広告配信システム
【課題】
広告提供者および広告製作者は広告宣伝効果を確認することができ、通信事業者は、通信の多い時間帯の大容量データ通信を避け、通信の少ない時間帯のデータ通信収益を上げることができ、ユーザーは趣味趣向に即した内容の広告をユーザーが視聴可能なときに視聴ができる、高い広告宣伝効果を発揮する広告配信システムを提供すること。
【解決手段】
広告会社サーバ2と、通信会社サーバ3と、通信ネットワーク5とユーザー端末6を有し、ユーザー端末6へ広告コンテンツ情報を配信し、広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果入力情報により入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバ2へフィードバックさせる広告配信システム1。
広告提供者および広告製作者は広告宣伝効果を確認することができ、通信事業者は、通信の多い時間帯の大容量データ通信を避け、通信の少ない時間帯のデータ通信収益を上げることができ、ユーザーは趣味趣向に即した内容の広告をユーザーが視聴可能なときに視聴ができる、高い広告宣伝効果を発揮する広告配信システムを提供すること。
【解決手段】
広告会社サーバ2と、通信会社サーバ3と、通信ネットワーク5とユーザー端末6を有し、ユーザー端末6へ広告コンテンツ情報を配信し、広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果入力情報により入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバ2へフィードバックさせる広告配信システム1。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーの購買行動を促進させるための広告コンテンツ情報を配信するシステムに関するものであり、特に、携帯電話、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ等の個人ユーザー向けの端末に、高い宣伝広告効果が発揮される広告コンテンツを配信するためのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、電子メールを用いて広告コンテンツ情報を携帯端末に配信することは行われてきている。この広告コンテンツ情報の配信は、電子メール等の手段により、サーバから一斉に全てのユーザー端末に配信するものであった。この広告の提供の手法を、消費者側から見れば、本人の生活スタイルに関係なく広告コンテンツ情報が配信される結果、必ずしも趣味趣向に即した広告を受け取れないという現状があった。また、消費者が視聴したい時間帯に広告を視聴できるとはいえず、特に、消費者が地下鉄に乗っているときのように比較的広告を視聴しやすい状況であったとしても、ユーザー端末がオフライン状態であるために広告が取り寄せられないという問題があった。さらに、消費者にとって、広告を視聴することに対する強い動機付けは少ないという現状があった。
他方、広告主や広告コンテンツ製作者たる広告会社側からは、配信した広告の視聴率を向上させたいという要望がある。また、ユーザーが視聴したか否かを確認したり、配信した広告の効果を確認して、次回以降の広告製作や広告配信に役立てたいという要請がある。
さらに、広告コンテンツ情報をユーザー端末に伝達する通信ネットワークの提供者たる通信事業者や放送事業者からは、通信量の多い時間帯に一度に複数かつ大容量のデータが配信されることは回線の混雑を招くためできるだけ回避したく、反対に通信量の少ない時間帯に回線を利用させて一日の通信データ量の安定化を図ったり、終日、通信・放送ネットワークを利用させることにより、利用可能な周波数帯を安定的かつ最大限に利用させたいという要請がある。
【0003】
特許文献1に開示されているのは、広告コンテンツ情報配信システムに関する技術であり、移動端末の位置登録情報及び基地局の配置場所情報を広告配信サーバに集め、POSにおいて販売店における購買情報と時刻情報を修習して広告配信サーバへ送信することにより、端末保持者の位置情報、購買情報、時刻情報に基づいて広告配信をするシステムに関するものである。このシステムによれば、ユーザーの志向に即した情報を配信することはできるかもしれないが、上述した課題を解決するための広告配信システムとはいえない。また、特許文献2に開示されているのは、広告配信システムに関する技術であるが、携帯端末からURLが含まれている広告画像を受信し、広告画像からURLを抽出し、表示部や音声処理部に関連する情報を付加情報として再生し、抽出されたURLと、付加情報とによい広告配信装置からメディアデータを含む広告データを受信し、受信された広告データを表示するシステムに関するものである。このシステムによればURLから新たな情報を提供する広告配信システムは提供できるかもしれないが、上述した課題を解決するための広告配信システムとはいえない。
【特許文献1】特開2010−141545号公報
【特許文献2】特開2010−170426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本願発明は、ユーザーが自己の端末で好きな時間に広告を視聴することができ、広告主や広告会社は視聴率や広告視聴後のユーザーの感想を知ることができ、通信事業者、放送事業者が安定的に通信・放送ネットワークを利用させることのできる広告配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の広告配信システムは、広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に提供する広告配信システムであって、広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、前記ユーザー端末は前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段と、前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報、広告コンテンツ情報を特定する情報を前記広告会社サーバに伝達する手段を有し、前記広告会社データベースよりユーザー端末にダウンロードされた広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を前記広告会社サーバへフィードバック送信することを特徴とする広告配信システム。
【0006】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に提供する広告配信システムであって、広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、前記広告会社サーバまたは通信会社サーバは前記広告データベースに蓄積された前記広告コンテンツ情報を、前記通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告コンテンツ情報配信手段を有し、前記ユーザー端末は前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報と、広告コンテンツ情報を特定する情報を前記広告会社サーバに伝達する手段を有し、
前記広告会社サーバより前記ユーザー端末に配信された広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバへフィードバック送信させることを特徴とする。
【0007】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に配信する広告配信システムであって、広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある暗号化された広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、第1の通信ネットワークと、第2の通信ネットワークと前記第1および第2の通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、前記広告会社サーバまたは通信会社サーバは前記暗号化された広告コンテンツ情報を、前記第1の通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告コンテンツ情報配信手段と、前記暗号化された広告コンテンツ情報を復元するための広告コンテンツ情報に対応する広告認証キーを、前記第2の通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告認証キー配信手段を有し、
前記ユーザー端末は前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された前記広告IDと前記広告認証キーを照合する広告認証キー照合手段と、前記広告認証キー照合手段により前記広告コンテンツ情報と前記広告認証キーが適合することを条件に前記広告コンテンツ情報を再生可能に復元する手段と、前記広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるためのアンケート結果入力情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報と、広告コンテンツ情報を特定する情報を広告会社サーバに伝達する手段を有し、前記広告会社よりユーザー端末に配信された広告コンテンツ情報をユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバへフィードバック送信させることを特徴とする。
【0008】
前記第1の通信ネットワークは放送ネットワークであり、前記第2の通信ネットワークは双方向型通信ネットワークであることを特徴とする。
【0009】
前記アンケート結果情報入力誘導手段は、広告コンテンツ情報再生後一定時間入力表示情報を表示する手段とし、広告コンテンツ情報再生後一定時間内にアンケート結果情報を入力可能としたことを特徴とする。
【0010】
ユーザー端末には、所定日時または所定時に前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段を動作させるアクセス日時制御手段が格納され、所定のアクセス日時またはアクセス時に前記ユーザー端末が広告データベースにアクセスすることを特徴とする。
【0011】
前記広告コンテンツ情報配信手段は、所定日時または所定時に広告コンテンツ情報配信手段を動作させる配信日時制御手段を有し、前記配信日時制御手段により所定の配信日時または配信時に前記広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末へ配信することを特徴とする。
【0012】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された前記契約者IDの課金テーブルから割引料を減算する減算手段を有し、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応する課金テーブルに課金される通信料から割引料を減額することを特徴とする。
【0013】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数未満であることを条件として、前記ユーザー端末と対応する契約者IDに対応する課金テーブルへ所定の通信料を課金する課金手段を有し、アンケート結果情報をフィードバックした回数が所定回数に満たなかったユーザー端末に対応する課金テーブルに所定の通信料を課金することを特徴とする。
【0014】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数以上であることを条件として、所定の通信料から割引料を減算する減算手段と、前記ユーザー端末と対応する契約者IDに対応する課金テーブルへ所定の通信料から割引料を減算した通信料を課金する課金手段を有し、アンケート結果情報をフィードバックした回数が所定回数に満たなかったユーザー端末に対応する課金テーブルに所定の通信料を課金する手段を有することを特徴とする。
【0015】
契約者IDに対応する前記課金テーブルおよび寄付金テーブルへの前記割引料の分配割合を設定する割合設定手段を有し、前記分配割合に応じた金額を、課金テーブルから減算するとともに前記分配割合に応じた金額を、寄付金テーブルへ加算することを特徴とする。
【0016】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能にある契約者IDに対応するポイントテーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された前記契約者IDのポイントテーブルにポイントを加算する手段を有し、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応するポイントテーブルに所定のポイントを加算することを特徴とする。
【0017】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な前記契約者IDに対応するポイントテーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数以上であることを条件として、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応するポイントテーブルに所定のポイントを加算することを特徴とする。
【0018】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な契約者属性データが蓄積されてなる契約者属性データベースを有し、前記広告コンテンツ情報に関連づけられる配信希望属性データと契約者属性データベースに蓄積された契約者属性データとを照合するユーザー属性照合手段を有し、前記通信会社サーバは前記ユーザー属性照合手段により前記配信希望属性データと前記契約者属性データが一致した者のユーザー端末に広告コンテンツ情報を配信することを特徴とする。
【0019】
前記広告会社サーバは、アンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベースを有し、ユーザー端末より伝達されたアンケート結果情報を受信するアンケート結果情報受信手段と、受信した前記アンケート結果情報を選択肢毎に点数に換算するアンケート結果演算手段と、前記アンケート結果演算手段により点数化されたアンケート結果情報と前記広告コンテンツ情報を特定する広告IDを関連づけて蓄積する手段を有することを特徴とする。
【0020】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの詳細情報・購入情報を含む電子商取引サイトデータが蓄積されてなる電子商取引サイトデータベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応する電子商取引ウェブサイトにアクセスするアクセス手段を有することを特徴とする。
【0021】
前記広告コンテンツ情報は、前記電子商取引ウェブサイトのURL情報を含んでいることを特徴とする。
【0022】
前記広告会社サーバは、前記ユーザー端末から前記電子商取引サイトを通じて入力される商品またはサービス購入情報と、前記ユーザー端末に対応する前記契約者属性データとを広告主サーバに送信する手段を有することを特徴とする。
【0023】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの商品サンプル応募データが蓄積されてなるサンプル応募データベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応するサンプル応募データベースにアクセスしてサンプルを要求する手段を有し、前記広告会社サーバは、前記要求されたサンプルデータと前記ユーザー端末に対応する前記契約者属性データとを広告主サーバに送信する手段を有することを特徴とする。
【0024】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの割引クーポンデータが蓄積されてなる割引クーポンサイトデータベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応する割引クーポンデータベースにアクセスするアクセス手段と、前記割引クーポンデータを取得する手段を有することを特徴とする。
【0025】
前記ユーザー端末において前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、前記ユーザー端末において蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段により入力されたアンケート結果情報を前記広告会社サーバに伝達する手段は、前記ユーザー端末に格納されてなるアプリケーションソフトウェアにより動作することを特徴とする。
【0026】
前記ユーザー端末において前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段は、前記ユーザー端末に格納されてなるアプリケーションソフトウェアにより動作することを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
上述の如き、本発明の広告配信システムによれば、広告会社は広告配信対象のユーザーを絞りこんで的確な広告配信ができるとともに、ユーザーが実際に配信した広告を視聴したかどうかの確認と、ユーザーによるアンケート結果情報を得ることができる。また配信会社、放送事業者等の通信事業者は、ネットワークの空いている時間帯を有効に活用することができる。さらにユーザーは広告を視聴することにより自己が支払うはずの通信料を減額させることができ、ユーザーへ広告視聴へ動機付けを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す広告配信システムの全体模式図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の広告配信システムにおける広告配信に関するフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態の広告配信システムにおける課金に関するフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態の広告配信システムにおける広告視聴アンケート結果を蓄積および解析するマーケティングに関するフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す広告配信システムの全体模式図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の広告配信システムにおける広告放送に関するフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態の広告配信システムにおける課金に関するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態の広告配信システムにおけるマーケティングに関するフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施の形態の広告配信システムの全体模式図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の広告配信システムにおけるECサイトフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施の形態の広告配信システムにおけるECサイト課金フローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施の形態の広告配信システムの変形例を示す全体模式図である。
【図13】本発明の広告配信システムの照合手段における照合テーブルの例である。
【図14】本発明のユーザー端末6のモニターに表示される画面の例である。
【図15】本発明の広告配信システムの他の態様のシステム全体模式図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態の広告配信システムの全体模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本願発明の実施の形態を図に即して説明する。本願発明は、広告会社より提供される広告を通信事業者のネットワークを通じてユーザー端末6に提供し、これをユーザー端末6で再生させて、視聴確認を兼ねた視聴アンケート結果情報を広告会社へフィードバックさせるシステムである。
【0030】
(第1の実施の形態)
本願発明の第1の実施の形態は、広告コンテンツ情報が通信事業者、回線事業者等の通信会社の提供する双方向型ネットワークと呼ばれる通信ネットワーク5を利用して、ユーザー端末6に配信される態様の広告配信システム1である。広告配信システム1は、広告会社に設置される広告会社サーバ2およびこれに接続される機器、通信会社に設置される通信会社サーバ3およびこれに接続される通信機器、広告の視聴者たるユーザーが保有するユーザー端末6と通信会社サーバ3とユーザー端末6を繋ぐ、通信手段で構成された通信ネットワーク5等で構成される。広告コンテンツ情報は、広告会社サーバ2に接続されているデータベースに蓄積され広告会社サーバ2より、通信ネットワーク5を通じてユーザー端末6に配信され、ユーザー端末6に蓄積される。ユーザー端末6に蓄積された広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6の再生入力信号に基づいてモニター上に再生される。その後、アンケート結果情報の入力を誘導する手段により、アンケート入力表示情報が表示される。アンケート結果情報が入力されると、このアンケート結果情報が通信ネットワーク5を通じて広告会社サーバ2にフィードバック送信されマーケティングデータベース22に蓄積される。また、アンケート結果情報提供に対する特典として通信会社がユーザーに課金する回線利用料としての通信料が減額されるようになっている。
【0031】
(システム構成)
広告会社サーバ2は、CPU等の演算装置、RAM等の記憶装置、情報を伝達する伝達装置、情報を受信する受信装置を備えている。広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態に、広告主や広告製作会社から提供される広告コンテンツ情報が蓄積される広告データベース21が構築されている。この広告データベース21に蓄積される広告コンテンツ情報は、広告、コマーシャル、コマーシャルメッセージ(CM)とも呼ばれる、商品やサービスの広告宣伝コンテンツを内容とする文字データ、図画データ、動画データ、音声データ、動画データと音声データが一体化されたイメージデータ等からなり、配信先のユーザー端末6において再生可能な広告コンテンツ情報である。本実施の形態においては、広告コンテンツ情報は、数秒〜数分程度の動画・音声コンテンツである。この広告コンテンツ情報には、広告コンテンツ情報を特定するための広告コンテンツ情報毎に異なる広告IDが付与されている。
【0032】
また、広告会社サーバ2には、ユーザー端末6から伝達される広告コンテンツ情報のアンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベース22が構築されている。このマーケティングデータベース22には、ユーザー端末6から送られるアンケート結果情報が随時蓄積されるようになっている。
【0033】
広告会社サーバ2には、広告データベース21より広告コンテンツ情報を抽出する抽出手段、広告コンテンツ情報を所定の配信日時に配信するための配信日時を制御する配信日時制御手段が構築されている。また、広告会社サーバ2あるいは広告会社サーバ2と通信会社サーバ3の双方に接続されている契約者属性データベースにアクセスし、広告コンテンツ情報に対するマッチング条件により契約者属性データを抽出し、広告コンテンツ情報に対応するマッチング条件に一致するユーザーIDに対応するユーザー端末6を特定し当該ユーザー端末6を配信先に設定する手段を構築してもよい。これらの手段はCPUの制御により動作するようになっている。尚、配信希望属性データの条件は広告主サーバ9より提供される条件であってもよいし、図15に示すウェブサイト24上からユーザー自身により選択される条件でもよい。
【0034】
また、広告会社サーバ2には、ユーザー端末6から送られるアンケート結果情報を受信する受信手段と、アンケート結果情報の選択肢を点数化する手段が構築されCPUの制御により動作するようになっている。例えば、アンケート入力情報の選択肢が「○」「△」「×」の場合には、アンケート結果情報を受信した広告会社サーバ2のCPUは、広告ID毎に「○」「△」「×」の個数を蓄積し、分析手段は上記選択肢の個数を所定の変換式に基づいて点数に変換し(例えば「○」=10ポイント、「△」=5ポイント、「×」=1ポイント)広告IDに対応する広告コンテンツ情報や広告コンテンツ情報のタイトルをポイントの大きいものから小さいものへ順位付けする等のマーケティング分析を行う。また、この順位付けの結果を一覧化する手段、この一覧をウェブサイト24に掲載する手段を構築してよいし、広告主がそれぞれの端末からIDとパスワードを入力して、マーケティングデータベース22にアクセスすることでこの一覧を閲覧可能としてもよい。また、広告会社サーバ2のCPUは、分析手段によりマーケティングデータベース22を分析し、配信する広告コンテンツ情報に対応する契約者属性データへのマッチング条件を外したり、条件を付加するようにしてもよい。例えば、ある商品の広告である広告A1を視聴したユーザー群にのみ、広告A1の続編である広告A2を配信するというさらなる条件を付加するようにプログラムを構築してもよいし、あるサービスの広告である広告A3について「○」のアンケート結果を入力したユーザー群にのみ、広告A3の長編版の広告A4を配信するというさらなる条件を付加するプログラムを構築してもよい。
【0035】
次に通信会社サーバ3について説明する。通信会社サーバ3は、少なくともプロバイダ機能を有し広告会社サーバ2から提供される広告コンテンツ情報を、通信ネットワーク5を通じてユーザー端末6に配信する手段を有している。
【0036】
また、通信会社サーバ3には、通信会社がユーザーより徴収する通信料データを蓄積する通信料課金データベース31が情報伝達可能に構築されており契約者ID毎に課金テーブルが構築されている。通信会社サーバ3には、ユーザーIDに対応する課金テーブルに対して、従来通り、通信時間や通信データ量に応じて通信料(通信ネットワーク利用料)の算出と課金を行う課金手段に、ユーザー端末6からのアンケート結果情報のフィードバック送信があったことを条件として、割引料を算出する手段と通信料から割引料を減算する手段を付加し、課金手段は、通信料から割引料を減算した額を、課金テーブルに課金するようになっている。
【0037】
また、通信料から割引料を減算することに替えて、ポイント加算データベース(不図示)を設け、割引料を商品やサービスの購買ポイントとして利用可能なポイントに換算するシステムとする場合には、契約者IDに対応するポイントテーブルを設け、ユーザー端末6からのアンケート結果情報のフィードバック送信があったことを条件として、所定の特典ポイントを算出する手段と、ユーザーIDに対応する契約者IDのポイントテーブルに対して特典ポイントを加算する演算を行う手段が付加されている。また、後述のECサイトフローで述べるように、この特典ポイントは、商品の購入代金に充当することができるようになっており、ユーザーからの利用ポイント値の入力に応じて特典ポイントを減算する演算を行う手段も付加されている。
【0038】
また、この実施例において、上述のように広告会社サーバ2あるいは通信会社サーバ3から接続可能な状態にある、通信サービス契約時やユーザー登録時等にユーザーから提供される年齢、性別、居住地等ユーザーに関する種々の属性情報である契約者属性データが蓄積される契約者属性データベース32は、通信会社サーバ側に構築されているが、契約者属性データベース32と、通信料課金データベース31、ポイント加算データベースを何処に設けるかの選択は自由であり広告会社サーバ2側に設けてもよい。同時に、配信日時制御手段、照合手段、配信手段を何処に設けるかの選択は自由であり通信会社サーバ3側に構築してもよいし、広告会社サーバ2側に構築してもよい。
【0039】
通信ネットワーク5は、通信事業者、回線事業者等の通信会社が提供している既存の通信ネットワークであって、各地域に設置されている基地局および中継局と、ユーザー端末6との間で通信をするアンテナ局とからなり、IEEE 802.11方式またはIMT-2000方式あるいは、その他の通信方式を用いて、配信対象であるユーザー端末6を特定するユーザーID(例えばアドレスや端末番号)よりユーザー端末6を検索し、該当するユーザー端末6に広告会社サーバ3より提供される広告コンテンツ情報を配信するようになっている。
【0040】
次にユーザー端末6について説明する。ユーザー端末6は、スマートフォン等に代表される携帯電話端末61、タブレット型パーソナルコンピュータ62、携帯型ゲーム端末63、パーソナルコンピュータ64等の通信ネットワーク5と無線または有線により接続されてなる通信端末であり、ユーザー端末6を動作させるCPU、通信ネットワーク5を介して通信をする通信手段、配信された広告コンテンツ情報やプログラムを記憶する記憶手段、広告コンテンツ情報等を表示するモニター、アンケート結果情報を入力するキーボードやタッチパネル等の入力手段を備えてなる装置である。ユーザー端末6には、端末毎にユーザー端末6を特定するユーザー端末番号が付与されていて、この識別子に基づいて広告コンテンツ情報の配信がなされる。
【0041】
ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報配信の前段階において配信される広告コンテンツ情報を視聴させるためのアプリケーションソフトウェアがダウンロードされる。このアプリケーションソフトウェアは、通信ネットワーク5を通じて、広告コンテンツ情報が配信されるとこれを受信しメモリに蓄積させる受信手段、再生入力アイコン(ボタン)が押されることを入力信号として広告コンテンツ情報をモニター上に再生する再生手段、広告コンテンツ情報再生後から時間計測を開始し設定時間までアンケート結果情報を入力させる入力表示情報としての選択画像情報を表示させるアンケート入力誘導手段、設定時間内にアンケート結果情報の入力があったとき、受信再生した広告コンテンツを示す広告IDとアンケート結果情報とユーザーIDを広告会社サーバ2と通信会社サーバ3へフィードバック送信する送信手段と、ユーザー端末6のモニターに表示されるアプリケーションソフトウェア起動アイコン(ボタン)画像情報、再生起動アイコン(ボタン)画像情報、アンケート入力情報を入力させる例えば「○」「△」「×」や「好き」「普通」「嫌い」、「良い」「ふつう」「悪い」等の選択画像情報を含み、これらのアイコンが制御動作スタートボタンとして機能するようになっている。
【0042】
選択画像情報から「○」「△」「×」の画像表示部分をタッチ入力されることにより、送信手段が起動し、選んだ記号を示すアンケート結果情報が通信データ化され(例えば「○」は00、「△」は01、「×」は11の記号とする。)ユーザーID、広告IDと関連づけて広告会社サーバおよび通信会社サーバに送信される。尚、アンケート入力情報の内容は他の選択入力画面や、好感度数値をテンキーにより(例えば、1〜5の数値)入力させるように誘導する内容であってもよい。
【0043】
また、この実施例の変形例として、アンケート入力情報を入力させる選択画像情報はアプリケーションソフトウェアをユーザー端末6にダウンロードさせておくのではなく、選択画像情報を広告コンテンツ情報に繋がる一体のコンテンツ情報として広告データベースに蓄積し、これをユーザー端末6に配信し蓄積させるようにしてもよい。
【0044】
このシステム1に用いられるユーザー端末番号、このシステム1に加入するときにユーザーに付与されるユーザーID、通信会社や放送会社が契約者を特定するための契約者IDは互いに紐付けることが可能になっており、いずれのIDからも個人を特定することができるようになっている。これらのユーザー端末番号、契約者ID、ユーザーIDは同じ識別子であってもよいし、異なる識別子を紐付ける手段により紐付けるようにしてもよい。
【0045】
(制御フロー)
広告配信システム1の制御動作について、図2〜図4に示すフローチャートを参照して説明する。広告配信システム1の制御動作は、広告会社サーバ2により広告データベース21に蓄積された広告コンテンツ情報が、通信会社の通信ネットワーク5を通じて広告コンテンツ情報をユーザー端末6に配信される広告配信フローと、ユーザー端末6よりアンケート結果情報が入力されたことをスタートとして通信会社がユーザーに課金する通信料が減額される課金フローと、ユーザー端末6よりアンケート結果情報が入力されたことをスタートとしてアンケート結果情報をマーケティングデータベースに蓄積するとともに分析するマーケティングフローとで構成されている。
【0046】
図2に基づいて、広告配信フローを説明する。時計装置と連動する配信日時制御手段により、配信時刻(例えば、時計装置が午前4時を計測したとき)に配信動作が開始する(S1)。広告会社サーバ2あるいは通信会社サーバ3に設けられた照合手段により、配信するべき広告コンテンツと関連づけられている配信希望属性データと契約者属性データベース32に蓄積されている契約者属性データを照合し、照合条件が一致するユーザーIDを抽出し、該ユーザーIDに対応するユーザー端末6に広告コンテンツを配信する(S2)。例えば、図13の照合テーブルに示すように、配信希望属者属性データに対応する条件と、ユーザー毎に蓄積されている契約者属性データの要素との一致不一致が照合され、条件1〜Xを満たすユーザーIDを抽出し、ユーザー端末6を特定する。通信会社サーバ3は、通信ネットワーク5を通じてユーザーID(001)に対応するユーザー端末6に広告コンテンツ情報を配信する。
【0047】
ユーザー端末6は、広告会社サーバ2より提供され通信ネットワーク5を通じて配信された広告コンテンツ情報を受信手段により受信し、ユーザー端末6のメモリに蓄積する(S3)。再生起動(ボタン)のタッチ入力をスタート信号として(S4)、ユーザー端末6のメモリに蓄積されている広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6のモニター上に再生される(S5)。アンケート結果情報入力誘導手段は、広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートとして設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間の間モニター上に選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)を表示する。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合(S6)、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。また、課金手段が通信会社サーバ3側にあるときには、アンケート結果情報が入力されたことを示す情報としてユーザー端末番号またはユーザーIDを通信会社サーバ3にフィードバック送信するようになっている(S7)。尚、選択画像情報が表示されている間にアンケート結果情報の入力がされない場合には、画像表示は終了しアンケート結果情報は入力不可となる。また、一度アンケート結果情報が入力された広告コンテンツ情報に対応する選択画像情報は再度表示されないように制御プログラムを組んでもよい。
【0048】
尚、この広告配信フローにおいて、広告コンテンツ情報の配信日時または配信時刻は任意に設定することができるが、望ましくは通信ネットワーク5の空いている時間帯(例えば、真夜中〜明け方)に配信するプログラムが組まれる。これにより通信ネットワーク5の利用のピーク時間帯を避けて通信を行うことができ、通信ネットワークへ多大な通信データ容量の負荷をかけるおそれがなく、通信ネットワーク5を終日有効活用できるからである。
【0049】
次に図3に基づいて、通信会社サーバ3によるユーザーへの通信料の課金フローについて説明する。広告配信フローにおいて、ユーザー端末6より通信会社サーバ3にアンケート結果情報が入力されたことを示すユーザー端末番号またはユーザーIDが送信されると、通信会社サーバ3はこのデータを受信する(S1)。このデータ受信があった場合には、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合が行われ(S2)、対応する契約者IDの課金テーブルから設定された減算率に基づく割引額が減算される(S3)。例えば、アンケート結果情報の提供1回につき、10円減額との減算率が定められている場合には、ユーザー端末6からデータを受信する毎に対応する契約者IDの課金テーブルに対してマイナス10円の減算処理がなされる。つまり、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合毎に課金額の減算処理が繰り返される。尚、課金手段が広告会社サーバ2側にある場合には広告会社サーバ2においてこの課金フローが動作する。
【0050】
また、上述した図3に示す課金フローに替えてあるいは課金フローに加えてポイント加算フローを設けた場合の通信会社サーバ3によるユーザーへのポイント加算のフローについて説明する。広告配信フローにおいて、ユーザー端末6より通信会社サーバ3にアンケート結果情報が入力されたことを示すユーザー端末番号またはユーザーIDが送信されると、通信会社サーバ3はこのデータを受信する。このデータ受信があった場合には、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合が行われ、ユーザーIDに対応する契約者IDのポイントテーブルに設定されたポイント数が加算される。例えば、アンケート結果情報の提供1回につき、1ポイント加算との加算率が定められている場合には、ユーザー端末6からデータを受信する毎に対応する契約者IDのポイントテーブルに対してプラス1ポイントの加算処理がなされる。つまり、ユーザーIDと契約者IDの照合毎にポイントの加算処理が繰り返される。尚、ポイント加算手段が広告会社サーバ2側にある場合には広告会社サーバ2においてこのポイント加算フローが動作する。
【0051】
次に図4に基づいて、マーケティングフローについて説明する。ユーザー端末6より広告会社サーバ2に、アンケート結果情報とユーザーIDが伝達されると、広告会社サーバ2はこのデータを受信する(S1)。広告会社サーバ2のCPUは、照合手段によりと広告IDとアンケート結果情報、ユーザーID等の受信データを照合手段により照合する(S2)。そして広告IDに関連づけてアンケート結果情報の選択肢(システム1の場合は、「○」「△」「×」)の数をマーケティングデータベースに蓄積する(S3)。この選択肢の数を点数換算率により点数化する(S4)。広告ID毎の点数により広告コンテンツ情報を順位付けする(S5)。順位付けの結果を一覧化して広告ランキングデータベースに蓄積して、ウェブサイト上に公開し(S6)、広告主サーバ9あるいは、ユーザー端末6等から閲覧可能とする。
【0052】
上述の如く、広告配信システム1が広告配信フロー、課金フロー、マーケティングフローを動作させることにより、広告会社は、ユーザーのターゲットを絞って広告配信をできるとともに、広告を視聴したユーザーが実際に広告を視聴したか確認することができるとともに、ユーザー自身が入力する正確なアンケート結果情報を得ることができる。また通信会社は、ネットワークの空いている時間帯を有効に利用することができる。さらにユーザーは、広告を視聴することにより、自己の通信会社に支払う通信料を減額させることができるためユーザーへの広告視聴への動機付けを得ることができる。
【0053】
(第2の実施の形態)
次に本願発明の第2の実施の形態である広告配信システム11について説明する。この広告配信システム11は、広告コンテンツ情報をユーザー端末6に提供する配信手段が、放送ネットワークである点において第1の実施の形態と相違する。
【0054】
すなわち、広告会社サーバ2より提供される広告コンテンツ情報が、放送ネットワーク8を通じてユーザー端末6に配信され、ユーザー端末6に蓄積され、これと並行して、広告会社サーバ2より提供される広告コンテンツ情報を復元する広告データ認証キーが通信ネットワーク5を通じてユーザー端末6に配信される。広告コンテンツ情報を特定する広告IDと広告データ認証キーが一致することを条件として、広告コンテンツ情報がユーザー端末6において再生可能に復元される。ユーザー端末6への再生入力により広告コンテンツ情報が再生され、アンケート結果情報入力誘導手段によりアンケート入力情報としての選択画像表示が表示される。アンケート結果情報が入力されると、このアンケート結果情報が通信ネットワーク5を通じて広告会社サーバ2にフィードバック送信されマーケティングデータベース22に蓄積される。また、アンケート結果情報のフィードバック送信があったことを示すユーザーIDが放送事業者サーバ7に伝達されるとユーザーIDに対応するユーザーの課金テーブルに放送事業者が課金する通信料(放送ネットワーク利用料)が減免されようになっている。
【0055】
(システム構成)
広告配信システム11は、広告会社に設置される広告会社サーバ2およびこれに接続される機器、通信会社サーバの一態様である放送事業者サーバ7およびこれに接続される機器、通信会社サーバ3およびこれに接続される機器、広告の視聴者たるユーザーが保有するユーザー端末6と、放送事業者サーバ7とユーザー端末6を繋ぐ、放送手段で構成された放送ネットワーク8(第1の通信ネットワーク)、通信会社サーバ3とユーザー端末6を繋ぐ、通信手段で構成された双方向通信型の通信ネットワーク5(第2の通信ネットワーク)とで構成される。尚、この実施例では、通信会社サーバ3と放送事業者サーバ7を個別に設けたがこれ等を共通のサーバとし、放送ネットワーク8と通信ネットワーク5の双方に接続するようにしてもよい。
【0056】
広告会社サーバ2は、CPU等の演算装置、RAM等の記憶装置、情報を伝達する伝達装置、情報を受信する受信装置を備えている。広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態に、広告依頼主や広告製作会社から提供される広告コンテンツ情報が蓄積される広告データベース21が構築されている。この広告データベース21に蓄積される広告コンテンツ情報は、コマーシャル、コマーシャルメッセージ(CM)とも呼ばれる、商品やサービスの広告宣伝コンテンツを内容とする文字データ、図画データ、動画データ、音声データ、動画データと音声データが一体化されたイメージデータ等であり、これらの広告コンテンツ情報は暗号化され広告放送ダウンロードファイル形式で蓄積されている。この広告放送ダウンロードファイルは、広告データ認証キーが適合されることにより再生可能な広告コンテンツ情報として復元されるようになっている。本実施の形態においては、広告コンテンツ情報は、数秒〜数分程度の動画・音声コンテンツである。この広告放送ダウンロードファイルには、広告コンテンツ情報を特定するための広告コンテンツ情報毎に異なる広告IDが付与されている。
【0057】
広告会社サーバ2には、広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態に、後述する視聴者からの広告コンテンツ情報のアンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベースが蓄積されている。このマーケティングデータベースには、ユーザー端末6から送られるアンケート結果情報が随時蓄積されて、必要に応じて広告会社サーバ2においてアンケート結果情報の各種分析が可能な状態になっている。蓄積されるアンケート結果情報と、分析手段の構成は広告配信システム1と同様であるので詳細な説明を省略する。
【0058】
広告会社サーバ2には、広告コンテンツ情報を所定の配信日時に配信するための配信日時を制御する配信日時制御手段、広告データベース21より広告コンテンツ情報を抽出する抽出手段、暗号化されている広告放送ダウンロードファイルを復元させるための広告データ認証キーを作成する広告認証キー作成手段が構築されている。
【0059】
広告会社サーバ2または通信会社サーバ3には、ユーザーから提供される年齢、性別、居住地等ユーザーに関する種々の情報である契約者属性が蓄積される契約者属性データベース32が構築されている、また広告会社サーバ2または通信会社サーバ3は、契約者属性データベース32と情報伝達可能な状態にあり、配信希望者属性データと契約者属性データを照合する照合手段、配信希望者属性データの条件に一致するユーザーIDに対応するユーザー端末6を特定し、特定されたユーザー端末6に広告会社サーバ2から伝達された広告認証キーの配信をする配信手段が構築されている。
【0060】
通信会社サーバ3には、通信会社がユーザーより徴収する通信料(通信ネットワーク利用料)に関するデータを蓄積する通信料課金データベース31が情報伝達可能に構築されており契約者ID毎に課金テーブルが構築されている。尚、通信料の課金手段は広告配信システム1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0061】
放送事業者サーバ7は、広告コンテンツ情報を、放送ネットワーク8すなわち放送波により通信する放送手段を備えている。放送ネットワーク8としては、例えば、UHF帯の特定の周波数帯域を利用した放送手段等が挙げられる。具体的には、ISDB−T式、DVB−H式、T−DMB式などのマルチメディア放送の方式が知られている。
【0062】
また、放送事業者サーバ7には、放送事業者がユーザーより徴収する通信料(放送ネットワーク利用料)課金データを蓄積する放送料課金データベース71が放送事業者サーバ7と情報伝達可能に構築されており契約者ID毎に課金テーブルが構築されている。放送事業者サーバ7は、契約者IDに対応する課金テーブルに対して、従来通りに特定期間単位の放送料の課金を行う。また、広告配信システム11においてユーザー端末6からのアンケート結果情報のフィードバック送信があったことを条件として通信料(放送ネットワーク利用料)の減額を行うようになっている。
【0063】
尚、契約者属性データベース32、72と、通信料課金データベース31、放送料課金データベース71を何処に設けるかの選択は自由である。同時に、配信日時制御手段、照合手段を何処に設けるかの選択は自由であり広告会社サーバ2側、通信会社サーバ3側に構築してもよい。
【0064】
ユーザー端末6は、スマートフォン等に代表される携帯電話端末61、タブレット型パーソナルコンピュータ62、携帯型ゲーム端末63、パーソナルコンピュータ64等の通信ネットワーク5と無線または有線により接続されてなる通信端末であり、放送波を受信できる機能を備えている。ユーザー端末6を動作させるCPU、通信ネットワーク5を介して広告認証キーを受信し、アンケート結果情報を送信する通信手段、放送波を通じて配信される広告コンテンツ情報を受信する放送波受信手段、配信された広告コンテンツ情報や手段を記憶する記憶手段、広告コンテンツ情報を表示するモニター、アンケート結果情報を入力するキーボードやタッチパネル板等の入力手段を備えてなる。
【0065】
ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報配信の前段階において、広告コンテンツ情報を視聴させるためのアプリケーションソフトウェアがダウンロードされる。このアプリケーションソフトウェアは、放送ネットワーク8を通じて広告放送ダウンロードファイルが配信されるとこれを受信しメモリに蓄積させる受信手段、広告認証キーが通信ネットワーク5を通じて配信されると広告認証キーと広告IDを適合させる適合手段、広告認証キーと広告IDの適合を条件として広告放送ダウンロードファイルより広告コンテンツ情報を復元する復元手段、再生入力アイコン(ボタン)が押されることにより広告コンテンツ情報をモニター上に再生する再生手段、広告コンテンツ情報再生後から時間計測を開始し設定時間までアンケート結果情報を入力させるための選択画像情報を表示させるアンケート入力誘導手段、設定時間内にアンケート結果情報の入力があったとき、受信再生した広告コンテンツを示すユーザーIDとアンケート結果情報とユーザーIDを広告会社サーバ2と放送事業者サーバ7へフィードバック送信させる送信手段と、ユーザー端末6のモニターに表示されるアプリケーションソフトウェア起動アイコン(ボタン)画像情報、再生起動アイコン(ボタン)画像情報、アンケート入力情報を入力させる例えば「○」「△」「×」等の選択画像情報を含み、これらのアイコンが制御動作スタートボタンとして機能するようになっている。
【0066】
また、この実施例の変形例として、アンケート入力情報を入力させる選択画像情報はアプリケーションソフトウェアをユーザー端末6にダウンロードさせておくのではなく、選択画像情報を広告コンテンツ情報に繋がる一体のコンテンツ情報として広告データベースに蓄積し、これをユーザー端末6に配信し蓄積させるようにしてもよい。
【0067】
(制御フロー)
広告配信システム11の制御動作について、図6〜図8のフローチャートを参照して説明する。広告配信システム11の制御動作は、広告会社サーバにより広告データベースに蓄積された広告放送ダウンロードファイルが、放送ネットワーク8を通じてユーザー端末6に配信されるとともに、通信会社の通信ネットワーク5を通じて暗号化された広告コンテンツ情報を再生させるための広告データ認証キーが配信され、広告コンテンツ情報がユーザー端末6において再生されるとともに、ユーザー端末6より入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバ2にフィードバック送信させる広告放送フローと、広告配信後にユーザー端末6よりアンケート結果情報の入力を示すユーザー端末番号またはユーザーIDを受信したことをスタートとして、放送事業者がユーザーの課金テーブルに課金する放送料を減免する課金フローと、ユーザー端末6より広告会社サーバ2にアンケート結果情報が伝達されるとアンケート結果情報をマーケティングデータベース22に蓄積するとともに分析するマーケティングフローとで構成されている。尚、これらのフローに加えて通信会社サーバがユーザーに課金する通信料が減額される通信会社とユーザー間の課金フローを構築してもよいが、この課金フローは、広告配信システム1における課金フローと同様であるため詳細な説明を省略する。また、第1の実施の形態の如く、ポイント加算フローを備えてもよい。
【0068】
図6に基づいて、広告放送フローを説明する。配信日時制御手段により、配信時刻(例えば、時計装置が午前4時を計測したとき)配信動作が開始する(S1)。広告データベース21より提供される暗号化された広告放送ダウンロードファイルは、放送ネットワーク8を通じて放送波によりユーザー端末6に配信される(S2)。広告放送ダウンロードファイルはユーザー端末6のメモリに蓄積される(S3)。
【0069】
これと並行して、広告会社サーバ2は、広告IDに対応する広告データ認証キーを作成し、年齢、性別等の配信希望属性データとともに、通信会社サーバ3へ配信する(S4)。通信会社サーバ3に設けられた照合手段は、広告コンテンツ情報に付与されている配信希望属性データと契約者属性データベース32に蓄積されている契約者属性データを照合し配信希望属性データと契約者属性データの一致する者のユーザーIDを抽出する(S5)。通信会社サーバ3は、通信ネットワーク5を通じて該ユーザーIDに対応するユーザー端末6に広告データ認証キーを配信する(S6)。
【0070】
ユーザー端末6は、広告データ認証キーとユーザー端末6にダウンロードされた広告放送ダウンロードファイルの広告IDとの適合を行う(S7)。適合結果が一致することを条件として、広告放送ダウンロードファイルの広告コンテンツ情報は再生可能に復元される(S8)。一方適合結果が不一致である場合には、広告コンテンツ情報のファイルは復元されないか、あるいはユーザー端末6のメモリから削除されるようになっている。
【0071】
再生起動(ボタン)のタッチ入力をスタート信号として(S9)、ユーザー端末6のメモリに蓄積されている広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6のモニター上に再生される(S10)。広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合(S11)、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。またアンケート結果情報が入力されたことを示す情報として少なくともユーザーIDを通信会社サーバ3にフィードバック送信するようになっている(S12)。尚、選択画像情報が表示されている間にアンケート結果情報の入力がされない場合には、画像表示は終了しアンケート結果情報は入力不可となる。また、一度アンケート結果情報が入力された広告コンテンツ情報に対応する選択画像情報は再度表示されないように制御プログラムを組んでもよい。
【0072】
尚、広告配信フローにおいて、所望の配信日時を決定することができるが、一般には放送番組のない時間帯(例えば、真夜中〜明け方)であることが望ましい。これにより放送事業者は、放送休止時間帯の放送ネットワーク8を利用させることができ、放送波を終日有効活用できるからである。
【0073】
次に図7に基づいて、放送事業者によるユーザーへの通信料(放送ネットワーク利用料)の課金フローについて説明する。広告配信フローにおいて、ユーザー端末6より放送事業者サーバ7にアンケート結果情報が入力されたことを示すデータとしてのユーザーIDが、フィードバック送信されると、放送事業者サーバ7ではこのデータを受信し(S1)、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合が行われる(S2)。ユーザーIDまたはユーザー端末番号に対応する契約者IDが一致する度に受信回数が計測され、カウント数が放送料課金データベース71に蓄積される(S3)。通信料の課金日が到来すると(システム11の場合は次月に入ると)(S4)、放送事業者サーバ7は、放送料課金データベース71より、単位期間あたり(実施例の場合は前月)の契約者IDに対する受信回数を算出し、単位期間あたりの受信回数が、基準回数(実施例の場合は60回)を超えるか否かを算出する(S5)。受信回数が基準回数未満(YES)の場合には、通信料(実施例の場合には315円)が契約者IDの放送料課金テーブルに課金される(S6)。受信回数が基準回数を超える場合(NO)には、契約者IDの放送料課金テーブルに課金はなされず、受信回数がカウントクリアされる(S7)。このように、アンケート結果情報のフィードバックの回数に応じて通信料が免除されるようになっている。尚、このフローにおいて、受信回数が基準回数を超える場合(NO)に、課金額を減額する手段にしてもよい。
【0074】
また、放送事業者による通信料課金フローに替えてあるいは付加してポイント加算フローを設けてもよい。ポイント加算フローは、ユーザー端末6より放送事業者サーバ7にアンケート結果情報が入力されたことを示すデータとしてのユーザーIDが、フィードバック送信されると、放送事業者サーバ7ではこのデータを受信し、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合が行われる。ユーザーIDに対応する契約者IDが一致する度に受信回数が計測され、カウント数が放送料課金データベース71に蓄積される。通信料の課金日が到来すると(システム11の場合は次月に入ると)、放送事業者サーバ7は、単位期間あたり(実施例の場合は前月)の契約者IDに対する受信回数を算出し、単位期間あたりの受信回数が、基準回数(実施例の場合は60回)を超えるか否かを算出する。受信回数が基準回数を超える場合には、所定のポイント(例えば10ポイント)が契約者IDのポイントテーブルに加算されるようになっている。
【0075】
(第3の実施の形態)
次に図16に基づいて本願発明の第3の実施の形態の広告配信システム12について説明する。この広告配信システム12は、ユーザー端末6に格納されたアプリケーションプログラムが、広告データベース21にアクセスして広告コンテンツ情報をダウンロードすることにより、広告コンテンツ情報が配信される点において第1の実施の形態と相違する。
【0076】
広告配信システム12は、広告会社に設置される広告会社サーバ2およびこれに接続される機器、通信会社に設置される通信会社サーバ3およびこれに接続される通信機器、広告の視聴者たるユーザーが保有するユーザー端末6と通信会社サーバ3とユーザー端末6を繋ぐ、通信手段で構成された通信ネットワーク5等で構成される。広告コンテンツ情報は、広告会社サーバ2に接続されているデータベースに蓄積される。ユーザー端末6は、この広告データベース21にアクセスし、ダウンロードされた広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6に蓄積される。ユーザー端末6に蓄積された広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6の再生入力信号に基づいてモニター上に再生される。
【0077】
その後、アンケート結果情報の入力を誘導する手段により、アンケート入力表示情報が表示される。アンケート結果情報が入力されると、このアンケート結果情報が通信ネットワーク5を通じて広告会社サーバ2にフィードバック送信されマーケティングデータベース22に蓄積される。また、アンケート結果情報提供に対する特典として通信会社がユーザーに課金する回線利用料としての通信料が減額されるようになっている。
【0078】
(システム構成)
広告会社サーバ2は、CPU等の演算装置、RAM等の記憶装置、情報を伝達する伝達装置、情報を受信する情報受信装置を備えている。広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態に、広告主や広告製作会社から提供される広告コンテンツ情報が蓄積される広告データベース21が構築されている。この広告データベース21に蓄積される広告コンテンツ情報は、広告、コマーシャル、コマーシャルメッセージ(CM)とも呼ばれる、商品やサービスの広告宣伝コンテンツを内容とする文字データ、図画データ、動画データ、音声データ、動画データと音声データが一体化されたイメージデータ等からなり、ユーザー端末6において再生可能な広告コンテンツ情報である。本実施の形態においては、広告コンテンツ情報は、数秒〜数分程度の動画・音声コンテンツである。この広告コンテンツ情報には、広告コンテンツ情報を特定するための広告コンテンツ情報毎に異なる広告IDが付与されている。
【0079】
広告会社サーバ2には、広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態のユーザー端末6から伝達される広告コンテンツ情報のアンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベース22が構築されている。このマーケティングデータベース22には、ユーザー端末6から送られるアンケート結果情報が随時蓄積されるようになっている。
【0080】
広告会社サーバ2には、ユーザー端末6からのアクセスに応じて広告コンテンツ情報を配信する配信手段が構築されている。また、契約者属性データベースにアクセスし、広告コンテンツ情報に対するマッチング条件により契約者属性データを抽出し、広告コンテンツ情報に対応するマッチング条件に一致するユーザーIDに対応するユーザー端末6に対し、マッチング条件に応じたダウロード可能な広告コンテンツ情報を抽出するようにしてもよい。尚、配信希望属性データの条件は広告主サーバ9より提供される条件であってもよいし、図15に示すウェブサイト24上からユーザー自身により選択される条件でもよい。
【0081】
次にユーザー端末6について説明する。ユーザー端末6は、スマートフォン等に代表される携帯電話端末61、タブレット型パーソナルコンピュータ62、携帯型ゲーム端末63、パーソナルコンピュータ64等の通信ネットワーク5と無線または有線により接続されてなる通信端末であり、ユーザー端末6を動作させるCPU、通信ネットワーク5を介して通信をする通信手段、配信された広告コンテンツ情報やプログラムを記憶する記憶手段、広告コンテンツ情報等を表示するモニター、アンケート結果情報を入力するキーボードやタッチパネル等の入力手段を備えてなる装置である。ユーザー端末6には、端末毎にユーザー端末6を特定するユーザー端末番号とユーザーID(例えばメールアドレスや端末番号)が付与されていて、この識別子に基づいて広告コンテンツ情報の配信がなされる。
【0082】
ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報配信の前段階において配信される、広告コンテンツデータベース21にアクセスする手段、かつ、広告コンテンツ情報を視聴させる手段を備えたアプリケーションソフトウェアが格納される。このアプリケーションソフトウェアの、広告コンテンツデータベース21にアクセスする手段は、広告コンテンツデータベース21にアクセスするための入力があったときにあらかじめアプリケーションプログラムに組み込まれたURL等の広告コンテンツデータベース21へのアクセス情報により広告データベース21へアクセスして広告会社サーバ2と通信可能とするものである。また、アプリケーションプログラムにアクセス日時制御手段を組み込めば、これがユーザー端末6の時計装置と連動することにより、所定の日時になったことを入力信号として広告データベース21にアクセスさせるようにすることもできる。このようにすれば、ユーザー端末6が自動的に広告会社サーバ21にアクセスして、広告コンテンツ情報を取りにいくことができる。
【0083】
広告コンテンツ情報を視聴させる手段は、ユーザー端末6からのアクセスにより、広告会社サーバ2から広告コンテンツ情報が配信されるとこれを受信しメモリに蓄積させる受信手段、再生入力アイコン(ボタン)が押されることにより広告コンテンツ情報をモニター上に再生する再生手段、広告コンテンツ情報再生後から時間計測を開始し設定時間までアンケート結果情報を入力させる入力表示情報としての選択画像情報を表示させるアンケート入力誘導手段、設定時間内にアンケート結果情報の入力があったとき、受信再生した広告コンテンツを示す広告IDとアンケート結果情報とユーザーIDを広告会社サーバ2と通信会社サーバ3へフィードバック送信させる送信手段と、ユーザー端末6のモニターに表示されるアプリケーションソフトウェア起動アイコン(ボタン)画像情報、再生起動アイコン(ボタン)画像情報、アンケート入力情報を入力させる例えば「○」「△」「×」や「好き」「普通」「嫌い」等の選択画像情報を含み、これらのアイコンが制御動作スタートボタンとして機能するようになっている。
【0084】
選択画像情報から「○」「△」「×」の画像表示部分をタッチ入力することにより、送信手段が起動し、選んだ記号を示すアンケート結果情報が通信データ化され(例えば「○」は00、「△」は01、「×」は11の記号とする。)ユーザーIDと関連づけて広告会社サーバおよび通信会社サーバに送信される。尚、アンケート入力情報の内容は他の選択入力画面や、好感度数値をテンキーにより(例えば、1〜5の数値)入力させるように誘導する内容であってもよい。
【0085】
また、この実施例の変形例として、アンケート入力情報を入力させる選択画像情報はアプリケーションソフトウェアをユーザー端末6にダウンロードさせておくのではなく、選択画像情報を広告コンテンツ情報に繋がる一体のコンテンツ情報として広告データベースに蓄積し、これをユーザー端末6に配信し蓄積させるようにしてもよい。
【0086】
(制御フロー)
広告配信システム12の制御動作について説明する。広告配信システム12の制御動作は、広告会社サーバ2により広告データベース21に蓄積された広告コンテンツ情報が、ユーザー端末6のアクセスにより通信会社の通信ネットワーク5を通じて広告コンテンツ情報をユーザー端末6に配信される広告配信フローと、ユーザー端末6よりアンケート結果情報が入力されたことをスタートとして通信会社がユーザーに課金する通信料が減額される課金フローと、ユーザー端末6よりアンケート結果情報が入力されたことをスタートとしてアンケート結果情報をマーケティングデータベースに蓄積するとともに分析するマーケティングフローとで構成されている。
【0087】
広告配信フローを説明するアクセス日時制御手段により、アクセス時刻(例えば、ユーザー端末6内蔵の時計装置が午前4時を計測したとき)ユーザー6のアプリケーションプログラムは広告データベース21へのアクセス動作を開始し、広告会社サーバ2の広告コンテンツデータベース21にアクセスすると広告会社サーバ2の通信手段は、通信ネットワーク5を通じてユーザー端末6に広告コンテンツ情報を配信する。
【0088】
ユーザー端末6は、通信ネットワーク5を通じてダウンロードされた広告コンテンツ情報を受信手段により受信し、ユーザー端末6のメモリに蓄積する、再生起動(ボタン)のタッチ入力をスタート信号として、ユーザー端末6のメモリに蓄積されている広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6のモニター上に再生される。広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートとしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間の間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。また、課金手段が通信会社サーバ3側にあるときには、アンケート結果情報が入力されたことを示す情報として少なくともユーザーIDを通信会社サーバ3にフィードバック送信するようになっている。尚、選択画像情報が表示されている間にアンケート結果情報の入力がされない場合には、画像表示は終了しアンケート結果情報は入力不可となる。また、一度アンケート結果情報が入力された広告コンテンツ情報に対応する選択画像情報は再度表示されないように制御プログラムを組んでもよい。
【0089】
尚、この広告配信フローにおいて、広告コンテンツ情報の取得日時、取得時刻は任意に設定することができるが、望ましくは通信ネットワーク5の空いている時間帯(例えば、真夜中〜明け方)に配信するプログラムが組まれる。これにより通信ネットワーク5のピーク時間帯を避けた通信を行うことができ、通信データ容量オーバーを防ぎ、通信ネットワーク5を終日有効活用できるからである。課金フロー、マーケティングフローは第1の実施の形態の広告配信システム1と同様であるためその説明を省略する。
【0090】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態の広告配信システム12について、図9〜図11に基づいて説明する。第4の実施の形態は、第1の実施の形態のシステム1に広告コンテンツ情報に対応する商品やサービスの詳細情報や・購入情報が示されている電子商取引サイト(electronic commerceサイト(以下、ECサイト))をユーザー端末6に表示し、該商品を購入させるための購買誘導システムが付加された広告配信システムである。
【0091】
広告会社サーバ2には、広告コンテンツ情報が蓄積されてなる広告データベース、マーケティングデータが蓄積されるマーケティングデータベースに加えて、広告コンテンツ情報毎に付与される、あるいはURLに関連づけられたECサイトデータが蓄積されてなるECデータベースが構築されている。広告データベースに蓄積される広告コンテンツ情報は、広告コンテンツ情報に対応するECサイトにアクセスさせるためのURL情報を含んでいる。
【0092】
広告会社サーバ2には、ユーザー端末6からのアクセスに応じて、ユーザー端末6のモニター上にURLに紐付けられたECサイトを表示させる手段が構築されている。また、ユーザー端末6からECサイトを介して送信される購入情報の受信に伴ってこの購入情報と契約者属性データベース32にアクセスしてユーザーIDに対応する契約者属性データを取得しこれらを関連づけて広告主サーバ9へ送信する手段と、ユーザー端末6から送信される購入情報の受信に伴ってユーザIDと購入代金情報を通信会社サーバ3へ送信する手段が構築されている。さらには、後述する通信会社サーバ3において課金テーブルに入金された商品購入代金に対し所定額(広告会社マージン)を差し引いた額を広告主サーバ9へ送信する手段を構築してもよい。
【0093】
通信会社サーバ3には、従来通り、通信時間や通信データ量に応じて課金システムによる通信料の算出と蓄積を行うとともに、ユーザー端末6からのアンケート結果情報の提供に対する特典として、対応する契約者IDの課金テーブル31に対して通信料の算出(減額)の算出と蓄積を行う課金手段に加えて、広告会社サーバ2から送信される商品購入情報と、契約者情報に基づいて対応する契約者IDの課金テーブル31に対して商品購入情報に基づく代金額を課金する手段が構築されている。さらには、課金テーブル31に課金した商品購入代金に対して所定額(通信会社マージン)を差し引いた額を広告会社サーバ2へ送信する手段を構築してもよい。
【0094】
また、上記代金額を課金する手段に加えて、第1の実施の形態で述べた特典ポイントを代金に充当することもできるようにしてもよい。ユーザー端末6のモニター上にURLに紐付けられたECサイトを表示させる手段は、ユーザーIDおよびユーザー端末番号またはユーザーIDと紐付けられているポイントテーブルの表示時のポイント値と、商品毎に設定されている購買可能なポイント値と利用ポイント値の入力欄を表示するようになっている。ここで、ユーザーが利用ポイント値を入力すると、この入力に対応してポイントテーブルでは、ポイントの減算が、ECデータベースでは購買処理が行われるようになっている。また、課金データベースの課金手段に、クレジットカードによる課金手段を付加してもよい。ユーザー端末6のモニター上にURLに紐付けられたECサイトを表示させる手段は、ECサイト上にクレジットカード番号入力欄とクレジットカード有効期限入力欄、必要に応じてセキュアコード入力欄を表示するようになっている。ユーザーがクレジットカード番号、有効期限、セキュアコードを入力されると、サーバ側はこの当該情報と代金額を紐付けてクレジットカード会社サーバ(不図示)へ送信するようになっている。
【0095】
ユーザー端末6について説明する。ユーザー端末6は、スマートフォン等に代表される携帯電話端末61、タブレット型パーソナルコンピュータ62、携帯型ゲーム端末63、パーソナルコンピュータ64等の通信ネットワーク5と無線または有線により接続されてなる通信端末であり、ユーザー端末6を動作させるCPU、通信ネットワーク5を介して通信をする通信手段、配信された広告コンテンツ情報や手段を記憶する記憶手段、広告コンテンツ情報を表示するモニター、アンケート結果情報を入力するキーボードやタッチパネル等の入力手段を備えてなり、広告会社サーバ2との間で通信会社サーバ3が提供する通信ネットワーク5を通じてインタラクテヴ通信を行う端末である。
【0096】
ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報配信の前段階において、ユーザー端末6には、配信される広告コンテンツ情報を視聴させるためのアプリケーションソフトウェアがダウンロードされる。このアプリケーションソフトウェアは、通信ネットワーク5を通じて、受信手段、再生手段、アンケート入力誘導手段、送信手段等からなる手段群とユーザー端末6のモニターに表示されるアイコン(ボタン)画像情報、アンケート入力情報を入力させる選択画像情報を含んでいる。また、上記手段に加えて、広告コンテンツ情報再生後あるいは、アンケート結果情報入力後に、広告コンテンツ情報に対応するECサイトにアクセスさせるための購買誘導表示データを表示させる購買誘導表示手段と広告誘導表示画像情報を含んでいる。さらにECサイトをモニター上に表示させるためのブラウザソフトウェアがダウンロードされている。
【0097】
アイコン(ボタン)画像情報は再生手段のスタートボタンであり、このアイコンからのタッチ入力信号をスタート信号として、再生手段が起動して広告コンテンツ情報が再生されるようになっている。ユーザー端末6において広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタート信号として、ユーザー端末6内蔵の時計装置と連動するアンケート入力誘導手段が起動し選択画像情報が所定時間モニターに表示されるようになっている。選択画像情報からアンケート結果情報の入力信号をスタート信号として、送信手段が起動し、選んだ記号を示すアンケート結果情報は、ユーザーIDと関連づけられてユーザー端末6の通信手段により通信ネットワーク5を通じて広告会社サーバ2に送信される。同様に、ユーザーIDが通信会社サーバ3に送信されるようになっている。
【0098】
また、広告コンテンツ情報再生終了あるいは、アンケート結果情報入力をスタート信号として、購買誘導表示手段が起動し、モニターにECサイトに誘導させるための購買誘導表示データ(例えば「商品の詳細をみる」「商品情報を見る(購入も可))が表示されるようになっている。この購買誘導表示データを選択することで、広告コンテンツ情報に含まれたURLが自動的に入力送信されるようになっており、モニター上に再生された広告コンテンツ情報に関連するECサイトにアクセスがなされ、モニター上には、ブラウザを介して広告コンテンツ情報に対応する商品またはサービスのECサイトが表示されるようになっている。またユーザー端末6は、ECサイトを介して商品またはサービスの購入ができるようになっている。
【0099】
広告配信システム12の制御動作について、図10〜図11に示すフローチャートを参照して商品またはサービスのECサイトへ誘導させるECサイトフロー(ECサイトフロー)と、ECサイトフローにおいて商品またはサービスの購入がなされた場合のECサイト課金フロー(ECサイト課金フロー)について説明する。尚、購買誘導表示データが表示されるまでのフローは、広告配信システム1と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0100】
ユーザー端末6において、広告コンテンツ情報再生終了あるいは、アンケート結果情報入力をスタート信号として、購買誘導表示手段が起動し、モニターに商品購入サイトに誘導させるための購買誘導表示データ(例えば「商品の詳細をみる」などの画面)が表示される。この購買誘導表示データをタッチ入力することにより(S1)、広告コンテンツ情報に含まれているURLが自動的入力送信されてURLに対応するECサイトにアクセスがなされ、広告コンテンツ情報に対応する商品またはサービスのECサイトがモニター上に表示される(S2)。ここでユーザー端末6より、商品購入アイコンをタッチすることにより商品購入情報が入力されると(S3)、この商品購入情報とユーザーIDは広告会社サーバ2に送信される(S4)。ここで商品購入情報とは、注文個数等を含む購入意思を示す情報である。広告会社サーバ2がユーザー端末6より、商品購入情報を受信すると、通信会社サーバ3等にあらかじめ蓄積されている契約者属性データベースより商品の発送に必要な契約者情報が抽出され、これらの情報はECデータベースに蓄積される(S5)。広告会社サーバ3は商品購入情報と契約者情報を広告主端末9に送信する(S6)これを基に広告主は、発送処理をするようになっている(S7)。
【0101】
次にECサイト課金フローについて説明する。ECサイトフローにおいて、広告会社サーバ2が商品購入情報およびユーザーIDを受信すると商品購入情報およびユーザーIDをECデータベースに蓄積する動作と並行して、通信会社サーバ3へ、商品購入情報および契約者情報を送信する(S1)。通信会社サーバ3は、契約者情報を基に契約者IDに対応する課金テーブルに、商品購入情報に基づいて算出される購入代金を課金する(S2)。さらに、通信会社サーバ3は、商品代金に課金された金額から通信会社マージンを差し引く処理を行い得られた金額を広告会社サーバ2に送信、または代金を広告会社課金テーブルに入金するようにしてもよい(S3)。広告会社サーバ2は通信会社サーバ2から送信された金額から広告会社マージンを差し引く処理を行い得られた金額を広告主サーバ9に送信、または代金を広告主課金テーブルに入金するようにしてもよい(S4)。
【0102】
また、広告配信システム12の変形例としては、図12に示すように放送事業者が提供する放送ネットワーク8を用いた広告配信システム11にECサイトフローとECサイト課金フローを付加したシステムがある。この場合、広告コンテンツ情報の配信フローは、広告配信システム11と同様であり。ECサイトフローにおいては、契約者情報を取得する契約者属性データベースを放送事業者サーバ7の契約者属性データベース72に設定することができる点が上述のECサイトフローとは異なる。ECサイト課金フローは広告配信システム12と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0103】
このように、商品またはサービスのECサイトへの誘導と、商品購入後の課金フローを構築することにより、広告コンテンツ情報の配信から商品の購入、購入代金の課金までを一連のシステムとして動作させることができる。そして、通信会社サーバ3あるいは放送事業者サーバ7が保有する契約者属性データベースを商品購入と発送に必要な契約者情報のデータベースとして利用することができユーザー端末6から新たに個人情報を入力させることなく購買・発送処理を行うことができる。
【0104】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態の広告配信システムについて、図15に基づいて説明する。第5の実施の形態は、第1〜第3の実施における通信料あるいは放送料等の回線利用料の課金フローにおいて、ユーザーがあらかじめ設定した割引料の分配割合に応じて、課金テーブルからの割引料の割引と寄付テーブルへの寄付がなされる手段を付加したシステムである。
【0105】
ユーザーは、契約者属性データ登録時、あるいは任意に、ウェブサイト24等を介して将来の割引料の分配割合の設定を行うことができるようになっている。この個々のユーザーが設定する分配割合は、広告会社サーバ2の契約者属性データベース25にユーザーIDと紐付けられて記憶される。例えば、1回の割引料に対し、その分配割合を5:5と設定すれば、割引料10円のうち5円はユーザーの課金テーブルから減算され、5円が寄付金テーブルに加算されるという仕組みになっている。
【0106】
この分配割合設定手段が付加された課金フローを、上述した通信による広告配信フローを例に説明すれば、ユーザー端末6より通信会社サーバ3にアンケート結果情報が入力されたことを示すユーザーIDが送信されると、このデータを受信する。このデータ受信があった場合には、ユーザーIDと契約者IDの照合が行われ、ユーザーIDに対応する分配割合を契約者属性データベース25に問い合わせる。この分配割合に基づいて、割引料と寄付金の額が算出され割引料のうちの一定の額が、ユーザーIDに対応する契約者IDの課金テーブルから減算される。またユーザーIDに対応する分配割合に基づいて割引料のうちの一定の額が寄付金テーブル(不図示)に加算される。例えば、アンケート結果情報の提供1回につき、10円減額との割引料が定められており、分配割合を5:5と設定している場合には、ユーザー端末6からデータを受信すると割引料の振り分けの計算がなされて対応する契約者IDの課金テーブルに対してマイナス5円の減算処理と寄付金テーブルにプラス5円の加算処理がなされる。尚、図15に示す如く、課金手段が広告会社サーバ2側にある場合には広告会社サーバ2においてこの課金フローが動作する。上述した分配割合は任意に設定することができ、100%を課金テーブルからの割引料とすることもできるし、100%を寄付金テーブルに加算することもできる。尚、寄付金テーブルに貯まった額は、その都度、あるいは一定期間毎に所定の口座に寄付され、災害支援や社会福祉等に貢献することができるようになっている。
【0107】
また第4の実施の形態の変形例として、この分配割合設定手段が付加された課金フローを、上述した放送による広告配信フローを例に説明すれば、ユーザー端末6より放送事業者サーバ7にアンケート結果情報が入力されたことを示すデータとしてのユーザーIDが、フィードバック送信されると、放送事業者サーバ7はこのデータを受信し、ユーザーIDと契約者IDの照合が行われる。ユーザーIDに対応する契約者IDが一致する度に受信回数が計測され、カウント数が放送料課金データベース71に蓄積される。放送料の課金日が到来すると(例えば、次月に入ると)、放送事業者サーバ7は、通信料課金データベース71より、単位期間あたり(実施例の場合は前月)の契約者IDに対する受信回数を算出し、単位期間あたりの受信回数が、基準回数(実施例の場合は60回)を超えるか否かを算出する。受信回数が基準回数未満の場合には、放送料(実施例の場合には315円)が契約者IDの放送料課金テーブルに課金される。受信回数が基準回数を超える場合には、ユーザーIDと契約者IDの照合が行われ、ユーザーIDに対応する分配割合に基づいて、割引料のうちの一定の額が課金テーブルから減算され、一定の額が寄付金テーブルに加算され、受信回数がカウントクリアされる。例えば、分配割合が0:10に設定されている場合は、放送料315円が寄付金テーブルに加算される。尚、図15に示す如く、課金手段が広告会社サーバ2側にある場合には広告会社サーバ2においてこの課金フローが動作する。上述した分配割合は任意に設定することができ、100%を課金テーブルからの割引料とすることもできる。尚、寄付金テーブルに貯まった額は、その都度、あるいは一定期間毎に所定の口座に寄付され、災害支援や社会福祉等に貢献することができるようになっている。
【0108】
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態の広告配信システムについて、図15に基づいて説明する。第6の実施の形態は、第1、第2の実施においてアンケート結果情報をフィードバック送信したことを条件として、ユーザーにサンプル品を提供することができる手段を付加したシステムである。
【0109】
第6の実施の形態において、広告会社サーバには、広告コンテンツ情報に対応するサンプル応募データがサンプル応募データベース26に蓄積されている。広告データベース21に蓄積される広告コンテンツ情報は、広告コンテンツ情報に対応するサンプル応募データにアクセスさせるためのサンプル応募表示データを含んでいる。また、ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報と共に、サンプル応募表示データが配信され、ユーザー端末6に蓄積される。上述の第1、第2の実施の形態のフローにしたがって広告コンテンツ情報が配信され、ユーザー端末6において再生されると、広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。
【0110】
その後、第6の実施の形態においては、モニター上には、アプリケーションで設定されているフォーマットにしたがって、サンプル応募表示データとしての「商品サンプルをもらう先着○○名」等という表示がされる、この表示を選択すると、サンプル応募画面が表示され、この応募画面を通じて、ユーザー端末6は、サンプル応募データベースにアクセスし、広告コンテンツ情報に対応する識別子の付与されたサンプル品の要求ができるようになっている。サンプル品の要求が入力されると、広告会社サーバ2は契約者属性データベース25から契約者属性データと、要求されたサンプル品の識別データを紐付けて広告主サーバ9に伝達するようになっている。これを受信した広告主は、契約者属性データに基づいてサンプル品を発送することができる。
【0111】
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態の広告配信システムについて、図15に基づいて説明する。第7の実施の形態は、第1、第2の実施の形態の広告配信システムに、広告コンテンツの視聴を条件として、ユーザー端末6に割引クーポンをダウンロードすることができる手段を付加したシステムである。
【0112】
第7の実施の形態において、広告会社サーバ2には、広告コンテンツ情報に対応するクーポンデータがクーポンデータベースに蓄積されている。広告データベースに蓄積される広告コンテンツ情報は、広告コンテンツ情報に対応するクーポンデータにアクセスさせるためのクーポン取得表示データを含んでいる。また、ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報と共に、クーポン取得表示データが配信され、ユーザー端末6に蓄積される。上述の第1、第2の実施の形態のフローにしたがって広告コンテンツ情報が配信され、ユーザー端末6において再生されると、広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。
【0113】
その後、第7の実施の形態においては、モニター上には、アプリケーションで設定されているフォーマットにしたがって、クーポン表示データとしての「この企業のクーポンをもらう」等という表示がされる、この表示を選択すると、クーポン取得画面が表示され、この取得画面を通じて、ユーザー端末6は、クーポンデータベースにアクセスされ、広告コンテンツ情報に対応する識別子の付与されたクーポンデータを取得できるようになっている。クーポンデータの取得は、その都度データベースにアクセスしてモニター上に表示させるようにしてもよいし、クーポンデータベースからクーポンデータをダウンロードしてユーザー端末6に保存するようにしてもよい。
【0114】
(第8の実施の形態)
次に、本発明の第8の実施の形態の広告配信システムについて、図15に基づいて説明する。第8の実施の形態は、第1、第2の実施の形態の広告配信システムに、アンケート結果情報のフィードバック送信を条件として、ユーザIDに対応するポイントテーブルにサービスポイントを加算する手段を付加したシステムである。第7の実施の形態においては、図1、2で述べた選択式のアンケート結果情報に加え、更に詳細なアンケート設問に対するクイックアンケート結果情報をフィードバック送信した場合を例に説明する。
【0115】
第8の実施の形態において、広告会社サーバ2には、広告コンテンツ情報に対応するクイックアンケート入力誘導データがクイックアンケート入力誘導データベースに蓄積されている。広告データベースに蓄積される広告コンテンツ情報は、クイックアンケート入力誘導データを含んでいる。また、ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報と共に、クイックアンケート入力誘導データが配信され、ユーザー端末6に蓄積される。上述の第1、第2の実施の形態のフローにしたがって広告コンテンツ情報が配信され、ユーザー端末6において再生されると、広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。
【0116】
その後、第8の実施の形態においては、モニター上には、さらに詳しいアンケートに回答させるべくクイックアンケート入力誘導データとしての「クイックアンケートに答える会員に○○ポイントプレゼント」等の表示がされこれを選択すると、幾つかの設問が表示される。ユーザー端末6よりこれらの設問への回答を入力して、クイックアンケート結果情報をフィードバック送信するとこの情報をクイック調査データベースに蓄積される。また、クイックアンケート結果情報がフィードバック送信されたことを条件として、このユーザー端末番号に対応する契約者IDのポイントテーブル(不図示)に所定のポイントが加算される。このポイントは、ECサイトで利用可能な電子マネーとして用いたり、通信料や放送料等の利用料の割引料として利用することができる。
【0117】
その他、図15に示す広告配信システムには、ソーシャルネットワーキングサービスサイトやブログと呼ばれる投稿サイトの運営システムを付加してもよい。また、広告データベースの広告コンテンツの提供を、広告主サーバ9あるいは広告製作会社サーバ(不図示)からアップロードできるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0118】
1 広告配信システム
11 広告配信システム
12 広告配信システム
2 広告会社サーバ
21 広告データベース
22 マーケティングデータベース
23 広告ランキングデータベース
24 専用ウェブサイト
25 契約者属性データベース
3 通信会社サーバ
31 通信料課金データベース
32 契約者属性データベース
5 通信ネットワーク
6 ユーザー端末
7 放送事業者サーバ
71 通信料課金データベース
72 契約者属性データベース
8 放送ネットワーク
9 広告主サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーの購買行動を促進させるための広告コンテンツ情報を配信するシステムに関するものであり、特に、携帯電話、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ等の個人ユーザー向けの端末に、高い宣伝広告効果が発揮される広告コンテンツを配信するためのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、電子メールを用いて広告コンテンツ情報を携帯端末に配信することは行われてきている。この広告コンテンツ情報の配信は、電子メール等の手段により、サーバから一斉に全てのユーザー端末に配信するものであった。この広告の提供の手法を、消費者側から見れば、本人の生活スタイルに関係なく広告コンテンツ情報が配信される結果、必ずしも趣味趣向に即した広告を受け取れないという現状があった。また、消費者が視聴したい時間帯に広告を視聴できるとはいえず、特に、消費者が地下鉄に乗っているときのように比較的広告を視聴しやすい状況であったとしても、ユーザー端末がオフライン状態であるために広告が取り寄せられないという問題があった。さらに、消費者にとって、広告を視聴することに対する強い動機付けは少ないという現状があった。
他方、広告主や広告コンテンツ製作者たる広告会社側からは、配信した広告の視聴率を向上させたいという要望がある。また、ユーザーが視聴したか否かを確認したり、配信した広告の効果を確認して、次回以降の広告製作や広告配信に役立てたいという要請がある。
さらに、広告コンテンツ情報をユーザー端末に伝達する通信ネットワークの提供者たる通信事業者や放送事業者からは、通信量の多い時間帯に一度に複数かつ大容量のデータが配信されることは回線の混雑を招くためできるだけ回避したく、反対に通信量の少ない時間帯に回線を利用させて一日の通信データ量の安定化を図ったり、終日、通信・放送ネットワークを利用させることにより、利用可能な周波数帯を安定的かつ最大限に利用させたいという要請がある。
【0003】
特許文献1に開示されているのは、広告コンテンツ情報配信システムに関する技術であり、移動端末の位置登録情報及び基地局の配置場所情報を広告配信サーバに集め、POSにおいて販売店における購買情報と時刻情報を修習して広告配信サーバへ送信することにより、端末保持者の位置情報、購買情報、時刻情報に基づいて広告配信をするシステムに関するものである。このシステムによれば、ユーザーの志向に即した情報を配信することはできるかもしれないが、上述した課題を解決するための広告配信システムとはいえない。また、特許文献2に開示されているのは、広告配信システムに関する技術であるが、携帯端末からURLが含まれている広告画像を受信し、広告画像からURLを抽出し、表示部や音声処理部に関連する情報を付加情報として再生し、抽出されたURLと、付加情報とによい広告配信装置からメディアデータを含む広告データを受信し、受信された広告データを表示するシステムに関するものである。このシステムによればURLから新たな情報を提供する広告配信システムは提供できるかもしれないが、上述した課題を解決するための広告配信システムとはいえない。
【特許文献1】特開2010−141545号公報
【特許文献2】特開2010−170426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本願発明は、ユーザーが自己の端末で好きな時間に広告を視聴することができ、広告主や広告会社は視聴率や広告視聴後のユーザーの感想を知ることができ、通信事業者、放送事業者が安定的に通信・放送ネットワークを利用させることのできる広告配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の広告配信システムは、広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に提供する広告配信システムであって、広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、前記ユーザー端末は前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段と、前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報、広告コンテンツ情報を特定する情報を前記広告会社サーバに伝達する手段を有し、前記広告会社データベースよりユーザー端末にダウンロードされた広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を前記広告会社サーバへフィードバック送信することを特徴とする広告配信システム。
【0006】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に提供する広告配信システムであって、広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、前記広告会社サーバまたは通信会社サーバは前記広告データベースに蓄積された前記広告コンテンツ情報を、前記通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告コンテンツ情報配信手段を有し、前記ユーザー端末は前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報と、広告コンテンツ情報を特定する情報を前記広告会社サーバに伝達する手段を有し、
前記広告会社サーバより前記ユーザー端末に配信された広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバへフィードバック送信させることを特徴とする。
【0007】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に配信する広告配信システムであって、広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある暗号化された広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、第1の通信ネットワークと、第2の通信ネットワークと前記第1および第2の通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、前記広告会社サーバまたは通信会社サーバは前記暗号化された広告コンテンツ情報を、前記第1の通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告コンテンツ情報配信手段と、前記暗号化された広告コンテンツ情報を復元するための広告コンテンツ情報に対応する広告認証キーを、前記第2の通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告認証キー配信手段を有し、
前記ユーザー端末は前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された前記広告IDと前記広告認証キーを照合する広告認証キー照合手段と、前記広告認証キー照合手段により前記広告コンテンツ情報と前記広告認証キーが適合することを条件に前記広告コンテンツ情報を再生可能に復元する手段と、前記広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるためのアンケート結果入力情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報と、広告コンテンツ情報を特定する情報を広告会社サーバに伝達する手段を有し、前記広告会社よりユーザー端末に配信された広告コンテンツ情報をユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバへフィードバック送信させることを特徴とする。
【0008】
前記第1の通信ネットワークは放送ネットワークであり、前記第2の通信ネットワークは双方向型通信ネットワークであることを特徴とする。
【0009】
前記アンケート結果情報入力誘導手段は、広告コンテンツ情報再生後一定時間入力表示情報を表示する手段とし、広告コンテンツ情報再生後一定時間内にアンケート結果情報を入力可能としたことを特徴とする。
【0010】
ユーザー端末には、所定日時または所定時に前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段を動作させるアクセス日時制御手段が格納され、所定のアクセス日時またはアクセス時に前記ユーザー端末が広告データベースにアクセスすることを特徴とする。
【0011】
前記広告コンテンツ情報配信手段は、所定日時または所定時に広告コンテンツ情報配信手段を動作させる配信日時制御手段を有し、前記配信日時制御手段により所定の配信日時または配信時に前記広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末へ配信することを特徴とする。
【0012】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された前記契約者IDの課金テーブルから割引料を減算する減算手段を有し、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応する課金テーブルに課金される通信料から割引料を減額することを特徴とする。
【0013】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数未満であることを条件として、前記ユーザー端末と対応する契約者IDに対応する課金テーブルへ所定の通信料を課金する課金手段を有し、アンケート結果情報をフィードバックした回数が所定回数に満たなかったユーザー端末に対応する課金テーブルに所定の通信料を課金することを特徴とする。
【0014】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数以上であることを条件として、所定の通信料から割引料を減算する減算手段と、前記ユーザー端末と対応する契約者IDに対応する課金テーブルへ所定の通信料から割引料を減算した通信料を課金する課金手段を有し、アンケート結果情報をフィードバックした回数が所定回数に満たなかったユーザー端末に対応する課金テーブルに所定の通信料を課金する手段を有することを特徴とする。
【0015】
契約者IDに対応する前記課金テーブルおよび寄付金テーブルへの前記割引料の分配割合を設定する割合設定手段を有し、前記分配割合に応じた金額を、課金テーブルから減算するとともに前記分配割合に応じた金額を、寄付金テーブルへ加算することを特徴とする。
【0016】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能にある契約者IDに対応するポイントテーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された前記契約者IDのポイントテーブルにポイントを加算する手段を有し、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応するポイントテーブルに所定のポイントを加算することを特徴とする。
【0017】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な前記契約者IDに対応するポイントテーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数以上であることを条件として、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応するポイントテーブルに所定のポイントを加算することを特徴とする。
【0018】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な契約者属性データが蓄積されてなる契約者属性データベースを有し、前記広告コンテンツ情報に関連づけられる配信希望属性データと契約者属性データベースに蓄積された契約者属性データとを照合するユーザー属性照合手段を有し、前記通信会社サーバは前記ユーザー属性照合手段により前記配信希望属性データと前記契約者属性データが一致した者のユーザー端末に広告コンテンツ情報を配信することを特徴とする。
【0019】
前記広告会社サーバは、アンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベースを有し、ユーザー端末より伝達されたアンケート結果情報を受信するアンケート結果情報受信手段と、受信した前記アンケート結果情報を選択肢毎に点数に換算するアンケート結果演算手段と、前記アンケート結果演算手段により点数化されたアンケート結果情報と前記広告コンテンツ情報を特定する広告IDを関連づけて蓄積する手段を有することを特徴とする。
【0020】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの詳細情報・購入情報を含む電子商取引サイトデータが蓄積されてなる電子商取引サイトデータベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応する電子商取引ウェブサイトにアクセスするアクセス手段を有することを特徴とする。
【0021】
前記広告コンテンツ情報は、前記電子商取引ウェブサイトのURL情報を含んでいることを特徴とする。
【0022】
前記広告会社サーバは、前記ユーザー端末から前記電子商取引サイトを通じて入力される商品またはサービス購入情報と、前記ユーザー端末に対応する前記契約者属性データとを広告主サーバに送信する手段を有することを特徴とする。
【0023】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの商品サンプル応募データが蓄積されてなるサンプル応募データベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応するサンプル応募データベースにアクセスしてサンプルを要求する手段を有し、前記広告会社サーバは、前記要求されたサンプルデータと前記ユーザー端末に対応する前記契約者属性データとを広告主サーバに送信する手段を有することを特徴とする。
【0024】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの割引クーポンデータが蓄積されてなる割引クーポンサイトデータベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応する割引クーポンデータベースにアクセスするアクセス手段と、前記割引クーポンデータを取得する手段を有することを特徴とする。
【0025】
前記ユーザー端末において前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、前記ユーザー端末において蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段により入力されたアンケート結果情報を前記広告会社サーバに伝達する手段は、前記ユーザー端末に格納されてなるアプリケーションソフトウェアにより動作することを特徴とする。
【0026】
前記ユーザー端末において前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段は、前記ユーザー端末に格納されてなるアプリケーションソフトウェアにより動作することを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
上述の如き、本発明の広告配信システムによれば、広告会社は広告配信対象のユーザーを絞りこんで的確な広告配信ができるとともに、ユーザーが実際に配信した広告を視聴したかどうかの確認と、ユーザーによるアンケート結果情報を得ることができる。また配信会社、放送事業者等の通信事業者は、ネットワークの空いている時間帯を有効に活用することができる。さらにユーザーは広告を視聴することにより自己が支払うはずの通信料を減額させることができ、ユーザーへ広告視聴へ動機付けを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す広告配信システムの全体模式図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の広告配信システムにおける広告配信に関するフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態の広告配信システムにおける課金に関するフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態の広告配信システムにおける広告視聴アンケート結果を蓄積および解析するマーケティングに関するフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す広告配信システムの全体模式図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の広告配信システムにおける広告放送に関するフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態の広告配信システムにおける課金に関するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態の広告配信システムにおけるマーケティングに関するフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施の形態の広告配信システムの全体模式図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の広告配信システムにおけるECサイトフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施の形態の広告配信システムにおけるECサイト課金フローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施の形態の広告配信システムの変形例を示す全体模式図である。
【図13】本発明の広告配信システムの照合手段における照合テーブルの例である。
【図14】本発明のユーザー端末6のモニターに表示される画面の例である。
【図15】本発明の広告配信システムの他の態様のシステム全体模式図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態の広告配信システムの全体模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本願発明の実施の形態を図に即して説明する。本願発明は、広告会社より提供される広告を通信事業者のネットワークを通じてユーザー端末6に提供し、これをユーザー端末6で再生させて、視聴確認を兼ねた視聴アンケート結果情報を広告会社へフィードバックさせるシステムである。
【0030】
(第1の実施の形態)
本願発明の第1の実施の形態は、広告コンテンツ情報が通信事業者、回線事業者等の通信会社の提供する双方向型ネットワークと呼ばれる通信ネットワーク5を利用して、ユーザー端末6に配信される態様の広告配信システム1である。広告配信システム1は、広告会社に設置される広告会社サーバ2およびこれに接続される機器、通信会社に設置される通信会社サーバ3およびこれに接続される通信機器、広告の視聴者たるユーザーが保有するユーザー端末6と通信会社サーバ3とユーザー端末6を繋ぐ、通信手段で構成された通信ネットワーク5等で構成される。広告コンテンツ情報は、広告会社サーバ2に接続されているデータベースに蓄積され広告会社サーバ2より、通信ネットワーク5を通じてユーザー端末6に配信され、ユーザー端末6に蓄積される。ユーザー端末6に蓄積された広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6の再生入力信号に基づいてモニター上に再生される。その後、アンケート結果情報の入力を誘導する手段により、アンケート入力表示情報が表示される。アンケート結果情報が入力されると、このアンケート結果情報が通信ネットワーク5を通じて広告会社サーバ2にフィードバック送信されマーケティングデータベース22に蓄積される。また、アンケート結果情報提供に対する特典として通信会社がユーザーに課金する回線利用料としての通信料が減額されるようになっている。
【0031】
(システム構成)
広告会社サーバ2は、CPU等の演算装置、RAM等の記憶装置、情報を伝達する伝達装置、情報を受信する受信装置を備えている。広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態に、広告主や広告製作会社から提供される広告コンテンツ情報が蓄積される広告データベース21が構築されている。この広告データベース21に蓄積される広告コンテンツ情報は、広告、コマーシャル、コマーシャルメッセージ(CM)とも呼ばれる、商品やサービスの広告宣伝コンテンツを内容とする文字データ、図画データ、動画データ、音声データ、動画データと音声データが一体化されたイメージデータ等からなり、配信先のユーザー端末6において再生可能な広告コンテンツ情報である。本実施の形態においては、広告コンテンツ情報は、数秒〜数分程度の動画・音声コンテンツである。この広告コンテンツ情報には、広告コンテンツ情報を特定するための広告コンテンツ情報毎に異なる広告IDが付与されている。
【0032】
また、広告会社サーバ2には、ユーザー端末6から伝達される広告コンテンツ情報のアンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベース22が構築されている。このマーケティングデータベース22には、ユーザー端末6から送られるアンケート結果情報が随時蓄積されるようになっている。
【0033】
広告会社サーバ2には、広告データベース21より広告コンテンツ情報を抽出する抽出手段、広告コンテンツ情報を所定の配信日時に配信するための配信日時を制御する配信日時制御手段が構築されている。また、広告会社サーバ2あるいは広告会社サーバ2と通信会社サーバ3の双方に接続されている契約者属性データベースにアクセスし、広告コンテンツ情報に対するマッチング条件により契約者属性データを抽出し、広告コンテンツ情報に対応するマッチング条件に一致するユーザーIDに対応するユーザー端末6を特定し当該ユーザー端末6を配信先に設定する手段を構築してもよい。これらの手段はCPUの制御により動作するようになっている。尚、配信希望属性データの条件は広告主サーバ9より提供される条件であってもよいし、図15に示すウェブサイト24上からユーザー自身により選択される条件でもよい。
【0034】
また、広告会社サーバ2には、ユーザー端末6から送られるアンケート結果情報を受信する受信手段と、アンケート結果情報の選択肢を点数化する手段が構築されCPUの制御により動作するようになっている。例えば、アンケート入力情報の選択肢が「○」「△」「×」の場合には、アンケート結果情報を受信した広告会社サーバ2のCPUは、広告ID毎に「○」「△」「×」の個数を蓄積し、分析手段は上記選択肢の個数を所定の変換式に基づいて点数に変換し(例えば「○」=10ポイント、「△」=5ポイント、「×」=1ポイント)広告IDに対応する広告コンテンツ情報や広告コンテンツ情報のタイトルをポイントの大きいものから小さいものへ順位付けする等のマーケティング分析を行う。また、この順位付けの結果を一覧化する手段、この一覧をウェブサイト24に掲載する手段を構築してよいし、広告主がそれぞれの端末からIDとパスワードを入力して、マーケティングデータベース22にアクセスすることでこの一覧を閲覧可能としてもよい。また、広告会社サーバ2のCPUは、分析手段によりマーケティングデータベース22を分析し、配信する広告コンテンツ情報に対応する契約者属性データへのマッチング条件を外したり、条件を付加するようにしてもよい。例えば、ある商品の広告である広告A1を視聴したユーザー群にのみ、広告A1の続編である広告A2を配信するというさらなる条件を付加するようにプログラムを構築してもよいし、あるサービスの広告である広告A3について「○」のアンケート結果を入力したユーザー群にのみ、広告A3の長編版の広告A4を配信するというさらなる条件を付加するプログラムを構築してもよい。
【0035】
次に通信会社サーバ3について説明する。通信会社サーバ3は、少なくともプロバイダ機能を有し広告会社サーバ2から提供される広告コンテンツ情報を、通信ネットワーク5を通じてユーザー端末6に配信する手段を有している。
【0036】
また、通信会社サーバ3には、通信会社がユーザーより徴収する通信料データを蓄積する通信料課金データベース31が情報伝達可能に構築されており契約者ID毎に課金テーブルが構築されている。通信会社サーバ3には、ユーザーIDに対応する課金テーブルに対して、従来通り、通信時間や通信データ量に応じて通信料(通信ネットワーク利用料)の算出と課金を行う課金手段に、ユーザー端末6からのアンケート結果情報のフィードバック送信があったことを条件として、割引料を算出する手段と通信料から割引料を減算する手段を付加し、課金手段は、通信料から割引料を減算した額を、課金テーブルに課金するようになっている。
【0037】
また、通信料から割引料を減算することに替えて、ポイント加算データベース(不図示)を設け、割引料を商品やサービスの購買ポイントとして利用可能なポイントに換算するシステムとする場合には、契約者IDに対応するポイントテーブルを設け、ユーザー端末6からのアンケート結果情報のフィードバック送信があったことを条件として、所定の特典ポイントを算出する手段と、ユーザーIDに対応する契約者IDのポイントテーブルに対して特典ポイントを加算する演算を行う手段が付加されている。また、後述のECサイトフローで述べるように、この特典ポイントは、商品の購入代金に充当することができるようになっており、ユーザーからの利用ポイント値の入力に応じて特典ポイントを減算する演算を行う手段も付加されている。
【0038】
また、この実施例において、上述のように広告会社サーバ2あるいは通信会社サーバ3から接続可能な状態にある、通信サービス契約時やユーザー登録時等にユーザーから提供される年齢、性別、居住地等ユーザーに関する種々の属性情報である契約者属性データが蓄積される契約者属性データベース32は、通信会社サーバ側に構築されているが、契約者属性データベース32と、通信料課金データベース31、ポイント加算データベースを何処に設けるかの選択は自由であり広告会社サーバ2側に設けてもよい。同時に、配信日時制御手段、照合手段、配信手段を何処に設けるかの選択は自由であり通信会社サーバ3側に構築してもよいし、広告会社サーバ2側に構築してもよい。
【0039】
通信ネットワーク5は、通信事業者、回線事業者等の通信会社が提供している既存の通信ネットワークであって、各地域に設置されている基地局および中継局と、ユーザー端末6との間で通信をするアンテナ局とからなり、IEEE 802.11方式またはIMT-2000方式あるいは、その他の通信方式を用いて、配信対象であるユーザー端末6を特定するユーザーID(例えばアドレスや端末番号)よりユーザー端末6を検索し、該当するユーザー端末6に広告会社サーバ3より提供される広告コンテンツ情報を配信するようになっている。
【0040】
次にユーザー端末6について説明する。ユーザー端末6は、スマートフォン等に代表される携帯電話端末61、タブレット型パーソナルコンピュータ62、携帯型ゲーム端末63、パーソナルコンピュータ64等の通信ネットワーク5と無線または有線により接続されてなる通信端末であり、ユーザー端末6を動作させるCPU、通信ネットワーク5を介して通信をする通信手段、配信された広告コンテンツ情報やプログラムを記憶する記憶手段、広告コンテンツ情報等を表示するモニター、アンケート結果情報を入力するキーボードやタッチパネル等の入力手段を備えてなる装置である。ユーザー端末6には、端末毎にユーザー端末6を特定するユーザー端末番号が付与されていて、この識別子に基づいて広告コンテンツ情報の配信がなされる。
【0041】
ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報配信の前段階において配信される広告コンテンツ情報を視聴させるためのアプリケーションソフトウェアがダウンロードされる。このアプリケーションソフトウェアは、通信ネットワーク5を通じて、広告コンテンツ情報が配信されるとこれを受信しメモリに蓄積させる受信手段、再生入力アイコン(ボタン)が押されることを入力信号として広告コンテンツ情報をモニター上に再生する再生手段、広告コンテンツ情報再生後から時間計測を開始し設定時間までアンケート結果情報を入力させる入力表示情報としての選択画像情報を表示させるアンケート入力誘導手段、設定時間内にアンケート結果情報の入力があったとき、受信再生した広告コンテンツを示す広告IDとアンケート結果情報とユーザーIDを広告会社サーバ2と通信会社サーバ3へフィードバック送信する送信手段と、ユーザー端末6のモニターに表示されるアプリケーションソフトウェア起動アイコン(ボタン)画像情報、再生起動アイコン(ボタン)画像情報、アンケート入力情報を入力させる例えば「○」「△」「×」や「好き」「普通」「嫌い」、「良い」「ふつう」「悪い」等の選択画像情報を含み、これらのアイコンが制御動作スタートボタンとして機能するようになっている。
【0042】
選択画像情報から「○」「△」「×」の画像表示部分をタッチ入力されることにより、送信手段が起動し、選んだ記号を示すアンケート結果情報が通信データ化され(例えば「○」は00、「△」は01、「×」は11の記号とする。)ユーザーID、広告IDと関連づけて広告会社サーバおよび通信会社サーバに送信される。尚、アンケート入力情報の内容は他の選択入力画面や、好感度数値をテンキーにより(例えば、1〜5の数値)入力させるように誘導する内容であってもよい。
【0043】
また、この実施例の変形例として、アンケート入力情報を入力させる選択画像情報はアプリケーションソフトウェアをユーザー端末6にダウンロードさせておくのではなく、選択画像情報を広告コンテンツ情報に繋がる一体のコンテンツ情報として広告データベースに蓄積し、これをユーザー端末6に配信し蓄積させるようにしてもよい。
【0044】
このシステム1に用いられるユーザー端末番号、このシステム1に加入するときにユーザーに付与されるユーザーID、通信会社や放送会社が契約者を特定するための契約者IDは互いに紐付けることが可能になっており、いずれのIDからも個人を特定することができるようになっている。これらのユーザー端末番号、契約者ID、ユーザーIDは同じ識別子であってもよいし、異なる識別子を紐付ける手段により紐付けるようにしてもよい。
【0045】
(制御フロー)
広告配信システム1の制御動作について、図2〜図4に示すフローチャートを参照して説明する。広告配信システム1の制御動作は、広告会社サーバ2により広告データベース21に蓄積された広告コンテンツ情報が、通信会社の通信ネットワーク5を通じて広告コンテンツ情報をユーザー端末6に配信される広告配信フローと、ユーザー端末6よりアンケート結果情報が入力されたことをスタートとして通信会社がユーザーに課金する通信料が減額される課金フローと、ユーザー端末6よりアンケート結果情報が入力されたことをスタートとしてアンケート結果情報をマーケティングデータベースに蓄積するとともに分析するマーケティングフローとで構成されている。
【0046】
図2に基づいて、広告配信フローを説明する。時計装置と連動する配信日時制御手段により、配信時刻(例えば、時計装置が午前4時を計測したとき)に配信動作が開始する(S1)。広告会社サーバ2あるいは通信会社サーバ3に設けられた照合手段により、配信するべき広告コンテンツと関連づけられている配信希望属性データと契約者属性データベース32に蓄積されている契約者属性データを照合し、照合条件が一致するユーザーIDを抽出し、該ユーザーIDに対応するユーザー端末6に広告コンテンツを配信する(S2)。例えば、図13の照合テーブルに示すように、配信希望属者属性データに対応する条件と、ユーザー毎に蓄積されている契約者属性データの要素との一致不一致が照合され、条件1〜Xを満たすユーザーIDを抽出し、ユーザー端末6を特定する。通信会社サーバ3は、通信ネットワーク5を通じてユーザーID(001)に対応するユーザー端末6に広告コンテンツ情報を配信する。
【0047】
ユーザー端末6は、広告会社サーバ2より提供され通信ネットワーク5を通じて配信された広告コンテンツ情報を受信手段により受信し、ユーザー端末6のメモリに蓄積する(S3)。再生起動(ボタン)のタッチ入力をスタート信号として(S4)、ユーザー端末6のメモリに蓄積されている広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6のモニター上に再生される(S5)。アンケート結果情報入力誘導手段は、広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートとして設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間の間モニター上に選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)を表示する。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合(S6)、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。また、課金手段が通信会社サーバ3側にあるときには、アンケート結果情報が入力されたことを示す情報としてユーザー端末番号またはユーザーIDを通信会社サーバ3にフィードバック送信するようになっている(S7)。尚、選択画像情報が表示されている間にアンケート結果情報の入力がされない場合には、画像表示は終了しアンケート結果情報は入力不可となる。また、一度アンケート結果情報が入力された広告コンテンツ情報に対応する選択画像情報は再度表示されないように制御プログラムを組んでもよい。
【0048】
尚、この広告配信フローにおいて、広告コンテンツ情報の配信日時または配信時刻は任意に設定することができるが、望ましくは通信ネットワーク5の空いている時間帯(例えば、真夜中〜明け方)に配信するプログラムが組まれる。これにより通信ネットワーク5の利用のピーク時間帯を避けて通信を行うことができ、通信ネットワークへ多大な通信データ容量の負荷をかけるおそれがなく、通信ネットワーク5を終日有効活用できるからである。
【0049】
次に図3に基づいて、通信会社サーバ3によるユーザーへの通信料の課金フローについて説明する。広告配信フローにおいて、ユーザー端末6より通信会社サーバ3にアンケート結果情報が入力されたことを示すユーザー端末番号またはユーザーIDが送信されると、通信会社サーバ3はこのデータを受信する(S1)。このデータ受信があった場合には、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合が行われ(S2)、対応する契約者IDの課金テーブルから設定された減算率に基づく割引額が減算される(S3)。例えば、アンケート結果情報の提供1回につき、10円減額との減算率が定められている場合には、ユーザー端末6からデータを受信する毎に対応する契約者IDの課金テーブルに対してマイナス10円の減算処理がなされる。つまり、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合毎に課金額の減算処理が繰り返される。尚、課金手段が広告会社サーバ2側にある場合には広告会社サーバ2においてこの課金フローが動作する。
【0050】
また、上述した図3に示す課金フローに替えてあるいは課金フローに加えてポイント加算フローを設けた場合の通信会社サーバ3によるユーザーへのポイント加算のフローについて説明する。広告配信フローにおいて、ユーザー端末6より通信会社サーバ3にアンケート結果情報が入力されたことを示すユーザー端末番号またはユーザーIDが送信されると、通信会社サーバ3はこのデータを受信する。このデータ受信があった場合には、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合が行われ、ユーザーIDに対応する契約者IDのポイントテーブルに設定されたポイント数が加算される。例えば、アンケート結果情報の提供1回につき、1ポイント加算との加算率が定められている場合には、ユーザー端末6からデータを受信する毎に対応する契約者IDのポイントテーブルに対してプラス1ポイントの加算処理がなされる。つまり、ユーザーIDと契約者IDの照合毎にポイントの加算処理が繰り返される。尚、ポイント加算手段が広告会社サーバ2側にある場合には広告会社サーバ2においてこのポイント加算フローが動作する。
【0051】
次に図4に基づいて、マーケティングフローについて説明する。ユーザー端末6より広告会社サーバ2に、アンケート結果情報とユーザーIDが伝達されると、広告会社サーバ2はこのデータを受信する(S1)。広告会社サーバ2のCPUは、照合手段によりと広告IDとアンケート結果情報、ユーザーID等の受信データを照合手段により照合する(S2)。そして広告IDに関連づけてアンケート結果情報の選択肢(システム1の場合は、「○」「△」「×」)の数をマーケティングデータベースに蓄積する(S3)。この選択肢の数を点数換算率により点数化する(S4)。広告ID毎の点数により広告コンテンツ情報を順位付けする(S5)。順位付けの結果を一覧化して広告ランキングデータベースに蓄積して、ウェブサイト上に公開し(S6)、広告主サーバ9あるいは、ユーザー端末6等から閲覧可能とする。
【0052】
上述の如く、広告配信システム1が広告配信フロー、課金フロー、マーケティングフローを動作させることにより、広告会社は、ユーザーのターゲットを絞って広告配信をできるとともに、広告を視聴したユーザーが実際に広告を視聴したか確認することができるとともに、ユーザー自身が入力する正確なアンケート結果情報を得ることができる。また通信会社は、ネットワークの空いている時間帯を有効に利用することができる。さらにユーザーは、広告を視聴することにより、自己の通信会社に支払う通信料を減額させることができるためユーザーへの広告視聴への動機付けを得ることができる。
【0053】
(第2の実施の形態)
次に本願発明の第2の実施の形態である広告配信システム11について説明する。この広告配信システム11は、広告コンテンツ情報をユーザー端末6に提供する配信手段が、放送ネットワークである点において第1の実施の形態と相違する。
【0054】
すなわち、広告会社サーバ2より提供される広告コンテンツ情報が、放送ネットワーク8を通じてユーザー端末6に配信され、ユーザー端末6に蓄積され、これと並行して、広告会社サーバ2より提供される広告コンテンツ情報を復元する広告データ認証キーが通信ネットワーク5を通じてユーザー端末6に配信される。広告コンテンツ情報を特定する広告IDと広告データ認証キーが一致することを条件として、広告コンテンツ情報がユーザー端末6において再生可能に復元される。ユーザー端末6への再生入力により広告コンテンツ情報が再生され、アンケート結果情報入力誘導手段によりアンケート入力情報としての選択画像表示が表示される。アンケート結果情報が入力されると、このアンケート結果情報が通信ネットワーク5を通じて広告会社サーバ2にフィードバック送信されマーケティングデータベース22に蓄積される。また、アンケート結果情報のフィードバック送信があったことを示すユーザーIDが放送事業者サーバ7に伝達されるとユーザーIDに対応するユーザーの課金テーブルに放送事業者が課金する通信料(放送ネットワーク利用料)が減免されようになっている。
【0055】
(システム構成)
広告配信システム11は、広告会社に設置される広告会社サーバ2およびこれに接続される機器、通信会社サーバの一態様である放送事業者サーバ7およびこれに接続される機器、通信会社サーバ3およびこれに接続される機器、広告の視聴者たるユーザーが保有するユーザー端末6と、放送事業者サーバ7とユーザー端末6を繋ぐ、放送手段で構成された放送ネットワーク8(第1の通信ネットワーク)、通信会社サーバ3とユーザー端末6を繋ぐ、通信手段で構成された双方向通信型の通信ネットワーク5(第2の通信ネットワーク)とで構成される。尚、この実施例では、通信会社サーバ3と放送事業者サーバ7を個別に設けたがこれ等を共通のサーバとし、放送ネットワーク8と通信ネットワーク5の双方に接続するようにしてもよい。
【0056】
広告会社サーバ2は、CPU等の演算装置、RAM等の記憶装置、情報を伝達する伝達装置、情報を受信する受信装置を備えている。広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態に、広告依頼主や広告製作会社から提供される広告コンテンツ情報が蓄積される広告データベース21が構築されている。この広告データベース21に蓄積される広告コンテンツ情報は、コマーシャル、コマーシャルメッセージ(CM)とも呼ばれる、商品やサービスの広告宣伝コンテンツを内容とする文字データ、図画データ、動画データ、音声データ、動画データと音声データが一体化されたイメージデータ等であり、これらの広告コンテンツ情報は暗号化され広告放送ダウンロードファイル形式で蓄積されている。この広告放送ダウンロードファイルは、広告データ認証キーが適合されることにより再生可能な広告コンテンツ情報として復元されるようになっている。本実施の形態においては、広告コンテンツ情報は、数秒〜数分程度の動画・音声コンテンツである。この広告放送ダウンロードファイルには、広告コンテンツ情報を特定するための広告コンテンツ情報毎に異なる広告IDが付与されている。
【0057】
広告会社サーバ2には、広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態に、後述する視聴者からの広告コンテンツ情報のアンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベースが蓄積されている。このマーケティングデータベースには、ユーザー端末6から送られるアンケート結果情報が随時蓄積されて、必要に応じて広告会社サーバ2においてアンケート結果情報の各種分析が可能な状態になっている。蓄積されるアンケート結果情報と、分析手段の構成は広告配信システム1と同様であるので詳細な説明を省略する。
【0058】
広告会社サーバ2には、広告コンテンツ情報を所定の配信日時に配信するための配信日時を制御する配信日時制御手段、広告データベース21より広告コンテンツ情報を抽出する抽出手段、暗号化されている広告放送ダウンロードファイルを復元させるための広告データ認証キーを作成する広告認証キー作成手段が構築されている。
【0059】
広告会社サーバ2または通信会社サーバ3には、ユーザーから提供される年齢、性別、居住地等ユーザーに関する種々の情報である契約者属性が蓄積される契約者属性データベース32が構築されている、また広告会社サーバ2または通信会社サーバ3は、契約者属性データベース32と情報伝達可能な状態にあり、配信希望者属性データと契約者属性データを照合する照合手段、配信希望者属性データの条件に一致するユーザーIDに対応するユーザー端末6を特定し、特定されたユーザー端末6に広告会社サーバ2から伝達された広告認証キーの配信をする配信手段が構築されている。
【0060】
通信会社サーバ3には、通信会社がユーザーより徴収する通信料(通信ネットワーク利用料)に関するデータを蓄積する通信料課金データベース31が情報伝達可能に構築されており契約者ID毎に課金テーブルが構築されている。尚、通信料の課金手段は広告配信システム1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0061】
放送事業者サーバ7は、広告コンテンツ情報を、放送ネットワーク8すなわち放送波により通信する放送手段を備えている。放送ネットワーク8としては、例えば、UHF帯の特定の周波数帯域を利用した放送手段等が挙げられる。具体的には、ISDB−T式、DVB−H式、T−DMB式などのマルチメディア放送の方式が知られている。
【0062】
また、放送事業者サーバ7には、放送事業者がユーザーより徴収する通信料(放送ネットワーク利用料)課金データを蓄積する放送料課金データベース71が放送事業者サーバ7と情報伝達可能に構築されており契約者ID毎に課金テーブルが構築されている。放送事業者サーバ7は、契約者IDに対応する課金テーブルに対して、従来通りに特定期間単位の放送料の課金を行う。また、広告配信システム11においてユーザー端末6からのアンケート結果情報のフィードバック送信があったことを条件として通信料(放送ネットワーク利用料)の減額を行うようになっている。
【0063】
尚、契約者属性データベース32、72と、通信料課金データベース31、放送料課金データベース71を何処に設けるかの選択は自由である。同時に、配信日時制御手段、照合手段を何処に設けるかの選択は自由であり広告会社サーバ2側、通信会社サーバ3側に構築してもよい。
【0064】
ユーザー端末6は、スマートフォン等に代表される携帯電話端末61、タブレット型パーソナルコンピュータ62、携帯型ゲーム端末63、パーソナルコンピュータ64等の通信ネットワーク5と無線または有線により接続されてなる通信端末であり、放送波を受信できる機能を備えている。ユーザー端末6を動作させるCPU、通信ネットワーク5を介して広告認証キーを受信し、アンケート結果情報を送信する通信手段、放送波を通じて配信される広告コンテンツ情報を受信する放送波受信手段、配信された広告コンテンツ情報や手段を記憶する記憶手段、広告コンテンツ情報を表示するモニター、アンケート結果情報を入力するキーボードやタッチパネル板等の入力手段を備えてなる。
【0065】
ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報配信の前段階において、広告コンテンツ情報を視聴させるためのアプリケーションソフトウェアがダウンロードされる。このアプリケーションソフトウェアは、放送ネットワーク8を通じて広告放送ダウンロードファイルが配信されるとこれを受信しメモリに蓄積させる受信手段、広告認証キーが通信ネットワーク5を通じて配信されると広告認証キーと広告IDを適合させる適合手段、広告認証キーと広告IDの適合を条件として広告放送ダウンロードファイルより広告コンテンツ情報を復元する復元手段、再生入力アイコン(ボタン)が押されることにより広告コンテンツ情報をモニター上に再生する再生手段、広告コンテンツ情報再生後から時間計測を開始し設定時間までアンケート結果情報を入力させるための選択画像情報を表示させるアンケート入力誘導手段、設定時間内にアンケート結果情報の入力があったとき、受信再生した広告コンテンツを示すユーザーIDとアンケート結果情報とユーザーIDを広告会社サーバ2と放送事業者サーバ7へフィードバック送信させる送信手段と、ユーザー端末6のモニターに表示されるアプリケーションソフトウェア起動アイコン(ボタン)画像情報、再生起動アイコン(ボタン)画像情報、アンケート入力情報を入力させる例えば「○」「△」「×」等の選択画像情報を含み、これらのアイコンが制御動作スタートボタンとして機能するようになっている。
【0066】
また、この実施例の変形例として、アンケート入力情報を入力させる選択画像情報はアプリケーションソフトウェアをユーザー端末6にダウンロードさせておくのではなく、選択画像情報を広告コンテンツ情報に繋がる一体のコンテンツ情報として広告データベースに蓄積し、これをユーザー端末6に配信し蓄積させるようにしてもよい。
【0067】
(制御フロー)
広告配信システム11の制御動作について、図6〜図8のフローチャートを参照して説明する。広告配信システム11の制御動作は、広告会社サーバにより広告データベースに蓄積された広告放送ダウンロードファイルが、放送ネットワーク8を通じてユーザー端末6に配信されるとともに、通信会社の通信ネットワーク5を通じて暗号化された広告コンテンツ情報を再生させるための広告データ認証キーが配信され、広告コンテンツ情報がユーザー端末6において再生されるとともに、ユーザー端末6より入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバ2にフィードバック送信させる広告放送フローと、広告配信後にユーザー端末6よりアンケート結果情報の入力を示すユーザー端末番号またはユーザーIDを受信したことをスタートとして、放送事業者がユーザーの課金テーブルに課金する放送料を減免する課金フローと、ユーザー端末6より広告会社サーバ2にアンケート結果情報が伝達されるとアンケート結果情報をマーケティングデータベース22に蓄積するとともに分析するマーケティングフローとで構成されている。尚、これらのフローに加えて通信会社サーバがユーザーに課金する通信料が減額される通信会社とユーザー間の課金フローを構築してもよいが、この課金フローは、広告配信システム1における課金フローと同様であるため詳細な説明を省略する。また、第1の実施の形態の如く、ポイント加算フローを備えてもよい。
【0068】
図6に基づいて、広告放送フローを説明する。配信日時制御手段により、配信時刻(例えば、時計装置が午前4時を計測したとき)配信動作が開始する(S1)。広告データベース21より提供される暗号化された広告放送ダウンロードファイルは、放送ネットワーク8を通じて放送波によりユーザー端末6に配信される(S2)。広告放送ダウンロードファイルはユーザー端末6のメモリに蓄積される(S3)。
【0069】
これと並行して、広告会社サーバ2は、広告IDに対応する広告データ認証キーを作成し、年齢、性別等の配信希望属性データとともに、通信会社サーバ3へ配信する(S4)。通信会社サーバ3に設けられた照合手段は、広告コンテンツ情報に付与されている配信希望属性データと契約者属性データベース32に蓄積されている契約者属性データを照合し配信希望属性データと契約者属性データの一致する者のユーザーIDを抽出する(S5)。通信会社サーバ3は、通信ネットワーク5を通じて該ユーザーIDに対応するユーザー端末6に広告データ認証キーを配信する(S6)。
【0070】
ユーザー端末6は、広告データ認証キーとユーザー端末6にダウンロードされた広告放送ダウンロードファイルの広告IDとの適合を行う(S7)。適合結果が一致することを条件として、広告放送ダウンロードファイルの広告コンテンツ情報は再生可能に復元される(S8)。一方適合結果が不一致である場合には、広告コンテンツ情報のファイルは復元されないか、あるいはユーザー端末6のメモリから削除されるようになっている。
【0071】
再生起動(ボタン)のタッチ入力をスタート信号として(S9)、ユーザー端末6のメモリに蓄積されている広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6のモニター上に再生される(S10)。広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合(S11)、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。またアンケート結果情報が入力されたことを示す情報として少なくともユーザーIDを通信会社サーバ3にフィードバック送信するようになっている(S12)。尚、選択画像情報が表示されている間にアンケート結果情報の入力がされない場合には、画像表示は終了しアンケート結果情報は入力不可となる。また、一度アンケート結果情報が入力された広告コンテンツ情報に対応する選択画像情報は再度表示されないように制御プログラムを組んでもよい。
【0072】
尚、広告配信フローにおいて、所望の配信日時を決定することができるが、一般には放送番組のない時間帯(例えば、真夜中〜明け方)であることが望ましい。これにより放送事業者は、放送休止時間帯の放送ネットワーク8を利用させることができ、放送波を終日有効活用できるからである。
【0073】
次に図7に基づいて、放送事業者によるユーザーへの通信料(放送ネットワーク利用料)の課金フローについて説明する。広告配信フローにおいて、ユーザー端末6より放送事業者サーバ7にアンケート結果情報が入力されたことを示すデータとしてのユーザーIDが、フィードバック送信されると、放送事業者サーバ7ではこのデータを受信し(S1)、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合が行われる(S2)。ユーザーIDまたはユーザー端末番号に対応する契約者IDが一致する度に受信回数が計測され、カウント数が放送料課金データベース71に蓄積される(S3)。通信料の課金日が到来すると(システム11の場合は次月に入ると)(S4)、放送事業者サーバ7は、放送料課金データベース71より、単位期間あたり(実施例の場合は前月)の契約者IDに対する受信回数を算出し、単位期間あたりの受信回数が、基準回数(実施例の場合は60回)を超えるか否かを算出する(S5)。受信回数が基準回数未満(YES)の場合には、通信料(実施例の場合には315円)が契約者IDの放送料課金テーブルに課金される(S6)。受信回数が基準回数を超える場合(NO)には、契約者IDの放送料課金テーブルに課金はなされず、受信回数がカウントクリアされる(S7)。このように、アンケート結果情報のフィードバックの回数に応じて通信料が免除されるようになっている。尚、このフローにおいて、受信回数が基準回数を超える場合(NO)に、課金額を減額する手段にしてもよい。
【0074】
また、放送事業者による通信料課金フローに替えてあるいは付加してポイント加算フローを設けてもよい。ポイント加算フローは、ユーザー端末6より放送事業者サーバ7にアンケート結果情報が入力されたことを示すデータとしてのユーザーIDが、フィードバック送信されると、放送事業者サーバ7ではこのデータを受信し、ユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDの照合が行われる。ユーザーIDに対応する契約者IDが一致する度に受信回数が計測され、カウント数が放送料課金データベース71に蓄積される。通信料の課金日が到来すると(システム11の場合は次月に入ると)、放送事業者サーバ7は、単位期間あたり(実施例の場合は前月)の契約者IDに対する受信回数を算出し、単位期間あたりの受信回数が、基準回数(実施例の場合は60回)を超えるか否かを算出する。受信回数が基準回数を超える場合には、所定のポイント(例えば10ポイント)が契約者IDのポイントテーブルに加算されるようになっている。
【0075】
(第3の実施の形態)
次に図16に基づいて本願発明の第3の実施の形態の広告配信システム12について説明する。この広告配信システム12は、ユーザー端末6に格納されたアプリケーションプログラムが、広告データベース21にアクセスして広告コンテンツ情報をダウンロードすることにより、広告コンテンツ情報が配信される点において第1の実施の形態と相違する。
【0076】
広告配信システム12は、広告会社に設置される広告会社サーバ2およびこれに接続される機器、通信会社に設置される通信会社サーバ3およびこれに接続される通信機器、広告の視聴者たるユーザーが保有するユーザー端末6と通信会社サーバ3とユーザー端末6を繋ぐ、通信手段で構成された通信ネットワーク5等で構成される。広告コンテンツ情報は、広告会社サーバ2に接続されているデータベースに蓄積される。ユーザー端末6は、この広告データベース21にアクセスし、ダウンロードされた広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6に蓄積される。ユーザー端末6に蓄積された広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6の再生入力信号に基づいてモニター上に再生される。
【0077】
その後、アンケート結果情報の入力を誘導する手段により、アンケート入力表示情報が表示される。アンケート結果情報が入力されると、このアンケート結果情報が通信ネットワーク5を通じて広告会社サーバ2にフィードバック送信されマーケティングデータベース22に蓄積される。また、アンケート結果情報提供に対する特典として通信会社がユーザーに課金する回線利用料としての通信料が減額されるようになっている。
【0078】
(システム構成)
広告会社サーバ2は、CPU等の演算装置、RAM等の記憶装置、情報を伝達する伝達装置、情報を受信する情報受信装置を備えている。広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態に、広告主や広告製作会社から提供される広告コンテンツ情報が蓄積される広告データベース21が構築されている。この広告データベース21に蓄積される広告コンテンツ情報は、広告、コマーシャル、コマーシャルメッセージ(CM)とも呼ばれる、商品やサービスの広告宣伝コンテンツを内容とする文字データ、図画データ、動画データ、音声データ、動画データと音声データが一体化されたイメージデータ等からなり、ユーザー端末6において再生可能な広告コンテンツ情報である。本実施の形態においては、広告コンテンツ情報は、数秒〜数分程度の動画・音声コンテンツである。この広告コンテンツ情報には、広告コンテンツ情報を特定するための広告コンテンツ情報毎に異なる広告IDが付与されている。
【0079】
広告会社サーバ2には、広告会社サーバ2と情報伝達可能な状態のユーザー端末6から伝達される広告コンテンツ情報のアンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベース22が構築されている。このマーケティングデータベース22には、ユーザー端末6から送られるアンケート結果情報が随時蓄積されるようになっている。
【0080】
広告会社サーバ2には、ユーザー端末6からのアクセスに応じて広告コンテンツ情報を配信する配信手段が構築されている。また、契約者属性データベースにアクセスし、広告コンテンツ情報に対するマッチング条件により契約者属性データを抽出し、広告コンテンツ情報に対応するマッチング条件に一致するユーザーIDに対応するユーザー端末6に対し、マッチング条件に応じたダウロード可能な広告コンテンツ情報を抽出するようにしてもよい。尚、配信希望属性データの条件は広告主サーバ9より提供される条件であってもよいし、図15に示すウェブサイト24上からユーザー自身により選択される条件でもよい。
【0081】
次にユーザー端末6について説明する。ユーザー端末6は、スマートフォン等に代表される携帯電話端末61、タブレット型パーソナルコンピュータ62、携帯型ゲーム端末63、パーソナルコンピュータ64等の通信ネットワーク5と無線または有線により接続されてなる通信端末であり、ユーザー端末6を動作させるCPU、通信ネットワーク5を介して通信をする通信手段、配信された広告コンテンツ情報やプログラムを記憶する記憶手段、広告コンテンツ情報等を表示するモニター、アンケート結果情報を入力するキーボードやタッチパネル等の入力手段を備えてなる装置である。ユーザー端末6には、端末毎にユーザー端末6を特定するユーザー端末番号とユーザーID(例えばメールアドレスや端末番号)が付与されていて、この識別子に基づいて広告コンテンツ情報の配信がなされる。
【0082】
ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報配信の前段階において配信される、広告コンテンツデータベース21にアクセスする手段、かつ、広告コンテンツ情報を視聴させる手段を備えたアプリケーションソフトウェアが格納される。このアプリケーションソフトウェアの、広告コンテンツデータベース21にアクセスする手段は、広告コンテンツデータベース21にアクセスするための入力があったときにあらかじめアプリケーションプログラムに組み込まれたURL等の広告コンテンツデータベース21へのアクセス情報により広告データベース21へアクセスして広告会社サーバ2と通信可能とするものである。また、アプリケーションプログラムにアクセス日時制御手段を組み込めば、これがユーザー端末6の時計装置と連動することにより、所定の日時になったことを入力信号として広告データベース21にアクセスさせるようにすることもできる。このようにすれば、ユーザー端末6が自動的に広告会社サーバ21にアクセスして、広告コンテンツ情報を取りにいくことができる。
【0083】
広告コンテンツ情報を視聴させる手段は、ユーザー端末6からのアクセスにより、広告会社サーバ2から広告コンテンツ情報が配信されるとこれを受信しメモリに蓄積させる受信手段、再生入力アイコン(ボタン)が押されることにより広告コンテンツ情報をモニター上に再生する再生手段、広告コンテンツ情報再生後から時間計測を開始し設定時間までアンケート結果情報を入力させる入力表示情報としての選択画像情報を表示させるアンケート入力誘導手段、設定時間内にアンケート結果情報の入力があったとき、受信再生した広告コンテンツを示す広告IDとアンケート結果情報とユーザーIDを広告会社サーバ2と通信会社サーバ3へフィードバック送信させる送信手段と、ユーザー端末6のモニターに表示されるアプリケーションソフトウェア起動アイコン(ボタン)画像情報、再生起動アイコン(ボタン)画像情報、アンケート入力情報を入力させる例えば「○」「△」「×」や「好き」「普通」「嫌い」等の選択画像情報を含み、これらのアイコンが制御動作スタートボタンとして機能するようになっている。
【0084】
選択画像情報から「○」「△」「×」の画像表示部分をタッチ入力することにより、送信手段が起動し、選んだ記号を示すアンケート結果情報が通信データ化され(例えば「○」は00、「△」は01、「×」は11の記号とする。)ユーザーIDと関連づけて広告会社サーバおよび通信会社サーバに送信される。尚、アンケート入力情報の内容は他の選択入力画面や、好感度数値をテンキーにより(例えば、1〜5の数値)入力させるように誘導する内容であってもよい。
【0085】
また、この実施例の変形例として、アンケート入力情報を入力させる選択画像情報はアプリケーションソフトウェアをユーザー端末6にダウンロードさせておくのではなく、選択画像情報を広告コンテンツ情報に繋がる一体のコンテンツ情報として広告データベースに蓄積し、これをユーザー端末6に配信し蓄積させるようにしてもよい。
【0086】
(制御フロー)
広告配信システム12の制御動作について説明する。広告配信システム12の制御動作は、広告会社サーバ2により広告データベース21に蓄積された広告コンテンツ情報が、ユーザー端末6のアクセスにより通信会社の通信ネットワーク5を通じて広告コンテンツ情報をユーザー端末6に配信される広告配信フローと、ユーザー端末6よりアンケート結果情報が入力されたことをスタートとして通信会社がユーザーに課金する通信料が減額される課金フローと、ユーザー端末6よりアンケート結果情報が入力されたことをスタートとしてアンケート結果情報をマーケティングデータベースに蓄積するとともに分析するマーケティングフローとで構成されている。
【0087】
広告配信フローを説明するアクセス日時制御手段により、アクセス時刻(例えば、ユーザー端末6内蔵の時計装置が午前4時を計測したとき)ユーザー6のアプリケーションプログラムは広告データベース21へのアクセス動作を開始し、広告会社サーバ2の広告コンテンツデータベース21にアクセスすると広告会社サーバ2の通信手段は、通信ネットワーク5を通じてユーザー端末6に広告コンテンツ情報を配信する。
【0088】
ユーザー端末6は、通信ネットワーク5を通じてダウンロードされた広告コンテンツ情報を受信手段により受信し、ユーザー端末6のメモリに蓄積する、再生起動(ボタン)のタッチ入力をスタート信号として、ユーザー端末6のメモリに蓄積されている広告コンテンツ情報は、ユーザー端末6のモニター上に再生される。広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートとしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間の間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。また、課金手段が通信会社サーバ3側にあるときには、アンケート結果情報が入力されたことを示す情報として少なくともユーザーIDを通信会社サーバ3にフィードバック送信するようになっている。尚、選択画像情報が表示されている間にアンケート結果情報の入力がされない場合には、画像表示は終了しアンケート結果情報は入力不可となる。また、一度アンケート結果情報が入力された広告コンテンツ情報に対応する選択画像情報は再度表示されないように制御プログラムを組んでもよい。
【0089】
尚、この広告配信フローにおいて、広告コンテンツ情報の取得日時、取得時刻は任意に設定することができるが、望ましくは通信ネットワーク5の空いている時間帯(例えば、真夜中〜明け方)に配信するプログラムが組まれる。これにより通信ネットワーク5のピーク時間帯を避けた通信を行うことができ、通信データ容量オーバーを防ぎ、通信ネットワーク5を終日有効活用できるからである。課金フロー、マーケティングフローは第1の実施の形態の広告配信システム1と同様であるためその説明を省略する。
【0090】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態の広告配信システム12について、図9〜図11に基づいて説明する。第4の実施の形態は、第1の実施の形態のシステム1に広告コンテンツ情報に対応する商品やサービスの詳細情報や・購入情報が示されている電子商取引サイト(electronic commerceサイト(以下、ECサイト))をユーザー端末6に表示し、該商品を購入させるための購買誘導システムが付加された広告配信システムである。
【0091】
広告会社サーバ2には、広告コンテンツ情報が蓄積されてなる広告データベース、マーケティングデータが蓄積されるマーケティングデータベースに加えて、広告コンテンツ情報毎に付与される、あるいはURLに関連づけられたECサイトデータが蓄積されてなるECデータベースが構築されている。広告データベースに蓄積される広告コンテンツ情報は、広告コンテンツ情報に対応するECサイトにアクセスさせるためのURL情報を含んでいる。
【0092】
広告会社サーバ2には、ユーザー端末6からのアクセスに応じて、ユーザー端末6のモニター上にURLに紐付けられたECサイトを表示させる手段が構築されている。また、ユーザー端末6からECサイトを介して送信される購入情報の受信に伴ってこの購入情報と契約者属性データベース32にアクセスしてユーザーIDに対応する契約者属性データを取得しこれらを関連づけて広告主サーバ9へ送信する手段と、ユーザー端末6から送信される購入情報の受信に伴ってユーザIDと購入代金情報を通信会社サーバ3へ送信する手段が構築されている。さらには、後述する通信会社サーバ3において課金テーブルに入金された商品購入代金に対し所定額(広告会社マージン)を差し引いた額を広告主サーバ9へ送信する手段を構築してもよい。
【0093】
通信会社サーバ3には、従来通り、通信時間や通信データ量に応じて課金システムによる通信料の算出と蓄積を行うとともに、ユーザー端末6からのアンケート結果情報の提供に対する特典として、対応する契約者IDの課金テーブル31に対して通信料の算出(減額)の算出と蓄積を行う課金手段に加えて、広告会社サーバ2から送信される商品購入情報と、契約者情報に基づいて対応する契約者IDの課金テーブル31に対して商品購入情報に基づく代金額を課金する手段が構築されている。さらには、課金テーブル31に課金した商品購入代金に対して所定額(通信会社マージン)を差し引いた額を広告会社サーバ2へ送信する手段を構築してもよい。
【0094】
また、上記代金額を課金する手段に加えて、第1の実施の形態で述べた特典ポイントを代金に充当することもできるようにしてもよい。ユーザー端末6のモニター上にURLに紐付けられたECサイトを表示させる手段は、ユーザーIDおよびユーザー端末番号またはユーザーIDと紐付けられているポイントテーブルの表示時のポイント値と、商品毎に設定されている購買可能なポイント値と利用ポイント値の入力欄を表示するようになっている。ここで、ユーザーが利用ポイント値を入力すると、この入力に対応してポイントテーブルでは、ポイントの減算が、ECデータベースでは購買処理が行われるようになっている。また、課金データベースの課金手段に、クレジットカードによる課金手段を付加してもよい。ユーザー端末6のモニター上にURLに紐付けられたECサイトを表示させる手段は、ECサイト上にクレジットカード番号入力欄とクレジットカード有効期限入力欄、必要に応じてセキュアコード入力欄を表示するようになっている。ユーザーがクレジットカード番号、有効期限、セキュアコードを入力されると、サーバ側はこの当該情報と代金額を紐付けてクレジットカード会社サーバ(不図示)へ送信するようになっている。
【0095】
ユーザー端末6について説明する。ユーザー端末6は、スマートフォン等に代表される携帯電話端末61、タブレット型パーソナルコンピュータ62、携帯型ゲーム端末63、パーソナルコンピュータ64等の通信ネットワーク5と無線または有線により接続されてなる通信端末であり、ユーザー端末6を動作させるCPU、通信ネットワーク5を介して通信をする通信手段、配信された広告コンテンツ情報や手段を記憶する記憶手段、広告コンテンツ情報を表示するモニター、アンケート結果情報を入力するキーボードやタッチパネル等の入力手段を備えてなり、広告会社サーバ2との間で通信会社サーバ3が提供する通信ネットワーク5を通じてインタラクテヴ通信を行う端末である。
【0096】
ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報配信の前段階において、ユーザー端末6には、配信される広告コンテンツ情報を視聴させるためのアプリケーションソフトウェアがダウンロードされる。このアプリケーションソフトウェアは、通信ネットワーク5を通じて、受信手段、再生手段、アンケート入力誘導手段、送信手段等からなる手段群とユーザー端末6のモニターに表示されるアイコン(ボタン)画像情報、アンケート入力情報を入力させる選択画像情報を含んでいる。また、上記手段に加えて、広告コンテンツ情報再生後あるいは、アンケート結果情報入力後に、広告コンテンツ情報に対応するECサイトにアクセスさせるための購買誘導表示データを表示させる購買誘導表示手段と広告誘導表示画像情報を含んでいる。さらにECサイトをモニター上に表示させるためのブラウザソフトウェアがダウンロードされている。
【0097】
アイコン(ボタン)画像情報は再生手段のスタートボタンであり、このアイコンからのタッチ入力信号をスタート信号として、再生手段が起動して広告コンテンツ情報が再生されるようになっている。ユーザー端末6において広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタート信号として、ユーザー端末6内蔵の時計装置と連動するアンケート入力誘導手段が起動し選択画像情報が所定時間モニターに表示されるようになっている。選択画像情報からアンケート結果情報の入力信号をスタート信号として、送信手段が起動し、選んだ記号を示すアンケート結果情報は、ユーザーIDと関連づけられてユーザー端末6の通信手段により通信ネットワーク5を通じて広告会社サーバ2に送信される。同様に、ユーザーIDが通信会社サーバ3に送信されるようになっている。
【0098】
また、広告コンテンツ情報再生終了あるいは、アンケート結果情報入力をスタート信号として、購買誘導表示手段が起動し、モニターにECサイトに誘導させるための購買誘導表示データ(例えば「商品の詳細をみる」「商品情報を見る(購入も可))が表示されるようになっている。この購買誘導表示データを選択することで、広告コンテンツ情報に含まれたURLが自動的に入力送信されるようになっており、モニター上に再生された広告コンテンツ情報に関連するECサイトにアクセスがなされ、モニター上には、ブラウザを介して広告コンテンツ情報に対応する商品またはサービスのECサイトが表示されるようになっている。またユーザー端末6は、ECサイトを介して商品またはサービスの購入ができるようになっている。
【0099】
広告配信システム12の制御動作について、図10〜図11に示すフローチャートを参照して商品またはサービスのECサイトへ誘導させるECサイトフロー(ECサイトフロー)と、ECサイトフローにおいて商品またはサービスの購入がなされた場合のECサイト課金フロー(ECサイト課金フロー)について説明する。尚、購買誘導表示データが表示されるまでのフローは、広告配信システム1と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0100】
ユーザー端末6において、広告コンテンツ情報再生終了あるいは、アンケート結果情報入力をスタート信号として、購買誘導表示手段が起動し、モニターに商品購入サイトに誘導させるための購買誘導表示データ(例えば「商品の詳細をみる」などの画面)が表示される。この購買誘導表示データをタッチ入力することにより(S1)、広告コンテンツ情報に含まれているURLが自動的入力送信されてURLに対応するECサイトにアクセスがなされ、広告コンテンツ情報に対応する商品またはサービスのECサイトがモニター上に表示される(S2)。ここでユーザー端末6より、商品購入アイコンをタッチすることにより商品購入情報が入力されると(S3)、この商品購入情報とユーザーIDは広告会社サーバ2に送信される(S4)。ここで商品購入情報とは、注文個数等を含む購入意思を示す情報である。広告会社サーバ2がユーザー端末6より、商品購入情報を受信すると、通信会社サーバ3等にあらかじめ蓄積されている契約者属性データベースより商品の発送に必要な契約者情報が抽出され、これらの情報はECデータベースに蓄積される(S5)。広告会社サーバ3は商品購入情報と契約者情報を広告主端末9に送信する(S6)これを基に広告主は、発送処理をするようになっている(S7)。
【0101】
次にECサイト課金フローについて説明する。ECサイトフローにおいて、広告会社サーバ2が商品購入情報およびユーザーIDを受信すると商品購入情報およびユーザーIDをECデータベースに蓄積する動作と並行して、通信会社サーバ3へ、商品購入情報および契約者情報を送信する(S1)。通信会社サーバ3は、契約者情報を基に契約者IDに対応する課金テーブルに、商品購入情報に基づいて算出される購入代金を課金する(S2)。さらに、通信会社サーバ3は、商品代金に課金された金額から通信会社マージンを差し引く処理を行い得られた金額を広告会社サーバ2に送信、または代金を広告会社課金テーブルに入金するようにしてもよい(S3)。広告会社サーバ2は通信会社サーバ2から送信された金額から広告会社マージンを差し引く処理を行い得られた金額を広告主サーバ9に送信、または代金を広告主課金テーブルに入金するようにしてもよい(S4)。
【0102】
また、広告配信システム12の変形例としては、図12に示すように放送事業者が提供する放送ネットワーク8を用いた広告配信システム11にECサイトフローとECサイト課金フローを付加したシステムがある。この場合、広告コンテンツ情報の配信フローは、広告配信システム11と同様であり。ECサイトフローにおいては、契約者情報を取得する契約者属性データベースを放送事業者サーバ7の契約者属性データベース72に設定することができる点が上述のECサイトフローとは異なる。ECサイト課金フローは広告配信システム12と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0103】
このように、商品またはサービスのECサイトへの誘導と、商品購入後の課金フローを構築することにより、広告コンテンツ情報の配信から商品の購入、購入代金の課金までを一連のシステムとして動作させることができる。そして、通信会社サーバ3あるいは放送事業者サーバ7が保有する契約者属性データベースを商品購入と発送に必要な契約者情報のデータベースとして利用することができユーザー端末6から新たに個人情報を入力させることなく購買・発送処理を行うことができる。
【0104】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態の広告配信システムについて、図15に基づいて説明する。第5の実施の形態は、第1〜第3の実施における通信料あるいは放送料等の回線利用料の課金フローにおいて、ユーザーがあらかじめ設定した割引料の分配割合に応じて、課金テーブルからの割引料の割引と寄付テーブルへの寄付がなされる手段を付加したシステムである。
【0105】
ユーザーは、契約者属性データ登録時、あるいは任意に、ウェブサイト24等を介して将来の割引料の分配割合の設定を行うことができるようになっている。この個々のユーザーが設定する分配割合は、広告会社サーバ2の契約者属性データベース25にユーザーIDと紐付けられて記憶される。例えば、1回の割引料に対し、その分配割合を5:5と設定すれば、割引料10円のうち5円はユーザーの課金テーブルから減算され、5円が寄付金テーブルに加算されるという仕組みになっている。
【0106】
この分配割合設定手段が付加された課金フローを、上述した通信による広告配信フローを例に説明すれば、ユーザー端末6より通信会社サーバ3にアンケート結果情報が入力されたことを示すユーザーIDが送信されると、このデータを受信する。このデータ受信があった場合には、ユーザーIDと契約者IDの照合が行われ、ユーザーIDに対応する分配割合を契約者属性データベース25に問い合わせる。この分配割合に基づいて、割引料と寄付金の額が算出され割引料のうちの一定の額が、ユーザーIDに対応する契約者IDの課金テーブルから減算される。またユーザーIDに対応する分配割合に基づいて割引料のうちの一定の額が寄付金テーブル(不図示)に加算される。例えば、アンケート結果情報の提供1回につき、10円減額との割引料が定められており、分配割合を5:5と設定している場合には、ユーザー端末6からデータを受信すると割引料の振り分けの計算がなされて対応する契約者IDの課金テーブルに対してマイナス5円の減算処理と寄付金テーブルにプラス5円の加算処理がなされる。尚、図15に示す如く、課金手段が広告会社サーバ2側にある場合には広告会社サーバ2においてこの課金フローが動作する。上述した分配割合は任意に設定することができ、100%を課金テーブルからの割引料とすることもできるし、100%を寄付金テーブルに加算することもできる。尚、寄付金テーブルに貯まった額は、その都度、あるいは一定期間毎に所定の口座に寄付され、災害支援や社会福祉等に貢献することができるようになっている。
【0107】
また第4の実施の形態の変形例として、この分配割合設定手段が付加された課金フローを、上述した放送による広告配信フローを例に説明すれば、ユーザー端末6より放送事業者サーバ7にアンケート結果情報が入力されたことを示すデータとしてのユーザーIDが、フィードバック送信されると、放送事業者サーバ7はこのデータを受信し、ユーザーIDと契約者IDの照合が行われる。ユーザーIDに対応する契約者IDが一致する度に受信回数が計測され、カウント数が放送料課金データベース71に蓄積される。放送料の課金日が到来すると(例えば、次月に入ると)、放送事業者サーバ7は、通信料課金データベース71より、単位期間あたり(実施例の場合は前月)の契約者IDに対する受信回数を算出し、単位期間あたりの受信回数が、基準回数(実施例の場合は60回)を超えるか否かを算出する。受信回数が基準回数未満の場合には、放送料(実施例の場合には315円)が契約者IDの放送料課金テーブルに課金される。受信回数が基準回数を超える場合には、ユーザーIDと契約者IDの照合が行われ、ユーザーIDに対応する分配割合に基づいて、割引料のうちの一定の額が課金テーブルから減算され、一定の額が寄付金テーブルに加算され、受信回数がカウントクリアされる。例えば、分配割合が0:10に設定されている場合は、放送料315円が寄付金テーブルに加算される。尚、図15に示す如く、課金手段が広告会社サーバ2側にある場合には広告会社サーバ2においてこの課金フローが動作する。上述した分配割合は任意に設定することができ、100%を課金テーブルからの割引料とすることもできる。尚、寄付金テーブルに貯まった額は、その都度、あるいは一定期間毎に所定の口座に寄付され、災害支援や社会福祉等に貢献することができるようになっている。
【0108】
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態の広告配信システムについて、図15に基づいて説明する。第6の実施の形態は、第1、第2の実施においてアンケート結果情報をフィードバック送信したことを条件として、ユーザーにサンプル品を提供することができる手段を付加したシステムである。
【0109】
第6の実施の形態において、広告会社サーバには、広告コンテンツ情報に対応するサンプル応募データがサンプル応募データベース26に蓄積されている。広告データベース21に蓄積される広告コンテンツ情報は、広告コンテンツ情報に対応するサンプル応募データにアクセスさせるためのサンプル応募表示データを含んでいる。また、ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報と共に、サンプル応募表示データが配信され、ユーザー端末6に蓄積される。上述の第1、第2の実施の形態のフローにしたがって広告コンテンツ情報が配信され、ユーザー端末6において再生されると、広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。
【0110】
その後、第6の実施の形態においては、モニター上には、アプリケーションで設定されているフォーマットにしたがって、サンプル応募表示データとしての「商品サンプルをもらう先着○○名」等という表示がされる、この表示を選択すると、サンプル応募画面が表示され、この応募画面を通じて、ユーザー端末6は、サンプル応募データベースにアクセスし、広告コンテンツ情報に対応する識別子の付与されたサンプル品の要求ができるようになっている。サンプル品の要求が入力されると、広告会社サーバ2は契約者属性データベース25から契約者属性データと、要求されたサンプル品の識別データを紐付けて広告主サーバ9に伝達するようになっている。これを受信した広告主は、契約者属性データに基づいてサンプル品を発送することができる。
【0111】
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態の広告配信システムについて、図15に基づいて説明する。第7の実施の形態は、第1、第2の実施の形態の広告配信システムに、広告コンテンツの視聴を条件として、ユーザー端末6に割引クーポンをダウンロードすることができる手段を付加したシステムである。
【0112】
第7の実施の形態において、広告会社サーバ2には、広告コンテンツ情報に対応するクーポンデータがクーポンデータベースに蓄積されている。広告データベースに蓄積される広告コンテンツ情報は、広告コンテンツ情報に対応するクーポンデータにアクセスさせるためのクーポン取得表示データを含んでいる。また、ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報と共に、クーポン取得表示データが配信され、ユーザー端末6に蓄積される。上述の第1、第2の実施の形態のフローにしたがって広告コンテンツ情報が配信され、ユーザー端末6において再生されると、広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。
【0113】
その後、第7の実施の形態においては、モニター上には、アプリケーションで設定されているフォーマットにしたがって、クーポン表示データとしての「この企業のクーポンをもらう」等という表示がされる、この表示を選択すると、クーポン取得画面が表示され、この取得画面を通じて、ユーザー端末6は、クーポンデータベースにアクセスされ、広告コンテンツ情報に対応する識別子の付与されたクーポンデータを取得できるようになっている。クーポンデータの取得は、その都度データベースにアクセスしてモニター上に表示させるようにしてもよいし、クーポンデータベースからクーポンデータをダウンロードしてユーザー端末6に保存するようにしてもよい。
【0114】
(第8の実施の形態)
次に、本発明の第8の実施の形態の広告配信システムについて、図15に基づいて説明する。第8の実施の形態は、第1、第2の実施の形態の広告配信システムに、アンケート結果情報のフィードバック送信を条件として、ユーザIDに対応するポイントテーブルにサービスポイントを加算する手段を付加したシステムである。第7の実施の形態においては、図1、2で述べた選択式のアンケート結果情報に加え、更に詳細なアンケート設問に対するクイックアンケート結果情報をフィードバック送信した場合を例に説明する。
【0115】
第8の実施の形態において、広告会社サーバ2には、広告コンテンツ情報に対応するクイックアンケート入力誘導データがクイックアンケート入力誘導データベースに蓄積されている。広告データベースに蓄積される広告コンテンツ情報は、クイックアンケート入力誘導データを含んでいる。また、ユーザー端末6には、広告コンテンツ情報と共に、クイックアンケート入力誘導データが配信され、ユーザー端末6に蓄積される。上述の第1、第2の実施の形態のフローにしたがって広告コンテンツ情報が配信され、ユーザー端末6において再生されると、広告コンテンツ情報の再生終了の信号をスタートしてアンケート結果情報入力誘導手段は、設定時間(例えば5秒間)の計測を開始し、設定時間モニター上には選択画像情報(例えば「○」「△」「×」)が表示される。この選択画像情報が表示されている間に「○」「△」「×」いずれかの選択の入力がされた場合、ユーザー端末6の通信手段は、アンケート結果情報と、ユーザーID、視聴された広告コンテンツを示す広告IDを広告会社サーバ2にフィードバック送信する。
【0116】
その後、第8の実施の形態においては、モニター上には、さらに詳しいアンケートに回答させるべくクイックアンケート入力誘導データとしての「クイックアンケートに答える会員に○○ポイントプレゼント」等の表示がされこれを選択すると、幾つかの設問が表示される。ユーザー端末6よりこれらの設問への回答を入力して、クイックアンケート結果情報をフィードバック送信するとこの情報をクイック調査データベースに蓄積される。また、クイックアンケート結果情報がフィードバック送信されたことを条件として、このユーザー端末番号に対応する契約者IDのポイントテーブル(不図示)に所定のポイントが加算される。このポイントは、ECサイトで利用可能な電子マネーとして用いたり、通信料や放送料等の利用料の割引料として利用することができる。
【0117】
その他、図15に示す広告配信システムには、ソーシャルネットワーキングサービスサイトやブログと呼ばれる投稿サイトの運営システムを付加してもよい。また、広告データベースの広告コンテンツの提供を、広告主サーバ9あるいは広告製作会社サーバ(不図示)からアップロードできるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0118】
1 広告配信システム
11 広告配信システム
12 広告配信システム
2 広告会社サーバ
21 広告データベース
22 マーケティングデータベース
23 広告ランキングデータベース
24 専用ウェブサイト
25 契約者属性データベース
3 通信会社サーバ
31 通信料課金データベース
32 契約者属性データベース
5 通信ネットワーク
6 ユーザー端末
7 放送事業者サーバ
71 通信料課金データベース
72 契約者属性データベース
8 放送ネットワーク
9 広告主サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に提供する広告配信システムであって、
広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、
前記ユーザー端末は前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段と、前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報、広告コンテンツ情報を特定する情報を前記広告会社サーバに伝達する手段を有し、
前記広告会社データベースよりユーザー端末にダウンロードされた広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を前記広告会社サーバへフィードバック送信することを特徴とする広告配信システム。
【請求項2】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に提供する広告配信システムであって、
広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、
前記広告会社サーバまたは通信会社サーバは前記広告データベースに蓄積された前記広告コンテンツ情報を、前記通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告コンテンツ情報配信手段を有し、
前記ユーザー端末は前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報と、広告コンテンツ情報を特定する情報を前記広告会社サーバに伝達する手段を有し、
前記広告会社サーバより前記ユーザー端末に配信された広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバへフィードバック送信させることを特徴とする広告配信システム。
【請求項3】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に配信する広告配信システムであって、
広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある暗号化された広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、第1の通信ネットワークと、第2の通信ネットワークと前記第1および第2の通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、
前記広告会社サーバまたは通信会社サーバは前記暗号化された広告コンテンツ情報を、前記第1の通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告コンテンツ情報配信手段と、
前記暗号化された広告コンテンツ情報を復元するための広告コンテンツ情報に対応する広告認証キーを、前記第2の通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告認証キー配信手段を有し、
前記ユーザー端末は前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された前記広告IDと前記広告認証キーを照合する広告認証キー照合手段と、前記広告認証キー照合手段により前記広告コンテンツ情報と前記広告認証キーが適合することを条件に前記広告コンテンツ情報を再生可能に復元する手段と、前記広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるためのアンケート結果入力情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報と、広告コンテンツ情報を特定する情報を広告会社サーバに伝達する手段を有し、
前記広告会社よりユーザー端末に配信された広告コンテンツ情報をユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバへフィードバック送信させることを特徴とする広告配信システム。
【請求項4】
前記第1の通信ネットワークは放送ネットワークであり、前記第2の通信ネットワークは双方向型通信ネットワークであることを特徴とする請求項3記載の広告配信システム。
【請求項5】
前記アンケート結果情報入力誘導手段は、広告コンテンツ情報再生後一定時間入力表示情報を表示する手段とし、広告コンテンツ情報再生後一定時間内にアンケート結果情報を入力可能としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項6】
ユーザー端末には、所定日時または所定時に前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段を動作させるアクセス日時制御手段が格納され、所定のアクセス日時またはアクセス時に前記ユーザー端末が広告データベースにアクセスすることを特徴とする請求項1または5に記載の広告配信システム。
【請求項7】
前記広告コンテンツ情報配信手段は、所定日時または所定時に広告コンテンツ情報配信手段を動作させる配信日時制御手段を有し、前記配信日時制御手段により所定の配信日時または配信時に前記広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末へ配信することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項8】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された前記契約者IDの課金テーブルから割引料を減算する減算手段を有し、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応する課金テーブルに課金される通信料から割引料を減額することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項9】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数未満であることを条件として、前記ユーザー端末と対応する契約者IDに対応する課金テーブルへ所定の通信料を課金する課金手段を有し、アンケート結果情報をフィードバックした回数が所定回数に満たなかったユーザー端末に対応する課金テーブルに所定の通信料を課金することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項10】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数以上であることを条件として、所定の通信料から割引料を減算する減算手段と、前記ユーザー端末と対応する契約者IDに対応する課金テーブルへ所定の通信料から割引料を減算した通信料を課金する課金手段を有し、アンケート結果情報をフィードバックした回数が所定回数に満たなかったユーザー端末に対応する課金テーブルに所定の通信料を課金する手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項11】
契約者IDに対応する前記課金テーブルおよび寄付金テーブルへの前記割引料の分配割合を設定する割合設定手段を有し、前記分配割合に応じた金額を、課金テーブルから減算するとともに前記分配割合に応じた金額を、寄付金テーブルへ加算することを特徴とする請求項8または10に記載の広告配信システム。
【請求項12】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能にある契約者IDに対応するポイントテーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された前記契約者IDのポイントテーブルにポイントを加算する手段を有し、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応するポイントテーブルに所定のポイントを加算することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項13】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な前記契約者IDに対応するポイントテーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数以上であることを条件として、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応するポイントテーブルに所定のポイントを加算することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項14】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な契約者属性データが蓄積されてなる契約者属性データベースを有し、前記広告コンテンツ情報に関連づけられる配信希望属性データと契約者属性データベースに蓄積された契約者属性データとを照合するユーザー属性照合手段を有し、前記通信会社サーバは前記ユーザー属性照合手段により前記配信希望属性データと前記契約者属性データが一致した者のユーザー端末に広告コンテンツ情報を配信することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項15】
前記広告会社サーバは、アンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベースを有し、ユーザー端末より伝達されたアンケート結果情報を受信するアンケート結果情報受信手段と、受信した前記アンケート結果情報を選択肢毎に点数に換算するアンケート結果演算手段と、前記アンケート結果演算手段により点数化されたアンケート結果情報と前記広告コンテンツ情報を特定する広告IDを関連づけて蓄積する手段を有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項16】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの詳細情報・購入情報を含む電子商取引サイトデータが蓄積されてなる電子商取引サイトデータベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応する電子商取引ウェブサイトにアクセスするアクセス手段を有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項17】
前記広告コンテンツ情報は、前記電子商取引ウェブサイトのURL情報を含んでいることを特徴とする請求項16記載の広告配信システム。
【請求項18】
前記広告会社サーバは、前記ユーザー端末から前記電子商取引サイトを通じて入力される商品またはサービス購入情報と、前記ユーザー端末に対応する前記契約者属性データとを広告主サーバに送信する手段を有することを特徴とする請求項16または17に記載の広告配信システム。
【請求項19】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの商品サンプル応募データが蓄積されてなるサンプル応募データベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応するサンプル応募データベースにアクセスしてサンプルを要求する手段を有し、前記広告会社サーバは、前記要求されたサンプルデータと前記ユーザー端末に対応する前記契約者属性データとを広告主サーバに送信する手段を有することを特徴とする請求項1乃至18に記載の広告配信システム。
【請求項20】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの割引クーポンデータが蓄積されてなる割引クーポンサイトデータベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応する割引クーポンデータベースにアクセスするアクセス手段と、前記割引クーポンデータを取得する手段を有することを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項21】
前記ユーザー端末において前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、前記ユーザー端末において蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段により入力されたアンケート結果情報を前記広告会社サーバに伝達する手段は、前記ユーザー端末に格納されてなるアプリケーションソフトウェアにより動作することを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項22】
前記ユーザー端末において前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段は、前記ユーザー端末に格納されてなるアプリケーションソフトウェアにより動作することを特徴とする請求項1、4乃至21のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項1】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に提供する広告配信システムであって、
広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、
前記ユーザー端末は前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段と、前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報、広告コンテンツ情報を特定する情報を前記広告会社サーバに伝達する手段を有し、
前記広告会社データベースよりユーザー端末にダウンロードされた広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を前記広告会社サーバへフィードバック送信することを特徴とする広告配信システム。
【請求項2】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に提供する広告配信システムであって、
広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、通信ネットワークと、前記通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、
前記広告会社サーバまたは通信会社サーバは前記広告データベースに蓄積された前記広告コンテンツ情報を、前記通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告コンテンツ情報配信手段を有し、
前記ユーザー端末は前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報と、広告コンテンツ情報を特定する情報を前記広告会社サーバに伝達する手段を有し、
前記広告会社サーバより前記ユーザー端末に配信された広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバへフィードバック送信させることを特徴とする広告配信システム。
【請求項3】
広告会社より提供される広告コンテンツ情報をユーザー端末に配信する広告配信システムであって、
広告会社サーバと情報伝達可能な状態にある暗号化された広告コンテンツ情報を蓄積する広告データベースと、第1の通信ネットワークと、第2の通信ネットワークと前記第1および第2の通信ネットワークに接続されてなるユーザー端末とを有し、
前記広告会社サーバまたは通信会社サーバは前記暗号化された広告コンテンツ情報を、前記第1の通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告コンテンツ情報配信手段と、
前記暗号化された広告コンテンツ情報を復元するための広告コンテンツ情報に対応する広告認証キーを、前記第2の通信ネットワークを通じて前記ユーザー端末に配信する広告認証キー配信手段を有し、
前記ユーザー端末は前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、蓄積された前記広告IDと前記広告認証キーを照合する広告認証キー照合手段と、前記広告認証キー照合手段により前記広告コンテンツ情報と前記広告認証キーが適合することを条件に前記広告コンテンツ情報を再生可能に復元する手段と、前記広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるためのアンケート結果入力情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段より入力されたアンケート結果情報と、広告コンテンツ情報を特定する情報を広告会社サーバに伝達する手段を有し、
前記広告会社よりユーザー端末に配信された広告コンテンツ情報をユーザー端末において再生し、広告コンテンツ情報再生後に入力されたアンケート結果情報を広告会社サーバへフィードバック送信させることを特徴とする広告配信システム。
【請求項4】
前記第1の通信ネットワークは放送ネットワークであり、前記第2の通信ネットワークは双方向型通信ネットワークであることを特徴とする請求項3記載の広告配信システム。
【請求項5】
前記アンケート結果情報入力誘導手段は、広告コンテンツ情報再生後一定時間入力表示情報を表示する手段とし、広告コンテンツ情報再生後一定時間内にアンケート結果情報を入力可能としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項6】
ユーザー端末には、所定日時または所定時に前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段を動作させるアクセス日時制御手段が格納され、所定のアクセス日時またはアクセス時に前記ユーザー端末が広告データベースにアクセスすることを特徴とする請求項1または5に記載の広告配信システム。
【請求項7】
前記広告コンテンツ情報配信手段は、所定日時または所定時に広告コンテンツ情報配信手段を動作させる配信日時制御手段を有し、前記配信日時制御手段により所定の配信日時または配信時に前記広告コンテンツ情報を前記ユーザー端末へ配信することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項8】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された前記契約者IDの課金テーブルから割引料を減算する減算手段を有し、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応する課金テーブルに課金される通信料から割引料を減額することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項9】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数未満であることを条件として、前記ユーザー端末と対応する契約者IDに対応する課金テーブルへ所定の通信料を課金する課金手段を有し、アンケート結果情報をフィードバックした回数が所定回数に満たなかったユーザー端末に対応する課金テーブルに所定の通信料を課金することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項10】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な状態にある契約者IDに対応する課金テーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数以上であることを条件として、所定の通信料から割引料を減算する減算手段と、前記ユーザー端末と対応する契約者IDに対応する課金テーブルへ所定の通信料から割引料を減算した通信料を課金する課金手段を有し、アンケート結果情報をフィードバックした回数が所定回数に満たなかったユーザー端末に対応する課金テーブルに所定の通信料を課金する手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項11】
契約者IDに対応する前記課金テーブルおよび寄付金テーブルへの前記割引料の分配割合を設定する割合設定手段を有し、前記分配割合に応じた金額を、課金テーブルから減算するとともに前記分配割合に応じた金額を、寄付金テーブルへ加算することを特徴とする請求項8または10に記載の広告配信システム。
【請求項12】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能にある契約者IDに対応するポイントテーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザーを識別するユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された前記契約者IDのポイントテーブルにポイントを加算する手段を有し、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応するポイントテーブルに所定のポイントを加算することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項13】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な前記契約者IDに対応するポイントテーブルを有し、ユーザー端末よりアンケート結果情報がフィードバック送信されたこと確認する確認手段と、前記アンケート結果情報を送信したユーザー端末番号またはユーザーIDと契約者IDとを照合する契約者照合手段と、前記契約者照合手段により照合された回数を計測する計測手段と、所定期間あたりに照合された回数が所定回数以上であることを条件として、アンケート結果情報を送信したユーザー端末に対応するポイントテーブルに所定のポイントを加算することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項14】
前記広告会社サーバおよび/または通信会社サーバと情報伝達可能な契約者属性データが蓄積されてなる契約者属性データベースを有し、前記広告コンテンツ情報に関連づけられる配信希望属性データと契約者属性データベースに蓄積された契約者属性データとを照合するユーザー属性照合手段を有し、前記通信会社サーバは前記ユーザー属性照合手段により前記配信希望属性データと前記契約者属性データが一致した者のユーザー端末に広告コンテンツ情報を配信することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項15】
前記広告会社サーバは、アンケート結果情報を蓄積するマーケティングデータベースを有し、ユーザー端末より伝達されたアンケート結果情報を受信するアンケート結果情報受信手段と、受信した前記アンケート結果情報を選択肢毎に点数に換算するアンケート結果演算手段と、前記アンケート結果演算手段により点数化されたアンケート結果情報と前記広告コンテンツ情報を特定する広告IDを関連づけて蓄積する手段を有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項16】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの詳細情報・購入情報を含む電子商取引サイトデータが蓄積されてなる電子商取引サイトデータベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応する電子商取引ウェブサイトにアクセスするアクセス手段を有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項17】
前記広告コンテンツ情報は、前記電子商取引ウェブサイトのURL情報を含んでいることを特徴とする請求項16記載の広告配信システム。
【請求項18】
前記広告会社サーバは、前記ユーザー端末から前記電子商取引サイトを通じて入力される商品またはサービス購入情報と、前記ユーザー端末に対応する前記契約者属性データとを広告主サーバに送信する手段を有することを特徴とする請求項16または17に記載の広告配信システム。
【請求項19】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの商品サンプル応募データが蓄積されてなるサンプル応募データベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応するサンプル応募データベースにアクセスしてサンプルを要求する手段を有し、前記広告会社サーバは、前記要求されたサンプルデータと前記ユーザー端末に対応する前記契約者属性データとを広告主サーバに送信する手段を有することを特徴とする請求項1乃至18に記載の広告配信システム。
【請求項20】
前記広告会社サーバには、商品またはサービスの割引クーポンデータが蓄積されてなる割引クーポンサイトデータベースが構築されてなり、前記ユーザー端末は、前記ユーザー端末で再生された広告コンテンツ情報に関連づけられている識別子に対応する割引クーポンデータベースにアクセスするアクセス手段と、前記割引クーポンデータを取得する手段を有することを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項21】
前記ユーザー端末において前記広告コンテンツ情報を蓄積する手段と、前記ユーザー端末において蓄積された広告コンテンツ情報を再生する手段と、前記広告コンテンツ情報再生後にアンケート結果情報を入力させるための入力表示情報を表示するアンケート結果情報入力誘導手段と、前記アンケート結果情報入力誘導手段により入力されたアンケート結果情報を前記広告会社サーバに伝達する手段は、前記ユーザー端末に格納されてなるアプリケーションソフトウェアにより動作することを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項22】
前記ユーザー端末において前記広告データベースにアクセスし前記広告データベースから広告コンテンツ情報をダウンロードする手段は、前記ユーザー端末に格納されてなるアプリケーションソフトウェアにより動作することを特徴とする請求項1、4乃至21のいずれかに記載の広告配信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図16】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図16】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−164297(P2012−164297A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178654(P2011−178654)
【出願日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【出願人】(503066778)株式会社アサツーディ・ケイ (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【出願人】(503066778)株式会社アサツーディ・ケイ (4)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]