説明

性的刺激装置

性的刺激装置は、バイブレータユニットが内部に収容されるケーシング(2)と、装置をペニスに対して保持するための把持肢部(6,7)の形態を成す接続手段とを備える。接続手段が接続面(P)内でペニスの周囲を延び、ケーシング(2)の長手方向軸が接続面(P)に対して傾けられ、それにより、使用時、ケーシング(2)がペニスに沿って延び且つペニスから離れて延びる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は性的刺激装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、様々な性的刺激装置が知られている。例えば、いわゆる電気コンドームリングは、ペニス上にわたって取り付けるための弾性リングを備えており、該リングに対して電気振動装置が接続される。振動装置をONおよびOFFするためにスイッチが設けられる。
【0003】
特許文献1は、必要に応じて装置を破断できるようにするためのウィークポイントとして作用する一対のくびれを有する弾性ループを弾性リングが備える電気コンドームリングを開示している。弾性ループが破断されると、コンドームリングを再使用することができない。電気振動装置は、弾性ループに対して接線方向で接続され、クリトリスを刺激するための突起を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】英国特許第2414938号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ケーシングを備える性的刺激装置であって、該ケーシング内にバイブレータユニットが配置され、前記バイブレータユニットが、回転駆動可能な偏心質量が設けられる電気モータを備え、それにより、前記電気モータの動作が振動を引き起こし、ペニスを受け入れて前記装置をペニスに対して接続するために前記ケーシングに接続される弾性的に柔軟な把持手段を備え、該把持手段が不連続部を含む、性的刺激装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
不連続部を含むことにより、装置のユーザは、ペニスを引き抜く必要なく或いは把持手段を破壊することなく、性交中にペニスから装置を除去することができる。したがって、装置の再使用が妨げられない。また、引き抜く必要なく、装置を性交中に再びペニスに接続することができる。
【0007】
把持手段が好ましくは略等しい長さの第1および第2の肢部を備え、肢部の自由端間に不連続部が位置されることが好ましい。ケーシングから離れた各肢部の部分が肢部の基端領域よりも幅が広くなっていることが有益であり、それにより、ペニスに対する装置の確実で安定した接続が促進される。
【0008】
クリトリスを刺激するため、ケーシング上に1つ以上の隆起部が設けられてもよく、特に、隆起部は、ケーシングの外面上の共通領域から広がってもよい。
【0009】
好ましくは、バイブレータユニットは、電気モータおよび偏心質量が内部に位置されるハウジングと、電気モータに対して電力を供給するためにハウジング内に配置されるバッテリと、バッテリの極を電気モータの第1の電極に対して接続するための導電体と、バッテリの他の極を電気モータの第2の電極に対して接続するためのスイッチとを備え、前記スイッチは、電気モータをONに切り換えるために1つの方向に押圧可能で且つ電気モータをOFFに切り換えるために同じ方向に押圧可能な双安定作動手段を備える。
【0010】
これにより、ユーザは、装置をONするために作動手段を押すだけで済むとともに、再び押すだけで装置をOFFにできるため、スイッチを操作するのが特に簡単となる。装置の不測のON切り換えを回避するため、作動手段を装置上に位置させることができるのが有益である。同じ方向に押圧することによって作動手段がバイブレータユニットをONおよびOFFさせることにより、装置が誤ってONに切り換えられる場合に、誤って再びOFFに切り換えられる可能性が従来技術の装置よりも高くなり有益である。バイブレータユニットをケーシング内に配置することにより、バイブレータユニットが流体から保護され、それにより、バイブレータユニット内での短絡防止に役立ち、したがって、装置が衛生的にもなる。
【0011】
スイッチの作動手段は、使用時にペニスから離れて面するバイブレータユニットの側へと位置させることができるのが有益であり、それにより、使用中に作動手段が誤ってノックされる可能性が低くなる。これにより、使用中に装置の不注意なONまたはOFFの切り替えを予防することができる。
【0012】
本発明の第2の態様では、ケーシングを備える性的刺激装置であって、該ケーシング内にケーシングの長手方向軸に沿って延びるようにバイブレータユニットが配置され、バイブレータユニットが、回転駆動可能な偏心質量が設けられる電気モータを備え、それにより、電気モータの動作が振動を引き起こし、装置をペニスに接続するためにケーシングの一端に隣接してケーシングに接続される接続手段を備え、該接続手段が、接続面内でペニスの周囲に延びるように配置され、ケーシングの長手方向軸が接続面に対して傾けられ、それにより、使用時、ケーシングがペニスに沿って延び且つペニスから離れて延びる、性的刺激装置が提供される。
【0013】
ペニスに対してケーシングの方向が傾けられることにより、ケーシングがクリトリスと特に効果的に係合し、この係合が従来技術の装置よりも長期にわたり、有益である。これは、ケーシングが、従来技術の装置から予期され得る単純な押し突き動作ではなく、クリトリスのある程度の擦れ合いを与えるために、膣に対するペニスの動作範囲を超える傾向を有しているからである。
【0014】
ケーシングの長手方向軸は、ケーシングと接続手段との間の接続領域で接続手段に対して略垂直であることが好ましい。このようにすれば、ケーシングが使用時にクリトリスの方を向く。
【0015】
偏心質量を接続手段から離れたケーシングの端部に位置させることができ、それにより、振動がケーシングのその端部で更に著しくなることが有益である。
【0016】
本発明のいずれの態様においても、性的刺激装置は、複雑な操作手続きを必要とする複数の別個の部品を使用することなく、内蔵型装置を成すことができる。
【0017】
ここで、添付図面を参照して、本発明の実施形態を一例として詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る性的刺激装置の背面図である。
【図2】図1の装置の線A−Aに沿う断面図である。
【図3】図1の装置の後側斜視図である。
【図4】図1の装置の側方斜視図である。
【図5】図1に示される装置で使用されるバイブレータユニットの分解図である。
【図6】スイッチがOFFされた状態のバイブレータユニットの内部部品を示している。
【図7】スイッチがONされた状態のバイブレータユニットの内部部品を示している。
【図8】バイブレータユニットの簡略化された概略回路図を示している。
【図9】バイブレータユニットで使用されるスイッチを斜視図で示している。
【図10】本発明に係る装置の好ましい実施形態を斜視図で示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1〜図4に示される性的刺激装置1は、弾性スリーブを形成する柔軟なゴム材料から形成されるケーシング2を備えている。ケーシング2内にはバイブレータユニットが位置されている。使用時にペニスに面するケーシングの側と正反対のケーシングの上側には、ON/OFFプッシュボタン3がある。ボタン3は、菱形形状を成すとともに、弾性的に圧縮できるシール要素を備えており、該シール要素は、水を通さないようにするため、随意的にケーシング2内のバイブレータユニットに対してシールされてもよい。あるいは、シールが耐水性であってもよい。ケーシング2は穴を形成しており、この穴を通じてボタン3が突出するが、必ずしも穴を最後まで貫通するとは限らない。このように、ケーシングは、バイブレータユニットのボタン3を除いて、バイブレータユニットの全てを覆う。製造時、バイブレータユニットは穴を通じてケーシング内に挿入される。別の方法として、ケーシング2およびボタン3を一体にすることができ、それにより、防水シールが保証される。これにより、例えばバイブレータユニットの周囲にケーシングを成形するなど、ケーシング2内にバイブレータユニットを配置する異なる方法が必要となる。
【0020】
接続手段5が、ケーシング2に接続されるとともに、第1および第2の肢部6,7の形態を成す弾性的に柔軟な把持手段5を成す。把持手段の材料の途切れとして形成される不連続部4は、把持手段5を、互いに対称な第1および第2の肢部6,7へと分ける。不連続部4は、ケーシングから離れた肢部6,7の自由端同士の間に位置している。この構造によれば、装置は、それを上方へ引き上げることによってペニスから非常に急速に且つ容易に取り除くことができる。しかしながら、把持手段の側部の方へ不連続部を位置させ、それにより、装置を横方向に引き離すこともできる。図示のように、肢部6,7は、ケーシングに対して対称であり、すなわち、線A−A周りに対称である。肢部6,7の端部は、それらの間に小さな隙間を有しているが、もう1つの方法として、互いに接触していてもよい。一対の肢部6,7は、接続面P内にペニスを受け入れるように構成される。把持肢部は、ペニスを受け入れないときに、それらの弾性によって、それらの不使用位置へと確実に戻る。
【0021】
肢部6,7はケーシングから離れた自由端部8を含んでおり、これらの自由端部8は肢部の基端領域9よりも幅が広い。各肢部6,7の内周面は略平坦または略円筒状であり、それにより、ペニスの周囲に部分的なシースが形成される。肢部6,7は、ペニスの長さに沿ってある程度まで延びることにより、ペニスに対して装置を安定に且つ確実に接続する。肢部6,7は接続面Pに対して曲げられており、それにより、肢部6,7の先端部8がペニスに沿ってある程度まで前方を向き、これによっても、装置が安定する。
【0022】
バイブレータユニット40はケーシング2内に配置される。ケーシング2は、一般に、把持肢部6,7がケーシング2と出会う領域を除き、長球として形成される。隆起部11がケーシング2から突出し、これらの隆起部11は一連の渦巻き状に配置されており、各隆起部11は一巡して元に戻り、隆起部11の多くがボタン3から広がっている。隆起部11のレイアウトは、美的に訴えかけており、クリトリスを刺激するのに役立つ。
【0023】
ケーシングは、図2および図4に破線によって表わされる長手方向軸Cを有しており、この長手方向軸Cは、ケーシング2と肢部6,7との間の接続領域10で肢部6,7に対して略垂直である。図1を参照すると、ケーシングは、接続領域10で線B−Bに対して垂直に見える。更に、ケーシングの長手方向軸Cは接続面Pに対して傾けられている。したがって、ケーシング2は、装置がペニス上に正しく配置されると、クリトリスと位置が合って、クリトリスと効果的に係合する。
【0024】
図4に示される破線Dは、使用時におけるペニスの装置に対する方向、すなわち、接続面Pに対して略垂直な方向を表わす。接続面がケーシング2の長手方向軸Cに対して傾けられる肢部6,7によって規定されると、使用時、ケーシングの長手方向軸は、前方および上方を向き、すなわち、ペニスに沿い且つペニスから離れる。接続面に対するケーシングの長手方向軸Cの傾き角度は20°〜45°の範囲をとることができる。
【0025】
図5に分解された形態で示されるバイブレータユニット40は、第1および第2の略半円筒状のハーフシェル41,42から組み立てられるハウジングを備える。ハーフシェル41,42の少なくとも一方は、ハウジングの内容物を所定位置に保持する役目を果たす内部リブ53を含む。ハーフシェル41,42はその端部にそれぞれのネジ部51,52を含み、これらのネジ部は、ハーフシェル41,42が接合されるときにネジ部51,52がネジ付き管状コネクタを形成するように配置され、該コネクタは、これに対してエンドキャップ、例えばネジ蓋45を取り付けることができるとともに、シェル41,42を互いに保持する役目を果たしてもよい。これに代えて或いはこれに加えて、ハウジングのハーフシェル41,42が互いにスナップ嵌合してもよい。第1のハーフシェル41上には操作ボタン3が位置される。
【0026】
ハウジング41,42内に収容される部品は、電気モータ43、スイッチ54、および、1つ以上のバッテリ44(本実施形態では、2つのバッテリ)、並びに、様々な電気接点である。電気モータは、その出力駆動シャフトに偏心質量55が接続されており、それにより、電気モータの動作が振動を引き起こす。細長い金属ストリップを成す導電体50は、電気モータの第1の電極、すなわち、モータ43の金属ハウジングの側面を成す第1の電極を、バッテリの金属ケーシングの側面によって形成されるバッテリ44の極に対して接続する。電気モータとバッテリとの間に形成されるキャビティ内には、電気モータ43をONおよびOFFに切り換えるためのスイッチ54が位置されている。スイッチ54は、該スイッチを操作して電気モータ43をONするためにユーザにより押し下げられるプッシュボタン47を成す双安定作動手段47を含む。電気モータ43をOFFに切り換えるため、ユーザはプッシュボタン47を再び押し下げる。無論、実際には、ユーザは、プッシュボタン47に直接に隣接して位置されるバイブレータユニットハウジング上の弾性ゴムボタン3を押し下げる。スイッチ54の両側には、第1および第2の金属接点プレートを成す第1および第2の接点手段48,49が設けられている。第1の金属プレート48は、電気モータの長手方向端面上に位置される電気モータの極54とスイッチの第1の端子61との間の電気的な接続を確立し(図5参照)、一方、第2の金属プレート49は、バッテリ44の端面によって形成されるバッテリ44の極とスイッチ54の第2の端子62との間の電気的な接続を確立する。金属プレート48,49の主な目的は、規格部品であるスイッチ54を自分の意のままに特定の用途に適合させることである。金属プレート48,49は、良好な電気的接続を行なうため、それらが接触する部品に対して弾性的に押し付けられる接触部を含んでいてもよい。2つのハウジングシェル41,42によって形成されるネジ付き管状コネクタの周囲にはOリング46が配置され、このOリングはハウジングとネジ蓋45との間の接続をシールする役目を果たす。蓋45と反対側の端部に隣接するハウジングの周囲には環状溝が延びており、この環状溝は、外側ケーシング内のバイブレータユニットの配置を助けるためにケーシングの内側に成形されるリブを受けてもよい。
【0027】
図6および図7には、バイブレータユニットの内部構造部品が互いに組み立てられた状態で示されている。この場合、スイッチ54は、図6では“OFF”状態にあり、図7では“ON”状態にある。スイッチ54の作動ボタン47は、2つの接触端子61,62間の隙間を埋める図7に示される位置へと移動できる導電スイッチプレート66に対してスプリング65によって接続され、それにより、電気モータをONに切り換えるための回路が完成される。スイッチの内側には、作動ボタン47を双安定にするためのラッチ手段があり、それにより、スイッチは、スイッチ接点プレート66が図6の“OFF”位置に戻るように作動ボタンが再び押し下げられるまでON状態のままとなる。導電体50は、電気モータ43の側面と接触するための第1の湾曲部と、バッテリ44の側面と接触するための第2の湾曲部64とを有する。
【0028】
図8は、スイッチ54と、バッテリ44と、電気モータ43との間の電気的接続を概略的に示す簡単な回路図である。本実施形態では、2つのバッテリ44が直列に接続されているが、低出力の振動を引き起こすために、バッテリを互いに並列に接続することもできる。これに関し、ユーザが例えばプッシュボタン3を押圧することによってバッテリの直列接続または並列接続の間を選択できるようにバイブレータユニットの内部部品を配置することができる。
【0029】
図9は、第1および第2の接点プレート48,49(図5に示される形態と僅かに異なる形態を成す)と、電気端子61,62と、作動手段47とを含むスイッチ54の詳細を示している。スイッチのハウジングはプラスチック材料から形成され、一方、接点プレートおよび端子は金属製である。
【0030】
図10は、把持力を与えるために把持手段7と係合される例えばブラケットの形態を成す弾性要素30を含む、図1〜図4に示される性的刺激装置1の好ましい形態を示している。弾性要素30は、ペニス上に配置されるときに増大された把持力を与えることによって装置の安定性を高め、それにより、使用中に装置がペニスの周囲で回転し或いは滑り落ちる可能性を減らす。また、増大された把持力は、血液がペニス内に保持されるようにすることによって、ペニスの勃起状態の維持に役立ってもよい。好ましい実施形態では、弾性要素30が装置内に位置され、また、特に、装置1のケーシング2及び/又は把持手段7を弾性要素30の周囲に成形することができる。これは、装置1内における弾性要素30の頑丈な一体化を確保するとともに、簡単且つ便利なプロセスを用いて装置を製造できるようにする。弾性要素は、弾性要素の他の部分よりも厚い断面を有する部分31を有しており、これは、把持手段に対して付加的な弾力を付与することができる。図10は単一の弾性要素30を示しているが、複数の弾性要素を有することもできる。例えば、各把持肢部に個々の弾性要素を設けることができる。
【0031】
弾性要素は、約2000〜2500MPaの範囲の曲げ弾性率を有する材料を備える。この範囲の値は、ユーザを不快にするような強さとなることなく使用時に装置を所定位置に保持するのに十分な最適な強度の把持力を与えると考えられる。ポリカーボネートは、弾性要素30を形成するために使用できる材料の一例であり、特に、未充填ポリカーボネート(unfilled polycarbonate)が使用されてもよい。具体的には、2410MPaの曲げ弾性率を有するCalibre(RTM)301V−10ポリカーボネート樹脂が使用される。
【0032】
装置1のケーシング2および把持手段7を製造するために使用される材料に関し、約15〜35の範囲のショアA硬さを有する材料が好ましい。使用されてもよい1つのタイプの材料は、水素化スチレンイソプレン/ブタジエンブロック共重合体である。この範囲付近の値の硬度を有する任意の他の熱可塑性ゴムまたはエラストマーは、それが射出成形に適している限り、ふさわしい。特定の好ましい材料は、25のショアA硬さを有するSepton(RTM)4033である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングであって、該ケーシング内で該ケーシングの長手方向軸に沿って延び、回転駆動可能な偏心質量が設けられる電気モータを含んで該電気モータの動作が振動を引き起こすバイブレータユニットが配置されたケーシングと、
ペニスに接続するために前記ケーシングの端部に隣接してケーシングに接続される接続手段と、を備え、
前記接続手段は、接続面内でペニスの周囲に延びるように配置され、
前記ケーシングの長手方向軸が前記接続面に対して傾けられ、
前記ケーシングが、使用時に、ペニスに沿って延び、且つ、ペニスから離れて延びる、性的刺激装置。
【請求項2】
前記ケーシングの長手方向軸は、使用時、前記接続面に対して20°〜45°の範囲の角度で配置される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ケーシングの長手方向軸は、前記ケーシングと前記接続手段との間の接続領域で前記接続手段の隣接部に対して略垂直である請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記偏心質量は、前記接続手段から離れた前記ケーシングの端部に位置される請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記ケーシングが概して長球として形成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記ケーシングの外面には、クリトリスを刺激するための盛り上がった突出部が設けられる請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記突出部が隆起部を含む請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記ケーシングの外面上に複数の隆起部が設けられる請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記隆起部の少なくとも一部が前記ケーシングの外面上の共通領域から広がる請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記接続手段が把持手段を成す請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
把持力を与えるために前記把持手段と係合される少なくとも1つの弾性要素を更に備える請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記弾性要素が前記把持手段内及び/又は前記ケーシング内に位置される請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記把持手段及び/又は前記ケーシングが前記弾性要素の周囲に成形される請求項11または12に記載の装置。
【請求項14】
前記弾性要素は、約2000〜2500MPaの範囲の曲げ弾性率を有する材料を備える請求項11〜13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記弾性要素がポリカーボネートを備える請求項11〜14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記ケーシング及び/又は前記接続手段は、約15〜35の範囲のショアA硬さを有する材料を備える請求項1〜15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記ケーシング及び/又は前記接続手段が水素化スチレンイソプレン/ブタジエンブロック共重合体を備える請求項1〜16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記バイブレータユニットは、
電気モータおよび偏心質量が内部に位置されるハウジングと、
前記電気モータに対して電力を供給するために前記ハウジング内に配置されるバッテリと、
前記バッテリの極を前記電気モータの第1の電極に対して接続するための導電体と、
前記バッテリの他の極を前記電気モータの第2の電極に対して接続するためのスイッチと、を備え、
前記スイッチは、前記電気モータをONに切り換えるために1つの方向に押圧可能で且つ前記電気モータをOFFに切り換えるために同じ方向に押圧可能な双安定作動手段を含む請求項1〜17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記スイッチは、前記電気モータと前記バッテリとの間に形成されるキャビティ内に位置される請求項18に記載の装置。
【請求項20】
第1の接点手段が前記スイッチを前記バッテリの他の極に対して接続する請求項18または19に記載の装置。
【請求項21】
前記第1の接点手段が金属プレートを成す請求項20に記載の装置。
【請求項22】
第2の接点手段が前記スイッチを前記電気モータの第2の電極に対して接続する請求項18〜21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記第2の接点手段が金属プレートを成す請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記スイッチの前記作動手段は、使用時にペニスから離れて面するバイブレータユニットの側へと位置される請求項18〜23のいずれか一項に記載の装置。
【請求項25】
前記ケーシングが弾性スリーブを備え、該弾性スリーブ内へ前記バイブレータユニットが挿入される請求項18〜24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記ケーシングの端部が閉じられ、それにより、前記ケーシングが前記バイブレータユニットの端部を取り囲む請求項18〜25のいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記ケーシングは、前記バイブレータユニットの操作ボタンを除き、前記バイブレータユニットの全体を取り囲む請求項18〜26のいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記ケーシングは、前記作動手段に隣接して位置される穴を形成する請求項18〜27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記バイブレータユニットが事前に組み立てられた部品として前記ケーシング内に挿入される請求項1〜28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記バイブレータユニットが前記穴を通じて前記ケーシング内に挿入される請求項28に記載の装置。
【請求項31】
前記バイブレータユニットのハウジングが一対の略半円筒状のハーフシェルを備える請求項18〜30のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記ハウジングがエンドキャップを備える請求項18〜31のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
前記ハウジングは、前記作動手段上に載置する弾性的に押し下げ可能なシール要素を備える請求項18〜32のいずれか一項に記載の装置。
【請求項34】
前記シール要素がゴム材料を備える請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記バッテリの極を前記電気モータの第1の電極に対して接続する前記導電体が前記ハウジングの内面に沿って延び、前記バッテリおよび前記電気モータが前記ケーシングの両端に隣接して位置される請求項18〜34のいずれか一項に記載の装置。
【請求項36】
前記作動手段は、前記スイッチを操作するために前記バイブレータユニットの長手方向軸に対して垂直な方向に押圧されるようになっている請求項18〜35のいずれか一項に記載の装置。
【請求項37】
複数のバッテリがハウジング内に配置され、これらのバッテリが互いに対して直列に或いは並列に接続される請求項18〜36のいずれか一項に記載の装置。
【請求項38】
ケーシングを備える性的刺激装置であって、該ケーシング内にはバイブレータユニットが配置され、前記バイブレータユニットは、回転駆動可能な偏心質量が設けられる電気モータを備え、それにより、前記電気モータの動作が振動を引き起こし、ペニスを受け入れて前記装置をペニスに対して接続するために前記ケーシングに接続される弾性的に柔軟な把持手段を備え、該把持手段が不連続部を含む、性的刺激装置。
【請求項39】
前記把持手段が第1および第2の肢部を備え、前記不連続部が前記肢部の自由端間に位置される請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記不連続部が前記ケーシングから離れた前記肢部の端部間に位置される請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記肢部が前記ケーシングに対して対称に配置される請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記ケーシングから離れた各肢部の部分が肢部の基端領域よりも幅が広くなっている請求項39〜41のいずれか一項に記載の装置。
【請求項43】
前記把持手段の内周面が略円筒状であり、それにより、部分的なシースが形成される請求項38〜42のいずれか一項に記載の装置。
【請求項44】
前記把持手段および前記ケーシングが一体に形成される請求項38〜42のいずれか一項に記載の装置。
【請求項45】
前記ケーシングは、前記ケーシングと前記接続手段との間の接続領域で前記把持手段に対して略垂直な長手方向軸を有する請求項38〜44のいずれか一項に記載の装置。
【請求項46】
前記把持手段は、使用時に前記ケーシングの長手方向軸がペニスに沿って向けられ且つペニスから離れて向けられるように前記ケーシングの長手方向軸に対して方向付けられる請求項45に記載の装置。
【請求項47】
把持力を与えるために前記把持手段と係合される少なくとも1つの弾性要素を更に備える請求項38〜46のいずれか一項に記載の装置。
【請求項48】
前記弾性要素が前記把持手段内及び/又は前記ケーシング内に位置される請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記把持手段及び/又は前記ケーシングが前記弾性要素の周囲に成形される請求項47または48に記載の装置。
【請求項50】
前記弾性要素は、約2000〜2500MPaの範囲の曲げ弾性率を有する材料を備える請求項47〜49のいずれか一項に記載の装置。
【請求項51】
前記弾性要素がポリカーボネートを備える請求項47〜50のいずれか一項に記載の装置。
【請求項52】
前記ケーシング及び/又は前記把持手段は、約15〜35の範囲のショアA硬さを有する材料を備える請求項38〜51のいずれか一項に記載の装置。
【請求項53】
前記ケーシング及び/又は前記接続手段が水素化スチレンイソプレン/ブタジエンブロック共重合体を備える請求項38〜52のいずれか一項に記載の装置。
【請求項54】
添付図面を参照して本明細書中でほぼ説明された性的刺激装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−542274(P2009−542274A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−517430(P2009−517430)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際出願番号】PCT/GB2007/002509
【国際公開番号】WO2008/003969
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(502058482)エルアールシー・プロダクツ・リミテッド (11)
【Fターム(参考)】