説明

平面照明装置

【課題】 平面照明装置の照明面積の増大に伴い、矩形の枠状をなすフレームを一体成形などにより製造すると、設備コストや材料歩留まりの点で問題が生ずる。
【解決手段】 取り付け壁部11が形成された底板部材12と、この底板部材12が連結される光源ホルダ13と、これら光源ホルダ13に両端部が支持されて相互に平行に配列する複数本の線状光源14と、光源ホルダ13を収容する一対のホルダカバー15と、線状光源14を挟んで底板部材12の反対側に配される光拡散部材16と、底板部材12の取り付け壁部11に連結されて底板部材12との間にホルダカバー15および光拡散部材16を保持するフレーム18とを具えた本発明による平面照明装置10は、フレーム18がこれらの四隅のうちの少なくとも対角方向の2つの隅部にて分かれる少なくとも2つの部材18a,18bと、これら2つの部材18a,18bを連結する連結手段22,30とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の線状光源を所定間隔で配設した平面照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
大型の液晶表示ディスプレイや液晶テレビなどにおいては、いわゆるバックライト光源として大型の平面照明装置が必要となる。従来の大型平面照明装置は、液晶表示パネルの裏面側に冷陰極管などの細長い線状光源を複数本配設した、いわゆる直下型と称されるものが一般的である。特許文献1などに開示された従来の直下型の平面照明装置は、このような複数本の線状光源と、これら線状光源を支持するホルダと、線状光源からの光を均一に液晶表示パネルに入射させるための光拡散板と、線状光源を挟んで光拡散板の反対側に配され、線状光源からの光を光拡散板側へ導く光反射部材と、これらホルダ,光拡散板,光反射部材を囲んで支持する矩形の枠状をなすフレームとを具えている。フレームは、軽合金のダイキャストや板金のプレス加工などによって矩形の枠状に形成される。
【0003】
【特許文献1】特開2001−209327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の平面照明装置においては、そのフレームを軽合金のダイキャストや板金のプレス加工などによって矩形の枠状に形成しているため、フレームの寸法が大型化、つまり液晶表示パネルの寸法が大型化するに連れ、フレームを成形するための金型の寸法が著しく大型化するため、その設備コストの上昇を如何に抑制するかが問題となっている。
【0005】
また、板金のプレス加工にて矩形の枠状をなすフレームを製造する場合、板金を枠状に打ち抜く必要があるため、材料の中央部が全く無駄となってしまい、その歩留まりが著しく悪くなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、平面照明装置における矩形の枠状をなすフレームを製造するに際し、その材料の歩留まりを大幅に向上させることができ、しかもフレームの寸法が大型化したとしても、これを製造するためのプレス金型などの設備の大型化を抑制し得る平面照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による平面照明装置は、矩形の板状をなし、第1の方向に沿った両側端縁部に取り付け壁部がそれぞれ形成された底板部材と、この底板部材の第1の方向と交差する第2の方向に沿った両側端縁部に連結される少なくとも一対の光源ホルダと、前記光源ホルダに両端部がそれぞれ支持されて前記第1の方向に沿って相互に平行に配列する複数本の線状光源と、前記底板部材の第2の方向に沿った両側端縁部に配されて前記光源ホルダを収容する一対のホルダカバーと、これら一対のホルダカバーおよび前記底板部材の取り付け壁部に外周縁部が当接し、前記線状光源を挟んで前記底板部材の反対側に配される矩形の板状をなす光拡散部材と、前記底板部材の取り付け壁部に連結されて当該底板部材との間に前記ホルダカバーおよび光拡散部材を保持する矩形の枠状をなすフレームとを具え、前記フレームがこれらの四隅のうちの少なくとも対角方向の2つの隅部にて分かれる少なくとも2つの部材と、これら2つの部材を連結する連結手段とを有することを特徴とするものである。
【0008】
本発明においては、矩形の枠状をなすフレームがこれらの四隅のうちの少なくとも対角方向の2つの隅部にて分かれる少なくとも2つの部材にて形成され、これら2つの部材が連結手段によって矩形の枠状に連結される。このため、フレームを製造するための材料の割り付けをL字状または短冊状にし、材料の歩留まりの低下を抑制する。
【0009】
本発明による平面照明装置において、フレームは、ホルダカバーおよび底板部材の取り付け壁部との間に光拡散部材を挟持するフランジ部と、底板部材およびホルダカバーおよび光拡散部材を囲む縦壁部とを有するものであってよい。
【0010】
また、連結手段がフレームの2つの部材に跨がる連結板と、この連結板と2つの部材とを固定するための締結部材とを有するものであってよい。この場合、連結板をフレームのフランジ部に当接させた状態で、2つの部材を締結部材により連結するものであってよい。
【0011】
フレームと底板部材との位置決め手段をさらに具えることができる。この場合、位置決め手段は、底板部材の取り付け壁部に形成された係合部と、フレームの縦壁部に形成されて係合部に対して係合する係合部とを有するものであってよい。
【0012】
底板部材と線状光源との間に配され、線状光源からの光を光拡散部材側へ導く光反射部材をさらに具えることかできる。この場合、光反射部材の第2の方向に沿った両側端縁部を光源ホルダに取り付けることができる。また、光反射部材から突出して先端が光拡散部材に当接するスペーサを有するものであってよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の平面照明装置によると、矩形の枠状をなすフレームがこれらの四隅のうちの少なくとも対角方向の2つの隅部にて分かれる少なくとも2つの部材と、これら2つの部材を連結する連結手段とを有しているので、矩形の枠状をなすフレームの寸法が大型化しても、材料の割り付けをL字状または短冊状にすることができるため、従来のものよりも材料の歩留まりを大幅に改善することができる。しかも、プレス金型などの設備の大型化を回避することも可能となる。
【0014】
フレームがホルダカバーおよび底板部材の取り付け壁部との間に光拡散部材を挟持するフランジ部と、前記底板部材および前記ホルダカバーおよび前記光拡散部材を囲む縦壁部とを有する場合、フレームと底板部材との間に光源ホルダ,ホルダカバー,光拡散部材を確実に保持することができる。
【0015】
フレームと底板部材との位置決め手段をさらに具えている場合、これらを連結する前にフレームと底板部材とを位置決めした後にこれらを一体的に連結することができ、フレームと底板部材との連結作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0016】
底板部材と線状光源との間に配され、線状光源からの光を光拡散部材側へ導く光反射部材をさらに具えている場合、線状光源からの出射光を効率よく光拡散部材から外部へ出射させることができる。
【0017】
光反射部材から突出して先端が光拡散部材にそれぞれ当接する複数のスペーサを有する場合、光拡散部材の撓みを抑えて線状光源と光拡散部材との間隔を予め設定した間隔に保持することができ、光拡散部材から出射する光の配光特性を設計通りに維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明による平面照明装置の一実施形態について、図1〜図7を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施形態のみに限らず、特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の任意の技術にも当然応用することができる。
【0019】
本実施形態の外観を分解状態で図1に示し、その平面形状を図2に示し、そのIII−III矢視断面形状,IV−IV矢視断面形状,V−V矢視断面形状を図3,図4,図5にそれぞれ示す。すなわち、本実施形態における平面照明装置10は、矩形の板状をなし、第1の方向(図2中、左右方向に該当し、以下、便宜的に横方向と記述する)に沿った両側端縁部に取り付け壁部11がそれぞれ一体的に形成された底板部材12と、この底板部材12の第1の方向と交差する第2の方向(図2中、上下方向に該当し、以下、便宜的に縦方向と記述する)に沿った両側端縁部に連結される複数対(図示例では8対)の光源ホルダ13と、これら光源ホルダ13に両端部がそれぞれ支持されて横方向に沿って相互に平行に配列する複数本の線状光源14と、底板部材12の縦方向に沿った両側端縁部に配されて光源ホルダ13をそれぞれ収容する一対のホルダカバー15と、これらホルダカバー15および底板部材12の取り付け壁部11に外周縁部が当接し、線状光源14を挟んで底板部材12の反対側に配される矩形の板状をなす光拡散部材16と、底板部材12と線状光源14との間に配され、線状光源14からの光を光拡散部材16側へ導く光反射部材17と、底板部材12の取り付け壁部11に連結されて当該底板部材12との間に光反射部材17,ホルダカバー15および光拡散部材16を保持する矩形の枠状をなすフレーム18とを具えている。
【0020】
横方向両側端部から立ち上がる取り付け壁部11を除いてほぼ平坦な板状をなす底板部材12は、プレス加工などによって亜鉛めっき鋼板やアルミニウム板またはステンレス鋼板などにて形成される。取り付け壁部11は、底板部材12のほぼ大部分を占める平坦面部12aに接続し、この平坦面部12aに対して傾斜した傾斜面部19と、この傾斜面部19に接続し、平坦面部12aと平行な上面部20と、この上面部20に接続し、当該上面部20から平坦面部12a側に直角に折れ曲がる端面部21とを有し、全体として平坦面部12aから突出した状態となっている。光拡散部材16の横方向両側端縁部が載置される取り付け壁部11の上面部20には、フレーム18を連結固定するための取り付け孔20aが形成され、ここに後述する押し込みクリップ22が挿通される。また、取り付け壁部11の端面部21には、底板部材12に対してフレーム18を位置決めするための位置決め孔21aが形成されている。
【0021】
電気絶縁性の光源ホルダ13は、硬質塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂などから形成されており、本実施形態では底板部材12の縦方向両側端縁部に小ねじ23を介して固定されるが、このような小ねじ23を用いずに光源ホルダ13からピンを一体的に突設すると共にこれらのピンが貫通する貫通孔を底板部材12の縦方向両側端縁部に形成し、ピンが貫通孔を貫通した状態でその先端部を加熱してかしめることにより、これらを一体化することも可能である。横方向に所定間隔で配列する各対の光源ホルダ13には、それぞれ2本の線状光源14の長手方向両端部が一体的に組み込まれている。
【0022】
本実施形態における線状光源14は、細長いCCFL(冷陰極管)を用いており、光源ホルダ13に保持されたこれらの長手方向両端部から図示しないジメット線が引き出され、図示しない耐熱耐圧電線を介して図示しないインバータに接続している。
【0023】
ホルダカバー15は、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂などで形成されており、横方向に配列する光源ホルダ13を一括して覆う。このホルダカバー15の下部には、光源ホルダ13を収容する空隙部15aと、この空隙部15aに個々の線状光源14を導くためのスリット部15bとが形成されている。また、ホルダカバー15の上端部には、光拡散部材16の縦方向側端縁部を載置する段部15cが形成されており、この段部15cの高さは光拡散部材16の厚みに対応している。一対のホルダカバー15の対向端面は、表面が光反射性を有する傾斜面15dとして形成され、線状光源14からの光を光拡散部材16側へ反射させるようになっている。
【0024】
本実施形態における光拡散部材16は、表面に微細な凹凸部がランダムに形成された光拡散板24と、所定の頂角を持つ微小なプリズムが相互に平行に連続的に形成されたプリズムシート25とを有し、これらは光学的に透明なアクリル樹脂(PMMA)やポリカーボネート(PC),ポリエチレンテレフタレート(PET)などにて形成されている。光拡散板24の機能は、線状光源14からの光をほぼ完全に拡散させるためのものであるのに対し、プリズムシート25の機能は、光を所望の方向に収束させるためのものであり、最終的にプリズムシート25から出射する光が所望の配光特性を持つように、上述した凹凸部の寸法形状やこれらの分布およびプリズムシート25のプリズムの形状などが適切に設定される。光拡散板24の横方向両側端縁部には、上述した取り付け孔20aとの干渉を回避するための切欠部24aが形成されており、これについては後述する。また、本実施形態におけるプリズムシート25の横方向寸法は、上述した取り付け孔20aとの干渉を回避するために光拡散板24のそれよりも小さく設定されている。
【0025】
本実施形態では光拡散部材16を光拡散板24とプリズムシート25とで構成したが、さらに複数枚のプリズムシート25をこれらプリズムの稜線が相互に交差するように重ね合わせたものや、光拡散板24のみで構成することも可能である。
【0026】
光反射部材17の横方向両側端部は、底板部材12の取り付け壁部11の傾斜面部19に沿った屈曲部17aとなっている。これら屈曲部17aを除いてほぼ平坦な光反射部材17は、その縦方向両側端縁部が小ねじ26を介して光源ホルダ13に取り付けられ、そのための取り付け段部13aが光源ホルダ13の下面側に形成されている。なお、このような小ねじ26を用いずに、光源ホルダ13の取り付け段部13aからピンを一体的に突設すると共にこれらのピンが貫通する貫通孔を光反射部材17の縦方向両側端縁部に形成し、ピンが貫通孔を貫通した状態でその先端部を加熱してかしめることにより、これらを一体化することも可能である。この光反射部材17は、アルミニウム板または亜鉛めっき鋼板や、あるいは変成ポリアミド,ポリブチレンテレフタレート、ナイロン46の他に芳香族ポリエステルなどからなる液晶ポリマなどの樹脂にて形成される。何れの場合においても、表面における光の反射性を高めるための何らかの処理を施すことが好ましい。本実施形態では、光の乱反射を意図して光反射部材17の表面を粗面にて形成したが、鏡面状態にしたり、あるいは表面を所定曲率の連続的な波形に成形することも有効である。この光反射部材17には、先端が光拡散部材16に当接するスペーサ27をその表面に突設しているが、これらスペーサ27を底板部材12から突設させ、光反射部材17にはこれらスペーサ27が貫通する孔をあけるようにしたものであってもよい。これらスペーサ27は、自重によって撓み変形しやすい光拡散部材16と線状光源14との間隔を一定に保持する機能を有する。
【0027】
上述した光反射部材17を省略することも可能であり、この場合には底板部材12の平坦面部12aおよび取り付け壁部11の傾斜面部19に光反射性を持たせるため、アルミニウムの蒸着処理を表面に施したり、あるいはチタン酸バリウムなど白色粉体を含む光反射性の良好な塗料を塗布することも有効であり、表面における光の反射性を高めるための何らかの処理を施すことが好ましい。
【0028】
本実施形態におけるフレーム18は、亜鉛めっき鋼板,アルミニウム,ステンレス鋼板などの金属板を山形断面にプレス成形したものであり、ホルダカバー15および底板部材12の取り付け壁部11との間に光拡散部材16を挟持するフランジ部28と、底板部材12およびホルダカバー15および光拡散部材16を囲む縦壁部29とを有する。本実施形態では、フレーム18の四隅のうちの少なくとも対角方向の2つの隅部にて分かれるL字状をなす2つの部材18a,18bと、これら2つの部材18a,18bを連結する連結手段とを有する。換言すれば、それぞれL字状をなす2つの部材18a,18bを後述する連結手段によって連結することにより、矩形の枠状をなすフレーム18が形成される。
【0029】
2つの部材18a,18bの連結部分を抽出拡大して図6に示し、そのVII−VII矢視断面構造を図7に示す。すなわち、本実施形態における連結手段は、フレーム18の2つの部材18a,18bに跨がるL字状の連結板30と、この連結板30と2つの部材18a,18bとを固定するための締結部材としての押し込みクリップ22とを有し、2つの部材18a,18bの突き当て部18cを当接させた状態で、これらのフランジ部28に連結板30を重ね合わせて押し込みクリップ22により一体的に連結する。このため、押し込みクリップ22を挿通するための連結孔28a,30aが2つの部材18a,18bの連結部分と連結板30とに形成されている。本実施形態における押し込みクリップ22は、いわゆる押し込み式クリップと呼称される樹脂製のものであり、押し込みピン31と、この押し込みピン31が差し込まれるかしめスリーブ32とを有し、かしめスリーブ32の先端部の内径が押し込みピン31の外径よりも小さく設定され、すり割り溝32aが形成されている。このため、押し込みピン31の先端部がかしめスリーブ32の先端部を突き抜けた状態では、かしめスリーブ32が径方向外側に弾性変形するようになっており、上述した連結孔28aの内径は、弾性変形前のかしめスリーブ32の外径よりも多少大きめに設定されている。
【0030】
従って、連結板30に形成された連結孔30aと2つの部材18a,18bの連結部分に形成された連結孔28aとが合致するようにこれらを重ね合わせ、この状態にてかしめスリーブ32をこれらの連結孔28a,30aに差し込み、さらにかしめスリーブ32に対して押し込みピン31を押し込むことにより、かしめスリーブ32の先端部が径方向外側に押し拡げられ、押し込みピン31の頭部31aおよびかしめスリーブ32のつば部32bとこのかしめスリーブ32の先端部との間に連結板30と2つの部材18a,18bのフランジ部28とが挟持された状態となって一体化される。
【0031】
本実施形態では、締結部材として樹脂製の押し込みクリップ22を用いたが、この他にプラスチックリベットやタッピンねじなどのねじ部材を採用することも可能である。
【0032】
上述したものと同じ押し込みクリップ22が底板部材12の取り付け壁部11とフレーム18との連結にも用いられており、上述した取り付け壁部11の上面部20に形成された取り付け孔20aと、この取り付け孔20aと連通するようにフレーム18のフランジ部28に形成された取り付け孔33aとに押し込みクリップ22を差し込み、これらを一体的に連結するようにしている。このため、フランジ部28に形成される取り付け孔33aの部分が取り付け壁部11の上面部20に当接するように、フランジ部28の取り付け孔33aの周囲は窪んだ状態に成形され、この窪み部33と取り付け壁部11の上面部20とが当接するように設定されている。上述した光拡散板24の切欠部24aは、この窪み部33との干渉を回避するような大きさに設定されている。
【0033】
押し込みクリップ22にて底板部材12の取り付け壁部11にフレーム18を連結するに先立ち、これらの位置合わせを容易にするため、取り付け壁部11の端面部21の位置決め孔21aに嵌合し得る凸部29aがフレーム18の縦壁部29に形成されている。また、この凸部29aが位置決め孔21aに嵌合するまでは端面部21の弾性変形を伴って端面部21に対して凸部29aの先端が円滑に摺接し得るように、凸部29aの表面は球状(球面の一部)に形成されている。つまり、これら凸部29aおよび位置決め孔21aが本発明における係合部として機能する。
【0034】
光拡散板24に対するプリズムシート25の横方向相対位置を適切に設定するため、このプリズムシート25の横方向側端縁に当接する位置規制部28bがフレーム18のフランジ部28に突設されており、本実施形態における位置規制部28bは、底板部材12の取り付け壁部11の上面部20に対する光拡散板24の浮き上がりを防止する抑え部材としても機能している。
【0035】
なお、本実施形態ではL字状をなす2つの部材18a,18bを組み合わせ、連結手段を介して矩形の枠状をなすフレーム18を形成するようにしたが、フレーム18の各辺を構成する直線状をなす4つの部材を枠状に組み合わせ、連結手段を介してフレーム18を形成することも可能であり、この場合には液晶表示ディスプレイの縦横比の変更に応じてフレーム18を構成する一部の材料を共用化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明による平面照明装置の一実施形態の外観を分解状態で表す立体投影図である。
【図2】図1に示した平面照明装置の平面図である。
【図3】図2中のIII−III矢視断面図である。
【図4】図2中のIV−IV矢視断面図である。
【図5】図2中のV−V矢視断面図である。
【図6】図2に示した平面照明装置におけるフレームの隅部の拡大平面図である。
【図7】図6中のVII−VII矢視断面図である。
【符号の説明】
【0037】
10 平面照明装置
11 取り付け壁部
12 底板部材
12a 平坦面部
13 光源ホルダ
13a 取り付け段部
14 線状光源
15 ホルダカバー
15a 空隙部
15b スリット部
15c 段部
15d 傾斜面
16 光拡散部材
17 光反射部材
17a 屈曲部
18 フレーム
18a,18b L字状部材
18c 突き当て部
19 傾斜面部
20 上面部
20a 取り付け孔
21 端面部
21a 位置決め孔
22 押し込みクリップ
23 小ねじ
24 光拡散板
24a 切欠部
25 プリズムシート
26 小ねじ
27 スペーサ
28 フランジ部
28a 連結孔
28b 位置規制部
29 縦壁部
29a 凸部
30 連結板
30a 連結孔
31 押し込みピン
31a 頭部
32 かしめスリーブ
32a すり割り溝
32b つば部
33 窪み部
33a 取り付け孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形の板状をなし、第1の方向に沿った両側端縁部に取り付け壁部がそれぞれ形成された底板部材と、
この底板部材の第1の方向と交差する第2の方向に沿った両側端縁部に連結される少なくとも一対の光源ホルダと、
これら光源ホルダに両端部がそれぞれ支持されて前記第1の方向に沿って相互に平行に配列する複数本の線状光源と、
前記底板部材の第2の方向に沿った両側端縁部に配されて前記光源ホルダを収容する一対のホルダカバーと、
これらホルダカバーおよび前記底板部材の取り付け壁部に外周縁部が当接し、前記線状光源を挟んで前記底板部材の反対側に配される矩形の板状をなす光拡散部材と、
前記底板部材の取り付け壁部に連結されて当該底板部材との間に前記ホルダカバーおよび光拡散部材を保持する矩形の枠状をなすフレームと
を具え、前記フレームがこれらの四隅のうちの少なくとも対角方向の2つの隅部にて分かれる少なくとも2つの部材と、これら2つの部材を連結する連結手段とを有することを特徴とする平面照明装置。
【請求項2】
前記フレームは、前記ホルダカバーおよび前記底板部材の取り付け壁部との間に前記光拡散部材を挟持するフランジ部と、前記底板部材および前記ホルダカバーおよび前記光拡散部材を囲む縦壁部とを有することを特徴とする請求項1に記載の平面照明装置。
【請求項3】
前記フレームと前記底板部材との位置決め手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の平面照明装置。
【請求項4】
前記底板部材と前記線状光源との間に配され、前記線状光源からの光を光拡散部材側へ導く光反射部材をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の平面照明装置。
【請求項5】
前記光反射部材から突出して先端が前記光拡散部材に当接するスペーサを有することを特徴とする請求項4に記載の平面照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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