説明

廃材から合成ガスを製造する方法および設備

石炭のような炭素質材料から合成ガスを生成するために設計された設備(10)は、改質炉(16)と連通した揮発分除去反応炉(14)を含み、改質炉は続いて合成ガスを生成する。改質炉は、その次に、粒子分離器(18)と連通している。揮発分除去反応炉は圧縮フィーダ(12)を使用して材料を供給され、圧縮フィーダは供給材料から空気を除去し、供給ソーン内で材料を圧縮して、供給ホッパと揮発分除去反応炉との間にシールを形成する。粒子分離器(18,20)と同様に、改質炉(16)は加熱炉(77)内に維持されており、生成された合成ガスの温度は、粒子材料が分離されるまで、反応温度よりも低い温度に低下しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃材から合成ガスを製造する方法および設備に関する。
【背景技術】
【0002】
炭素質材料は上昇する温度において蒸気と反応されて合成ガスを生成することが可能であり、その合成ガスは一酸化炭素と水素とが結合したものである。特許文献1に開示されているように、獲得可能な酸素が反応する以前に初期反応が華氏450度よりも高い温度に到達した場合、燃焼が生じる。この反応は不要な二酸化炭素、灰およびスラグを生成する。このことを回避するために、特許文献1に開示されているように、獲得可能な酸素が反応される後まで、温度は華氏450度に維持されなければならない。
【特許文献1】米国特許第6,863,878号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、合成ガスが特許文献1に開示された過程を改良することによって、より効果的に生成されることが可能であるという認識を前提としたものであり、特許文献1の開示内容は、参照されることによってここに含められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
特に、揮発分除去ゾーン内の炭素質材料獲得可能な酸素が反応される後まで、温度は華氏450度よりも低い温度に維持されている。本発明において、その後この材料は揮発分除去ゾーン内で華氏約1000度の温度に上昇される。この工程は、改質炉内において材料が蒸気と結合されて合成ガスを生成する前に行われる。
【0005】
改質炉から、生成された合成ガスは直列に接続された粒子分離機を通過して、任意に生成された灰を除去する。これらの分離器は、改質炉と同じ祖納に収容されることによって、華氏1500度よりも高い温度に維持されている。このことは、合成ガスが冷却されたときに発生するかもしれない無用の反応を防止し、設備内のカーボンの析出を回避している。分離器からの合成ガスはすぐさま急冷されて、華氏1000度よりも低い、好ましくは華氏約120度の温度とされる。この温度において、合成ガスは安定しており、カーボンの体積を形成することなく、または無用の反応が不可能となっている。同時に、材料は好適に水冷装置内で冷却され、残留のタールまたはオイルは分離されて、反応のために揮発分除去ゾーンに戻されるかまたはさらなる使用のために収集される。本発明のさらなる特徴において、揮発分除去ゾーンからの熱は予熱セクションに導入され、そこで水と燃焼空気とが循環されて残りの熱を補助している。
【0006】
本発明の目的および利点は、以下の詳細な記載および添付図を踏まえてさらに評価されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1Aおよび1Bに図式的に示されているように、合成ガス製造設備10は、揮発分除去セクション14と連通し、その次に改質炉16に接続されたた供給セクション12を含んでいる。改質炉16は粒子分離器18および20を通過する合成ガスを製造するようにデザインされている。ガスは冷却され、ろ過され、収集されて使用される。
【0008】
図1および2により具体的に示されているように、供給セクション12はオーガ40を備えたホッパ38を含み、そのオーガは炭素供給材料を供給チャンバ42に誘導している。供給チャンバ42は、揮発分除去セクション14に誘導された供給管44に接続されている。供給セクションの上方は円筒形サポート48であり、そのサポートは供給チャンバ42から供給管44内に材料を強制的に供給するように設計されたコンパクトシリンダ46を支持している。供給管44はデランパ(delumper)50につながっており、そのデランパは通路52を介して揮発分除去セクション14と連通している。ゲートバルブ53はデランパ50からのライン55を通る逆流を防止している。
【0009】
揮発分除去セクション14は4つの円筒形の反応チャンバ56,58,60および62を含んでいる。それぞれの反応チャンバは隣の反応チャンバと連通している。それぞれの反応チャンバはオーガ(auger)64を備え、そのオーガは個々のチャンバ56〜62を通して供給材料を供給オーガ70へと供給するように適合されている。オーガ64はモータ68によって順々に操作される。供給オーガ70は供給エダクタ72と連通している。炉77内に配置されたスチームヒータ76からの蒸気は蒸気流入口74を介して供給エダクタ72内に導入される。このことは、材料をライン75を通して反応炉16へと円錐形サイクロン的に押し込む。反応炉16も炉77内に配置されている。
【0010】
炉77はバーナ78と燃焼アウトレットまたはプレナム80を含んでいる。反応炉に加えて、炉はスチームヒータ76と分離器18および20とを含んでいる。燃焼アウトレット80は加熱された空気を揮発分除去セクション14へと向け順番に、最終的にスタック82と連通した予熱器81と連通している。
【0011】
図示されたように、反応炉16は管状反応炉であり、ライン83を介してエダクタ(eductor)72と連通している。反応炉16からの流出ライン84は第1の粒子分離器18に通じている。分離器18はガス流出ライン85を含み、順々に第2の粒子分離器20へと通じている。ライン91は分離器20から急冷エダクタ86へと通じ、その急冷エダクタはライン87を介して、ガスと水とを急冷タンク88(図1B)へと導いている。急冷エダクタ86は水流入ライン89を含んでいる。
【0012】
急冷タンク88はガス/水/オイル分離器であり、ガス流入口94、水流出口96およびタール/オイル流出口98を含んでいる。タール流出口98は、図示されたように、ポンプ100へと通じており、そのポンプはタールおよび/またはオイルを、ライン102を介してデランパ50のちょうど上流にあるライン55へと導いている。水流出口96はライン106を介してサージタンク108と繋がっている。
【0013】
ガス流出口94は順々に第2の急冷エダクタ114に通じ、そのエダクタはタンク117から導かれた水流入口116を含んでいる。急冷エダクタ流出口118は順々に第2の急冷器120に通じている。急冷器120は水流出口122とガス流出口124とを含み、そのガス流出口は急冷スクラバ126へと通じている。
【0014】
水流出口122は水ライン106へと通じ、順々にサージタンク108へと通じている。急冷スクラバ126はドレイン130へと続いた水流出口128を含んでいる。急冷スクラバ126からのガス流出口132はT継手134へと通じ、そこで第1のライン136は水フィルタ137へと通じ、水を除去している。フィルタ137からのガス流出口140はガス生成領域142へと通じ、水流出口138はライン128を介してドレイン130へと通じている。T継手134からの第2のライン146は第2の水フィルタ148へと通じており、そのフィルタはライン128を介してドレイン130に戻るように通じた水流出口150を含んでいる。ガス流出口152は順々にコンプレッサ154およびスクラバ156へと導入され、残存した水が除去される。スクラバ156はドレインまたは補給水ライン244に導入された水流出口158と、炉77を加熱するために使用されるバーナ78へと導入されたガス流出口160とを順々に含んでいる。
【0015】
補給水流入口200はサージタンク108に通じている。タンク108内の水は追加的な水処理パッケージ204を通して循環することが可能であり、それは硬度などの詳細な水の状態に依存して行われる。
【0016】
タンク108はタンデムフィルタ208aおよび208bに導入された流出口206を含んでいる。タンデムフィルタはT継手212に導入された共通の流出口210を備えている。T継手212からの1つのラインは第1のポンプ214に導入されている。ポンプ214は、ライン213、フィルタ216を介して、それに続いてクーラー218へと水を導入しており、そのクーラーは冷却された水をタンク108へと返送している。T継手212からの第2のラインは第2のT継手226へと導入されており、その第2のT継手は第2のポンプ228へと水の一部を導入している。第2のポンプはタンク117へと通じ、順々にチラー234と連通している。第3のポンプは、T継手212からライン89を通して、水を上述の急冷エダクタ86内へ導入している。
【0017】
設備10は予熱セクション81も含んでおり、その領域は、炉77から揮発分除去セクション14を通過した排出ガスを、蒸気反応炉16のための水、およびバーナ78のための燃焼空気を予備加熱するために利用されている。炉77からの排気は、排出プレナム80を通過して揮発分除去セクション14へと導入され、その後排気口240を通過して予熱セクション81へと通じている。水流入ライン244はライン246を通して予熱セクションを介し、脱イオン水をスチームヒータ76に導入している。ブロア250は、予熱セクション81を介して空気を導入するために使用されている。これは、ライン254を介してバーナ78へと排出される。
【0018】
操作において、粉炭のような供給材料はホッパ38および供給セクション12を介して導入され、そこで材料はシリンダ46によって圧縮され、バルブ53、およびライン55を通してデランパ50に強制的に送られる。供給材料は揮発分除去セクション14内へ強制的に送られる。シリンダ46は供給材料を圧縮するために十分な圧力を与え、一般的に10〜20psiまたはそれより大きい供給材料に関連した大部分の空気を追い出す。この力は揮発分除去セクション14からの任意の圧力に打ち勝ち、供給材料を供給セクション12と揮発分除去セクション14との間のシールとして作用させる。このことは供給材料から空気を除去し、揮発分除去セクション14内への所望しない酸素の導入を防止している。
【0019】
オーガ64は供給材料をチャンバ56〜62を介して強制的に送る。揮発分除去セクションは低温の第1のチャンバ56から始まり、それに続いてより高温の第2のチャンバ58、より高温の第3のチャンバ60および第4のチャンバ62へと順々に繋がっている。チャンバの温度は、熱分解を防止するために、供給材料内の全ての酸素が反応するまで供給材料の温度が華氏450度に到達しないように設計されている。全体的に、第1の反応チャンバは華氏約100度の初期温度であり、最終的な揮発分除去セクションは華氏約1000度である。大部分の自由酸素は、供給材料が華氏450度の揮発分除去セクションの部分に到達する前に、十分に反応するだろう。それぞれのセクションの温度は、表面領域および滞留時間と同様に排気プレナム80の近傍によって制御されている。揮発分除去セクション14を介した供給管44からの圧力は、約125psiである。
【0020】
揮発分除去セクション14から発生する最終製品は一次炭化物であり、ガスは揮発分除去の間に開放される。この最終製品は供給オーガ70に導入されて、蒸気エダクタ72に誘導される。スチームヒータ76からの蒸気はエダクタ72内に導かれる。蒸気の温度は華氏約1500度であり、圧力は約125psiである。エダクタはその後改質炉16に誘導されて、そこで合成ガスが生成される。改質炉16内において、炉内温度は圧力約125psiの下で、華氏1500度よりも高く、好ましくは華氏約1550度に上昇する。改質炉16内の反応物質の流れの一部はライン253を介して供給オーガ70の上流近傍の流入口へと導入され、低流速または低供給速度で固体を運搬することが可能である。
【0021】
改質炉16からの反応生成物である灰と合成ガスとはサイクロン分離器18および20に導入される。サイクロン分離器は炉77内に配置され、圧力125psiの下で改質炉16と同じ華氏約550度の温度に維持されている。分離器18および20は反応生成物から灰を除去する。灰はオーガ241および243へと導かれ、そのオーガは灰を乾燥した灰の容器245および247内に移動して、合成ガスがシステムから逃げ出さないようにしている。
【0022】
分離器18および20を通過した後、合成ガスはライン91を介して炉から急冷エダクタ86および急冷タンク88へと流れ、そこで圧力約140psiの下でタンク108からの水によって華氏約120度まで冷却される。タンク108内の水の温度はクーリングタワー218を通した再循環によって制御されており、好適に華氏約90度である。急冷タンク88はガス、水およびオイルを分離する。水はタンク108に返送され、再利用される。
【0023】
ガス自身はその後急冷タンク88から第2の急冷タンク114へと導入される。タンク117からの200psiの水は、さらに合成ガスを125psiの下で華氏約70度に冷却するために使用される。チラー234は華氏約60度に水温を安定するために使用される。冷却されたガスは第2の冷却器120へと流れ、そこで水を分離し、その水をタンク108に返送して、ガスが急冷スクラバ126へと流れて再度水を分離することを可能にしている。そこで分離された水はライン128を介してフィルタ137および148を通して導入されたガスからのドレインへと移送される。フィルタ137からのガスは収集されて使用される。初期始動のために、分離された燃料源が使用される。
【0024】
代替的なフィーダ250が図3および4に示されている。フィーダ250はホッパ252を含み、ホッパは供給容器256に通じた供給オーガ254を備えている。供給容器256はモータ260によって回転されるスクリュー258を含んでいる。スクリューは供給管44に通じており、その供給管は流出口262を介して揮発分除去セクションに連通している。
【0025】
図4に示されているように、スクリュー258はメインシャフト266と螺旋ブレード268とを備えている。ブレード268の外径は一定であり、一方で、シャフト266の外径は流入部220から流出部272へと増加している。このことはシャフト266と流入管44との間の領域を減少させており、それによって供給材料を圧縮して、設備10内に強制的に移送している。使用時において、20〜50%、好ましくは40%の圧縮が好適である。
【0026】
したがって、本発明は多くの異なった改良点を備えており、その点はKlepperの特許文献1に開示された工程の効率を改良している。供給材料の圧縮は所望しない空気を除去し、流入のシールを形成している。さらに、蒸気の付加に先立って揮発分除去セクションにおいて材料を華氏約1000度まで加熱することは、全体的な反応の効率を改善し、反応速度を増加させる。分離器を炉内に維持し、その温度を維持することによって、所望しない反応は回避され、特に、装置のカーボンの堆積が最小化されている。合成ガス反応の急速な冷却は、さらに所望しないカーボンの堆積、または反応生成物の生成を回避している。
【0027】
これは、本発明の実施の好適な方法に沿った本発明の記載である。しかしながら、本発明自身は添付の特許請求の範囲によってのみ定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1A】本発明に使用される装置の系統図を示している。
【図1B】本発明に使用される装置の系統図を示している。
【図2】供給セクションの実施形態の横断面を示した図である。
【図3】代替の供給セクションの概略的な立面を示した図である。
【図4】図3における実施形態で使用されるオーガの計画図を示している。
【符号の説明】
【0029】
10 合成ガス製造設備
12 供給セクション
14 揮発分除去セクション
16 改質炉
18,20 粒子分離器
38 ホッパ
40 オーガ
42 供給チャンバ
44 供給管
46 コンパクトシリンダ
48 円筒形サポート
53 ゲートバルブ
56,58,60,62 反応チャンバ
64 オーガ
70 供給オーガ
72 供給エダクタ
74 蒸気流入口
76 スチームヒータ
77 炉
78 バーナ
80 プレナム
81 予熱セクション
86 急冷エダクタ
88 急冷タンク
100 ポンプ
108 サージタンク
114 第2の急冷エダクタ
117 タンク
120 急冷器
126 急冷スクラバ
137 水フィルタ
148 第2の水フィルタ
154 コンプレッサ
156 スクラバ
204 水処理パッケージ
214 第1のポンプ
218 クーリングタワー
228 第2のポンプ
234 チラー
230 第3のポンプ
250 フィーダ
252 ホッパ
254 供給オーガ
256 供給容器
258 スクリュー
260 モータ
266 メインシャフト
268 螺旋ブレード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素材料を揮発分除去反応炉に供給する方法において、
前記炭素材料を供給ゾーンに誘導するステップと、
前記炭素材料を凝縮して該炭素材料から空気を除去するステップと、
前記炭素材料を前記揮発分除去反応炉内に強制的に投入するステップと、
を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記材料の凝縮は、前記供給ゾーンと前記揮発分除去反応炉との間にほぼ気密シールを形成することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記凝縮された材料を、前記気密シールと前記揮発分除去反応炉との間に離散させるステップをさらに含んでいることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記炭素材料はオーガによって圧縮されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記炭素材料はラムによって圧縮されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記炭素材料は少なくとも10psiまで圧縮されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記炭素材料は石炭であることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
合成ガスを生成する方法であって、
炭素供給材料を揮発分除去反応炉内に誘導するステップと、
前記炭素供給材料を、該炭素供給材料内のほぼ全ての酸素が反応するまで、酸素を付加することなく華氏450度よりも低い第1の温度まで加熱するステップと、
その後、前記炭素供給材料を、酸素と蒸気とを付加することなく少なくとも華氏約1000度まで加熱するステップと、
その後、前記揮発分除去反応炉からの反応生成物に蒸気を付加し、該反応生成物を改質炉に強制的に移送し、該改質炉を反応炉温度まで加熱して合成ガスを形成するステップと、
を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項9】
熱は、前記改質炉を収容している炉からの排気から、前記揮発分除去反応炉へと供給されていることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記合成ガスを第1の粒子分離器に誘導するステップと、
前記合成ガスを前記反応炉温度において該分離器内に保持するステップと、
をさらに含んでいることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記分離器から水冷装置へと前記合成ガスを導入するステップをさらに含み、
該合成ガスは前記反応炉温度において前記水冷装置へと誘導されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記水冷装置から前記分離器へと液体を導入するステップと、
水とガスと、および炭素系液体とタールとを互いに分離するステップと、
前記炭素系液体とタールとを前記揮発分除去反応炉の供給セクションに導入するステップと、
をさらに含んでいることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記合成ガスは、前記水冷装置内で華氏800度よりも低い温度に冷却されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記合成ガスは前記第1の粒子分離器から第2の粒子分離器へと導入され、該第2の粒子分離器も前記反応炉温度において維持されており、前記合成ガスは前記第2の粒子分離器から前記水冷装置へと導入されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
合成ガスを生成する方法であって、
炭素供給材料を揮発分除去反応炉内に誘導するステップと、
前記炭素供給材料を前記揮発分除去反応炉内において酸素を付加することなく加熱するステップと、
反応生成物を前記揮発分除去反応炉から改質炉へと導入し、該反応生成物と蒸気を混合して、該反応生成物を反応炉温度まで加熱して合成ガスを形成するステップと、
該合成ガスを粒子分離器に導入するステップであって、該粒子分離器は前記反応炉温度に維持されているステップと、
前記合成ガスを前記粒子分離器から水冷装置へと導入し、前記合成ガスの温度は華氏800度よりも低い温度まで冷却されるステップと、
を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項16】
液体を前記水冷装置から前記分離器へと導入し、水と合成ガスと、炭素系液体材料とを分離するステップと、
前記炭素系液体材料を前記揮発分除去反応炉の供給セクションに導入するステップと、
を含んでいることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
合成ガスを生成する設備において、
改質炉と連通し、その次に第1の粒子分離器と連通した揮発分除去反応炉を具備し、
前記改質炉と前記粒子分離器とは炉内で維持されていることを特徴とする設備。
【請求項18】
前記第1の粒子分離機と連通した第2の粒子分離器をさらに具備し、該第2の粒子分離器も前記炉内に配置されていることを特徴とする、請求項17に記載の設備。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−529095(P2009−529095A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558473(P2008−558473)
【出願日】平成19年3月2日(2007.3.2)
【国際出願番号】PCT/US2007/063138
【国際公開番号】WO2007/103771
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(508269813)