欄24に印刷される。この申込書番号が、申込書番号フィールドに書き込まれる。届先などで未だ文字コード化されていない場合には、画像読み取りされた図形のまま印刷される。
【0019】次に、申し込まれた進物申込書の処理動作を説明する。図4及び図5はそのフローチャートを示す。
【0020】先ず、文字認識レベルを設定する(S1)。文字認識レベルには例えば、文字認識不要(#0)、英数字のみ認識(#1)、仮名まで認識(#2)、及び漢字まで認識(#3)があり、その何れか1つを設定する。大量の進物申込書を処理する場合などで、1枚の進物申込書にける時間が少ない場合には、できるだけ低レベルを設定する。
【0021】進物申込書10を画像入力装置52にセットし、その全体を画像読み取りして画像メモリ54に格納する(S2)。図2で説明した各欄12〜24の図形を切り出し(S3)、形式検査を行なう(S4)。即ち、誤って申込書の裏を読み込んでいないか否か、読み込んだ申込書と設定されている切り出し範囲とが対応するか、依頼主欄12や少なくとも1つの届先欄14に記載があるかなどの形式的な検査を行なう。これらは、切り出した依頼主欄12、申込書番号欄22及び/又は申込書バーコード欄24の図形が空白か否かにより判断できる。更に、制御欄16の論理整合性を検査してもよい。この形式検査に際して、有効な届先の件数(中間の空白及び削除を含む。)を変数Nmaxをセットする。
【0022】形式検査に合格したら(S5)、申込書バーコード欄24のバーコードを解読する(S6)。解読した申込書番号が補助記憶装置62の進物申込ファイルに登録されているか否かを調べ(S7)、登録があれば、登録フラグRをセット(R=1)し、登録がなければ登録フラグをクリア(R=0)する(S8,9)。そして、詳細は図5を参照して後述するが、登録がある場合には、登録データの文字コード列で代替し、未登録で文字認識する場合には文字認識又はキーボード入力により得られる文字コード列で代替する(S10)。
【0023】必要により、商品名や個数、金額、送料などをキーボード60から補充する(S11)。進物申込ファイルに登録がある場合(R=1)には(S12)、そのレコードを更新し(S13)、登録がない場合(R=0)には(S12)、追加登録する(S14)。
【0024】このようにして完成した進物申込データを、プリンタ56にセットされる配送伝票(例えば、図3R>3に示す配送伝票30)のフォーマットに割り振り(フォーマット変換し)(S15)、文字コード(列)については印刷文字パターンの図形に展開し、図形についてはそのまま(又は、適当な圧縮伸張の後)、プリンタ56により印刷する(S16)。プリンタ56の近傍にバーコード・リーダを配置し、印刷した配送伝票のバーコードを読み取らせるようにするのが好ましい。読み取った配送伝票番号を上記の進物申込ファイルに進物申込書番号とリンクして記録すれば、事後に、進物申込書から該当する配送伝票を即座に見つけることができるようになる。
【0025】形式検査が不合格の場合には(S5)、モニタ58に警告を表示し(S18)、次の進物申込書があればS1に戻り、なければ終了する(S17)。配送伝票を印刷し終えた場合も(S16)、次の進物申込書があればS1に戻り、なければ終了する(S17)。
【0026】図5により、図4のS10の詳細を説明する。先ず、依頼主欄12を処理する。登録がある場合(登録フラグR=1)であって(S20)、訂正が無ければ(S21)、欄12の切り出した図形の代わりに、進物申込ファイルに記録される依頼主(住所氏名)の文字コード列をはめこむ(S22)。訂正(例えば住所)がある場合で、図4のS1の設定により文字認識を行なうときには(S23)、文字認識を行ない、必要によりキーボード60から入力する(S24)。近年では、郵便番号を住所に変換する辞書が市販されているので、これにより住所の入力も比較的簡単に行なえる。また、郵便番号のみを文字認識し、認識した郵便番号から住所を求め、不足分をキーボード60から入力するようにしてもよい。また、登録が無い場合(登録フラグR=0)であって(S20)、文字認識を行なうときには(S23)、文字認識を行ない、必要によりキーボード60から入力する(S24)。
【0027】画像読み取りした図形を文字コード列で置換した場合、又は文字認識若しくはキーボード入力により文字コードに変換した場合には、データ・タイプ・フィールドに文字コード情報であるを示す識別コードをセットしておく。画像読み取りされた段階では、データ・タイプ・フィールドには図形情報であることを示す識別コードが設定されている。以下の届先構造体についても同様である。
【0028】次に、届先構造体(欄14,16,18,20からなる構造体)を順に処理する。そのループ変数Nを初期化する(S25)。制御欄16に削除マークがあるか否かを調べ(S26)、削除マークがなく、登録フラグRが1のときには(S27)、進物申込ファイルにN番目の届先の記録があるか否かを調べる(S28)。これは例えば、制御欄16の機能マークとして登録の有無を予め記しておき、処理している進物申込書の該当する制御欄16に、マークがあるか否かで判断できる。また、進物申込ファイルにN番目の届先の登録の有無を記録しておいてもよい。進物申込ファイルにN番目の届先の記録があれば、N番目の届先欄14の切り出し図形の代わりに、進物申込ファイルのN番目の届先フィールドの文字コード列をはめこむ(S29)。
【0029】登録フラグRが0の場合(S27)、及び登録フラグRが1でも進物申込ファイルにN番目の届先の記録がない場合(S28)には、図4のS1の設定に応じて(S30)、文字認識を行ない、必要によりキーボード60から入力する(S31)。いうまでもないが、届先欄14の住所氏名については依頼主欄12の場合と同様で、漢字レベル(郵便番号からの変換を利用するときには、郵便番号を英数字レベル)で文字認識される。品名欄18の商品コード及び数並びに、金額欄20の金額は、文字認識レベルが仮名レベル又は漢字レベルであっても、英数字レベルで文字認識される。
【0030】削除マークがある場合には(S26)、S27,28,29,30,31の処理を迂回する。
【0031】変数Nをインクリメントし(S32)、最大数Nmaxを越えるまで、S26〜32の処理を繰り返す。これにより、進物申込ファイルに登録されているデータについては、画像入力装置52による読み取り図形が印刷文字パターンの図形で置換され、印刷イメージが非常にきれいな仕上がりになる。
【0032】本実施例では、文字コード化された情報を有効利用して、印刷文字によるきれいな配送伝票を作成できる。また、文字認識と組み合わせることにより、新規な届先や顧客に関しても、印刷文字によるきれいな配送伝票を作成できるだけでなく、その場で文字コードのデータベース化できる。文字コードにすればデータ量が少なくなって、より小さな記憶容量の記憶装置でよくなり、それに応じて処理時間も短縮できる。
【0033】また、本実施例は、進物申込書を画像読み取りして直ぐに配送伝票を作成しているが、配送伝票用のデータが得られた段階で補助記憶装置62に一旦蓄積し、まとめて配送伝票に印刷するようにしてもよい。このときには、各配送伝票データには、印刷済みか否かを示す印刷フラグを設け、印刷済みのものには当該印刷フラグを立てるようにすれば、配送伝票の2重発行は防止できる。
【0034】本実施例では、登録の有無の判別に進物申込書番号及び個別の届先に対する制御欄16の機能マークを併用しているが、勿論、制御欄16の機能マークのみでも、顧客コードなどの、その他の識別情報を利用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、文字コード化されている情報を有効利用でき、また、文字認識する場合の負担を大幅に軽減できる。画像読み取りによる粗い文字でなく、印刷文字による出力が得られるので、仕上がりがきれいであり、読み誤りの危険も減少する。例えば配送伝票の場合に町名や番地を読み誤って誤配送することもなくなる。更には、既存のデータベースの蓄積情報を有効利用でき、文字認識処理を組み合わせることにより、新規の情報を自動的に追加又は更新できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図2】 進物申込書の書式例である。
【図3】 配送伝票の書式例である。
【図4】 本実施例の主ルーチンのフローチャートである。
【図5】 図4のS10の詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
10:進物申込書 12:依頼主欄 14:届先欄 16:制御欄 18:品名欄 20:金額欄 22:申込書番号欄 24:申込書バーコード欄 30:配送伝票 32:依頼主欄 34:届先欄 36:品名欄 38:金額欄 40:配送伝票番号欄 42:配送伝票バーコード欄 50:処理装置 52:画像入力装置(イメージ・スキャナ) 54:画像メモリ 56:プリンタ 58:モニタ 60:キーボード 62:大容量補助記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1及び第2の情報記載欄、並びに、当該第1の情報記載欄の記載内容を示す識別情報を記載するID情報欄をそれぞれ一定箇所に具備する入力帳票から出力帳票を作成する帳票作成装置であって、当該入力帳票の当該第1及び第2の情報記載欄並びにID情報欄を画像読み取りする画像読み取り手段と、当該画像読み取り手段で読み取った当該ID情報欄の記載内容を判読する判読手段と、当該判読手段の判読結果に従い、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が参照ファイルに登録済みか否かを判別する判別手段と、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が当該参照ファイルに登録されていない場合には、当該画像読み取り手段により読み取った当該入力帳票の当該第1及び第2の情報記載欄の読み取り画像を当該出力帳票のフォーマットに再配置し、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が当該参照ファイルに登録されている場合には、当該ID情報欄の内容に従い当該参照ファイルから読み出された登録情報と、当該画像読み取り手段による当該入力帳票の当該第2の情報記載欄の読み取り画像とを当該出力帳票のフォーマットに再配置するフォーマット変換手段と、当該フォーマット変換手段の再配置結果から当該出力帳票を作成する帳票作成手段とからなることを特徴とする帳票作成装置。
【請求項2】 更に、当該画像読取り手段で読み取った当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の読み取り画像を文字認識し、必要によりキーボード入力する手段を具備する請求項1に記載の帳票作成装置。
【請求項3】 第1及び第2の情報記載欄、並びに、当該第1の情報記載欄の記載内容を示す識別情報を記載するID情報欄をそれぞれ一定箇所に具備する入力帳票から出力帳票を作成する帳票処理方法であって、当該入力帳票の当該第1及び第2の情報記載欄並びにID情報欄を画像読み取りする画像読み取りステップと、当該画像読み取りステップで読み取った当該ID情報欄の記載内容を判読する判読ステップと、当該判読ステップの判読結果に従い、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が参照ファイルに登録済みか否かを判別する判別ステップと、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が当該参照ファイルに登録されていない場合には、当該画像読み取り手段により読み取った当該入力帳票の当該第1及び第2の情報記載欄の読み取り画像を当該出力帳票のフォーマットに再配置し、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が当該参照ファイルに登録されている場合には、当該ID情報欄の内容に従い当該参照ファイルから読み出された登録情報と、当該画像読み取り手段による当該入力帳票の当該第2の情報記載欄の読み取り画像とを当該出力帳票のフォーマットに再配置するフォーマット変換ステップと、当該フォーマット変換手段の再配置結果から当該出力帳票を作成する帳票作成ステップとからなることを特徴とする帳票処理方法。
【請求項4】 当該フォーマット変換ステップが、当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の記載内容が当該参照ファイルに登録されていない場合に、当該画像読み取り手段により読み取った当該入力帳票の当該第1の情報記載欄の読み取り画像を文字認識し、必要によりキーボードで文字を入力し、その文字認識及び/又はキーボード入力結果と当該第2の情報記載欄の読み取り画像を当該出力帳票のフォーマットに再配置するステップを具備す請求項3に記載の帳票処理方法。

【図1】
image rotate


【図3】
image rotate


【図2】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【特許番号】特許第3143942号(P3143942)
【登録日】平成13年1月5日(2001.1.5)
【発行日】平成13年3月7日(2001.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−66227
【出願日】平成3年3月29日(1991.3.29)
【公開番号】特開平5−298341
【公開日】平成5年11月12日(1993.11.12)
【審査請求日】平成10年3月27日(1998.3.27)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【参考文献】
【文献】特開 平2−39369(JP,A)