説明

微弱電磁波をタンク内に放射することにより飲用可能な中性水 のまま、それを殺菌水とできる装置

製水タンク内に浸漬させる防水型の微弱電磁波放射装置の特徴は従来、熱エネルギーを唯一のエネルギー源と考えて来た一般思想から一歩前進させたカンタム・エネルギー[Quantum Energy]の利用を図った点で進歩性を有している。本来電磁波の光は活動的性格と粒子的性格の2つの側面から論ずるべきとする量子力学上の主張に立脚している。この原理から出願考案の目的が成立している。特に本願装置においては水質改善を目的とした構成を開示している。
【目的】被対象物に微弱電磁波を適量放射することによりその部分が本来有する機能に回復ないし活性化又は物性の向上を可能とする安全の電磁波放射装置の実現を図っている。
【構成】装置の磁気コイル電流値を変化させることにより、被対象物への微弱電磁波の放射効能に有効変化を与える構造となっている。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
下述したあらゆる水の出場所で利用可能である。
【0002】
【従来の技術】
(1)微弱電磁波の放射装置自体の構成は出願人において特許出願中のものであ る[出願年月日・1996年1月29日、出願番号 H8−第04527 6号石川榮三]。
(2)この放射装置を水を作るタンク内に直接浸漬させることで水を中性水のま まおよび飲用水のままで殺菌水とすることができる装置を提供せんとする のが本考案のめざす目標である。
(3)中性の殺菌水も飲用できるので家庭、学校施設、食品工場、スーパー、病 院施設等々あらゆる水の出場所で利用可能となる。
(4)従来は塩素、オゾンや化学合成物質のアルコール等による殺菌水が殆どで あり中性の殺菌水を見出し得ない。しかも水道水、井戸水等に添加物なし に殺菌効果を発揮する装置の普及は見当たらない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述した化学合成物質を使用しないで、しかも使用目的に何ら影響を与えないで水道水や井戸水、逆浸透膜使用水、イオン交換水を微弱電磁波放射装置を用いてそのまま、殺菌効果を持たせることが主たる課題である。
【0004】
【問題を解決するための手段】
水に防水型の微弱電磁波放射装置を直接に浸漬する。
【0005】
【作用】
微弱電磁波の放射装置により、水のPH・還元電位の変化なしにそのまま殺菌効果が実現する。
【0006】
【構成および実施例】
図1は主に逆浸透膜フィルターと微弱電磁波放射装置で飲用のまま殺菌効果を持たせる殺菌水を製水するものである。水道水等の未処理水は原水入口電磁弁dを通って活性炭フィルター1で1次処理され逆浸透膜フィルターmで不純物が取り除かれる。さらに紫外線殺菌灯oによる紫外線殺菌筒nで水中の菌が除去され、殺菌水製水タンクaに供給される。ここで制御ボックスrにより制御される防水型微弱電磁波放射装置bから放射される微弱電磁波により製水タンク中の水は殺菌効果を持つと共に微弱静電磁場の作用により殺菌効果保持作用を持った殺菌水となる。さらにブライン(冷水)kと温度スイッチq1により所定温度で冷水殺菌水タンクfに貯えられヒートコイルjと温度スイッチq2により所定温度で熱水殺菌水タンクhに貯えられる。各タンクには各々常温殺菌水出口弁e、冷水殺菌水出口弁g、熱水殺菌水出口弁iが設けられており開閉により各々使用される。殺菌水製水タンクaには液面制御レベルスイッチcが設けられており、原水入口電磁弁d、逆浸透膜フィルタードレン電磁弁pが自動で操作され液面は常に一定に保たれている。
図2は水道水や井戸水やイオン交換水等を前処理なしに直接殺菌水とする装置である。原水は原水入口電磁弁dを通して殺菌水製水タンクaに入る。ここで制御ボックスrにより制御される防水型微弱電磁波放射装置から放射される微弱電磁波により製水タンクa中の水は殺菌効果を持つと共に微弱静電磁波の作用により殺菌効果保持作用を持った殺菌水となる。又ヒートコイルjと温度スイッチqによりタンク内の温度は所定の温度にすることができる、殺菌水製水タンクaには液面制御レベルスイッチcが設けられており、原水入口電磁弁dの開閉により自動で操作され液面は常に一定に保たれている。
図3は本原図と係わる防水型微弱電磁波放射装置bを示している。
【0007】
【考案の効果】
一般大腸菌、O−157(病原性大腸菌)、MRSA(黄色ブドウ球菌)、緑膿菌、レジオネラ菌等大学研究室で1年以上に及ぶ実テストで顕著な効果を得た。
1つ目は殺菌効果であり2つ目は殺菌効果保持期間である。又、温度に対しても殺菌効果があることが確認出来た。
殺菌効果例を3つあげる。
O−157(病原性大腸菌)の殺菌効果 実験方法 ■コントロール(比較水)はイオン交換水(純水)を利用 ■投入直後から1時間後2時間後3時間後に菌数を測定(いずれも投入菌数 は約同数)


MRSΛ(黄色ブドウ球菌)の殺菌効果 実験方法 O−157試験に同じ

緑膿菌の殺菌効果 実験方法 O−157試験に同じ

殺菌効果持続期間の実験 一般大腸菌で実験方法はO−157試験に準拠

温度に対する殺菌効果 密閉状態で120℃3時間熱を加えても殺菌効果は良好であった。また電子レ ンジでボイリングしても殺菌効果は良かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】飲用のまま殺菌効果を付与する殺菌水を作るための逆浸透膜フィルターと微弱電磁波放射装置の図。
【図2】水道水や井戸水やイオン交換水等を前処理無しで直接的殺菌水とする装置。
【図3】は本件原図と係わる微弱電磁波の放射装置bを示し、bは電磁波放射体b2、静電磁場ボックスb1から成るので各部をまとめて酸化チタン含浸樹脂b3または通常樹脂で一体化(モールド)してある。静電磁場は上下の電磁波放射体b2の両方向に磁場が発生する。
【符号の説明】
図1 a殺菌水製水タンク
b防水型微弱電磁波放射装置
c液面制御レベルスイッチ
d原水入口電磁弁
e常温殺菌水出口弁
f冷水殺菌水タンク
g冷水殺菌水出口弁
h熱水殺菌水タンク
i熱水殺菌水出口弁
jヒートコイル
kブライン(冷水)
l活性炭フィルター
m逆浸透膜フィルター
n紫外線殺菌筒
o紫外線殺菌灯
p逆浸透膜フィルタードレン電磁弁
q1温度スイッチ
q2温度スイッチ
r制御ボックス
図2 a殺菌水製水タンク
b防水型微弱電磁波放射装置
c液面制御レベルスイッチ
d原水入口電磁弁
e常温殺菌水出口弁
jヒートコイル
q温度スイッチ
r制御ボックス
図3 b1静電磁場ボックス
b2電磁場放射体
b3酸化チタンコーティング樹脂
b4接続ケーブル

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】逆浸透膜からなる浄水器の製水タンク内に微弱電磁波の放射装置を直接的に浸漬させることにより、タンク内の水を中性水のまま、かつ飲用水の状態で殺菌水に仕上げることを特徴とする殺菌水製造機の構成。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】第3046402号
【登録日】平成9年(1997)12月10日
【発行日】平成10年(1998)3月10日
【考案の名称】微弱電磁波をタンク内に放射することにより飲用可能な中性水 のまま、それを殺菌水とできる装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平9−8477
【出願日】平成9年(1997)8月20日
【出願人】(596142096)有限会社カンタム (1)
【代理人】
【氏名又は名称】木村 武