説明

広告データ作成方法

【課題】小口広告主の獲得を容易にして小口広告ビジネスを発展させるとともに小口広告ビジネスの効率化を実現する。
【解決手段】インターネットに接続するサーバにてWebページを開設し、前記ページにて複数の広告掲載枠を有する広告掲載頁への枠毎の広告掲載を募集する広告募集情報を掲載して一般の閲覧に供する手順と、募集に応じた広告主のユーザー情報並びに購入枠数情報及び枠毎の掲載内容情報を広告主端末からネット回線を介して受け取り、前記情報に基いて枠毎の掲載原稿データを作成する手順と、作成した枠毎の掲載原稿データを広告主端末装置へ送信して校正を行なう手順と、確定した枠毎の掲載原稿データを集積して広告掲載頁データを作成する手順とを順次実行し、広告掲載の代金決済をカード決済又はネット銀行決済として行ない、決済の完了を枠購入確定及び掲載原稿データ作成開始の前提条件とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告データ作成方法に係り、更に詳しくは、複数の広告掲載枠を有する広告掲載頁を作成するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から複数の広告掲載枠を有する広告掲載頁の体裁を備えた広告が知られており、該広告は、新聞・冊子・チラシ・フリーペーパー等の印刷物に掲載されたりWeb配信されたりして一般需要者の手元に届けられている。またこの種の広告は、複数の広告掲載枠が並べられて枠毎に広告掲載契約がなされることから比較的小口の広告主であっても広告を出し易い利点があるが、実際に広告主を募ってみるとそれまでに契約実績のある広告主のリピート契約であることが多く、広告ビジネスの面からすると停滞感を拭えない。この点は特に都市部よりも地方で顕著であって、広い地域に業者が点在している状況下では新たな小口広告主を獲得するのが困難である。
【0003】
尚、下記特許文献1に、インターネットに接続したサーバコンピュータにチラシ広告の内容に係る情報を提供するチラシ広告サイトを設け、このチラシ広告サイトを利用する広告掲載者のデータを前記サーバコンピュータに予め登録するとともに、チラシ広告に係る画像を作成する作成ツールをインストールしたブラウザコンピュータによりチラシ広告に係る画像を作成し、当該チラシ広告に係る画像を作成したなら作成したチラシ広告に係る画像のデータを前記サーバコンピュータに転送し、指定した登録期間だけ、転送された当該データを前記チラシ広告サイトに登録するインターネットの広告方法が開示されているが、この従来技術においてはサーバコンピュータではなく広告掲載者のブラウザコンピュータ(広告主端末)にて広告データを作成するようになっており、この点で本発明とは異なる内容となっている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−7872号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上の点に鑑みて、これまで実際に広告主に成り得なかった小口広告主の獲得を容易にして小口広告ビジネスを発展させるとともに小口広告ビジネスの効率化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による広告データ作成方法は、インターネットに接続するサーバコンピュータにてWebページを開設し、前記Webページにて複数の広告掲載枠を有する広告掲載頁への枠毎の広告掲載を募集する広告募集情報を掲載して一般の閲覧に供する手順と、前記募集に応じた広告主のユーザー情報並びに購入枠数情報及び枠毎の掲載内容情報を広告主端末装置からネット回線を介して受け取り、前記情報に基いて枠毎の掲載原稿データを作成する手順と、前記作成した枠毎の掲載原稿データを広告主端末装置へ送信し、修正無しの場合は確認メッセージを折り返し受け取り、修正有りの場合は修正内容情報を折り返し受け取って修正し再度送信し修正確認メッセージを受け取り掲載原稿データを確定する手順と、前記確定した枠毎の掲載原稿データを集積して広告掲載頁データを作成する手順とを順次実行し、前記広告掲載の代金決済をカード決済又はネット銀行決済として行ない、前記決済の完了を枠購入確定及び掲載原稿データ作成開始の前提条件とすることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2による広告データ作成方法は、上記した請求項1記載の広告データ作成方法において、広告主端末装置からネット回線を介して受け取る掲載内容情報は、Webページ上に広告募集情報の一部として掲載した入力テンプレートに広告主端末装置にて入力した情報を含み、前記入力テンプレートには、広告業種毎に一定の入力項目が羅列されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項3による広告データ作成方法は、上記した請求項2記載の広告データ作成方法において、広告主端末装置からネット回線を介して受け取る掲載内容情報には、広告物件に係る画像データが含まれることを特徴とする。
【0009】
上記内容の本発明においては、広告主を募るために先ず、インターネットに接続するサーバコンピュータにてWebページが開設され、このWebページに複数の広告掲載枠を有する広告掲載頁への枠毎の広告掲載を募集する広告募集情報が掲載されて一般の閲覧に供される。Webページへのアクセスは主体的若しくは地理的に原則全く制限がないことから、たとえ遠隔地の業者であっても何処へも出向くことなく手元の端末装置を操作するのみで容易に広告募集情報を見ることができる。
【0010】
広告募集情報を見て広告掲載を希望する業者は、手元の端末装置からネット回線を介してサーバ側へユーザー情報を送信して先ずユーザー登録し、引き続き購入枠数及び枠毎の掲載内容の各情報を送信して掲載枠購入の申し込みをする。サーバ側は、受け取った情報に基いて枠毎の掲載原稿データを作成する。この種の複数の広告掲載枠を有する広告掲載頁の体裁の広告は広告掲載頁毎に広告業種が予め限定され(例えば中古車販売用広告又は不動産販売広告等)、枠毎の掲載項目も定型化され(例えば中古車販売の場合、車種、年式、色、走行距離及び販売価格等が掲載項目とされ、不動産販売の場合は物件態様(売地若しくは売家等の別)、物件所在地、販売価格等が掲載項目とされる)、更には掲載原稿データのフォーマットも幾種類かに定型化されるのが一般であるので、好ましくは広告業種毎に一定の入力項目を羅列した入力テンプレートを広告募集情報の一部としてWebページ上に予め掲載することにより、これを案内として一定の項目情報を送受信する。広告の種類によっては項目情報とともに広告物件に係る画像データ(例えば中古車又は不動産物件の写真データ又は図面データ等)を送受信する。したがって受け取った情報を後(あと)はフォーマットに従って置き換えることになるから、掲載原稿データは受信した情報から自動生成することが可能であり、作成したデータはデータベースにて保存する。
【0011】
また、作成した枠毎の掲載原稿データを広告主端末装置へ送信し、修正無しの場合は確認メッセージを折り返し受け取り、修正有りの場合は修正内容情報を折り返し受け取って修正し再度送信し修正確認メッセージを受け取ることにより掲載原稿データを確定する。これはいわゆる校正のための手順であって、この校正手順もネット回線等の通信手段を介して行なわれる。また以上の手順は枠毎になされるので、必要な校正を行ない内容的に確定した枠毎の掲載原稿データを複数集めて広告掲載頁としての体裁のデータ(広告掲載頁データ)に纏め上げ、この纏め上げたデータを例えばメディアに提供する。
【0012】
したがって、広告主としては、何処へも出向くことなく手元の端末装置を操作するのみで広告掲載の依頼及び掲載内容のチェック(校正)を経て広告が実際に発行されることから、たとえ1枠(1口)のみであってもこの種の広告を気軽に出せる利点がある。また、広告代理店等の広告データ作成者にとっては、その反射的効果として、これまで広告主に成り得なかった小口広告主を獲得することができる利点がある。
【0013】
尚、ネット上又はこれに付随するメール上の送受信のみにて広告掲載の契約がなされると、広告代理店等の広告データ作成者としては広告主側の契約不履行すなわち代金不払いが懸念される。そこで本発明では、広告掲載の代金決済をカード決済又はネット銀行決済として行ない、決済の完了を枠購入確定及び掲載原稿データ作成開始の前提条件とすることにした。したがって、双方契約の履行も円滑化される。
【発明の効果】
【0014】
以上のように本発明によれば、広告掲載の申し込みが増加するのを期待することができる。したがって本発明所期の目的どおり、これまで実際に広告主に成り得なかった小口広告主の獲得を容易にして小口広告ビジネスを発展させることが可能となる。また、上記インターネットやWebページ等を積極的に利用することにより小口広告ビジネスの効率化を実現することも可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
つぎに本発明の実施例を説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施例に係る広告データ作成方法の実施に使用するシステム系統のブロック図である。当該システム系統において、符号1は広告代理店等の広告データ作成者により運営される広告募集・広告データ作成のためのシステムサイトで、Webサーバ及びアプリケーションサーバよりなるサーバコンピュータ(システムサーバ又は広告・情報掲載サーバとも称する)2を備え、また当該方法を実行するためのサイト運用プログラム3及び各種の情報データを登録するためのデータベース4を備えている。システムサーバ2においてはインターネットNに接続されるとともに広告募集のためのWebページが開設され、任意のブラウザコンピュータ5からアクセス可能とされる。ブラウザコンピュータ5には前記Webページを見て広告掲載を希望する広告主のブラウザコンピュータ(広告主端末とも称する)が含まれる。また符号6は広告掲載契約に係る決済処理を実行するクレジットカード会社又はネット銀行等の決済会社サーバで、システムサーバ2とインターネットN又はその他の通信手段でリンクし、また広告主端末5と通信可能とされている。また符号7は、作成した広告データを新聞・冊子・チラシ・フリーペーパー等の印刷物に掲載したりWeb配信したりする新聞社等のメディア会社サーバで、システムサーバ2において作成した広告データを受信するようシステムサーバ2とインターネットN又はその他の通信手段で通信可能とされている。
【0017】
図2及び図3は、システムサーバ2の構成を示し、当該サーバ2は、通信部21、広告枠管理部22、制作管理部23、顧客管理部24、決済・売上管理部25及び掲載媒体管理部26を備え、また上記したように各種の情報データを登録するデータベース4を備えている。通信部21は通信を担当し、このなかにはインターネットN又はその他の通信手段を介して広告主端末5、決済会社サーバ6又はメディア会社サーバ7と通信することが含まれる。広告枠管理部22は広告枠の管理を担当し、このなかにはWebページを開設し、Webページに掲載する広告募集情報を管理し、広告主端末5からユーザー情報並びに購入枠数情報及び枠毎の掲載内容情報等の各情報を受信してデータベース4に登録することが含まれる。制作管理部23は広告データ作成の管理を担当し、このなかには上記登録したユーザー情報並びに購入枠数情報及び枠毎の掲載内容情報に基いて枠毎の掲載原稿データをプログラムに従って作成し、作成した原稿データをデータベース4に登録することが含まれる。また広告主端末5と通信して作成データの校正処理を行なう。また確定した複数の掲載原稿データに基いて広告掲載頁データをプログラムに従って作成し、作成したデータをデータベース4に登録することが含まれる。顧客管理部24は顧客すなわち広告主に係る情報を管理する。決済・売上管理部25は決済・売上の管理を担当し、このなかには決済会社サーバ6と通信して決済状況を確認し、決済完了を制作管理部23へ通知することが含まれる。掲載媒体管理部26は掲載媒体すなわちメディア会社に係る情報の管理を担当し、このなかには作成した広告データをメディア会社サーバ7へ送信することが含まれる。データベース4には上記広告主端末5から送信される個別情報のほかに、広告データの作成に係る掲載原稿データや広告掲載頁データのフォーマット等が予め登録されている。
【0018】
上記Webページは、トップページ及びシステム利用説明ページ等に引きつづき、申込受付中の広告枠を紹介する募集内容紹介ページ、ログインページ、購入枠数選択ページ、原稿入力ページ及び決済ページ等を順次ブラウザコンピュータ5の表示画面に表示する。例えば図7に示すように複数の広告掲載枠63を有する中古車販売用・新聞掲載用の広告掲載頁62への枠毎の広告掲載を募集する場合、募集内容紹介ページは、広告掲載新聞名、新聞掲載日、掲載フォーマット、申込受付期間、1枠掲載価格、販売枠数及びキャンセル条件等を広告募集情報として表示する。ログインページは、上記広告募集情報を見て広告掲載を希望する中古車販売業者(広告主)にログイン入力を促す入力欄を表示する。また初回利用者のためにユーザー登録(広告主登録)するようメッセージを表示し、登録選択ボタンのクリックによりユーザー登録ページを表示する。ユーザー登録ページは、広告主の法人名、法人住所、免許番号、代表者名、担当者名、メールアドレス、電話番号、FAX番号及びログインID・パスワード等の入力を促す入力欄を表示する。購入枠数選択ページは、広告主に購入枠数の入力を促す入力欄を表示する。入力項目は購入希望の枠数であるので「1」「2」「3」・・・と数字入力することになる。原稿入力ページは、広告主に枠毎の掲載内容情報の入力を促す入力欄を表示する。入力項目は中古車の場合、物件カテゴリ(セダン若しくはステーションワゴン等の別)、営業所名、営業所電話番号、年式、車種、カラー、価格、車検、走行距離、シフト、装備及びリサイクル情報等であって、また広告に中古車の写真を掲載するために画像データをjpg形式又はpdf形式等で入力項目の1つとして添付する。決済ページは、広告主に枠購入(広告掲載)の代金決済をカード決済又はネット銀行決済で行なうようメッセージを表示し、カード会社又はネット銀行のサイトへのリンク選択ボタンを表示する。したがって手順としては以下のようになる。
【0019】
すなわち図4に示すように、システムサーバ2において先ずWebページを開設し(S101)、Webページ上に広告募集情報を掲載する(S102)。新聞等への広告掲載には掲載期日があり、広告募集には募集期限があるので、募集情報の内容は予めデータベース4に登録した情報に従って逐次更新される。広告主端末5において上記Webページにアクセスすると(S103)、トップページ及びシステム利用説明ページ等に引きつづきその時々の広告募集情報を掲載した募集内容紹介ページを表示画面に表示するので(S104)、広告募集情報を見て広告掲載を希望する場合はログインページにてログイン又はユーザー登録のうえログインする(S105)。次いで、購入枠数選択ページを画面に表示し、該ページに購入枠数の入力を促すメッセージ及び入力欄を表示するので、該入力欄に購入枠数を入力する(S106)。次いで、原稿入力ページを画面に表示し、該ページに枠毎の掲載内容の入力を促すメッセージ及び入力欄を表示するので、該入力欄に枠毎の掲載内容情報を入力する(S107)。購入枠数が複数の場合は枠毎に入力操作を繰り返す。次いで、決済ページを画面に表示し、該ページに決済を促すメッセージ及びリンク選択ボタンを表示するので(S108)、決済する場合は該ボタンをクリックしてカード会社又はネット銀行のサイトへアクセスして決済を申し込み(S109)、ネット上で決済処理を済ませる(S110)。上記入力した購入枠数情報及び枠毎の掲載内容情報はシステムサーバ2へ送信されデータベース4に登録される。これで申込完了である。
【0020】
尚、上記原稿入力ページにおける枠毎の掲載内容情報の入力は、図5に示すように広告業種毎に一定の入力項目を羅列した形式の入力テンプレート31を表示画面に表示するので、この入力テンプレート31による案内に従って必要とされる各情報を入力する。これにより入力項目が画一化され、掲載原稿データの自動作成が可能となる。入力項目としては上記したように中古車販売の場合、物件カテゴリ311、営業所名312、営業所電話番号313、年式314、車種315、カラー316、価格317、車検状況318、走行距離319、シフトの種類320、装備状況321及びリサイクル情報322等の入力欄が設定され、これらの各入力欄に各情報を文字入力又はクリックによる選択方式で入力する。また画像データを添付するための添付欄323が設定されているので、ここで画像データを添付ファイルとして入力する。
【0021】
上記決済会社サーバ6においては、決済処理を完了すると決済完了通知をシステムサーバ2へ送信するので(S111)、これを受けてシステムサーバ2は申込受付が完了した旨及び後日校正用URLを掲載したメールを送信する旨のメッセージを広告主端末5へ送信する(S112)。この送信内容は上記Webページ内にて表示する。また当該データ作成手順においては広告掲載の代金決済をカード決済又はネット銀行決済として行ない、決済の完了を枠購入確定及び掲載原稿データ作成開始の前提条件とするので、決済会社サーバ6からの決済完了通知を受領して以下の広告データ作成手順が開始される。
【0022】
すなわちシステムサーバ2においては、上記入力されたユーザー情報並びに購入枠数情報及び枠毎の掲載内容情報に基いて枠毎の掲載原稿データを作成する(S113)。上記入力された掲載内容情報はデータベース4に登録され、一方、図6(A)に示すように掲載原稿データのフォーマット41も予めデータベース4に登録されているので、各掲載内容情報を個別にフォーマット41のレイアウトに従って割り振るシステムサーバ2のデータ作成機能により図6(B)に示すような掲載原稿データ51を作成する。フォーマット41には上記テンプレート31における入力項目に従って営業所名412、営業所電話番号413、年式414、車種415、カラー416、価格417、車検状況418、走行距離419、シフトの種類420、装備状況421及びリサイクル情報422に係る各データを掲載するデータ掲載領域が予め設定され、また業者(広告主)法人名423に係るデータを掲載するデータ掲載領域が予め設定され、更に画像データ424を掲載するデータ掲載領域が予め設定されているので、各掲載内容情報を個別にフォーマット41のレイアウトに従って割り振ることになり、これにより図6(B)に示すような掲載原稿データ51を作成する。掲載原稿データ51には上記フォーマット41のレイアウトに従って営業所名512、営業所電話番号513、年式514、車種515、カラー516、価格517、車検状況518、走行距離519、シフトの種類520、装備状況521及びリサイクル情報522に係る各データが掲載され、業者(広告主)法人名523に係るデータが掲載され、更に画像データ524が掲載される。尚、上記データのうち業者(広告主)法人名423に係るデータは先の広告主登録データから抽出される。
【0023】
上記掲載原稿データ51の作成につき、システムサーバ2のデータ作成機能の詳細は以下のとおりである。
すなわち、広告主が広告主端末5を使用して図5の原稿入力フォーマット(テンプレート)31にしたがってデータ登録することにより、システムサーバ2の制作管理部23で登録データを受け、登録データが図6(A)のレイアウトに振り分けられる。振り分けられたデータは図6(B)に示すように画像データとして生成され、システムサーバ2の制作管理部23から広告主端末5に送信する。広告主は図6(B)の画像データを確認して校正・校了を確認する。修正がある場合、図5のフォーマット(テンプレート)31から修正を加え、図6(B)の画像データを再び確認する。校了の場合は登録を終了する。
【0024】
次いで、システムサーバ2においては、上記作成した枠毎の掲載原稿データ51を校正用URLとして広告主端末5へ送信する(S114)。そして広告主によるチェックの結果、修正無しの場合、広告主端末5は確認メッセージをシステムサーバ2へ送信し(S115)、システムサーバ2は掲載原稿データ51を確定データとして登録する(S116)。また、修正有りの場合は広告主端末5において修正内容情報を入力・送信し(S117)、これを受け取ってシステムサーバ2は校正処理を行ない(S118)、再度掲載原稿データを校正用URLとして広告主端末5へ送信する(S114)。そして広告主による再チェックの結果、修正無しとなると広告主端末5は修正確認メッセージをシステムサーバ2へ送信し(S115)、システムサーバ2は掲載原稿データ51を確定データとして登録する(S116)。以上の手順は広告掲載枠毎になされるので、データベース4には確定データが逐次貯えられてゆく。以上により複数の枠毎の掲載原稿データ51が作成される。
【0025】
次いで、システムサーバ2においては、上記登録した複数の掲載原稿データ51に基いてこれらを纏めた広告掲載頁データ62を作成する(S119)。上記したように複数の掲載原稿データ51はデータベース4に登録され、一方、広告掲載頁データ62のフォーマットも予めデータベース4に登録されているので、各掲載原稿データ51を個別にフォーマットのレイアウトに従って割り振るシステムサーバ2のデータ作成機能により、図7に示すような広告掲載頁データ62を作成する。具体的にはフォーマットに設定される複数の広告掲載枠のうち1番枠に1番データを掲載し、2番枠に2番データを掲載すると云うように割り振りを行なうことになる。
【0026】
上記広告掲載頁データ62の作成につき、システムサーバ2のデータ作成機能の詳細は以下のとおりである。
すなわち、システムサーバ2の制作管理部23において作成された図6(B)の掲載原稿データ51は広告主毎に纏められ、校了した広告主順から図7の広告掲載頁61にレイアウトされる。
【0027】
以上により複数の掲載原稿データ51の集積よりなる広告掲載頁データ62が作成され、広告データの作成が終了する(S120)。作成した広告データは事前の契約に基いて新聞社等のメディア会社サーバ7へ送信され、メディア会社において新聞等の印刷物に掲載されたりWeb配信されたりして一般需要者に提供されることになる。尚、上記実施例で広告取扱商品を自動車(中古車)としたのは一例であって、これに限定されず、例えば不動産などに関する広告であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施例に係る広告データ作成方法の実施に使用するシステム系統のブロック図
【図2】システムサーバの説明図
【図3】同システム系統及びサーバの説明図
【図4】同広告データ作成方法の手順を示すシーケンスチャート
【図5】入力テンプレートの一例を示す説明図
【図6】掲載原稿データの一例を示す説明図
【図7】広告掲載頁データの一例を示す説明図
【符号の説明】
【0029】
1 システムサイト
2 システムサーバ(サーバコンピュータ)
3 サイト運用プログラム
4 データベース
5 ブラウザコンピュータ(広告主端末装置)
6 決済会社サーバ
7 メディア会社サーバ
21 通信部
22 広告枠管理部
23 制作管理部
24 顧客管理部
25 決済・売上管理部
26 掲載媒体管理部
31 入力テンプレート
41 フォーマット
51 掲載原稿データ
61 広告掲載頁
62 広告掲載頁データ
63 広告掲載枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットに接続するサーバコンピュータにてWebページを開設し、前記Webページにて複数の広告掲載枠を有する広告掲載頁への枠毎の広告掲載を募集する広告募集情報を掲載して一般の閲覧に供する手順と、
前記募集に応じた広告主のユーザー情報並びに購入枠数情報及び枠毎の掲載内容情報を広告主端末装置からネット回線を介して受け取り、前記情報に基いて枠毎の掲載原稿データを作成する手順と、
前記作成した枠毎の掲載原稿データを広告主端末装置へ送信し、修正無しの場合は確認メッセージを折り返し受け取り、修正有りの場合は修正内容情報を折り返し受け取って修正し再度送信し修正確認メッセージを受け取り掲載原稿データを確定する手順と、
前記確定した枠毎の掲載原稿データを集積して広告掲載頁データを作成する手順とを順次実行し、
前記広告掲載の代金決済をカード決済又はネット銀行決済として行ない、前記決済の完了を枠購入確定及び掲載原稿データ作成開始の前提条件とすることを特徴とする広告データ作成方法。
【請求項2】
請求項1記載の広告データ作成方法において、
広告主端末装置からネット回線を介して受け取る掲載内容情報は、Webページ上に広告募集情報の一部として掲載した入力テンプレートに広告主端末装置にて入力した情報を含み、前記入力テンプレートには、広告業種毎に一定の入力項目が羅列されていることを特徴とする広告データ作成方法。
【請求項3】
請求項2記載の広告データ作成方法において、
広告主端末装置からネット回線を介して受け取る掲載内容情報には、広告物件に係る画像データが含まれることを特徴とする広告データ作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−26127(P2009−26127A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−189572(P2007−189572)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【出願人】(394025924)株式会社博報堂 (14)
【出願人】(399126868)株式会社盛岡博報堂 (1)