後処理装置と後処理方法
【目的】 用紙が薄い場合でも紙揃え時の用紙の浮き上がりを防止し、用紙に対して後処理をすることができる後処理装置と後処理方法を提供する。
【構成】 用紙反転装置から複数枚ずつ揃えて搬入される用紙を後処理する後処理装置のステイプルトレイSの上面に沿って間隔を有して用紙の浮き上がりを規制する規制ガイド板90を設けた。
【構成】 用紙反転装置から複数枚ずつ揃えて搬入される用紙を後処理する後処理装置のステイプルトレイSの上面に沿って間隔を有して用紙の浮き上がりを規制する規制ガイド板90を設けた。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は後処理装置と後処理方法に係り、用紙、例えば画像形成装置で画像形成された記録紙に、ステイプルなどの後処理を施す後処理装置とその後処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば画像形成装置で画像形成された記録紙に対してステイプル処理を施す後処理装置が使用されている。図27ないし図34を参照して従来の画像形成後処理装置のステイプル部の構成および動作を簡単に説明する。ステイプルトレイSの両側部にはジョガーフェンス69、71が設けてあり、記録紙搬入方向の端部には端面ストッパ76、82が設けてあり、端面ストッパ82の近傍には記録紙束にステイプル処理を施すステイプラ83が配設されている。図示しないフレームに回動可能に支持されたレバー64の一端に駆動モータ63によって回転駆動されるファーブラシ66が取り付けられ、このレバー64の他端と装置の固定部間には引張りスプリング62が取り付けられ、ソレノイド61への通電及び通電の解除によつてレバー64が移動し、ファーブラシ66がステイプルトレイS上に積載される記録紙を圧接し、また、この圧接が解除されるようになっている。ステイプルトレイSの記録紙排出方向に、プーリ77、78に巻回されベルト駆動モータ68で駆動される排出用ベルト67が張架されており、この排出用ベルト67には爪79が固定されている。また、ジョガーフェンス69、71はフェンス駆動モータ75で駆動されるベルト73に固定されていて、フェンス駆動モータ75の回転によって、ジョガーフェンス69、71の対向間隔を調整することが可能になっている。
【0003】上流側に配置される画像形成装置から搬入される記録紙84のサイズに対応して、フェンス駆動モータ75が所定回数回転することにより、ジョガーフェンス69、71の対向間隔が記録紙84のサイズに応じた幅に設定される。ステイプルトレイS上に記録紙84が搬入されると、図29ないし図31に示すように、ソレノイド61が通電されてレバー64が回動し、レバー64の回動によってファーブラシ66が記録紙84に圧接し、駆動モータ63の回転によってファーブラシ66が矢印d方向に回転し、それにつれて記録紙84の端部が、端面ストッパ76、82に突き当てられて紙揃えが行われる。記録紙84が端面ストッパ76、82に突き当たるタイミングでレバー64が回動して、ファーブラシ66の記録紙84への圧接を解除する。そして、紙揃えが行なわれた記録紙84束に対して、ステイプラ83よってステイプル処理が行なわれ、ステイプル処理が行なわれた記録紙束が、ベルト駆動モータ68で駆動される排出ベルト67に搬送されて排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の画像形成後処理装置では、画像形成処理速度が増大し、高速度で画像形成が行なわれるようになると、画像が形成された記録紙に対するステイプル処理を行なう場合に、画像形成処理速度とステイプラ処理速度との速度差が問題になる。即ち、従来の画像形成後処理装置では、画像形成装置から搬入される記録紙を送るファーブラシ66の記録紙84への圧接が解除されるまでの間は、画像形成装置の画像形成動作を停止さて、レバー64の回動により圧接が解除されるのを待って、再起動した画像形成装置から記録紙をステイプル部に搬入する必要があった。この処理速度の違いによる生産性の低下問題を解決するために、搬送路途中に中間トレイを設け、その中間トレイに記録紙を2枚分蓄えてから、ステイプル部に記録紙を2枚ずつ搬入して、ステイプル部でのステイプル処理効率を向上される画像形成装置後処理装置が本出願人により既に提案されている。ところで、この装置では、図32に時間経過の順に(a)〜(c)で示すように、ファーブラシ66が圧接する1枚目の記録紙84しか正しく紙揃え移送しない場合があり、紙揃え動作の安定性に問題がある。この点は図33に(a)、(b)に示すように排出用ベルト67を逆走させて、それに固定されている爪79の背面で、ステイプルトレイS上に浮遊している記録紙84をその上端側から押し込んで、紙揃えを行なうことで解決される。しかし、記録紙84が薄いと図34に示すように、記録紙84のカールによって中央がもち上がって、紙揃え動作時に爪79が記録紙84の下に入って、この場合でも紙揃えができないことがある。本発明は前述したようなこの種の後処理装置の現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、用紙が薄い場合でも紙揃え動作時の用紙のカールによる浮き上がりを押さえて紙揃えされた用紙に後処理をすることができる後処理装置と、後処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は、排出される用紙に後処理を施す後処理手段と、前記後処理手段の前段に設けられ、前記排出される用紙を前記後処理手段へ複数枚ずつ揃えて搬入する制御を行う搬入制御手段とを備えた後処理装置において、前記後処理手段に、搬入された用紙を揃える紙揃え動作時に、用紙の浮き上がりを阻止する浮上阻止手段を設ける第1の手段を取ることによって達成される。また、前記目的は、用紙を同時に複数枚ずつ同時に後処理手段に搬入し、前記後処理装置に載置された前記用紙の浮き上がりを防止しながら、前記用紙を紙揃えし、紙揃えされた前記用紙を後処理する第2の手段を取ることにより達成される。
【0006】
【作用】搬入される用紙は、搬入制御手段で複数枚ずつ揃えて搬入されるように制御されて後処理手段に搬入される。そして、搬入された用紙は、浮上阻止手段によって紙揃え動作時に用紙の浮き上がりが防止された状態で、後処理手段で後処理が行なわれる。
【0007】
【実施例】以下、搬入制御手段として用紙反転装置を利用し、複写装置で画像形成された用に、後処理としてステイプル処理を施す発明の一実施例に基づいて図面を参照して本発明を説明する。実施例は搬入制御手段として反転保持動作をする用紙反転装置を利用したものであり、図2及び図18に示すように複写装置1に用紙反転装置2が接続され、用紙反転装置2には後処理装置3が接続されている。この用紙反転装置2の詳細については後述するが、実施例では位置決めストッパ部材30の搬入制御時の動作を通常のルーチンとは別に設定し、後処理装置3でのステイプル処理及び排出処理が完了するまでの間、複写装置1より搬入されて来る記録紙は反転装置2にスタックし、後処理装置3での処理が完了すると記録紙を反転装置2から後処理装置3に搬入する。このような記録紙のスタックを行なう場合には、通常の記録紙反転のための位置決めストッパ部材30の往復動作を停止させ、位置決めストッパ部材30を記録受入れ位置に固定し、記録紙のプルアウトローラ27側への送りこみを防止することによりガイド板21に記録紙がスタックされる。そして、後処理装置3が記録紙を受け入れ可能な状態になると、通常のルーチンで位置決めストッパ部材30が移動して、スタックされていた記録紙がまとめて後処理装置3に送り込まれる。
【0008】まず、図3ないし図9、および図18を参照して複写装置1および用紙反転装置2を詳細に説明する。複写装置1においてコンタクトガラス5上に原稿自動循環搬送装置(RADF)4が配置され、原稿の光像はミラー6、レンズ8、ミラー7を経て帯電チャージャ10により帯電された感光体ベルト9に結像される。感光体ベルト9に形成された潜像は現像装置11で現像され、転写チャージャ12により給紙装置17,18,19から送られる転写紙(以下用紙という)にトナー像を転写する。用紙は分離チャージャ13で感光体ベルト9により分離され、バキュームベルト14を経て定着ローラ15によりトナー像が定着され、用紙サイズセンサ16により用紙のサイズが検知され、用紙反転装置2に送られる。
【0009】図3は用紙反転装置2の詳細を拡大して示したもので、定着ローラ15を経て送られてくる用紙を受け入れる水平の第一搬送路20と、第一搬送路20の端部に垂直方向に対して左方にやや傾斜して下方に延設された用紙反転のための第二搬送路21と、第二搬送路21の上方に第二搬送路21から反転されて搬出される用紙を送り出し、又は第一搬送路20からの用紙を第二搬送路21を経ずに受け入れる第三搬送路22が設けられている。第一搬送路20と第二搬送路21、第三搬送路22との分岐部には、用紙の搬送を第一搬送路20から第二搬送路21、又は第三搬送路22へ切換えうる切換爪23が設けられ、切換爪23はソレノイド24により実線位置と鎖線位置に切換えできるように配設されている。第一搬送路20がガイド板20a,20bにより、第二搬送路21はガイド板21a,21bにより、さらに、第三搬送路22はガイド板22a,22bにより夫々形成されている。第二搬送路21の入り口部又は出口部には、プルインローラ25と反転ローラ26とプルアウトローラ27が配置され、プルインローラ25と反転ローラ26の接触回転により第二搬送路21内へ用紙を搬入し、反転ローラ26とプルアウトローラ27の接触回転により第二搬送路21から用紙を搬出する。
【0010】プルインローラ25と反転ローラ26の下方には、ファーブラシ28が設けられ、プルインローラ25と反転ローラ26によって第二搬送路21に送り込まれる用紙がファーブラシ28の表面に当接するように、ファーブラシ28が配置される。図6、図7に詳細に示されるように、ファーブラシ28の外周部が二つのローラ25,26の接点の接線方向Aに喰い込むように配置され、また二つのローラ25,26の接点接線方向Aと第二搬送路21の中心線の方向B(この方向Bは反転ローラ26とプルアウトローラの接点の接線方向Cと一致する)とのなす角度θは10゜〜40゜が好敵である。このような角度θの設定は、第二搬送路21に搬入された用紙の後端が反転ローラ26とプルアウトローラ27により第二搬送路21から搬出されるに際して前記二つのローラ26,27の接点の接線方向Cへ移動し易くし、これによって用紙の前端が位置決めストッパー部材30に当接し、次にプルアウトローラ27と反転ローラ26側に送られる用紙の後端に発生するジヤムを防止できる。29はガイド板21bの支点であり、ガイド板21bはこの支点29を中心に開放できるようになっている。
【0011】図5は、プルインローラ25、反転ローラ26、プルアウトローラ27の関連構成を示し、幅広で両側端に突出部25a,25aを形成したプルインローラ25に対して幅狭の反転ローラ26を接触させている。このためプルインローラ25と反転26により第二搬送路21に搬入される用紙は、搬入方向に対して直交する方向の断面が波打ち状態に弯曲して、用紙の搬送方向に剛性が与えられており、用紙の先端が第二搬送路21のガイド板21bに沿って、位置決めストッパー部材30に当接するまでの移動が確実に行なわれる。用紙の後端がプルインローラ25と反転ローラ26を通過すると、用紙は腰付け作用である波打ち状態を解消し、前記ファーブラシ28の剛性によりプルアウトローラ27側へ移動される。図3,図4に戻って、第二搬送路21には用紙の前端を当接させて位置決めしうる位置決めストッパー部材30が第二搬送21に沿って移動可能に配設されている。位置決めストッパー部材30は第二搬送路21に沿って移動しうるタイミングベルト31にビス止めされて架設されており、ストッパー部材30には第二搬送路21に搬入される用紙前端と当接しうるスポンジなどの発泡体32が支持部33を介して複数個設けられている。
【0012】タイミングベルト31は図4に示されるように、一体のプーリ34,34の間に掛止され、駆動モータであるステッピングモータ35の正・逆回転はプーリ36とプーリ37に掛止したタイミングベルト38を介して位置決めストッパー部材30を取付けたタイミングベルト31へ伝えられる。
【0013】位置決めストッパー部材30には、発泡体32と反対位置に固定板39を介してビス止めされた遮閉板40が設けられ、位置決めストッパー部材30がホームポジションである待機位置にあるとき、装置側板(図示せず)に設けたホームポジションセンサ41を遮閉するようになっている。位置決めストッパー部材30は通常ホームポジションセンサ41が配置される待機位置にあり、用紙サイズセンサ16による信号とコピースター前に用紙の表裏反転を必要とする設定信号が図23に示されている用紙反転装置制御部50に入力されると、ステッピングモータ35が反時計方向(CCW)に駆動され、位置決めストッパー部材30を待機位置から上方向(C)に用紙サイズに適合する位置まで移動させる。図3において、第三搬送路22には排出ローラ42が設けられ、該排出ローラ42は別に設けられた駆動モータ43により駆動され、第三搬送路22に送られてきた用紙を後処理装置3に送り出す。
【0014】第一搬送路20には用紙後端を検出する入口センサ44が設けられ、この入口センサ44の検出信号は制御部50へ入力され、タイマーセットによる所定時間(入口センサ44とプルインローラ25、反転ローラ26の接触位置までの距離と用紙の搬送速度によって決定される時間)後に、位置決めストッパー部材30を前記した用紙サイズに適合して設定された位置から用紙後端をプルアウトローラ27と反転ローラ26に喰い込みうる位置まで上方向(C)に移動させ、しかる後用紙サイズに適合した位置まで下方向(−C)に移動させるように、ステッピングモータ35は反時計方向(CCW)と時計方向(CW)に駆動される。また、排出ローラ42を駆動する駆動モータ43は、タイミングベルト45を介して、前記排出ローラ42のほかに反転ローラ26と係合するアイドラー46、ファーブラシ28を駆動している。
【0015】このような構成を備えた用紙反対装置2における制御装置50が図23に示されている。用紙反転装置2の制御部(CPU)50は複写装置1の制御部(CPU)51とインターフェイスを介して結合されている。用紙反転装置2の制御部(CPU)50の入力ポートには、用紙サイズセンサ16、入力センサ44、位置決めストッパー部材の待機位置を検知するホームポジションセンサ41等が接続され、出力ポートには、排出ローラ42等を駆動する駆動モータ43、切換爪を制御するソレノイド24等が接続され、またステッピングモータ35を制御する制御部52と接続されている。ステッピングモータ35の制御部52の構成として公知のステッピングモータドライバー用ICが用いられている。ステッピングモータ35は二相励磁の方式で運転され、A(+)相・B(+)相,A(−)相・B(−)相の切換えにより、右方向又は左方向の回転に切換えられる(図8)
【0016】また、用紙反転装置の制御部50には、ステッピングモータの制御部52に対してパワーダウン信号を制御しうる手段が設けられている。すなわち、ステッピングモータ35へのパルス信号が断たれたモータ停止時に、パーワダウン信号を所定時間だけ遅延させるようにストップタイマーを作動させることにより、駆動電流モードから保持電流モードに切換えるタイミングを制御しうる制御手段を設けている。これによって、図9に示すように、ステッピングモータ35の停止時に直ちに駆動電流モードから保持電流モードに切換えることによって生じる位置決めストッパー部材30のオーバーラン量をなくすことができる。本実施例においてパーワダウン信号の遅延長切換時間を200m sec に設定することにより、前記オーバーラン量を解消することができた。なお、ステッピングモータ35のコイルには、パーワダウン信号によって約0.2アンペアの駆動電流から約0.02アンペアの保持電流に切換えられる。
【0017】図10〜図17には、本実施例にかかる反転装置の制御部50とステッピングモータの制御部52とによって制御される通常の反転ジョブ(図10〜図16R>6)と、反転搬送路でジャムが発生した場合の処理(図1717)の夫々のフローチャートを示す。このフローチャートにおいて、パワーダウン1を保持電流の状態、パワーダウン0を駆動電流の状態として表示している。
【0018】次に、各フローの動作を説明する。
フロー1:(図10)
反転動作は反転ジョブカウンターにより実施され、このルーチンで現在、どのジョブをすべきか振り分けられる。反転ジョブカウンターは電源投入時、反転モードがセレクトされた時、搬送用紙のサイズが変更された時に1になるようになっている。
フロー2:(図11)
位置決めストッパー部材30の位置がホームポジションである待機位置に来ていない場合には、ホームポジションセンサ41がONしていない信号によって、ステッピングモータ35がONされ、該センサ41がONするホームポジションまで位置決めストッパー部材30を移動(下降)させ、この際パーワダウンを0にして駆動電流モードとし、反転ジョブカウンター2に進む。この際、ステッピングモータ35はパルス数で制御される。
フロー3:(図12)
位置決めストッパー部材30がホームポジションである待機位置に移動したことをホームポジションセンサ41が検出し、このセンサ41のONによる信号により、ステッピングモータ35はOFFされ、この時パワーダウン1にして保持電流モードにして、位置決めストッパー部材30は停止される。この際反転ジャムがチェックされ、反転ジャムが発生していない場合、反転ジョブカウンタに3をセットする。反転ジャムが発生している場合には反転ジョブカウンターを3にせず、ジャムリセットがされるまで待機する。
【0019】反転される用紙のサイズと対応する位置に位置決めストッパー部材30があるか否か検出され、位置していない場合には用紙サイズ信号によりステッピングモータ35の回転量がセットされたうえで、ステッピングーモータ35がONされ、この際パワーダウン0にされて駆動電流モードにされ、位置決めストッパー部材30は用紙サイズに応じた位置まで移動(上昇)される。ステッピングモータ35が前記セットされたサイズ位置まで回転し、移動を完了した場合、ステッピングモータ35はパルスの出力が停止されるOFF状態となり、同時にストップタイマーを起動し、このタイマーのタイムアップによりパワーダウン1にして駆動電流モードから保持電流モードに切換え、またストップタイマーをクリアし、ストップタイマーFをリセットし、反転ジョブカウンターを4にする。この場合、ステッピングモータ35が用紙サイズに応じた位置まで位置決めストッパー部材30を上昇移動せしめ、所定位置にきた際、ステッピングモータ35へのパルス信号はOFFされると共に、ストップタイマーによる遅延手段によって所定時間経過(200m sec)後、パワーダウン1にして駆動電流モードから保持電流モードに切換え、これによって、位置決めストッパー部材30は用紙サイズに適応した位置に、慣性によるずれを生じることなく停止することができる。
フロー5:(図14)
後処理装置3のステイプル部が作業中であると、反転装置制御部50に待ちモード信号が送られ、制御部50ではスタッカーFを1にセットする。ステイプル作業が完了すると後処理装置制御部51から解除信号が反転装置制御部50に送られ、反転装置制御部50はステッカーFをクリアする。スタッカーFが1でなく、第一搬送路20に設けられた用紙の後端を検出する入口センサ44が用紙後端を検出すると、ウェイトタイマー(WAITTM)がスタートし、用紙の第二搬送路21に搬入に伴う時間を待ち、反転ジョブカウンターを5にする。
【0020】フロー6:(図15)
ウェイトタイマーのタイムアップにより、ステッピングモータ35がONされ、位置決めストッパー部材30は設定量、すなわち用紙の後端がプルアウトローラ27、反転ローラ26に喰わえ込まれる位置までの量だけ移動される。このステッピングモータ35のON時にパワーダウン0にして駆動電流モードにする。その移動を完了すると、ステッピングモータ35は逆転され、位置決めストッパー部材30は下降させられ、反転ジョブカウンターを6にする。
フロー7:(図16)
位置決めストッパー部材30はフロー4における用紙サイズと対応する位置まで下降移動すると、ステッピングモータ35はOFFされ、フロー4と同様にステッピンモータ35のOFF状態から、ストップタイマーを起動し、このタイマーのタイムアップによりパワーダウン1にして駆動電流モードから保持電流モードに切換え、反転ジョブカウンターを4にして次の用紙の搬送に備える。
フロー8:(図17)
反転搬送路において反転ジャムが発生した場合、反転部ジャムタイマーのタイムアップにより、反転部ジャムFが1になり、反転ジョブカウンターも1となる。これにより位置決めストッパー部材30は用紙サイズと対応する位置からホームポジションに移動し、移動後に、位置決めストッパー部材30は反転部ジャムFが1であるのでホームポジションに停止している。この状態でジャム紙が除去されると、反転部ジャムFが0にリセットされ、これによりフロー2により反転ジョブが継続される。
【0021】なお、前記のように位置決めストッパー部材30の位置を検出するホームポジションセンサがホームポジションにしかない装置においては、位置決めストッパー部材30を誤って動かした場合に搬送不良の状態が生じる可能性がある。そこで、用紙搬送用の駆動モータ43は通常コピーしていないとOFF、コピーされた用紙が搬送されてくるとONされるようになっているため、このONした時、あるいは反転部の前面扉を閉めた時、夫々反転ジョブカウンターを1にして位置決めストッパー部材30の位置の再設定を行なうような対策を講じてもよく、これによって前記の不具合を解消できる。
【0022】このようにして、実施例では、複写装置1から排出される記録紙は、後処理装置3でのステイプル処理と排出処理が完了するまで、用紙反転装置2にスタックされるので、高速度の複写処理を行なっている場合でも、複写動作を中断せずにステイプル動作を行なうことができる。次に、この実施例における後処理装置3での紙揃え及び紙浮き上がり阻止機構について説明する。実施例には、搬入された記録紙を揃え動作時に、記録紙の浮き上がりを阻止する阻止手段が設けられ、紙揃えのためにはすでに図33(a)、(b)に示した排出用ベルト67に固定されている2個の爪79が設けられている。そして、これらの爪79によって、記録紙の端面を押して複数枚ずつステイプルトレイSに搬入される記録紙84を、前枚にわたってずれを起こすことなく綺麗に端面ストッパ76、82に突き当て紙揃えを行なう。この場合、排出用ベルト67を高速度で移動させることが必要であり、図21に示すようにセンサガイド軸91に、摺動可能にセンサブラケット92を取り付け、センサブラケット92には上限センサ93、及び上限センサ93とストロークlを設定して下限センサ95が取り付けてある。図22に示すように、センサブラケット92は、プーリ99、100間に張架され、ホームポジションセンサ97の近傍に配置したポジション設定モータ96で駆動されるベルト98に止着されてセンサガイド軸91に沿って移動する。
【0023】図1、図19及び図20に示すように、ステイプルトレイS上に載置される記録紙84が薄い場合に、記録紙84のカールによって、中央部が浮き上がることを阻止する規制ガイド板90が設けられている。このために、紙揃え動作時において記録紙84の浮き上がりは規制ガイド90によって阻止され、爪79の移動によってステイプルトレイS上に載積された記録紙84は、端面ストッパ76、82に突き当てられ綺麗に紙揃えが行なわれる。
【0024】また、図24ないし図26は他の実施例を示したものであり、この実施例ではステイプルトレイS上に載積される記録紙84の先端部に叩いて、紙揃えをより効果的に行なわせる紙叩き機構が設けてある。即ち、紙叩き機構は、ゲート開閉用ソレノイド101と叩き用ソレノイド102への通電によって、支点106等を中心にして屈曲変位するリンク103、104、105、108からなる屈曲リング機構を有しており、リンク104、108の端部に叩き片109が取り付けられている。規制ガイド板90の間隔から排出用ベルト67側に突出する叩き片109は記録紙84の受入れ時は図2525に示す退避位置にあり、ステイプルトレイS上に載積された記録紙84は、図26に示す破線位置から実線位置へのリンク機構の変位によって叩き片109の先端面で叩かれる。このように、本発明の実施例によると、複写装置1からの記録紙84は、複数枚(例えば2枚)ずつ後処理装置3に搬入され、高速度の複写動作が行なわれても、複写動作を中断することなく記録紙84のステイプル処理を行なうことができる。このステイプル処理に際しては、ステイプルトレイS上に載積された記録紙84の端部が、爪79また叩き片109で押し下され記録紙84束が一様に端面ストッパー76、82に突き当てられるので、極めて高品質の紙揃えが行なわれる。さらに、この紙揃え動作時に、記録紙84が薄くてカールし易くても規制ガイド板90によって浮き上がりが規制され、紙揃えの動作の精度が低下することがない。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に記載の発明によると、搬入制御手段から後処理手段に搬入された複数枚の用紙を揃える紙揃え動作時に、用紙の浮き上がりを阻止する浮上阻止手段が設けられているので、用紙が薄い場合でも用紙のカールによる浮き上がりを完全に防止し、綺麗に紙揃えを行なって高品質の後処理を用紙に対して行なうことが可能になる。また、請求項2に記載の発明では、用紙を同時に複数枚ずつ同時に後処理手段に搬入し、前記後処理手段に載置された前記用紙の浮き上がり防止しながら、前記用紙を紙揃えし、紙揃えされた前記用紙を後処理するので、用紙に対して高品質の後処理を施す後処理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の全体の概略構成を示す構成図である。
【図3】用紙反転装置の構成を示す構成図である。
【図4】用紙反転装置のストッパ部の斜視図である。
【図5】用紙反転装置の各ローラの配置を示す説明図である。
【図6】用紙反転装置の各ローラの位置関係を示す説明図である。
【図7】用紙反転装置のローラと第二搬送路との位置関係を示す説明図である。
【図8】用紙反転装置のステッピングモータの励磁パターンの説明図である。
【図9】用紙反転装置のストッパ部材のオーバーラン量と切替時間の関係を示すグラフである。
【図10】用紙反転装置の反転ジョブの選択動作のフローチャートである。
【図11】用紙反転装置の第1の反転ジョブのフローチャートである。
【図12】用紙反転装置の第2の反転ジョブのフローチャートである。
【図13】用紙反転装置の第3の反転ジョブのフローチャートである。
【図14】用紙反転装置の第4の反転ジョブのフローチャートである。
【図15】用紙反転装置の第5の反転ジョブのフロートチャートである。
【図16】用紙反転装置の第6の反転ジョブのフロートチャートである。
【図17】用紙反転装置の反転ジャムチェックのフロートチャートである。
【図18】複写装置と用紙反転装置と後処理装置の全体構成を示す説明図である。
【図19】本発明の第1の実施例の要部の構成を示す斜視図である。
【図20】本発明の第1の実施例の紙揃え動作の説明図である。
【図21】本発明の第1の実施例のセンサの配置の説明図である。
【図22】本発明の第1の実施例のセンサの移動機構の説明図である。
【図23】本発明の実施例の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の第2の実施例の記録紙叩き機構の全体構成図である。
【図25】本発明の第2の実施例の記録紙叩き機構の退避動作の説明図である。
【図26】本発明の第2の実施例の記録紙叩き機構の叩き動作の説明図である。
【図27】従来の画像形成後処理装置のステイプル部の構成を示す斜視図である。
【図28】従来の画像形成後処理装置のステイプルトレイへの記録紙の搬入動作の説明図である。
【図29】従来の画像形成後処理装置の紙揃え機構の説明図である。
【図30】従来の画像形成後処理装置の単葉記録紙の前半の紙揃え動作の説明図である。
【図31】従来の画像形成後処理装置の単葉記録紙の後半の紙揃え動作の説明図である。
【図32】従来の画像形成後処理装置での2枚の記録紙の紙揃え動作の説明図である。
【図33】従来の画像形成後処理装置の爪の背面による紙揃え動作の説明図である。
【図34】従来の画像形成後処理装置の紙揃え動作の記録紙の浮き上がりの説明図である。
【符号の説明】
1 複写装置
2 用紙反転装置
3 後処理装置
67 排出用ベルト
76,82 端面ストッパ
79 爪
84 記録紙
90 規制ガイド板
93 上限センサ
95 下限センサ
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は後処理装置と後処理方法に係り、用紙、例えば画像形成装置で画像形成された記録紙に、ステイプルなどの後処理を施す後処理装置とその後処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば画像形成装置で画像形成された記録紙に対してステイプル処理を施す後処理装置が使用されている。図27ないし図34を参照して従来の画像形成後処理装置のステイプル部の構成および動作を簡単に説明する。ステイプルトレイSの両側部にはジョガーフェンス69、71が設けてあり、記録紙搬入方向の端部には端面ストッパ76、82が設けてあり、端面ストッパ82の近傍には記録紙束にステイプル処理を施すステイプラ83が配設されている。図示しないフレームに回動可能に支持されたレバー64の一端に駆動モータ63によって回転駆動されるファーブラシ66が取り付けられ、このレバー64の他端と装置の固定部間には引張りスプリング62が取り付けられ、ソレノイド61への通電及び通電の解除によつてレバー64が移動し、ファーブラシ66がステイプルトレイS上に積載される記録紙を圧接し、また、この圧接が解除されるようになっている。ステイプルトレイSの記録紙排出方向に、プーリ77、78に巻回されベルト駆動モータ68で駆動される排出用ベルト67が張架されており、この排出用ベルト67には爪79が固定されている。また、ジョガーフェンス69、71はフェンス駆動モータ75で駆動されるベルト73に固定されていて、フェンス駆動モータ75の回転によって、ジョガーフェンス69、71の対向間隔を調整することが可能になっている。
【0003】上流側に配置される画像形成装置から搬入される記録紙84のサイズに対応して、フェンス駆動モータ75が所定回数回転することにより、ジョガーフェンス69、71の対向間隔が記録紙84のサイズに応じた幅に設定される。ステイプルトレイS上に記録紙84が搬入されると、図29ないし図31に示すように、ソレノイド61が通電されてレバー64が回動し、レバー64の回動によってファーブラシ66が記録紙84に圧接し、駆動モータ63の回転によってファーブラシ66が矢印d方向に回転し、それにつれて記録紙84の端部が、端面ストッパ76、82に突き当てられて紙揃えが行われる。記録紙84が端面ストッパ76、82に突き当たるタイミングでレバー64が回動して、ファーブラシ66の記録紙84への圧接を解除する。そして、紙揃えが行なわれた記録紙84束に対して、ステイプラ83よってステイプル処理が行なわれ、ステイプル処理が行なわれた記録紙束が、ベルト駆動モータ68で駆動される排出ベルト67に搬送されて排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の画像形成後処理装置では、画像形成処理速度が増大し、高速度で画像形成が行なわれるようになると、画像が形成された記録紙に対するステイプル処理を行なう場合に、画像形成処理速度とステイプラ処理速度との速度差が問題になる。即ち、従来の画像形成後処理装置では、画像形成装置から搬入される記録紙を送るファーブラシ66の記録紙84への圧接が解除されるまでの間は、画像形成装置の画像形成動作を停止さて、レバー64の回動により圧接が解除されるのを待って、再起動した画像形成装置から記録紙をステイプル部に搬入する必要があった。この処理速度の違いによる生産性の低下問題を解決するために、搬送路途中に中間トレイを設け、その中間トレイに記録紙を2枚分蓄えてから、ステイプル部に記録紙を2枚ずつ搬入して、ステイプル部でのステイプル処理効率を向上される画像形成装置後処理装置が本出願人により既に提案されている。ところで、この装置では、図32に時間経過の順に(a)〜(c)で示すように、ファーブラシ66が圧接する1枚目の記録紙84しか正しく紙揃え移送しない場合があり、紙揃え動作の安定性に問題がある。この点は図33に(a)、(b)に示すように排出用ベルト67を逆走させて、それに固定されている爪79の背面で、ステイプルトレイS上に浮遊している記録紙84をその上端側から押し込んで、紙揃えを行なうことで解決される。しかし、記録紙84が薄いと図34に示すように、記録紙84のカールによって中央がもち上がって、紙揃え動作時に爪79が記録紙84の下に入って、この場合でも紙揃えができないことがある。本発明は前述したようなこの種の後処理装置の現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、用紙が薄い場合でも紙揃え動作時の用紙のカールによる浮き上がりを押さえて紙揃えされた用紙に後処理をすることができる後処理装置と、後処理方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は、排出される用紙に後処理を施す後処理手段と、前記後処理手段の前段に設けられ、前記排出される用紙を前記後処理手段へ複数枚ずつ揃えて搬入する制御を行う搬入制御手段とを備えた後処理装置において、前記後処理手段に、搬入された用紙を揃える紙揃え動作時に、用紙の浮き上がりを阻止する浮上阻止手段を設ける第1の手段を取ることによって達成される。また、前記目的は、用紙を同時に複数枚ずつ同時に後処理手段に搬入し、前記後処理装置に載置された前記用紙の浮き上がりを防止しながら、前記用紙を紙揃えし、紙揃えされた前記用紙を後処理する第2の手段を取ることにより達成される。
【0006】
【作用】搬入される用紙は、搬入制御手段で複数枚ずつ揃えて搬入されるように制御されて後処理手段に搬入される。そして、搬入された用紙は、浮上阻止手段によって紙揃え動作時に用紙の浮き上がりが防止された状態で、後処理手段で後処理が行なわれる。
【0007】
【実施例】以下、搬入制御手段として用紙反転装置を利用し、複写装置で画像形成された用に、後処理としてステイプル処理を施す発明の一実施例に基づいて図面を参照して本発明を説明する。実施例は搬入制御手段として反転保持動作をする用紙反転装置を利用したものであり、図2及び図18に示すように複写装置1に用紙反転装置2が接続され、用紙反転装置2には後処理装置3が接続されている。この用紙反転装置2の詳細については後述するが、実施例では位置決めストッパ部材30の搬入制御時の動作を通常のルーチンとは別に設定し、後処理装置3でのステイプル処理及び排出処理が完了するまでの間、複写装置1より搬入されて来る記録紙は反転装置2にスタックし、後処理装置3での処理が完了すると記録紙を反転装置2から後処理装置3に搬入する。このような記録紙のスタックを行なう場合には、通常の記録紙反転のための位置決めストッパ部材30の往復動作を停止させ、位置決めストッパ部材30を記録受入れ位置に固定し、記録紙のプルアウトローラ27側への送りこみを防止することによりガイド板21に記録紙がスタックされる。そして、後処理装置3が記録紙を受け入れ可能な状態になると、通常のルーチンで位置決めストッパ部材30が移動して、スタックされていた記録紙がまとめて後処理装置3に送り込まれる。
【0008】まず、図3ないし図9、および図18を参照して複写装置1および用紙反転装置2を詳細に説明する。複写装置1においてコンタクトガラス5上に原稿自動循環搬送装置(RADF)4が配置され、原稿の光像はミラー6、レンズ8、ミラー7を経て帯電チャージャ10により帯電された感光体ベルト9に結像される。感光体ベルト9に形成された潜像は現像装置11で現像され、転写チャージャ12により給紙装置17,18,19から送られる転写紙(以下用紙という)にトナー像を転写する。用紙は分離チャージャ13で感光体ベルト9により分離され、バキュームベルト14を経て定着ローラ15によりトナー像が定着され、用紙サイズセンサ16により用紙のサイズが検知され、用紙反転装置2に送られる。
【0009】図3は用紙反転装置2の詳細を拡大して示したもので、定着ローラ15を経て送られてくる用紙を受け入れる水平の第一搬送路20と、第一搬送路20の端部に垂直方向に対して左方にやや傾斜して下方に延設された用紙反転のための第二搬送路21と、第二搬送路21の上方に第二搬送路21から反転されて搬出される用紙を送り出し、又は第一搬送路20からの用紙を第二搬送路21を経ずに受け入れる第三搬送路22が設けられている。第一搬送路20と第二搬送路21、第三搬送路22との分岐部には、用紙の搬送を第一搬送路20から第二搬送路21、又は第三搬送路22へ切換えうる切換爪23が設けられ、切換爪23はソレノイド24により実線位置と鎖線位置に切換えできるように配設されている。第一搬送路20がガイド板20a,20bにより、第二搬送路21はガイド板21a,21bにより、さらに、第三搬送路22はガイド板22a,22bにより夫々形成されている。第二搬送路21の入り口部又は出口部には、プルインローラ25と反転ローラ26とプルアウトローラ27が配置され、プルインローラ25と反転ローラ26の接触回転により第二搬送路21内へ用紙を搬入し、反転ローラ26とプルアウトローラ27の接触回転により第二搬送路21から用紙を搬出する。
【0010】プルインローラ25と反転ローラ26の下方には、ファーブラシ28が設けられ、プルインローラ25と反転ローラ26によって第二搬送路21に送り込まれる用紙がファーブラシ28の表面に当接するように、ファーブラシ28が配置される。図6、図7に詳細に示されるように、ファーブラシ28の外周部が二つのローラ25,26の接点の接線方向Aに喰い込むように配置され、また二つのローラ25,26の接点接線方向Aと第二搬送路21の中心線の方向B(この方向Bは反転ローラ26とプルアウトローラの接点の接線方向Cと一致する)とのなす角度θは10゜〜40゜が好敵である。このような角度θの設定は、第二搬送路21に搬入された用紙の後端が反転ローラ26とプルアウトローラ27により第二搬送路21から搬出されるに際して前記二つのローラ26,27の接点の接線方向Cへ移動し易くし、これによって用紙の前端が位置決めストッパー部材30に当接し、次にプルアウトローラ27と反転ローラ26側に送られる用紙の後端に発生するジヤムを防止できる。29はガイド板21bの支点であり、ガイド板21bはこの支点29を中心に開放できるようになっている。
【0011】図5は、プルインローラ25、反転ローラ26、プルアウトローラ27の関連構成を示し、幅広で両側端に突出部25a,25aを形成したプルインローラ25に対して幅狭の反転ローラ26を接触させている。このためプルインローラ25と反転26により第二搬送路21に搬入される用紙は、搬入方向に対して直交する方向の断面が波打ち状態に弯曲して、用紙の搬送方向に剛性が与えられており、用紙の先端が第二搬送路21のガイド板21bに沿って、位置決めストッパー部材30に当接するまでの移動が確実に行なわれる。用紙の後端がプルインローラ25と反転ローラ26を通過すると、用紙は腰付け作用である波打ち状態を解消し、前記ファーブラシ28の剛性によりプルアウトローラ27側へ移動される。図3,図4に戻って、第二搬送路21には用紙の前端を当接させて位置決めしうる位置決めストッパー部材30が第二搬送21に沿って移動可能に配設されている。位置決めストッパー部材30は第二搬送路21に沿って移動しうるタイミングベルト31にビス止めされて架設されており、ストッパー部材30には第二搬送路21に搬入される用紙前端と当接しうるスポンジなどの発泡体32が支持部33を介して複数個設けられている。
【0012】タイミングベルト31は図4に示されるように、一体のプーリ34,34の間に掛止され、駆動モータであるステッピングモータ35の正・逆回転はプーリ36とプーリ37に掛止したタイミングベルト38を介して位置決めストッパー部材30を取付けたタイミングベルト31へ伝えられる。
【0013】位置決めストッパー部材30には、発泡体32と反対位置に固定板39を介してビス止めされた遮閉板40が設けられ、位置決めストッパー部材30がホームポジションである待機位置にあるとき、装置側板(図示せず)に設けたホームポジションセンサ41を遮閉するようになっている。位置決めストッパー部材30は通常ホームポジションセンサ41が配置される待機位置にあり、用紙サイズセンサ16による信号とコピースター前に用紙の表裏反転を必要とする設定信号が図23に示されている用紙反転装置制御部50に入力されると、ステッピングモータ35が反時計方向(CCW)に駆動され、位置決めストッパー部材30を待機位置から上方向(C)に用紙サイズに適合する位置まで移動させる。図3において、第三搬送路22には排出ローラ42が設けられ、該排出ローラ42は別に設けられた駆動モータ43により駆動され、第三搬送路22に送られてきた用紙を後処理装置3に送り出す。
【0014】第一搬送路20には用紙後端を検出する入口センサ44が設けられ、この入口センサ44の検出信号は制御部50へ入力され、タイマーセットによる所定時間(入口センサ44とプルインローラ25、反転ローラ26の接触位置までの距離と用紙の搬送速度によって決定される時間)後に、位置決めストッパー部材30を前記した用紙サイズに適合して設定された位置から用紙後端をプルアウトローラ27と反転ローラ26に喰い込みうる位置まで上方向(C)に移動させ、しかる後用紙サイズに適合した位置まで下方向(−C)に移動させるように、ステッピングモータ35は反時計方向(CCW)と時計方向(CW)に駆動される。また、排出ローラ42を駆動する駆動モータ43は、タイミングベルト45を介して、前記排出ローラ42のほかに反転ローラ26と係合するアイドラー46、ファーブラシ28を駆動している。
【0015】このような構成を備えた用紙反対装置2における制御装置50が図23に示されている。用紙反転装置2の制御部(CPU)50は複写装置1の制御部(CPU)51とインターフェイスを介して結合されている。用紙反転装置2の制御部(CPU)50の入力ポートには、用紙サイズセンサ16、入力センサ44、位置決めストッパー部材の待機位置を検知するホームポジションセンサ41等が接続され、出力ポートには、排出ローラ42等を駆動する駆動モータ43、切換爪を制御するソレノイド24等が接続され、またステッピングモータ35を制御する制御部52と接続されている。ステッピングモータ35の制御部52の構成として公知のステッピングモータドライバー用ICが用いられている。ステッピングモータ35は二相励磁の方式で運転され、A(+)相・B(+)相,A(−)相・B(−)相の切換えにより、右方向又は左方向の回転に切換えられる(図8)
【0016】また、用紙反転装置の制御部50には、ステッピングモータの制御部52に対してパワーダウン信号を制御しうる手段が設けられている。すなわち、ステッピングモータ35へのパルス信号が断たれたモータ停止時に、パーワダウン信号を所定時間だけ遅延させるようにストップタイマーを作動させることにより、駆動電流モードから保持電流モードに切換えるタイミングを制御しうる制御手段を設けている。これによって、図9に示すように、ステッピングモータ35の停止時に直ちに駆動電流モードから保持電流モードに切換えることによって生じる位置決めストッパー部材30のオーバーラン量をなくすことができる。本実施例においてパーワダウン信号の遅延長切換時間を200m sec に設定することにより、前記オーバーラン量を解消することができた。なお、ステッピングモータ35のコイルには、パーワダウン信号によって約0.2アンペアの駆動電流から約0.02アンペアの保持電流に切換えられる。
【0017】図10〜図17には、本実施例にかかる反転装置の制御部50とステッピングモータの制御部52とによって制御される通常の反転ジョブ(図10〜図16R>6)と、反転搬送路でジャムが発生した場合の処理(図1717)の夫々のフローチャートを示す。このフローチャートにおいて、パワーダウン1を保持電流の状態、パワーダウン0を駆動電流の状態として表示している。
【0018】次に、各フローの動作を説明する。
フロー1:(図10)
反転動作は反転ジョブカウンターにより実施され、このルーチンで現在、どのジョブをすべきか振り分けられる。反転ジョブカウンターは電源投入時、反転モードがセレクトされた時、搬送用紙のサイズが変更された時に1になるようになっている。
フロー2:(図11)
位置決めストッパー部材30の位置がホームポジションである待機位置に来ていない場合には、ホームポジションセンサ41がONしていない信号によって、ステッピングモータ35がONされ、該センサ41がONするホームポジションまで位置決めストッパー部材30を移動(下降)させ、この際パーワダウンを0にして駆動電流モードとし、反転ジョブカウンター2に進む。この際、ステッピングモータ35はパルス数で制御される。
フロー3:(図12)
位置決めストッパー部材30がホームポジションである待機位置に移動したことをホームポジションセンサ41が検出し、このセンサ41のONによる信号により、ステッピングモータ35はOFFされ、この時パワーダウン1にして保持電流モードにして、位置決めストッパー部材30は停止される。この際反転ジャムがチェックされ、反転ジャムが発生していない場合、反転ジョブカウンタに3をセットする。反転ジャムが発生している場合には反転ジョブカウンターを3にせず、ジャムリセットがされるまで待機する。
【0019】反転される用紙のサイズと対応する位置に位置決めストッパー部材30があるか否か検出され、位置していない場合には用紙サイズ信号によりステッピングモータ35の回転量がセットされたうえで、ステッピングーモータ35がONされ、この際パワーダウン0にされて駆動電流モードにされ、位置決めストッパー部材30は用紙サイズに応じた位置まで移動(上昇)される。ステッピングモータ35が前記セットされたサイズ位置まで回転し、移動を完了した場合、ステッピングモータ35はパルスの出力が停止されるOFF状態となり、同時にストップタイマーを起動し、このタイマーのタイムアップによりパワーダウン1にして駆動電流モードから保持電流モードに切換え、またストップタイマーをクリアし、ストップタイマーFをリセットし、反転ジョブカウンターを4にする。この場合、ステッピングモータ35が用紙サイズに応じた位置まで位置決めストッパー部材30を上昇移動せしめ、所定位置にきた際、ステッピングモータ35へのパルス信号はOFFされると共に、ストップタイマーによる遅延手段によって所定時間経過(200m sec)後、パワーダウン1にして駆動電流モードから保持電流モードに切換え、これによって、位置決めストッパー部材30は用紙サイズに適応した位置に、慣性によるずれを生じることなく停止することができる。
フロー5:(図14)
後処理装置3のステイプル部が作業中であると、反転装置制御部50に待ちモード信号が送られ、制御部50ではスタッカーFを1にセットする。ステイプル作業が完了すると後処理装置制御部51から解除信号が反転装置制御部50に送られ、反転装置制御部50はステッカーFをクリアする。スタッカーFが1でなく、第一搬送路20に設けられた用紙の後端を検出する入口センサ44が用紙後端を検出すると、ウェイトタイマー(WAITTM)がスタートし、用紙の第二搬送路21に搬入に伴う時間を待ち、反転ジョブカウンターを5にする。
【0020】フロー6:(図15)
ウェイトタイマーのタイムアップにより、ステッピングモータ35がONされ、位置決めストッパー部材30は設定量、すなわち用紙の後端がプルアウトローラ27、反転ローラ26に喰わえ込まれる位置までの量だけ移動される。このステッピングモータ35のON時にパワーダウン0にして駆動電流モードにする。その移動を完了すると、ステッピングモータ35は逆転され、位置決めストッパー部材30は下降させられ、反転ジョブカウンターを6にする。
フロー7:(図16)
位置決めストッパー部材30はフロー4における用紙サイズと対応する位置まで下降移動すると、ステッピングモータ35はOFFされ、フロー4と同様にステッピンモータ35のOFF状態から、ストップタイマーを起動し、このタイマーのタイムアップによりパワーダウン1にして駆動電流モードから保持電流モードに切換え、反転ジョブカウンターを4にして次の用紙の搬送に備える。
フロー8:(図17)
反転搬送路において反転ジャムが発生した場合、反転部ジャムタイマーのタイムアップにより、反転部ジャムFが1になり、反転ジョブカウンターも1となる。これにより位置決めストッパー部材30は用紙サイズと対応する位置からホームポジションに移動し、移動後に、位置決めストッパー部材30は反転部ジャムFが1であるのでホームポジションに停止している。この状態でジャム紙が除去されると、反転部ジャムFが0にリセットされ、これによりフロー2により反転ジョブが継続される。
【0021】なお、前記のように位置決めストッパー部材30の位置を検出するホームポジションセンサがホームポジションにしかない装置においては、位置決めストッパー部材30を誤って動かした場合に搬送不良の状態が生じる可能性がある。そこで、用紙搬送用の駆動モータ43は通常コピーしていないとOFF、コピーされた用紙が搬送されてくるとONされるようになっているため、このONした時、あるいは反転部の前面扉を閉めた時、夫々反転ジョブカウンターを1にして位置決めストッパー部材30の位置の再設定を行なうような対策を講じてもよく、これによって前記の不具合を解消できる。
【0022】このようにして、実施例では、複写装置1から排出される記録紙は、後処理装置3でのステイプル処理と排出処理が完了するまで、用紙反転装置2にスタックされるので、高速度の複写処理を行なっている場合でも、複写動作を中断せずにステイプル動作を行なうことができる。次に、この実施例における後処理装置3での紙揃え及び紙浮き上がり阻止機構について説明する。実施例には、搬入された記録紙を揃え動作時に、記録紙の浮き上がりを阻止する阻止手段が設けられ、紙揃えのためにはすでに図33(a)、(b)に示した排出用ベルト67に固定されている2個の爪79が設けられている。そして、これらの爪79によって、記録紙の端面を押して複数枚ずつステイプルトレイSに搬入される記録紙84を、前枚にわたってずれを起こすことなく綺麗に端面ストッパ76、82に突き当て紙揃えを行なう。この場合、排出用ベルト67を高速度で移動させることが必要であり、図21に示すようにセンサガイド軸91に、摺動可能にセンサブラケット92を取り付け、センサブラケット92には上限センサ93、及び上限センサ93とストロークlを設定して下限センサ95が取り付けてある。図22に示すように、センサブラケット92は、プーリ99、100間に張架され、ホームポジションセンサ97の近傍に配置したポジション設定モータ96で駆動されるベルト98に止着されてセンサガイド軸91に沿って移動する。
【0023】図1、図19及び図20に示すように、ステイプルトレイS上に載置される記録紙84が薄い場合に、記録紙84のカールによって、中央部が浮き上がることを阻止する規制ガイド板90が設けられている。このために、紙揃え動作時において記録紙84の浮き上がりは規制ガイド90によって阻止され、爪79の移動によってステイプルトレイS上に載積された記録紙84は、端面ストッパ76、82に突き当てられ綺麗に紙揃えが行なわれる。
【0024】また、図24ないし図26は他の実施例を示したものであり、この実施例ではステイプルトレイS上に載積される記録紙84の先端部に叩いて、紙揃えをより効果的に行なわせる紙叩き機構が設けてある。即ち、紙叩き機構は、ゲート開閉用ソレノイド101と叩き用ソレノイド102への通電によって、支点106等を中心にして屈曲変位するリンク103、104、105、108からなる屈曲リング機構を有しており、リンク104、108の端部に叩き片109が取り付けられている。規制ガイド板90の間隔から排出用ベルト67側に突出する叩き片109は記録紙84の受入れ時は図2525に示す退避位置にあり、ステイプルトレイS上に載積された記録紙84は、図26に示す破線位置から実線位置へのリンク機構の変位によって叩き片109の先端面で叩かれる。このように、本発明の実施例によると、複写装置1からの記録紙84は、複数枚(例えば2枚)ずつ後処理装置3に搬入され、高速度の複写動作が行なわれても、複写動作を中断することなく記録紙84のステイプル処理を行なうことができる。このステイプル処理に際しては、ステイプルトレイS上に載積された記録紙84の端部が、爪79また叩き片109で押し下され記録紙84束が一様に端面ストッパー76、82に突き当てられるので、極めて高品質の紙揃えが行なわれる。さらに、この紙揃え動作時に、記録紙84が薄くてカールし易くても規制ガイド板90によって浮き上がりが規制され、紙揃えの動作の精度が低下することがない。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に記載の発明によると、搬入制御手段から後処理手段に搬入された複数枚の用紙を揃える紙揃え動作時に、用紙の浮き上がりを阻止する浮上阻止手段が設けられているので、用紙が薄い場合でも用紙のカールによる浮き上がりを完全に防止し、綺麗に紙揃えを行なって高品質の後処理を用紙に対して行なうことが可能になる。また、請求項2に記載の発明では、用紙を同時に複数枚ずつ同時に後処理手段に搬入し、前記後処理手段に載置された前記用紙の浮き上がり防止しながら、前記用紙を紙揃えし、紙揃えされた前記用紙を後処理するので、用紙に対して高品質の後処理を施す後処理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の全体の概略構成を示す構成図である。
【図3】用紙反転装置の構成を示す構成図である。
【図4】用紙反転装置のストッパ部の斜視図である。
【図5】用紙反転装置の各ローラの配置を示す説明図である。
【図6】用紙反転装置の各ローラの位置関係を示す説明図である。
【図7】用紙反転装置のローラと第二搬送路との位置関係を示す説明図である。
【図8】用紙反転装置のステッピングモータの励磁パターンの説明図である。
【図9】用紙反転装置のストッパ部材のオーバーラン量と切替時間の関係を示すグラフである。
【図10】用紙反転装置の反転ジョブの選択動作のフローチャートである。
【図11】用紙反転装置の第1の反転ジョブのフローチャートである。
【図12】用紙反転装置の第2の反転ジョブのフローチャートである。
【図13】用紙反転装置の第3の反転ジョブのフローチャートである。
【図14】用紙反転装置の第4の反転ジョブのフローチャートである。
【図15】用紙反転装置の第5の反転ジョブのフロートチャートである。
【図16】用紙反転装置の第6の反転ジョブのフロートチャートである。
【図17】用紙反転装置の反転ジャムチェックのフロートチャートである。
【図18】複写装置と用紙反転装置と後処理装置の全体構成を示す説明図である。
【図19】本発明の第1の実施例の要部の構成を示す斜視図である。
【図20】本発明の第1の実施例の紙揃え動作の説明図である。
【図21】本発明の第1の実施例のセンサの配置の説明図である。
【図22】本発明の第1の実施例のセンサの移動機構の説明図である。
【図23】本発明の実施例の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の第2の実施例の記録紙叩き機構の全体構成図である。
【図25】本発明の第2の実施例の記録紙叩き機構の退避動作の説明図である。
【図26】本発明の第2の実施例の記録紙叩き機構の叩き動作の説明図である。
【図27】従来の画像形成後処理装置のステイプル部の構成を示す斜視図である。
【図28】従来の画像形成後処理装置のステイプルトレイへの記録紙の搬入動作の説明図である。
【図29】従来の画像形成後処理装置の紙揃え機構の説明図である。
【図30】従来の画像形成後処理装置の単葉記録紙の前半の紙揃え動作の説明図である。
【図31】従来の画像形成後処理装置の単葉記録紙の後半の紙揃え動作の説明図である。
【図32】従来の画像形成後処理装置での2枚の記録紙の紙揃え動作の説明図である。
【図33】従来の画像形成後処理装置の爪の背面による紙揃え動作の説明図である。
【図34】従来の画像形成後処理装置の紙揃え動作の記録紙の浮き上がりの説明図である。
【符号の説明】
1 複写装置
2 用紙反転装置
3 後処理装置
67 排出用ベルト
76,82 端面ストッパ
79 爪
84 記録紙
90 規制ガイド板
93 上限センサ
95 下限センサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】 排出される用紙に後処理を施す後処理手段と、前記後処理手段の前段に設けられ、前記排出される用紙を複数枚ずつ揃えて前記後処理手段へ搬入する制御を行う搬入制御手段とを備えた後処理装置において、前記後処理手段には、搬入された用紙を揃える紙揃え動作時に、用紙の浮き上がりを阻止する浮上阻止手段が設けられていることを特徴とする後処理装置。
【請求項2】 用紙を同時に複数枚ずつ同時に後処理手段に搬入し、前記後処理手段に載置された前記用紙の浮き上がりを防止しながら、前記用紙を紙揃えし、紙揃えされた前記用紙を後処理する後処理方法。
【請求項1】 排出される用紙に後処理を施す後処理手段と、前記後処理手段の前段に設けられ、前記排出される用紙を複数枚ずつ揃えて前記後処理手段へ搬入する制御を行う搬入制御手段とを備えた後処理装置において、前記後処理手段には、搬入された用紙を揃える紙揃え動作時に、用紙の浮き上がりを阻止する浮上阻止手段が設けられていることを特徴とする後処理装置。
【請求項2】 用紙を同時に複数枚ずつ同時に後処理手段に搬入し、前記後処理手段に載置された前記用紙の浮き上がりを防止しながら、前記用紙を紙揃えし、紙揃えされた前記用紙を後処理する後処理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図19】
【図20】
【図12】
【図14】
【図18】
【図21】
【図22】
【図25】
【図13】
【図15】
【図17】
【図33】
【図16】
【図24】
【図26】
【図27】
【図31】
【図23】
【図28】
【図29】
【図30】
【図32】
【図34】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図4】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図19】
【図20】
【図12】
【図14】
【図18】
【図21】
【図22】
【図25】
【図13】
【図15】
【図17】
【図33】
【図16】
【図24】
【図26】
【図27】
【図31】
【図23】
【図28】
【図29】
【図30】
【図32】
【図34】
【公開番号】特開平5−16567
【公開日】平成5年(1993)1月26日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−192764
【出願日】平成3年(1991)7月8日
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【公開日】平成5年(1993)1月26日
【国際特許分類】
【出願日】平成3年(1991)7月8日
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
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