説明

微生物担体および生物脱臭装置

【課題】VOC成分を含むガスを脱臭、浄化する生物脱臭において、生物脱臭の立ち上がり特性の向上と、余剰汚泥の微生物担体からの剥離特性の向上を目的とする。
【解決手段】連続気泡のポリウレタン発泡体A1と独立気泡のポリウレタン発泡体B2を寒天を溶解した溶液中に浸漬し、寒天を担持して生物脱臭の立ち上がり特性の向上を図り、その寒天を担持したポリウレタン発泡体A1と2を充填した充填部12を8分割し、その8分割された分割充填部28は外筒10の外筒側面19と仕切り壁15と内筒面17と外筒面18で囲まれており、外筒10の外筒側面19と仕切り壁15は通気性と通水性の無いSUS板であり分割充填部28の分割外筒面31が底面となり、略φ5×空隙率19%程度のSUSパンチングメタルで構成し、そこにポンプ23により洗浄水を給水し、分割充填部28内に旋回流を起こし、余剰汚泥の微生物担体からの剥離特性の向上を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、臭気の除去、浄化、例えば、揮発性有機化合物(VOC)の処理に用いられる微生物担体および生物脱臭装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
塗装工場や印刷工場から大気中に排出される揮発性有機化合物(VOC)は、浮遊粒子物質や光化学オキシダントの原因物質である。平成18年には改正大気汚染防止法が施行され、VOCを排出する工場はその規模により排出規制を設けられた。
【0003】
VOCを含む廃ガス処理方法として、直接燃焼法、触媒酸化法、吸着法などが広く知られている。しかしこれらの方法は大量のエネルギーを使い、大量の産業廃棄物を発生させるため、それらに代わる低エネルギーで廃棄物の少ない生物処理法が開発されている。
【0004】
従来、この種の微生物担体および生物脱臭装置には、多数の細孔を有する多孔質体の粒子の集合体を、微生物担体として用い、微生物担体を充填した充填部、充填担体に悪臭ガスを通し、所定時間毎に循環散水して微生物を活性化させ、生物脱臭を図るものであり、微生物担体を多数の細孔を有する多孔質体とすることで表面積を増加させ、臭気成分の吸着や微生物の繁殖、活性化に貢献させているが、生物脱臭装置を長期間にわたって運転すると、充填担体に付着物が付着し、この付着物は、主にバイオフィルムであって、充填担体から脱落した微生物やその死骸などからなり、このようなバイオフィルムが多くなることで充填担体に目詰まりが起き、これが圧力損失の増加を引き起こす原因となる。その対策として、細孔を有する多孔質体に、細孔よりも相当大きな中空部を備えることで、バイオフィルムが発生したとしても大きな中空部を完全に塞ぐには至らず、通気経路が確保され、充填担体の目詰まりを起こりにくくするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
微生物固定用担体としては多孔性カーボン担体の細塊、セラミック多孔体、プラスチック成形体、ラシヒリング、スラグ細塊、ポリビニルアルコール,ポリアクリルアミド,寒天,カッパー・カラギーナン等のポリマー細塊、ナイロン,ポリエステル,ポリエチレン,ポリ塩化ビニル等の繊維ないしはスポンジ体、ピートモス(泥炭)等の天然繊維体、ゼオライト細塊、活性炭細塊等が知られており(例えば、特許文献2参照)、また、微生物を担持する多孔質担体としては、セラミックス、プラスチックからなるものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
微生物担体の充填部での目詰まり、閉塞防止として、充填層を上流側と下流側とに分けて、微生物が増殖等して閉塞する恐れが高い上流側の充填層に大粒(例えば、直径10mm、長さ25mm)の担体を充填し担体間の間隔を広くして閉塞を防止し、閉塞する恐れが低い下流側に小粒(例えば、直径6mm、長さ10mm)の担体を充填し、下流側充填層の単位体積あたりの担体表面積(担体表面積の密度:m2/m3)を、上流側充填層のそれよりも大きくし、これにより下流側充填層の臭気ガスとの接触面積を増加させ、微生物による脱臭処理の効率向上と、生物脱臭装置の小型化及び処理性能の向上を図ることが知られている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−246106号公報
【特許文献2】特開平07−327671号公報
【特許文献3】特開2008−093560号公報
【特許文献4】特開2007−260559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来の微生物担体および生物脱臭装置においては、脱臭ガスと担持された微生物との接触性を向上させ微生物脱臭性能を向上させ、脱臭装置のコンパクト化を図るには、多孔質の微生物担体の使用が不可欠だが、その多孔質微生物担体を使用したとしても、セラミック多孔体などの多孔質微生物担体は微生物を積極的に付着、担持させるものではなく、微生物が自然に付着してくるのを待つものであり、したがって、多孔質の微生物担体に微生物が被処理ガスの脱臭をするのに十分な量が付着、担持するのに時間がかかり、生物脱臭の立ち上がり特性が良くないという課題があり、また、微生物担体の充填部での目詰まり、閉塞防止として、細孔を有する多孔質体に、細孔よりも相当大きな中空部を備えるのは、微生物を担持する微生物担体の比表面積を小さくし、微生物脱臭性能の低下につながり、あるいは、微生物の増殖が活発な被処理ガスが流入する上流側に大粒の担体を備えるのは、閉塞防止に効果があるとしても、担体比表面積が低下し、担持された微生物と被処理ガス、すなわち脱臭ガスとの単位容積当たりの接触面積、接触性が低下し、生物脱臭性能が低下するという課題があり、また、生物脱臭の結果、増殖した微生物、すなわち余剰汚泥は散水程度では、微生物担体から剥離、除去できず、多孔質の微生物担体の細孔を塞ぎ、通気性の低下、脱臭性能の低下を招くという課題があり、また、担体が寒天のみの場合は、担体である寒天同士の接触あるいは流水圧などの外力が加わると、壊れて小さく細分化され易く、小さく細分化されると、担体を充填した充填部から流失され易く、あるいは担体を充填した充填部での通気性が低下し、被処理ガスと担持された微生物との接触性低下による脱臭性能が低下し、また、細孔が無く微生物を担持する表面積が少なく、比表面積が小さいという課題がある。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、多孔質の微生物担体、すなわち多孔質材への十分な量の微生物担持を早め、生物脱臭性能の立ち上がり特性の向上を図り、また、流水圧などの外力が加わっても壊れにくく、また、増殖した微生物、すなわち余剰汚泥の微生物担体からの剥離、除去性能を向上させ、多孔質の微生物担体の細孔の通気性を確保し、生物脱臭性能を向上させる微生物担体および生物脱臭装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そして、この目的を達成するために、本発明は、多孔質材に寒天を担持した微生物担体としたものである。これにより、多孔質材への十分な量の微生物担持を早め、生物脱臭性能の立ち上がり特性が向上した微生物担体が得られる。寒天はカロリが0であり、また、寒天を分解する微生物がほとんどいないこともあって、多孔質材に担持すると、微生物分解されずに、長期間寒天が担持され、多孔質材の細孔の表面積を損ねることなく、微生物担持を早める機能、効果が維持される。
【0011】
また、他の手段は、多孔質材が連続気泡である請求項1記載の微生物担体としたものである。これにより、多孔質材の通気性を確保し、微生物を担持する比表面積が向上し生物脱臭性能が向上した微生物担体が得られる。
【0012】
また、他の手段は、請求項2記載の微生物担体と独立気泡の多孔質材とを混合して充填する充填部を備え、前記充填部に被処理ガスを供給する生物脱臭装置としたものである。これにより、独立気泡の多孔質材が骨材となり、微生物を担持する多孔質材が充填された充填部での潰れが防止され、通気性が確保され、脱臭性能が向上した生物脱臭装置が得られる。
【0013】
また、他の手段は、微生物担体の洗浄を行う流水洗浄手段を備えた請求項3記載の生物脱臭装置としたものである。これにより、流水洗浄手段が流水により微生物担体の洗浄を行うことで増殖した微生物、すなわち余剰汚泥を微生物担体の連続気泡および独立気泡の多孔質材から効果的に剥離、除去し、微生物担体である連続気泡の多孔質材の通気性を確保し、独立気泡の外気と連通している細孔の通気性および充填部の通気性も確保し、脱臭性能が向上した生物脱臭装置が得られる。
【0014】
また、他の手段は、栄養塩と水を供給する栄養塩水供給手段を備えた請求項3または4記載の生物脱臭装置としたものである。これにより、栄養塩水供給手段を備えることで、微生物担体である多孔質材に担持された微生物の活性化が図れ、脱臭性能が向上した生物脱臭装置が得られる。
【0015】
また、他の手段は、微生物担体と独立気泡の多孔質材との混合比を半々とした請求項3記載の生物脱臭装置としたものである。これにより、独立気泡の多孔質材が骨材となり、微生物を担持する多孔質材が充填された充填部での潰れが防止され、通気性が確保され、脱臭性能が向上した生物脱臭装置が得られる。
【0016】
また、他の手段は、独立気泡の多孔質材に寒天を担持した請求項3乃至6のいずれかに記載の生物脱臭装置としたものである。これにより、独立気泡の多孔質材が骨材となり、微生物を担持する多孔質材が充填された充填部での潰れが防止され、通気性が確保され、脱臭性能が向上した生物脱臭装置が得られる。
【0017】
また、他の手段は、内筒と外筒を備えた回転体を備え、前記回転体の前記内筒と前記外筒の間を充填部とした請求項3乃至7のいずれかに記載の生物脱臭装置としたものである。これにより、微生物を担持した多孔質材と被処理ガスである脱臭ガスとの接触性能が向上し、脱臭性能が向上した生物脱臭装置が得られる。
【0018】
また、他の手段は、回転体を定期的に回転、あるいは断続的に回転させる請求項8記載の生物脱臭装置としたものである。これにより、回転体を定期的に回転、あるいは断続的に回転させることで、多孔質材が充填された充填部での通気性が向上し、また、微生物を担持した多孔質材と被処理ガスである脱臭ガスとの接触性能が向上し、脱臭性能が向上した生物脱臭装置が得られる。
【0019】
また、他の手段は、連続気泡の多孔質材と独立気泡の多孔質材をポリウレタンとした請求項3乃至9のいずれかに記載の生物脱臭装置としたものである。これにより、ポリウレタンの弾力性が利用でき、また、流水圧などの外力が加わっても多孔質材が壊れて細分化され難く、細分化により多孔質材が充填された充填部から流失されることなく、多孔質材が充填された充填部での通気性が確保され、脱臭性能が向上した生物脱臭装置が得られることとなる。
【0020】
また、他の手段は、連続気泡の多孔質材を立方体とした請求項3乃至10のいずれかに記載の生物脱臭装置としたものである。これにより、連続気泡の多孔質材を立方体としたことで、多孔質材が充填された充填部での通気性が確保され、脱臭性能が向上した生物脱臭装置が得られる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、多孔質の微生物担体、すなわち多孔質材への十分な量の微生物担持を早め、生物脱臭性能の立ち上がり特性が向上し、あるいは/および、増殖した微生物、すなわち余剰汚泥の微生物担体からの剥離、除去性能が向上し、多孔質の微生物担体の細孔の通気性を確保し、あるいは/および、多孔質微生物担体、すなわち多孔質材に流水圧などの外力が加わっても多孔質材が壊れて細分化され難く、生物脱臭性能を向上させる微生物担体および生物脱臭装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態1の多孔質材に寒天を担持する方法の概要を示す図
【図2】同実施の形態2の生物脱臭装置の横断面図
【図3】同正面断面の概要図
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の請求項1記載の発明は、多孔質材に寒天を担持した微生物担体としたものであり、多孔質材への十分な量の微生物担持を早め、生物脱臭性能の立ち上がり特性を向上させることができる。
【0024】
また、本発明の請求項2記載の発明は、多孔質材が連続気泡である請求項1記載の微生物担体としたものであり、多孔質材の通気性を確保し、微生物を担持する比表面積が向上し生物脱臭性能を向上させることができる。
【0025】
また、本発明の請求項3記載の発明は、請求項2記載の微生物担体と独立気泡の多孔質材とを混合して充填する充填部を備え、前記充填部に被処理ガスを供給する生物脱臭装置としたものであり、独立気泡の多孔質材が骨材となり、微生物を担持する多孔質材が充填された充填部での潰れが防止され、通気性が確保され、脱臭性能を向上させることができる。
【0026】
また、本発明の請求項4記載の発明は、微生物担体の洗浄を行う流水洗浄手段を備えた請求項3記載の生物脱臭装置としたものであり、流水洗浄手段が流水により微生物担体の洗浄を行うことで増殖した微生物、すなわち余剰汚泥を微生物担体の連続気泡および独立気泡の多孔質材から効果的に剥離、除去し、微生物担体である連続気泡の多孔質材の通気性を確保し、独立気泡の外気と連通している細孔の通気性および充填部の通気性も確保し、脱臭性能を向上させることができる。
【0027】
また、本発明の請求項5記載の発明は、栄養塩と水を供給する栄養塩水供給手段を備えた請求項3または4記載の生物脱臭装置としたものであり、栄養塩水供給手段を備えることで、微生物担体である多孔質材に担持された微生物の活性化が図れ、脱臭性能を向上させることができる。
【0028】
また、本発明の請求項6記載の発明は、微生物担体と独立気泡の多孔質材との混合比を半々とした請求項3記載の生物脱臭装置としたものであり、独立気泡の多孔質材が骨材となり、微生物を担持する多孔質材が充填された充填部での潰れが防止され、通気性が確保され、脱臭性能を向上させることができる。
【0029】
また、本発明の請求項8記載の発明は、独立気泡の多孔質材に寒天を担持した請求項3乃至6のいずれかに記載の生物脱臭装置としたものであり、独立気泡の多孔質材が骨材となり、微生物を担持する多孔質材が充填された充填部での潰れが防止され、通気性が確保され、脱臭性能を向上させることができる。
【0030】
また、本発明の請求項9記載の発明は、内筒と外筒を備えた回転体を備え、前記回転体の前記内筒と前記外筒の間を充填部とした請求項3乃至7のいずれかに記載の生物脱臭装置としたものであり、微生物を担持した多孔質材と被処理ガスである脱臭ガスとの接触性能が向上し、脱臭性能を向上させることができる。
【0031】
また、本発明の請求項9記載の発明は、回転体を定期的に回転、あるいは断続的に回転させる請求項8記載の生物脱臭装置としたものであり、回転体を定期的に回転、あるいは断続的に回転させることで、多孔質材が充填された充填部内での多孔質材の撹拌、移動が行われ、多孔質材が充填された充填部での通気性が向上し、また、微生物を担持した多孔質材と被処理ガスである脱臭ガスとの接触性能が向上し、脱臭性能を向上させることができる。
【0032】
また、本発明の請求項10記載の発明は、連続気泡の多孔質材と独立気泡の多孔質材をポリウレタンとした請求項3乃至9のいずれかに記載の生物脱臭装置としたものであり、ポリウレタンの弾力性が利用でき、また、流水圧などの外力が加わっても多孔質材が壊れて細分化され難く、細分化により多孔質材が充填された充填部から流失されることなく、多孔質材が充填された充填部での通気性が確保され、脱臭性能を向上させることができるものである。ポリウレタンに寒天を担持することで、ポリウレタンの硬さが増し、充填部でのポリウレタンの柔らか過ぎによる潰れを防止でき、多孔質材が充填された充填部での通気性を維持できることとなる。ポリウレタンに適度な硬さと弾力性を持たせることができる。
【0033】
また、本発明の請求項11記載の発明は、連続気泡の多孔質材を立方体とした請求項3乃至10のいずれかに記載の生物脱臭装置としたものであり、連続気泡の多孔質材を立方体としたことで、多孔質材が充填された充填部での通気性が確保され、脱臭性能を向上させることができる。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1の多孔質材に寒天を担持する方法を示す。なお、多孔質材に寒天を担持する方法は以下に限定されるものではなく、多孔質材に寒天が担持できればよい。
【0036】
連続気泡の多孔質材として、例えば、市販の連続気泡のポリウレタン発泡体A1と、独立気泡の多孔質材として、例えば、市販の独立気泡のポリウレタン発泡体B2を金網籠3に金網籠3の容積の略60%〜80%程度になる程度で入れ、その連続気泡のポリウレタン発泡体A1と独立気泡のポリウレタン発泡体B2が入れられた金網籠3を容器4の寒天溶液5中に浸漬する。
【0037】
連続気泡のポリウレタン発泡体A1および独立気泡のポリウレタン発泡体B2は、例えば、大きさは略10mm立方であり、細孔径は1〜1.1mm、空孔率は96〜97%、硬度は240〜300Nである。
【0038】
寒天溶液5は、例えば、水に粉末寒天を入れて90℃以上に加熱し、そこに栄養源として、栄養塩、例えば、硫酸アンモニウムと、リン酸2水素カリウムと、必要に応じて、炭素源、例えば、グラニュー糖を添加し、粉末寒天を溶解し、混合して、得られたものである。本実施例では、栄養塩として、硫酸アンモニウム50mg/Lと、リン酸2水素カリウム50mg/Lを添加し、炭素源としてグラニュー糖500mg/Lを添加して、粉末寒天を溶解し、混合して、寒天溶液5を得る。
【0039】
適当数の連続気泡のポリウレタン発泡体A1と適当数の独立気泡のポリウレタン発泡体B2が入れられ寒天溶液5中に浸漬された金網籠3の上から、金網の平板6に設けられた棒7を押して、金網の平板6で連続気泡のポリウレタン発泡体A1と独立気泡のポリウレタン発泡体B2を加圧すると、連続気泡のポリウレタン発泡体A1と独立気泡のポリウレタン発泡体B2内の外気と連通している細孔内の空気が気泡となって抜け、そこに寒天溶液5が浸入し、外気と連通している細孔内が寒天溶液5で満たされて細孔内に寒天が担持される。表面および外気と連通している細孔内に寒天が担持される。気泡の発生が止まったところで、金網の平板6による加圧を止め、金網籠3毎、連続気泡のポリウレタン発泡体A1と独立気泡のポリウレタン発泡体B2を容器4から空気中に引き上げ、溶液を切り、例えば、ビニール製のシート上に広げて風に当て40℃以下になるまで冷却し、寒天を固化させ、本発明の寒天を担持した多孔質微生物担体、すなわち微生物を担持する多孔質材を得た。
【0040】
なお、独立気泡のポリウレタン発泡体B2内の細孔は外気と連通していないが、一部、表面にある細孔は半割れなどにより、外気と連通している場合があり、その部分は、外気と連通している細孔内の空気が気泡となって抜け、そこに寒天溶液5が浸入し、細孔内が寒天溶液5で満たされて細孔内に寒天が担持されることとなる。表面および外気と連通している細孔内に寒天が担持される。
【0041】
上記構成により、多孔質材であり水との馴染みが良くないポリウレタンの表面および外気と連通している細孔内の内面一面に栄養塩を含んだ寒天が担持され、微生物との馴染みが良化され、微生物付着特性、および微生物付着立ち上がり特性が向上し、多孔質材への十分な量の微生物担持を早め、生物脱臭性能の立ち上がり特性を向上させることができる微生物担体を提供することとなる。
【0042】
連続気泡の多孔質材としては、外気と連通する連続気泡の細孔があればよく、連続気泡のポリウレタン発泡体の他、多孔質セラミック、ゼオライト、珪藻土などがある。独立気泡の多孔質材としては、外気と連通していない独立気泡の細孔があればよく、独立気泡のポリウレタン発泡体、ウレタンスポンジ、発泡スチロールなどがある。
【0043】
金網籠3の網目と金網の平板6の網目は、加圧時にポリウレタン発泡体自体が抜け出ない程度であれば良く、例えば3mm程度である。金網籠3と金網の平板6の材質は耐熱性があればよく、例えば、SUSなどがある。
【0044】
多孔質材の形状は、充填された多孔質材間で必要以上に隙間が生じて、多孔質材が充填された充填部で被処理ガスの短絡が生じなければよく、立方体の他、球体、直方体などがある。
【0045】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の生物脱臭装置の横断面図を図2に示し、同正面断面の概要図を図3に示す。実施の形態1と同一部分は同一符号を附し、詳細な説明は省略する。
【0046】
図2、および図3に示すように、生物脱臭装置8は、内筒9と外筒10を備えた回転体11を備え、内筒9と外筒10の間を充填部12として、寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A41と独立気泡のポリウレタン発泡体B42が充填されている。充填量は、充填部12内を満たす程度に充填され、寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A41と寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B42がほぼ半々に充填部12に充填されている。内筒9と外筒10はモータ13により回転される回転軸14と連結されて、内筒9と外筒10はモータ13により回転軸14を介して、回転する。内筒9の中心と外筒10の中心は一致し、その一致している内筒9と外筒10の中心に回転軸14を設けている。内筒9と外筒10の中心から放射状に内筒9と外筒10間に仕切り壁15を設け、充填部12を分割している。
【0047】
本実施の形態では、充填部12を放射状に等分に8分割している。なお、本実施の形態では円筒としているが、多角形の角筒でも良く、例えば、8角形などの角筒がある。仕切り壁15は、防錆があり、通気性および通水性の無い壁であり、例えばSUS板などがある。
【0048】
被処理ガスである揮発性有機化合物(VOC)成分を含んだガスが流入する流入ダクト16を内筒9にベアリング(図示せず)などの連結手段を介して連結する。内筒9に流入してきた揮発性有機化合物(VOC)成分を含んだガスは、内筒9の内筒面17から充填部12に流入する。内筒9の内筒面17と外筒10の外筒面18は網目、貫通孔構造であり、外筒10の外筒側面19は通気性および通水性の無い壁となっている。内筒面17と外筒面18と外筒側面19とで囲まれた空間を充填部12とし、内筒面17と外筒面18の網目、貫通孔は充填部12に充填している寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A41と寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B42より小さく、ポリウレタン発泡体A41とポリウレタン発泡体B42が充填部12から脱落しないようにしている。内筒面17と外筒面18の網目、貫通孔は、例えば、パンチングメタルなどがある。
【0049】
本発明の実施の形態2では、外筒10をφ2500×400L、内筒9をφ900×400、被処理ガス風量を4Nm3/分、内筒面17の被処理ガス通過風速を略0.07m/s、外筒面18の被処理ガス通過風速を略0.03m/sとしている。
【0050】
なお、被処理ガスである揮発性有機化合物(VOC)成分を含んだガスの流入、供給は、図示はしていないが、送風機による流入、供給、あるいは、被処理ガス発生源と生物脱臭装置8との圧力差による生物脱臭装置8への流入、供給などがある。
【0051】
内筒9と外筒10の材質は防錆タイプのものがよく、例えば、SUSなどがある。内筒面17の網目、貫通孔は、通過する被処理ガス、揮発性有機化合物(VOC)成分を含んだガスの圧力損失を低くするのが望ましく、本実施の形態では、例えば、内筒面17の略全面に略均等に貫通孔を設け、その貫通孔の空孔径を略φ5mm程度、空孔率を略85%程度としている。
【0052】
揮発性有機化合物(VOC)成分を含んだガスは内筒9と外筒10の間の充填部12を通過風速略0.035m/sで通過し、充填部12に充填されている寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A41と寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B42のそれぞれに担持された微生物と接触し、担持された微生物の脱臭、浄化作用により、脱臭、浄化され、回転体11から生物脱臭装置8のカバー20内に入り、カバー20と連結している排出ダクト21から排出される。
【0053】
上記構成により、被処理ガスが充填部12内を中心にある内筒9から放射状に拡散、通過し、微生物担体として、多孔質材の寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A41の使用により、微生物を担持する比表面積が向上し、多孔質材の寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B42の使用により、寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B42が骨材としての役目をし、微生物担体が充填された充填部の潰れを防止し通気性を確保し、また、寒天担持により、多孔質材への十分な量の微生物担持を早め、生物脱臭性能の立ち上がり特性を向上させ、生物脱臭性能を向上する生物脱臭装置を提供することができることとなる。
【0054】
生物脱臭が進むと、多孔質材である寒天が担持されたポリウレタン発泡体A41、B42に担持された微生物が増殖し、微生物が必要以上に増殖すると、多孔質材である寒天が担持されたポリウレタン発泡体A41、B42の細孔を塞ぎ、被処理ガスの通気性の低下、および被処理ガスと微生物との接触低下が起こり、生物脱臭機能が低下する。その必要以上に増殖した微生物、すなわち余剰汚泥を寒天が担持されたポリウレタン発泡体A41、B42から剥離、除去し、通気性と微生物との接触性を回復させるために、流水圧利用による流水洗浄を行うが、その機能を以下説明する。
【0055】
生物脱臭装置8の下部の水槽29には洗浄水22がはられ、流水洗浄手段としてのポンプ23により、フィルタ24で濾過された洗浄水22が吸水管25から吸水され、給水管26を経由して給水口27から、寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A41と寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B42が充填されている充填部12に給水される。充填部12を、例えば、8分割し、その8分の1に分割された分割充填部28の容量が0.178m3の場合、給水管26の給水口27の大きさを、例えば、呼び径を30Aとし、外筒10の中心の垂直線上で回転体11の側面を略4等分しその側面の両端から内側に1/4づつ入った2箇所から全給水量15m3/hrで略10分間、分割充填部28に給水を行い、微生物担体である寒天が担持されたポリウレタン発泡体A41と寒天が担持されたポリウレタン発泡体B42の流水洗浄を行う。なお、図示はされていないが、全ての分割充填部28に寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A41と寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B42が充填されている。
【0056】
洗浄を行うとする1/8に分割された分割充填部28をモータにより回転体11を回転させて、洗浄を行うとする分割充填部28の仕切り板15の両側の仕切り板15aと15bが内筒9と外筒10の中心線30に対して線対称になるようにし、流水洗浄を行う。洗浄を行うとする分割充填部28が他の分割充填部より下になる。8時間〜12時間に1回程度、回転体11を回転させて、次々と分割充填部28の流水洗浄を行う。
【0057】
分割充填部28は、外筒10の外筒側面19と仕切り壁15と内筒面17と外筒面18で囲まれており、外筒10の外筒側面19と仕切り壁15は通気性と通水性の無いSUS板であり、外筒面18、すなわち、分割充填部28の分割外筒面31が底面となり、ポンプ23により給水された洗浄水22は底面の分割外筒面31から落下、流水するが、外筒面18、すなわち、分割外筒面31の空隙率を小さくしていくと、ポンプ23による洗浄水の給水量が分割外筒面31から落下、流水する量より多いと分割充填部28に洗浄水が貯まり始め、分割充填部28の洗浄水の水位が高くなると、貯水圧による分割外筒面31からの落下、流水量が多くなり、給水口27からの給水量と平衡に達すると、水位が維持される。その維持された水位では、分割充填部28内では、給水口27からの給水により洗浄水の旋回流が起こり、その旋回流の流水圧により、寒天が担持されたポリウレタン発泡体A41と寒天が担持されたポリウレタン発泡体B42から、余分に増殖した微生物、すなわち余剰汚泥が剥離、除去され、寒天が担持されたポリウレタン発泡体A41と寒天が担持されたポリウレタン発泡体B42の外気と連通している細孔内の通気性が回復、維持され、また、分割充填部28内の通気性が維持される。分割外筒面31、すなわち、外筒面18は、洗浄水が分割充填部28内で溢れることなく貯まり、分割充填部28内で洗浄水の旋回流が起こる程度であればよく、例えば、略φ5×空隙率19%程度のSUSパンチングメタルで構成される。
【0058】
流水洗浄は1回当たり、略10分程度行う。分割充填部28の洗浄を順次行い、例えば12時間に1回程度、回転体11を回転させて洗浄を行うとすると、8分割の場合、全ての分割充填部28の洗浄が終了するのは4日後となる。洗浄間隔は、洗浄時間、微生物の増殖速度、余剰汚泥量、余剰汚泥の剥離度合いを見て、適宜決めればよい。
【0059】
流水洗浄中、あるいは分割充填部28内に洗浄水が乾かずに存在している間は、非処理ガスである揮発性有機化合物(VOC)成分を含んだガスの通気抵抗となり、流水洗浄が終了し分割充填部28内が乾燥すると、被処理ガスの通気抵抗が減少し、被処理ガスの空気量が変動し被処理ガス発生源での空気圧に変化を及ぼし、被処理ガス発生源での生産工程などに悪影響を与える場合があり、被処理ガス発生源の生産工程などに悪影響を与える場合は、洗浄対象の分割充填部28の非処理ガス通気抵抗を一定にするために、洗浄対象の分割充填部28の下端32を略20mm洗浄水中に沈め、被処理ガス通気抵抗の変動を無くし、被処理ガス発生源での生産工程などに悪影響を与えないようにする。
【0060】
分割充填部28を洗浄水中に沈めると、洗浄水中に沈んだ部分の微生物担体は非処理ガスと接触しないため、生物脱臭をしなくなるので、生物脱臭性能が低下することになり、したがって、被処理ガス通気抵抗の変動が無くなる程度に沈めればよい。本実施例では、上記のように、下端32を略20mm沈める。非処理ガス発生源で空気圧変動があっても良い場合は、洗浄対象の分割充填部28の下端32を洗浄水中には沈めずに、空気中に出し、全ての微生物担体が被処理ガスと接触できるようにし、生物脱臭の性能向上を図る。
【0061】
なお、分割充填部28の流水洗浄が開始されると被処理ガスの通気抵抗が変動し被処理ガス発生源での圧力が変動するが、流水洗浄開始時の被処理ガス発生源での圧力変動を緩和する緩和手段を備えることで、流水洗浄開始時の被処理ガス発生源での圧力変動を緩和し、洗浄対象の分割充填部28の下端32を水槽29の洗浄水22の水位より高く、水位以上、すなわち水槽29の洗浄水22中には沈めずに空気中に出した場合でも、被処理ガス発生源での空気圧変化による生産工程などに、悪影響を与えないようにしても良い。緩和手段としては、例えば、被処理ガスの供給を行う送風機の回転数をインバータ制御し送風機の静圧変動を緩和するなどがある。例えば、被処理ガスの供給時の送風機の静圧を400Paとした場合、その10%程度の40Paを洗浄開始前から略30分程度かけてインバータ制御により低下させ、洗浄開始と同時にインバータ制御により静圧低下分の補償運転を行う。あるいは、圧力センサにより被処理ガス発生源での圧力を検知し、その検知値により被処理ガス発生源での圧力変動を緩和し、被処理ガス発生源での空気圧変化による生産工程などに悪影響を与えない程度に送風機をインバータ制御しても良い。
【0062】
この場合には、洗浄対象の分割充填部28の洗浄終了後に乾燥が進み被処理ガスが通気し始めると、洗浄対象の分割充填部28に充填された微生物担体と被処理ガスと接触し生物脱臭を行うこととなる。洗浄対象の分割充填部28も乾燥と同時に生物脱臭が行われることとなる。緩和手段としては、送風機のインバータ制御の他に、流入ダクト16に備えるダンパなどがあり、ダンパなどにより被処理ガスの通気抵抗を変動させ緩和しても良い。充填部12の下端、すなわち洗浄対象の分割充填部28の下端32を水槽29の水位より高く、水位以上、すなわち水槽29の洗浄水22中には沈めずに、充填部12の下端、すなわち洗浄対象の分割充填部28の下端32を空気中に出した場合でも、被処理ガス発生源での圧力変動が緩和され、被処理ガス発生源での生産工程などに悪影響を与えないこととなる。
【0063】
剥離、除去された汚泥は、フィルタ24で濾過され、あるいは、生物脱臭装置8の下部の水槽29の底面に溜まり、適宜、排出される。なお、生物脱臭装置8の下部の水槽29の底面を平板としているが、水槽29の底面に溜まる汚泥を排出し易いように円筒状あるいは円錐状にして底面と連結するバルブ(図示していない)を備え、そのバルブの開閉により汚泥を排出しても良い。
【0064】
微生物担体の多孔質材としての寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A41、および寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B42の使用により、ポリウレタンは弾力性があり、寒天担持によるポリウレタン発泡体の硬さが向上し、多孔質材が壊れて細分化され難く、また、柔らかすぎによる微生物担体の潰れが防止され、微生物担体の多孔質材41、42、充填部12、および生物脱臭装置8の通気性が確保、維持され、生物脱臭性能が向上する。
【0065】
上記構成によれば、増殖した微生物、すなわち余剰汚泥の微生物担体からの剥離、除去性能が向上し、多孔質の微生物担体の細孔の通気性を確保し、多孔質微生物担体、すなわち多孔質材に流水圧などの外力が加わっても多孔質材が壊れて細分化され難く、生物脱臭性能を向上させる生物脱臭装置を提供することができる。
【0066】
栄養塩として、例えば、硫酸アンモニウムと、リン酸2水素カリウムをそれぞれ50mg/L溶解している薬液タンク33から薬液ポンプ34により、硫酸アンモニウムとリン酸2水素カリウムの薬液35と水を薬液注水口36から水槽29に注水する。流水洗浄手段としてのポンプ23により、寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A41と寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B42が充填されている充填部12に注水、給水され、栄養塩類が供給され、寒天が担持されたポリウレタン発泡体A41、B42に担持された微生物の活性化が図られることとなる。なお、直接、充填部12の微生物担体である寒天担持のポリウレタン発泡体A41、B42に注水、散水して、寒天担持のポリウレタン発泡体A41、B42に担持された微生物の活性化を図っても良い。定期的に、例えば、1日に1回程度、薬液と水を注水、散水する。薬液だけでもよい。
【0067】
回転体11をモータ13により、定期的に、例えば、1日に1回程度回転させ、あるいは断続的に回転させて、多孔質材が充填された充填部12内での多孔質材の撹拌、移動を行い、多孔質材が充填された充填部12での通気性を向上させ、微生物を担持した多孔質材と被処理ガスである脱臭ガスとの接触性能を向上させ、脱臭性能を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明にかかる微生物担体および生物脱臭装置は、生物脱臭性能の立ち上がり特性が向上し、また、多孔質の微生物担体の細孔の通気性と多孔質の微生物担体を充填した充填部の通気性が確保され、生物脱臭性能の向上が図れるものであり、工場排ガス、あるいは畜舎などの悪臭ガスの脱臭、汚染空気の浄化等として有用である。
【符号の説明】
【0069】
1 連続気泡のポリウレタン発泡体A
2 独立気泡のポリウレタン発泡体B
3 金網籠
4 容器
5 寒天溶液
6 金網の平板
7 棒
8 生物脱臭装置
9 内筒
10 外筒
11 回転体
12 充填部
23 ポンプ
25 吸水管
26 給水管
27 給水口
28 分割充填部
31 分割外筒面
32 下端
33 薬液タンク
34 薬液ポンプ
36 薬液注水口
41 寒天が担持された連続気泡のポリウレタン発泡体A
42 寒天が担持された独立気泡のポリウレタン発泡体B

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多孔質材に寒天を担持した微生物担体。
【請求項2】
多孔質材が連続気泡である請求項1記載の微生物担体。
【請求項3】
請求項2記載の微生物担体と独立気泡の多孔質材とを混合して充填する充填部を備え、前記充填部に被処理ガスを供給する生物脱臭装置。
【請求項4】
微生物担体の洗浄を行う流水洗浄手段を備えた請求項3記載の生物脱臭装置。
【請求項5】
栄養塩と水を供給する栄養塩水供給手段を備えた請求項3または4記載の生物脱臭装置。
【請求項6】
微生物担体と独立気泡の多孔質材との混合比を半々とした請求項3記載の生物脱臭装置。
【請求項7】
独立気泡の多孔質材に寒天を担持した請求項3乃至6のいずれかに記載の生物脱臭装置。
【請求項8】
内筒と外筒を備えた回転体を備え、前記回転体の前記内筒と前記外筒の間を充填部とした請求項3乃至7のいずれかに記載の生物脱臭装置。
【請求項9】
回転体を定期的に回転、あるいは断続的に回転させる請求項8記載の生物脱臭装置。
【請求項10】
連続気泡の多孔質材と独立気泡の多孔質材をポリウレタンとした請求項3乃至9のいずれかに記載の生物脱臭装置。
【請求項11】
連続気泡の多孔質材を立方体とした請求項3乃至10のいずれかに記載の生物脱臭装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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