説明

弾力エアクッションシューズの構造

【課題】 跳躍時の弾力を提供可能な弾力エアクッションシューズの構造の提供。
【解決手段】 アウトソール1部分に弾力を有する弾性緩衝管2を収容し、該弾性緩衝管の上端に若干の通気孔21を設け、並びに該弾性緩衝管を設置する時に、一部をアウトソールの上に突出させ、波浪状を形成させ、弾性緩衝管の一端を導管3で相互に連接して、導管をアウトソール外縁外側に延伸して通気通風、弾性緩衝の作用を形成するようにし、平常の着用時の走行時に按摩作用を有するようにし、既存のエアクッションシューズの緩衝、吸震の作用を維持すると共に、跳躍時の弾力を増加したことを特徴としている。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は一種の弾力エアクッションシューズの構造に係り、特に、現在あるエアクッションシューズの提供する緩衝力、吸震力、無弾力の問題を解決する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は台湾パテント出願第87209368号に記載の構造であり、アウトソールA1内に網状の隔離層A2が設けられ、各一つの隔離層A2間がいずれも中空とされ、さらにエアクッションA3が各一つの隔離層A2の間に置かれ、緩衝効果のクッション層を形成し、こうして、着用者が走行及び跳躍して着地する時、該エアクッションA3を利用し、重圧を緩衝し、並びに震動吸収の効果を有するようにしている。さらに図2は台湾パテント出願第87206867号であり、その構造は、ヒール部分において二つのシートブロックB1間にヒートメルトプラスチックで形成したU形ブロックB2を増設し、これによりヒール部分の緩衝、吸震力を増加している。
【0003】
前述の両者の構造特性は、ソール部分或いはヒール部分に利用された手段のいずれであっても、着地時の衝撃力緩衝の効果を持つことが強調されるか、或いはエアクッションを利用し、中空体を結合することにより、僅かに緩衝、吸震の作用を有しており、両者はいずれも弾性弾力を達成不能であり、充気量のエアクッションシューズに対して、ただダウンの効果を有するだけで、アップの効果を有していなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来のエアクッションシューズは弾性機能が完全ではなかった。
ゆえに、弾性緩衝管をソール或いは中敷部分に設けて、エアクッションシューズを、緩衝と吸震力だけを有するものではなく、弾性緩衝管の弾性を利用して、跳躍時の跳躍時の弾力を提供できるものとすることが、本考案の主要な目的である。
【0005】
次に、前述の弾性緩衝管を設置する時、一部をソール或いは中敷外に突出させて波浪状を形成させて、着用して平常の走行時に按摩作用を得られるようにすることが、本考案の次の目的である。
【0006】
さらに、前述の弾性緩衝管に若干の通気孔を設けて、別にその一端を導管に連接して各弾性緩衝管を相互に連通させ、導管を並びにソール外縁外側に延伸し、気流の導通作用を有するようにし、靴内に通気効果が得られるようにすることが、本考案のもう一つの目的である。
【0007】
また、本考案の弾性緩衝管の設置は、中敷にも設置でき、任意の型式の靴に適用できるものとすることが、本考案のさらなる目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、 アウトソールに縦向きに平らに置かれ、上端に若干の通気孔が設けられた複数の弾性緩衝管と、 該弾性緩衝管の一端に設けられ、連通形態とされてアウトソールの外縁外に延伸された、一つの導管と、 を具えたことを特徴とする、弾力エアクッションシューズの構造としている。
請求項2の考案は、前記弾性緩衝管が中敷の上に置かれたことを特徴とする、請求項1に記載の弾力エアクッションシューズの構造としている。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案は一種の弾力エアクッションシューズの構造を提供し、それは、アウトソール1、弾性緩衝管2、及び導管3で組成されている。図3から図6を参照されたい。
【0010】
アウトソール1は、エアクッションシューズの底層部分とされ、周囲に外縁11が形成され、並びにアウトソール1の上方に弾性緩衝管2を縦向きに2列以上を組合せて収容する。該弾性緩衝管2は上端に若干の通気孔21が開設され、その一端に相互に連通する導管が連接されている。この導管3はアウトソール1の外縁11の外側に延伸される。
【0011】
前述の構成要件が組み合わされ、本考案は、弾性緩衝管2が弾性を有するゴム或いはその他の材質で中空状に形成され、その上方に若干の通気孔21が増設され、弾性緩衝管2が縦向きにアウトソール1の上に並列するよう置かれた後、、弾性緩衝管2が一旦押圧されると、内部の気体が排出されて対流形態をなし、導管3が気体を排出或いは進入させて、通気作用を形成する。並びに、弾性緩衝管2がその緩衝、吸震の効果を有する。また、本考案の特徴は、この弾性緩衝管2が弾性を有する材質で製造されているため、跳躍時の弾力が増加され、着用者が跳躍する補助を形成し、周知のエアクッションシューズがただ緩衝、吸震の作用しか有していなかったのとは異なり、その弾力が増加され、徹底的に周知の技術の不足を改善している。
【0012】
且つ前述したように、弾性緩衝管2がアウトソール1の上に置かれる時、一部分が上に突出し、その表面が波浪状を形成し、着用者の足裏接触部分に対する按摩のような効果を提供し、通気孔と導管による通気作用により、走行運動時に更にその効果を増加する。
【0013】
特に、図7に示されるように、本考案では弾性緩衝管2が縦向きに平置されるほか、図示されるように横向きに平置する方式も可能である。並びに状況に応じて間隔設置も可能であり、これらの場合も前述の機能を達成できる。
【0014】
【考案の効果】
総合すると、本考案では弾性緩衝管と導管の組合せを採用することにより、既存のエアクッションシューズの緩衝、吸震の機能を維持するだけでなく、さらに、跳躍時の弾力を増加し、その進歩性を有し、且つ弾性緩衝管を波浪状配列とすることにより、按摩効果を提供でき、予期の目標を達成し、実用性を有し、実用新案登録の要件を具備している。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術の分解斜視図である。
【図2】従来の別の技術の分解斜視図である。
【図3】本考案の分解斜視図である。
【図4】本考案の平面構造表示図である。
【図5】本考案の縦断面図である。
【図6】本考案の横断面図である。
【図7】本考案のもう一つの実施例の構造表示図である。
【符号の説明】
A1 アウトソール A2 隔離層
A3 エアクッション B1 シートブロック
B2 U形ブロック
1 アウトソール 11 外縁
2 弾性緩衝管 21 通気孔
3 導管

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 アウトソールに縦向きに平らに置かれ、上端に若干の通気孔が設けられた複数の弾性緩衝管と、該弾性緩衝管の一端に設けられ、連通形態とされてアウトソールの外縁外に延伸された、一つの導管と、を具えたことを特徴とする、弾力エアクッションシューズの構造。
【請求項2】 前記弾性緩衝管が中敷の上に置かれたことを特徴とする、請求項1に記載の弾力エアクッションシューズの構造。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【登録番号】実用新案登録第3080904号(U3080904)
【登録日】平成13年7月25日(2001.7.25)
【発行日】平成13年10月19日(2001.10.19)
【考案の名称】弾力エアクッションシューズの構造
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2001−1950(U2001−1950)
【出願日】平成13年4月6日(2001.4.6)
【出願人】(501141013)