広告掲載課金システム及び方法
【課題】広告掲載課金システム等において広告表示の一部が不良の場合にもそれを考慮した適切な課金を実現できる技術を提供する。
【解決手段】本広告掲載課金システムでは、サーバ101の広告掲載管理システム102において、表示端末(115)で掲載する広告情報を登録する第1の処理部(106等)、広告掲載の実績情報を取得する第2の処理部(110等)、広告表示の部分単位ごとの表示状態情報を取得する第3の処理部(112等)、表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理する第4の処理部(107等)、表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定する第5の処理部(114等)、上記情報を用いて、表示端末での広告情報の表示における一部が不良の場合に、基本的な料金から部分単位の分のポイントを減算して料金を計算する第6の処理部(113等)を有する。
【解決手段】本広告掲載課金システムでは、サーバ101の広告掲載管理システム102において、表示端末(115)で掲載する広告情報を登録する第1の処理部(106等)、広告掲載の実績情報を取得する第2の処理部(110等)、広告表示の部分単位ごとの表示状態情報を取得する第3の処理部(112等)、表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理する第4の処理部(107等)、表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定する第5の処理部(114等)、上記情報を用いて、表示端末での広告情報の表示における一部が不良の場合に、基本的な料金から部分単位の分のポイントを減算して料金を計算する第6の処理部(113等)を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理技術に関し、特に、広告情報などを表示する広告表示端末、広告表示端末での広告情報などの表示(掲載)を管理する広告掲載管理システム、及び上記広告掲載の料金の計算(課金)を行う広告掲載課金システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル技術を用いてディスプレイ等に広告・コンテンツなどの映像や情報を表示する技術(デジタルサイネージ等)が発展している。デジタルサイネージでは、通信により表示内容情報を広告表示端末にて受信して記憶し、表示の切り替えが可能である。
【0003】
上記デジタルサイネージ等(広告掲載管理等)に係わる従来技術において、広告表示端末で対象の広告情報が正常に表示されなかった場合の課金方式としては、主に次の方式が挙げられる。
【0004】
即ち、例えば特開2006−85522号公報(特許文献1)(「コンテンツ表示装置」)等にその課金方式について記載がある。特許文献1では、表示端末で広告コンテンツを正常に表示した時間(合計時間)のみを記録して当該時間に応じた適切な課金を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−85522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的に、広告表示端末の一部が故障などで広告情報を表示することができない場合(状態)が生じ得る。この場合、従来技術では、前述のように、課金方式として、表示時間に応じた課金が挙げられるが、次のような問題がある。
【0007】
即ち、前記特許文献1等に示す課金方式では、広告全体の表示時間を対象として課金金額を計算している。しかし、下記のような項目については対応できていない。(項目1)表示が一部不良時の考慮。(項目2)表示不良の位置。(項目3)表示不良個所の関連。
【0008】
従来技術(前記特許文献1等)では、広告などの一部(部分ごと)に価値を付けて課金する方式については開示・実現されていない。
【0009】
以上を鑑み、本発明の主な目的は、デジタルサイネージ等における、広告表示端末、広告掲載管理システム、広告掲載課金システム等に係わる技術において、広告表示全体を対象とした課金だけでなく、広告表示の一部が不良の場合(正常に表示できなかった場合)にも、それを考慮した適切な課金(料金計算)を実現できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のうち代表的な形態は、デジタルサイネージ等における、広告表示端末、広告掲載管理システム、広告掲載課金システム等であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。前提として、広告掲載管理システムは、広告等の情報を表示(掲載)する1つ以上の表示端末(広告表示端末)が接続される構成である。例えばサーバ装置に広告掲載管理システムが実装され、当該サーバ装置に対しネットワークを介して1つ以上の表示端末(広告掲載管理システムと連携する処理部を有する)が接続される構成である。
【0011】
本形態の広告掲載課金システムは、上記表示端末及び広告掲載管理システム等を前提として構成され、表示端末での広告情報の表示の一部が不良の場合(正常に表示できなかった場合)にも考慮・対処する新しい課金方式(課金機能)を提供する。本システム(課金方式)では、表示端末で実際に広告情報が表示された実績・状態(全体/一部、正常/不良など)に応じて課金(広告料金の計算)を行う。本システム(課金方式)では、表示端末での広告情報の表示の一部が不良の時にも対処するため、その一部の大きさや位置や関連も含めて考慮(反映)して課金の計算をする。
【0012】
このため、本システム(課金方式)では、表示端末での広告情報の表示(表示エリア等)における一部(部分単位)ごとに価値付け(ポイント設定)する。部分単位は、例えば表示エリアを構成するドット領域などである。上記価値(ポイント)は、表示端末や表示エリアにおける位置(領域)ごとに異なる設定も、一律の設定も可能である。
【0013】
そして、この部分単位ごとの価値(ポイント)を課金の計算に取り込む(反映する)。即ち、正常表示部分の価値(ポイント)を課金の加算ポイントとしてカウントし、一部不良表示部分の価値(ポイント)を課金の減算ポイントとしてカウントする。
【0014】
本形態の広告掲載課金システムは、例えば、表示端末で掲載する対象の広告情報を登録し、当該広告情報の表示の区分による部分単位を管理する処理を行う第1の処理部と、表示端末での広告情報の掲載の実績を示す実績情報を表示端末から取得する第2の処理部と、表示端末での広告情報の表示の部分単位ごとの表示状態を示す状態情報を表示端末から取得する第3の処理部と、課金用の情報として、表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理する第4の処理部と、課金用の情報として、表示端末での広告情報の表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定する第5の処理部と、上記第1〜第5の処理部で管理する実績情報、状態情報、料金、及びポイントを含む情報を用いて、表示端末での対象の広告情報の表示における一部が不良ないし非表示の場合に、基本的な料金から、当該一部に相当する部分単位の分のポイントを減算して、当該課金の料金を計算する処理を行う第6の処理部と、を有する。
【0015】
更に、前記第6の処理部では、例えば、前記表示端末の表示エリアの一部が不良ないし非表示の場合に、当該一部に相当する各々の部分単位における接地(隣接等)の状態を判定し、当該接地の線や点の数に応じて減算を行う計算式で課金の料金を計算する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のうち代表的な形態によれば、デジタルサイネージ等、広告表示端末、広告掲載管理システム、広告掲載課金システム等に係わる技術において、広告表示全体を対象とした課金だけでなく、広告表示の一部が不良の場合(正常に表示できなかった場合)にも、それを考慮した適切な課金(料金計算)を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態のシステム(広告掲載課金システム)の全体の構成を示す図である。
【図2】広告掲載情報登録処理を示すフローチャートである。
【図3】掲載予定管理DBの内容を示す図である。
【図4】表示エリア区分DBの内容を示す図である。
【図5】広告切替処理を示すフローチャートである。
【図6】広告掲載実績登録処理を示すフローチャートである。
【図7】掲載実績管理DBの内容を示す図である。
【図8】表示状態確認処理を示すフローチャートである。
【図9】表示端末状態登録処理を示すフローチャートである。
【図10】表示端末状態管理DBの内容を示す図である。
【図11】料金計算処理(表示実績反映)を示すフローチャートである。
【図12】料金計算処理(減額費用算出)を示すフローチャートである。
【図13】課金マスタ表示端末DBの内容を示す図である。
【図14】課金マスタ減算ポイントDBの内容を示す図である。
【図15】(a),(b)は、表示エリア区分サンプル等を示す図である。
【図16】表示状態ログファイルの内容を示す図である。
【図17】(a)〜(k)は、接地線・接地点の計算を説明するための図である。
【図18】本実施の形態のシステムの全体の構成(その2)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
[システム全体構成(1)]
図1において、本実施の形態のシステム(広告掲載課金システム)の全体の構成を示している。本システム(広告掲載課金システム)全体は、広告掲載管理サーバ(「サーバ」)101と、広告掲載管理サーバ101に対してネットワーク111を介して接続される1つ以上の表示端末115とを含み、広告掲載管理サーバ101で稼動する広告掲載管理システム102と、表示端末115で稼働する広告表示システム116及び表示管理システム118とが連携し動作する。
【0020】
広告掲載管理システム102は、全体の主要な制御部であり、表示端末115での広告情報(a)の掲載を管理・制御する一連の処理を行い、表示端末115で実際に広告情報(a)を表示した実績・状態に基づいた広告料金を計算する課金機能を備える。広告掲載管理システム102は、広告掲載情報登録処理部109、広告掲載実績登録処理部110、表示端末状態登録処理部112、料金計算処理部113、及びポイント設定処理部114等を有し、また、DB(データベース)/管理情報として、掲載予定管理DB103(例:図3)、表示エリア区分DB104(例:図4)、掲載実績管理DB105(例:図7)、表示端末状態管理DB106(例:図10)、課金マスタ表示端末DB107(例:図13)、及び課金マスタ減算ポイントDB108(例:図14)等を有する。
【0021】
広告表示システム116は、表示端末115での広告情報(広告掲載情報(a))の表示を行うシステムであり、広告切替処理部117により、広告情報(a)の表示の切り替え(開始、終了等)を処理し、それによる広告実績情報(b)を広告掲載管理サーバ101側(広告掲載管理システム102の広告掲載実績登録処理部110)へ送信する。表示管理システム118は、表示端末115での広告情報の表示の状態を管理するシステムであり、広告切替処理部119により、広告情報(a)の表示の状態を確認し、それによる表示状態情報(c)を広告掲載管理サーバ101側(広告掲載管理システム102の表示端末状態登録処理部112)へ送信する。
【0022】
サーバ101及び表示端末115は、それぞれ、公知の要素であるプロセッサ、メモリ、ストレージ、バス、通信インタフェース装置、入力装置、出力装置(ディスプレイ等)等のハードウェア、並びに当該ハードウェア上で稼働するOSやアプリケーションプログラム等を備える。サーバ101側及び表示端末115側の各システム・各処理部(109,117等)は、それぞれサーバ装置や端末装置におけるソフトウェアプログラム処理やIC回路などで実現できる。例えばサーバ101のプロセッサが制御プログラムをメモリへロードして実行することにより各部(109等)が実現できる。また各DB(103等)は外部(例えばネットワーク111上)の記憶手段に格納してもよい。
【0023】
表示端末115は駅構内などの所定の場所に設置されその情報がシステム(102)で管理される。サーバ101は、本システムの設定のためのユーザインタフェースをWeb画面などの形で提供する。例えばポイント設定処理部114による価値(ポイント)の設定をユーザ操作により可能である。
【0024】
本システム(図1)では、処理概要としては、サーバ101の広告掲載管理システム102に対象の広告掲載情報(a)を登録し、表示端末115の広告表示システム116及び表示管理システム118と連動し、表示端末115で実際に広告情報(a)が表示された実績・状態に基づき及び減算ポイントの設定に基づき、広告料金を計算する(計算した広告料金情報(d)を格納・出力する)。
【0025】
ポイント設定処理部114は、課金マスタ減算ポイントDB108に対して部分単位ごとの価値(ポイント)を設定する処理を行う。価値(ポイント)は、表示端末115やその表示エリアにおける位置(領域)ごとに異なる設定も可能であるし、一律の設定も可能である(後述)。
【0026】
[システム全体構成(2)]
図18は、補足として、図1のシステムに関する第2の構成例を示す。基本的に図1と同様であるが、サーバ101に対して複数(N台)の表示端末115(#1〜#N)が接続される場合を明示している。サーバ101(広告掲載管理システム102)は、複数(N)の表示端末115(#1〜#N)での広告情報の表示実績・表示状態を図1の場合と同様に管理する。例えば複数(N)の表示端末115(#1〜#N)で同じ広告情報を掲載(表示)する場合、それら複数(N)のうちの一部の表示端末115での表示不良を把握した場合、その一部の分を減算ポイントとして課金する。例えば表示端末115(対応する場所など)ごとに異なる価値(ポイント)の設定による課金も可能である。複数(N)の表示端末115(#1〜#N)でそれぞれ指定された広告情報を掲載(表示)する場合も同様に処理可能である。
【0027】
[広告掲載管理システム102]
(1) サーバ101の広告掲載管理システム102は、広告掲載情報登録処理部109において、掲載予定管理DB103、及び表示エリア区分DB104に対し、対象の広告掲載情報(a)を登録する処理を行う。登録すると、広告掲載管理システム102は、ネットワーク111を介して、表示端末115の広告表示システム116の広告切替処理部117と連動する。表示エリア区分DB104には、表示端末115の表示エリアにおける区分された部分単位が設定可能である。
【0028】
(2) 表示端末115の広告表示システム116は、広告切替処理部117により、広告掲載情報(a)を表示エリアに表示し、その表示実績情報(b)を得て、サーバ101(102)へ送信する。サーバ101(102)は、表示端末115(116)の広告切替処理部117から、当該表示実績情報(b)を受信する。受信すると、広告掲載実績登録処理部110において、当該表示実績情報(b)を掲載実績管理DB105に登録する処理を行う。
【0029】
また、表示端末115の表示管理システム118の表示状態確認処理部119は、表示端末115での表示状態(例えば表示エリアの複数の表示ランプの各ドットの状態(表示/非表示))の情報を例えば定期的に取得して確認する(表示状態情報(c))。そして、表示状態確認処理部119から当該表示状態情報(c)をネットワーク111を介してサーバ101(102)へ送信する。サーバ101(102)は、表示端末状態登録処理部112で当該表示状態情報(c)を受付け・受信する。そして、表示端末状態登録処理部112は、当該表示状態情報(c)を、表示端末状態管理DB106に登録する処理を行う。
【0030】
料金計算処理部(表示実績反映)113は、月末などの料金計算タイミングにて起動する。料金計算処理部113は、サーバ101の各DB(103,104,105,106,107,108)から計算に用いる各データ情報を取得し、対象の掲載広告(a)における料金(請求金額)を計算する処理を行い、計算した結果の広告料金情報(d)を格納・出力する。
【0031】
[広告掲載情報登録処理]
図2は、広告掲載情報登録処理部109の処理を示す。202等は処理ステップを示す。201,205等は処理に関連するデータ情報例を示す。
【0032】
(202) まず、広告掲載情報登録(202)では、入力情報(201)より、広告掲載予定開始日時、広告掲載予定終了日時、広告画像格納場所、掲載場所、及び表示端末、等のデータ情報を入力し、掲載予定管理DB103内(205)へ登録する。また本処理ではこの時(同時)、広告掲載管理番号、及び表示エリア区分管理番号を発行して、当該情報を掲載予定管理DB105(205)へ登録する。
【0033】
(203) 次に、表示エリア区分出力(203)では、入力情報(201)(特に表示エリア区分一覧)及び掲載予定管理DB103(205)をもとに、表示エリア区分管理番号と、表示エリアの横列最大値、縦列最大値、ドット縦位置、及び重み(各ドットの重み)、等のデータ情報を、表示エリア区分DB104(206)へ登録する。重みのイメージについては図15で示す。
【0034】
(204) 次に、広告登録メール送信(204)では、ネットワーク111を介して、表示端末115の広告表示システム118の広告切替処理部117に対し、広告登録メール(210)を送信する。この送信内容としては、広告掲載管理番号、広告掲載予定開始日時、広告掲載予定終了日時、及び広告画像格納場所、の情報を含む。
【0035】
[掲載予定管理DB103]
図3は、掲載予定管理DB103のデータ例を示す。管理する項目(列)として、(1)広告掲載管理番号、(2)広告掲載予定開始日時、(3)広告掲載予定終了日時、(4)広告画像格納場所、(5)表示エリア区分管理番号、(6)掲載場所、(7)表示端末、を有する。(1)の内容は、掲載する広告の管理番号(掲載登録を行った日付(年月日)と登録順)である。(2)は、掲載する広告の開始日時(年月日時分秒形式)、(3)は、終了日時(同様形式)である。(4)は、掲載する広告として表示する画像等のデータ情報の格納場所である。(5)は、表示エリア(区分、各ドット)の重みを設定する表示エリア区分DB104の情報を指し示す管理番号である。(6)は、対象広告を掲載する場所(表示端末115の位置、住所など)を設定する。(7)は、対象広告を表示する表示端末115を特定する管理番号(例えば端末種と場所の組から成る情報)である。
【0036】
[表示エリア区分DB104]
図4は、表示エリア区分DB104のデータ例を示す。管理する項目として、(1)表示エリア区分管理番号、(2)縦列最大値、(3)横列最大値、(4)ドット縦位置、(5)重み、を有する。(1)は、表示エリア区分の管理番号である。(2)は、表示エリアの縦列のドット最大数、(3)は、横列のドット最大数である。(4)は、表示エリア区分におけるドットの縦位置である(縦列最大値数分レコードを作成する)。(5)は、各ドットのエリア重要度である。(5)は、例えば1〜5の値で設定し、当該数字が低い方が重要度低を表し、高い方が重要度高を表す。(5)では、画像を表示できない場合の減算を行う重みを設定する(例えば最小単位は1ドットで表示エリアすべてに設定する)。(5)では、ドットの横列最大値数分項目を作成する。
【0037】
図4の設定例では、簡単に1区分領域(部分単位)=1ドットとした場合であり、表示エリア区分において12×29個の区分されたドットの領域を有し、当該ドット領域ごとに重み値が設定される場合である。
【0038】
[表示エリア区分、重み]
図15は、図4の例に対応した、表示エリア区分サンプル、及び重みの設定イメージを示す。(a)は、表示端末115の表示エリア(x軸−y軸)を示し、所定の部分単位となるドットの領域に区分し、区分したドットの領域ごとに、重み(価値に係わる影響度合い)を設定した例である。重み値として、例えば、1:最小、2:小、4:大、5:最大、である。(b)は(a)及び図4に対応したドット領域ごとの重み値を示す。(a)の例では、表示エリア全体のうち、上側の2つの大きな矩形領域で5(最大)、下側の大きな矩形領域で4(大)、枠周辺では1(最小)、といった設定である。例えば重み値=5の領域では表示不良の場合に減算の影響が大きくなる。
【0039】
このように、表示端末115の表示エリアごとに、区分された領域の単位で、任意に重みを設定して部分単位ごとの価値付け(ポイント設定)が可能である(109,104,114等による)。また(a)のような画面分割の領域ごとに異なる広告情報の掲載も可能である。
【0040】
[広告切替処理]
図5は、表示端末115の広告表示システム116の広告切替処理部117の処理を示す。
【0041】
(503) まず、メール受信(503)では、前述の広告掲載情報登録処理部109−広告登録メール送信(204)からの、広告掲載管理番号、広告掲載予定開始日時、広告掲載予定終了日時、及び広告画像格納場所、等の情報が記載された広告登録メール(210,501)を受信する。
【0042】
(504) 広告掲載画像取得(504)では、上記受信メール(210,501)の広告画像格納場所の情報をもとに、広告掲載管理サーバ101に格納されている広告掲載画像(502)を、ネットワーク111を介してダウンロード(取得)する。
【0043】
(505) 切替時間待ち(505)では、上記受信メール(210,501)より、画像(広告)の切替時間(広告掲載終了日時)まで、待機する。
【0044】
(506) 上記切替時間になると、広告掲載終了日時出力(506)では、(表示終了した広告に関する)掲載実績情報(b)を、広告掲載ログファイル(510)に出力する。当該ファイル名は例えば“広告掲載管理番号.log”のような形式になる。ここで出力する内容は、広告掲載実績終了日時を含む。
【0045】
(507) 広告画像切替(507)では、表示における掲載終了広告画像を、掲載開始広告画像に切り替える。
【0046】
(508) 広告掲載開始日時出力(508)では、(表示開始した広告に関する)掲載実績情報(b)を、広告掲載ログファイル(511)に出力する。ここで出力する内容は、広告掲載管理番号、掲載場所、表示端末、及び広告掲載実績開始日時を含む。
【0047】
(509) 広告掲載実績アップロード(509)では、上記506の処理で出力された広告掲載ログファイル(510)をサーバ101へメール送信(513)することにより、掲載実績情報(b)をアップロードする。
【0048】
[広告掲載実績登録処理]
図6は、広告掲載実績登録処理部110の処理を示す。即ち、広告掲載実績登録(603)では、前述(図5)の表示端末115−広告表示システム116からの広告掲載ログファイルのメール(513)を受信する。そして、当該受信メールより、広告掲載管理番号、掲載場所、表示端末、広告掲載実績開始日時、及び広告掲載実績終了日時、等の情報を、掲載実績管理DB105(604)へ出力(格納)する。この時(同時)、広告掲載実績管理番号を発行し、掲載実績管理DB105へ登録する(603)。
【0049】
[掲載実績管理DB105]
図7は、掲載実績管理DB105のデータ例を示す。管理する項目として、(1)広告掲載実績管理番号、(2)広告掲載管理番号、(3)掲載場所、(4)表示端末、(5)広告掲載実績開始日時、(6)広告掲載実績終了日時、を有する。
【0050】
(1)は、掲載した広告実績の管理番号(実績登録を行った日付(年月日)と登録順)である。(2)は、掲載した広告の広告掲載管理番号である。(3)は、掲載した場所(住所および表示場所など)を設定する。(4)は、掲載した表示端末115を特定する管理番号である。(5)は、掲載した広告の開始日時(年月日時分秒形式)、(6)は、終了日時(同様形式)である。
【0051】
[表示状態確認処理]
図8は、表示端末115の表示管理システム118の表示状態確認処理部119の処理を示す。
【0052】
(802) まず、状態取得間隔取得(802)では、状態取得間隔設定ファイル(801)より、表示状態をチェックする間隔時間(状態取得間隔時間)の情報を取得する。
【0053】
(803,807) 「状態取得間隔で繰り返し」のループ(803〜807)では、上記の状態取得間隔で、以下の処理(804〜806)を繰り返す。
【0054】
(804) 表示状態チェック(804)では、各ドット(部分単位)に対し電流を流す等により状態(ドット毎の表示状態)をチェックする。上記電流が流れる場合は「表示中」と判断し、流れない場合は「表示不可」と判断する。
【0055】
(805) 表示状態出力(805)では、上記804の表示状態チェック結果を、表示状態ログファイル(808)に出力する。当該ファイル名は、“表示端末.log”のような形式になる。ここで出力する内容は、表示端末、表示日時、縦列最大値、横列最大値、ドット縦位置、及びドット横位置の情報を含む。このファイルは、図1での表示状態情報(c)に対応する。
【0056】
(806) 表示状態アップロード(806)では、サーバ101に対し、上記805の処理で出力した表示状態ログファイル(808)をメール送信(809)する。
【0057】
[表示状態ログファイル]
図16は、表示状態ログファイル(表示状態情報(c)に対応)のデータ例を示す。管理する項目として、前述(図8)の通り、(1)表示端末,(2)表示日時,(3)縦列最大値,(4)横列最大値,(5)ドット縦位置,及び(6)ドット横位置を有する。
【0058】
(1)は、表示端末115を特定する管理番号である。(2)は、状態を取得した日時(年月日時分秒形式)を設定する。(3)は、縦列のドット最大数、(4)は、横列のドット最大数である。(5)は、ドットの縦位置を示す(縦列最大値数分のレコードを作成する)。(6)は、ドットの横位置を示す(横列最大値数分の項目を作成する)。(6)では、各ドットの表示状態を示す値をセットし、1が非表示(表示不可)、0が表示(表示中)を示す。
【0059】
[表示端末状態登録処理]
図9は、表示端末状態登録処理部112の処理を示す。
【0060】
(903) まず、表示端末状態登録(903)では、表示端末115の表示管理システム118(表示状態確認処理部119)から、前述の表示状態ログファイル(808)をメール(809)で受信する。すると、表示端末状態管理DB106へ、表示端末、表示日時、横列最大値、及び縦列最大値、等の情報(905)を出力(格納)する。また上記の時あわせて、非表示有無(フラグ)を出力(格納)する。この非表示有無(フラグ)は、当該時間に非表示ドットの有無を判定するために、全体的に1つでも非表示ドットがあった場合に値「Yes」をセットする。また上記の時あわせて、非表示ドット配列名に、「表示端末-表示日時」の情報を登録する。
【0061】
(904) 次に、904の処理では、903で表示端末状態管理DB106に出力した非表示ドット配列名の非表示配列を作成し、この非表示配列に、各ドットの状態を示す値をセットする。ここで、非表示配列(横列(x),縦列(y))において、各ドットの状態を示す値として1/0をセットする。1は非表示、0は表示を示す。非表示ドットの位置に1が設定されることになる。xは横列最大値、yは縦列最大値である。
【0062】
[表示端末状態管理DB]
図10は、表示端末状態管理DB106のデータ例を示す。管理する項目として、前述(図9)の通り、(1)表示端末、(2)表示日時、(3)横列最大値、(4)縦列最大値、(5)非表示有無(フラグ)、及び(6)非表示ドット配列名、を有する。
【0063】
(1)は、表示端末115を特定する管理番号である。例えば端末種が「h01」、場所が「f01」である。(2)は、状態(c)を取得した日時(年月日時分秒形式)を設定する。(3)は、横列のドット最大数、(4)は、縦列のドット最大数である。(5)は、本チェック時間に非表示ドットがあったか否か(前述、例えばYes(有)/No(無))を設定する。(6)は、非表示ドットの位置を設定した非表示ドット配列名(表示端末−表示日時の形式)である。
【0064】
[料金計算処理(表示実績反映)]
図11は、料金計算処理部113の処理(表示実績反映処理)を示す。S1等は処理ステップを示す。
【0065】
(S1) まずS1では、料金計算対象の管理番号を取得する。掲載予定管理DB103から、(1)広告掲載管理番号(料金計算対象の管理番号)、(2)広告掲載予定開始日時、(3)広告掲載予定終了日時、(4)表示エリア区分管理番号、(5)掲載場所、及び(6)表示端末、の情報(1101)を取得する。
【0066】
(S2) 次にS2では、表示エリア区分DB104から、対象の表示エリア区分管理番号をもとに、(1)横列最大値、(2)縦列最大値、及び(3)重み、の情報(1102)を取得する。そして、この(3)重み(各ドットの重み)の値を、配列(横列,縦列)である重み配列T(x,y)にセットする。
【0067】
(S3) 次に、S3では、掲載実績を取得する。即ち、S1−(1)で取得した広告掲載管理番号によって、掲載実績管理DB105から、(1)掲載場所、(2)表示端末、(3)広告掲載実績開始日時、及び(4)広告掲載実績終了日時、の情報(1103)を取得する。
【0068】
(S4) 次に、S4では、端末状態を取得する。即ち、表示端末状態管理DB106から、S1−(6)で取得した表示端末の情報によって、S3で取得した(3)実績開始日時から(4)実績終了日時までの期間における、(1)横列最大値、(2)縦列最大値、及び(3)非表示有無(フラグ)、の情報(1104)を取得する。また、各ドットの状態(非表示状態)を、(4)の非表示配列(非表示ドット配列名(横列(x),縦列(y)))に格納する。
【0069】
(S5) 次に、S5では、基本請求金額を計算する。課金マスタ表示端末DB107から、S1−(6)で取得した表示端末の情報によって、S3で取得した(3)実績開始日時から(4)実績終了日時までの期間(掲載日時、対象時間)における料金の情報(1105)を取得する。そして、当該情報を用いて当該掲載日時分の料金(基本請求金額)を計算する。計算式:[基本請求金額]=[対象時間]×[料金]。
【0070】
(S6) 次に、S6では、課金マスタ減算ポイントを取得する。課金マスタ減算ポイントDB108から、S1−(1)で取得した広告掲載管理番号における、(1)非表示ドットポイント、(2)接地線ポイント、(3)接地点ポイント、及び(4)ポイントの料金、の情報(1106)を取得する。
【0071】
(S7) 次に、S7では、S6の減算ポイントを用いて、減額費用(減額ポイント)を算出する処理を行う。この処理では、非表示ドット同士の接地点・接地線の数をカウントし、非表示ドット全体の減額ポイントを算出する(詳細は図12)。
【0072】
(S8) 次に、S8では、S7までの結果をもとに、請求金額(図1の広告料金情報(d)に対応する)を計算する。即ち、S5で算出した基本請求金額から、S7で算出した減額費用を減算することで、請求金額を算出する。計算式:[請求金額]=[基本請求金額]−[減額費用]。
【0073】
[料金計算処理(減額費用算出)]
図12は、料金計算処理部113の第2の処理として、特に図11のS7に相当する減額費用算出処理の内容詳細例を示す。
【0074】
(1202) まず、1202の処理では、状態取得間隔設定ファイル(1201)(図8の801と同様)から、表示状態をチェックした状態取得間隔時間の情報を取得する。
【0075】
(1203,1221) 1203〜1221のループでは、実績開始日時から上記状態取得間隔でカウントアップして実績終了日時まで繰り返し、下記の条件を満たすまで、処理(1204〜1219)を繰り返す。条件:[実績開始日時(カウントアップ後)]>[実績終了日時]。
【0076】
(1204) 1204では、前述の「非表示ドット配列名(横列,縦列)」の非表示有無(フラグ)がYes(有)かどうかを判断し、Yesの場合(Y)、1205以下を実行する。Yes以外の場合(N)、1221へ移る。
【0077】
(1205,1220) 1205〜1220のループでは、非表示配列の最後(横列,縦列ともに最大値)となるまで、以下の処理(1206,1208)を繰り返す。
【0078】
(1206) 1206の処理では、非表示ドット検索を行う。配列S(x,y)(xは横列、yは縦列)のx,yをそれぞれ初期値1から1ずつカウントアップし、横列および縦列の最大値までカウントアップする。
【0079】
(1207) 1207の処理では、S(x,y)=1かどうか判断し、対象の配列にセットされている内容が1(非表示)の場合(Y)、1208の処理を実行し、1以外の場合(N)、1205に戻る。
【0080】
(1208) 1208の処理では、減算ポイント計算を行う。当該非表示ドットとその周りの非表示ドットとが線や点でつながっているかどうかをチェックし、その状況に応じて減算ポイントを計算する。なお図17に、非表示ドットの接地線・接地点ポイントの計算原則及び例などを示す。
【0081】
(1209) 1209の処理(非表示ドット計算)では、非表示ドットに対するドットの重みを「非表示ドットポイント計」に加算する。計算式:[非表示ドットポイント計]=[非表示ドットポイント計]+[重み]。なお、この重み値は、図11のS2でセットした重み配列T(x,y)から取得する。
【0082】
(1210〜1219) 以下1210〜1219では、S(x,y)値に関する判断及びそれに応じたカウント処理を行う。
【0083】
(1210,1211) 1210では、S(x+1,y)=1かどうか判断する。即ち、当該非表示ドットの右隣ドットが非表示ドット(1)かをチェックする。S(x+1,y)=1(非表示)の場合(Y)、1211で、非表示線カウント(+1)を実行する。即ち、非表示線の数を1ポイントカウントアップする。S(x+1,y)≠1の場合、1212へ移る。
【0084】
(1212,1213) 同様に、1212では、S(x,y+1)=1かどうか判断する。即ち、当該非表示ドットの上隣ドットが非表示ドット(1)かをチェックする。S(x,y+1)=1の場合(Y)、1213で、非表示線カウント(+1)を実行する。
【0085】
(1212,1213) 同様に、1212では、S(x,y+1)=1かどうか判断する。即ち、当該非表示ドットの下ドットが非表示(1)かをチェックし、1の場合(Y)、1213で、非表示線カウント(+1)を実行する。
【0086】
(1214,1215) 同様に、1214では、S(x+1,y)=1かどうか判断する。即ち、当該非表示ドットの右隣ドットが非表示(1)かをチェックし、1の場合(Y)、1215で、非表示点カウント(+2)を実行する。即ち、非表示点の数を2ポイントカウントアップする。
【0087】
(1216,1217) 1216では、S(x+1,y-1)=1 AND S(x+1,y)=0かどうかの条件を判断する。即ち、当該非表示ドットの右上ドットが非表示(1)で、かつ右隣が表示(0)であるかをチェックする。この条件を満たす場合(Y)、1217で、非表示点カウント(+1)を実行する。
【0088】
(1218,1219) 1218では、S(x+1,y+1)=1 AND S(x+1,y)=0かどうかの条件を判断する。即ち、当該非表示ドットの右下ドットが非表示(1)で、かつ右隣が表示(0)であるかをチェックする。この条件を満たす場合(Y)、1219で、非表示点カウント(+1)を実行する。
【0089】
(1220) 1220(loop end2)では、非表示配列の最後(横列,縦列ともに最大値)ではない場合、1205に戻り処理を繰り返す。最後である場合、1221へ移る。
【0090】
(1221) 1221では、以下の条件を満たしていない場合、1203に戻り処理を繰り返す。条件:[実績開始日時(カウントアップ後)]>[実績終了日時]。条件を満たしている場合、1222へ移る。
【0091】
(1222) 1222の処理(減算ポイント算出)では、下記の式により、非表示合計ポイントを算出する。計算式:
[非表示合計ポイント]=
[非表示ドットポイント計]×[非表示ドットポイント]
+[非表示線カウント(合計値)]×[接地線ポイント]
+[非表示点カウント(合計値)]×[接地点ポイント]。
【0092】
(1223) 1223の処理(減額費用算出)では、下記の式により、非表示ドットによる減額費用の合計を算出する。計算式:
[減額費用(合計)]=[非表示合計ポイント]×[ポイントの料金]。
【0093】
なお上記1222,1223の計算式では、図11のS6で取得した(1)〜(4)の値を使用する。上記減額費用(合計)を算出後、図11のS8へ移る。
【0094】
[課金マスタ表示端末DB107]
図13は、課金マスタ表示端末DB107のデータ例を示す。管理する項目として、(1)表示端末、(2)時間、(3)料金、を有する。(1)は、表示端末115を特定する管理番号である。(2)は、料金が変わるタイミングの時間(時分秒形式で24時間表示)を設定する。(3)は、1秒間の料金(円)を設定する。
【0095】
[課金マスタ減算ポイントDB108]
図14は、課金マスタ減算ポイントDB108のデータ例を示す。管理する項目として、(1)広告掲載管理番号、(2)非表示ドットポイント、(3)接地線ポイント、(4)接地点ポイント、(5)ポイントの料金、を有する。(1)は掲載する広告の管理番号(登録を行った日付と登録順)である。(2)は、非表示ドットに対するポイントを設定する。(3)は、非表示ドットが隣接する線(接地線)に対するポイントを設定する。(4)は、非表示ドットが隣接する点(接地点)に対するポイントを設定する。(5)は、1ポイントの料金(円)を設定する。
【0096】
[接地線・点計算原理]
図17は、前述の非表示ドットの接地線・接地点のポイントの計算(カウント)の原理及び例を示す。以下の原則1〜原則4を有する。図17(a)等は、それぞれ表示エリアのドット領域の表示(白)/非表示(黒)の状態を示す。
【0097】
原則1: 接地線・接地点のカウントにおいては、2つ以上の非表示ドットが接地している線・点をカウントする。(例1)(a)のように、2つのドット(非表示ドット)が接地している場合、接地線・接地点をカウントする。(例2)(b)のように、非表示ドットが接地していない場合、接地線・接地点のカウントは0となる。
【0098】
原則2: 接地線・接地点については、接地している部分を1回のみカウントする。(例)(a)のように、上下の非表示ドットが接地している場合、接地線の数は1とする。接地点の数は2とする。
【0099】
原則3: 接地線・接地点については、上下のドットが接地している場合、上のドットのポイントとしてカウントし、下のドットはカウントしない。(例)(a)のように、上下の非表示ドットが接地している場合、接地線は、上のドットで1をカウントし、下のドットでは0とする。
【0100】
原則4: 接地線・接地点については、左右のドットが接地している場合、左のドットのポイントとしてカウントし、右のドットはカウントしない。(例)(c)のように、左右の非表示ドットが接地している場合、接地線は、左のドットで1をカウントし、右のドットでは0とする。
【0101】
図17(d)〜(k)は、接地線・接地点のカウント例のためのドット領域状態例を示す。減算ポイントの例として、非表示:5,接地線:3,接地点:1の場合とする。
【0102】
(d)の例では、非表示ドット(数)=9,接地線(数)=8,接地点(数)=16であり、合計ポイント=85(9×5+8×3+16×1=85)である。同様に、(e)では、非表示ドット=13,接地線=8,接地点=8,合計ポイント=97である。(f)では、非表示ドット=19,接地線=0,接地点=16,合計ポイント=111である。(g)では、非表示ドット=9,接地線=0,接地点=8,合計ポイント=53である。(h)では、非表示ドット=18,接地線=16,接地点=26,合計ポイント=164である。(i)では、非表示ドット=18,接地線=17,接地点=18,合計ポイント=159である。(j)では、非表示ドット=41,接地線=64,接地点=40,合計ポイント=437である。(k)では、非表示ドット=41,接地線=68,接地点=51,合計ポイント=460である。
【0103】
[効果等]
以上説明したように、本実施の形態によれば、広告掲載管理システム102等において、広告表示全体を対象とした課金だけでなく、広告表示の一部が不良の場合にも、それを考慮した適切な課金を実現できる。特に、広告全体表示のみの価値基準だけでなく、広告表示内容の部分単位ごとに価値(ポイント)を付け、部分(ドット等)ごとの状態に応じた課金ができる。例えば表示端末115の一部が故障した際、実際に広告情報が表示された部分に対してのみ広告料金を徴収することが可能となる。
【0104】
また例えば、1台の表示端末115(その表示エリア)において、同時に複数の広告情報を画面分割などの形で表示する場合(例えば図15)に、当該画面分割の部分ごとに価値を付け、当該分割部分ごとの表示の実績による広告料金の徴収が可能となる。
【0105】
また例えば、複数台の表示端末115(図18)において、同時に広告情報を表示する場合に、1台の表示端末115(その表示エリア)の単位ごとに同様に価値を付け、当該表示端末115部分ごとの表示の実績による広告料金の徴収が可能となる。
【0106】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明は、デジタルサイネージ、広告掲載管理システム等に利用可能である。
【符号の説明】
【0108】
101…広告掲載管理サーバ、102…広告掲載管理システム、103…掲載予定管理DB、104…表示エリア区分DB、105…掲載実績管理DB、106…表示端末状態管理DB、107…課金マスタ表示端末DB、108…課金マスタ減算ポイントDB、109…広告掲載情報登録処理部、110…広告掲載実績登録処理部、111…ネットワーク、112…表示端末状態登録処理部、113…料金計算処理部(表示実績反映)、114…ポイント設定処理部、115…表示端末、116…広告表示システム、117…広告切替処理部、118…表示管理システム、119…表示状態確認処理部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理技術に関し、特に、広告情報などを表示する広告表示端末、広告表示端末での広告情報などの表示(掲載)を管理する広告掲載管理システム、及び上記広告掲載の料金の計算(課金)を行う広告掲載課金システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル技術を用いてディスプレイ等に広告・コンテンツなどの映像や情報を表示する技術(デジタルサイネージ等)が発展している。デジタルサイネージでは、通信により表示内容情報を広告表示端末にて受信して記憶し、表示の切り替えが可能である。
【0003】
上記デジタルサイネージ等(広告掲載管理等)に係わる従来技術において、広告表示端末で対象の広告情報が正常に表示されなかった場合の課金方式としては、主に次の方式が挙げられる。
【0004】
即ち、例えば特開2006−85522号公報(特許文献1)(「コンテンツ表示装置」)等にその課金方式について記載がある。特許文献1では、表示端末で広告コンテンツを正常に表示した時間(合計時間)のみを記録して当該時間に応じた適切な課金を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−85522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的に、広告表示端末の一部が故障などで広告情報を表示することができない場合(状態)が生じ得る。この場合、従来技術では、前述のように、課金方式として、表示時間に応じた課金が挙げられるが、次のような問題がある。
【0007】
即ち、前記特許文献1等に示す課金方式では、広告全体の表示時間を対象として課金金額を計算している。しかし、下記のような項目については対応できていない。(項目1)表示が一部不良時の考慮。(項目2)表示不良の位置。(項目3)表示不良個所の関連。
【0008】
従来技術(前記特許文献1等)では、広告などの一部(部分ごと)に価値を付けて課金する方式については開示・実現されていない。
【0009】
以上を鑑み、本発明の主な目的は、デジタルサイネージ等における、広告表示端末、広告掲載管理システム、広告掲載課金システム等に係わる技術において、広告表示全体を対象とした課金だけでなく、広告表示の一部が不良の場合(正常に表示できなかった場合)にも、それを考慮した適切な課金(料金計算)を実現できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のうち代表的な形態は、デジタルサイネージ等における、広告表示端末、広告掲載管理システム、広告掲載課金システム等であって、以下に示す構成を有することを特徴とする。前提として、広告掲載管理システムは、広告等の情報を表示(掲載)する1つ以上の表示端末(広告表示端末)が接続される構成である。例えばサーバ装置に広告掲載管理システムが実装され、当該サーバ装置に対しネットワークを介して1つ以上の表示端末(広告掲載管理システムと連携する処理部を有する)が接続される構成である。
【0011】
本形態の広告掲載課金システムは、上記表示端末及び広告掲載管理システム等を前提として構成され、表示端末での広告情報の表示の一部が不良の場合(正常に表示できなかった場合)にも考慮・対処する新しい課金方式(課金機能)を提供する。本システム(課金方式)では、表示端末で実際に広告情報が表示された実績・状態(全体/一部、正常/不良など)に応じて課金(広告料金の計算)を行う。本システム(課金方式)では、表示端末での広告情報の表示の一部が不良の時にも対処するため、その一部の大きさや位置や関連も含めて考慮(反映)して課金の計算をする。
【0012】
このため、本システム(課金方式)では、表示端末での広告情報の表示(表示エリア等)における一部(部分単位)ごとに価値付け(ポイント設定)する。部分単位は、例えば表示エリアを構成するドット領域などである。上記価値(ポイント)は、表示端末や表示エリアにおける位置(領域)ごとに異なる設定も、一律の設定も可能である。
【0013】
そして、この部分単位ごとの価値(ポイント)を課金の計算に取り込む(反映する)。即ち、正常表示部分の価値(ポイント)を課金の加算ポイントとしてカウントし、一部不良表示部分の価値(ポイント)を課金の減算ポイントとしてカウントする。
【0014】
本形態の広告掲載課金システムは、例えば、表示端末で掲載する対象の広告情報を登録し、当該広告情報の表示の区分による部分単位を管理する処理を行う第1の処理部と、表示端末での広告情報の掲載の実績を示す実績情報を表示端末から取得する第2の処理部と、表示端末での広告情報の表示の部分単位ごとの表示状態を示す状態情報を表示端末から取得する第3の処理部と、課金用の情報として、表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理する第4の処理部と、課金用の情報として、表示端末での広告情報の表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定する第5の処理部と、上記第1〜第5の処理部で管理する実績情報、状態情報、料金、及びポイントを含む情報を用いて、表示端末での対象の広告情報の表示における一部が不良ないし非表示の場合に、基本的な料金から、当該一部に相当する部分単位の分のポイントを減算して、当該課金の料金を計算する処理を行う第6の処理部と、を有する。
【0015】
更に、前記第6の処理部では、例えば、前記表示端末の表示エリアの一部が不良ないし非表示の場合に、当該一部に相当する各々の部分単位における接地(隣接等)の状態を判定し、当該接地の線や点の数に応じて減算を行う計算式で課金の料金を計算する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のうち代表的な形態によれば、デジタルサイネージ等、広告表示端末、広告掲載管理システム、広告掲載課金システム等に係わる技術において、広告表示全体を対象とした課金だけでなく、広告表示の一部が不良の場合(正常に表示できなかった場合)にも、それを考慮した適切な課金(料金計算)を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態のシステム(広告掲載課金システム)の全体の構成を示す図である。
【図2】広告掲載情報登録処理を示すフローチャートである。
【図3】掲載予定管理DBの内容を示す図である。
【図4】表示エリア区分DBの内容を示す図である。
【図5】広告切替処理を示すフローチャートである。
【図6】広告掲載実績登録処理を示すフローチャートである。
【図7】掲載実績管理DBの内容を示す図である。
【図8】表示状態確認処理を示すフローチャートである。
【図9】表示端末状態登録処理を示すフローチャートである。
【図10】表示端末状態管理DBの内容を示す図である。
【図11】料金計算処理(表示実績反映)を示すフローチャートである。
【図12】料金計算処理(減額費用算出)を示すフローチャートである。
【図13】課金マスタ表示端末DBの内容を示す図である。
【図14】課金マスタ減算ポイントDBの内容を示す図である。
【図15】(a),(b)は、表示エリア区分サンプル等を示す図である。
【図16】表示状態ログファイルの内容を示す図である。
【図17】(a)〜(k)は、接地線・接地点の計算を説明するための図である。
【図18】本実施の形態のシステムの全体の構成(その2)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
[システム全体構成(1)]
図1において、本実施の形態のシステム(広告掲載課金システム)の全体の構成を示している。本システム(広告掲載課金システム)全体は、広告掲載管理サーバ(「サーバ」)101と、広告掲載管理サーバ101に対してネットワーク111を介して接続される1つ以上の表示端末115とを含み、広告掲載管理サーバ101で稼動する広告掲載管理システム102と、表示端末115で稼働する広告表示システム116及び表示管理システム118とが連携し動作する。
【0020】
広告掲載管理システム102は、全体の主要な制御部であり、表示端末115での広告情報(a)の掲載を管理・制御する一連の処理を行い、表示端末115で実際に広告情報(a)を表示した実績・状態に基づいた広告料金を計算する課金機能を備える。広告掲載管理システム102は、広告掲載情報登録処理部109、広告掲載実績登録処理部110、表示端末状態登録処理部112、料金計算処理部113、及びポイント設定処理部114等を有し、また、DB(データベース)/管理情報として、掲載予定管理DB103(例:図3)、表示エリア区分DB104(例:図4)、掲載実績管理DB105(例:図7)、表示端末状態管理DB106(例:図10)、課金マスタ表示端末DB107(例:図13)、及び課金マスタ減算ポイントDB108(例:図14)等を有する。
【0021】
広告表示システム116は、表示端末115での広告情報(広告掲載情報(a))の表示を行うシステムであり、広告切替処理部117により、広告情報(a)の表示の切り替え(開始、終了等)を処理し、それによる広告実績情報(b)を広告掲載管理サーバ101側(広告掲載管理システム102の広告掲載実績登録処理部110)へ送信する。表示管理システム118は、表示端末115での広告情報の表示の状態を管理するシステムであり、広告切替処理部119により、広告情報(a)の表示の状態を確認し、それによる表示状態情報(c)を広告掲載管理サーバ101側(広告掲載管理システム102の表示端末状態登録処理部112)へ送信する。
【0022】
サーバ101及び表示端末115は、それぞれ、公知の要素であるプロセッサ、メモリ、ストレージ、バス、通信インタフェース装置、入力装置、出力装置(ディスプレイ等)等のハードウェア、並びに当該ハードウェア上で稼働するOSやアプリケーションプログラム等を備える。サーバ101側及び表示端末115側の各システム・各処理部(109,117等)は、それぞれサーバ装置や端末装置におけるソフトウェアプログラム処理やIC回路などで実現できる。例えばサーバ101のプロセッサが制御プログラムをメモリへロードして実行することにより各部(109等)が実現できる。また各DB(103等)は外部(例えばネットワーク111上)の記憶手段に格納してもよい。
【0023】
表示端末115は駅構内などの所定の場所に設置されその情報がシステム(102)で管理される。サーバ101は、本システムの設定のためのユーザインタフェースをWeb画面などの形で提供する。例えばポイント設定処理部114による価値(ポイント)の設定をユーザ操作により可能である。
【0024】
本システム(図1)では、処理概要としては、サーバ101の広告掲載管理システム102に対象の広告掲載情報(a)を登録し、表示端末115の広告表示システム116及び表示管理システム118と連動し、表示端末115で実際に広告情報(a)が表示された実績・状態に基づき及び減算ポイントの設定に基づき、広告料金を計算する(計算した広告料金情報(d)を格納・出力する)。
【0025】
ポイント設定処理部114は、課金マスタ減算ポイントDB108に対して部分単位ごとの価値(ポイント)を設定する処理を行う。価値(ポイント)は、表示端末115やその表示エリアにおける位置(領域)ごとに異なる設定も可能であるし、一律の設定も可能である(後述)。
【0026】
[システム全体構成(2)]
図18は、補足として、図1のシステムに関する第2の構成例を示す。基本的に図1と同様であるが、サーバ101に対して複数(N台)の表示端末115(#1〜#N)が接続される場合を明示している。サーバ101(広告掲載管理システム102)は、複数(N)の表示端末115(#1〜#N)での広告情報の表示実績・表示状態を図1の場合と同様に管理する。例えば複数(N)の表示端末115(#1〜#N)で同じ広告情報を掲載(表示)する場合、それら複数(N)のうちの一部の表示端末115での表示不良を把握した場合、その一部の分を減算ポイントとして課金する。例えば表示端末115(対応する場所など)ごとに異なる価値(ポイント)の設定による課金も可能である。複数(N)の表示端末115(#1〜#N)でそれぞれ指定された広告情報を掲載(表示)する場合も同様に処理可能である。
【0027】
[広告掲載管理システム102]
(1) サーバ101の広告掲載管理システム102は、広告掲載情報登録処理部109において、掲載予定管理DB103、及び表示エリア区分DB104に対し、対象の広告掲載情報(a)を登録する処理を行う。登録すると、広告掲載管理システム102は、ネットワーク111を介して、表示端末115の広告表示システム116の広告切替処理部117と連動する。表示エリア区分DB104には、表示端末115の表示エリアにおける区分された部分単位が設定可能である。
【0028】
(2) 表示端末115の広告表示システム116は、広告切替処理部117により、広告掲載情報(a)を表示エリアに表示し、その表示実績情報(b)を得て、サーバ101(102)へ送信する。サーバ101(102)は、表示端末115(116)の広告切替処理部117から、当該表示実績情報(b)を受信する。受信すると、広告掲載実績登録処理部110において、当該表示実績情報(b)を掲載実績管理DB105に登録する処理を行う。
【0029】
また、表示端末115の表示管理システム118の表示状態確認処理部119は、表示端末115での表示状態(例えば表示エリアの複数の表示ランプの各ドットの状態(表示/非表示))の情報を例えば定期的に取得して確認する(表示状態情報(c))。そして、表示状態確認処理部119から当該表示状態情報(c)をネットワーク111を介してサーバ101(102)へ送信する。サーバ101(102)は、表示端末状態登録処理部112で当該表示状態情報(c)を受付け・受信する。そして、表示端末状態登録処理部112は、当該表示状態情報(c)を、表示端末状態管理DB106に登録する処理を行う。
【0030】
料金計算処理部(表示実績反映)113は、月末などの料金計算タイミングにて起動する。料金計算処理部113は、サーバ101の各DB(103,104,105,106,107,108)から計算に用いる各データ情報を取得し、対象の掲載広告(a)における料金(請求金額)を計算する処理を行い、計算した結果の広告料金情報(d)を格納・出力する。
【0031】
[広告掲載情報登録処理]
図2は、広告掲載情報登録処理部109の処理を示す。202等は処理ステップを示す。201,205等は処理に関連するデータ情報例を示す。
【0032】
(202) まず、広告掲載情報登録(202)では、入力情報(201)より、広告掲載予定開始日時、広告掲載予定終了日時、広告画像格納場所、掲載場所、及び表示端末、等のデータ情報を入力し、掲載予定管理DB103内(205)へ登録する。また本処理ではこの時(同時)、広告掲載管理番号、及び表示エリア区分管理番号を発行して、当該情報を掲載予定管理DB105(205)へ登録する。
【0033】
(203) 次に、表示エリア区分出力(203)では、入力情報(201)(特に表示エリア区分一覧)及び掲載予定管理DB103(205)をもとに、表示エリア区分管理番号と、表示エリアの横列最大値、縦列最大値、ドット縦位置、及び重み(各ドットの重み)、等のデータ情報を、表示エリア区分DB104(206)へ登録する。重みのイメージについては図15で示す。
【0034】
(204) 次に、広告登録メール送信(204)では、ネットワーク111を介して、表示端末115の広告表示システム118の広告切替処理部117に対し、広告登録メール(210)を送信する。この送信内容としては、広告掲載管理番号、広告掲載予定開始日時、広告掲載予定終了日時、及び広告画像格納場所、の情報を含む。
【0035】
[掲載予定管理DB103]
図3は、掲載予定管理DB103のデータ例を示す。管理する項目(列)として、(1)広告掲載管理番号、(2)広告掲載予定開始日時、(3)広告掲載予定終了日時、(4)広告画像格納場所、(5)表示エリア区分管理番号、(6)掲載場所、(7)表示端末、を有する。(1)の内容は、掲載する広告の管理番号(掲載登録を行った日付(年月日)と登録順)である。(2)は、掲載する広告の開始日時(年月日時分秒形式)、(3)は、終了日時(同様形式)である。(4)は、掲載する広告として表示する画像等のデータ情報の格納場所である。(5)は、表示エリア(区分、各ドット)の重みを設定する表示エリア区分DB104の情報を指し示す管理番号である。(6)は、対象広告を掲載する場所(表示端末115の位置、住所など)を設定する。(7)は、対象広告を表示する表示端末115を特定する管理番号(例えば端末種と場所の組から成る情報)である。
【0036】
[表示エリア区分DB104]
図4は、表示エリア区分DB104のデータ例を示す。管理する項目として、(1)表示エリア区分管理番号、(2)縦列最大値、(3)横列最大値、(4)ドット縦位置、(5)重み、を有する。(1)は、表示エリア区分の管理番号である。(2)は、表示エリアの縦列のドット最大数、(3)は、横列のドット最大数である。(4)は、表示エリア区分におけるドットの縦位置である(縦列最大値数分レコードを作成する)。(5)は、各ドットのエリア重要度である。(5)は、例えば1〜5の値で設定し、当該数字が低い方が重要度低を表し、高い方が重要度高を表す。(5)では、画像を表示できない場合の減算を行う重みを設定する(例えば最小単位は1ドットで表示エリアすべてに設定する)。(5)では、ドットの横列最大値数分項目を作成する。
【0037】
図4の設定例では、簡単に1区分領域(部分単位)=1ドットとした場合であり、表示エリア区分において12×29個の区分されたドットの領域を有し、当該ドット領域ごとに重み値が設定される場合である。
【0038】
[表示エリア区分、重み]
図15は、図4の例に対応した、表示エリア区分サンプル、及び重みの設定イメージを示す。(a)は、表示端末115の表示エリア(x軸−y軸)を示し、所定の部分単位となるドットの領域に区分し、区分したドットの領域ごとに、重み(価値に係わる影響度合い)を設定した例である。重み値として、例えば、1:最小、2:小、4:大、5:最大、である。(b)は(a)及び図4に対応したドット領域ごとの重み値を示す。(a)の例では、表示エリア全体のうち、上側の2つの大きな矩形領域で5(最大)、下側の大きな矩形領域で4(大)、枠周辺では1(最小)、といった設定である。例えば重み値=5の領域では表示不良の場合に減算の影響が大きくなる。
【0039】
このように、表示端末115の表示エリアごとに、区分された領域の単位で、任意に重みを設定して部分単位ごとの価値付け(ポイント設定)が可能である(109,104,114等による)。また(a)のような画面分割の領域ごとに異なる広告情報の掲載も可能である。
【0040】
[広告切替処理]
図5は、表示端末115の広告表示システム116の広告切替処理部117の処理を示す。
【0041】
(503) まず、メール受信(503)では、前述の広告掲載情報登録処理部109−広告登録メール送信(204)からの、広告掲載管理番号、広告掲載予定開始日時、広告掲載予定終了日時、及び広告画像格納場所、等の情報が記載された広告登録メール(210,501)を受信する。
【0042】
(504) 広告掲載画像取得(504)では、上記受信メール(210,501)の広告画像格納場所の情報をもとに、広告掲載管理サーバ101に格納されている広告掲載画像(502)を、ネットワーク111を介してダウンロード(取得)する。
【0043】
(505) 切替時間待ち(505)では、上記受信メール(210,501)より、画像(広告)の切替時間(広告掲載終了日時)まで、待機する。
【0044】
(506) 上記切替時間になると、広告掲載終了日時出力(506)では、(表示終了した広告に関する)掲載実績情報(b)を、広告掲載ログファイル(510)に出力する。当該ファイル名は例えば“広告掲載管理番号.log”のような形式になる。ここで出力する内容は、広告掲載実績終了日時を含む。
【0045】
(507) 広告画像切替(507)では、表示における掲載終了広告画像を、掲載開始広告画像に切り替える。
【0046】
(508) 広告掲載開始日時出力(508)では、(表示開始した広告に関する)掲載実績情報(b)を、広告掲載ログファイル(511)に出力する。ここで出力する内容は、広告掲載管理番号、掲載場所、表示端末、及び広告掲載実績開始日時を含む。
【0047】
(509) 広告掲載実績アップロード(509)では、上記506の処理で出力された広告掲載ログファイル(510)をサーバ101へメール送信(513)することにより、掲載実績情報(b)をアップロードする。
【0048】
[広告掲載実績登録処理]
図6は、広告掲載実績登録処理部110の処理を示す。即ち、広告掲載実績登録(603)では、前述(図5)の表示端末115−広告表示システム116からの広告掲載ログファイルのメール(513)を受信する。そして、当該受信メールより、広告掲載管理番号、掲載場所、表示端末、広告掲載実績開始日時、及び広告掲載実績終了日時、等の情報を、掲載実績管理DB105(604)へ出力(格納)する。この時(同時)、広告掲載実績管理番号を発行し、掲載実績管理DB105へ登録する(603)。
【0049】
[掲載実績管理DB105]
図7は、掲載実績管理DB105のデータ例を示す。管理する項目として、(1)広告掲載実績管理番号、(2)広告掲載管理番号、(3)掲載場所、(4)表示端末、(5)広告掲載実績開始日時、(6)広告掲載実績終了日時、を有する。
【0050】
(1)は、掲載した広告実績の管理番号(実績登録を行った日付(年月日)と登録順)である。(2)は、掲載した広告の広告掲載管理番号である。(3)は、掲載した場所(住所および表示場所など)を設定する。(4)は、掲載した表示端末115を特定する管理番号である。(5)は、掲載した広告の開始日時(年月日時分秒形式)、(6)は、終了日時(同様形式)である。
【0051】
[表示状態確認処理]
図8は、表示端末115の表示管理システム118の表示状態確認処理部119の処理を示す。
【0052】
(802) まず、状態取得間隔取得(802)では、状態取得間隔設定ファイル(801)より、表示状態をチェックする間隔時間(状態取得間隔時間)の情報を取得する。
【0053】
(803,807) 「状態取得間隔で繰り返し」のループ(803〜807)では、上記の状態取得間隔で、以下の処理(804〜806)を繰り返す。
【0054】
(804) 表示状態チェック(804)では、各ドット(部分単位)に対し電流を流す等により状態(ドット毎の表示状態)をチェックする。上記電流が流れる場合は「表示中」と判断し、流れない場合は「表示不可」と判断する。
【0055】
(805) 表示状態出力(805)では、上記804の表示状態チェック結果を、表示状態ログファイル(808)に出力する。当該ファイル名は、“表示端末.log”のような形式になる。ここで出力する内容は、表示端末、表示日時、縦列最大値、横列最大値、ドット縦位置、及びドット横位置の情報を含む。このファイルは、図1での表示状態情報(c)に対応する。
【0056】
(806) 表示状態アップロード(806)では、サーバ101に対し、上記805の処理で出力した表示状態ログファイル(808)をメール送信(809)する。
【0057】
[表示状態ログファイル]
図16は、表示状態ログファイル(表示状態情報(c)に対応)のデータ例を示す。管理する項目として、前述(図8)の通り、(1)表示端末,(2)表示日時,(3)縦列最大値,(4)横列最大値,(5)ドット縦位置,及び(6)ドット横位置を有する。
【0058】
(1)は、表示端末115を特定する管理番号である。(2)は、状態を取得した日時(年月日時分秒形式)を設定する。(3)は、縦列のドット最大数、(4)は、横列のドット最大数である。(5)は、ドットの縦位置を示す(縦列最大値数分のレコードを作成する)。(6)は、ドットの横位置を示す(横列最大値数分の項目を作成する)。(6)では、各ドットの表示状態を示す値をセットし、1が非表示(表示不可)、0が表示(表示中)を示す。
【0059】
[表示端末状態登録処理]
図9は、表示端末状態登録処理部112の処理を示す。
【0060】
(903) まず、表示端末状態登録(903)では、表示端末115の表示管理システム118(表示状態確認処理部119)から、前述の表示状態ログファイル(808)をメール(809)で受信する。すると、表示端末状態管理DB106へ、表示端末、表示日時、横列最大値、及び縦列最大値、等の情報(905)を出力(格納)する。また上記の時あわせて、非表示有無(フラグ)を出力(格納)する。この非表示有無(フラグ)は、当該時間に非表示ドットの有無を判定するために、全体的に1つでも非表示ドットがあった場合に値「Yes」をセットする。また上記の時あわせて、非表示ドット配列名に、「表示端末-表示日時」の情報を登録する。
【0061】
(904) 次に、904の処理では、903で表示端末状態管理DB106に出力した非表示ドット配列名の非表示配列を作成し、この非表示配列に、各ドットの状態を示す値をセットする。ここで、非表示配列(横列(x),縦列(y))において、各ドットの状態を示す値として1/0をセットする。1は非表示、0は表示を示す。非表示ドットの位置に1が設定されることになる。xは横列最大値、yは縦列最大値である。
【0062】
[表示端末状態管理DB]
図10は、表示端末状態管理DB106のデータ例を示す。管理する項目として、前述(図9)の通り、(1)表示端末、(2)表示日時、(3)横列最大値、(4)縦列最大値、(5)非表示有無(フラグ)、及び(6)非表示ドット配列名、を有する。
【0063】
(1)は、表示端末115を特定する管理番号である。例えば端末種が「h01」、場所が「f01」である。(2)は、状態(c)を取得した日時(年月日時分秒形式)を設定する。(3)は、横列のドット最大数、(4)は、縦列のドット最大数である。(5)は、本チェック時間に非表示ドットがあったか否か(前述、例えばYes(有)/No(無))を設定する。(6)は、非表示ドットの位置を設定した非表示ドット配列名(表示端末−表示日時の形式)である。
【0064】
[料金計算処理(表示実績反映)]
図11は、料金計算処理部113の処理(表示実績反映処理)を示す。S1等は処理ステップを示す。
【0065】
(S1) まずS1では、料金計算対象の管理番号を取得する。掲載予定管理DB103から、(1)広告掲載管理番号(料金計算対象の管理番号)、(2)広告掲載予定開始日時、(3)広告掲載予定終了日時、(4)表示エリア区分管理番号、(5)掲載場所、及び(6)表示端末、の情報(1101)を取得する。
【0066】
(S2) 次にS2では、表示エリア区分DB104から、対象の表示エリア区分管理番号をもとに、(1)横列最大値、(2)縦列最大値、及び(3)重み、の情報(1102)を取得する。そして、この(3)重み(各ドットの重み)の値を、配列(横列,縦列)である重み配列T(x,y)にセットする。
【0067】
(S3) 次に、S3では、掲載実績を取得する。即ち、S1−(1)で取得した広告掲載管理番号によって、掲載実績管理DB105から、(1)掲載場所、(2)表示端末、(3)広告掲載実績開始日時、及び(4)広告掲載実績終了日時、の情報(1103)を取得する。
【0068】
(S4) 次に、S4では、端末状態を取得する。即ち、表示端末状態管理DB106から、S1−(6)で取得した表示端末の情報によって、S3で取得した(3)実績開始日時から(4)実績終了日時までの期間における、(1)横列最大値、(2)縦列最大値、及び(3)非表示有無(フラグ)、の情報(1104)を取得する。また、各ドットの状態(非表示状態)を、(4)の非表示配列(非表示ドット配列名(横列(x),縦列(y)))に格納する。
【0069】
(S5) 次に、S5では、基本請求金額を計算する。課金マスタ表示端末DB107から、S1−(6)で取得した表示端末の情報によって、S3で取得した(3)実績開始日時から(4)実績終了日時までの期間(掲載日時、対象時間)における料金の情報(1105)を取得する。そして、当該情報を用いて当該掲載日時分の料金(基本請求金額)を計算する。計算式:[基本請求金額]=[対象時間]×[料金]。
【0070】
(S6) 次に、S6では、課金マスタ減算ポイントを取得する。課金マスタ減算ポイントDB108から、S1−(1)で取得した広告掲載管理番号における、(1)非表示ドットポイント、(2)接地線ポイント、(3)接地点ポイント、及び(4)ポイントの料金、の情報(1106)を取得する。
【0071】
(S7) 次に、S7では、S6の減算ポイントを用いて、減額費用(減額ポイント)を算出する処理を行う。この処理では、非表示ドット同士の接地点・接地線の数をカウントし、非表示ドット全体の減額ポイントを算出する(詳細は図12)。
【0072】
(S8) 次に、S8では、S7までの結果をもとに、請求金額(図1の広告料金情報(d)に対応する)を計算する。即ち、S5で算出した基本請求金額から、S7で算出した減額費用を減算することで、請求金額を算出する。計算式:[請求金額]=[基本請求金額]−[減額費用]。
【0073】
[料金計算処理(減額費用算出)]
図12は、料金計算処理部113の第2の処理として、特に図11のS7に相当する減額費用算出処理の内容詳細例を示す。
【0074】
(1202) まず、1202の処理では、状態取得間隔設定ファイル(1201)(図8の801と同様)から、表示状態をチェックした状態取得間隔時間の情報を取得する。
【0075】
(1203,1221) 1203〜1221のループでは、実績開始日時から上記状態取得間隔でカウントアップして実績終了日時まで繰り返し、下記の条件を満たすまで、処理(1204〜1219)を繰り返す。条件:[実績開始日時(カウントアップ後)]>[実績終了日時]。
【0076】
(1204) 1204では、前述の「非表示ドット配列名(横列,縦列)」の非表示有無(フラグ)がYes(有)かどうかを判断し、Yesの場合(Y)、1205以下を実行する。Yes以外の場合(N)、1221へ移る。
【0077】
(1205,1220) 1205〜1220のループでは、非表示配列の最後(横列,縦列ともに最大値)となるまで、以下の処理(1206,1208)を繰り返す。
【0078】
(1206) 1206の処理では、非表示ドット検索を行う。配列S(x,y)(xは横列、yは縦列)のx,yをそれぞれ初期値1から1ずつカウントアップし、横列および縦列の最大値までカウントアップする。
【0079】
(1207) 1207の処理では、S(x,y)=1かどうか判断し、対象の配列にセットされている内容が1(非表示)の場合(Y)、1208の処理を実行し、1以外の場合(N)、1205に戻る。
【0080】
(1208) 1208の処理では、減算ポイント計算を行う。当該非表示ドットとその周りの非表示ドットとが線や点でつながっているかどうかをチェックし、その状況に応じて減算ポイントを計算する。なお図17に、非表示ドットの接地線・接地点ポイントの計算原則及び例などを示す。
【0081】
(1209) 1209の処理(非表示ドット計算)では、非表示ドットに対するドットの重みを「非表示ドットポイント計」に加算する。計算式:[非表示ドットポイント計]=[非表示ドットポイント計]+[重み]。なお、この重み値は、図11のS2でセットした重み配列T(x,y)から取得する。
【0082】
(1210〜1219) 以下1210〜1219では、S(x,y)値に関する判断及びそれに応じたカウント処理を行う。
【0083】
(1210,1211) 1210では、S(x+1,y)=1かどうか判断する。即ち、当該非表示ドットの右隣ドットが非表示ドット(1)かをチェックする。S(x+1,y)=1(非表示)の場合(Y)、1211で、非表示線カウント(+1)を実行する。即ち、非表示線の数を1ポイントカウントアップする。S(x+1,y)≠1の場合、1212へ移る。
【0084】
(1212,1213) 同様に、1212では、S(x,y+1)=1かどうか判断する。即ち、当該非表示ドットの上隣ドットが非表示ドット(1)かをチェックする。S(x,y+1)=1の場合(Y)、1213で、非表示線カウント(+1)を実行する。
【0085】
(1212,1213) 同様に、1212では、S(x,y+1)=1かどうか判断する。即ち、当該非表示ドットの下ドットが非表示(1)かをチェックし、1の場合(Y)、1213で、非表示線カウント(+1)を実行する。
【0086】
(1214,1215) 同様に、1214では、S(x+1,y)=1かどうか判断する。即ち、当該非表示ドットの右隣ドットが非表示(1)かをチェックし、1の場合(Y)、1215で、非表示点カウント(+2)を実行する。即ち、非表示点の数を2ポイントカウントアップする。
【0087】
(1216,1217) 1216では、S(x+1,y-1)=1 AND S(x+1,y)=0かどうかの条件を判断する。即ち、当該非表示ドットの右上ドットが非表示(1)で、かつ右隣が表示(0)であるかをチェックする。この条件を満たす場合(Y)、1217で、非表示点カウント(+1)を実行する。
【0088】
(1218,1219) 1218では、S(x+1,y+1)=1 AND S(x+1,y)=0かどうかの条件を判断する。即ち、当該非表示ドットの右下ドットが非表示(1)で、かつ右隣が表示(0)であるかをチェックする。この条件を満たす場合(Y)、1219で、非表示点カウント(+1)を実行する。
【0089】
(1220) 1220(loop end2)では、非表示配列の最後(横列,縦列ともに最大値)ではない場合、1205に戻り処理を繰り返す。最後である場合、1221へ移る。
【0090】
(1221) 1221では、以下の条件を満たしていない場合、1203に戻り処理を繰り返す。条件:[実績開始日時(カウントアップ後)]>[実績終了日時]。条件を満たしている場合、1222へ移る。
【0091】
(1222) 1222の処理(減算ポイント算出)では、下記の式により、非表示合計ポイントを算出する。計算式:
[非表示合計ポイント]=
[非表示ドットポイント計]×[非表示ドットポイント]
+[非表示線カウント(合計値)]×[接地線ポイント]
+[非表示点カウント(合計値)]×[接地点ポイント]。
【0092】
(1223) 1223の処理(減額費用算出)では、下記の式により、非表示ドットによる減額費用の合計を算出する。計算式:
[減額費用(合計)]=[非表示合計ポイント]×[ポイントの料金]。
【0093】
なお上記1222,1223の計算式では、図11のS6で取得した(1)〜(4)の値を使用する。上記減額費用(合計)を算出後、図11のS8へ移る。
【0094】
[課金マスタ表示端末DB107]
図13は、課金マスタ表示端末DB107のデータ例を示す。管理する項目として、(1)表示端末、(2)時間、(3)料金、を有する。(1)は、表示端末115を特定する管理番号である。(2)は、料金が変わるタイミングの時間(時分秒形式で24時間表示)を設定する。(3)は、1秒間の料金(円)を設定する。
【0095】
[課金マスタ減算ポイントDB108]
図14は、課金マスタ減算ポイントDB108のデータ例を示す。管理する項目として、(1)広告掲載管理番号、(2)非表示ドットポイント、(3)接地線ポイント、(4)接地点ポイント、(5)ポイントの料金、を有する。(1)は掲載する広告の管理番号(登録を行った日付と登録順)である。(2)は、非表示ドットに対するポイントを設定する。(3)は、非表示ドットが隣接する線(接地線)に対するポイントを設定する。(4)は、非表示ドットが隣接する点(接地点)に対するポイントを設定する。(5)は、1ポイントの料金(円)を設定する。
【0096】
[接地線・点計算原理]
図17は、前述の非表示ドットの接地線・接地点のポイントの計算(カウント)の原理及び例を示す。以下の原則1〜原則4を有する。図17(a)等は、それぞれ表示エリアのドット領域の表示(白)/非表示(黒)の状態を示す。
【0097】
原則1: 接地線・接地点のカウントにおいては、2つ以上の非表示ドットが接地している線・点をカウントする。(例1)(a)のように、2つのドット(非表示ドット)が接地している場合、接地線・接地点をカウントする。(例2)(b)のように、非表示ドットが接地していない場合、接地線・接地点のカウントは0となる。
【0098】
原則2: 接地線・接地点については、接地している部分を1回のみカウントする。(例)(a)のように、上下の非表示ドットが接地している場合、接地線の数は1とする。接地点の数は2とする。
【0099】
原則3: 接地線・接地点については、上下のドットが接地している場合、上のドットのポイントとしてカウントし、下のドットはカウントしない。(例)(a)のように、上下の非表示ドットが接地している場合、接地線は、上のドットで1をカウントし、下のドットでは0とする。
【0100】
原則4: 接地線・接地点については、左右のドットが接地している場合、左のドットのポイントとしてカウントし、右のドットはカウントしない。(例)(c)のように、左右の非表示ドットが接地している場合、接地線は、左のドットで1をカウントし、右のドットでは0とする。
【0101】
図17(d)〜(k)は、接地線・接地点のカウント例のためのドット領域状態例を示す。減算ポイントの例として、非表示:5,接地線:3,接地点:1の場合とする。
【0102】
(d)の例では、非表示ドット(数)=9,接地線(数)=8,接地点(数)=16であり、合計ポイント=85(9×5+8×3+16×1=85)である。同様に、(e)では、非表示ドット=13,接地線=8,接地点=8,合計ポイント=97である。(f)では、非表示ドット=19,接地線=0,接地点=16,合計ポイント=111である。(g)では、非表示ドット=9,接地線=0,接地点=8,合計ポイント=53である。(h)では、非表示ドット=18,接地線=16,接地点=26,合計ポイント=164である。(i)では、非表示ドット=18,接地線=17,接地点=18,合計ポイント=159である。(j)では、非表示ドット=41,接地線=64,接地点=40,合計ポイント=437である。(k)では、非表示ドット=41,接地線=68,接地点=51,合計ポイント=460である。
【0103】
[効果等]
以上説明したように、本実施の形態によれば、広告掲載管理システム102等において、広告表示全体を対象とした課金だけでなく、広告表示の一部が不良の場合にも、それを考慮した適切な課金を実現できる。特に、広告全体表示のみの価値基準だけでなく、広告表示内容の部分単位ごとに価値(ポイント)を付け、部分(ドット等)ごとの状態に応じた課金ができる。例えば表示端末115の一部が故障した際、実際に広告情報が表示された部分に対してのみ広告料金を徴収することが可能となる。
【0104】
また例えば、1台の表示端末115(その表示エリア)において、同時に複数の広告情報を画面分割などの形で表示する場合(例えば図15)に、当該画面分割の部分ごとに価値を付け、当該分割部分ごとの表示の実績による広告料金の徴収が可能となる。
【0105】
また例えば、複数台の表示端末115(図18)において、同時に広告情報を表示する場合に、1台の表示端末115(その表示エリア)の単位ごとに同様に価値を付け、当該表示端末115部分ごとの表示の実績による広告料金の徴収が可能となる。
【0106】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明は、デジタルサイネージ、広告掲載管理システム等に利用可能である。
【符号の説明】
【0108】
101…広告掲載管理サーバ、102…広告掲載管理システム、103…掲載予定管理DB、104…表示エリア区分DB、105…掲載実績管理DB、106…表示端末状態管理DB、107…課金マスタ表示端末DB、108…課金マスタ減算ポイントDB、109…広告掲載情報登録処理部、110…広告掲載実績登録処理部、111…ネットワーク、112…表示端末状態登録処理部、113…料金計算処理部(表示実績反映)、114…ポイント設定処理部、115…表示端末、116…広告表示システム、117…広告切替処理部、118…表示管理システム、119…表示状態確認処理部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータの情報処理を用いて、表示端末への広告情報の掲載を管理し、掲載に応じた課金の処理を行う広告掲載課金システムであって、
前記表示端末で掲載する対象の広告情報を登録し、当該広告情報の表示の区分による部分単位を管理する処理を行う第1の処理部と、
前記表示端末での前記広告情報の掲載の実績を示す実績情報を前記表示端末から取得する第2の処理部と、
前記表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとの表示状態を示す状態情報を前記表示端末から取得する第3の処理部と、
前記課金用の情報として、表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理する第4の処理部と、
前記課金用の情報として、前記表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定する第5の処理部と、
上記第1〜第5の処理部で管理する実績情報、状態情報、料金、及びポイントを含む情報を用いて、前記表示端末での対象の広告情報の表示における一部が不良ないし非表示の場合に、前記基本的な料金から、当該一部に相当する部分単位の分のポイントを減算して、当該課金の料金を計算する処理を行う第6の処理部と、を有すること、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項2】
請求項1記載の広告掲載課金システムにおいて、
前記第6の処理部では、前記表示端末の表示エリアの一部が前記不良ないし非表示の場合に、当該一部に相当する各々の部分単位における接地の状態を判定し、当該接地の線や点の数に応じて減算を行う計算式で前記課金の料金を計算すること、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項3】
請求項1記載の広告掲載課金システムにおいて、
前記第1の処理部は、前記広告情報の表示の区分による部分単位として、前記表示端末の表示エリアのドット単位もしくはドット集まり単位を管理すること、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項4】
請求項1記載の広告掲載課金システムにおいて、
前記第1の処理部は、複数の表示端末における前記広告情報の掲載を管理し、
前記第2の処理部は、前記複数の表示端末での前記広告情報の掲載の実績を示す実績情報を取得し、
前記第3の処理部は、前記複数の表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとの表示状態を示す状態情報を取得し、
前記第4の処理部は、前記複数の表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理し、
前記第5の処理部は、前記複数の表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定し、
前記第6の処理部は、上記第1〜第5の処理部で管理する情報を用いて、前記複数の表示端末での対象の広告情報の表示における一部の表示端末が不良ないし非表示の場合に、前記基本的な料金から、当該一部に相当する表示端末の部分単位の分のポイントを減算して、当該課金の料金を計算する処理を行うこと、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項5】
請求項1記載の広告掲載課金システムにおいて、
前記表示端末は、
当該表示端末での前記広告情報の表示の開始、終了を含む表示の切り替えを行う際に、当該広告情報の表示の実績情報を取得して、前記第2の処理部へ送信する処理を行う第1の機能と、
当該表示端末での表示エリアの部分単位ごとの表示状態を取得して前記第3の処理部へ送信する第2の機能と、を有すること、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項6】
コンピュータの情報処理を用いて、表示端末への広告情報の掲載を管理し、掲載に応じた課金の処理を行う広告掲載課金方法であって、
前記表示端末で掲載する対象の広告情報を登録し、当該広告情報の表示の区分による部分単位を管理する処理を行う第1の処理ステップと、
前記表示端末での前記広告情報の掲載の実績を示す実績情報を前記表示端末から取得する第2の処理ステップと、
前記表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとの表示状態を示す状態情報を前記表示端末から取得する第3の処理ステップと、
前記課金用の情報として、表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理する第4の処理ステップと、
前記課金用の情報として、前記表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定する第5の処理ステップと、
上記第1〜第5の処理ステップで管理する実績情報、状態情報、料金、及びポイントを含む情報を用いて、前記表示端末での対象の広告情報の表示における一部が不良ないし非表示の場合に、前記基本的な料金から、当該一部に相当する部分単位の分のポイントを減算して、当該課金の料金を計算する処理を行う第6の処理ステップと、を有すること、を特徴とする広告掲載課金方法。
【請求項1】
コンピュータの情報処理を用いて、表示端末への広告情報の掲載を管理し、掲載に応じた課金の処理を行う広告掲載課金システムであって、
前記表示端末で掲載する対象の広告情報を登録し、当該広告情報の表示の区分による部分単位を管理する処理を行う第1の処理部と、
前記表示端末での前記広告情報の掲載の実績を示す実績情報を前記表示端末から取得する第2の処理部と、
前記表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとの表示状態を示す状態情報を前記表示端末から取得する第3の処理部と、
前記課金用の情報として、表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理する第4の処理部と、
前記課金用の情報として、前記表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定する第5の処理部と、
上記第1〜第5の処理部で管理する実績情報、状態情報、料金、及びポイントを含む情報を用いて、前記表示端末での対象の広告情報の表示における一部が不良ないし非表示の場合に、前記基本的な料金から、当該一部に相当する部分単位の分のポイントを減算して、当該課金の料金を計算する処理を行う第6の処理部と、を有すること、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項2】
請求項1記載の広告掲載課金システムにおいて、
前記第6の処理部では、前記表示端末の表示エリアの一部が前記不良ないし非表示の場合に、当該一部に相当する各々の部分単位における接地の状態を判定し、当該接地の線や点の数に応じて減算を行う計算式で前記課金の料金を計算すること、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項3】
請求項1記載の広告掲載課金システムにおいて、
前記第1の処理部は、前記広告情報の表示の区分による部分単位として、前記表示端末の表示エリアのドット単位もしくはドット集まり単位を管理すること、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項4】
請求項1記載の広告掲載課金システムにおいて、
前記第1の処理部は、複数の表示端末における前記広告情報の掲載を管理し、
前記第2の処理部は、前記複数の表示端末での前記広告情報の掲載の実績を示す実績情報を取得し、
前記第3の処理部は、前記複数の表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとの表示状態を示す状態情報を取得し、
前記第4の処理部は、前記複数の表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理し、
前記第5の処理部は、前記複数の表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定し、
前記第6の処理部は、上記第1〜第5の処理部で管理する情報を用いて、前記複数の表示端末での対象の広告情報の表示における一部の表示端末が不良ないし非表示の場合に、前記基本的な料金から、当該一部に相当する表示端末の部分単位の分のポイントを減算して、当該課金の料金を計算する処理を行うこと、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項5】
請求項1記載の広告掲載課金システムにおいて、
前記表示端末は、
当該表示端末での前記広告情報の表示の開始、終了を含む表示の切り替えを行う際に、当該広告情報の表示の実績情報を取得して、前記第2の処理部へ送信する処理を行う第1の機能と、
当該表示端末での表示エリアの部分単位ごとの表示状態を取得して前記第3の処理部へ送信する第2の機能と、を有すること、を特徴とする広告掲載課金システム。
【請求項6】
コンピュータの情報処理を用いて、表示端末への広告情報の掲載を管理し、掲載に応じた課金の処理を行う広告掲載課金方法であって、
前記表示端末で掲載する対象の広告情報を登録し、当該広告情報の表示の区分による部分単位を管理する処理を行う第1の処理ステップと、
前記表示端末での前記広告情報の掲載の実績を示す実績情報を前記表示端末から取得する第2の処理ステップと、
前記表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとの表示状態を示す状態情報を前記表示端末から取得する第3の処理ステップと、
前記課金用の情報として、表示端末及び時間に応じた基本的な料金の情報を管理する第4の処理ステップと、
前記課金用の情報として、前記表示端末での前記広告情報の表示の部分単位ごとに価値のポイントの情報を設定する第5の処理ステップと、
上記第1〜第5の処理ステップで管理する実績情報、状態情報、料金、及びポイントを含む情報を用いて、前記表示端末での対象の広告情報の表示における一部が不良ないし非表示の場合に、前記基本的な料金から、当該一部に相当する部分単位の分のポイントを減算して、当該課金の料金を計算する処理を行う第6の処理ステップと、を有すること、を特徴とする広告掲載課金方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−25348(P2013−25348A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156349(P2011−156349)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000233491)株式会社日立システムズ (394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000233491)株式会社日立システムズ (394)
【Fターム(参考)】
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