説明

建物管理システム

【課題】 センサと中央監視装置とを結ぶケーブルなどを不要とする。
【解決手段】 中央監視装置8は例えば5分ごとにLAN6を通じて各事務室の各パソコン4をアクセスし、各温度センサ16、湿度センサ18、ならびに赤外線センサ20が各パソコン4に出力している温度情報、湿度情報、ならびに人の存否を表す情報を、パソコン4およびLAN6を通じて取得する。そして、各事務室ごとに取得した温度情報により、例えばある事務室の温度が低すぎる場合には、その事務室の温度を上昇させるための制御情報を、その事務室の階の空調制御盤10にLAN6を通じて送出する。この制御情報を受け取った空調制御盤10は、上記制御情報にもとづき空調機を制御して事務室の温度を調整する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LANに接続したコンピュータが設置された部屋の温度などを管理する建物管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル内の温度や湿度の管理は一般に次のように行われていた。すなわち、ビルの各階の各部屋に温度センサおよび湿度センサを取り付け、一方、ビル内の所定箇所に中央監視装置を設けて、上記温度センサおよび湿度センサと中央監視装置とをケーブルにより接続する。また、各部屋の温度および湿度を調整する空調機を例えば各階に設置し、さらにその制御盤を設けて、上記中央監視装置と制御盤とをケーブルにより電気的に接続する。そして、中央監視装置は適宜各センサから温度および湿度の情報を収集し、収集した情報にもとづいて空調機の制御盤を制御し、各部屋の温度および湿度を適切に調整する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従来の方法では、上述のように、各部屋に設置された各センサと中央監視装置とを結ぶケーブル、および中央監視装置と空調設備とを結ぶケーブルをビル内に張り巡らす必要がある。また、ビルによっては温度や湿度の管理だけでなく、扉の施錠や、照明のオン・オフなども人の存否をセンサで検知し、集中して管理することが行われているが、その場合にも、センサと中央監視装置とを結ぶケーブル、そして施錠設備や照明設備と中央監視装置とを結ぶケーブルをビル内に張り巡らす必要がある。一方、近年、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンともいう)の普及は目覚ましく、多くの事務室などでは1人に1台が設置される状況にあり、さらに、それらのパソコンはしばしば同一建物内を網羅するLAN(ローカルエリアネットワーク)により相互に接続されている。本発明はこのような事情に着目してなされたもので、その目的は、部屋に設置されたパソコンおよびそれらを接続するLANを活用することで、センサなどを接続する専用のケーブルを敷設することなく、建物内の空調など管理する建物管理システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するため、LANに接続したコンピュータが設置された部屋の温度などを、前記部屋に設けたセンサからの情報にもとづいて管理する建物管理システムであって、前記部屋の温度を測定し、測定した温度の情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに内蔵もしくは近接して配置された温度センサと、前記温度センサが出力する温度情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した前記温度情報にもとづいて空調設備を制御して、前記部屋の温度を調整する中央監視装置と、を備えたことを特徴とする。本発明はまた、前記部屋の湿度を測定し測定した湿度の情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに内蔵もしくは近接して配置された湿度センサをさらに備え、前記中央監視装置は、前記湿度センサが出力する湿度情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した前記湿度情報にもとづいて空調設備を制御して、前記部屋の湿度を調整する、ことを特徴とする。本発明はまた、前記部屋内の人の存否を検知し人の存否を表す情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに近接して配置された人検知センサをさらに備え、前記中央監視装置は、人検知センサセンサが出力する前記人の存否を表す情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した情報にもとづいて空調設備を制御することを特徴とする。
【0005】本発明はまた、LANに接続したコンピュータが設置された部屋の照明を、前記部屋に設けたセンサからの情報にもとづいて管理する建物管理システムであって、前記部屋内の人の存否を検知し人の存否を表す情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに近接して配置された人検知センサと、人検知センサセンサが出力する前記人の存否を表す情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した情報にもとづいて前記部屋の照明設備を制御する中央監視装置とを備えたことを特徴とする。本発明はまた、LANに接続したコンピュータが設置された部屋の扉などの施錠を、前記部屋に設けたセンサからの情報にもとづいて管理する建物管理システムであって、前記部屋内の人の存否を検知し人の存否を表す情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに近接して配置された人検知センサと、人検知センサセンサが出力する前記人の存否を表す情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した情報にもとづいて前記部屋の扉および窓のうちのいずれか一方または両方の施錠設備を制御する中央監視装置とを備えたことを特徴とする。
【0006】本発明はまた、前記人検知センサが赤外線センサまたはCO2 センサであることを特徴とする。本発明はまた、前記部屋が複数であることを特徴とする。本発明はまた、前記温度センサが前記コンピュータの本体、または前記コンピュータのキーボード、または前記コンピュータのマウスに取り付けられていることを特徴とする。本発明はまた、前記湿度センサが前記コンピュータの本体、または前記コンピュータのキーボード、または前記コンピュータのマウスに取り付けられていることを特徴とする。本発明はまた、前記人検知センサが前記コンピュータの本体、または前記コンピュータのキーボード、または前記コンピュータのマウスに取り付けられていることを特徴とする。本発明はまた、前記コンピュータがパーソナルコンピュータであることを特徴とする。本発明はまた、前記中央監視装置が前記LANを通じて前記空調設備を制御することを特徴とする。本発明はまた、前記中央監視装置が前記LANを通じて前記照明設備を制御することを特徴とする。本発明はまた、前記中央監視装置が前記LANを通じて前記施錠設備を制御することを特徴とする。本発明はまた、LANに接続したコンピュータが設置された部屋の環境を、前記部屋に設けたセンサからの情報にもとづいて管理する建物管理システムであって、前記部屋内の煙または空中に浮遊する塵埃を検出して検出情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに内蔵もしくは近接して配置された煙・塵埃センサと、前記煙・塵埃センサが出力する前記検出情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した前記検出情報にもとづいて換気設備を制御して、前記部屋の換気を行う中央監視装置とを備えたことを特徴とする。本発明はまた、前記煙・塵埃センサが光電センサであることを特徴とする。本発明はまた、部屋の環境を管理する建物管理システムであって、LANに接続され、前記部屋の温度、湿度、ならびに換気のうちの少なくとも1つを制御するための制御情報を、人による操作にもとづいて前記LANに出力するコンピュータと、前記制御情報を前記LANを通じて取得し、取得した前記制御情報にもとづいて前記部屋の空調設備および換気設備のうちの少なくとも1つを制御する中央監視装置とを備えたことを特徴とする。
【0007】本発明の建物管理システムでは、コンピュータに近接して配置された例えば温度センサは、部屋の温度を測定し、測定した温度の情報をコンピュータに出力する。中央監視装置は、温度センサが出力する温度情報をコンピュータおよびLANを通じて取得し、取得した温度情報にもとづいて空調設備を制御して、部屋の温度を調整する。すなわちに中央監視装置はLANを通じてセンサからの情報を取得するので、従来のように各部屋に設けたセンサと中央監視装置とを結ぶ専用のケーブルを建物内に張り巡らす必要がなく、建物管理設備に係わる費用を大幅に削減でき、さらにケーブル敷設のためのスペースを確保しなくて済むので、利用できるスペースが拡大する。そして、中央監視装置がLANを通じて空調設備などを制御する構成では、中央監視装置と空調設備などを結ぶ専用のケーブルも不要となる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明による建物管理システムの一例を示す構成図である。この建物管理システム2は、ビルの各階の事務室を管理するもので、図1に示すように、複数のパソコン4、LAN6、中央監視装置8、空調制御盤10、セキュリティ盤12、照明制御盤14などにより構成されている。パソコン4は、各階の事務室ごとに装備され、事務室内の各机の上にそれぞれ設置されている。ビル内にはLAN6が構築されており、各パソコン4はこのLAN6に接続され、LAN6を通じたパソコン4間の通信が可能となっている。各パソコン4には、温度センサ16、湿度センサ18、ならびに赤外線センサ20が取り付けられ、各センサはそれぞれ温度情報、湿度情報、人の存否を表す情報を、所定のインターフェースを介してパソコン4に出力する構成となっている。図2の(A)、(B)、(C)は、各種のセンサが取り付けられたパソコン4を示す斜視図である。
【0009】図2の(A)では、温度センサ16、湿度センサ18、ならびに赤外線センサ20が、ディスプレ一体型のパソコン4の本体の正面に取り付けられている。図2の(B)は、パソコン4が可搬型の場合を示し、この例では、液晶ディスプレの画面脇に各センサが取り付けられている。また、図2の(C)は、パソコン本体に接続されたキーボードおよびマウスにそれぞれ湿度センサ18および温度センサ16が取り付けられ、一方、赤外線センサ20はセンサボックス22に収納され、RS−232CケーブルまたはSCSIケーブル等によりパソコン本体に接続されている。
【0010】このビルの各階には機械室が設けられており、各階の機械室には空調制御盤10、セキュリティ盤12、ならびに照明制御盤14が設置され、これらはすべて上記LAN接続されて、LAN6を介した通信が可能となっている。そして、空調制御盤10は、同じく機械室内に設置された空調機11に電気的に接続されて、その階の事務室の温度および湿度を制御する。一方、セキュリティ盤12は、その階の事務室の各扉に設けられた施錠装置13に電気的に接続され、各扉の施錠を制御する。また、照明制御盤14は、その階の事務室の各照明器具15に接続され、照明器具のオン・オフを行う。なお、図では、1つの階の空調制御盤10、セキュリティ盤12、ならびに照明制御盤14のみを示した。上記空調制御盤10と空調機11とにより本発明に係わる空調設備が構成され、照明制御盤14と照明器具15とにより本発明に係わる照明設備が構成され、セキュリティ盤12と施錠装置13とにより本発明に係わる施錠設備が構成されている。中央監視装置8もLAN6に接続されており、LAN6および各パソコン4を介して、各パソコン4に接続されている上記センサより情報を取得し、取得した情報にもとづき、LAN6を通じて空調制御盤10、セキュリティ盤12、ならびに照明制御盤14を制御する。
【0011】次に、このように構成された建物管理システム2の動作について説明する。中央監視装置8は一定の時間ごとに、例えば5分ごとにLAN6を通じて各事務室の各パソコン4をアクセスし、各温度センサ16、湿度センサ18、ならびに赤外線センサ20が各パソコン4に出力している温度情報、湿度情報、ならびに人の存否を表す情報を、パソコン4およびLAN6を通じて取得する。そして、中央監視装置8は、各事務室ごとに取得した温度情報により、例えばある事務室の温度が低すぎる場合には、その事務室の温度を上昇させるための制御情報を、逆に温度が高すぎる場合には温度を下降させるための制御情報を、その事務室の階の空調制御盤10にLAN6を通じて送出する。その結果、この制御情報を受け取った空調制御盤10は、上記制御情報にもとづき空調機を制御して事務室の温度を調整する。
【0012】また、中央監視装置8は、各事務室ごとに取得した湿度情報により、例えばある事務室の湿度が低すぎる場合には、その事務室の湿度を上昇させるための制御情報を、逆に湿度が高すぎる場合には湿度を下降させるための制御情報を、その事務室の階の空調制御盤10にLAN6を通じて送出する。その結果、この制御情報を受け取った空調制御盤10は、上記制御情報にもとづき空調機を制御して事務室の湿度を調整する。さらに、中央監視装置8は、各事務室ごとに取得した人の存否を示す情報により、例えばある事務室に人がいないことが判明した場合には、照明を消すための制御情報をLAN6を通じてその事務所の階の照明制御盤14に送り、その事務室の各照明器具をオフさせる。また、中央監視装置8は、各事務室ごとに取得した人の存否を示す情報により、例えばある事務室に人がいないことが判明し、かつ夜の特定の時刻、例えば10時を過ぎている場合には、施錠を指示する制御情報をLAN6を通じてその事務所の階のセキュリティ盤12に送る。その結果、セキュリティ盤12は、施錠装置13を制御してその事務所の扉に施錠する。
【0013】このように、本実施例の建物管理システム2では、温度センサ16、湿度センサ18、ならびに赤外線センサ20が、事務室に設置されたパソコン4の本体に取り付けられたりしてパソコン4に近接配置され、そしてパソコン4に接続されており、中央監視装置8は、パソコン4が接続されたLAN6を通じて各センサからの情報を取得し、そして、中央監視装置8は、LAN6を通じて空調設備、施錠設備、照明設備を制御する。したがって、従来のように、各階の各事務室に設けたセンサと中央監視装置8とを結ぶ専用のケーブル、および中央監視装置8と各設備とを結ぶ専用のケーブルをビル内に張り巡らす必要がなく、ビル管理設備に係わる費用を大幅に削減でき、さらにケーブル敷設のためのスペースを確保しなくて済むので、利用できるスペースが拡大する。
【0014】また、事務室内の配置換えを行う場合でも、各センサは各パソコン4に接続されているので、パソコン4を所定位置に設置し、LAN6に接続するのみでセンサの移動および接続も完了する。したがって従来のようにセンサの取り付け位置を変えたり、ケーブルを敷設し直す必要がなく、配置換えに対し容易かつ柔軟に対応できる。さらに、マウスに温度センサ16を取り付けた場合には、作業者がマウスを操作するごとに、作業者の体温を検出できる。したがって、各作業者の体温の情報をセンタに集め、作業者の健康管理を集中して行うことも可能となる。そして、温度センサ16の代りに、あるいは温度センサ16と共に、発汗の度合や心拍数を検知するセンサをマウスに取り付ければ、発汗の度合および心拍数による健康管理も可能となる。
【0015】なお、この実施例では、赤外線センサ20による検出結果にもとづいて照明器具を制御したが、作業者の存否に応じて、照明器具15と共にパソコン4などのOA機器の電源のオン・オフを制御することも容易である。また、空調設備を制御する際、赤外線センサ20による検出結果も利用し、人が事務室にいない場合には、温度調整や湿度調整を止めたり、あるいは条件を緩めることで空調のための消費エネルギーの低減を図ることも可能である。さらに、パソコン4は単に各センサからの情報を取り込むだけでなく、センサにより測定した温度や湿度をパソコン4がその画面に表示するようにしてもよく、その場合には、作業者はその表示を見て作業環境の状態を容易に把握することができる。
【0016】なお、上記実施例では、セキュリティ盤12により扉の施錠を制御するとしたが、扉に限らず、窓の施錠を管理することも容易である。また、中央監視装置8はLAN6を経由して空調制御盤10、セキュリティ盤12、照明制御盤14を制御する以外にも、中央監視装置8と空調制御盤10、セキュリティ盤12、照明制御盤14とは直接専用のケーブルで接続する構成としてもよい。空調制御盤10、セキュリティ盤12、ならびに照明制御盤14は本実施例のようにビルの各階に1台ずつ設置したり、あるいはビル1棟に各1台を設置する場合もあるので、中央監視装置8との接続はあまり複雑ではなく、したがって直接接続することも有効である。
【0017】そして、上記実施例では中央監視装置8が各パソコン4をアクセスして情報を取得するとしたが、各パソコン4から一定の時間間隔で中央監視装置8にセンサの情報を送出する構成とすることも無論可能である。また、各パソコン4の操作者がパソコン4を操作し、操作者が希望する温度や湿度の情報を制御情報として、LAN6を通じて中央監視装置8に送り、中央監視装置8はこの情報にもとづいて空調設備を制御するという構成にすることも有効である。また、このような構成とした場合には、中央監視装置8が一定の時間ごとに各パソコン4をアクセスするのではなく、操作者が希望する温度や湿度を変更した場合のみ、中央監視装置8がパソコン4をアクセスしてセンサから情報を取得したり、あるいはパソコン4側から中央監視装置8にセンサの情報を送るようにしてもよい。さらに、図1に示したように、換気ファン17を部屋に設置して例えば空調制御盤10に接続し、一方、各パソコン4には光電センサ(図示せず)を例えば内蔵して部屋に充満するタバコの煙や、空中を浮遊する塵埃を検出し、必要に応じて部屋の換気を行う構成とすることも有効であり、また容易である。また、上記実施例では赤外線センサ20を用いたが赤外線センサ20の代りにCO2 センサを用いて人の存否を検知することも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の建物管理システムでは、コンピュータに内蔵もしくは近接して配置された例えば温度センサは、部屋の温度を測定し、測定した温度の情報をコンピュータに出力する。中央監視装置は、温度センサが出力する温度情報をコンピュータおよびLANを通じて取得し、取得した温度情報にもとづいて空調設備を制御して、部屋の温度を調整する。すなわちに本発明では、中央監視装置はLANを通じてセンサからの情報を取得するので、従来のように各部屋に設けたセンサと中央監視装置とを結ぶ専用のケーブルを建物内に張り巡らす必要がなく、建物管理設備に係わる費用を大幅に削減でき、さらにケーブル敷設のためのスペースを確保しなくて済むので、利用できるスペースが拡大する。そして、中央監視装置がLANを通じて空調設備などを制御する構成では、中央監視装置と空調設備などを結ぶ専用のケーブルも不要となる。また、センサがコンピュータに内蔵または近接して配置されているので、温度や湿度は、各コンピュータの操作者のごく近傍で測定されることになり、パーソナル空調を行う場合も含め、より正確な温度や湿度の管理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建物管理システムの一例を示す構成図である。
【図2】(A)、(B)、(C)は、各種のセンサが取り付けられたパソコン4を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 建物管理システム
4 パソコン
6 LAN
8 中央監視装置
10 空調制御盤
11 空調機
12 セキュリティ盤
14 照明制御盤
16 温度センサ
18 湿度センサ
20 赤外線センサ
22 センサボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】 LANに接続したコンピュータが設置された部屋の温度などを、前記部屋に設けたセンサからの情報にもとづいて管理する建物管理システムであって、前記部屋の温度を測定し、測定した温度の情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに内蔵もしくは近接して配置された温度センサと、前記温度センサが出力する温度情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した前記温度情報にもとづいて空調設備を制御して、前記部屋の温度を調整する中央監視装置と、を備えたことを特徴とする建物管理システム。
【請求項2】 前記部屋の湿度を測定し測定した湿度の情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに内蔵もしくは近接して配置された湿度センサをさらに備え、前記中央監視装置は、前記湿度センサが出力する湿度情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した前記湿度情報にもとづいて空調設備を制御して、前記部屋の湿度を調整する請求項1記載の建物管理システム。
【請求項3】 前記部屋内の人の存否を検知し人の存否を表す情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに近接して配置された人検知センサをさらに備え、前記中央監視装置は、人検知センサセンサが出力する前記人の存否を表す情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した情報にもとづいて空調設備を制御する請求項1または2に記載の建物管理システム。
【請求項4】 LANに接続したコンピュータが設置された部屋の照明を、前記部屋に設けたセンサからの情報にもとづいて管理する建物管理システムであって、前記部屋内の人の存否を検知し人の存否を表す情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに近接して配置された人検知センサと、人検知センサセンサが出力する前記人の存否を表す情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した情報にもとづいて前記部屋の照明設備を制御する中央監視装置と、を備えたことを特徴とする建物管理システム。
【請求項5】 LANに接続したコンピュータが設置された部屋の扉などの施錠を、前記部屋に設けたセンサからの情報にもとづいて管理する建物管理システムであって、前記部屋内の人の存否を検知し人の存否を表す情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに近接して配置された人検知センサと、人検知センサセンサが出力する前記人の存否を表す情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した情報にもとづいて前記部屋の扉および窓のうちのいずれか一方または両方の施錠設備を制御する中央監視装置と、を備えたことを特徴とする建物管理システム。
【請求項6】 前記人検知センサは赤外線センサまたはCO2 センサである請求項3ないし5のいずれかに記載の建物管理システム。
【請求項7】 前記部屋は複数である請求項1ないし6のいずれかに記載の建物管理システム。
【請求項8】 前記温度センサは前記コンピュータの本体、または前記コンピュータのキーボード、または前記コンピュータのマウスに取り付けられている請求項1記載の建物管理システム。
【請求項9】 前記湿度センサは前記コンピュータの本体、または前記コンピュータのキーボード、または前記コンピュータのマウスに取り付けられている請求項2記載の建物管理システム。
【請求項10】 前記人検知センサは前記コンピュータの本体、または前記コンピュータのキーボード、または前記コンピュータのマウスに取り付けられている請求項3ないし5のいずれかに記載の建物管理システム。
【請求項11】 前記コンピュータはパーソナルコンピュータである請求項1ないし10のいずれかに記載の建物管理システム。
【請求項12】 前記中央監視装置は前記LANを通じて前記空調設備を制御する請求項1、2、または3に記載の建物管理システム。
【請求項13】 前記中央監視装置は前記LANを通じて前記照明設備を制御する請求項4記載の建物管理システム。
【請求項14】 前記中央監視装置は前記LANを通じて前記施錠設備を制御する請求項5記載の建物管理システム。
【請求項15】 LANに接続したコンピュータが設置された部屋の環境を、前記部屋に設けたセンサからの情報にもとづいて管理する建物管理システムであって、前記部屋内の煙または空中に浮遊する塵埃を検出して検出情報を前記コンピュータに出力する、前記コンピュータに内蔵もしくは近接して配置された煙・塵埃センサと、前記煙・塵埃センサが出力する前記検出情報を前記コンピュータおよび前記LANを通じて取得し、取得した前記検出情報にもとづいて換気設備を制御して、前記部屋の換気を行う中央監視装置と、を備えたことを特徴とする建物管理システム。
【請求項16】 前記煙・塵埃センサは光電センサであることを特徴とする請求項15記載の建物管理システム。
【請求項17】 部屋の環境を管理する建物管理システムであって、LANに接続され、前記部屋の温度、湿度、ならびに換気のうちの少なくとも1つを制御するための制御情報を、人による操作にもとづいて前記LANに出力するコンピュータと、前記制御情報を前記LANを通じて取得し、取得した前記制御情報にもとづいて前記部屋の空調設備および換気設備のうちの少なくとも1つを制御する中央監視装置と、を備えたことを特徴とする建物管理システム。

【図1】
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【図2】
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