説明

広告情報提供装置および広告情報提供方法およびプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体

【課題】ユーザに適切な特価情報を提供する。具体的には、買いに行けないところの情報、販売期限が切れた情報等のものを除外し、利用者の意図に沿い、利用者の置かれている環境に合わせ、利用者が満足できるような特価情報を提供する。
【解決手段】ユーザの所在位置に対する店舗の所在位置、商品の販売終了時刻、店舗周辺の他店舗の集中度合い等を考慮したうえ、商品別に優先度を算出し、その優先度順位に検索の結果を利用者に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して商品等の広告情報を提供する広告情報提供装置および広告情報提供方法およびプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットの発達につれて、商品等の販売情報の入手が格段にしやすくなった。これにより広告対象の施設である店舗と需要者の双方に恩恵を受けている。特許文献1では、店舗に関する情報のうちユーザが希望する情報のみを提供し、効果的かつ即時的な販売促進活動を実現する販売促進システムを提供する。特許文献2では、多数の商品の中からユーザが希望する商品を端末から簡単に検索でき、しかも検索された商品の画像を一覧表示で見られ商品同士を比較し易く、しかも検索された商品をさらに絞込検索でき、商品注文画面上の商品も希望商品が見つけ易いようにその配列順序を指定可能とし、希望条件に合った商品を比較的簡単に見つけ出すことを可能とする。特許文献3では、距離に基づいて表示対象の広告情報の表示順位を規定して、当該表示順位に従い、広告情報を提供する広告情報提供装置を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−217418号公報
【特許文献2】特開2002−318814号公報
【特許文献3】特開2009−145935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記特許文献1と2では、ユーザと広告対象の施設との位置関係を考慮していないため、ユーザに必ずしも有用な情報を提供できない可能性がある。一方、特許文献3では広告対象の店舗までの距離に基づいて広告情報の表示順を決定しているが、ユーザの移動手段、移動経路、移動方角等の要素を考慮していない。例えば帰宅の際に立ち寄ることなどを考えると帰宅ルートに近い方が便利な場合が多い。さらに単純な距離を用いた検索方法では店舗の販売日程等の要素
との関係においても望ましい情報の抽出に向かない場合が考えられる。
【0005】
本願発明では、店舗へのユーザの移動時間の長短を考慮して店舗の広告情報を得ることにより、ユーザの利便性の高い広告情報を提供することを目的とする。また、店舗の販売時間や店舗の周辺の店集中度合い等も考慮した広告情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、広告対象の商品またはサービスを提供する店舗の所在地情報を含む店舗の広告に関する情報である広告情報を記憶する記憶手段を有する、ネットワークを介して端末装置と、前記端末装置と前記店舗間を移動する経路を提供する移動経路提供装置と、通信可能に接続されている広告情報提供装置であって、前記端末装置の位置を示す位置情報と前記端末装置の移動方向を示す移動方向情報とからなる移動経路を取得する移動経路情報取得手段と、前記端末装置から前記広告対象の商品またはサービスの検索条件を取得する検索条件取得手段と、前記記憶手段に記憶されている広告情報から前記検索条件取得手段より取得した検索条件に合致し、前記移動経路情報取得手段により取得した移動経路から一定の距離範囲内にある店舗の広告情報を検索結果一覧として提供する広告情報提供手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、ユーザの店舗へのアクセス時間の長短を考慮して店舗の広告情報を得ることにより、ユーザの利便性の良い広告情報を提供するという効果を持つ。また、店舗の販売時間や店舗の周辺の店集中度合い等も考慮し、ユーザに有用な広告情報を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態における広告情報提供システムのシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における各種装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態におけるソフトウェアの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有するデータベースの一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する特価情報DB401の一例および各項目を説明した図である。
【図6】本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する店舗DB402の一例および各項目を説明した図である。
【図7】本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する店舗種別DB403の一例および各項目を説明した図である。
【図8】本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する商品分類DB404の一例および各項目を説明した図である。
【図9】本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する地域DB405の一例および各項目を説明した図である。
【図10】本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する利用者DB406の一例および各項目を説明した図である。
【図11】本発明の実施形態における広告情報提供装置100の店舗DB402にデータが登録されるフローを示す図である。
【図12】本発明の実施形態における広告情報提供装置100の特価情報DBにデータが登録されるフローを示す図である。
【図13】本発明の実施形態における広告情報提供システムの特価情報を抽出する全体のフローを説明する図である。
【図14】本発明の実施形態における利用者端末101の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態における広告情報提供装置100の検索条件を利用者端末から受信する制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態における広告情報提供装置100の表示優先度設定の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態における広告情報提供装置100が、ディスプレイ210に表示させる店舗情報入力画面の一例である。
【図18】本発明の実施形態における広告情報登録装置102が、ディスプレイ210に表示させる特価情報入力画面の一例である。
【図19】本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する検索条件テーブルの一例を示した図である。
【図20】本発明の実施形態における広告情報提供装置100に保存される店舗別優先度テーブルの一例である。
【図21】本発明の実施形態における広告情報提供装置100に保存される特価情報リストテーブルの一例である。
【図22】本発明の実施形態における利用者端末に表示される検索対象店舗種類の指定画面の一例である。
【図23】本発明の実施形態における利用者端末に表示される所在地入力画面の一例である。
【図24】本発明の実施形態における利用者端末に表示されるユーザの移動手段選択画面の一例である。
【図25】本発明の実施形態における利用者端末に表示されるユーザの移動方向を選択させる画面の一例である。
【図26】本発明の実施形態における利用者端末に表示される参考用他店舗種類の指定画面の一例である。
【図27】本発明の実施形態における利用者端末に表示される買物時刻指定画面の一例である。
【図28】本発明の実施形態における利用者端末101に表示される特価情報リストの画面イメージの一例である。
【図29】本発明の実施形態におけるアクセス時間tと優先度Ptとの関係を示した一例の図である。
【図30】本発明の実施形態における利用者端末101に表示される店舗好感度入力画面の一例である。
【図31】本発明の実施形態における店舗集中度nと優先度Pcとの関係を示した図の一例である。
【図32】本発明の実施形態における買物余裕時間tbと優先度Peとの関係を示した図の一例である。
【図33】本発明の実施形態における広告情報提供装置100に保存される商品別優先度Peテーブルの一例である。
【図34】本発明の実施形態における利用者端末101に表示される特価情報リストの画面イメージの一例である。
【図35】本発明の実施形態における利用者端末101に表示される特価情報リストの画面イメージの一例である。
【図36】本発明の実施形態における広告情報提供装置を構成する広告情報提供装置100として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【図37】本発明の実施形態における利用者端末を構成する利用者端末101として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態における広告情報提供システムのシステム構成を示す図である。
【0011】
なお、図1のネットワーク300上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0012】
図1において、100は、広告情報提供装置であり、利用者端末101や携帯電話103などから広告提供要求を受けて、広告情報を検索・処理し、利用者端末101や携帯電話103に送信する。
【0013】
102は、広告情報登録装置であり、商品・サービス提供者が広告情報登録装置102から広告情報提供装置に広告情報を登録する。
【0014】
なお、図1では、広告情報提供装置100と利用者端末101、広告情報登録装置102をそれぞれ別の構成で記載しているが、それぞれを合わせて一つの装置で構成しても良いし、複数の装置で構成しても良い。
【0015】
次に、図1の広告情報提供装置100や利用者端末101、広告情報登録装置102の各種装置のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0016】
図2は、本発明の実施形態における各種装置のハードウェア構成を示す図である。
【0017】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0018】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic
Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0019】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0020】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0021】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じてユーザが使用するものである。
【0022】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0023】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0024】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0025】
本発明を実現するための検索条件設定プログラム212は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わる検索条件設定プログラム212が用いる検索条件データ309は外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0026】
次に、図1の検索条件設定システムのソフトウェア構成図について図3を用いて説明する。
【0027】
図3は、本発明の実施形態におけるソフトウェアの構成を示す図である。
なお、図3の各構成部は、図2のCPU201により実行される。
【0028】
図3において、記憶部301は、商品・サービスの情報を記憶する記憶部であり、広告情報提供部304により適切な広告情報を検索されるデータを有する。
【0029】
移動経路情報取得部302は、利用者端末101の位置を示す位置情報と利用者端末101の移動方向を示す移動方向情報とからなる移動経路をユーザから受け付ける。もしくは、移動経路提供部306から、利用者端末101の移動経路を取得する。
【0030】
検索条件取得部303は、利用者端末101から広告対象の商品・サービスの検索条件を取得し、広告情報提供部304は、検索条件取得部で取得した検索条件で広告情報を利用者端末101に提供する。
【0031】
アクセス時間取得手段305は、移動経路情報取得部302から取得した移動経路より、利用者端末101から広告対象の店舗までのアクセス時間を算出する。もしくは、アクセス時間提供部307より、利用者端末101から広告対象の店舗までのアクセス時間を取得する。
以上の構成によって、広告情報を利用者端末101に提供する。
【0032】
続いて、図4〜図10に広告情報提供装置100が有するデータベースの一例を記載する。
【0033】
図4は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有するデータベースの一例を示す図である。
【0034】
図4では、広告情報提供装置100は、特価情報DB401、店舗DB402、店舗種別DB403、商品分類DB404、地域DB405、利用者DB406を有する。それぞれを図5〜図10で説明する。
【0035】
図5は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する特価情報DB401の一例および各項目を説明した図である。なお、本実施形態では、特価情報と記載しているが、特価情報に限定されるものではなく、通常の販売・サービス価格でも良いことは言うまでもない。
【0036】
図6は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する店舗DB402の一例および各項目を説明した図である。
【0037】
図7は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する店舗種別DB403の一例および各項目を説明した図である。
【0038】
図8は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する商品分類DB404の一例および各項目を説明した図である。
【0039】
図9は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する地域DB405の一例および各項目を説明した図である。
【0040】
図10は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する利用者DB406の一例および各項目を説明した図である。
【0041】
以下、図11〜図16のフローチャートにより、広告情報提供システムの流れを説明する。
【0042】
図11は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100の店舗DB402にデータが登録されるフローを示す図である。
【0043】
図11のステップ1101において、広告情報提供装置100のCPU201は、ユーザから店舗情報を店舗DB402に入力させるための店舗情報入力画面を表示させる。
【0044】
次に、ステップ1102において、広告情報提供装置100のCPU201は、ユーザから店舗情報の入力を受け付け、ステップ1103に移行する。店舗情報入力画面と入力例を図17で説明する。
【0045】
図17は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100が、ディスプレイ210に表示させる店舗情報入力画面の一例である。図11のフローチャートの説明に戻る。
【0046】
ステップ1103において、広告情報提供装置100のCPU201は、ステップ1102でユーザから入力された店舗情報を店舗DB402に入力して、店舗DB402を更新する。以上で店舗情報を店舗DB402に入力するフローを終了する。
【0047】
続いて、図12に店舗担当者が広告情報登録装置102から特価情報DB401に特価情報を入力するフローを説明する。
【0048】
図12は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100の特価情報DBにデータが登録されるフローを示す図である。
【0049】
図12のステップ1201において、広告情報登録装置102のCPU201は、ユーザに図示しないログイン画面からユーザIDやパスワードの入力を受け付け、広告情報提供装置100に送信する。
【0050】
次に、ステップ1211において、広告情報提供装置100のCPU201は、ステップ1201で入力された広告情報登録装置102からのユーザIDやパスワードにより、ログイン認証を行い、認証が通れば、ステップ1212に移行する。
【0051】
ステップ1212において、広告情報提供装置100のCPU201は、広告情報登録装置102のディスプレイ210に表示させる特価情報入力画面を生成し、広告情報登録装置102に送信する。
【0052】
次に、ステップ1202において、広告情報登録装置102のCPU201は、ステップ1212により広告情報提供装置100から特価情報入力画面を受信し、ディスプレイ210に表示させ、ステップ1203へ移行する。
【0053】
ステップ1203において、広告情報登録装置102のCPU201は、ステップ1202で表示された入力画面にユーザが入力した特価情報を受け付け、広告情報提供装置100に送信する。特価情報入力画面と入力例を図18で説明する。
【0054】
図18は、本発明の実施形態における広告情報登録装置102が、ディスプレイ210に表示させる特価情報入力画面の一例である。図12のフローチャートの説明に戻る。
【0055】
ステップ1203で広告情報登録装置102から送信された特価情報を、ステップ1213で広告情報提供装置が受信し、広告情報提供装置100のCPU201は、受信した特価情報を特価情報DB401に入力して、特価情報DB401を更新する。以上で特価情報を特価情報DB401に入力するフローを終了する。
続いて、図13に利用者が特価情報を抽出するフローを説明する。
【0056】
図13は、本発明の実施形態における広告情報提供システムの特価情報を抽出する制御処理手順の一例を示す全体のフローチャートである。
【0057】
図13のステップ1901において、利用者端末101のCPU201は、ユーザからの図示しない利用者IDの入力により、利用者IDを広告情報提供装置100に送信する。
【0058】
ステップ1911において、広告情報提供装置100のCPU201は、利用者端末101から利用者IDを受信すると、ステップ1912では、利用者DB406および図19に記載している検索条件テーブルにより、該当する検索条件を抽出する。図19に検索条件テーブルの例を示す。
【0059】
図19は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100が有する検索条件テーブルの一例を示した図である。
【0060】
ステップ1911で受信した利用者IDと、図19の1列目に記載している利用者IDとの対応により、図19の2列目以降の検索条件を抽出し、ステップ1912で利用者端末101に送信する。
【0061】
利用者端末101のCPU201は、ステップ1912で抽出された検索条件を受信すると(ステップ1902)、利用端末のディスプレイ210に検索条件を変更する画面を表示させる(ステップ1903)。図22〜図27に検索条件を変更する画面の例を示す。
【0062】
図22は、本発明の実施形態における利用者端末に表示される検索対象店舗種類の指定画面の一例である。
【0063】
ユーザが図22の選択画面で選ぶ項目から、広告情報提供装置100は図7の店舗種別DBの該当する店舗種別を検索する。
【0064】
なお、図22〜図27の内、ステップ1902で受信した検索条件と同じ項目がある場合は、デフォルトで1902で受信した検索条件を表示させることも可能である。
【0065】
図23は、本発明の実施形態における利用者端末に表示される所在地入力画面の一例である。
【0066】
なお、所在地入力画面は図23のように緯度経度を入力しても良いし、所在地の住所(東京都港区……等)、駅名、地名等でもよい。また、GPSシステムによって現在端末が存在する場所を取得して自動的に検索条件としても良い。
【0067】
図24は、本発明の実施形態における利用者端末に表示されるユーザの移動手段選択画面の一例である。
【0068】
図25は、本発明の実施形態における利用者端末に表示されるユーザの移動方向を選択させる画面の一例である。
【0069】
図25の例では、ユーザは南と南西方向に移動することを示している。なお、図24の移動手段が電車の場合は、電車での経路などを選択させる画面でも良い。電車や道路上での経路は図3に記載した移動経路情報提供装置104の移動経路提供部306により提供される。
【0070】
図26は、本発明の実施形態における利用者端末に表示される参考用他店舗種類の指定画面の一例である。参考用他店舗種類とは、対象店舗の特価情報の優先度を算出する際に、対象店舗を中心とした区域内の、他の参考用他店舗種類としてユーザが確認したい店舗種別のことである。参考用他店舗種類の店舗数が多いほど、対象店舗の特価情報の優先度を高く算出する。詳細は後述する。
【0071】
ここで言う優先度とは、広告情報提供装置100が利用者端末101に表示させる特価情報リストの表示優先順位を指す。
【0072】
なお、図26の画面を表示せず、図23で選択された店舗種別の店舗数のみを利用することも可能である。
【0073】
図27は、本発明の実施形態における利用者端末に表示される買物時刻指定画面の一例である。
【0074】
なお、店舗種別の条件(図22)や移動手段の条件(図25)、参考用他店舗種別の条件(図26)の検索条件は1902で受信した条件をそのまま利用する場合は、所在地の条件(図23)や時刻の条件(図27)は、利用者端末から自動的に現在地(GPS等により)と現在時刻を取り込めるため、ユーザの移動方向の入力(図24)のみで対応できる。
【0075】
このように、図22〜図27の画面の一部もしくは全部を用いて、利用者端末101のCPU201は、ステップ1904において、ユーザから検索条件の変更を受け付ける。その後、変更された検索条件を広告情報提供装置100に送信する。
【0076】
広告情報提供装置100のCPU201は、更新された検索条件を受け取ると(ステップ1913)、ユーザにより指定した店舗種別(図22により入力された種別)から対象店舗を抽出し、店舗ごとの表示する優先度を算出する(ステップ1914)。
【0077】
具体的な優先度の算出方法として、図22の店舗種別と図23の所在地情報、図24の移動方向の情報、図25の移動手段の情報により、店舗種別DB403や店舗DB402、地域DB405から対象店舗の優先度を算出する場合を例とする。
【0078】
図22の店舗種別でユーザから食料品が選ばれると、広告情報提供装置100は店舗種別DB403(図7)の対応する業種コード『XY1』を抽出する。業種コードが『XY1』の店舗を店舗DB402(図6)から検索して、図6に記載されている複数の店舗を抽出する。複数の店舗を抽出後、ユーザの移動手段(図25)、ユーザの移動方向(図24)を考慮して、それぞれの店舗の中から、所在地のユーザの移動経路に沿った店舗を抽出する。抽出した店舗の内、地域DB405に記憶されている地域範囲の基準距離内にある店舗のみをさらに抽出する。抽出した結果を利用者IDごとに図20の店舗別優先度テーブルのように、店舗コード欄に店舗コードを入力する。
【0079】
図20は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100に保存される店舗別優先度テーブルの一例である。
【0080】
図20における優先度とは、店舗毎のユーザの優先度を広告情報提供装置100が算出後、記録した値であり、0〜1の間の値が入る。具体的には優先度Pfは、ユーザの好感度による優先度であり、後述するユーザ毎による店舗毎の評価により優先度が決定する。優先度Pcは、店舗の集中度を考慮した優先度であり、後述するように、該当店舗の周辺にユーザの好みの店舗の集中度により決定する。優先度Ptは、ユーザの所在地から該当店舗への図25で指定されたアクセス手段によるアクセス時間tにより決まる優先度である。
以下、アクセス時間tにより決まる、優先度Ptについて説明する。
【0081】
ここでのアクセス時間tとは、該当店舗までの図25で指定された交通手段によるアクセス時間にさらに、補助時間として、電車を利用した場合は駅からの所要時間、車を利用した場合は駐車場から店舗までの移動時間などが考慮される。駅からの所要時間や駐車場からの移動時間等は図6の『最寄駅』や『移動時間』、『駐車場』、『駐輪場』の欄に分単位で記録している。なお、駐車場の項目が『‐1』となっているのは、駐車場が無いことを示している。
【0082】
アクセス時間tは、図3の移動経路情報提供装置104のアクセス時間提供部307により提供されるアクセス時間に、補助時間を足した値となる。アクセス時間提供部307はWebや市販のソフトなどで実現されており、本発明の範囲外なので、説明を割愛する。
【0083】
優先度Ptは、アクセス時間tにより決定されるが、具体的な優先度の決定方法として以下の計算式が有効である。
Pt=e‐τt
ここで、
τ:時定数係数、τ>0
である。なお、上記の式をグラフ化した図が図29である。
【0084】
図29は、本発明の実施形態におけるアクセス時間tと優先度Ptとの関係を示した一例の図である。
【0085】
図29のように指数関数曲線を使うことにより、以下のメリットを有する。これはアクセス時間の単純比較方法、即ち線形関係を使うより、より人間の時間に対する感覚に近い。例えば、10分間の移動時間が必要とするところに買物に出掛けるときに5分間に対する感覚は、50分間の移動時間が必要とするところに買物に出掛ける時の5分に対するものと比較して、前者のほうが相対的に長く感じる。それは同じ5分に対して、割合的に前者は50%、後者がわずか10%しか占めていないからである。このように、指数関数曲線を用いれば、この感覚の格差を縮小する役割を果たせる。
【0086】
なお、優先度Ptを求める式は、上記以外のものであってもよい。例えば、Ptはtが零のときに1に切片を持つ関数、Pt=1/(t+1)としてもよい。この場合、bは1以上の整数である。
次に、ユーザの好感度により決まる優先度Pfについて説明する。
【0087】
優先度Pfは、図30のようなユーザからの店舗好感度入力画面により設定される。
【0088】
図30は、本発明の実施形態における利用者端末101に表示される店舗好感度入力画面の一例である。
【0089】
図30のように、ユーザから入力された各店舗の評価点を利用者端末101が広告情報提供装置100に送信する。広告情報提供装置100において算出されるPfの例として、以下の式を示す。
Pf=F/Fmax
ここで、
F:該当店舗の好感度
Fmax:好感度の最大値
【0090】
上記のようにユーザが該当店舗に対して、好感度が高いと優先度は100%となり、好感度が悪いと優先度は0%になる評価は、好感度をストレートに反映した観点からも好ましいものである。
【0091】
次に、該当店舗の周辺にあるユーザの好みの店舗の集中度により決定する優先度Pcについて説明する。
【0092】
優先度Pcは、図26の参考用他店舗種類の指定画面でユーザから入力された店舗の数が、該当店舗の周りに何件存在するかによって優先度を決めている。これは、店舗集中度合いが高い場合、利用者の利便性が高いと考えられるため、該当店舗を中心に一定範囲内にある他の店舗の数が多いほど高いとする優先度の考え方である。
【0093】
優先度Pcは、該当店舗の周りにある、一定の距離内にある店舗の数nによって決まる。一定の距離とは、地域DB405(図9)の4列目の基準距離の値である。また、店舗DB402(図6)の緯度・経度情報から各店舗間の距離を算出し、一定の距離内にある店舗の数nを求める。
具体的な優先度の決定方法として以下の計算式が有効である。
Pc=(1−e−kn
ここで、
k:店舗密度定数係数、k>0
である。なお、上記の式をグラフ化した図が図31である。
【0094】
図31は、本発明の実施形態における店舗集中度nと優先度Pcとの関係を示した図の一例である。
【0095】
図31のように指数関数曲線を使うことにより、以下のメリットを有する。これは利用者にとって、対象地域内における店舗数がある一定以上に達すると、店舗数が増えるほどメリットがさほど大きくないため、むしろ例えばアクセス時間等のような他の要素を浮かびあがらせたほうがよいと考えられるからである。
【0096】
なお、アクセス時間Pcを求める式は、上記以外のものであってもよい。例えば、Pcはnが零のときに0に切片を持つ関数、Pt=1−1/(n+1)としてもよい。この場合、bは1以上の整数である。図13のフローチャートの説明に戻る。
【0097】
図13のステップ1914において、店舗毎の優先度が決定すると、ステップ1915において、広告情報提供装置100のCPU201は、商品またはサービス毎の優先度Peを決定する。
【0098】
特価商品や特価サービスは、販売時間やサービス時間に制限があるものが多いので、優先度Peは、商品またはサービス毎にその販売時間やサービス時間の終了時刻により決定する。
【0099】
すなわち、ユーザが買物に間に合うためには、販売もしくはサービス終了時刻までに該当店舗に到着しなければならない。到着予定時刻と販売もしくはサービス終了時刻が近い場合は優先度を上げて、なるべく商品購入もしくはサービスを授受できるようにすると、ユーザに好都合である。以下に、優先度Peの算出例を示す。
【0100】
まず、販売もしくはサービス終了時刻を特価情報DB401(図5)から抽出してTeとし、検索基準時刻(図27で指定された時刻)をTcとして、販売余裕時間taを求める。
a=Te−Tc
【0101】
次にステップ1914で算出した該当店舗までのアクセス時間tと上式で算出された販売余裕時間taから、買物余裕時間tbを求める。
tb=ta−t
【0102】
この買物余裕時間tbとは、ユーザが該当店舗に到着して販売もしくはサービス終了時刻までに使用できる時間であり、この時間が短いほど優先度Peを高くする。
買物余裕時間tb>0の場合の優先度Peの算出例を以下に示す。
具体的な優先度Peの決定方法として以下の計算式が有効である。
Pe=e−νtb (tb>0)
ここで、
ν:時定数係数、ν>0
【0103】
である。なお、上記の式をグラフ化した図が図32である。図32の横軸が正の部分が本実施形態の例である。
【0104】
図32は、本発明の実施形態における買物余裕時間tbと優先度Peとの関係を示した図の一例である。
【0105】
買物余裕時間tbが0に近づくほど、早く到着しないと購入もしくはサービスを授受出来ないという緊急度が高くなる。そのため、図32のように指数関数曲線を使うことにより、買物余裕時間tbが小さいほど優先度Peを大きくすれば、特価情報リストの上位に表示されることになる。
上記のように求めたPeの例を図33に示す。
【0106】
図33は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100に保存される商品別優先度Peテーブルの一例である。
【0107】
図33のテーブルの優先度Peの項目に上記算出の結果の値を保存する。
【0108】
次に、買物余裕時間tb≦0の場合の優先度Peの算出例を以下に示す。
【0109】
買物余裕時間tb≦0の場合とは、本来であれば買物ができない時間であるため、特価情報リストに載せる必要はない。しかし、特価情報リストとしての利用価値が無い訳ではないので、優先度をマイナスとして表示するようにしても良い。その例として、以下に優先度Peの算出方法を示す。
Pe=(eξtb−P0) (tb≦0)
ここで、
ξ:時定数係数、ξ>0
0:優先度始点値
【0110】
である。なお、上記の式をグラフ化した図が図32である。図32の横軸が負の部分が本実施形態の例である。
【0111】
図32は、買物余裕時間tbが0以下では買物時間がないため、優先度を100%から−50%にまで下げた例である。
【0112】
なお、買物余裕時間tbが0以下の商品もしくはサービスを利用者端末101に表示する場合は、グレー表示をさせて利用者に明示しても良い。図13のフローチャートの説明に戻る。
【0113】
ステップ1915で商品毎の優先度Peを算出して、ステップ1916に移行する。
【0114】
ステップ1916では、広告情報提供装置100のCPU201は、特価商品毎の優先度Pを算出する。
具体的には、以下の式で優先度Pを算出してもよい。
【0115】
P=(Pf*α+Pt*β+Pc*γ+Pe*δ)/(α+β+γ+δ)
ここで、
【0116】
α,β,γ,δ:パラメータPf,Pt,Pc,Peの比例関係を調整する係数
である。
【0117】
ステップ1916で優先度Pを算出後、優先度Pでソートを行った結果例を図21に示す。
【0118】
図21は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100に保存される特価情報リストテーブルの一例である。
【0119】
ステップ1916でソート後、保存された特許情報リストテーブルを、ステップ1917において、広告情報提供装置100のCPU201は、利用者端末101に送信する。
【0120】
広告情報提供装置100から送信された特価情報リストテーブルを、利用者端末101のCPU201がステップ1905で受信し、ステップ1906でリストの結果を表示する。利用者端末101に表示される画面イメージを図28に示す。
【0121】
図28は、本発明の実施形態における利用者端末101に表示される特価情報リストの画面イメージの一例である。
【0122】
上記のように、本発明は、ユーザの店舗へのアクセス時間の長短を考慮して店舗の広告情報を得ることにより、ユーザの利便性の良い広告情報を提供するという効果を持つ。また、店舗の販売時間や店舗の周辺の店集中度合い等も考慮し、ユーザに有用な広告情報を提供するという効果を奏する。
〔第2実施形態〕
【0123】
上記第1実施形態では、ユーザの店舗へのアクセス時間や販売時間、周辺の店舗の集中度などを考慮して、広告情報をソートしている場合について説明した。本実施形態では、移動目的地が決まった際に、目的地の途中や同じ方向にある店舗を優先的に表示させる例を図14、図34、図35で説明する。
【0124】
まず、ユーザが第1実施形態などで利用者端末に特価情報リストを表示させた例を図34に示す。
【0125】
図34は、本発明の実施形態における利用者端末101に表示される特価情報リストの画面イメージの一例である。
【0126】
図34の利用者端末の画面イメージが表示されるまでの利用者端末101のフローチャートを図14に示す。
【0127】
図14は、本発明の実施形態における利用者端末101の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0128】
図14のステップ2001からステップ2009までは、図13の1901から1906と同様なので、説明を省く。
【0129】
図14のステップ2009において、利用者端末101のCPU201は、図28の画面イメージを出力し、ステップ2010において、ユーザからの行きたい店舗の入力を待つ。
【0130】
ステップ2010において、図34の3405のように、ユーザの行きたい店舗がユーザにより入力され、再検索ボタン3401が押されると、利用者端末101のCPU201は、ステップ2011の判断により、ステップ2005に戻る。一方、再検索ボタンが押されない場合はフローチャートを終了する。
【0131】
再検索となった場合にステップ2005からステップ2009に至った結果、利用者端末101に出力される画面イメージの例が図35である。
【0132】
図35は、本発明の実施形態における利用者端末101に表示される特価情報リストの画面イメージの一例である。
【0133】
図34から図35へ再検索される抽出結果の例では、利用者の所在地を品川とし、移動目的地が『ヤオサ渋谷店』とする。実際の山手線で品川から『ヤオサ渋谷店』のある渋谷に移動する経路として移動経路提供部306より、山手線の外回りで行く経路が提供された場合、品川から渋谷を通る外回り線沿いの駅の周辺の店舗の方が、その他の店舗よりも立ち寄りやすいと考えられる。そのため、本発明では、品川から山手線外回り沿いの駅にある店舗を抽出した例が図35である。
【0134】
図35では、まず移動目的地であるヤオサ渋谷店が最初に表示され、次に品川から渋谷方面にあたる代々木駅近くの『あおまる代々木店』が抽出されている例である。
【0135】
以上示したように、本実施形態によれば、移動目的地が決まった際に、再検索をすることにより、目的地の途中や同じ方向にある店舗を優先的に表示させることが可能になる。
【0136】
図15は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100の検索条件を利用者端末から受信する制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0137】
図16は、本発明の実施形態における広告情報提供装置100の表示優先度設定の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0138】
図15と図16のフローは、図13の1911から1917のフローと同様なので、説明を省く。
【0139】
以上のフローにより、ユーザの店舗へのアクセス時間や販売時間、周辺の店舗の集中度などを考慮して、広告情報をソートすることで、ユーザに有用な広告情報を提供するという効果を奏する。
【0140】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0141】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0142】
以下、図36および図37に示すメモリマップを参照して、本発明に係る広告情報提供装置100および利用者端末101として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)について説明する。
【0143】
図36は、本発明の実施形態における広告情報提供装置を構成する広告情報提供装置100として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0144】
また、図37は、本発明の実施形態における利用者端末を構成する利用者端末101として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0145】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0146】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0147】
本実施形態における図14,図15,図16に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0148】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0149】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0150】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0151】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0152】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0153】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0154】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0155】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0156】
100 広告情報提供装置
101 利用者端末
104 移動経路情報提供装置
301 記憶部
302 移動経路情報取得部
303 検索条件取得部
304 広告情報提供部
305 アクセス時間取得部
306 移動経路提供部
307 アクセス時間提供部
308 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告対象の商品またはサービスを提供する複数の店舗の所在地情報を含む店舗の広告に関する情報である広告情報を記憶する記憶手段を有する、ネットワークを介して端末装置と、前記端末装置と前記店舗の間を移動する経路を提供する移動経路提供装置と、通信可能に接続されている広告情報提供装置であって、
前記端末装置の位置を示す位置情報と前記端末装置の移動方向を示す移動方向情報とからなる移動経路を取得する移動経路情報取得手段と、
前記端末装置から前記広告対象の商品またはサービスの検索条件を取得する検索条件取得手段と、
前記記憶手段に記憶されている広告情報から前記検索条件取得手段より取得した検索条件に合致し、前記移動経路情報取得手段により取得した移動経路から一定の距離範囲内にある複数の店舗の広告情報を情報リストとして提供する広告情報提供手段と、
を有することを特徴とする広告情報提供装置。
【請求項2】
前記端末装置の位置から前記広告情報提供手段により検索された店舗の所在地へのアクセス時間を取得するアクセス時間取得手段と、
前記広告情報提供手段は、前記アクセス時間取得手段により取得されたアクセス時間により各店舗の情報リストに優先度をつけて提供することを特徴とする請求項1記載の広告情報提供装置。
【請求項3】
前記広告情報は、前記店舗の営業時間または前記店舗内の商品の販売時間を含む情報であり、
前記広告情報提供手段は、前記店舗の営業時間または店舗内の商品またはサービスの提供時間から、前記アクセス時間取得手段により取得したアクセス時間を引いた時間が少ない店舗順に各店舗の情報リストに優先度をつけて提供することを特徴とする請求項2記載の広告情報提供装置。
【請求項4】
前記広告情報提供手段は、前記広告情報に含まれる複数の店舗の所在地情報から複数の店舗間の距離を算出し、各店舗から一定の距離内にある店舗数により各店舗の情報リストに優先度をつけて提供することを特徴とする、請求項2または3記載の広告情報提供装置。
【請求項5】
前記広告情報提供手段は、前記アクセス時間取得手段により取得されたアクセス時間により各店舗の情報リストに優先度をつける際、該店舗へのアクセス時間が大きくなるほど指数関数的に小さくなる優先度で提供することを特徴とする、請求項2乃至4記載の広告情報提供装置。
【請求項6】
広告対象の商品またはサービスを提供する複数の店舗の所在地情報を含む店舗の広告に関する情報である広告情報を記憶する記憶手段を有する、ネットワークを介して端末装置と、前記端末装置と前記店舗の間を移動する経路を提供する移動経路提供装置と、通信可能に接続されている広告情報提供装置の広告情報提供方法であって、
前記端末装置の位置を示す位置情報と前記端末装置の移動方向を示す移動方向情報とからなる移動経路を取得する移動経路情報取得工程と、
前記端末装置から前記広告対象の商品またはサービスの検索条件を取得する検索条件取得工程と、
前記記憶手段に記憶されている広告情報から前記検索条件取得工程より取得した検索条件に合致し、前記移動経路情報取得工程により取得した移動経路から一定の距離範囲内にある複数の店舗の広告情報を情報リストとして提供する広告情報提供工程と、
を有することを特徴とする広告情報提供方法。
【請求項7】
請求項6に記載された広告情報提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項6に記載された広告情報提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate


【公開番号】特開2011−128806(P2011−128806A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−285604(P2009−285604)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)