説明

強度補強用パネル

本発明は強度補強用パネルに関する。本発明は大理石、石材、木材、アルミニウム材、セラミックス材などの素材にされたパネル部材を比較的薄く形成した後、このパネル部材の一面にアルミニウム発泡パネルが附着されるようにしてパネル部材の固有強度を維持し、更に重さを大きく低減させることができる強度補強用パネルに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は強度補強用パネルに関し、より詳細には大理石、石材、木材などのパネル部材を比較的薄く形成した後、このパネル部材の一面にアルミニウム発泡パネルを附着して、パネル部材の固有強度を維持するとともに、重さを大きく節減させることができる、強度補強用パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に「パネル」は、金属材、大理石材、石材、木材、合成樹脂材、アルミニウム材などの素材が版形象の部材に製造されたことを言い、前記したパネルはその特性によって多様な用途に適用されている。
【0003】
前記パネルは例えば、建築構造物の内外装材、または底材などには木材、石材、大理石材などが適用されることができるが、最近、建築構造物には構造物の高級化で大理石が主に使われている。
【0004】
しかし、高価である大理石を内外装材で適用する場合、建築構造物の価格が上昇される問題点があり、また大理石の重さ増加で設置の不便さは及び、建築構造物の設計変更によって建築費が上昇する問題点があった。
【0005】
また、バス、地下鉄などの内装材では合成樹脂などの素材が使用されているため、火事などの発生時には、有害ガスによって人命被害が発生する問題点もあった。
【0006】
また、家具などは高級木材を使用するため、費用が高価となり経済的費用が増加する問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記した問題点を解決するために発明されたものであり、本発明の目的は大理石材、石材、木材、合成樹脂材、セラミックス材などで形成されたパネル部材の一面にアルミニウム発泡パネルを附着するようにし、パネル部材の固有機能を維持するようにすることは及び、強性(剛性)の増加と、重さの低減を図って、経済的費用の低減並びに作業者による設置の容易性を確保するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明による強度補強用パネルは、以下の効果のうち、少なくとも一つを得ることができる。
【0009】
(1)建築内の外装材に適用される場合、既存の大理石材より重さが軽く施工が容易であり、その単価も大きく節減させることができる。また壁体、天井材など各種インテリアー用途に簡便に適用することができる効果がある。
【0010】
(2)国防分野の防弾材に適用される場合、パネル部材表面に打撃力発生の時、アルミニウム発泡パネルが衝撃力を吸収し、同時に板金が打撃力によって推進される物体が通過されることができないようにするため、強度及び衝撃吸収力に優れる効果がある。
【0011】
(3)家具などに適用される場合、木材素材のパネル部材をアルミニウム発泡パネルが支持するようにされて耐久性を大きく増加させることができ、更に騒音吸収の機能を遂行することができる効果がある。
【0012】
(4)地下鉄、バスなどで底材に適用される場合、火事からの危険予防及び長年の使用による腐蝕防止の効果を得ることができ、また騒音吸収機能を遂行することができる効果がある。
【0013】
特に、最上層表面を不燃性素材のパネル部材にする場合、火事の危険から予防することができる効果がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を果たすために、本発明は強度補強用パネルにおいて、アルミニウム発泡パネルの一面または両面に、樹脂版の一面が接着力を通じて接着されて、この樹脂版の他の面にパネル部材が接着剤を通じて附着することを特徴とする。
【0015】
ここで、前記パネル部材は、石材、大理石材、木材、合成樹脂材、金属材、アルミニウム材、セラミックス材、不燃性ゴム版の素材などで形成されることができる。
【0016】
また、前記パネル部材に貫通穴を多数形成することができる。
【0017】
また、前記接着剤が網状を呈する纎維パネルに合成されて提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明による強度補強用パネルの実施例でパネル部材とアルミニウム発泡パネルが附着された状態を図示した分離斜視図。
【図2】図1の側断面図。
【図3】本発明によるパネル部材とパネル部材の間にアルミニウム発泡パネルが附着する状態を図示した分離斜視図。
【図4】図3の側断面図。
【図5】本発明によるパネル部材とアルミニウム発泡パネルを付着させる接着剤に樹脂版が提供された状態を図示した分離斜視図。
【図6】図5の側断面図。
【図7】本発明によるパネル部材の表面に貫通穴が形成された状態を図示した側断面図。
【図8】本発明による接着剤に高強度金属板が内蔵された状態の側断面図。
【図9】本発明による接着剤に網紗型の纎維パネルが内蔵された状態の側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明による望ましい実施例を添付された図面を参照しながら詳しく説明し、本発明を説明するにおいて係わる公知技術などは本発明の要旨の理解を妨げると判断される場合、その詳細な説明は略する事にする。
【0020】
本発明は、図1または図2に図示されたところのように、板状のパネル部材(100)と、このパネル部材(100)の一面に接着剤(300)で附着して前記パネル部材(100)の強度を補強するアルミニウム発泡パネル(200)を含んで構成する。
【0021】
ここで、前記アルミニウム発泡パネル(200)が図3または図4に図示されたところのように一雙の前記パネル部材(100)(100a)の間に接着剤(300)で付着、結合されるようにすることができる。
【0022】
前記アルミニウム発泡パネル(200)は、公知で知られたことであり、アルミニウムを発砲させて版形態で製造したことで、その表面には多数の不規則な穴が形成されている。
【0023】
前記パネル部材(100)は、用途によって石材、大理石材、木材、金属材、合成樹脂材、アルミニウム材、セラミックス材、不燃性ゴム版素材など、版形態に製造されるあらゆる部材が使用可能である。
【0024】
また、図5または図6に図示されたところのように両面に接着剤(300)が塗布された樹脂版(400)の両面に、前記アルミニウム発泡パネル(200)とパネル部材(100)がそれぞれ接着されて形成されるように構成することができる。
【0025】
前記樹脂版(400)が熱融着または自体の接着力を持つ場合には、別途接着剤(300)を用いることなく前記パネル部材(100)またはアルミニウム発泡パネル(200)に直接附着することもできる。
【0026】
ここで、前記樹脂版(400)を適用することは前記アルミニウム発泡パネル(200)の表面が発泡方式の製造によって不規則表面が形成されることができるため、これを平坦化させるためである。
【0027】
また、図7に図示されたところのように前記パネル部材(100)の表面に多数の貫通穴(110)が形成されるようにして、騒音などが流入されて吸収されることができるようにすることが可能である。
【0028】
また、図8に図示されたところのように前記接着剤(300)が付着力の向上のために網紗形象、すなわち網状を呈する纎維パネル(500)に合成された状態で前記パネル部材(100)とアルミニウム発泡パネル(200)を付着させるようにすることができる。
【0029】
また、図9に図示されたところのように、前記接着剤(300)が高強度を持つ金属金属板(600)の両面に接着された状態で、前記パネル部材(100)とアルミニウム発泡パネル(200)を付着させることができる。
【0030】
また、パネル部材(100)の最上層表面には、不燃性ゴム版素材のパネル部材を更に付着させることにより、火事の危険から安全に保護するようにすることができる。
【0031】
前記したように構成される本発明による強度補強用パネルを用途による実施例を通じて説明すれば次の通りである。
【実施例1】
【0032】
建築内外装材に適用される場合、大理石素材のパネル部材(100)+接着剤(300)+樹脂版(400)+アルミニウム発泡パネル(200)で構成することができる。
【0033】
これは、既存大理石材より重さが軽くて施工が容易くなって、その単価も大きく節減されることができる。
【0034】
また、前記強度補強用パネルは、前記建築内外装材だけでなく壁体、天井材、などの各種インテリアー用途に適用することができる。
【0035】
前記樹脂版(400)とアルミニウム発泡パネル(200)は前記樹脂版(400)の融着による自体接着力または別途の接着剤(300)及び締結ものを通じる結合が可能だ。
【実施例2】
【0036】
防弾材に適用される場合、セラミックス素材のパネル部材(100)+接着剤(300)+金属板(600)+アルミニウム発泡パネル(200)で構成することができる。
【0037】
これは、前記セラミックス素材のパネル部材(100)表面に打撃力発生の時アルミニウム発泡パネル(200)が衝撃力を吸収されて、同時に金属板(600)が打撃力によって推進される物体が通過されることができないようにすることができる。
【0038】
前記金属板(600)とアルミニウム発泡パネル(200)は接着剤(300)または別途の締結手段による結合も可能である。
【実施例3】
【0039】
家具などに適用される場合、木材素材のパネル部材(100)+接着剤(300)+アルミニウム発泡パネル(200)+接着剤(300)+木材素材のパネル部材(100a)で構成することができる。
【0040】
これは、木材素材のパネル部材(100)(100a)をアルミニウム発泡パネル(200)が支持するようにされて耐久性を大きく増加させることができることは及び騒音吸収の機能を遂行することができる。
【実施例4】
【0041】
地下鉄、バスなどで底材に適用される場合、アルミニウム素材のパネル部材(100)+接着剤(300)+アルミニウム発泡パネル(200)+接着剤(300)+アルミニウム素材のパネル部材(100a)で構成することができる。
【0042】
これは、火事からの危険予防は及び長年の使用による腐蝕防止の効果を得ることができ、また、騒音吸収機能を遂行することができる。
【符号の説明】
【0043】
100:パネル部材
200:アルミニウム発泡パネル
300:接着剤
400:樹脂版
500:纎維パネル
600:金属板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
強度補強用パネルにおいて、
樹脂版(400)の一面が、アルミニウム発泡パネル(200)の一面または両面に接着力を通じて接着され、
パネル部材(100)が、前記樹脂版(400)の他面に接着剤(300)を通じて附着されてなることを特徴とする、
強度補強用パネル。
【請求項2】
請求項1に記載の強度補強用パネルにおいて、前記パネル部材(100)は、石材、大理石材、木材、金属材、合成樹脂材、アルミニウム材、セラミックス材、又は不燃性ゴム版のうち、何れか一つで形成されることを特徴とする、強度補強用パネル。
【請求項3】
請求項2に記載の強度補強用パネルにおいて、前記パネル部材(100)に多数の貫通穴を形成してあることを特徴とする、強度補強用パネル。
【請求項4】
請求項1に記載の強度補強用パネルにおいて、前記接着剤(300)が網状を呈する纎維パネルに合成されて提供されることを特徴とする、強度補強用パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−504211(P2011−504211A)
【公表日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534875(P2010−534875)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際出願番号】PCT/KR2008/006535
【国際公開番号】WO2009/066889
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(510140250)
【Fターム(参考)】