説明

患者に用いられる医学的カニューレ組み立て品

第1のカニューレ組み立て品は、患者(14)の顔の一方の側に沿って延伸し、少なくとも部分的にそれを覆い、かつ、患者の顔のもう一方の側を完全に露出したままにしておく、患者に取り付け可能なカニューレ(12)を含む。第2のカニューレ組み立て品は再使用可能なユニット並びに使い捨て可能な、及び交換式のループ形のマウスピースを含む。前記再使用可能なユニットは、流入口及び流出口を有する吸引ポンプ、前記吸引ポンプに動作可能に接続される電源、前記流出口に流体連結する二酸化炭素センサー(32)、並びに二酸化炭素濃度を計算するために少なくとも二酸化炭素センサーを利用するように適合されたマイクロプロセッサを含む。前記マウスピースは第1及び第2の端を有し、前記第1の端は直接再使用可能なユニットに取り付けられ、並びに前記第2の端iは患者の口の中に位置決め可能である。前記マウスピースは前記ポンプの流入口と流体連結する少なくとも1つの呼吸ガスサンプリングポートを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的には医学的技術に関し、より具体的には、患者に用いる医学的カニューレ組み立て品に関する。
【背景技術】
【0002】
患者に用いる医学的カニューレ組み立て品を有する周知の医学的システムは、部分的に患者の鼻、口及び顔の両側を覆うカニューレを含む。このカニューレは、部分的に鼻と口を覆う突出したポートを有するカニューレ本体、及びこのカニューレ本体の両側から延伸して顔の両側を部分的に覆う管を含む。左側支持翼はカニューレ本体の左側から延伸し、顔の左側を部分的に覆い、及び顔の左側に着脱自在に取り付けられる粘着性パッドを持つ、左翼先端部分を有する。右側支持翼はカニューレ本体の右側から延伸し、顔の右側を部分的に覆い、及び顔の右側に着脱自在に取り付けられる粘着性パッドを持つ右翼先端部分を有する。
【0003】
管及びポートのいくつかは、鼻からの呼吸ガスをカニューレ組み立て品のカートを基部に持つユニットへ運搬するように構成されている。このカートを基部に持つユニットは、吸引ポンプ、CO2センサー、圧力センサー、及びマイクロプロセッサを含むカプノメーターを有する。この吸引ポンプは鼻の呼吸ガスをCO2センサー及び圧力センサーにもたらし、これらにより患者が息を吐き出す間の呼気終末の二酸化炭素濃度がマイクロプロセッサにより計算される。並列の又は連続した配列が口からの呼吸ガスのために備えられる。このカートを基部に持つユニットは酸素富化空気(時には単に「酸素」と呼ばれる)の供給のために取り付けられ、かつ、管及びポートのいくつかは、酸素富化空気を患者の鼻及び口に運搬するために構成されている。マイクロプロセッサは更に患者の呼吸速度も測定する。マイクロプロセッサは、呼気終末の二酸化炭素及び患者の呼吸速度を表示するモニターに、ケーブル接続されている。マイクロプロセッサは、呼気終末の二酸化炭素濃度の計算における正確性を改善するために、患者の呼気の間は酸素富化空気の流れを遮断する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
科学者たち及び技術者たちは、患者に用いる医学的カニューレ組み立て品を有する改善された医学的システムを未だに探求し続けている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第一の実施形態は、患者の顔の一方の側部に沿って延伸し、少なくとも部分的にそれを覆い、かつ、患者の顔のもう一方の側部を完全に露出させたままにするための、患者に取り付け可能なカニューレを含む、カニューレ組み立て品のためのものである。
【0006】
本発明の第2の実施形態は、再使用可能なユニット並びに使い捨て可能な、及び交換式のループ形のマウスピースを含むカニューレ組み立て品のためのものである。再使用可能なユニットは、流入口及び流出口を有する吸引ポンプ、この吸引ポンプに動作可能に接続される電源、流出口に流体連結する二酸化炭素センサー、並びに二酸化炭素濃度を計算するために少なくともこの二酸化炭素センサーを利用するように適合されたマイクロプロセッサを含む。マウスピースは第1及び第2の端を有し、第1の端は再使用可能なユニットに直接取り付けられ、及び第2の端は患者の口の中に位置づけされ得る。マウスピースは、吸引ポンプの流入口と流体連結する呼吸ガスサンプリングポートを少なくとも1つ含む。
【0007】
本発明の実施形態によりいくつかの利益及び有利性が得られる。一つの実施例では、患者の顔の一方の側部を完全に露出させたままにするカニューレ組み立て品を用いることにより、患者にカニューレシステムを提供しながら患者の顔の別の一方の側部に医学的操作を遂行することが可能になる。同じ実施例では、このカニューレシステムですでに覆われている患者の顔の一方の側部が医学的治療を必要とする場合には、このカニューレシステムを患者の顔のもう一方の側部に移動することができる。第2の実施形態の一つの実施例では、二酸化炭素濃度を計算し、直接患者の口に位置決めされたマウスピースに接続されている再使用可能なユニットを有するカニューレシステムにおいて、患者と二酸化炭素センサーの間の呼吸サンプリングのガス経路を短縮することにより、従来技術での患者と二酸化炭素センサーの間の長い接続管類に伴うものと比較して、より速い反応時間及びより小さなポンプ寸法がもたらされる。第2の実施形態の同一又は異なる実施例において、より短い経路では、患者と二酸化炭素センサーの間で呼吸サンプリングガスの混合がより少なくなるために、より良好な信号対ノイズ比をもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明のカニューレ組み立て品の第1の実施形態の構成図。
【図2】本発明のカニューレ組み立て品の第2の実施形態の外部の概略図。
【図3】図2のカニューレ組み立て品の内部の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態の発現を詳細に説明する前に、添付された図面に示される構築、部品の配列、指示、工程及び記載の詳細により、それぞれがその応用又は使用において制限されるものではないことに注意されたい。説明に役立つ本発明の実施形態は、他の実施形態、変法、及び修正法において実行されるか、又はそれらに組み込まれることができ、並びにさまざまな方式で実践されるか、若しくは遂行されることができる。更に、他に指示がない限り、本願において用いられる専門用語は、読者の便宜のために、本発明の実施形態の説明に役立つ表現を記載する目的で選ばれており、説明を制限する目的では用いられていない。
【0010】
任意の1つ以上の以下に記載される医学的システム、実施などの発現は、任意の1つ以上の以下に記載される医学的システム、実施などの発現と組み合わせ得ることを理解されたい。
【0011】
本発明の第一の実施形態が図1に示されるが、この実施形態は患者14の顔の一方の側部に沿って延伸し、少なくともそれを部分的に覆い患者の顔のもう一方の側部を完全に露出させたままにするための、患者14に取り付け可能なカニューレ12を含む、カニューレ組み立て品10のためのものである。一つの実施例では、カニューレ12は完全にではなく部分的に患者14の顔の一方の側部を覆う。
【0012】
図1の実施形態の一つの配列では、カニューレ12は管16、18、20及び22並びに粘着性パッド24を含む。管16、18、20及び22は遠位ポート26を有する。粘着性パッド24は、管20及び22を患者14の顔のもう一方の側に、遠位ポート26が、鼻28及び口30のうち少なくとも1つに隣接して位置決めされた状態で、(直接的又は間接的に)取り付けるように適合されている。一つの変法では、カニューレ組み立て品10はカプノメーター32(患者の吐き出した空気の二酸化炭素濃度を測定する)を更に含み、管22はカプノメーター32に動作可能なように接続可能な近位ポート34を有する。一つの改良法では、カニューレ組み立て品10は酸素富化空気36の源を更に含み、管20は酸素富化空気36の源に動作可能に接続可能な近位ポート34を有する。酸素富化空気が時に単に酸素と呼ばれることに注意されたい。一つの実施例では、粘着性パッド24はカニューレ12の患者14への取り付けのみを提供する。
【0013】
同一又は異なる配列において、カニューレ12は管16、18、20及び22並びに耳ストラップ38を含む。管16、18、20及び22は、遠位ポート26を有する。耳ストラップ38は、管16及び18を、患者14の耳に、遠位ポート26が患者14の鼻28及び口30のうち少なくとも1つに隣接して位置決めされた状態で、(直接的又は間接的に)取り付けるように適合されている。一つの変法では、カニューレ組み立て品10はカプノメーター32を更に含み、管16はカプノメーター32に動作可能に接続可能な近位ポート34を有する。一つの改良法では、カニューレ組み立て品10は酸素富化空気36の源を更に含み、管18は酸素富化空気36の源に動作可能に接続可能な近位ポート34を有する。一つの実施例では、耳ストラップ38はカニューレ12の患者14への取り付けのみを提供する。他の配列は分離された経鼻又は経口カプノメーターを有する者、鼻からのCO2(二酸化炭素)のみを測定する者、口からのCO2のみを測定する者、鼻からのO2(酸素)のみを供給する者、口からのO2のみを供給する者、CO2測定なしにO2を供給する者、CO2測定を行うがO2を供給しない者などの熟練した技術者に任される。
【0014】
図1の実施形態の一つの実施において、カニューレ12は、カニューレ12が患者14に取り付けられたときに、遠位ポート26を患者14の鼻28に隣接して位置決めされた状態で有する、管16及び18を含む。同一又は異なる実施において、カニューレ12は、カニューレ12が患者14に取り付けられたときに、遠位ポート26を患者14の口30に隣接して位置決めされた状態で有する、管20及び22を含む。他の実施は熟練した技術者に任される。
【0015】
図1の実施形態の一つの構造においては、カニューレ組み立て品101つ以上の粘着性パッドを含み耳ストラップを含まない。一つの変法では、粘着性パッドは、数に及び/又は設計において、カニューレ12が着脱自在に患者12の顔のどちらかの側に取り付けられることを可能にするように適合されている。一つの実施例では、粘着性パッド又は複数の粘着性パッドは少なくとも一つの管と患者の顔の一方の側との間に配置される。一つの説明においては、粘着性パッド又は複数の粘着性パッドは全ての管に取り付けられる。
【0016】
他の構造においては、カニューレ組み立て品10は耳ストラップを含むが、粘着性パッドを含まない。一つの変法では、耳ストラップは設計においてカニューレ12が着脱自在に患者12のどちらかの耳に取り付けられることが可能なように適合されている。どちらかの又は異なる構造においては、カニューレ組み立て品10は、患者14の顔の一方の側に隣接して管16及び18を管20及び22に相互連結するための少なくとも一つの可撓性ストラップ40を含む。一つの変法では、カニューレ組み立て品10は、管の取り扱いを容易にするために、少なくとも一つの可撓性ストラップ40の近位で管16及び18を管20及び22に相互連結するための少なくとも一つのタイ42を含む。一つの改良法では、管16及び18は実質的にその全長にわたって隣り合って互いに接合され、及び管20及び22は実質的にその全長にわたって互いに接合される。
【0017】
本発明の第2の実施形態は図2〜3に示され、及びこの実施形態は再使用可能なユニット52並びに使い捨て可能な、及び交換式のループ形のマウスピース54を含むカニューレ組み立て品50のためのものである。再使用可能なユニット52は、流入口58及び流出口60を有する吸引ポンプ56、ポンプ56に動作可能に接続された電源、流出口60と流体連結する二酸化炭素センサー64、及び少なくとも二酸化炭素センサー64が二酸化炭素濃度を計算するように働かせるように適合されたマイクロプロセッサ66を含む。前文に記載された再使用可能なユニット52が基本的カプノメーターを画成することに注意されたい。マウスピース54は第1及び第2の端68及び70を有し、第1の端68は再使用可能なユニット52に直接取り付けられ、及び第2の端70は患者74の口72の中に位置決め可能である。マウスピース54は、吸引ポンプ56の流入口58に流体連結する少なくとも1つの呼吸ガスサンプリングポート76及び78を含む。
【0018】
一つの実施例では、第2の端70が患者74の口72の中に位置づけされたときに、マウスピース54は取り付けられた再使用可能なユニット52と共に背臥位の上向きの患者74の口から垂れ下がる。同一又は異なる実施例において、第2の端70が患者74の口72の中に位置づけされたときに、マウスピース54は取り付けられた再使用可能なユニット52と共に立位の前向きの患者74の口から垂れ下がる。
【0019】
図2〜3の実施形態の一つの利用可能性において、前記少なくとも一つの呼吸ガスサンプリングポート76及び78は、マウスピース54の第2の端70が患者74の口72の中に位置づけされるときに患者74の口72の中に位置決めされる呼吸ガスサンプリングポート76を含む。同一又は異なる利用可能性において、前記少なくとも一つの呼吸ガスサンプリングポート76及び78は、マウスピース54の第2の端70が患者74の口72の中に位置づけされるときに患者74の口72の外側、かつ鼻孔80に隣接して位置決めされる呼吸ガスサンプリングポート78を含む。
【0020】
図2〜3の実施形態の一つの利用において、再使用可能なユニット52は計算された二酸化炭素濃度を示すように適合されたディスプレー82を含む。同一又は異なる利用において、再使用可能なユニット52は、計算された二酸化炭素濃度を伝達する遠隔測定装置84をd含む。同一又は異なる利用において、再使用可能なユニット52は、電源62を充電するように適合された充電器86を含む。一つの変法では、この電源はバッテリーであり、及びこの充電器はバッテリー充電器である。
【0021】
図2〜3の実施形態の一配列において、マウスピース54は実質的にほぼ逆U字形を有する。同一又は異なる配列において、マウスピース54は関節運動可能である。関節運動可能なマウスピースは、マウスピース内に鼻孔ポート(例えば、呼吸ガスサンプリングポート78)が存在するとき、患者の鼻孔に関してより良好に配置され得るように、ユーザーがループ形のマウスピースのループの形状を特定の患者の口−鼻孔の形状により良く一致させることを可能にする。
【0022】
図2〜3の実施形態の一適用において、再使用可能なユニット52は、流出口60と流体連結する圧力センサー88を含み、この場合マイクロプロセッサ66が、患者74が息を吸入しているか吐き出しているかを決定し、また、患者74の呼吸速度を決定するために、少なくとも圧力センサー88を利用するように適合され、計算された二酸化炭素濃度は呼気終末の二酸化炭素濃度である。図2〜3の実施形態の一拡張において、再使用可能なユニット52は酸素富化空気(時により単に「酸素」と呼ばれる)を受容するように適合された流入ポート90を含み、及びマウスピース54はポート90と流体連結する少なくとも一つの呼吸ガス供給ポート92及び94を含む。図2の標識されていない矢印はマウスピース54及び再使用可能なユニット52内のガスの流路を表し、並びに再使用可能なユニット52内の構成要素の間の標識されていない線はかかる構成要素の間の相互連結を表すことに注意されたい。
【0023】
図2〜3の実施形態の一構造において、マウスピース54水トラップ96を含む。同一又は異なる構造において、マウスピース54疎水性濾過材98を含む。
【0024】
図3に示されるものと異なる存在又は配列は、分離した経鼻又は経口カプノメーターを有する者、鼻からのCO2(二酸化炭素)のみを測定する者、口からのCO2のみを測定する者、鼻からのO2(酸素)のみを供給する者、口からのO2のみを供給する者、CO2測定を行うがO2を供給しない者などの熟練した技術者に任される。
【0025】
本発明の一つ以上の実施形態からいくつかの利益と有利性が得られる。一つの実施例では、患者の顔の一方の側部を完全に露出させたままにするカニューレ組み立て品を用いることにより、患者にカニューレシステムを提供しながら患者の顔の別の一方の側部に医学的操作を遂行することが可能になる。同じ実施例では、このカニューレシステムですでに覆われている患者の顔の一方の側部が医学的治療を必要とする場合には、このカニューレシステムを患者の顔のもう一方の側部に移動することができる。第二の実施形態の一つの実施例では、二酸化炭素濃度を計算し、直接患者の口に位置決めされたマウスピースに接続されている再使用可能なユニットを有するカニューレシステムにおいて、患者と二酸化炭素センサーの間の呼吸サンプリングのガス経路を短縮することにより、従来技術での患者と二酸化炭素センサーの間の長い接続管類に伴うものと比較して、より速い反応時間及びより小さなポンプ寸法がもたらされる。第二の実施形態の同一又は異なる実施例において、より短い経路では、患者と二酸化炭素センサーの間で呼吸サンプリングガスの混合がより少なくなるために、より良好な信号対ノイズ比をもたらされる。
【0026】
いくつかの本発明の方法、実施形態、及び利用可能性、応用などにより本発明が説明されてきたが、かかる詳細により添付されている特許請求の範囲と趣旨を制限することは出願人の意図ではない。本発明の範囲を逸脱することなく、当業者が多数の他の変更、変化、及び置換を想起することが可能であろう。上記の記載は例として提供され、添付された特許請求の範囲と趣旨を逸脱せずに当業者が他の修正を想起することが可能であることを理解されたい。
【0027】
〔実施の態様〕
(1) 患者の顔の一方の側に沿って延伸し、少なくとも部分的にそれを覆い、かつ、前記患者の顔のもう一方の側を完全に露出したままにしておく、前記患者に取り付け可能なカニューレを含む、カニューレ組み立て品。
(2) 前記カニューレが管及び粘着性パッドを含み、前記管は遠位ポートを有し、前記粘着性パッドは、前記遠位ポートが前記患者の鼻及び口のうち少なくとも1つに隣接して位置決めされた状態で、前記管を前記顔の前記一方の側に取り付けるように適合されている、実施態様1に記載のカニューレ組み立て品。
(3) カプノメーターを更に含み、前記管が前記カプノメーターに動作可能に接続可能な近位ポートを有する、実施態様2に記載のカニューレ組み立て品。
(4) 酸素富化空気の源を更に含み、前記管が前記酸素富化空気の源に動作可能に接続可能な近位ポートを有する、実施態様2に記載のカニューレ組み立て品。
(5) 前記カニューレが管及び耳ストラップを含み、前記管が遠位ポートを有し、前記耳ストラップは、前記遠位ポートが前記患者の鼻及び口のうち少なくとも1つに隣接して位置決めされた状態で、前記管を前記患者の耳に取り付けるように適合されている、実施態様1に記載のカニューレ組み立て品。
(6) カプノメーターを更に含み、前記管が前記カプノメーターに動作可能に接続可能な近位ポートを有する、実施態様5に記載のカニューレ組み立て品。
(7) 酸素富化空気の源を更に含み、前記管が前記酸素富化空気の源に動作可能に接続可能な近位ポートを有する、実施態様5に記載のカニューレ組み立て品。
(8) 前記カニューレが前記患者に取り付けられたときに、前記カニューレが、前記患者の鼻に隣接して位置決めされる遠位ポートを有する管を含む、実施態様1に記載のカニューレ組み立て品。
(9) 前記カニューレが前記患者に取り付けられたときに、前記カニューレが、前記患者の口に隣接して位置決めされる遠位ポートを有する管を含む、実施態様8に記載のカニューレ組み立て品。
(10) カニューレ組み立て品であって、
a)流入口及び流出口を有する吸引ポンプ、動作可能に前記吸引ポンプに接続される電源、前記流出口に流体連結する二酸化炭素センサー、並びに二酸化炭素濃度を計算するために少なくとも前記二酸化炭素センサーを利用するように適合されたマイクロプロセッサを含む、再使用可能なユニットと、
b)第1及び第2の端を有する、使い捨て可能で交換式のループ形のマウスピースであって、前記第1の端は前記再使用可能なユニットに直接取り付けられ、前記第2の端は患者の口の内部に位置決め可能であり、前記マウスピースは前記吸引ポンプの前記流入口と流体連結する少なくとも1つの呼吸ガスサンプリングポートを含む、マウスピースと、を含む、カニューレ組み立て品。
【0028】
(11) 前記少なくとも1つの呼吸ガスサンプリングポートが、前記マウスピースの前記第2の端が前記患者の口の中に位置決めされたときに前記患者の口の中に位置決めされる呼吸ガスサンプリングポートを含む、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。
(12) 前記少なくとも1つの呼吸ガスサンプリングポートが、前記マウスピースの前記第2の端が前記患者の口の中に位置づけされたときに前記患者の口の外部で、かつ鼻孔に隣接して位置決めされる呼吸ガスサンプリングポートを含む、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。
(13) 前記再使用可能なユニットが、計算された前記二酸化炭素濃度を示すように適合されたディスプレーを含む、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。
(14) 前記再使用可能なユニットが、計算された前記二酸化炭素濃度を伝達するための遠隔測定装置を含む、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。
(15) 前記再使用可能なユニットが、前記電源を充電するように適合された充電器を含む、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。
(16) 前記マウスピースがほぼ逆U字形を有する、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。
(17) 前記マウスピースが関節運動可能である、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。
(18) 前記再使用可能なユニットが、前記流出口と流体連結する圧力センサーを含み、前記マイクロプロセッサが、前記患者が息を吸入しているか吐き出しているかを決定し、また、前記患者の呼吸速度を決定するために、少なくとも前記圧力センサーを利用するように適合され、計算された前記二酸化炭素濃度が呼気終末の二酸化炭素濃度である、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。
(19) 前記マウスピースが、疎水性濾過材及び水トラップのうち少なくとも1つを含む、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。
(20) 前記再使用可能なユニットが酸素富化空気を受容するように適合された流入ポートを含み、前記マウスピースが前記流入ポートと流体連結する呼吸ガス供給ポートを含む、実施態様10に記載のカニューレ組み立て品。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の顔の一方の側に沿って延伸し、少なくとも部分的にそれを覆い、かつ、前記患者の顔のもう一方の側を完全に露出したままにしておく、前記患者に取り付け可能なカニューレを含む、カニューレ組み立て品。
【請求項2】
前記カニューレが管及び粘着性パッドを含み、前記管は遠位ポートを有し、前記粘着性パッドは、前記遠位ポートが前記患者の鼻及び口のうち少なくとも1つに隣接して位置決めされた状態で、前記管を前記顔の前記一方の側に取り付けるように適合されている、請求項1に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項3】
カプノメーターを更に含み、前記管が前記カプノメーターに動作可能に接続可能な近位ポートを有する、請求項2に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項4】
酸素富化空気の源を更に含み、前記管が前記酸素富化空気の源に動作可能に接続可能な近位ポートを有する、請求項2に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項5】
前記カニューレが管及び耳ストラップを含み、前記管が遠位ポートを有し、前記耳ストラップは、前記遠位ポートが前記患者の鼻及び口のうち少なくとも1つに隣接して位置決めされた状態で、前記管を前記患者の耳に取り付けるように適合されている、請求項1に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項6】
カプノメーターを更に含み、前記管が前記カプノメーターに動作可能に接続可能な近位ポートを有する、請求項5に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項7】
酸素富化空気の源を更に含み、前記管が前記酸素富化空気の源に動作可能に接続可能な近位ポートを有する、請求項5に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項8】
前記カニューレが前記患者に取り付けられたときに、前記カニューレが、前記患者の鼻に隣接して位置決めされる遠位ポートを有する管を含む、請求項1に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項9】
前記カニューレが前記患者に取り付けられたときに、前記カニューレが、前記患者の口に隣接して位置決めされる遠位ポートを有する管を含む、請求項8に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項10】
カニューレ組み立て品であって、
a)流入口及び流出口を有する吸引ポンプ、動作可能に前記吸引ポンプに接続される電源、前記流出口に流体連結する二酸化炭素センサー、並びに二酸化炭素濃度を計算するために少なくとも前記二酸化炭素センサーを利用するように適合されたマイクロプロセッサを含む、再使用可能なユニットと、
b)第1及び第2の端を有する、使い捨て可能で交換式のループ形のマウスピースであって、前記第1の端は前記再使用可能なユニットに直接取り付けられ、前記第2の端は患者の口の内部に位置決め可能であり、前記マウスピースは前記吸引ポンプの前記流入口と流体連結する少なくとも1つの呼吸ガスサンプリングポートを含む、マウスピースと、を含む、カニューレ組み立て品。
【請求項11】
前記少なくとも1つの呼吸ガスサンプリングポートが、前記マウスピースの前記第2の端が前記患者の口の中に位置決めされたときに前記患者の口の中に位置決めされる呼吸ガスサンプリングポートを含む、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項12】
前記少なくとも1つの呼吸ガスサンプリングポートが、前記マウスピースの前記第2の端が前記患者の口の中に位置づけされたときに前記患者の口の外部で、かつ鼻孔に隣接して位置決めされる呼吸ガスサンプリングポートを含む、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項13】
前記再使用可能なユニットが、計算された前記二酸化炭素濃度を示すように適合されたディスプレーを含む、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項14】
前記再使用可能なユニットが、計算された前記二酸化炭素濃度を伝達するための遠隔測定装置を含む、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項15】
前記再使用可能なユニットが、前記電源を充電するように適合された充電器を含む、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項16】
前記マウスピースがほぼ逆U字形を有する、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項17】
前記マウスピースが関節運動可能である、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項18】
前記再使用可能なユニットが、前記流出口と流体連結する圧力センサーを含み、前記マイクロプロセッサが、前記患者が息を吸入しているか吐き出しているかを決定し、また、前記患者の呼吸速度を決定するために、少なくとも前記圧力センサーを利用するように適合され、計算された前記二酸化炭素濃度が呼気終末の二酸化炭素濃度である、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項19】
前記マウスピースが、疎水性濾過材及び水トラップのうち少なくとも1つを含む、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。
【請求項20】
前記再使用可能なユニットが酸素富化空気を受容するように適合された流入ポートを含み、前記マウスピースが前記流入ポートと流体連結する呼吸ガス供給ポートを含む、請求項10に記載のカニューレ組み立て品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−520560(P2011−520560A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510613(P2011−510613)
【出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/044308
【国際公開番号】WO2009/143045
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.