説明

座標入力装置及びそれを備えた端末装置

【課題】操作面を照明することができる座標入力装置及びそれを備えた端末装置を提供すること。
【解決手段】座標入力装置1は、座標指示体により操作面A上の操作状態を検出する検出手段であるセンサ4と、センサ4上に配置され、操作面Aを照明する照明手段であるフロントライトBとから構成されている。座標入力装置1の操作面Aを照明する場合、LED13から発光された光は、導光板12内を伝搬し、プリズム面12aから出射して反射板11で反射して向きを変え、操作面A方向に向う。これにより、操作面Aが照明されることになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は座標入力装置及びそれを備えた端末装置に関し、特に発光機能を有する座標入力装置及びそれを備えた端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ノートパソコンなどの携帯型のコンピュータ端末装置には、タッチパッドと呼ばれる座標入力装置が搭載されている。このタッチパッドは、マウスなどと同様に端末装置の画面上に表示されたカーソルやポインタを操作するポインティングデバイスであり、ユーザの指やペン先などで操作面に触れたときに、その接触点をセンサで検知し、その接触点の座標値又は接触点の移動により座標値の変位に応じてカーソルやポインタを操作するものである。
【0003】
このような座標入力装置において、光透過性を有するシートでセンサを構成し、センサの下部にバックライト付きカラーLCDパネルを配置して操作面を照明するものが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−99187号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記座標入力装置は、センサの下部にバックライト付カラーLCDパネルを配置しているので、バックライトの光がカラーLCD及びセンサを透過して外界に出射されることになる。したがって、バックライトの光がLCDやセンサで吸収されるので、充分な光量を得られないという問題がある。また、センサを光透過性を有する材料で構成する必要がありコスト的にも問題となる。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、操作面をより効率良く照明することができる座標入力装置及びそれを備えた端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の座標入力装置は、座標指示体により操作される操作面を有する座標入力装置であって、前記操作面上の操作モードを切り替えるモード切替手段と、前記操作モードにおける操作を前記操作面上で動作させる制御手段と、前記操作面上に配置され、前記操作面を照明する照明手段と、を具備することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、検出手段上に照明手段が配置されており照明手段上に他の部材が配置されないので、照明手段の光を有効に操作面の照明に使用することができる。このため、本発明の座標入力装置は、操作面を効率良く照明することができる。また、この構成によれば、操作モードにおける操作を操作面上で動作させるので、多くの操作モードの操作を操作面上で行うことができ、ユーザビリティを向上させることができる。
【0009】
本発明の座標入力装置においては、前記照明手段は、光源と、前記検出手段側にプリズム面を有し、前記光源からの光を前記操作面に向ける導光手段と、を含むことが好ましい。この場合において、操作モードに対応する表示が前記操作面に形成されていることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、ユーザは、操作面上に照らし出された操作用表示にしたがって操作モードにおける操作を行うことができ、簡単に操作モードにおける操作を行うことができる。
【0011】
本発明の端末装置は、上記座標入力装置を備えた端末装置であって、前記端末装置又は前記検出手段の機能に基づいて前記光源を制御する光源制御手段を備えたことを特徴とする。本発明の端末装置においては、前記光源制御手段は、前記操作モードにおける操作に連動して演出を行うことが好ましい。
【0012】
これらの構成によれば、端末装置又は検出手段の機能に基づいて操作面を照明する演出を行うことが可能である。これにより、ユーザが端末装置又は検出手段の機能を視覚的に認識することができると共に、装飾的効果も発揮することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、座標入力装置において、座標指示体により操作される操作面を有する座標入力装置であって、前記操作面上の操作モードを切り替えるモード切替手段と、前記操作モードにおける操作を前記操作面上で動作させる制御手段と、前記操作面上に配置され、前記操作面を照明する照明手段と、を具備するので、照明手段の光を有効に操作面の照明に使用することができ、その結果、操作面を効率良く照明することができる。また、操作モードにおける操作を操作面上で動作させるので、多くの操作モードの操作を操作面上で行うことができ、ユーザビリティを向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る座標入力装置を備えた端末装置の概略構成を示す図である。
【0015】
図1に示す端末装置は、ユーザの指などのような座標指示体により操作される操作面を有し、操作面を光源により照明することができる座標入力装置1と、この座標入力装置1に電気的に接続され、座標入力装置1による入力によりポインティングが行われるパーソナルコンピュータ(PC)本体2と、座標入力装置1及びPC本体2の機能に基づいて座標入力装置の光源を制御するコントローラ3とから主に構成されている。座標入力装置1は、PC本体2に埋め込まれるようにして取り付けられている。
【0016】
座標入力装置1は、座標指示体により操作面A上の操作状態を検出する検出手段であるセンサ4と、センサ4上に配置され、操作面Aを照明する照明手段であるフロントライトBとから構成されている。フロントライトBは、平板形状を有し、センサ4側にプリズム面12aを有する導光板12と、導光板12の端面12b近傍に配置された光源であるLED13と、導光板12におけるプリズム面12aと反対側の平坦面12c上に配置された光拡散板14とから構成されている。光拡散板14には、座標指示体であるユーザの指が直接触れるので、操作性を良くするためにシボ加工などが施されている。このように光拡散板14の表面上にシボ加工を施すことにより、操作性向上に加えて、外光の反射を防止することも可能となる。
【0017】
センサ4と導光板12のプリズム面12aとの間には、反射板11が配置されている。また、LED13はケース15により覆われている。さらに、センサ4とフロントライトBは、両端を固定枠16により固定することにより一体化されている。
【0018】
また、座標入力装置1のセンサ4は、PC本体2及びコントローラ3とそれぞれ電気的に接続されている。さらに、コントローラ3は、LED13と電気的に接続されており、LED13に対して種々の制御を行うことができるようになっている。
【0019】
このような構成を有する座標入力装置1のセンサ4に対応する光拡散板14の領域(操作面)にユーザが指を置き、そのまま指を滑らせることにより、PC本体2の画面上でカーソル(あるいはポインタ)を移動させることができる。また、操作面Aを指で軽く叩くことにより(タップ操作)、マウスの左ボタンをクリックしたのと同様に、画面に表示された物体の選択や移動などの様々な操作を実現することができる。さらに、操作面Aを二回タップすることにより、マウスのダブルクリックしたのと同様に、アプリケーション起動などの操作を実現することができる。また、画面上の物体にカーソルを合わせてタップ操作した後に動かすことにより(スライド操作、ドラッグ操作)、当該物体を所望の場所まで移動させることができる。また、操作面Aには、スクロールバー領域が設けられており、そのスクロールバー領域で指を滑らせることにより(スクロール操作)、画面のスクロールを実現することができる。
【0020】
上記座標入力装置1の操作面Aを照明する場合、LED13から発光された光は、導光板12内を伝搬し、プリズム面12aから出射して、操作面A方向に向う。これにより、操作面Aが照明されることになる。なお、導光板12のプリズム面12aに設けられたプリズムの底角は、上述したようにLED13からの光を操作面A方向に向けることができれば特に制限はない。
【0021】
上記座標入力装置1においては、フロントライトBを備えているので、すなわちセンサ4上に照明手段が配置されており照明手段上に他の部材が配置されないので、照明手段の光を有効に操作面Aの照明に使用することができる。また、センサ4は照明手段の下方に配置されるので、センサ4を透明材で構成する必要がなく、コスト面で有利となる。このように本実施の形態に係る座標入力装置は、PC本体2又はセンサ4の機能に基づいてLED13を制御して操作面Aを効率良く照明することができる。
【0022】
次に、図1に示す端末装置の各構成部の内部構成について説明する。図2は、図1に示す端末装置におけるPC本体の内部構成を示す図である。図2に示すPC本体2は、装置全体を制御する制御部21と、各構成部との間の通信を行う通信ポートであるインタフェース部22と、PC本体2にマウスなどのポインティングデバイス(PD)が装着されたかどうかを検知するPD検知部23と、ネットワークコンピューティングシステムの制御や電子メールの制御などを行う通信制御部24と、オーディオやビデオなどを格納した種々のメディア(CD、DVDなど)の操作制御を行うメディア制御部25と、PC本体2内の各種の警告の制御を行うアラート制御部26と、座標入力装置をカーソル操作以外の操作で使用するモード切替を行うモード切替部27とを有する。なお、PC本体2は、通常のコンピュータの機能を備えており、上記処理部以外に通常のコンピュータが備える処理部はすべて備えている。
【0023】
PD検知部23は、PDがPC本体2に接続されてPDがPC本体2と協働して操作可能になったことを検知する。通信制御部24は、主にインターネットなどのネットワークの接続制御などを行ってブラウザ機能やメール機能を実現する。メディア制御部25は、メディアを操作するモードにおいて、座標入力装置1からの操作入力にしたがってPC本体2においてメディア制御、例えばCDやDVDの再生・停止などを実行する。アラート制御部26は、PC本体2において、故障や異常が生じた場合やユーザに警告・報知する必要がある場合に何らかのアラートを発生させる制御を行う。モード切替部27は、座標入力装置1をポインティングデバイス以外の用途(カーソル操作以外の操作、例えばメディア操作や文字入力など)として使用する場合にモードを切り替える制御を行う。
【0024】
図3は、図1に示す端末装置におけるコントローラの内部構成を示す図である。図3に示すコントローラ3は、装置全体を制御する制御部31と、各構成部との間の通信を行う通信ポートであるインタフェース部32と、発光のON/OFFや点滅を制御する発光制御部33と、複数のLED13を切り替える光源切替部34と、LED13の明るさを変える光量制御部35とを有する。なお、本実施の形態においては、LED13の制御をコントローラ3が制御するように構成されているが、本発明はこれに限定されず、LED13をPC本体2が直接制御しても良く、PC本体2やコントローラ3以外の他の制御部やICで制御するようにしても良い。
【0025】
発光制御部33、光源切替部34及び光量制御部35は、いずれもPC本体2又はセンサ4の機能に基づいて光源であるLED13を制御する制御手段である。発光制御部33は、PC本体2又はセンサ4の機能に応じてLED13をON/OFFさせて点灯・消灯したり、点滅させたりする。光源切替部34は、PC本体2又はセンサ4の機能に応じて複数個のLEDを用いて発光させる場合、特に複数色のLEDを用いて発光させる場合に、LEDの切替制御を行う。光量制御部35は、PC本体2又はセンサ4の機能に応じてLED13の明るさを変える。なお、発光制御部33、光源切替部34及び光量制御部35は、独立してLEDを制御しても良く、光源制御部として発光、光源切替及び光量調整のすべてを行うように構成しても良い。
【0026】
図4は、図1に示す端末装置におけるセンサの内部構成を示す図である。図4に示すセンサ4は、装置全体を制御する制御部41と、各構成部との間の通信を行う通信ポートであるインタフェース部42と、センサ基板43と、センサ基板43に接続された縦電極に対して制御を行う縦電極制御部44と、センサ基板43に接続された横電極に対して制御を行う横電極制御部45とを含む。
【0027】
図4に示すセンサ基板43は、フィルムの表面あるいは裏面にそれぞれ配置された複数の縦方向電極及び複数の横方向電極を有している。この縦方向電極と横方向電極とはマトリクス状に配置されている。このような構成のセンサ基板43を有する座標入力装置1の操作面Aにユーザの指が接触すると、センサ基板43において接触部分の静電容量が減少する。この静電容量の変化を電流値の変化に変換して各電極の変化量を検出する。各電極の変化量より、縦方向、横方向でそれぞれ指の位置を検出する。なお、ここでは、センサ基板43が静電容量式で構成されている場合について説明しているが、本発明においては、センサ基板43が、例えば感圧式などの他の方式で構成されていても良い。
【0028】
縦電極制御部44は、センサ基板43の縦方向の走査を行う回路であり、ユーザの指の走査状態を表すシリアル検出信号を発生する。このシリアル検出信号は、指をセンサ基板43の操作面Aにタッピングさせた際に生じるタップ成分と、操作面A上で指を滑らせた際に生じるスライド成分を含む。横電極制御部45は、センサ基板43の横方向の走査を行う回路である。ここで、タップ成分には、操作面Aに指が接触している位置を示すアドレス成分が含まれており、スライド成分には操作面A上を指がどの位置からどの位置まで滑ったのかを表すアドレス成分が含まれる。
【0029】
次に、上記構成を有する端末装置において、操作面Aを発光させる種々のアプリケーションについて説明する。
【0030】
(1)PC本体2でメールを受信したときに操作面Aを照明する制御を行う。
PC本体2でメールを受信すると、PC本体2の通信制御部24から、メールを受信した旨の制御信号が出力され、この制御信号がPC本体2のインタフェース部22及びコントローラ3のインタフェース部32を介して発光制御部33に送られる。発光制御部33は、制御信号にしたがってLEDをONにする。これにより、PC本体2でメールを受信したときに操作面Aを照明(点灯又は点滅)することが可能となる。また、図5に示すようなアイコン(例えば、封筒アイコン)を座標入力装置1の光拡散板14や導光板12の平坦面12cに形成しておくことにより、操作面Aが照明されたときに、操作面Aにアイコンが照らし出される。これにより、ユーザは、操作面A上に照らし出された表示でメール受信を視覚的に認識することができる。
【0031】
(2)PC本体2で設定したスケジュールの設定時刻になったときに操作面Aを照明する制御を行う。
PC本体2のスケジューラなどにおいて設定時刻になると、PC本体2のスケジューラから、設定時刻になった旨の制御信号がアラート制御部26に出力され、アラート制御部26からアラートを行う旨の制御信号がPC本体2のインタフェース部22及びコントローラ3のインタフェース部32を介して発光制御部33に送られる。発光制御部33は、制御信号にしたがってLEDをONにする。これにより、PC本体2で設定時刻になったときに操作面Aを照明(点灯又は点滅)することが可能となる。また、図6に示すようなアイコン(例えば、時計アイコン)を座標入力装置1の光拡散板14や導光板12の平坦面12cに形成しておくことにより、操作面Aが照明されたときに、操作面Aにアイコンが照らし出される。これにより、ユーザは、操作面A上に照らし出された表示で設定時刻であることを視覚的に認識することができる。
【0032】
(3)PC本体2がメディア操作モードになったときに、座標入力装置1の操作面Aでメディア制御操作を行う。
ユーザがメディア操作モードでメディア制御を行う場合、PC本体2のモード切替部27から、メディア制御を行う旨の制御信号が出力され、この制御信号がPC本体2のインタフェース部22及びコントローラ3のインタフェース部32を介して発光制御部33に送られる。発光制御部33は、制御信号にしたがってLEDをONにする。これにより、図7に示すようなアイコン(操作用表示)が座標入力装置1の操作面A上に表示される。また、この制御信号は、メディア制御部25にも送られる。
【0033】
メディア制御部25は、操作面A上に表示されたアイコンにしたがって操作ができるように制御を行う。すなわち、所定の操作用表示部分を押圧すると、センサ4のセンサ基板43において接触部分の静電容量が減少する。この静電容量の変化を電流値の変化に変換して各電極の変化量を検出する。各電極の変化量より、縦方向、横方向でそれぞれ指の位置を検出する。このように検出された位置情報がインタフェース部42を介してPC本体2のインタフェース部22を通ってメディア制御部25に送られる。メディア制御部25においては、センサ基板43における位置情報、すなわちどの操作表示が押圧されたかの情報に基づいてメディア制御を行う。なお、アイコンのどの操作表示がどのメディア操作であるかについてはあらかじめ対応付けられており、その関係情報はテーブルなどの形でメディア制御部25や制御部21内に格納されている。したがって、メディア制御部25は、センサ4からの位置情報に基づいて関係情報を参照してメディア操作を確定し、そのメディア操作を実行するように制御を行う。具体的には、図7に示す再生表示部分31を押圧すると、メディア制御部25は再生制御を実行し、停止表示部分32を押圧すると、メディア制御部25は停止制御を実行し、早送り表示部分33を押圧すると、メディア制御部25は早送り制御を実行し、巻き戻し表示部分34を押圧すると、メディア制御部25は巻き戻し制御を実行する。
【0034】
図7に示すようなアイコン(例えば、操作用アイコン)は、座標入力装置1の光拡散板14や導光板12の平坦面12cに形成しておくことが好ましい。これにより、操作面Aが照明されたときに、操作面Aにアイコンが照らし出される。これにより、ユーザは、操作面A上に照らし出されたアイコンにしたがって操作モードにおける操作を行うことができ、簡単に操作モードにおける操作を行うことができる。
【0035】
また、ユーザがメディア操作モードにモード切替する場合において、マウスを接続したときにモード切替が自動的に行われるようにしても良い。すなわち、PDがPC本体2に接続されると、PD検知部23は、PDが接続されていることを検知し、その旨の制御信号を出力する。この制御信号はPC本体2のインタフェース部22及びコントローラ3のインタフェース部32を介して発光制御部33に送られる。発光制御部33は、制御信号にしたがってLEDをONにする。また、この制御信号は、メディア制御部25にも送られる。メディア制御部25は、操作面A上に表示されたアイコンにしたがって操作ができるように制御を行う。
【0036】
なお、メディア制御において、メディア操作制御に連動して光源を制御して操作面A上で演出を行うようにしても良い。例えば、メディア再生を行った際に音楽と連動して操作面A上で光源が点滅したり、色を変えて点灯させたりしても良い。これにより、操作面Aで装飾的効果を発揮させることができる。この場合、コントローラ3の発光制御部33、光源切替部34及び光量制御部35を用いて種々の演出を構成する。なお、この演出については、発光タイミング、光源切替タイミング及び光量変更タイミングなどのパターンをあらかじめ設定しておき、そのパターンにしたがって発光タイミング、光源切替タイミング及び光量変更タイミングなどを制御する。
【0037】
このように、本実施の形態では、座標入力装置1フロントライト上に他の部材が配置されないので、フロントライトの光を有効に操作面Aの照明に使用することができ、操作面Aを効率良く照明することができる。また、操作モードにおける操作を操作面A上で動作させるので、多くの操作モードの操作を操作面A上で行うことができ、ユーザビリティを向上させることができる。さらに、本実施の形態の端末装置においては、PC本体2又はセンサ4の機能に基づいて操作面Aを照明する演出を行うことが可能である。これにより、PC本体2又はセンサ4の機能を視覚的に認識することができると共に、装飾的効果も発揮することができる。なお、PC本体2又はセンサ4の機能は、上記に挙げたものに限定されない。本発明は、PC本体2又はセンサ4が実行し得る機能と関連づけて操作面Aを照明する場合にも同様に適用することができる。
【0038】
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態において、導光板、反射板、光拡散板のような光学部品は、板状体に限定されず、適宜フィルム状体、シート状体に変更して実施しても良い。また、上記実施の形態においては、光源がLEDである場合について説明しているが、本発明においては光源がLED以外のものであっても良い。また、上記実施の形態においては、アイコンを座標入力装置の光拡散板や導光板の平坦面に形成する場合について説明しているが、本発明においては、座標入力装置が照明された際にアイコンが照らし出されるように、アイコンが座標入力装置やフロントライトのいずれかの部分に形成していれば良い。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施の形態に係る座標入力装置を備えた端末装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す端末装置におけるPC本体の内部構成を示す図である。
【図3】図1に示す端末装置におけるコントローラの内部構成を示す図である。
【図4】図1に示す端末装置におけるセンサの内部構成を示す図である。
【図5】図1に示す端末装置の操作面上に表示された表示を示す図である。
【図6】図1に示す端末装置の操作面上に表示された表示を示す図である。
【図7】図1に示す端末装置の操作面上に表示された操作用表示を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
1 フロントライト
2 PC本体
3 コントローラ
4 センサ
11 反射板
12 導光板
13 LED
14 光拡散板
21,31,41 制御部
22,32,42 インタフェース部
23 PD検知部
24 通信制御部
25 メディア制御部
26 アラート制御部
27 モード切替部
33 発光制御部
34 光源切替部
35 光量制御部
43 センサ基板
44 縦電極制御部
45 横電極制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
座標指示体により操作される操作面を有する座標入力装置であって、前記操作面上の操作モードを切り替えるモード切替手段と、前記操作モードにおける操作を前記操作面上で動作させる制御手段と、前記操作面上に配置され、前記操作面を照明する照明手段と、を具備することを特徴とする座標入力装置。
【請求項2】
前記照明手段は、光源と、前記検出手段側にプリズム面を有し、前記光源からの光を前記操作面に向ける導光手段と、を含むことを特徴とする請求項1記載の座標入力装置。
【請求項3】
操作モードに対応する表示が前記操作面に形成されていることを特徴とする請求項2記載の座標入力装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の座標入力装置を備えた端末装置であって、前記端末装置又は前記検出手段の機能に基づいて前記光源を制御する光源制御手段を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項5】
前記光源制御手段は、前記操作モードにおける操作に連動して演出を行うことを特徴とする請求項4記載の端末装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−330790(P2006−330790A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−149090(P2005−149090)
【出願日】平成17年5月23日(2005.5.23)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)