説明

弾性カフス領域及びネック付与された基体を有する吸収性物品の製造方法

【課題】使い捨て吸収性パンツ衣類のウエストバンド又は脚部カフス、医療用衣類の首開口部の袖のカフス、或いは何らかの衣類開口部を伸縮自在にするのに適するような、不織ウェブ基体上の伸縮自在にされた区域を選択的に達成する方法を提供する。
【解決手段】伸縮自在にされた領域に対して基体を構成する不織材料のウェブが、弾性材料が該基体に取り付けられた時に材料ウェブの一方向又はそれ以上の方向に引き伸ばし可能になるように提供される。引き伸ばし能力は、ウェブの1つ又はそれ以上をネック伸長することによって与えられる。基体が狭い寸法すなわちネック付与された寸法にある時には、弾性材料が該基体に取り付けられ、これにより、該基体は狭い寸法に保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
吸収性物品、特に、ここで説明を簡単にするために限定的ではなく総称的に「おむつ」と呼ばれる、おむつ、トレーニングパンツ、又は失禁用衣類などの衣類は、着用者の胴の周りに緊密で快適に適合し、かつ健やかな肌状態を維持しながら身体排出物を収容することが望ましい。特定の状況では、こうした衣類は、着用者又は介護者が該物品を容易に付けたり外したりできるように、着用者の腰の周りに引き上げたり、下ろしたりできることが望ましい。袖又はパンツ・カフス及びネックラインといった他の衣類開口部も、同様に伸縮自在にすることにより恩恵を受ける。
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつに弾性ウエストバンドを製造するための種々の方法が提案されてきた。おむつのウエストバンドは、通常、エラストマー材を引伸し、伸長されたエラストマー材を、典型的にはウエストバンド領域において非弾性であるおむつの構成材に適用し、エラストマーが収縮できるようにし、これにより、該ウエストバンド領域において取り付けられたおむつウェブ構成材をギャザー寄せし、シャーリングすることによって作られる。次に、ギャザー寄せされたウエストバンドは、着用者に付けられた時に幾らかギャザーがとれ、ウエストバンドの周りを幾らか拡張させた状態になり、エラストマー材が収縮力を生成し、ウエストバンドを着用者に快適に保持する。しかしながら、このギャザー寄せされた材料のウエストバンドは、審美的に完全に仕上げられた布製衣類のように見えず、又は排出物が漏れる経路を形成して機能的に不十分なものである。さらに、伸長され又は張力のかかった弾性体を取り扱い、高速で移動する不織ウェブに適用することは困難である。
したがって、製造が容易で経済的であり、適切な性能を提供できる、使い捨て衣類のためのウエストバンド又は他の伸縮自在にされた開口部を製造する他の方法に対する必要性が残る。
【発明の概要】
【0003】
上記の議論に対応して、適切なフィット性及び向上されたシール性能を維持しながら、向上された製造の容易性及び経済性を与える、エラストマー・カフス構成の代替的な方法が本発明により提供される。
本発明の方法は、簡略化された方法でエラストマー材料をおむつ組立体に組み入れることを可能にする。具体的には、現在周知の方法を用いる場合、エラストマー材料を伸長し、切断し、張力をかけた状態で保持する。この種類の安定していないエラストマー材料の個々の部品の操作は、おむつ組立体への組み入れを困難なものにする。本発明の方法を用いる場合には、エラストマー材料に張力をかける必要がなく、又は従来の方法を用いる場合より少ない張力をかけるだけでよい。このことは、エラストマー材料の取り扱いを容易にする。例えば、前後方向にエラストマー性であるエラストマー材料を、回転させることなく適用することができる。
【0004】
本発明の方法は、エラストマー材料を、張力のかからない状態、又は小さい張力がかけられただけの状態、又はその両方で適用することを含むことができる。エラストマー材料が適用されるときの張力の選択は、良好なシールを形成するために使用中にウエストバンドが平坦になることをいかにして最もよく保証するかによって決まる。着用者の身体との間に良好なシールを形成し、身体排出物の漏れ径路として働くギャザー又はしわを排除するために、ウエスト部の周囲が小ぶりの製品を有することが望ましい。例えば、小柄な乳児に使用されるおむつを製造する時には、完成したおむつがウエストバンド部に幾らかのギャザー寄せされた材料を有するように、エラストマー材料を低い張力のもとで適用することが望ましい。しかしながら、こうしたおむつが乳児に当てられる時には、ウエストバンドは乳児の身体によって伸長し、ギャザーはなくなり、結果として着用中には乳児の身体に対して平坦なウエストバンドがもたらされる。平坦なウエストバンドの望ましさが説明されたが、同じ理由で、平坦な脚部弾性体を提供できることも望ましい。
【0005】
本発明の方法は、不織材からなる表面材を必要とする従来のエラストマー材料に加えて、非複合材からなるエラストマー材(例えば、フィルム、メルトブロー材など)の使用を可能にするものである。
本発明は、加工前衣類又は衣類ウェブのおむつ構成材の1つ又はそれ以上の1つの寸法を一時的に狭め又はネック付与し、伸長されていても伸長されていなくてもよいが、エラストマーをネック付与された加工前衣類ウェブのカフス領域に取り付けることによって、ウエストバンドのようなエラストマー材のカフス領域を製造することからなる代替的な方法を提示する。衣類構成材をネック付与するのに必要な狭める力は、いずれの方向にも適用できるが、この力が解除されると、エラストマーが取り付けられた場所を除いて、ネック付与された衣類構成材が弛緩して伸びるか、又は物理的に伸ばされ、これにより、例えば元の寸法の25%又は50%の伸びることができる寸法及び弾性張力を有し、着用者の肌に対して効率的なシールを与える、望ましい、狭められ、実質的に平坦なエラストマー性のカフス領域が形成される。他の実施形態においては、袖又は脚部カフス、又はネックラインのような衣類開口部が、同様の伸縮自在性の利益を得ることができる。いずれの衣類開口部の縁も、まとめて「カフス」又は「カフス領域」と呼ぶことができる。
【0006】
使い捨ておむつ製造における当業者であれば、使い捨ておむつが通常、実質的に液体不透過性の裏面シートすなわち外側カバーと、液体透過性の上面シートすなわち身体側ライナと、裏面シートと上面シートとの間に配置された液体保持構造すなわち液体吸収体構造とからできていることを理解するであろう。ネック付与などによって引き伸ばし可能にするためには、2つの接合された層が所望の処理パラメータの限界まで、適合する伸長量をもたなければならない。言い換えれば、ウェブが互いに固定されたこれらの領域における組み合わされた層又はウェブは、最小量の伸長量をもつ層の特性によって、伸長できる量が制限される。
【0007】
一般に、当業者であれば、ここでの教示をエラストマー・カフスへの必要性を有する如何なる種類の衣類にも適用できることを理解するであろうが、本発明は、おむつのような使い捨て吸収性物品として示される。例示的なおむつは、前ウエスト部と、後ウエスト部と、ウエスト部間に延び、これらを結合する中間部と、一対の対向する横方向の側縁と、一対の対向する縦方向のウエスト縁と、縦方向と、横方向とを定める。例示的なウエスト部のための弾性ウエストバンドは、特有の方法で、ウエスト部が着用者の身体に適合するのを助ける弾力性をもつように、特有の方法で提供される。
【0008】
吸収性物品はまた、ウエスト部の一方の対向する横方向側縁に配置された一対のファスナのような、おむつの他の周知の構成材を含むこともできる。特定の態様において、使い捨て吸収性物品は、該物品を従来のトレーニングパンツと同様に着用者の腰の周りに引き上げたり、下ろしたりすることができるように、予め締結されたパンツ状の構成で提供することができる。例えば、物品を包装する前に、ファスナにより、前ウエスト部の両側の横方向側縁を後ウエスト部の両側の横方向側縁に再締結可能に取り付けて、予め締結されたパンツ状の吸収性物品を構成することができる。
【0009】
本発明を達成する種々の方法がある。
例えば、おむつの製造工程において、すなわち構成材を衣類に加工する工程において、おむつの裏面シートすなわち外側カバー、上面シートすなわち身体側ライナ、又はその両方に、加工前おむつへの組立て中にネック付与することができる。本発明の1つの態様によるネック生成された裏面シートのラミネートは、引き伸ばされた状態において、全体的に平坦なままである。次いで、張力がかけられていないエラストマー材を、ネック付与された平坦な領域に適用することができ、結果としてギャザー寄せされていない伸縮自在のウエストバンド又は脚部弾性領域が与えられ、着用者の身体に対して効果的で快適なシール領域を提供する。
【0010】
代替的に、おむつ組立体は、エラストマー・カフス以外の全てを有するように製造し、次に、カフス弾性体を適用する前に、縦方向に伸長させ、又は横方向に伸長させ、又はその両方に伸長させることができる。エラストマー材を所望のカフス領域に適用することができる。伸長力又は張力が除去された後、減少した寸法のウエストバンド又は脚部カフス領域が形成され、おむつの残りの領域が広い寸法を保持するか、広い寸法に戻る間、エラストマー材は、減少した寸法領域を狭い寸法に保持する。
【0011】
別の代替的な構成において、伸長されていないエラストマーを通常のおむつ組立体に適用し、エラストマーを有する組立体を伸長させてカフス領域にネック付与することができる。ネック付与の間にエラストマーを十分高温に加熱することにより、該エラストマーが幅の狭められた幅に固定され、平坦なカフス領域が形成される。この方法及び上述の第2の方法はまた、熱硬化性エラストマーと共に用いることができ、エラストマー性の前駆体が、ネック付与されたウエストバンド領域、又はネック付与されることになるウエストバンド領域上に配置され、次に交差結合される。これら3つの工程は、個々に、或いは互いに組み合わせて、又は周知の予め伸長されたエラストマー工程と組み合わせて用い、優れたウエストバンドを作り出すことができる。
【0012】
本発明の例示的な実施形態は、ウェブの機械方向に配向された加工前衣類と共に示されるが、本発明の技術を、加工前衣類の縦方向が機械横方向にある状況にも適合できることが理解されるであろう。
以下の本発明の詳細な説明及び図面を参照することにより、本発明はより完全に理解され、更なる利点がより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】部分的に切り取られた本発明の物品の例の内面を代表して示す平面図である。
【図2】所望の材料ウェブのネック付与を簡単にするために、おむつの縦方向が機械方向にある状態の、本発明による使い捨ておむつの始まりの製造シーケンスを示す。
【図3】所望の材料ウェブのネック付与を簡単にするために、おむつの縦方向が機械方向にある状態の、本発明による使い捨ておむつの中間の製造シーケンスを示す。
【図4】所望の材料ウェブのネック付与を簡単にするために、おむつの縦方向が機械方向にある状態の、本発明による加工前衣類集合体から使い捨ておむつを個別化することを含む、最終の製造シーケンスを示す。
【図5】衣類のウエストバンド領域がネック付与される前に、加工前衣類がウエスト弾性体を除いて完全に組み立てられた、本発明の別の実施形態を示す。
【図6】前駆弾性体をエラストマー材料に変えるために、層がネック付与され、次に、該層がネック付与される間前駆弾性体が処理される前に、駆エラストマーが加工前衣類のうちの少なくとも1層に適用される、本発明の別の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(定義)
ここで用いられる「不織ウェブ」という用語は、テキスタイル織成又は編成工程の助けを借りずに形成された繊維性材料のウェブを意味する。「布」という用語は、織成繊維性ウェブ、編成繊維性ウェブ、及び不織繊維性ウェブの全てを指すのに用いられる。
ここで用いられる「ネック付与する」又は「ネック伸長する」及びその派生形は、区別なく、布の長さを増すために引っ張り、伸ばすことによって、布の幅すなわち横方向の寸法が減少する状態で引き伸ばしされるように布が引っ張られることを意味する。制御された引っ張りは、低温、室温、又はより高い温度で行うことができ、引っ張り方向への全体的な寸法の増加は、布が破れるのに必要な伸長量までに制限される。ネッキング工程は、典型的には、供給ロールからシートを繰り出し、それを所定の線速度で駆動される制動ニップロール組立体に通すことを含む。制動ニップロールより大きな線速度で作動する巻取りロールすなわちニップが、布を引っ張り、布を伸長しネック付与するのに必要な張力を生じさせる。Mormanに付与された1990年10月23日付の米国特許第4,965,122号は、材料をネック付与し、次にネック付与された材料を加熱し、その後に冷却することを含む、可逆的にネック付与された不織材料を提供する工程を開示する。
【0015】
ここで用いられる「ネック付与可能な材料又は層」という用語は、不織材料、織成材料、又は編成材料のようなネック付与できる何らかの材料を意味する。ここで用いられる「ネック付与された材料」という用語は、横方向の寸法(例えば幅)を減らしながら少なくとも一方向(例えば前後方向)に引っ張られ、引っ張り力が解除された時に材料を元の幅又は元の幅の近くまで戻す、或いは緩めることができる何らかの材料を指す。ネック付与された材料は、通常は、ネック付与されていない材料に比べて、単位面積当たり、高い坪量を有する。ネック付与された材料が元のネック付与されていない幅に戻る時には、該材料は、ネック付与されていない材料とほぼ同じ坪量を有するはずである。これは、層が薄くなり、坪量が恒久的に減少する、フィルムのような材料層の延伸/配向とは異なる。
【0016】
典型的には、そのようなネック付与された不織布材料は、約80パーセントまで(すなわち、元の長さの約20パーセントまで)ネック付与することができる。例えば、本発明の種々の態様のネック付与可能な裏面シート30は、向上された性能を得るために、約10パーセントから約80パーセントまで、望ましくは約20パーセントから約60パーセントまで、より望ましくは約30パーセントから約50パーセントまでの範囲でネック付与された材料によって与えられる。「ネック付与率」又は「ネックダウン率」という用語は、本開示の目的において、ネック付与可能な材料のネック付与前の寸法とネック付与後の寸法との差を測定し、次いでその差を該ネック付与可能な材料のネック付与前の寸法で割り、百分率で表すために100を掛けることによって算出された比率すなわち百分率を指す。ネッキングの百分率(ネック付与率)は、上述の米国特許第4,965,122号の記載に従って算出可能である。
【0017】
ここで用いられる「弾性の」、「エラストマー性の」及びその派生形は、完成したおむつの最終形態において、付勢力がかけられた時に伸長可能すなわち伸びることができ、伸長させ、伸ばす力を解除すると実質的に元の形状に戻る、何らかの材料を意味する。この用語は、弾力性を生じさせるために、加工前おむつ構造体に適用した後、熱活性化されるか、又は他の手法で実質的に処理される前駆エラストマー材を含む。「非弾性」という用語が意味するところは、シート層が、一般に弾性をもたないと考えられるポリマーでできていることである。言い換えれば、シート層を形成するためにそのような弾性をもたないポリマーを使用することにより、弾性のないシート層がもたらされる。
【0018】
ここで用いられる「機械方向」すなわちMDという用語は、布が製造される方向における布の長さを意味する。「機械横方向」すなわちCDという用語は、布の幅、すなわちMDにほぼ垂直な方向を意味する。
「約」「ほぼ」のような程度を表す言葉は、ここでは「記載された条件に内在する製造公差及び材料公差が与えられた場合は、〜で、又は〜付近で」という意味で用いられ、かつ、本発明の開示内容の利点を不当に利用する無法な権利侵害を防ぐために用いられ、正確な又は絶対的な図面は、本発明の理解を助けるものとして記載される。
【0019】
ここで用いる「前駆体」は、おむつの完成前に該完成したおむつを市販品として製造する際に用いられる又は存在する構成材、材料、組立体などを意味する。
「〜させる」は、例えばウェブを積極的に第2の幅に伸長する時のような積極的な使役、及びネッキング張力の解除後に該ウェブが広い幅に戻るのを単に可能にする時のような消極的な使役を含むことができる。
【0020】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明の種々の態様及び実施形態が、使い捨て吸収性物品に関して説明され、より具体的には、限定的なものではなく単に例証として、弾性ウエストバンドを有する使い捨ておむつとして言及される。しかしながら、本発明は、吸収性であろうとなかろうと、衣類の開口部の周りに容易に製造された伸縮自在の領域を必要とする、女性用衛生用品、種々の失禁用衣類、医療用衣類、その他の使い捨て衣類のような、他の伸縮自在のカフス領域その他の衣類を製造するために用い得ることも容易に明らかである。典型的には、使い捨て衣類は、限られた使用が意図されており、再使用のために洗濯されるか又は他の手法で洗浄されることを意図されていない。例えば、使い捨ておむつは、着用者により汚された状態になった後に廃棄される。
【0021】
図1は、平坦に広げた状態すなわち折り畳まれていない状態の、使い捨ておむつ20のような吸収性物品の代表的な平面図である。おむつ20の内部構造をより明確に示すために、構造体の一部が部分的に切り取られている。おむつ20の着用者に接触する面がこちらを向いている。
図1を参照すると、使い捨ておむつ20は、通常は、前ウエスト部22と、後ウエスト部24と、前ウエスト部と後ウエスト部を相互に連結する中間部26とを定める。前ウエスト部22及び後ウエスト部24は、使用中にそれぞれ着用者の腹部領域の前後をほぼ覆って延びるように構成されるおむつの一般的な部分を含む。おむつの中間部26は、着用者の脚の間において股部領域を通って延びるように構成されるおむつの一般的な部分を含む。したがって、中間部26は、おむつにおいて、典型的に繰り返し液体放出が起こる領域である。
【0022】
おむつ20は、これらに限定されることないが、外側カバーすなわち裏面シート30と、該裏面シート30とは反対側に配置された液体透過性の身体側ライナすなわち上面シート32と、該裏面シート30と該上面シート32の間に配置された吸収パッドのような吸収体すなわち液体保持構造体34とを含む。図示された実施形態において、裏面シート30は、おむつ20の長さ及び幅と一致した長さすなわち縦方向48と幅すなわち横方向50とを定める。液体保持構造体34は通常、裏面シート30の長さより小さい長さと、該裏面シート30の幅より小さい幅を定める。これにより、裏面シート30の縁部のようなおむつ20の縁部が、液体保持構造体34の終端縁を越して延びることができる。例えば、図示された実施形態においては、裏面シート30は液体保持構造体34の終端縁を超えて外向きに延びて、おむつ20の側縁と端縁を形成する。上面シート32は通常、裏面シート30と同一の広がりをもつが、必要に応じて、該裏面シート30の面積より大きいか又は小さい面積を随意的に覆うことができる。
【0023】
以下にさらに説明されるように、向上されたフィット性を与え、おむつ20からの身体排出物の漏れを減らすのを助けるために、おむつの側縁及び端縁は、適切な弾性部材を用いて伸縮自在にすることができる。例えば、図1に代表的に示されるように、おむつ20は、漏れを減らし、向上された快適性と外観を提供するために、おむつ20の側縁に作動的に張力を与え、着用者の脚の周りにぴったりとフィットできる伸縮自在な脚部バンドを与えるように構成された脚部弾性体36を含むことができる。おむつ20の端縁を伸縮自在にし、伸縮自在なウエストバンドを提供するために、ウエスト弾性体38を用いることができる。ウエスト弾性体38は、着用者のウエストの周りに弾性的でぴったりとした快適なフィット性を与える形状にされる。
脚部弾性体36及びウエスト弾性体38として使用するのに適した材料は、当業者には周知である。そのような材料の例には、重合体のエラストマー材料でできたシート又はストランド又はリボンがあり、これらは、裏面シート30に弾性的な収縮力が付与されるように、該裏面シート30に接着される。弾性体はまた、ポリウレタン、合成ゴム、及び天然ゴムといった材料を含むこともでき、この材料は、随意的に熱収縮性又は熱により弾性を付与されるものとすることができる。ここに提示された発明の理解を得る当該技術分野の当業者であれば、本発明と共に使用するのに適したエラストマー材料の多くの変形物を思いつくであろう。
【0024】
知られているように、おむつ20を着用者に固定するために、フック・ループ式ファスナのような締結手段を用いることができる。或いは、ボタン、ピン、スナップ、接着テープ式ファスナ、粘着材、布ループ式ファスナなどといった他の締結手段を用いることもできる。図示された実施形態において、おむつ20は、フック・ループ式ファスナのフックとして示されるファスナ40が取り付けられる一対の側部パネル42を含む。通常は、側部パネル42は、おむつ20のウエスト部22、24の一方の側縁に取り付けられ、そこから横方向外向きに延びる。側部パネル42は、伸縮自在にすることもできるし、又は他の方法でエラストマー性にすることもできる。例えば、側部パネル42は、実際は、衣類の如何なる加工前ウエブも、ネック・ボンデッド・ラミネート(NBL)材料、又はストレッチ・ボンデッド・ラミネート(SBL)材料といったエラストマー材料とすることができる。こうした材料の製造方法は当業者には公知であり、Wisneski他に付与された1987年5月5日付の米国特許第4,663,220号、Mormanに付与された1993年7月13日付の米国特許第5,226,992号、及びTaylor他による1987年4月8日付で公開された欧州特許出願第EP0 217 032号に開示されている。伸縮自在にされた側部パネルと選択的に構成されたファスナ・タブとを含む吸収性物品の例は、Roesslerにより1995年6月22日付で公開されたPCT特許出願第WO95/16425号、Roessler他に付与された1995年3月21日付の米国特許第5,399,219号、Friesに付与された米国特許第5,540,796号、及び、Friesに付与された米国特許第5,595,618号に開示されている。
【0025】
おむつ20はまた、流体排出物を迅速に除き、おむつ20内で流体排出物を液体保持構造体34に分散させるために、上面シート32と該液体保持構造体34との間に配置されるサージ調整層44を含むこともできる。おむつ20はさらに、液体保持構造体34から裏面シート30を隔離して該裏面シート30の衣類対向面の湿気を減らすために、該液体保持構造体34と該裏面シート30との間に配置される通気層(図示せず)を含むことができる。適切なサージ調整層44の例は、Bishopに付与された米国特許第5,486,166号及びEllisに付与された米国特許第5,490,846号に開示されている。
【0026】
図1に代表的に示されるように、使い捨ておむつ20はまた、身体排出物の横方向流出に対する障壁を与えるように形成された一対の閉じ込めフラップ46を含むこともできる。閉じ込めフラップ46は、液体保持構造体34の側縁に隣接したおむつ20の横方向に相対する側縁に沿って配置することができる。閉じ込めフラップ46の各々は、通常は、着用者の身体に対するシールを形成するために、おむつ20の少なくとも中間部26において直立した垂直な形を維持するように構成された、取り付けられていない縁を定める。閉じ込めフラップ46は、液体保持構造体34の全長に沿って縦方向に延びていてもよいし、或いは該液体保持構造体34の長さの一部分にのみ沿って延びていてもよい。閉じ込めフラップ46の長さが液体保持構造体34の長さより短い場合は、閉じ込めフラップ46を、おむつ20の中間部26における側縁に沿って、どこにでも選択的に位置させることができる。こうした閉じ込めフラップ46は当業者には広く周知である。例えば、閉じ込めフラップ46に適した構成及び配置は、K.Enloeに付与された1987年11月3日付の米国特許第4,704,96号に開示されている。
【0027】
おむつ20は適切な多様な形状をとることができる。例えば、おむつは、全体として長方形、T字形、或いはほぼ砂時計形とすることができる。図示された実施形態において、おむつ20は、ほぼI字形の形状をもつ。おむつ20はさらに、縦方向48と横方向50とを有する。本発明の吸収性物品に組み込むことができるその他の適切な構成材には、当業者に広く周知のウエスト・フラップなどが含まれる。おむつへの使用に適したその他の構成材を含むことができる、本発明に係る使用に適したおむつの形状の例は、Meyer他に付与された1989年1月17日付の米国特許第4,798,603号、Bernardinに付与された1993年1月5日付の米国特許第5,176,668号、Bruemmer他に付与された1993年1月5日付の米国特許第5,176,672号、及びHanson他に付与された1996年4月23日付の米国特許第5,509,915号に開示されている。
おむつ20の種々の構成材は、接着剤、超音波結合、熱結合、又はそれらの組み合わせといった種々の形式の適切な取付け手段を使用して、一体的に組み立てられる。例えば、図示された実施形態においては、上面シート32と裏面シート30は、感圧式のホットメルト粘着剤のような接着剤の線により、互いに及び液体保持構造体34に組み立てられる。同様に、弾性部材36及び38、締結部材40、及びサージ層44のようなその他のおむつ構成材は、上述の取付け機構を用いることにより物品に組み立てることができる。
【0028】
図示されたおむつ20は、エラストマー材38を少なくとも裏面シート30に適用することによって形成された独特なウエストバンド構造体を含む。当該技術分において周知のように、裏面シート30は通常、おむつの外表面の大部分にわたって延びるように、他のおむつの層に作動的に取り付けられるか、又は別の形で接合される布又は材料層を含む。本発明によると、ウエストバンド構造体は、エラストマー材を、狭められた横寸法にネック付与可能であり、ネッキング力が解除された時に広い元の横方向の寸法に戻ることができるおむつのその層に適用することによって形成される。ウエストバンド領域における裏面シート30の少なくとも一部は、おむつのネック付与できない部分、又は他の方法で引き伸ばし及び再伸張させることが制限されている部分には取り付けられない。裏面シートがおむつのウエストバンドと共に用いられない場合には、本発明の教示に従って、おむつの構成に用いられる他の層を同様に用い得ることを当業者であれば思いつくであろう。一般に、本発明によるおむつの製造において、裏面シート30が、ウエストバンド・エラストマー材を適用するための選択の構造上の単位として残ることが、構成を簡単化するために望ましい。
【0029】
望ましくは、ネック付与可能な裏面シート30は、少なくとも水蒸気に対しては浸透性となるように構成される。例えば、特定の実施形態において、ネック付与可能な裏面シート30は、モコン水蒸気透過率試験に従って、非伸長状態で、少なくとも約400g/sq.m/24hr、望ましくは少なくとも約1200g/sq.m/24hr、より望ましくは少なくとも約2000g/sq.m/24hr、更により望ましくは少なくとも約3000g/sq.m/24hrの水蒸気透過率(WVTR)を示す。こうした実施形態においては、ネック付与可能な裏面シート30は、約400g/sq.m/24hrから約60,000g/sq.m/24hrまでのWVTRを示す。材料のもつWVTRが上述のものより低いと、おむつから十分な量の水蒸気を放散させることができず、肌の加湿の程度が増すという望ましくない結果をもたらすことになる。モコンWVTR試験は、Stopper他に付与された2000年12月5日付の米国特許第6,156,421号に開示されている。
【0030】
裏面シート30は、ネッキング張力が解除された時にネック付与可能性及び横方向の引き伸ばし可能性の所望の特性を与える種々の材料のいずれかから構成することができる。例えば、裏面シート30は、スパンボンド布のような不織ウェブ、フィルム、又はこれらの組み合わせから構成することができる。特定の実施形態において、裏面シート30は、2層又はそれ以上の層のラミネートから構成することができる。例えば、裏面シート30は、ネック付与されたラミネートが少なくとも一方向に伸張可能な、少なくとも1枚の引き伸ばし可能なフィルム材料にラミネートされた少なくとも1枚のネック付与可能な布から形成されたラミネートとすることができる。
【0031】
本発明に適したネック付与可能な非弾性材料は、上述の米国特許第4,965,122号に記載されているような、不織ウェブ、織成材料、及び編成材料を含む。不織布又はウェブは、例えば、ボンデッド・カーデッド・ウェブ加工、メルトブロー加工、及びスパンボンド加工といった多数の工程から形成されてきた。ネック付与可能な非弾性材料は、弾性のないポリマー繊維及びフィラメントの中から選択された少なくとも1つの部材から形成されることが好ましい。そうしたポリマーは、例えばポリエチレン・テレフタレートといったポリエステルと、例えばポリエチレン及びポリプロピレンといったポリオレフィンと、例えばナイロン6及びナイロン66といったポリアミドとを含む。これらの繊維又はフィラメントは、単独使用されるか、或いはそのうち2つ又はそれ以上を混合して使用される。ネック付与可能な材料を形成するのに適した繊維は、天然繊維及び合成繊維、並びに2成分繊維、多成分繊維、成形加工されたポリマー繊維を含む。本発明による繊維の製造のために多数のポリオレフィンが入手可能であり、例えば繊維を形成するポリプロピレンは、Exxon Chemical Company社のEscorene(登録商標)PD3445ポリプロピレン、及びHimont Chemical Company社のPF−304(登録商標)を含む。Dow Chemical社のASPUN(登録商標)6811A 線状低密度ポリエチレンと、2553LLDPE及び25355及び12350高密度ポリエチレンのようなポリエチレンも、適切なポリマーである。不織ウェブ層は、所定の結合表面積をもつ別個の結合パターンを与えるように結合することができる。ネック付与可能な材料上に存在する結合面積が多すぎる場合には、ネック付与する前に材料が破れることになる。結合面積が十分にない場合には、ネック付与可能な材料が裂けてしまう。通常は、本発明において有用な結合面積の割合は、ネック付与可能な材料の面積の5パーセント前後から40パーセント前後までの範囲にわたる。本発明の異なる態様による裏面シート30を形成するのに使用可能な別のネック付与されたラミネート材料は、1999年12月14日付で出願された発明の名称「着用者の外形に恒久的に適合する通気性のラミネート」の米国特許出願第09/460,490号に開示されている。
【0032】
図1に代表的に示されるように、上面シート32は、通常、着用者の肌に対して適合性があり、柔軟な感触の、刺激のない身体対向面をもつ。さらに、上面シート32は、液体保持構造体34より親水性が低くてもよく、液体透過性となるのに十分に多孔質であり、液体がその厚みを容易に浸透して吸収体複合材に達することができるようになっている。適切な上面シート層32は、多孔質の発泡体、網状の発泡体、穿孔されたプラスチック・フィルム、天然繊維(例えば、木材繊維又は綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル繊維又はポリプロピレン繊維)、或いは天然繊維と合成繊維の組み合わせといったウェブ材料の幅広い選択肢から製造することができる。上面シート層32は、通常は、着用者の肌を液体保持構造体34に保持された液体から隔離する一助とするために用いられる。
【0033】
上面シート32には種々の織布及び不織布を使用することができる。例えば、上面シート32は、所望の繊維をメルトブローしたウェブ又はスパンボンドしたウェブで構成することもできるし、ボンデッド・カーデッド・ウェブであってもよい。異なる繊維デニールをもつ異なる材料の層も使用可能である。天然繊維、合成繊維、又はそれらの組み合わせから多様な布を構成することができる。上面シート32は、実質的に疎水性の材料で構成することができ、疎水性材料は、所望のレベルの湿潤性と親水性を付与するために、随意的に界面活性剤で処理するか又は他の手法で処理することができる。本発明の特定の実施形態において、上面シート32は、約22gsmの坪量と約0.06gm/ccの密度を有するウェブに形成された、約2.0デニールから5.0デニールまでの繊維からなる不織のスパンボンド・ポリプロピレン布とすることができる。当該技術分野において周知のように、この布は、作動可能な量の界面活性剤で表面処理することができる。界面活性剤は、スプレー、プリント、ブラシ・コーティングなどといった従来の手法のいずれかを用いて塗布することができる。
【0034】
上面シート32は、裏面シート30と適合する適切なネック付与可能な材料から作ることができる。本発明と共に使用するのに適した材料は、不織ウェブ、織成材料、及び編成材料を含むことができる。こうしたウェブは、1層又はそれ以上の布の層を含むことができる。不織布又はウェブは、例えばボンデッド・カーデッド・ウェブ加工、メルトブロー加工、及びスパンボンド加工といった多数の工程から形成されてきた。例えば、ネック付与可能な非弾性材料は、弾性のないポリマーの繊維及びフィラメントの中から選択された少なくとも1つの部材から形成されることが好ましい。そうしたポリマーは、例えばポリエチレン・テレフタレートといったポリエステルと、例えばポリエチレン及びポリプロピレンといったポリオレフィンと、例えばナイロン6及びナイロン66といったポリアミドとを含む。これらの繊維又はフィラメントは、単独使用されるか、或いはそのうち2つ又はそれ以上を混合して使用される。ネック付与可能な材料を形成するのに適した繊維は、天然繊維及び合成繊維、並びに2成分繊維、多成分繊維、成形加工されたポリマー繊維を含む。本発明による繊維の製造のために多数のポリオレフィンが入手可能であり、例えば繊維を形成するポリプロピレンは、Exxon Chemical Company社のEscorene(登録商標)PD3445ポリプロピレン、及びHimont Chemical Company社のPF−304(登録商標)を含む。Dow Chemical社のASPUN(登録商標)6811A 線状低密度ポリエチレンと、2553LLDPE及び25355及び12350高密度ポリエチレンといったポリエチレンも適切なポリマーである。不織ウェブ層は、所定の結合表面積をもつ別個の結合パターンを与えるように結合することができる。ネック付与可能な材料上の結合面積が多すぎる場合には、ネック付与する前に材料が破れる。結合面積が十分にない場合には、ネック付与可能な材料は裂けてしまう。通常は、本発明において有用な結合面積の割合は、ネック付与可能な材料の面積の5パーセント前後から40パーセント前後までの範囲にわたる。例えば、上面シート32に特に適した材料は、約5gsmから約30gsmまでの秤量を有するポリプロピレン繊維のネック付与されたスパンボンド・ウェブである。そうしたウェブは、約80パーセントまでネック付与することができる。
【0035】
ネック付与可能な材料は、通常、材料を引っ張るか又はネック付与するためにウェブの表面速度を変える従来のネッキング工程によって、狭められたウエストバンド領域を形成するようにネック付与することができる。そうしたネッキングが、材料を収縮させ、ネッキング張力が解除された時に該材料が横方向に再伸張することを可能にする。そのようなネック付与された不織布材料は、通常は約80パーセントまでネック付与することができる。例えば、本発明の種々の態様による裏面シート30又は上面シート32は、向上された性能を得るために、約10パーセントから約80パーセントまで、望ましくは約20パーセントから約60パーセントまで、より望ましくは約30パーセントから約50パーセントまでの範囲でネック付与することができる。
【0036】
上面シート32と裏面シート30は、結合されるか又は他の作動可能な手法で互いに組み合わされる。ここで用いる「組み合わされる」という用語は、上面シート32を裏面シート30に直接取り付けることによって、該上面シート32が該裏面シート30に直接的に接合される構成と、該上面シート32を介在する部材に取り付け、次にこれらを該裏面シート30に取り付けることによって、該上面シート32が該裏面シート30に間接的に接合される構成とを包含している。上面シート32と裏面シート30は、例えば、おむつの周囲の少なくとも一部において、接着剤結合、超音波結合、熱結合、ピンニング、ステッチ加工、又は当該技術分野において公知のその他の取り付け技術、並びにそれらの組み合わせといった取り付け機構(図示せず)により互いに接合することができる。
例えば、上面シート32を裏面シート30に取り付けるには、接着剤の均一の連続的な層、接着剤のパターン化された層、接着剤の噴霧されたパターン、又は分離した線の列、組み立て用接着剤のスワール又はスポットを用いることができる。ここに説明される衣類又は物品の種々のその他の構成部品を適切に相互結合し、組み立て、及び/又は取り付けるのに用いることもできることを容易に理解すべきである。
【0037】
液体保持構造体34は、選択された親水性繊維と高吸収性粒子で構成された図示の吸収パッドのような、吸収した液体その他の排出物を保持及び保有するための吸収構造体を与える。ウエストバンド領域のネッキングを妨げるべきではないが、液体保持構造体34も同様にネック付与可能、又はネック付与不可能、或いは弾性とすることができる。液体保持構造体34は、おむつ20を形成するために、上面シート32と裏面シート30との間に位置決めされ、挟み込まれる。液体保持構造体34は、全体的に圧縮可能であり、順応性があり、着用者の肌を刺激せず、身体排出物を吸収及び保持することが可能な構造をもつ。本発明の目的において、液体保持構造体は、単一の一体化された材料部品から構成することもできるし、或いは、作動的に組み立てられた複数の個別の材料部品から構成することもできることを理解すべきである。
【0038】
液体保持構造体34の構成部品を形成するために、多様な種類の、湿潤性をもつ親水性の繊維材料を使用することができる。適切な繊維の例は、セルロース繊維のような本質的に湿潤性の材料からなる天然由来の有機繊維と、レーヨン繊維のようなセルロース又はセルロース誘導体からなる合成繊維と、ガラス繊維のような本質的に湿潤性の材料からなる無機繊維と、特定のポリエステル繊維又はポリアミド繊維のような本質的に湿潤性の熱可塑性ポリマーから製造される合成繊維と、しかるべき手段で親水性にされるポリプロピレン繊維のような非湿潤性の熱可塑性ポリマーからなる合成繊維とを含む。繊維は、例えば、シリカで処理するか、又は適切な親水性部分を有する、繊維から容易に取り除くことのできない材料で処理するか、或いは繊維の形成中又は形成後に非湿潤性かつ親水性の繊維を親水性ポリマーで被覆することによって、親水性にすることができる。本発明の目的に関しては、上述の多様な種類の繊維の選択された配合物を用いることもできると考えられる。液体保持構造体34は、高吸収性材料の粒子と混合されたセルロース質フラフのウェブのような親水性繊維のマトリックスを含むことができる。特定の配置において、液体保持構造体34は、ヒドロゲルを生成する超吸収体の粒子又は繊維と合成ポリマーのメルトブローされた繊維との混合物か、或いは、超吸収性粒子又は繊維を、天然繊維及び/又は合成ポリマー繊維の配合物を含む繊維のコフォーム材料と混合したものを含むことができる。
親水性繊維及び高吸収性粒子は、約400gsmから約900gsmまでの範囲内にある複合材の平均坪量を形成するように構成することができる。本発明の幾つかの態様では、複合材の平均坪量は、約500gsmから約800gsmまでの範囲内であり、別の構成では、所望の性能を得るために、約550gsmから約750gsmまでの範囲内にある。最終的には、複合材の平均坪量は、パーソナルケア衣類の用途及び親水性材料の種類及び量によって決まる。
【0039】
随意的に、液体保持構造体34の繊維構造の一体性の維持を助けるために、実質的に親水性のティシュ・ラップシートを用いることができる。ティシュ・ラップシートは、典型的には、液体保持構造体の周囲に、少なくとも2つのその主接面に重なるように接地され、クレープ加工した詰め物、又はプリーツ加工された又はプリーツ加工されていない高い湿潤強さをもつティシュのような吸収性セルロース材料で構成される。本発明の1つの態様においては、ティシュ・ラップシートは、液体保持構造体34を構成する吸収性繊維の塊の上に液体を素早く拡散させるのに役立つ吸い上げ層を与えるように構成することができる。吸収性繊維の塊の一方の側のラップシート材料を該吸収性繊維の塊のそれと反対側に位置するラップシート材料に結合して、液体保持構造体34を効率的に包み込むことができる。
【0040】
図1を参照すると、脚部弾性部材36の各々は、複数のエラストマー・ストランドを含むことができる。随意的に、各々の脚部弾性部材36は、少なくとも1つの支持層(図示せず)を含む複合材とすることができ、エラストマー・ストランドを該支持層に作動的に取り付けることができる。エストラマー・ストランドと支持層との間に所望の付着を与えるために、接着剤、熱結合、超音波結合など、並びにそれらの組み合わせといった様々な機構を用いることが可能である。各々の脚部弾性部材36は、一対の支持層の間に挟みこまれ、かつ保持された複数のエラストマー・ストランドのラミネートで構成されてもよい。支持層は、約10g/m2から約50g/m2までの範囲内の坪量を有する織布又は不織布で構成することが望ましいが、随意的にポリマーフィルム材料で構成されてもよい。例えば、支持層は、ポリプロピレン・スパンボンド不織布で構成されてもよく、一対の支持層は、感圧接着剤のスワール・パターンといった適切な接着剤のパターンを用いて、接着的に結合されてもよい。
【0041】
脚部弾性部材36は、多くの形状のいずれをもつこともできる。例えば、個々の弾性部材36の幅は、約0.25ミリメートル(0.01インチ)から約25ミリメートル(1.0インチ)又はそれ以上まで変えることができる。弾性部材は、単一の弾性材料ストランドを含んでいてもよいし、幾つかの平行な又は平行でない弾性材料ストランドを含んでいてもよく、直線的な配置又は曲線配置で適用することができる。ストランドが平行でない場合には、ストランドの2つ又はそれ以上を交差させるか、又は別の形で弾性部材の内部で相互接合させることができる。弾性部材は、当該技術分野では公知の幾つかの手法のうちのいずれかにより、おむつ20の裏面シート30、又は上面シート32、又はその両方に取り付けることができる。例えば、弾性部材は、超音波結合してもよいし、多様な結合パターンを用いて熱シール及び圧力シールを形成してもよく、接着剤の噴霧パターン又はスワール・パターンによりおむつに接着的に結合してもよい。本発明の特定の実施形態においては、脚部弾性部材36は、複数の個々の弾性ストランドからなる弾性体のグループ化された組が取り付けられる支持シートを含むことができる。弾性ストランドは、交差してもよいし、相互に結合していてもよく、互いに完全に分かれていてもよい。支持シートは、例えば、厚さ0.002インチの、エンボス加工されていないポリプロピレン材料でできたフィルムのようなポリマーフィルムで構成することができる。弾性ストランドは、例えば、デラウェア州ウィルミントンに事務所を有するDuPont社から入手可能なLYCRAエラストマーで構成することができる。各々の弾性ストランドは、典型的に約470デシテックス(dtx)から約1500デシテックスまでの範囲内にあり、また約940dtxから約1050dtxまでの範囲内とすることもできる。本発明の特定の実施形態においては、例えば、各々の伸縮自在な脚部バンドに対して3つ又は4つのストランドを用いることが可能である。
【0042】
処理の実施例
以下の実施例は、本発明のより詳細な理解を与えるために提示される。これらの実施例は代表的なものであって、本発明の範囲を制限するように意図されたものではない。
以下に説明され、図2から図4までに示されるように、図2から図4までを参照すると、本発明による使い捨ておむつのような吸収性物品を形成する方法が、加工前衣類ウェブを構成する段階と、そこからおむつを個別化する段階とを含むことができる。
図2を参照すると、段階1において、望ましくは実質的に液体不透過性で水蒸気透過性の材料でできたウェブを含む裏面シート・ウェブ30が、加工前衣類ウェブの基層として衣類製造工程に供給される。裏面シート材料30は、張力が縦方向に加えられると、すなわちネッキングされると、縦方向に延び、横方向に収縮することになり、張力が解除された後は横方向に延びることができる。
【0043】
段階2において、張力が裏面シート30に加えられ、この張力が該裏面シート39を伸ばし、ネック付与する。
段階3において、例えばデラウェア州ウィルミントン所在のE.I.DuPont de Nemours社製のLycra XA Spandex 740 DTEXZ T151 dull(/T−127)の各々の脚について4つのLYCRAストランド37からなり、例えばカナダ・マニトバ州ウィニペグ所在のK.T.Industries社製のK−T Slit and Spooled 0.67ミル ALE Carrier Sheetなどの支持シート39に接着ラミネートされた、伸長された脚部弾性部材36が、裏面シート材料ウェブ30の上部に適用される。
段階4において、例えばニュージャージー州ブリッジウォーター所在のNational Starch and Chemical Co.社製のDisposamelt34−5611のような、斜線で示される接着剤52が、裏面シート材料30に塗布される。
【0044】
段階5において、例えばDisposamelt34−5611のような接着剤52が、0.8osyスパンボンド・メルトブロー・スパンボンド不織ウェブのようなスペーサ層54の上面53に塗布され、次いで裏面シート材料30に塗布される。
段階6において、例えばノースカロライナ州グリーンズボロ所在のStockhausen社製のFavor SXM−880のような超吸収性材料と、例えばアラバマ州クーサ・パインズ所在のAlliance Forest Prodcts社製の16%硬材の繊維に分解されたフラフパルプとの、例えば、ほぼ60/40の混合である複合材フラフパッドを含む液体保持構造体34が、裏面シート材料30に適用される。液体保持構造体34はさらに、例えばウィスコンシン州ニーナ所在のAmerican Tissue Corp.社製のアメリカン・ティッシュ12.5ポンドの白色ティッシュのような障壁ティシュ56を用いて、上面シート32(段階8)に隣接することになる側を覆うこともできる。さらに、裏面シート層30に隣接する液体保持(吸収性)構造体34の側部を覆うために、例えばウィスコンシン州ニーナ所在のAmerican Tissue Corp.社製の1リールのティッシュ当たり9.79ポンドの白色ティシュなどの形成ティッシュ(図示せず)を位置決めすることができる。
【0045】
図3を参照すると、段階7において、例えば液体を素早く取り込み、通すための通気性ボンデッド・カーデッド・ウェブ不織サージ複合材などのサージ調整層44が、液体保持構造体34に隣接して作動的に配置される。例えばDisposamelt 34−5611などの接着剤52が、サージ調整層44の上面56に塗布される。
次に、段階8において、張力が縦方向48に解除された時に横方向に引き伸ばし可能な、破線クロスハッチングで示される多孔質で液体透過性のネック付与された上面シート・ウェブ32が、加工前衣類ウェブの層に適用され、ラミネートされる。代替的に、上述のように、上面シート・ウェブ32すなわち完成した衣類において上面シートとなるウェブは、裏面シート30ウェブと同様の特性をもつことができる。
次に段階9において、例えばニューハンプシャー州マンチェスター所在のVelcro USA Inc.社製のVELCRO851フックのようなフック材料などの締結手段40と、例えば1.25osyのスパンボンド・メルトブロー・スパンボンドなどの支持シート58と、例えば米国特許第4,981,747号及び第5,336,545号に教示されるもののようなネック・ボンデッド・ラミネートのような弾性部材60とを有する提供された側部パネル42を、接着式又は超音波式又はその両方により、加工前衣類ウェブにラミネートすることができる。
【0046】
段階10において、閉じ込めフラップ46は、加工前衣類ウェブに接着式にラミネートすることができ、例えばマサチューセッツ州フォール・リバー所在のRadicspandex(Globe Manufaturing)社製のGlospan S7スパンデックス繊維700デニール(777デシテックス)のような2つの弾性ストランド(図示せず)などのエラストマー材料を有することができる。フラップ弾性ストランドは、例えば青色スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド0.65osyのような不織材料にラミネートし、フラップ46を構成することができる。
図4を参照すると、次に、段階11において、例えばネック・ボンデッド・ラミネートのようなウエスト弾性体38を、加工前衣類のウエストバンド領域にわたって延びる加工前衣類ウェブに適用することができる。或いは、ウエスト弾性体38に張力をかけ、次に加工前衣類ウェブに適用することもできる。加工前おむつの横方向の縁上の脚開口部の裁断が、この段階で行われることが分かるであろう。
次に段階12において、参照番号62におけるように、加工前衣類が、まとめて20で表される個々の使い捨ておむつに切断される。
【0047】
次に段階13において、所望であれば、結果として得られるおむつ20を折畳むことができる(図示せず)。やがて、ウエスト弾性体38により保持されていない中間部26すなわちおむつのウエストバンドでない領域は、これが縦方向48に収縮するにつれて横方向50に伸長することができ、これにより、おむつ20の残りの中間領域26に対してウエストバンド領域が横方向に狭められる。
図5を参照すると、おむつ組立体がウエストバンド弾性体以外の全てと共に製造され、次に段階Aにおいて縦方向に伸長される代替的な方法が示されている。この伸長により、おむつ組立体全体がネック付与される。しかしながら、伸長及びネッキングは、サージ層、吸収体層、スペーサ層を有する中間部26位置においてはあまり生じず、上面シートと裏面シートが加工前おむつの主要構成材であるウエストバンド領域22、24において主として生じる。次に、段階Bにおいて、エラストマー38がウエストバンド領域に適用される。段階Cにおいておむつ20が個別化されるので、伸長力/張力が解除された後に狭められたウエストバンド領域が形成され、段階Dにおいておむつの中間領域26がより広い寸法に戻る間、エラストマーがネック付与されたウエストバンド領域22、24を狭い寸法に保持する。
【0048】
図6を参照すると、段階Xにおいて、伸長されていないエラストマー又は前駆弾性体71を加工前おむつウェブ組立体、及び縦方向に引き伸ばされた組立体/エラストマーに適用することができる、代替的な方法が示されている。同様に、ウエストバンド領域22、24は、最も多くネック付与する領域となるべきである。エラストマーがネック付与される間に加熱ローラ73などを用いて、エラストマーを十分に高い温度まで加熱することにより、エラストマー71が狭められた幅において設定又は活性化され、ウエストバンド組立体を形成する。段階Yにおいて伸長力/張力が解除された後、狭められたウエストバンド領域22、24が形成され、おむつ20が個別化された後に段階Zにおいておむつ20の中間領域26が広い寸法に戻る間、エラストマー材71は、ネック付与されたウエストバンド領域を狭い寸法に保持する。この方法及び図5の方法は、弾性の前駆体が、ネック付与された又はネック付与されることになるウエストバンド領域に印刷され、次にエラストマー性になるように交差結合される、熱硬化性の前駆弾性体と共に用いることもできる。
本発明は、その特定の実施形態に関して詳細に説明されたが、当業者は、上記の理解を得る際に、これらの実施形態の代替技術、変形、及び均等技術を容易に考えることができることが理解されるであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等技術の範囲内にあるものと考えるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工前衣類から完成衣類の弾性カフスを製造する方法であって、
a)前記加工前衣類にネッキング張力をかけて該加工前衣類のカフス領域を該加工前衣類の第1方向に第1幅までネック付与し、ネッキング張力が除去された時に前記第1幅より広いネック付与されていない第2幅まで伸長可能となるようにし、
b)前記第1幅をもつ状態で前記カフス領域に弾性材料を取り付け、
c)前記弾性材料を備える前記加工前衣類からネッキング張力を除去し、前記弾性材料を備える前記カフス領域より外側の領域において、前記ウェブがネック付与されていない前記第2幅をもつようにし、
d)前記弾性材料が、完成衣類のカフス領域を前記第2幅より狭い寸法に保持するようにする、
段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記弾性材料を前記カフス領域に取り付ける段階が、前記加工前衣類が前記第1幅であるときに前駆弾性体を適用し、前記前駆弾性体を、該加工前衣類が該第1幅である状態でエラストマー性となるように処理する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記加工前衣類が裏面シート・ウェブ層を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記加工前衣類が上面シート・ウェブ層を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記加工前衣類が、前記カフス領域だけがない組み立てられたおむつであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記裏面シートが、ネック付与可能な不識布、ネック付与可能なフィルム、ネック付与可能なラミネート、又はそれらの組み合わせを含むグループから選択された材料を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記弾性材料は、前記加工前衣類に適用された時に張力をかけられた状態ではなく、それにより該弾性材料は前記ネック付与された材料を単に前記第1の狭い寸法に保持し、平坦なカフス領域が得られるようにすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記弾性材料は、張力がかけられた状態で適用され、それにより前記加工前衣類にギャザーを寄せ、前記ギャザーを取り去る第1段階の伸びと、前記衣類本体の材料を伸ばす第2段階の伸びとを有する2段階に伸びることができるカフス領域を与えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前駆弾性体を前記カフス領域に適用し、前記前駆弾性体を、該カフス領域が前記第1幅である状態でエラストマー性となるように処理する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記前駆弾性体を熱で処理する段階をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記カフス領域が脚部カフス領域であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記カフス領域がウエストバンド領域であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
縦方向と横方向とを有するウェブにおいて、衣類に適した弾性領域を選択的に生成する方法において、
a)ネッキング張力が除去された後に、第1幅より広いネック付与されていない第2幅まで伸びることができるウェブを、横方向に測定された幅を有する第1幅までネック付与し、
b)前記ウェブが前記第1幅をもつ状態で該ウェブの選択された領域に弾性材料を取り付け、
c)前記弾性体を備える前記ウェブからネッキング張力を除去し、該ウェブの選択された領域より外側の領域において該ウェブが前記第2幅をもつものとし、前記弾性材料が該ウェブの選択された領域を該第2幅より狭い寸法に保持するようにする、
段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
縦方向と横方向とを有する加工前衣類から完成衣類のための弾性ウエストバンドを生成する方法において、
a)前記加工前衣類にネッキング張力をかけて該加工前衣類のウエストバンド部を該加工前衣類の横方向の第1幅までネック付与し、前記ネッキング張力が除去された時に第1幅より広いネック付与されていない第2幅まで伸長可能となるようにし、
b)前記第1幅をもつ状態の前記ウエストバンド部に弾性材料を取り付け、
c)前記弾性材料を備える前記加工前衣類からネッキング張力を除去し、該弾性材料を備える前記ウエストバンド部の外側の領域において、前記ウェブがネック付与されていない前記第2幅をもつようにし、
d)それにより、前記弾性材料が、前記完成衣類の前記ウエストバンドを前記第2幅より狭い寸法に保持するようにする、
段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
縦方向と横方向とを有する加工前衣類から完成衣類の弾性脚部カフスを生成する方法において、
a)前記加工前衣類にネッキング張力をかけて該加工前衣類の脚部カフスを、該加工前衣類の横方向の第1幅までネック付与し、前記ネッキング張力が除去された時に第1幅より広いネック付与されていない第2幅まで伸長可能となるようにし、
b)前記第1幅をもつ状態の前記脚部カフスに弾性材料を取り付け、
c)前記弾性材料を備える前記加工前衣類からネッキング張力を除去し、該弾性材料を備える前記脚部カフスの外側の領域において、前記ウェブがネック付与されていない第2幅をもつようにし、
d)前記弾性材料が、前記完成衣類の前記脚部カフスを前記第2幅より狭い寸法に保持するようにする、
段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
張力がかけられていないエラストマー性の第2材料を上に有する第1の材料でできた、しわが寄っていず、ギャザーを寄せられていず、シャーリングされていないカフス領域を有することを特徴とする使い捨て吸収性衣類。
【請求項17】
前記カフス領域がウエストバンドであることを特徴とする請求項16に記載の使い捨て吸収性衣類。
【請求項18】
前記カフス領域が脚開口部であることを特徴とする請求項16に記載の使い捨て吸収性衣類。
【請求項19】
前記カフス領域が、元の寸法の25パーセントだけ伸びることができることを特徴とする請求項16に記載の使い捨て吸収性衣類。
【請求項20】
前記カフス領域が、元の寸法の50パーセントだけ伸びることができることを特徴とする請求項16に記載の使い捨て吸収性衣類。
【請求項21】
しわが寄っていず、ギャザーを寄せられていず、シャーリングされていない第1材料のカフス領域を有し、前記第1の材料は、該第1材料をギャザー寄せ及びシャーリングさせないように、十分に低い張力状態にあるエラストマー性の第2の材料を有することを特徴とする使い捨て吸収性衣類。
【請求項22】
前記カフス領域がウエストバンドであることを特徴とする請求項21に記載の使い捨て吸収性衣類。
【請求項23】
前記カフス領域が脚開口部であることを特徴とする請求項21に記載の使い捨て吸収性衣類。
【請求項24】
前記カフス領域が、元の寸法の25パーセントだけ伸びることができることを特徴とする請求項21に記載の使い捨て吸収性衣類。
【請求項25】
前記カフス領域が、元の寸法の50パーセントだけ伸びることができることを特徴とする請求項16に記載の使い捨て吸収性衣類。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−233368(P2009−233368A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−166461(P2009−166461)
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【分割の表示】特願2003−554078(P2003−554078)の分割
【原出願日】平成14年9月5日(2002.9.5)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】