説明

情報処理システム、サーバ装置、端末装置、プログラム及び情報処理方法

【課題】最新の情報に基づいて施設を抽出し、その施設の施設データを利用する。
【解決手段】情報処理システム10では、管理サーバ4が、複数の施設それぞれに関する施設データを含む施設データベースを記憶している。管理サーバ4は、ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された複数の施設のいずれかに関する投稿データに含まれる関連ワードを、当該施設に関連付けて施設データベースに登録する。また、管理サーバ4は、ナビゲーション装置2から受信した検索ワードを用いて関連ワードを対象に検索を行い、複数の施設のうちから検索ワードに関連する施設を抽出する。管理サーバ4は、このようにして抽出した施設の施設データをナビゲーション装置2に送信する。これにより、最新の情報に基づいて施設を抽出でき、抽出した施設の施設データをナビゲーション装置2で利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設に関する施設データを処理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、施設に関する施設データを利用する電子装置が知られている。例えば、目的地までの経路案内を行うナビゲーション装置は、目的地の候補となる複数の施設それぞれに関する施設データを含むデータベースを記憶している。ナビゲーション装置は、このデータベースに含まれる施設データ(位置情報)を利用して、目的地を設定する。このようなデータベースでは、各施設に情報が関連付けられている。ナビゲーション装置のユーザは、各施設に関連付けられた情報(種別など)を利用して、データベースに含まれる所望の施設を目的地の候補として抽出できる。
【0003】
ところで、このようなデータベースにおいて施設に関連付けられる情報は、データベースを作成した時点のものであり、経年により現実の施設の情報とは異なってくる場合がある。また、施設に関連付けられる情報は固定的な事項に限定されており、その時点でのタイムリーな事項などを反映させることはできない。
【0004】
これに対応するためには、データベースの内容を随時に更新することが必要となるが、データベースを人手によって頻繁に更新した場合には多大なコストが必要となる。このため、従来、インターネットのWEBサイトの情報を取得して、施設に関するデータベースの内容を更新することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−169470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術を利用した場合は、取得されたWEBサイトの情報自体が数年前の古い情報である場合がある。このような古いWEBサイトの情報に基づいてデータベースの内容を更新した場合には、データベースの内容に現実とは異なる情報が反映される可能性がある。このため、このようなデータベースから施設を抽出する場合に、現実に即応していない施設が抽出されるおそれがある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、最新の情報に基づいて施設を抽出し、その施設の施設データを利用できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、情報を提供するサーバ装置と、前記サーバ装置から提供された情報を利用する端末装置とを含む情報処理システムであって、前記サーバ装置は、複数の施設それぞれに関する施設データを記憶する記憶手段と、ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された前記複数の施設のいずれかに関する投稿データに含まれる関連ワードを、当該施設に関連付けて登録する登録手段と、前記端末装置から受信した検索ワードを用いて前記関連ワードを対象に検索を行い、前記複数の施設のうちから前記検索ワードに関連する施設を抽出する抽出手段と、抽出された前記施設の前記施設データを前記端末装置に送信する送信手段と、を備えている。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の情報処理システムにおいて、前記登録手段は、直近の一定期間の前記投稿データに含まれる関連ワードのみを、前記施設に関連付ける。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の情報処理システムにおいて、前記登録手段は、直近の一定数の前記投稿データに含まれる関連ワードのみを、前記施設に関連付ける。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記サーバ装置は、前記ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された投稿データが、前記記憶手段に記憶された前記複数の施設とは異なる未登録施設に関する場合は、該投稿データを用いて前記未登録施設の前記施設データを新規に作成する作成手段、をさらに備えている。
【0012】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記サーバ装置は、前記抽出手段が前記検索ワードに関連する施設として複数の候補施設を抽出した場合に、該複数の候補施設それぞれに関する投稿データに基づいて、該複数の候補施設の優先順位を設定する設定手段、をさらに備えている。
【0013】
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の情報処理システムにおいて、前記設定手段は、該複数の候補施設それぞれに関する投稿データの数に基づいて、該複数の候補施設の優先順位を設定する。
【0014】
また、請求項7の発明は、請求項5または6に記載の情報処理システムにおいて、前記設定手段は、該複数の候補施設それぞれに関する投稿データを肯定的に評価したユーザの数に基づいて、該複数の候補施設の優先順位を設定する。
【0015】
また、請求項8の発明は、請求項5ないし7のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記送信手段は、該複数の候補施設それぞれの前記施設データと、前記優先順位とを前記端末装置に送信する。
【0016】
また、請求項9の発明は、請求項8に記載の情報処理システムにおいて、前記端末装置は、前記サーバ装置から送信された前記複数の候補施設それぞれの前記施設データを、前記優先順位の高いものから表示する表示手段、を備えている。
【0017】
また、請求項10の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記端末装置は、前記サーバ装置から送信された前記施設データを用いて、経路案内の目的地を設定する設定手段、を備えている。
【0018】
また、請求項11の発明は、端末装置に情報を提供するサーバ装置であって、複数の施設それぞれに関する施設データを記憶する記憶手段と、ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された前記複数の施設のいずれかに関する投稿データに含まれる関連ワードを、当該施設に関連付けて登録する登録手段と、前記端末装置から受信した検索ワードを用いて前記関連ワードを対象に検索を行い、前記複数の施設のうちから前記検索ワードに関連する施設を抽出する抽出手段と、抽出された前記施設の前記施設データを前記端末装置に送信する送信手段と、を備えている。
【0019】
また、請求項12の発明は、サーバ装置から提供された情報を利用する端末装置であって、検索ワードを前記サーバ装置に送信する送信手段と、前記検索ワードに関連する複数の候補施設それぞれの施設データと、ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された投稿データに基づいて設定された前記複数の候補施設の優先順位と、を前記サーバ装置から受信する受信手段と、前記複数の候補施設それぞれの前記施設データを、前記優先順位の高いものから表示する表示手段と、を備えている。
【0020】
また、請求項13の発明は、請求項12に記載の端末装置において、前記複数の候補施設のうちからユーザに選択された施設を、経路案内の目的地に設定する設定手段、をさらに備えている。
【0021】
また、請求項14の発明は、サーバ装置から提供された情報を利用する端末装置に含まれるコンピュータによって実行可能なプログラムであって、前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータに、(a)検索ワードを前記サーバ装置に送信する工程と、(b)前記検索ワードに関連する複数の候補施設それぞれの施設データと、ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された投稿データに基づいて設定された前記複数の候補施設の優先順位と、を前記サーバ装置から受信する工程と、(c)前記複数の候補施設それぞれの前記施設データを、前記優先順位の高いものから表示する工程と、を実行させる。
【0022】
また、請求項15の発明は、請求項14に記載のプログラムにおいて、前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータに、(d)前記複数の候補施設のうちからユーザに選択された施設を、経路案内の目的地に設定する工程、をさらに実行させる。
【0023】
また、請求項16の発明は、情報処理方法であって、(a)ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された、複数の施設のいずれかに関する投稿データに含まれる関連ワードを、当該施設に関連付けて登録する工程と、(b)端末装置から受信した検索ワードを用いて前記関連ワードを対象に検索を行い、前記複数の施設のうちから前記検索ワードに関連する施設を抽出する工程と、(c)抽出された前記施設の施設データを前記端末装置に送信する工程と、を備えている。
【発明の効果】
【0024】
請求項1ないし11、及び、16の発明によれば、ソーシャルネットワーキングサービスの投稿データに含まれる関連ワードを利用して検索ワードに関連する施設を抽出するため、最新の情報に基づいて施設を抽出し、その施設の施設データを端末装置に提供することができる。
【0025】
また、特に請求項2の発明によれば、直近の一定期間の投稿データに含まれる関連ワードのみを施設に関連付けるため、古い投稿データが利用されず、最新の情報に基づいて施設を抽出することができる。
【0026】
また、特に請求項3の発明によれば、直近の一定数の投稿データに含まれる関連ワードのみを施設に関連付けるため、古い投稿データが利用されず、最新の情報に基づいて施設を抽出することができる。
【0027】
また、特に請求項4の発明によれば、新規にオープンした施設に関する施設データを追加することができる。
【0028】
また、特に請求項5の発明によれば、投稿データに基づいて複数の候補施設の優先順位を設定するため、複数の候補施設の優先順位にソーシャルネットワーキングサービスでの評価を反映することができる。
【0029】
また、特に請求項6の発明によれば、複数の候補施設の優先順位に投稿データの数を反映することができるため、ソーシャルネットワーキングサービスのユーザに人気のある候補施設の優先順位を高くすることができる。
【0030】
また、特に請求項7の発明によれば、複数の候補施設の優先順位に投稿データを肯定的に評価したユーザの数を反映することができるため、ソーシャルネットワーキングサービスのユーザから評価の高い候補施設の優先順位を高くすることができる。
【0031】
また、特に請求項8の発明によれば、端末装置において、複数の候補施設の優先順位を利用することができる。
【0032】
また、特に請求項9の発明によれば、複数の候補施設それぞれの施設データを、優先順位の高いものから表示することができる。
【0033】
また、特に請求項10の発明によれば、最新の情報に基づいて抽出された施設を目的地に設定することができる。
【0034】
また、請求項12ないし15の発明によれば、検索ワードに関連する複数の候補施設を、ソーシャルネットワーキングサービスでの評価を反映した優先順位で表示することができる。
【0035】
また、特に請求項13及び15の発明によれば、検索ワードに関連する施設を経路案内の目的地に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、情報処理システムの概要を示す図である。
【図2】図2は、管理サーバの構成を示す図である。
【図3】図3は、ナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図4】図4は、ソーシャルネットワーキングサービスの概要を示す図である。
【図5】図5は、投稿レコードの例を示す図である。
【図6】図6は、施設レコードの例を示す図である。
【図7】図7は、投稿データ分類処理の流れを示す図である。
【図8】図8は、施設レコードを新規に作成する処理を説明する図である。
【図9】図9は、施設レコード更新処理の流れを示す図である。
【図10】図10は、ナビゲーション装置の目的地を設定する処理の流れを示す図である。
【図11】図11は、複数の候補施設が一覧表示された画面の例を示す図である。
【図12】図12は、複数の候補施設それぞれの評価値が表示された画面の例を示す図である。
【図13】図13は、候補施設の投稿データが表示された画面の例を示す図である。
【図14】図14は、第2の実施の形態の情報処理システムの概要を示す図である。
【図15】図15は、音声サーバの構成を示す図である。
【図16】図16は、第2の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0038】
<1.第1の実施の形態>
<1−1.システム概要>
図1は、本実施の形態の情報処理システム10の概要を示す図である。情報処理システム10は、固定的に配置される管理サーバ4と、車両9において用いられるナビゲーション装置2とを備えている。管理サーバ4とナビゲーション装置2とは、インターネットなどのネットワーク11を介して相互にデータを送受信することが可能となっている。
【0039】
管理サーバ4は、施設に関する施設データをナビゲーション装置2に提供するサーバ装置である。一方、ナビゲーション装置2は、管理サーバ4から提供された施設データを用いる端末装置である。ナビゲーション装置2は、施設データを用いて目的地を設定し、設定した目的地までの経路案内を実行する。なお、図中では、ナビゲーション装置2を一つのみ図示しているが、管理サーバ4はネットワーク11を介して複数の車両9の複数のナビゲーション装置2に対して施設データを提供することが可能である。
【0040】
また、管理サーバ4は、ソーシャルネットワーキングサービスのサーバ機能を備えている。管理サーバ4は、ネットワーク11への接続機能を有する通信装置81に、このソーシャルネットワーキングサービス(以下、「SNS」という。)を提供する。SNS用の通信装置81は、例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータなどである。また、ナビゲーション装置2がSNS用の通信装置81として機能してもよい。
【0041】
<1−2.構成>
図2は、管理サーバ4の構成を示す図である。管理サーバ4は、制御部41と、データ通信部42と、記憶部43とを備えている。
【0042】
データ通信部42は、ネットワーク11に接続され、ネットワーク11への接続機能を有する各種の端末装置とデータ通信を行う。すなわち、データ通信部42は、ナビゲーション装置2やSNS用の通信装置81との間でデータの送受信を行うことが可能である。
【0043】
記憶部43は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置であり、各種の情報を記憶する。記憶部43は、投稿データベース51、施設データベース52、及び、プログラム53を記憶している。
【0044】
投稿データベース51は、SNS用の通信装置81から投稿された投稿データを含むデータベースである。また、施設データベース52は、ナビゲーション装置2が目的地の設定に利用する施設データを含むデータベースである。施設データベース52では、予め用意された複数の施設それぞれの施設データが蓄積されている。
【0045】
また、制御部41は、CPU、RAM及びROMなどを備えたコンピュータである。記憶部43に記憶されたプログラム53に従ってCPUが演算処理を行うことで、制御部41の各種の機能が実現される。
【0046】
図中に示すSNS部41a、ワード登録部41b、施設抽出部41c及び順位設定部41dは、プログラム53に従ってCPUが演算処理を行うことで実現される制御部41の機能の一部である。
【0047】
SNS部41aは、SNSのサーバ機能である。SNS部41aは、SNS用の通信装置81から投稿されたSNSの投稿データを投稿データベース51に蓄積する。また、SNS部41aは、投稿データベース51に蓄積された投稿データを、その投稿データの閲覧を希望するユーザの通信装置81に提供する。
【0048】
また、ワード登録部41bは、SNSの投稿データに含まれるキーワードを、そのキーワードが関連する施設に関連付けて施設データベース52に登録する。施設抽出部41cは、ナビゲーション装置2から受信した検索ワードに基づいて、施設データベース52に登録された複数の施設のうちから検索ワードに関連する施設を抽出する。順位設定部41dは、施設抽出部41cが検索ワードに関連する施設として複数の候補施設を抽出した場合に、それら複数の候補施設の優先順位を設定する。これらの機能の処理の詳細については後述する。
【0049】
図3は、ナビゲーション装置2の構成を示す図である。ナビゲーション装置2は、例えば、車両9に搭載される車載装置であり、制御部21と、データ通信部22と、ディスプレイ23と、操作部24と、GPS部25と、記憶部26とを備えている。
【0050】
データ通信部22は、WiMAX(登録商標)などの無線通信を利用したネットワーク11への接続機能を有している。データ通信部22は、ネットワーク11に接続された管理サーバ4との間でデータの送受信を行うことが可能である。なお、データ通信部22が、ユーザが所持する携帯電話等の他の通信装置を中継器として利用して、ネットワーク11に接続された管理サーバ4との間でデータの送受信を行うことが可能となっていてもよい。
【0051】
ディスプレイ23は、例えば、液晶パネルなどを備えた薄型の表示装置である。ディスプレイ23は、制御部21からの指示に従って、各種の情報を表示する。ナビゲーション装置2は、ディスプレイ23の表示画面がユーザから視認可能なように、車室内のインストルメントパネルなどに配置される。
【0052】
操作部24は、ユーザが直接的に操作可能な部材であり、タッチパネル及び操作ボタンを含んでいる。タッチパネルはディスプレイ23の表示画面に重ねて設けられ、操作ボタンはディスプレイ23の表示画面の周囲に設けられる。ユーザが操作部24を操作した場合は、その操作内容を示す信号が制御部21に入力される。
【0053】
GPS部25は、複数のGPS衛星からの信号を受信して、ナビゲーション装置2の位置(すなわち、車両9の位置)を示す位置情報(緯度経度)を取得する。
【0054】
記憶部26は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリであり、各種の情報を記憶する。記憶部26は、地図データ26a及びプログラム26bを記憶している。
【0055】
また、制御部21は、ナビゲーション装置2の全体を統括的に制御するマイクロコンピュータである。制御部21は、CPU、RAM及びROMなどを備えている。制御部21の各種の機能は、記憶部26に記憶されたプログラム26bに従ってCPUが演算処理を行うことで実現される。図中に示す目的地設定部21a及び経路案内部21bは、プログラム26bに従ってCPUが演算処理を行うことで実現される制御部21の機能の一部である。
【0056】
目的地設定部21aは、管理サーバ4の機能を利用して、経路案内の目的地を設定する。目的地設定部21aは、ユーザから入力された検索ワードを管理サーバ4に送信し、この検索ワードに基づいて抽出された施設の施設データを管理サーバ4から受信する。そして、目的地設定部21aは、受信した施設データに含まれる位置情報に基づいて目的地を設定する。この目的地設定部21aの処理の詳細については後述する。
【0057】
経路案内部21bは、車両9の現在位置から目的地までの経路案内を行う。経路案内部21bは、車両9の現在位置としてGPS部25から位置情報を取得し、地図データ26aを利用して現在位置から目的地までの経路を導出する。そして、経路案内部21bは、現在位置の近傍の地図に経路を重畳した画像をディスプレイ23に表示させ、ユーザに目的地までの経路を案内する。
【0058】
<1−3.SNSの概要>
次に、管理サーバ4が提供するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の概要について説明する。このSNSは、ユーザ同士のコミュニケーションを促進・サポートするサービスであり、例えば、Twitter(登録商標)やFacebook(登録商標)などの既存のSNSと同様のものである。図4は、SNSの概要を示す図である。なお、以下の説明では、便宜のため、既存のSNSでの用語を適宜に括弧書きで示す。
【0059】
SNSのユーザはそれぞれ、自分の保有する通信装置81を利用して管理サーバ4に対し、任意の文章を投稿データ(ツイート)として投稿することが可能となっている。このような投稿データは、管理サーバ4において蓄積される。投稿に利用する通信装置81が可搬性であり、GPSなどの位置情報を取得する機能を有している場合は、投稿した時点での位置情報(緯度経度)を投稿データに付加することも可能である。
【0060】
また、SNSのユーザはそれぞれ、自分の保有する通信装置81を利用して、管理サーバ4において蓄積された投稿データを閲覧することができる。通常はユーザが閲覧する投稿データは、当該ユーザが予め指定した(フォローした)他のユーザの投稿データとなる。
【0061】
図4の例では、ユーザA〜Cが管理サーバ4に対して投稿データを投稿している一方で、ユーザDは管理サーバ4において蓄積された投稿データを閲覧している。もちろん、ユーザA〜Cが投稿データを閲覧することも可能であり、ユーザDが投稿データを投稿することも可能である。このように管理サーバ4には、多数のユーザから投稿データが随時に投稿され、多数の投稿データが蓄積される。一般に、投稿データは投稿時点でのタイムリーな情報となる。
【0062】
図4の例において、ユーザDがユーザA〜CのうちユーザAのみを指定していた(フォローしていた)場合は、ユーザDはユーザAの投稿データのみを選択的に閲覧することができる。一般に、信頼性の高いユーザは、そのユーザを指定する(フォローする)他のユーザ(フォロワー)の数が多くなる。
【0063】
また、投稿データを閲覧するユーザは、閲覧した投稿データが好ましい場合は、その投稿データに対して肯定的な評価(「いいね!」)を行うことが可能である。一般に、信頼性の高い投稿データは、その投稿データを肯定的に評価するユーザの数(「いいね!」の数)が多くなる。
【0064】
また、投稿データには、所定の記号(例えば、#)と施設名とを組み合わせた「#施設名」という形式の施設タグを含めることが可能となっている。この施設タグは、当該投稿データが、特定の施設についての情報であることを示す。例えば、「#兵庫寺」という施設タグを投稿データに含めた場合は、投稿データが「兵庫寺」という施設に関する情報であることを明示できることになる。
【0065】
<1−4.データベース>
次に、管理サーバ4の記憶部43に記憶されている2つのデータベース51,52について説明する。
【0066】
まず、投稿データベース51について説明する。投稿データベース51には、SNSのユーザから投稿された多数の投稿データが蓄積されている。一つの投稿データに係る情報は、投稿データベース51の一つのレコードとして登録されている。
【0067】
図5は、投稿データベース51の一つのレコード(以下、「投稿レコード」という。)TRの例を示す図である。投稿データベース51には、このような投稿レコードTRが投稿データごとに蓄積されている。
【0068】
図に示すように、投稿レコードTRには、「投稿ID」「投稿日時」「投稿データ」「施設タグ」「投稿位置」「投稿者名」「閲覧者数」及び「肯定評価数」などの情報が含まれている。
【0069】
「投稿ID」は、投稿データを識別する識別情報である。「投稿日時」は、投稿データが投稿された日時である。「投稿データ」は、投稿データの内容を示すテキストデータである。「施設タグ」は、投稿データに施設タグが含まれていた場合に、その施設タグのみを抜き出したものである。
【0070】
また、「投稿位置」は、投稿データに付加されていた位置情報である。「投稿者名」は、投稿データを投稿したユーザ名である。「閲覧者数」は、投稿データを投稿したユーザを指定する(フォローする)他のユーザ(フォロワー)の数である。「肯定評価数」は、投稿データを肯定的に評価したユーザの数(「いいね!」の数)である。
【0071】
次に、施設データベース52について説明する。施設データベース52には、目的地の候補となる複数の施設に関する施設データが蓄積されている。一つの施設に係る施設データは、施設データベース52の一つのレコードとして登録されている。
【0072】
図6は、施設データベース52の一つのレコード(以下、「施設レコード」という。)PRの例を示す図である。施設データベース52には、このような施設レコードPRが施設ごとに蓄積されている。図に示すように、施設レコードPRに含まれる施設データは、基本データD1と、追加データD2と、評価データD3とに大別される。
【0073】
基本データD1は、当該施設レコードPRの施設の基本的な情報であり、「施設ID」「施設名」及び「施設位置」を含んでいる。「施設ID」は、施設を識別する識別情報である。「施設名」は、施設の名称である。「施設位置」は、施設の位置を示す位置情報(緯度経度)である。基本データD1は、当該施設レコードPRの施設に関する固定的な情報であるとも言える。
【0074】
これに対して追加データD2は、SNSの投稿データ(ツイート)に基づいて追加された情報である。追加データD2は、「投稿データ」と「関連ワード」とを含んでいる。
【0075】
「投稿データ」は、SNSに投稿された投稿データのうち、当該施設レコードPRの施設に関する投稿データである。SNSの投稿データがいずれの施設に関するものであるかは、投稿データに含まれる施設タグによって判別される。施設レコードPRには、当該施設レコードPRの施設に関して過去に投稿された全ての投稿データではなく、直近一定期間(例えば、1週間)に投稿された投稿データのみが含まれるようになっている。
【0076】
「関連ワード」は、施設レコードPRに含まれる投稿データから抽出されたキーワードである。このキーワードは、当該施設レコードPRの施設に関連する関連ワードとして、施設レコードPRに含まれるようになっている。このような関連ワードは、直近一定期間(例えば、1週間分)の投稿データから抽出されたものである。このため、関連ワードは、「紅葉の見頃」というような、その時点でのタイムリーな事項を示すキーワード(例えば、「紅葉」「見頃」など)を含むことになる。
【0077】
また、評価データD3は、当該施設レコードPRの施設、投稿データ及び関連ワードへの評価値及び総合評価値を示す情報である。評価値のそれぞれは、例えば、10段階(1〜10のいずれか)で表される。
【0078】
施設に関しては、2つの評価値(評価a,b)がある。これら2つの評価値(評価a,b)を合計した値が、施設の総合評価値V1となる。
【0079】
「評価a」は、施設レコードPRに含まれる投稿データの数(直近一定期間の投稿データの数)に応じた評価値である。投稿データの数が多いほど「評価a」は高くなる。
【0080】
また、「評価b」は、施設レコードPRに含まれる投稿データを肯定的に評価したユーザの数(「いいね!」の数)の合計(図5の「肯定評価数」の合計)に応じた評価値である。肯定的に評価したユーザの数の合計が多いほど「評価b」は高くなる。
【0081】
投稿データに関しては、各投稿データごとに4つの評価値(評価a〜d)がある。これら4つの評価値(評価a〜d)を合計した値が、各投稿データの総合評価値V2となる。
【0082】
「評価a」は、投稿データを投稿した日時(図5の「投稿日時」)からの経過時間に応じた評価値である。経過時間が短いほど(投稿データが新しいほど)「評価a」は高くなる。
【0083】
「評価b」は、投稿データを投稿したユーザを指定する(フォローする)他のユーザ(フォロワー)の数(図5の「閲覧者数」)に応じた評価値である。投稿したユーザを指定する他のユーザの数が多いほど「評価b」は高くなる。
【0084】
「評価c」は、投稿データを投稿した位置(図5の「投稿位置」)と、施設の位置(基本データD1の「施設位置」)との距離に応じた評価値である。投稿した位置と施設の位置との距離が短いほど「評価c」は高くなる。
【0085】
「評価d」は、投稿データを肯定的に評価したユーザの数(「いいね!」の数)(図5の「肯定評価数」)に応じた評価値である。肯定的に評価したユーザの数が多いほど「評価d」は高くなる。
【0086】
関連ワードに関しては、各関連ワードごとに2つの評価値(評価a、b)がある。これら2つの評価値(評価a,b)を合計した値が、各関連ワードの総合評価値V3となる。
【0087】
「評価a」は、施設レコードPRに含まれる投稿データのうち、関連ワードが含まれていた投稿データの数に応じた評価値である。関連ワードが含まれていた投稿データの数が多いほど「評価a」は高くなる。
【0088】
「評価b」は、施設レコードPRに含まれる投稿データのうち、関連ワードが含まれていた投稿データの総合評価値V2の平均値に応じた評価値である。投稿データの総合評価値の平均値が高いほど「評価b」は高くなる。
【0089】
<1−5.関連ワードの登録>
次に、施設データベース52の各施設レコードPRに関連ワードを登録する処理について説明する。この関連ワードを登録する処理は、所定の時間ごと(例えば1日ごと)に、管理サーバ4のワード登録部41bによって実行される。
【0090】
ワード登録部41bは、まず、投稿データを関連する施設の施設レコードPRに分類する処理(投稿データ分類処理)を行った後に、各施設レコードPRごとにその内容を更新する処理(施設レコード更新処理)を実行する。以下、それぞれの処理について説明する。
【0091】
まず、投稿データ分類処理について説明する。図7は、投稿データ分類処理の流れを示す図である。投稿データ分類処理は、前回の処理から今回の処理までにSNSに投稿された全ての投稿データを対象にし、各投稿データを関連する施設の施設レコードPRに分類する処理となる。
【0092】
まず、ワード登録部41bは、投稿データベース51から対象となる投稿データのうちの一の投稿データの投稿レコードTRを読み出す(ステップS11)。
【0093】
次に、ワード登録部41bは、読み出した投稿レコードTRの「施設タグ」を参照し、投稿データに施設タグが含まれているか否かを判別する(ステップS12)。これにより、ワード登録部41bは、投稿データが特定の施設についての情報であるか否かを判別する。投稿データに施設タグが含まれていない場合は(ステップS12にてNo)、そのまま処理はステップS17へ進む。
【0094】
一方、投稿データに施設タグが含まれている場合は次に、ワード登録部41bは、施設タグが示す施設についての施設レコードPRが、施設データベース52に存在するか否かを判定する(ステップS13)。
【0095】
当該施設レコードPRが施設データベース52に存在していた場合は(ステップS13にてYes)、ワード登録部41bは、その施設レコードPRを読み出し(ステップS14)、読み出した施設レコードPRに当該投稿データを追加する(ステップS16)。そして処理はステップS17へ進む。
【0096】
一方、当該施設レコードPRが施設データベース52に存在していない場合は(ステップS13にてNo)、その施設タグが示す施設は、施設データベース52に既に登録済の複数の施設とは異なる新たな施設(以下、「未登録施設」という。)となる。この場合は、ワード登録部41bは、特定の条件下で未登録施設に関する施設レコードPRを新規に作成し、未登録施設を施設データベース52に登録する(ステップS15)。
【0097】
具体的には、ワード登録部41bは、「(未登録施設)にいます」「(未登録施設)から投稿します」など、投稿データが未登録施設からの投稿であることを示す特定用語が、投稿レコードTRの「投稿データ」に含まれているか否かを判断する。そして、「投稿データ」にこのような特定用語が含まれる場合は、投稿レコードTRの未登録施設の施設名及び「投稿位置」をそれぞれ、「施設名」及び「施設位置」とする施設レコードPRを新規に作成する。
【0098】
例えば、図8の上部に示す投稿レコードTRにおいては、施設タグが示す未登録施設が「新神戸公園」であり、「投稿データ」に「新神戸公園にいます」という特定用語が含まれている。このためこの場合は、図8の下部に示すように、「新神戸公園」を「施設名」とし、投稿レコードTRの「投稿位置」を「施設位置」とする施設レコードPRが新規に作成される。施設レコードPRを作成した時点では、その施設レコードPRの追加データD2及び評価データD3はNullとなる。このように未登録施設に関する施設データを含む施設レコードPRを新規に作成するため、新規にオープンした施設を施設データベース52に追加的に登録することができる。
【0099】
図7に戻り、投稿データを用いて施設レコードPRを新規に作成した場合は次に、ワード登録部41bは、作成した施設レコードPRに当該投稿データを追加する(ステップS16)。そして処理はステップS17へ進む。
【0100】
ステップS17においては、ワード登録部41bは、対象となる全ての投稿データに関する処理が完了したか否かを判別する。そして、処理がなされていない投稿データがある場合は(ステップS17にてNo)、処理はステップS11に戻り、新たな投稿データに関して上記と同様の処理が実行される。このような処理を繰り返し、対象となる全ての投稿データの分類が完了すれば(ステップS17にてYes)、投稿データ分類処理が終了する。
【0101】
次に、施設レコード更新処理について説明する。図9は、施設レコード更新処理の流れを示す図である。投稿データ分類処理は、施設データベース52に含まれる全ての施設レコードPRを対象にし、施設レコードPRごとに追加された投稿データに基づいて内容を更新する処理となる。
【0102】
まず、ワード登録部41bは、施設データベース52に含まれる全ての施設レコードPRのうちの一の施設レコードPRを読み出す(ステップS21)。
【0103】
次に、ワード登録部41bは、読み出した施設レコードPRに含まれる投稿データのうち、一定期間(例えば、一週間)を過ぎた期限切れの投稿データを削除する(ステップS22)。これにより、施設レコードPRには、直近一定期間の投稿データのみが含まれることになる。
【0104】
次に、ワード登録部41bは、施設レコードPRの施設に関する2つの評価値(評価a,b)及び総合評価値V1を導出して、施設レコードPRに追加する(ステップS23)。ワード登録部41bは、施設レコードPRに含まれる投稿データの数に基づいて「評価a」を導出し、施設レコードPRに含まれる投稿データを肯定的に評価したユーザの数の合計に基づいて「評価b」を導出する。そして、ワード登録部41bは、これら「評価a」及び「評価b」を合計して総合評価値V1を導出する。
【0105】
次に、ワード登録部41bは、施設レコードPRに含まれる各投稿データごとに4つの評価値(評価a〜d)及び総合評価値V2を導出して、施設レコードPRに追加する(ステップS24)。ワード登録部41bは、投稿データを投稿した日時からその時点までの経過時間に基づいて「評価a」を導出し、投稿データを投稿したユーザを指定する他のユーザの数に基づいて「評価b」を導出する。また、ワード登録部41bは、投稿データを投稿した位置と施設の位置との距離に基づいて「評価c」を導出し、投稿データを肯定的に評価したユーザの数に基づいて「評価d」を導出する。そして、ワード登録部41bは、これら「評価a」「評価b」「評価c」及び「評価d」を合計して総合評価値V2を導出する。
【0106】
次に、ワード登録部41bは、施設レコードPRに含まれる投稿データから、当該施設に関連する関連ワードを抽出する(ステップS25)。ワード登録部41bは、例えば、投稿データの文章を単語に分割し、助詞や接続詞などの不用語を消去することで、関連ワードを抽出する。
【0107】
ワード登録部41bは、このような関連ワードの抽出を施設レコードPRに含まれる全ての投稿データに関して実行する。重複して抽出された関連ワードは削除され、同一の関連ワードは一つのみが抽出される。そして、ワード登録部41bは、施設レコードPRに既に含まれていた関連ワードを全て削除した上で、新たに抽出した関連ワードを施設レコードPRに追加する。これにより、施設レコードPRには、直近一定期間の投稿データから抽出された関連ワードのみが含まれることになる。このように関連ワードが施設レコードPRに追加されることで、施設に関する関連ワードは当該施設に関連付けて施設データベース52に登録されることになる。
【0108】
次に、ワード登録部41bは、施設レコードPRに含まれる各関連ワードごとに2つの評価値(評価a,b)及び総合評価値V3を導出して、施設レコードPRに追加する(ステップS26)。ワード登録部41bは、関連ワードが含まれていた投稿データの数に基づいて「評価a」を導出し、関連ワードが含まれていた投稿データの総合評価値V2の平均値に基づいて「評価b」を導出する。そして、ワード登録部41bは、これら「評価a」及び「評価b」を合計して総合評価値V3を導出する。
【0109】
次に、ワード登録部41bは、対象となる全ての施設レコードPRに関する処理が完了したか否かを判別する。そして、処理がなされていない施設レコードPRがある場合は(ステップS27にてNo)、処理はステップS21に戻り、新たな施設レコードPRに関して上記と同様の処理が実行される。このような処理を繰り返し、対象となる全ての施設レコードPRの更新が完了すれば(ステップS27にてYes)、施設レコード更新処理が終了する。
【0110】
<1−6.目的地の設定>
次に、このような施設データベース52を利用して、ナビゲーション装置2の目的地を設定する処理について説明する。図10は、ナビゲーション装置2の目的地を設定する処理の流れを示す図である。図中左側はナビゲーション装置2の処理であり、図中右側は管理サーバ4の処理である。これらの処理の開始前には、所定の認証処理などを経て、ナビゲーション装置2と管理サーバ4とはデータ通信が可能となっている。
【0111】
まず、ナビゲーション装置2の目的地設定部21aが、目的地の候補となる施設を検索するための検索条件をユーザから受け付ける(ステップS31)。この際、ディスプレイ23には検索条件の入力用の画面が表示され、ユーザはこの画面を参照しながら操作部24を操作することで検索条件をナビゲーション装置2に入力する。検索条件には、検索テキスト、及び、距離条件(例えば10km以内)などが含まれる。検索テキストは、検索用のキーワードである一以上の検索ワード、あるいは、一以上の検索ワードを含む文章のいずれであってもよい。
【0112】
次に、ナビゲーション装置2の目的地設定部21aは、受け付けた検索条件を、車両9の現在位置(ナビゲーション装置2の位置)とともに、データ通信部22を介して管理サーバ4に送信する(ステップS32)。このようにしてナビゲーション装置2から送信された検索条件は、管理サーバ4のデータ通信部42で受信され、施設抽出部41cに受け付けられる(ステップS41)。
【0113】
施設抽出部41cは、検索条件を受け付けると、検索条件に含まれる検索テキストが文章であるか否かを判断する(ステップS42)。施設抽出部41cは、検索テキストが文章である場合は(ステップS42にて)、検索テキストの文章を単語に分割して助詞や接続詞などの不用語を消去することなどにより、一以上の検索ワードを抽出する(ステップS43)。また、検索テキストが文章ではなく一以上の検索ワードの場合は、以降の処理でその検索ワードがそのまま利用される。
【0114】
次に、目的地設定部21aは、一以上の検索ワードを用いて、施設データベース52の各施設レコードPRに含まれる関連ワードを検索する(ステップS44)。これにより、目的地設定部21aは、検索ワードに関連する施設を抽出する。すなわち、目的地設定部21aは、一以上の検索ワードのいずれかと一致する関連ワードを含む施設レコードPRの施設を抽出することになる。このような処理により、通常、検索ワードに関連する施設として、複数の候補施設が抽出される。
【0115】
次に、目的地設定部21aは、検索テキスト以外の検索条件を用いて、抽出された候補施設を絞り込む(ステップS45)。例えば、目的地設定部21aは、検索条件の一つである距離条件(例えば10km以内)に従って、車両9の現在位置から所定の距離以内に存在する施設のみに候補施設を絞り込む。なお、このような検索条件として、施設の種別条件(店舗、宿泊施設、公共施設、文化施設など)や時間条件(営業時間など)などが含まれていてもよい。これにより、目的地の候補施設が検索条件に合致する施設に絞り込まれる。
【0116】
次に、順位設定部41dが、複数の候補施設の優先順位を設定する(ステップS46)。なお、このような優先順位の設定は、検索ワードに関連する施設として複数の候補施設がある場合のみ実行すればよく、候補施設が一つのみの場合は実行しなくてよい。順位設定部41dは、複数の候補施設のそれぞれについて3つの評価値(ワード評価値、距離評価値、SNS評価値)を導出する。そして、順位設定部41dは、導出した3つの評価値の合計点に基づいて、複数の候補施設の優先順位を設定する。これらの3つの評価値のそれぞれは、例えば、10段階(1〜10のいずれか)で表される。
【0117】
ワード評価値は、候補施設を抽出した際に検索ワードに一致した関連ワードの総合評価値V3の合計値に応じた評価値である。ワード評価値は、検索ワードに関連する程度が高い候補施設ほど高くなる。
【0118】
距離評価値は、車両9の現在位置から候補施設までの距離に応じた評価値である。距離評価値は、車両9の現在位置から近い候補施設ほど高くなる。
【0119】
SNS評価値は、候補施設の総合評価値V1に応じた評価値である。SNS評価値は、前述した総合評価値V1が高い候補施設ほど高くなる。
【0120】
既述のように、施設の総合評価値V1は、SNSへの施設に関する投稿データに基づいて導出される。具体的には、施設の総合評価値V1は、施設に関する投稿データの数に応じた「評価a」と、施設に関する投稿データを肯定的に評価したユーザの数の合計に応じた「評価b」との合計値である。
【0121】
したがって、順位設定部41dは、複数の候補施設の優先順位を、それら複数の候補施設それぞれの投稿データに基づいて設定することになる。このため、複数の候補施設の優先順位にSNSでの評価を反映することができる。すなわち、その施設に関する投稿データの数が多い候補施設ほど優先順位が高くなるため、SNSのユーザに人気のある候補施設の優先順位を高くすることができる。また、その施設に関する投稿データを肯定的に評価したユーザの数の合計が高い候補施設ほど優先順位が高くなるため、SNSのユーザから評価の高い候補施設の優先順位を高くすることができる。
【0122】
複数の候補施設の優先順位が設定されると、次に、目的地設定部21aは、抽出した複数の候補施設それぞれの施設データを含む施設レコードPRと、それら複数の候補施設の優先順位とを、データ通信部42を介してナビゲーション装置2に送信する(ステップS47)。このようにして管理サーバ4から送信された複数の候補施設の施設レコードPRと優先順位とは、ナビゲーション装置2のデータ通信部22で受信され、目的地設定部21aに受け付けられる(ステップS33)。
【0123】
次に、目的地設定部21aは、受信した複数の候補施設の施設レコードPRを用いて、複数の候補施設の「施設名」の一覧をディスプレイ23の画面に表示させる(ステップS34)。この際、複数の候補施設の「施設名」は、その複数の候補施設の優先順位の高いものから順にディスプレイ23の画面に表示される。したがって、ナビゲーション装置2は、検索ワードに関連する複数の候補施設の「施設名」を、SNSでの評価を反映した優先順位で表示することができる。ユーザはこの画面を参照しながら操作部24を操作することにより、一の施設を選択することができる。
【0124】
目的地設定部21aは、このようにして複数の候補施設のうちからユーザに選択された施設を、経路案内の目的地に設定する(ステップS35)。目的地設定部21aは、選択された施設の施設レコードPRに含まれる「施設位置」に基づいて、目的地を設定する。
【0125】
図11は、複数の候補施設が一覧表示されたディスプレイ23の画面を示す図である。図に示すように、ディスプレイ23の画面には、複数の候補施設の「施設名」を示す施設ボタンB1と、評価点参照ボタンB2と、投稿参照ボタンB3と、目的地設定ボタンB4とが表示されている。施設ボタンB1は、対応する候補施設の優先順位に従って表示されている。
【0126】
ユーザは、タッチパネルとしての操作部24の機能により、画面に表示されたこれらのコマンドボタンB1〜B4に触れることで、ナビゲーション装置2に指示を行うことができる。ユーザが施設ボタンB1のいずれかに触れ、さらに、目的地設定ボタンB4に触れた場合は、ユーザが触れた施設ボタンB1に対応する施設が目的地として設定される。
【0127】
また、ユーザが、図11の画面の評価点参照ボタンB2に触れた場合は、図12に示すように、ディスプレイ23の画面に、複数の候補施設それぞれの評価値が表示される。すなわち、複数の候補施設それぞれのワード評価値、距離評価値、SNS評価値、及び、それらの合計値である総合評価値が表示される。ユーザは、目的地となる施設を選択する場合に、このような評価値を参考にすることができる。また、ユーザがこの画面に含まれる戻ボタンB5に触れた場合は、ディスプレイ23の画面が図11の画面に戻ることになる。
【0128】
また、ユーザが、図11の画面の施設ボタンB1のいずれかに触れ、さらに、投稿参照ボタンB3に触れた場合は、図13に示すように、ユーザが触れた施設ボタンB1に対応する候補施設の施設レコードPRに含まれる投稿データが表示される。この投稿データは、総合評価値V2の高いものから順に表示される。ユーザは、目的地となる施設を選択する場合に、このような投稿データを参考にすることができる。また、ユーザがこの画面に含まれる戻ボタンB6に触れた場合は、ディスプレイ23の画面が図11の画面に戻ることになる。
【0129】
以上のように、本実施の形態の情報処理システム10では、管理サーバ4が、複数の施設それぞれに関する施設データを含む施設データベース52を記憶している。管理サーバ4のワード登録部41bは、SNSに投稿された複数の施設のいずれかに関する投稿データに含まれる関連ワードを、当該施設に関連付けて施設データベース52に登録する。また、管理サーバ4の施設抽出部41cは、ナビゲーション装置2から受信した検索ワードを用いて関連ワードを対象に検索を行い、複数の施設のうちから検索ワードに関連する施設を抽出する。そして、管理サーバ4のデータ通信部42は、このようにして抽出された施設の施設データをナビゲーション装置2に送信する。
【0130】
このように情報処理システム10では、SNSの投稿データに含まれる関連ワードを利用して検索ワードに関連する施設を抽出するため、最新の情報に基づいて施設を抽出することができる。したがって、「紅葉が見頃」の施設など、その時点でのタイムリーな事項に関連する施設を抽出できることになる。そして、その施設の施設データをナビゲーション装置2に提供できるため、ナビゲーション装置2はその施設を目的地として設定することができる。
【0131】
また、ワード登録部41bは、直近の一定期間の投稿データに含まれる関連ワードのみを施設に関連付けるため、古い投稿データが利用されず、最新の情報に基づいて施設を抽出することができる。
【0132】
また、ソーシャルネットワーキングサービスへの投稿データが、一般的な閲覧用に利用される他に、ナビゲーション装置2における目的地の設定にも利用される。このため、投稿データを投稿するユーザに新たな楽しみを与えることができる。
【0133】
また、ソーシャルネットワーキングサービスが持つ性質が、目的地の候補施設の抽出結果に反映される。このため、利用するソーシャルネットワーキングサービスの性質を設定することで、ユーザの嗜好にあった候補施設を容易に抽出することが可能である。例えば、情報処理システム10が、若者向けのソーシャルネットワーキングサービスを利用するものであれば、情報処理システム10を若者向けの候補施設を容易に抽出できるシステムとすることができる。
【0134】
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、施設を検索するための検索テキストをユーザが操作部24を操作して入力するようになっていた。これに対して、第2の実施の形態では、検索テキストをユーザが音声で入力できるようになっている。また、第2の実施の形態では、候補施設の投稿データを表示する際に、投稿データの内容を示す音声も出力されるようになっている。本実施の形態の情報処理システム10の構成及び処理は第1の実施の形態と略同様であるため、以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0135】
図14は、第2の実施の形態の情報処理システム10の概要を示す図である。情報処理システム10は、図1に示す要素に加え、音声サーバ6をさらに備えている。音声サーバ6は、音声データとテキストデータとを相互に変換する機能を備えている。音声サーバ6とナビゲーション装置2とは、ネットワーク11を介して相互にデータを送受信することが可能となっている。
【0136】
図15は、音声サーバ6の構成を示す図である。音声サーバ6は、制御部61と、データ通信部62と、記憶部63とを備えている。
【0137】
データ通信部62は、ネットワーク11に接続され、ネットワーク11への接続機能を有する各種の端末装置とデータ通信を行う。すなわち、データ通信部62は、ナビゲーション装置2との間でデータの送受信を行うことが可能である。
【0138】
記憶部63は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置であり、各種の情報を記憶する。記憶部63は、認識データベース63a、音声データベース63b、及び、プログラム63cを記憶している。認識データベース63aは、音声データの認識に用いられるデータベースである。一方、音声データベース63bは、音声データの生成に用いられるデータベースである。
【0139】
また、制御部61は、CPU、RAM及びROMなどを備えたコンピュータである。記憶部63に記憶されたプログラム63cに従ってCPUが演算処理を行うことで、制御部61の各種の機能が実現される。図中に示す第1変換部61a、及び、第2変換部61bは、プログラム63cに従ってCPUが演算処理を行うことで実現される制御部61の機能の一部である。
【0140】
第1変換部61aは、周知の手法により、認識データベース63aを用いて、音声データを同一の内容のテキストデータに変換する。一方、第2変換部61bは、周知の手法により、音声データベース63bを用いて、テキストデータを同一の内容の音声データに変換する。
【0141】
図16は、第2の実施の形態のナビゲーション装置2の構成を示す図である。ナビゲーション装置2は、図3に示す要素に加え、音を集音するマイクロフォン27と、音を出力するスピーカ28とを備えている。また、ナビゲーション装置2は、プログラム26bに従ってCPUが演算処理を行うことで実現される機能として、変換要求部21cをさらに備えている。
【0142】
変換要求部21cは、データ通信部22を介して音声サーバ6と通信し、変換要求信号と音声データとを音声サーバ6に送信する。これにより、変換要求部21cは、送信した音声データと同一の内容のテキストデータを音声サーバ6から取得する。また、変換要求部21cは、変換要求信号とテキストデータとを音声サーバ6に送信することもできる。これにより、変換要求部21cは、送信したテキストデータと同一の内容の音声データを音声サーバ6から取得する。
【0143】
本実施の形態では、施設を検索するための検索テキストを入力する際に、マイクロフォン27がユーザが発する声を集音する。これにより、制御部21は、ユーザが発した声を示す音声データを取得する。そして、変換要求部21cが、この音声データを音声サーバ6に送信することで、ユーザが発した声の内容を示すテキストデータを取得する。以降は、このテキストデータが検索テキストとして用いられ、図10と同様の処理が実行される。したがって、ユーザは、操作部24を操作することなく、所望の検索テキスト(検索ワード)に合致する候補施設の施設データを得ることができる。
【0144】
また、図13に示すように候補施設の投稿データを表示する場合は、変換要求部21cが、表示中の投稿データを音声サーバ6に送信することで、投稿データの内容を示す音声データを取得する。そして、変換要求部21cは、この音声データの音を、スピーカ28を介して出力する。これにより、ユーザは、ディスプレイ23を注視せずとも、投稿データの内容を把握することができる。
【0145】
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
【0146】
上記実施の形態では、車両で用いられるナビゲーション装置2として車載装置を例に説明を行ったが、ナビゲーション装置2が携帯電話やスマートフォンなどの可搬性の通信装置として構成されていてもよい。
【0147】
また、管理サーバ4から提供された施設データを利用する端末装置は、ナビゲーション装置以外の装置であってもよい。例えば、端末装置は、管理サーバ4から提供された施設データの施設を目的地として設定する指示を、ナビゲーション装置に与える装置などであってもよい。
【0148】
また、上記実施の形態では、SNS機能と、施設データを提供する機能とが同一の管理サーバ4によって実現されていた。これに対して、SNS機能を提供するサーバ装置と、施設データを提供するサーバ装置とが別個に構成されていてもよい。
【0149】
また、上記実施の形態では、ワード登録部41bは、直近の一定期間の投稿データに含まれる関連ワードのみを施設に関連付けるものであった。これに対して、ワード登録部41bは、直近の一定数(例えば、100)の投稿データに含まれる関連ワードのみを施設に関連付けるようにしてもよい。この場合も、古い投稿データが利用されず、最新の情報に基づいて施設を抽出することができる。また、投稿データの投稿が比較的少ない施設に関しても、投稿データに含まれる関連ワードを利用することができる。
【0150】
また、上記実施の形態では、投稿データはテキストデータであったが、音声データであってもよい。この場合も、音声データである投稿データをテキストデータに変換することで、投稿データに含まれる関連ワードを抽出することができる。
【0151】
また、第2の実施の形態では、管理サーバ4と音声サーバ6とが別個のサーバとして構成されていたが、管理サーバ4と音声サーバ6との双方の機能を有する一つのサーバ装置を用いてもよい。
【0152】
また、第2の実施の形態では、投稿データのテキストデータを画面に表示しつつ、投稿データの音声データの音声が出力されていた。これに対して、テキストデータと音声データとのいずれを出力するかをユーザが選択できるようになっていてもよい。
【0153】
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。
【符号の説明】
【0154】
2 ナビゲーション装置
4 管理サーバ
9 車両
10 情報処理システム
11 ネットワーク
41a SNS部
41b ワード登録部
41c 施設抽出部
41d 順位設定部
51 投稿データベース
52 施設データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を提供するサーバ装置と、前記サーバ装置から提供された情報を利用する端末装置とを含む情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
複数の施設それぞれに関する施設データを記憶する記憶手段と、
ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された前記複数の施設のいずれかに関する投稿データに含まれる関連ワードを、当該施設に関連付けて登録する登録手段と、
前記端末装置から受信した検索ワードを用いて前記関連ワードを対象に検索を行い、前記複数の施設のうちから前記検索ワードに関連する施設を抽出する抽出手段と、
抽出された前記施設の前記施設データを前記端末装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記登録手段は、直近の一定期間の前記投稿データに含まれる関連ワードのみを、前記施設に関連付けることを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記登録手段は、直近の一定数の前記投稿データに含まれる関連ワードのみを、前記施設に関連付けることを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された投稿データが、前記記憶手段に記憶された前記複数の施設とは異なる未登録施設に関する場合は、該投稿データを用いて前記未登録施設の前記施設データを新規に作成する作成手段、
をさらに備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記抽出手段が前記検索ワードに関連する施設として複数の候補施設を抽出した場合に、該複数の候補施設それぞれに関する投稿データに基づいて、該複数の候補施設の優先順位を設定する設定手段、
をさらに備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記設定手段は、該複数の候補施設それぞれに関する投稿データの数に基づいて、該複数の候補施設の優先順位を設定することを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
請求項5または6に記載の情報処理システムにおいて、
前記設定手段は、該複数の候補施設それぞれに関する投稿データを肯定的に評価したユーザの数に基づいて、該複数の候補施設の優先順位を設定することを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
請求項5ないし7のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記送信手段は、該複数の候補施設それぞれの前記施設データと、前記優先順位とを前記端末装置に送信することを特徴とする情報処理システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理システムにおいて、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から送信された前記複数の候補施設それぞれの前記施設データを、前記優先順位の高いものから表示する表示手段、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から送信された前記施設データを用いて、経路案内の目的地を設定する設定手段、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
端末装置に情報を提供するサーバ装置であって、
複数の施設それぞれに関する施設データを記憶する記憶手段と、
ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された前記複数の施設のいずれかに関する投稿データに含まれる関連ワードを、当該施設に関連付けて登録する登録手段と、
前記端末装置から受信した検索ワードを用いて前記関連ワードを対象に検索を行い、前記複数の施設のうちから前記検索ワードに関連する施設を抽出する抽出手段と、
抽出された前記施設の前記施設データを前記端末装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項12】
サーバ装置から提供された情報を利用する端末装置であって、
検索ワードを前記サーバ装置に送信する送信手段と、
前記検索ワードに関連する複数の候補施設それぞれの施設データと、ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された投稿データに基づいて設定された前記複数の候補施設の優先順位と、を前記サーバ装置から受信する受信手段と、
前記複数の候補施設それぞれの前記施設データを、前記優先順位の高いものから表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項13】
請求項12に記載の端末装置において、
前記複数の候補施設のうちからユーザに選択された施設を、経路案内の目的地に設定する設定手段、
をさらに備えることを特徴とする端末装置。
【請求項14】
サーバ装置から提供された情報を利用する端末装置に含まれるコンピュータによって実行可能なプログラムであって、
前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータに、
(a)検索ワードを前記サーバ装置に送信する工程と、
(b)前記検索ワードに関連する複数の候補施設それぞれの施設データと、ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された投稿データに基づいて設定された前記複数の候補施設の優先順位と、を前記サーバ装置から受信する工程と、
(c)前記複数の候補施設それぞれの前記施設データを、前記優先順位の高いものから表示する工程と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータに、
(d)前記複数の候補施設のうちからユーザに選択された施設を、経路案内の目的地に設定する工程、
をさらに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
情報処理方法であって、
(a)ソーシャルネットワーキングサービスに投稿された、複数の施設のいずれかに関する投稿データに含まれる関連ワードを、当該施設に関連付けて登録する工程と、
(b)端末装置から受信した検索ワードを用いて前記関連ワードを対象に検索を行い、前記複数の施設のうちから前記検索ワードに関連する施設を抽出する工程と、
(c)抽出された前記施設の施設データを前記端末装置に送信する工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−97758(P2013−97758A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243107(P2011−243107)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)