情報処理システム装置、バーチャル装置、携帯型の情報処理端末及び記録メディア
【課題】料理の健康機能性を類型化するとともに、利用者の諸条件に合わせて健康にとって有益な料理を選択することができる情報処理用の携帯端末および情報処理システム、シミュレーション、ゲーム機を提供する。
【解決手段】料理の栄養成分の組成を近赤外線スペクトル装置ならびにキャピラリー電気泳動装置を用いて波形情報化するステップと、その波形データに対して、一日当りあるいは一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示す波形情報とを比較し、当該栄養成分組成の摂取基準値の範囲内の栄養成分を含むか、あるいは、次に摂取しても栄養成分の摂取基準値の範囲内に収まる、理想的な料理ならびに料理の組み合わせを、予め栄養成分組成を登録した料理のデータベースから選択するように構成してなる情報処理用の携帯端末および情報処理システムとその記録メディアを提供する。
【解決手段】料理の栄養成分の組成を近赤外線スペクトル装置ならびにキャピラリー電気泳動装置を用いて波形情報化するステップと、その波形データに対して、一日当りあるいは一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示す波形情報とを比較し、当該栄養成分組成の摂取基準値の範囲内の栄養成分を含むか、あるいは、次に摂取しても栄養成分の摂取基準値の範囲内に収まる、理想的な料理ならびに料理の組み合わせを、予め栄養成分組成を登録した料理のデータベースから選択するように構成してなる情報処理用の携帯端末および情報処理システムとその記録メディアを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は情報処理システム装置、バーチャル装置(シミュレーションマシン、ゲーム機等を含む)、携帯型の情報処理端末及び記録メディアに関するものであり、特に、料理の健康機能性を類型化した情報処理システム装置、、バーチャル装置、携帯型の情報処理端末及び記録メディアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品の栄養成分表のデータに基づいて栄養計算する情報処理システム装置が知られている。また、近年、栄養計算をさまざまな条件で実施できる情報処理システム装置も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−338960号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術による栄養計算は、食品成分表のデータに基づいて計算していたが、食品の産地毎あるいは生産方法毎に異なる栄養成分をもつ食材などに対応することができず、正確性に欠けていた。また、仮に料理の栄養計算を実行できたとしても、その料理の健康に与える影響に関する評価が専門家以外にはわかりにくいため、一般人に対する利便性が低かった。
【0004】
そこで、料理に関する栄養評価を専門家以外でも簡便に実施して食生活を改善し、且つ、栄養に関する医師や栄養士等によるバーチャルの指導を自動的に受けられる情報処理システム装置、、バーチャル装置、携帯型の情報処理端末及び記録メディアを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
これまで栄養計算された情報は、食品成分表に記載されたデータに基づいて計算されたものであったが、本発明におけるデータ処理は、食品成分表に記載されたデータのみならず、料理自体に含まれている栄養成分組成をダイレクトに評価することが可能であるとともに、被験者の身体的条件などに合わせて適合性を評価することを特徴とし、さらに従来のように専門家が必要とする栄養計算をすることが目的ではなく、料理の健康機能性を一般人においても簡便に理解させることが可能で、かつその評価手法を用いて類型化された料理の健康情報を個人ならびに団体の健康管理に簡便に利用可能にする、入力手段、記憶手段、演算手段、出力手段を具備することを特徴とする記録メディア、ならびに情報処理用の携帯端末およびシステム、シュミレーションシステム等をそれぞれ提供する。
【0006】
本発明の一つのプロセスは、料理の栄養成分の組成を近赤外線スペクトル装置ならびにキャピラリー電気泳動装置を用いて波形情報化するとともに、一日当りあるいは一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示す波形情報とを比較し、当該栄養成分組成数値の範囲内の栄養成分を含む単独の料理あるいは複数の料理の組み合せを予め格納した栄養成分組成の明確になった料理のデータベースから選択させる情報処理を実施する。
【0007】
さらに、上記プロセスなどを用いて、ビタミン類ならびに無機質ミネラル分の双方の1日あるいは1食の栄養摂取基準の範囲にある単一の料理ならびに複数の料理の組み合せを予め格納した栄養成分組成の明確になった料理のデータベースから選択させる情報処理を
実施し、基準値の範囲ならびに基準値外の場合は、統計的な有意差などを吟味して選別する。
【0008】
また、上記方法に基づいて、次の食事で摂取する必要のある栄養成分を含む料理ならびに料理の組み合せを予測し、さらに運動、体調、気分の諸条件を加味して、最適な料理ならびに料理の組み合せを抽出する。
【0009】
外食料理店については、外食料理も栄養成分の組成毎に管理されたデータベースを活用する。また、該当するメニューを提供する外食店を地図上に画面表示させる。
【0010】
上記プロセスを一種以上のバーチャルのキャラクターあるいは、病院などの施設内の患者あるいは集団を対象とした栄養管理を実施する。
【0011】
料理の製造コストと治療費のデータベースから、コストの少ない方法を選別する。
【0012】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、料理の栄養成分の組成を波形データとして情報化する近赤外線スペクトル装置等の分析装置と、一日当たり又は一食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納された記録メディアと、当該栄養成分組成の摂取基準値の範囲内の栄養成分を含む料理、次に摂取しても栄養成分の摂取基準値の範囲内に収まる理想的な料理、並びに、該料理の組み合わせが予め登録されたデータベースと、前記分析装置により得られた波形情報と、前記記録メディアに格納された波形情報とを比較してその結果に基づき前記データベースに登録された料理又は該料理の組み合わせを選択する情報処理手段を備えることを特徴とする、情報処理システム装置を提供する。
【0013】
この構成によれば、料理の栄養成分の組成を近赤外線スペクトル装置ならびにキャピラリー電気泳動装置等を用いて波形情報化するとともに、一日当りあるいは一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示す波形情報とを比較する。この比較結果に基づき、予め格納した栄養成分組成の明確になった料理のデータベース情報から、当該栄養成分組成数値の範囲内の栄養成分を含む単独の料理あるいは複数の料理の組み合せを選択する。
【0014】
請求項2記載の発明は、上記データベースは、ビタミン類又は無機質ミネラル分の少なくとも一方についての一日当たり又は一食当たりの摂取下限値と、一日あるいは一食の摂取上限値の範囲内の栄養成分を料理ならびに料理の組み合わせを格納することを特徴とする、請求項1記載の情報処理システム装置を提供する。
【0015】
この構成によれば、ビタミン類又は無機質ミネラル分の一日当たり又は一食当たりの摂取下限値と摂取上限値との範囲内の栄養成分を含む単独の料理あるいは複数の料理の組み合せが選択させる。
【0016】
請求項3記載の発明は、上記情報処理手段が、利用者が食べた料理メニュー又は食材を毎日入力することによって、該毎日入力した料理又は食材のカロリー数を1日以上積算し、一定期間後の積算値が一定範囲以上の過剰カロリー摂取、あるいは、過少カロリー摂取の場合には、要注意を意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声にて出力し、且つ、前記積算値が予め定めた基準範囲の場合には安心であることを意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声にて出力することを特徴とする、請求項1又は2記載の情報処理システム装置を提供する。
【0017】
この構成によれば、毎日入力した料理又は食材のカロリー数の積算値が過剰カロリー摂
取、あるいは、過少カロリー摂取の場合には、要注意の旨のメッセージを画面表示して警告する。
【0018】
請求項4記載の発明は、上記情報処理手段は、一日当たり又は一食当たりに必要なカロリー数を算定した後に、該毎日入力した料理又は食材のカロリー数を1日以上積算することを特徴とする請求項3記載の情報処理システム装置を提供する。
【0019】
この構成によれば、一日の運動量を歩数計などによって算出された消費カロリー数の電子データに基づいて、一日あるいは一食に必要なカロリー数を算定した後に、カロリー数の積算値が過剰カロリー摂取又は過少カロリー摂取の場合にその旨のメッセージが画面表示又は音声出力される。
【0020】
請求項5記載の発明は、上記データベースは、栄養成分を気分又は体調の少なくとも一方の変化をもたらす成分が予め類型化して格納されていることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の情報処理システム装置を提供する。
【0021】
この構成によれば、栄養成分を気分ならびに体調の変化をもたらす成分として予め類型化して格納したデータベースから、利用者の気分ならびに体調を入力することで、その内容に合わせて、充足されていない栄養成分が選択され、併せて、予め登録した料理のデータベースから当該栄養成分を多く含む料理ならびに料理の組み合せが選択される。
【0022】
請求項6記載の発明は、上記情報処理手段は、栄養成分の変化が統計的に有意な変化が認められた料理については棄却し、且つ、有意でない変化である場合には棄却しない処理をすることを特徴とする、請求項1,2,3,4又は5記載の情報処理システム装置を提供する。
【0023】
この構成によれば、健康への影響を考慮にいれた際に、栄養成分の変化が統計的に有意な変化が認められた料理については棄却される一方、有意でない変化である場合には棄却しない処理がなされる。
【0024】
請求項7記載の発明は、上記データベースには予め栄養組成を登録した外食料理店のメニューのデータが格納され、上記情報処理手段は、該データベースから、1日あるいは1食の栄養摂取基準値の範囲におけるメニュー並びに当該メニューを作っている外食料理店を画面表示可能で、かつ、当該メニューならびに該当する外食料理店名を選択すると、GPS情報処理システムを活用することによって当該外食料理店の地図を画面表示することができるように構成されている請求項1,2,3,4,5又は6記載の情報処理システム装置を提供する。
【0025】
この構成によれば、データベースには予め栄養組成を登録した外食料理店のメニューのデータが格納されているので、このデータベースから、利用者の1日当たり又は1食当たりの栄養摂取基準値の範囲における、適切なメニュー並びに当該メニューを作っている外食料理店が画面表示され、更に、当該メニューならびに該当する外食料理店名を選択することにより、GPS情報処理システムの表示画面を介して当該外食料理店の地図が画面表示される。
【0026】
請求項8記載の発明は、上記請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の情報処理システム装置を活用して、1種以上のバーチャルのキャラクターの栄養管理を同時に実施し、当該キャラクターの、その後の健康状態や病気の発症を予測するできるように構成したシミュレーションマシン、ゲーム機等のバーチャル装置を提供する。
【0027】
この構成によれば、情報処理システム装置を活用して、1種以上のバーチャルのキャラクターの栄養管理を同時に実施できるので、上記情報処理プロセスを一種以上のバーチャルのキャラクター、あるいは、病院などの施設内の患者あるいは集団(施設利用者)を対象とした栄養管理を実施することができる。
【0028】
請求9記載の発明は、上記シミュレーション情報処理を活用して、病院などの施設内の患者又は集団の栄養管理を同時に実施し、その後の健康状態や病気の発症を予測し、料理の製造コストと治療費のデータベースとを比較し、費用対効果を表す医療経済効果をシミュレーションできるように構成したことを特徴とする請求項8記載のシミュレーションマシン、ゲーム機等のバーチャル装置を提供する。
【0029】
この構成によれば、病院などの施設内の患者又は集団の栄養管理を同時に実施した後、健康状態や病気の発症を予測する。そして、料理の製造コストと治療費のデータベースとを比較することにより、費用対効果を表す医療経済効果のシミュレーションが実行される。
【0030】
請求項10記載の発明は、上記請求項1乃至9の何れかに記載の情報処理をインターネット等の通信回線を介して利用する事ができるようにしたことを特徴とする携帯型の情報処理端末を提供する。
【0031】
この構成によれば、利用者は携帯電話機、モバイル電子手帳等の携帯型の情報処理端末によりインターネット等を介して上記請求項1乃至9の何れかに記載の情報処理を行える。
【0032】
請求項11記載の発明は、上記請求項1乃至10の何れかに記載の情報処理を行う場合に使用される記録メディアであって、少なくとも1日当たり又は1食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納されていることを特徴とする記録メディアを提供する。
【0033】
この構成によれば、記録メディアには、少なくとも1日当たり又は1食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納されているので、利用者は当該摂取基準値に基づき、栄養成分組成の明確になった料理が選択される。
【発明の効果】
【0034】
請求項1記載の発明は、一日当り又は一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値と対応する料理又は該料理の組み合わせが自動的に選択できるので、料理に関する栄養評価を専門家以外の一般人でも簡便に実施して食生活を改善させることができる。
【0035】
請求項2記載の発明は、一日当り又は一食当りのビタミン類又は無機質ミネラル分の必要な摂取基準値と対応する料理又は該料理の組み合わせを自動的に選択できるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、一般人でもビタミン類又は無機質ミネラル分の料理に関する栄養評価を簡便に実施することができる。
【0036】
請求項3記載の発明は、カロリー数の積算値が過剰カロリー摂取又は過少カロリー摂取の場合にその旨のメッセージが画面表示又は音声出力されるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、過剰カロリー摂取又は過少カロリー摂取になることを予防することができる。
【0037】
請求項4記載の発明は、一日の運動量を歩数計などによって定量的に算出したデータに基づいて情報処理するので、請求項3記載の発明の効果に加えて、運動量に応じたカロリー数の消費が可能になる。
【0038】
請求項5記載の発明は、気分ならびに体調の変化をもたらす栄養成分を多く含む料理ならびに料理の組み合せが選択されるので、請求項1、2又は3記載の発明の効果に加えて、利用者の気分ならびに体調が変化することを予防することができる。
【0039】
請求項6記載の発明は、健康への影響を考慮に入れた際に、栄養成分の変化が統計的に有意な変化でない料理については棄却し、有意な変化である場合には棄却しない処理を行
うので、請求項1,2,3,4又は5記載の発明の効果に加えて、摂取する栄養成分として重要度の高い変化をしないように料理ならび料理の組み合せを選択することができる。
【0040】
請求項7記載の発明は、外食料理店については、外食料理も栄養成分の組成毎に管理されたデータベースを活用できるので、請求項1,2,3,4,5又は6記載の発明の効果に加えて、該当するメニューを提供する外食店を地図上に画面表示させることができる。
【0041】
請求項8記載の発明は、一種以上のバーチャルのキャラクター、あるいは、病院などの施設内の患者又は集団を対象として、料理に関する栄養評価を簡便に実施して、栄養に関する医師や栄養士等によるバーチャルの指導を自動的に受けることができる。
【0042】
請求項9記載の発明は、費用対効果を表す医療経済効果のシミュレーションが行えるので、請求項8記載の発明の効果に加えて、病院などの施設内において医療経済コストの低減化が図られる。
【0043】
請求項10記載の発明は、利用者は携帯電話機等の携帯型の情報処理端末を用いて何時どこでも上記情報処理を簡便に行うことができ、特に、携帯型の情報処理端末にGPS情報処理システムを内蔵したものでは、該当するメニューを提供する外食料理店の位置する地図を選択して、その道順を表示可能にさせることが可能となる。
【0044】
請求項11記載の発明は、記録メディアに格納されたカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値をに基づいて前期料理を選択できるので、料理を食べることによる健康への影響を誰でも簡便に把握することができる。
【0045】
以上のように、本発明によれば、分析装置等のデータを用いて、単一の料理ならびに料理の組み合せの健康への影響度合いを直接的に類型化することが可能となる。また、人間ならびに疑似キャラクターが料理を食べることによる健康への影響を専門家でなくとも簡便に把握し、健康管理が可能となるとともに、病気の発症予測をシミュレーション化することができる。
【0046】
例えば、具体的には、料理の栄養成分の組成を、近赤外線スペクトル装置やキャピラリー電気泳動装置を用いてダイレクトに解析し、そのデータと、1日当りあるいは1食当りのカロリー数、ビタミン類、無機ミネラル分などの栄養摂取基準値を示す波形データとを比較し、栄養摂取基準値の範囲内の、単一の料理ならびに料理の組み合せをデータベースから選択できる。
【0047】
これによって、健康への悪影響が少ない、単一の料理ならびに料理の組み合せを類型化したことになり、専門家でなくても簡便に健康管理が可能となる。
【0048】
本発明によれば、例えば、毎日、当該携帯型の情報処理端末に入力した料理あるいは食材のカロリー数を1日以上積算し、一定期間後の積算値が一定範囲以上の過剰カロリー摂取、あるいは過少カロリー摂取の場合には、要注意を意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声信号化し、毎日入力した料理のカロリー数の積算値が、予め定めた基準範囲の場合には安心であることを意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声信号化することができるため、健康管理がしやすい。
【0049】
また、運動量、気分、体調の変化などの諸条件を入力することによって、充足されていない栄養成分組成ならびにカロリー数を算出し、その内容に合わせて、予め登録した料理のデータベースから当該栄養成分を多く含む料理、ならびに複数の料理の組み合せを選択することができる。
【0050】
さらに、健康への影響を考慮に入れた際に、栄養成分の変化が統計的に有意な変化でない料理については棄却し、有意な変化である場合には棄却しない処理をし、摂取する栄養成分として重要度の高い変化をしないように料理ならび料理の組み合せを選択することが
できる。
【0051】
また、好みの料理の種類を選択したり、運動量、気分、体調の変化などの諸条件を入力することによって、外食料理のデータベースから、栄養摂取基準範囲内あるいは次に摂取する理想的なメニュー並びにメニューの組み合せを選択することができる。
【0052】
さらに、携帯型の情報処理端末に内蔵されたGPS情報処理システムによって、該当するメニューを提供する外食料理店の位置する地図を選択し、その道順を表示可能にさせることが可能となる。
【0053】
また、バーチャルのキャラクターを登場させることによって、当該キャラクターが画面に表示された料理を選択することができ、選択した料理の栄養価の累積によって、その後の病気の発症の有無、発症する可能性のある病気を予測できる。
【0054】
さらに、病院や介護施設における患者ならびに患者集団が食べる料理を選択することによって、その累積によって病気の発症の有無、あるいは発症する可能性のある病気を選択し、料理の製造コストと、治療費の製造コストを比較することができるシミュレーションが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
本発明は、料理に関する栄養評価を専門家以外でも簡便に活用することを可能とし、当該発明技術が普及することによって、多くの方々の食生活が改善し、健康な社会の創成に貢献し、且つ、携帯型の端末を用いることによって、栄養に関する医師ならびに栄養士等の指導を模擬した、バーチャルの指導を自動的に受けられる(利用できる)ように構成した情報処理システム装置、ゲーム機のバーチャル装置、並びに、半導体等を用いて携帯型の情報処理端末を構築するという目的するものであって、料理の栄養成分の組成を近赤外線スペクトル装置ならびにキャピラリー電気泳動装置を用いて波形情報化するステップを含み、その波形データに対して、一日当りあるいは一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示す波形情報とを比較し、当該栄養成分組成の摂取基準値の範囲内の栄養成分を含む、あるいは、次に摂取しても栄養成分の摂取基準値の範囲内に収まる、理想的な料理ならびに料理の組み合わせを、予め栄養成分組成を登録した料理のデータベースから選択できるように構成することを特徴とする。
【0056】
これまで栄養計算された情報は、食品成分表に記載されたデータに基づいて計算されたものであったが、本発明におけるデータ処理は、食品成分表に記載されたデータのみならず、料理自体に含まれている栄養成分組成をダイレクトに評価することが可能であるとともに、被験者の身体的条件などに合わせて適合性を評価することができる。
【0057】
さらに従来のように専門家が必要とする栄養計算をすることが目的ではなく、料理の健康機能性を一般人においても簡便に理解させることが可能で、かつその評価手法を用いて類型化された料理の健康情報を個人ならびに団体の健康管理に簡便に利用可能にする、入力手段、記憶手段、演算手段、出力手段を具備することを特徴とする情報処理システム、携帯型の情報処理端末、記録メディア並びにゲーム機、をそれぞれ提供する。
【0058】
また、本発明は、ビタミン類ならびに無機質ミネラル分の双方の、一日あるいは一食の摂取下限値と、一日あるいは一食の摂取上限値の範囲内の料理ならびに料理の組み合わせを、予め栄養成分組成を登録した料理のデータベースから選択する情報処理システム装置、携帯型の情報処理端末、記録メディア、並びにゲーム機、シミュレーションシステム装置等のバーチャル装置を提供するものである。
【0059】
上記プロセスなどを用いて、ビタミン類ならびに無機質ミネラル分の双方の1日あるいは1食の栄養摂取基準の範囲にある単一の料理ならびに複数の料理の組み合せを予め格納した栄養成分組成の明確になった料理のデータベースから選択させる情報処理を実施し、基準値の範囲ならびに基準値外の場合は、統計的な有意差などを吟味して選別する。
【0060】
更に、本発明は、利用者が食べた料理メニューあるいは食材を毎日入力することによって、毎日入力した料理あるいは食材のカロリー数を1日以上積算し、一定期間後の積算値が一定範囲以上の過剰カロリー摂取、あるいは過少カロリー摂取の場合には、要注意を意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声信号化し、毎日入力した料理のカロリー数の積算値が、予め定めた基準範囲の場合には安心であることを意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声信号化する情報処理システム装置、携帯型の情報処理端末、記録メディア、並びにゲーム機、シミュレーションシステム装置等のバーチャル装置を提供するものである。
【0061】
更に又、本発明は、一日の運動量を歩数計などによって算出された消費カロリー数の電子データに基づいて、一日あるいは一食に必要なカロリー数を算定した後に、請求項3の処理をする情報処理システム装置、携帯型の情報処理端末、記録メディア、並びにゲーム機、シミュレーションシステム装置等のバーチャル装置を提供するものである。
【0062】
また、上記の情報処理方法に基づいて、次の食事で摂取する必要のある栄養成分を含む料理ならびに料理の組み合せを予測し、さらに運動、体調、気分の諸条件を加味して、最適な料理ならびに料理の組み合せを抽出する。
【実施例】
【0063】
以下、本発明の好適な実施例を図面に従って説明する。本実施例は、料理の健康に与える影響を多角的に評価するとともに、その評価手法を簡易に活用できるようにするために、料理の健康機能性を類型化した情報処理システム装置、半導体等を用いた携帯型の情報処理端末、記録メディア、並びにゲーム機、シミュレーションシステム装置等のバーチャル装置を提供するものであって、検出手段、記憶手段、呼出手段、演算手段及び出力手段を効果的かつ有機的に融合して構築したものである。
【0064】
図1に、本発明の実施形態に係る情報処理システム装置を示す構成図であって、図示例の情報処理システムはステップ(入力処理)1、ステップ(情報処理)2及びステップ(表示処理)3の順番に実行される。この情報処理システム装置は、入力画面及び表示画面としてのモニターディスプレイ1並びに情報処理部2から成り、該情報処理部2は、情報処理装置3及び記録メディア4等から構成される。
【0065】
前記モニターディスプレイ1は、データを入力するモニター画面として機能するとともに、情報処理結果を表示するモニター画面としても機能する。尚、後述の分析装置を用いる場合は、当該分析結果の電子データが入力データとして利用される。
【0066】
又、情報処理部2は、幾つかのデータ処理手段を有する情報処理システム3と、幾つかのデータベースからなる記録メディア4とにより構成されており、インターネット媒体情報処理システム5と情報交換処理することができる。
【0067】
さらに、前記情報処理部2又は情報処理システム3は、図2至乃図10に示すように、目的や用途等に応じて様々な構成形態が可能であり、具体的には種々の条件で対応できる携帯型の情報処理端末(以下、携帯端末という)である。この携帯端末としては携帯電話、ノート型パソコンもしくは超小型パソコン、モバイル電子手帳等を採択できる。
【0068】
例えば、図2に示す情報処理部2は、食品分析表等のデータが入力される入力装置10と、1日当たり又は1食当たりの栄養摂取基準範囲を示すデータが格納された記録メディア30と、栄養成分組成が登録された料理のデータベース(記録メディア)40と、1食における栄養摂取基準範囲内にある料理、或いは、次に摂取する1日の理想的な栄養摂取基準範囲内の料理を選択する情報処理装置50とから構成されている。
【0069】
尚、前記入力装置10は、食品分析表のデータを入力データとして電子化しない場合は、近赤外光スペクトル装置(FT−IR)あるいはキャピラリー電気泳動装置(CE)等の分析装置20と、該分析装置20で分析して得られた料理の栄養成分の波形データ21を電子データ化して入力する。尚、近赤外光スペクトル装置(FT−IR)やキャピラリー電気泳動装置(CE)は、一回の分析で同時にいくつもの成分を網羅的かつ簡易に分析できる利点を有する。
【0070】
又、図3に示す情報処理部2は、前記入力装置10と、1日当たり又は1食当たりのビタミン並びにミネラルの摂取基準範囲を示すデータを格納した第1の記録メディア31と、栄養成分組成を登録した料理のデータベース(記録メディア)40と、1食における栄養摂取基準範囲内にある料理、或いは、次に摂取する1日の理想的な栄養摂取基準範囲内の料理を選択する情報処理装置50とから構成されている。これによって、微量成分の摂取基準範囲内の料理を選択する場合に適用することができる。
【0071】
更に、図4に示す情報処理部2は、料理メニュー画面及び食材入力画面の双方又は一方が表示される入力装置12と、カロリー数の積算値の基準値のデータベースを格納した記録メディア32と、前記入力装置12に入力された料理メニュー又は食材のカロリー数を積算処理する第1の情報処理装置51と、前記記録メディア32に格納したカロリー数の積算値の基準値の範囲内の場合と範囲外の場合に所定のメッセージを表示するとともに音声信号を発する第2の情報処理装置52とから構成されている。
【0072】
これによって、料理(メニュー)又は食材のカロリー数による影響評価を、医師又は管理栄養士等による栄養計算を行う事無く、一般利用者において中長期的な期間で容易に理解することができる。
【0073】
尚、前記情報処理装置51の基礎データベースとしては、既存の食品分析表の食材毎の栄養成分組成のデータベースとともに、料理自体の栄養成分組成をダイレクトに分析した結果のデータ、即ち、分析装置20で得られた波形情報21の電子データも利用することができる。
【0074】
また、図5に示すように、情報処理部2は、1日の運動量の入力画面における電子データ、或いは、歩数計22による1日のカロリー計算値の電子データを第1の情報処理装置51に対して利用している場合、その電子データに基づいて第1の情報処理装置51の積算処理数値を補正した後、記録メディア32に格納したカロリー数の積算値の基準値の範囲内の場合又は範囲外の場合に夫々、安心のメッセージ又は要注意のメッセージを表示するとともに、音声信号を発する情報処理装置52を備えている。これによって、運動量に依存した料理の健康機能性評価が可能となる。
【0075】
さらに、図6に示す情報処理部2は、気分又は体調の少なくとも一方の変化を示す入力装置14と、気分又は体調の少なくとも一方の変化と関与する栄養成分を類型化したデータベースを格納した記録メディア33と、栄養成分組成を登録した料理の記録メディア40と、それらの情報に基づいて充足する必要のある栄養成分と、その栄養成分を多く含む料理を選択して画面表示を指示する情報処理装置53とから構成されている。
【0076】
これによって、1日の気分又は体調の少なくとも一方の変化に依存した料理の選択を簡
便に実行できるという利点が生じる。さらに、妊婦、小児、病気の素養、体重、皮下脂肪率、あるいは、例えば利用者の家系が高血圧、糖尿病、ガンなどの系統である場合に、その条件を入力することによって、提示する料理の選択を調整させることもできる。
【0077】
また、図7に示すように、情報処理システム3は、第1の情報処理装置50を備えているほかに、情報処理システム3のデータ処理の過程で栄養摂取基準値との数値の差の重要度を選別して処理する第2の情報処理装置54も備えている。
【0078】
図8は示す情報処理部2は、食べたい料理のジャンルの画面と既に食べた料理の種類の検索画面からなる入力装置15と、外食料理メニューのデータベースを格納した記録メディア41とを備え、該入力装置15及び記録メディア41とからのデータに基づき情報処理装置50によって、1食における栄養摂取基準範囲内にある料理、及び、次に摂取する1日の理想的な栄養バランスを達成させる料理、並びに、当該料理の組み合せの選択を実行することができる。
【0079】
更に、図8に示す情報処理部2は、外食料理店を探求できるGPS情報処理システム70を備え、該GPS情報処理システム70の表示画面(利用画面)を活用することによって、前記第2の情報処理装置55により、該当する料理を提供する外食料理店の位置する地図、並びに特定の外食料理店を選択することができ、所望の外食料理店を決定する際の利便性を著しく高めることができる。
【0080】
また、図9に示す情報処理部2は、バーチャルのキャラクターと料理の選択を画面から入力可能な入力装置16と、栄養成分組成を登録した料理が格納された第2の記録メディア41と、各種疾患が発症する栄養摂取量の情報データベースが格納された第2の記録メディア80と、それらの情報からバーチールのキャラクターが病気を発症するか否か、或いは、発症可能性のある病名を表示する機能をもつ情報処理装置56とから構成されている。
【0081】
これによって、ゲーム的な感覚で料理と栄養成分のパランスと健康との関係を理解することが可能となる。
【0082】
更に、図10に示す情報処理部2は、患者ならびに患者集団の健康状態の特徴と毎日の摂取する料理の選択ができる入力画面を有する入力装置17と、栄養成分組成が登録された料理のデータが格納された第1の記録メディア40と、各種疾患が発祥する栄養摂取量の情報データベースが格納された第2の記録メディア80とを備え、該記録メディア40,80からのデータに基づいて、第1の情報処理装置56によって、患者ならびに患者集団が病気を発症するか否か、或いは、発症可能性のある病名を表示できるように構成されている。
【0083】
又、この情報処理部2は、各料理の製造コストのデータが格納された第3の記録メディア90と、各種疾患ごとの治療費のデータが格納された第4の記録メディア100とを備え、該記録メディア90,100からのデータに基づいて、第2の情報処理装置57によって、該情報処理装置56で選択された各病気に対応した有効な料理の製造コスト、及び治療費のコストを表示できるように構成されている。
【0084】
これによって、料理に関する医療経済学的な評価の予測が可能となるという利点が生じる。
【0085】
発明者らの知見によれば、料理のダイレクトの栄養分析は、栄養計算によって供される栄養評価よりも、一層正確なデータを容易に入手することができる。
【0086】
すなわち、食材は生産方法に依存して、ビタミン類やミネラル分の数値が大きく異なる場合があり、調理法によって、栄養価が分かることがあるが、このような場合には、料理自体を直接的に分析した数値を利用することによって、より正確な栄養バランス評価ができることになる。
【0087】
また、分析装置の波形データ等を直接的に栄養計算に供することによって、より簡便に栄養評価を行うことができる。
【0088】
例えば、前記栄養評価は、図11に示すように、波形情報を例えば5段階に類型化して分類でき、更に、この類型化処理に基づいて料理の健康機能性を評価(点数化)することができる。以下、当該発明を利用した実施例の一部を示す。
(実施例1)
表1は、料理Aと料理Bの栄養成分組成例を比較した表である。
【0089】
【表1】
【0090】
料理Aと料理Bでは、料理Bが50kcalだけカロリー数が多いが、その数値の差をみると、1日に必要なカロリー数が2000kcalの場合は2.5%の差である。一方、塩分は、料理Aの方が料理Bよりも1.5g多く、1日の塩分摂取基準値が9である場合は、一食当りでは50%オーバーしたことになる。
【0091】
したがって、料理Bの方が有意なカロリー摂取オーバーをしておらず、摂取塩分量も少ないため、健康上、重要度が高く、優先的に選択される料理になる。
(実施例2)
表2は、料理Cと料理Dの栄養成分組成例を比較した表である。
【0092】
【表2】
【0093】
料理Cと料理Dでは、料理Dが100kcalだけカロリー数が多いが、その数値の差は、1日に必要なカロリー数が2000kcalの場合は5%の差である。一方、ビタミンCは、料理Dの方が料理Cよりも70mg多く、1日のビタミン摂取基準値が成人男子である場合、標準体重で推定必要量が85mg、推奨量が100mgであるので、一食で十分量に達したことになる。
【0094】
この場合、ビタミンCを優先するならば、料理Cよりも料理Dを優先することを表示し、料理Cを選択する場合には、次の食事でビタミンCが豊富な食事をとることを指示し、そのメニュー例の候補をあげることができる。
(実施例3)
表3は、カロリー数の積算値を示した例である。
【0095】
【表3】
【0096】
カロリー数の積算値は3日目の時点で1割を越えてきたため、携帯画面は、3日目で、注意を促すメッセージを表示させ、また、6日目の時点でもその増加傾向に変化が認められないため、警告とともに運動の必要性を促すメッセージを表示させる。
【0097】
また、利用者が携帯端末に数値入力をしない日が続いた場合には、入力する必要がある旨を表示形式ならびに音声形式にて知らせる。
【0098】
図12は、利用者の気分や体調の変化に応じて料理を選択する情報処理システムを示し、また、表4は、図12の入力画面120、すなわち気分や体調の変化を入力する画面の一部を例示している。
【0099】
【表4】
【0100】
当該利用者は便秘ぎみであるので、食物繊維の多い料理を選択させ、さらに、肌荒れがあるので、コラーゲナーゼ酵素を活性化するビタミンCを補給する必要がある。そのため、データベースから、料理ジャンルにおいておやつを選択すると、食物繊維とビタミンCを多く含んでいる食材、例えば、柑橘類を多く含んだ料理が表示される。
【0101】
さらに、図8の構成例では、当該メニューが登録されている外食料理店名を表示するとともに、GPS情報処理システム70を活用することによって、該当する外食料理店までの道順ならびに地図をナビゲーションして表示する。
【0102】
以上の如く、本発明は、栄養成分を気分ならびに体調の変化をもたらす成分として予め類型化して格納したデータベースから、利用者の気分ならびに体調を入力することで、その内容に合わせて、充足されていない栄養成分を選択し、予め登録した料理のデータベースから当該栄養成分を多く含む料理ならびに料理の組み合せを選択することができる、情報処理用の情報処理端末および情報処理システム装置とその記録メディア等を提供できる。
【0103】
又、本発明は、健康への影響を考慮にいれた際に、栄養成分の変化が統計的に有意な変化が認められた料理については棄却し、有意でない変化である場合には棄却しない処理をするように構成した情報処理用の情報処理端末および情報処理システム装置とその記録メディア等を提供できる。
【0104】
更に又、本発明は、予め栄養組成を登録した外食料理店のメニューのデータベースから、利用者の1日あるいは1食の栄養摂取基準値の範囲における、適切なメニュー並びに当該メニューを作っている外食料理店を画面表示することが可能で、かつ当該メニューならびに該当する外食料理店名を選択すると、GPS情報処理システムを活用することによって当該外食料理店の地図を画面表示することができる、上記請求項1乃至12記載の携帯型の情報処理端末および情報処理システム装置とその記録メディア等を提供できる。
【0105】
外食料理店については、外食料理も栄養成分の組成毎に管理されたデータベースを活用する。また、該当するメニューを提供する外食店を地図上に画面表示させる。
【0106】
又、上記請求項6乃至7記載の情報処理用の情報処理端末および情報処理システム、記録メディアを活用して、1種以上のバーチャルのキャラクターの栄養管理を同時に実施し、当該キャラクターの、その後の健康状態や病気の発症を予測するシミュレーション情報処理システム、並びにそのシミュレーション情報処理システムを利用したゲーム機等を提供できる。
【0107】
上記プロセスを一種以上のバーチャルのキャラクター、あるいは、病院などの施設内の患者あるいは集団(施設利用者)を対象とした栄養管理を実施する。
【0108】
更に、本発明は、上記請求項8記載のシミュレーション情報処理システムを活用して、病院などの施設内の患者あるいは集団の栄養管理を同時に実施し、その後の健康状態や病気の発症を予測し、料理の製造コストと治療費のデータベースとを比較し、費用対効果を表す医療経済効果をシミュレーションする情報処理システム、ならびにそのシミュレーション情報処理システムを利用したゲーム機等を提供できる。
【0109】
料理の製造コストと治療費のデータベースから、コストの少ない方法を選別する。
【0110】
更に又、本発明、上記請求項1乃至9の情報処理をインターネットならびにiモードを介して利用する事ができる記録メディア、ならびに情報処理用の情報処理端末および情報処理システム、シミュレーションゲーム機等を提供できる。
【0111】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の一実施例を示し、情報処理システム装置の構成図。
【図2】一実施例に係る情報処理部の実施形態例1を示す構成図。
【図3】一実施例に係る情報処理部の実施形態例2を示す構成図。
【図4】一実施例に係る情報処理部の実施形態例3を示す構成図。
【図5】一実施例に係る情報処理部の実施形態例4を示す構成図。
【図6】一実施例に係る情報処理部の実施形態例5を示す構成図。
【図7】一実施例に係る情報処理システム装置の実施形態例を示す構成図。
【図8】一実施例に係る情報処理部の実施形態例6を示す構成図。
【図9】一実施例に係る情報処理部の実施形態例7を示す構成図。
【図10】一実施例に係る情報処理部の実施形態例8を示す構成図。
【図11】一実施例に係る情報処理システム装置による健康機能性の評価基準の具体例(5段階)を示す説明図。
【図12】一実施例に係る情報処理システム装置を説明する概念構成図。
【符号の説明】
【0113】
1 モニターディスプレイ
2 情報処理部
3 情報処理システム
4 記録メディア
10 入力装置
40 データベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は情報処理システム装置、バーチャル装置(シミュレーションマシン、ゲーム機等を含む)、携帯型の情報処理端末及び記録メディアに関するものであり、特に、料理の健康機能性を類型化した情報処理システム装置、、バーチャル装置、携帯型の情報処理端末及び記録メディアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品の栄養成分表のデータに基づいて栄養計算する情報処理システム装置が知られている。また、近年、栄養計算をさまざまな条件で実施できる情報処理システム装置も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−338960号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術による栄養計算は、食品成分表のデータに基づいて計算していたが、食品の産地毎あるいは生産方法毎に異なる栄養成分をもつ食材などに対応することができず、正確性に欠けていた。また、仮に料理の栄養計算を実行できたとしても、その料理の健康に与える影響に関する評価が専門家以外にはわかりにくいため、一般人に対する利便性が低かった。
【0004】
そこで、料理に関する栄養評価を専門家以外でも簡便に実施して食生活を改善し、且つ、栄養に関する医師や栄養士等によるバーチャルの指導を自動的に受けられる情報処理システム装置、、バーチャル装置、携帯型の情報処理端末及び記録メディアを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
これまで栄養計算された情報は、食品成分表に記載されたデータに基づいて計算されたものであったが、本発明におけるデータ処理は、食品成分表に記載されたデータのみならず、料理自体に含まれている栄養成分組成をダイレクトに評価することが可能であるとともに、被験者の身体的条件などに合わせて適合性を評価することを特徴とし、さらに従来のように専門家が必要とする栄養計算をすることが目的ではなく、料理の健康機能性を一般人においても簡便に理解させることが可能で、かつその評価手法を用いて類型化された料理の健康情報を個人ならびに団体の健康管理に簡便に利用可能にする、入力手段、記憶手段、演算手段、出力手段を具備することを特徴とする記録メディア、ならびに情報処理用の携帯端末およびシステム、シュミレーションシステム等をそれぞれ提供する。
【0006】
本発明の一つのプロセスは、料理の栄養成分の組成を近赤外線スペクトル装置ならびにキャピラリー電気泳動装置を用いて波形情報化するとともに、一日当りあるいは一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示す波形情報とを比較し、当該栄養成分組成数値の範囲内の栄養成分を含む単独の料理あるいは複数の料理の組み合せを予め格納した栄養成分組成の明確になった料理のデータベースから選択させる情報処理を実施する。
【0007】
さらに、上記プロセスなどを用いて、ビタミン類ならびに無機質ミネラル分の双方の1日あるいは1食の栄養摂取基準の範囲にある単一の料理ならびに複数の料理の組み合せを予め格納した栄養成分組成の明確になった料理のデータベースから選択させる情報処理を
実施し、基準値の範囲ならびに基準値外の場合は、統計的な有意差などを吟味して選別する。
【0008】
また、上記方法に基づいて、次の食事で摂取する必要のある栄養成分を含む料理ならびに料理の組み合せを予測し、さらに運動、体調、気分の諸条件を加味して、最適な料理ならびに料理の組み合せを抽出する。
【0009】
外食料理店については、外食料理も栄養成分の組成毎に管理されたデータベースを活用する。また、該当するメニューを提供する外食店を地図上に画面表示させる。
【0010】
上記プロセスを一種以上のバーチャルのキャラクターあるいは、病院などの施設内の患者あるいは集団を対象とした栄養管理を実施する。
【0011】
料理の製造コストと治療費のデータベースから、コストの少ない方法を選別する。
【0012】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、料理の栄養成分の組成を波形データとして情報化する近赤外線スペクトル装置等の分析装置と、一日当たり又は一食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納された記録メディアと、当該栄養成分組成の摂取基準値の範囲内の栄養成分を含む料理、次に摂取しても栄養成分の摂取基準値の範囲内に収まる理想的な料理、並びに、該料理の組み合わせが予め登録されたデータベースと、前記分析装置により得られた波形情報と、前記記録メディアに格納された波形情報とを比較してその結果に基づき前記データベースに登録された料理又は該料理の組み合わせを選択する情報処理手段を備えることを特徴とする、情報処理システム装置を提供する。
【0013】
この構成によれば、料理の栄養成分の組成を近赤外線スペクトル装置ならびにキャピラリー電気泳動装置等を用いて波形情報化するとともに、一日当りあるいは一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示す波形情報とを比較する。この比較結果に基づき、予め格納した栄養成分組成の明確になった料理のデータベース情報から、当該栄養成分組成数値の範囲内の栄養成分を含む単独の料理あるいは複数の料理の組み合せを選択する。
【0014】
請求項2記載の発明は、上記データベースは、ビタミン類又は無機質ミネラル分の少なくとも一方についての一日当たり又は一食当たりの摂取下限値と、一日あるいは一食の摂取上限値の範囲内の栄養成分を料理ならびに料理の組み合わせを格納することを特徴とする、請求項1記載の情報処理システム装置を提供する。
【0015】
この構成によれば、ビタミン類又は無機質ミネラル分の一日当たり又は一食当たりの摂取下限値と摂取上限値との範囲内の栄養成分を含む単独の料理あるいは複数の料理の組み合せが選択させる。
【0016】
請求項3記載の発明は、上記情報処理手段が、利用者が食べた料理メニュー又は食材を毎日入力することによって、該毎日入力した料理又は食材のカロリー数を1日以上積算し、一定期間後の積算値が一定範囲以上の過剰カロリー摂取、あるいは、過少カロリー摂取の場合には、要注意を意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声にて出力し、且つ、前記積算値が予め定めた基準範囲の場合には安心であることを意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声にて出力することを特徴とする、請求項1又は2記載の情報処理システム装置を提供する。
【0017】
この構成によれば、毎日入力した料理又は食材のカロリー数の積算値が過剰カロリー摂
取、あるいは、過少カロリー摂取の場合には、要注意の旨のメッセージを画面表示して警告する。
【0018】
請求項4記載の発明は、上記情報処理手段は、一日当たり又は一食当たりに必要なカロリー数を算定した後に、該毎日入力した料理又は食材のカロリー数を1日以上積算することを特徴とする請求項3記載の情報処理システム装置を提供する。
【0019】
この構成によれば、一日の運動量を歩数計などによって算出された消費カロリー数の電子データに基づいて、一日あるいは一食に必要なカロリー数を算定した後に、カロリー数の積算値が過剰カロリー摂取又は過少カロリー摂取の場合にその旨のメッセージが画面表示又は音声出力される。
【0020】
請求項5記載の発明は、上記データベースは、栄養成分を気分又は体調の少なくとも一方の変化をもたらす成分が予め類型化して格納されていることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の情報処理システム装置を提供する。
【0021】
この構成によれば、栄養成分を気分ならびに体調の変化をもたらす成分として予め類型化して格納したデータベースから、利用者の気分ならびに体調を入力することで、その内容に合わせて、充足されていない栄養成分が選択され、併せて、予め登録した料理のデータベースから当該栄養成分を多く含む料理ならびに料理の組み合せが選択される。
【0022】
請求項6記載の発明は、上記情報処理手段は、栄養成分の変化が統計的に有意な変化が認められた料理については棄却し、且つ、有意でない変化である場合には棄却しない処理をすることを特徴とする、請求項1,2,3,4又は5記載の情報処理システム装置を提供する。
【0023】
この構成によれば、健康への影響を考慮にいれた際に、栄養成分の変化が統計的に有意な変化が認められた料理については棄却される一方、有意でない変化である場合には棄却しない処理がなされる。
【0024】
請求項7記載の発明は、上記データベースには予め栄養組成を登録した外食料理店のメニューのデータが格納され、上記情報処理手段は、該データベースから、1日あるいは1食の栄養摂取基準値の範囲におけるメニュー並びに当該メニューを作っている外食料理店を画面表示可能で、かつ、当該メニューならびに該当する外食料理店名を選択すると、GPS情報処理システムを活用することによって当該外食料理店の地図を画面表示することができるように構成されている請求項1,2,3,4,5又は6記載の情報処理システム装置を提供する。
【0025】
この構成によれば、データベースには予め栄養組成を登録した外食料理店のメニューのデータが格納されているので、このデータベースから、利用者の1日当たり又は1食当たりの栄養摂取基準値の範囲における、適切なメニュー並びに当該メニューを作っている外食料理店が画面表示され、更に、当該メニューならびに該当する外食料理店名を選択することにより、GPS情報処理システムの表示画面を介して当該外食料理店の地図が画面表示される。
【0026】
請求項8記載の発明は、上記請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の情報処理システム装置を活用して、1種以上のバーチャルのキャラクターの栄養管理を同時に実施し、当該キャラクターの、その後の健康状態や病気の発症を予測するできるように構成したシミュレーションマシン、ゲーム機等のバーチャル装置を提供する。
【0027】
この構成によれば、情報処理システム装置を活用して、1種以上のバーチャルのキャラクターの栄養管理を同時に実施できるので、上記情報処理プロセスを一種以上のバーチャルのキャラクター、あるいは、病院などの施設内の患者あるいは集団(施設利用者)を対象とした栄養管理を実施することができる。
【0028】
請求9記載の発明は、上記シミュレーション情報処理を活用して、病院などの施設内の患者又は集団の栄養管理を同時に実施し、その後の健康状態や病気の発症を予測し、料理の製造コストと治療費のデータベースとを比較し、費用対効果を表す医療経済効果をシミュレーションできるように構成したことを特徴とする請求項8記載のシミュレーションマシン、ゲーム機等のバーチャル装置を提供する。
【0029】
この構成によれば、病院などの施設内の患者又は集団の栄養管理を同時に実施した後、健康状態や病気の発症を予測する。そして、料理の製造コストと治療費のデータベースとを比較することにより、費用対効果を表す医療経済効果のシミュレーションが実行される。
【0030】
請求項10記載の発明は、上記請求項1乃至9の何れかに記載の情報処理をインターネット等の通信回線を介して利用する事ができるようにしたことを特徴とする携帯型の情報処理端末を提供する。
【0031】
この構成によれば、利用者は携帯電話機、モバイル電子手帳等の携帯型の情報処理端末によりインターネット等を介して上記請求項1乃至9の何れかに記載の情報処理を行える。
【0032】
請求項11記載の発明は、上記請求項1乃至10の何れかに記載の情報処理を行う場合に使用される記録メディアであって、少なくとも1日当たり又は1食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納されていることを特徴とする記録メディアを提供する。
【0033】
この構成によれば、記録メディアには、少なくとも1日当たり又は1食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納されているので、利用者は当該摂取基準値に基づき、栄養成分組成の明確になった料理が選択される。
【発明の効果】
【0034】
請求項1記載の発明は、一日当り又は一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値と対応する料理又は該料理の組み合わせが自動的に選択できるので、料理に関する栄養評価を専門家以外の一般人でも簡便に実施して食生活を改善させることができる。
【0035】
請求項2記載の発明は、一日当り又は一食当りのビタミン類又は無機質ミネラル分の必要な摂取基準値と対応する料理又は該料理の組み合わせを自動的に選択できるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、一般人でもビタミン類又は無機質ミネラル分の料理に関する栄養評価を簡便に実施することができる。
【0036】
請求項3記載の発明は、カロリー数の積算値が過剰カロリー摂取又は過少カロリー摂取の場合にその旨のメッセージが画面表示又は音声出力されるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、過剰カロリー摂取又は過少カロリー摂取になることを予防することができる。
【0037】
請求項4記載の発明は、一日の運動量を歩数計などによって定量的に算出したデータに基づいて情報処理するので、請求項3記載の発明の効果に加えて、運動量に応じたカロリー数の消費が可能になる。
【0038】
請求項5記載の発明は、気分ならびに体調の変化をもたらす栄養成分を多く含む料理ならびに料理の組み合せが選択されるので、請求項1、2又は3記載の発明の効果に加えて、利用者の気分ならびに体調が変化することを予防することができる。
【0039】
請求項6記載の発明は、健康への影響を考慮に入れた際に、栄養成分の変化が統計的に有意な変化でない料理については棄却し、有意な変化である場合には棄却しない処理を行
うので、請求項1,2,3,4又は5記載の発明の効果に加えて、摂取する栄養成分として重要度の高い変化をしないように料理ならび料理の組み合せを選択することができる。
【0040】
請求項7記載の発明は、外食料理店については、外食料理も栄養成分の組成毎に管理されたデータベースを活用できるので、請求項1,2,3,4,5又は6記載の発明の効果に加えて、該当するメニューを提供する外食店を地図上に画面表示させることができる。
【0041】
請求項8記載の発明は、一種以上のバーチャルのキャラクター、あるいは、病院などの施設内の患者又は集団を対象として、料理に関する栄養評価を簡便に実施して、栄養に関する医師や栄養士等によるバーチャルの指導を自動的に受けることができる。
【0042】
請求項9記載の発明は、費用対効果を表す医療経済効果のシミュレーションが行えるので、請求項8記載の発明の効果に加えて、病院などの施設内において医療経済コストの低減化が図られる。
【0043】
請求項10記載の発明は、利用者は携帯電話機等の携帯型の情報処理端末を用いて何時どこでも上記情報処理を簡便に行うことができ、特に、携帯型の情報処理端末にGPS情報処理システムを内蔵したものでは、該当するメニューを提供する外食料理店の位置する地図を選択して、その道順を表示可能にさせることが可能となる。
【0044】
請求項11記載の発明は、記録メディアに格納されたカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値をに基づいて前期料理を選択できるので、料理を食べることによる健康への影響を誰でも簡便に把握することができる。
【0045】
以上のように、本発明によれば、分析装置等のデータを用いて、単一の料理ならびに料理の組み合せの健康への影響度合いを直接的に類型化することが可能となる。また、人間ならびに疑似キャラクターが料理を食べることによる健康への影響を専門家でなくとも簡便に把握し、健康管理が可能となるとともに、病気の発症予測をシミュレーション化することができる。
【0046】
例えば、具体的には、料理の栄養成分の組成を、近赤外線スペクトル装置やキャピラリー電気泳動装置を用いてダイレクトに解析し、そのデータと、1日当りあるいは1食当りのカロリー数、ビタミン類、無機ミネラル分などの栄養摂取基準値を示す波形データとを比較し、栄養摂取基準値の範囲内の、単一の料理ならびに料理の組み合せをデータベースから選択できる。
【0047】
これによって、健康への悪影響が少ない、単一の料理ならびに料理の組み合せを類型化したことになり、専門家でなくても簡便に健康管理が可能となる。
【0048】
本発明によれば、例えば、毎日、当該携帯型の情報処理端末に入力した料理あるいは食材のカロリー数を1日以上積算し、一定期間後の積算値が一定範囲以上の過剰カロリー摂取、あるいは過少カロリー摂取の場合には、要注意を意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声信号化し、毎日入力した料理のカロリー数の積算値が、予め定めた基準範囲の場合には安心であることを意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声信号化することができるため、健康管理がしやすい。
【0049】
また、運動量、気分、体調の変化などの諸条件を入力することによって、充足されていない栄養成分組成ならびにカロリー数を算出し、その内容に合わせて、予め登録した料理のデータベースから当該栄養成分を多く含む料理、ならびに複数の料理の組み合せを選択することができる。
【0050】
さらに、健康への影響を考慮に入れた際に、栄養成分の変化が統計的に有意な変化でない料理については棄却し、有意な変化である場合には棄却しない処理をし、摂取する栄養成分として重要度の高い変化をしないように料理ならび料理の組み合せを選択することが
できる。
【0051】
また、好みの料理の種類を選択したり、運動量、気分、体調の変化などの諸条件を入力することによって、外食料理のデータベースから、栄養摂取基準範囲内あるいは次に摂取する理想的なメニュー並びにメニューの組み合せを選択することができる。
【0052】
さらに、携帯型の情報処理端末に内蔵されたGPS情報処理システムによって、該当するメニューを提供する外食料理店の位置する地図を選択し、その道順を表示可能にさせることが可能となる。
【0053】
また、バーチャルのキャラクターを登場させることによって、当該キャラクターが画面に表示された料理を選択することができ、選択した料理の栄養価の累積によって、その後の病気の発症の有無、発症する可能性のある病気を予測できる。
【0054】
さらに、病院や介護施設における患者ならびに患者集団が食べる料理を選択することによって、その累積によって病気の発症の有無、あるいは発症する可能性のある病気を選択し、料理の製造コストと、治療費の製造コストを比較することができるシミュレーションが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
本発明は、料理に関する栄養評価を専門家以外でも簡便に活用することを可能とし、当該発明技術が普及することによって、多くの方々の食生活が改善し、健康な社会の創成に貢献し、且つ、携帯型の端末を用いることによって、栄養に関する医師ならびに栄養士等の指導を模擬した、バーチャルの指導を自動的に受けられる(利用できる)ように構成した情報処理システム装置、ゲーム機のバーチャル装置、並びに、半導体等を用いて携帯型の情報処理端末を構築するという目的するものであって、料理の栄養成分の組成を近赤外線スペクトル装置ならびにキャピラリー電気泳動装置を用いて波形情報化するステップを含み、その波形データに対して、一日当りあるいは一食当りのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示す波形情報とを比較し、当該栄養成分組成の摂取基準値の範囲内の栄養成分を含む、あるいは、次に摂取しても栄養成分の摂取基準値の範囲内に収まる、理想的な料理ならびに料理の組み合わせを、予め栄養成分組成を登録した料理のデータベースから選択できるように構成することを特徴とする。
【0056】
これまで栄養計算された情報は、食品成分表に記載されたデータに基づいて計算されたものであったが、本発明におけるデータ処理は、食品成分表に記載されたデータのみならず、料理自体に含まれている栄養成分組成をダイレクトに評価することが可能であるとともに、被験者の身体的条件などに合わせて適合性を評価することができる。
【0057】
さらに従来のように専門家が必要とする栄養計算をすることが目的ではなく、料理の健康機能性を一般人においても簡便に理解させることが可能で、かつその評価手法を用いて類型化された料理の健康情報を個人ならびに団体の健康管理に簡便に利用可能にする、入力手段、記憶手段、演算手段、出力手段を具備することを特徴とする情報処理システム、携帯型の情報処理端末、記録メディア並びにゲーム機、をそれぞれ提供する。
【0058】
また、本発明は、ビタミン類ならびに無機質ミネラル分の双方の、一日あるいは一食の摂取下限値と、一日あるいは一食の摂取上限値の範囲内の料理ならびに料理の組み合わせを、予め栄養成分組成を登録した料理のデータベースから選択する情報処理システム装置、携帯型の情報処理端末、記録メディア、並びにゲーム機、シミュレーションシステム装置等のバーチャル装置を提供するものである。
【0059】
上記プロセスなどを用いて、ビタミン類ならびに無機質ミネラル分の双方の1日あるいは1食の栄養摂取基準の範囲にある単一の料理ならびに複数の料理の組み合せを予め格納した栄養成分組成の明確になった料理のデータベースから選択させる情報処理を実施し、基準値の範囲ならびに基準値外の場合は、統計的な有意差などを吟味して選別する。
【0060】
更に、本発明は、利用者が食べた料理メニューあるいは食材を毎日入力することによって、毎日入力した料理あるいは食材のカロリー数を1日以上積算し、一定期間後の積算値が一定範囲以上の過剰カロリー摂取、あるいは過少カロリー摂取の場合には、要注意を意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声信号化し、毎日入力した料理のカロリー数の積算値が、予め定めた基準範囲の場合には安心であることを意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声信号化する情報処理システム装置、携帯型の情報処理端末、記録メディア、並びにゲーム機、シミュレーションシステム装置等のバーチャル装置を提供するものである。
【0061】
更に又、本発明は、一日の運動量を歩数計などによって算出された消費カロリー数の電子データに基づいて、一日あるいは一食に必要なカロリー数を算定した後に、請求項3の処理をする情報処理システム装置、携帯型の情報処理端末、記録メディア、並びにゲーム機、シミュレーションシステム装置等のバーチャル装置を提供するものである。
【0062】
また、上記の情報処理方法に基づいて、次の食事で摂取する必要のある栄養成分を含む料理ならびに料理の組み合せを予測し、さらに運動、体調、気分の諸条件を加味して、最適な料理ならびに料理の組み合せを抽出する。
【実施例】
【0063】
以下、本発明の好適な実施例を図面に従って説明する。本実施例は、料理の健康に与える影響を多角的に評価するとともに、その評価手法を簡易に活用できるようにするために、料理の健康機能性を類型化した情報処理システム装置、半導体等を用いた携帯型の情報処理端末、記録メディア、並びにゲーム機、シミュレーションシステム装置等のバーチャル装置を提供するものであって、検出手段、記憶手段、呼出手段、演算手段及び出力手段を効果的かつ有機的に融合して構築したものである。
【0064】
図1に、本発明の実施形態に係る情報処理システム装置を示す構成図であって、図示例の情報処理システムはステップ(入力処理)1、ステップ(情報処理)2及びステップ(表示処理)3の順番に実行される。この情報処理システム装置は、入力画面及び表示画面としてのモニターディスプレイ1並びに情報処理部2から成り、該情報処理部2は、情報処理装置3及び記録メディア4等から構成される。
【0065】
前記モニターディスプレイ1は、データを入力するモニター画面として機能するとともに、情報処理結果を表示するモニター画面としても機能する。尚、後述の分析装置を用いる場合は、当該分析結果の電子データが入力データとして利用される。
【0066】
又、情報処理部2は、幾つかのデータ処理手段を有する情報処理システム3と、幾つかのデータベースからなる記録メディア4とにより構成されており、インターネット媒体情報処理システム5と情報交換処理することができる。
【0067】
さらに、前記情報処理部2又は情報処理システム3は、図2至乃図10に示すように、目的や用途等に応じて様々な構成形態が可能であり、具体的には種々の条件で対応できる携帯型の情報処理端末(以下、携帯端末という)である。この携帯端末としては携帯電話、ノート型パソコンもしくは超小型パソコン、モバイル電子手帳等を採択できる。
【0068】
例えば、図2に示す情報処理部2は、食品分析表等のデータが入力される入力装置10と、1日当たり又は1食当たりの栄養摂取基準範囲を示すデータが格納された記録メディア30と、栄養成分組成が登録された料理のデータベース(記録メディア)40と、1食における栄養摂取基準範囲内にある料理、或いは、次に摂取する1日の理想的な栄養摂取基準範囲内の料理を選択する情報処理装置50とから構成されている。
【0069】
尚、前記入力装置10は、食品分析表のデータを入力データとして電子化しない場合は、近赤外光スペクトル装置(FT−IR)あるいはキャピラリー電気泳動装置(CE)等の分析装置20と、該分析装置20で分析して得られた料理の栄養成分の波形データ21を電子データ化して入力する。尚、近赤外光スペクトル装置(FT−IR)やキャピラリー電気泳動装置(CE)は、一回の分析で同時にいくつもの成分を網羅的かつ簡易に分析できる利点を有する。
【0070】
又、図3に示す情報処理部2は、前記入力装置10と、1日当たり又は1食当たりのビタミン並びにミネラルの摂取基準範囲を示すデータを格納した第1の記録メディア31と、栄養成分組成を登録した料理のデータベース(記録メディア)40と、1食における栄養摂取基準範囲内にある料理、或いは、次に摂取する1日の理想的な栄養摂取基準範囲内の料理を選択する情報処理装置50とから構成されている。これによって、微量成分の摂取基準範囲内の料理を選択する場合に適用することができる。
【0071】
更に、図4に示す情報処理部2は、料理メニュー画面及び食材入力画面の双方又は一方が表示される入力装置12と、カロリー数の積算値の基準値のデータベースを格納した記録メディア32と、前記入力装置12に入力された料理メニュー又は食材のカロリー数を積算処理する第1の情報処理装置51と、前記記録メディア32に格納したカロリー数の積算値の基準値の範囲内の場合と範囲外の場合に所定のメッセージを表示するとともに音声信号を発する第2の情報処理装置52とから構成されている。
【0072】
これによって、料理(メニュー)又は食材のカロリー数による影響評価を、医師又は管理栄養士等による栄養計算を行う事無く、一般利用者において中長期的な期間で容易に理解することができる。
【0073】
尚、前記情報処理装置51の基礎データベースとしては、既存の食品分析表の食材毎の栄養成分組成のデータベースとともに、料理自体の栄養成分組成をダイレクトに分析した結果のデータ、即ち、分析装置20で得られた波形情報21の電子データも利用することができる。
【0074】
また、図5に示すように、情報処理部2は、1日の運動量の入力画面における電子データ、或いは、歩数計22による1日のカロリー計算値の電子データを第1の情報処理装置51に対して利用している場合、その電子データに基づいて第1の情報処理装置51の積算処理数値を補正した後、記録メディア32に格納したカロリー数の積算値の基準値の範囲内の場合又は範囲外の場合に夫々、安心のメッセージ又は要注意のメッセージを表示するとともに、音声信号を発する情報処理装置52を備えている。これによって、運動量に依存した料理の健康機能性評価が可能となる。
【0075】
さらに、図6に示す情報処理部2は、気分又は体調の少なくとも一方の変化を示す入力装置14と、気分又は体調の少なくとも一方の変化と関与する栄養成分を類型化したデータベースを格納した記録メディア33と、栄養成分組成を登録した料理の記録メディア40と、それらの情報に基づいて充足する必要のある栄養成分と、その栄養成分を多く含む料理を選択して画面表示を指示する情報処理装置53とから構成されている。
【0076】
これによって、1日の気分又は体調の少なくとも一方の変化に依存した料理の選択を簡
便に実行できるという利点が生じる。さらに、妊婦、小児、病気の素養、体重、皮下脂肪率、あるいは、例えば利用者の家系が高血圧、糖尿病、ガンなどの系統である場合に、その条件を入力することによって、提示する料理の選択を調整させることもできる。
【0077】
また、図7に示すように、情報処理システム3は、第1の情報処理装置50を備えているほかに、情報処理システム3のデータ処理の過程で栄養摂取基準値との数値の差の重要度を選別して処理する第2の情報処理装置54も備えている。
【0078】
図8は示す情報処理部2は、食べたい料理のジャンルの画面と既に食べた料理の種類の検索画面からなる入力装置15と、外食料理メニューのデータベースを格納した記録メディア41とを備え、該入力装置15及び記録メディア41とからのデータに基づき情報処理装置50によって、1食における栄養摂取基準範囲内にある料理、及び、次に摂取する1日の理想的な栄養バランスを達成させる料理、並びに、当該料理の組み合せの選択を実行することができる。
【0079】
更に、図8に示す情報処理部2は、外食料理店を探求できるGPS情報処理システム70を備え、該GPS情報処理システム70の表示画面(利用画面)を活用することによって、前記第2の情報処理装置55により、該当する料理を提供する外食料理店の位置する地図、並びに特定の外食料理店を選択することができ、所望の外食料理店を決定する際の利便性を著しく高めることができる。
【0080】
また、図9に示す情報処理部2は、バーチャルのキャラクターと料理の選択を画面から入力可能な入力装置16と、栄養成分組成を登録した料理が格納された第2の記録メディア41と、各種疾患が発症する栄養摂取量の情報データベースが格納された第2の記録メディア80と、それらの情報からバーチールのキャラクターが病気を発症するか否か、或いは、発症可能性のある病名を表示する機能をもつ情報処理装置56とから構成されている。
【0081】
これによって、ゲーム的な感覚で料理と栄養成分のパランスと健康との関係を理解することが可能となる。
【0082】
更に、図10に示す情報処理部2は、患者ならびに患者集団の健康状態の特徴と毎日の摂取する料理の選択ができる入力画面を有する入力装置17と、栄養成分組成が登録された料理のデータが格納された第1の記録メディア40と、各種疾患が発祥する栄養摂取量の情報データベースが格納された第2の記録メディア80とを備え、該記録メディア40,80からのデータに基づいて、第1の情報処理装置56によって、患者ならびに患者集団が病気を発症するか否か、或いは、発症可能性のある病名を表示できるように構成されている。
【0083】
又、この情報処理部2は、各料理の製造コストのデータが格納された第3の記録メディア90と、各種疾患ごとの治療費のデータが格納された第4の記録メディア100とを備え、該記録メディア90,100からのデータに基づいて、第2の情報処理装置57によって、該情報処理装置56で選択された各病気に対応した有効な料理の製造コスト、及び治療費のコストを表示できるように構成されている。
【0084】
これによって、料理に関する医療経済学的な評価の予測が可能となるという利点が生じる。
【0085】
発明者らの知見によれば、料理のダイレクトの栄養分析は、栄養計算によって供される栄養評価よりも、一層正確なデータを容易に入手することができる。
【0086】
すなわち、食材は生産方法に依存して、ビタミン類やミネラル分の数値が大きく異なる場合があり、調理法によって、栄養価が分かることがあるが、このような場合には、料理自体を直接的に分析した数値を利用することによって、より正確な栄養バランス評価ができることになる。
【0087】
また、分析装置の波形データ等を直接的に栄養計算に供することによって、より簡便に栄養評価を行うことができる。
【0088】
例えば、前記栄養評価は、図11に示すように、波形情報を例えば5段階に類型化して分類でき、更に、この類型化処理に基づいて料理の健康機能性を評価(点数化)することができる。以下、当該発明を利用した実施例の一部を示す。
(実施例1)
表1は、料理Aと料理Bの栄養成分組成例を比較した表である。
【0089】
【表1】
【0090】
料理Aと料理Bでは、料理Bが50kcalだけカロリー数が多いが、その数値の差をみると、1日に必要なカロリー数が2000kcalの場合は2.5%の差である。一方、塩分は、料理Aの方が料理Bよりも1.5g多く、1日の塩分摂取基準値が9である場合は、一食当りでは50%オーバーしたことになる。
【0091】
したがって、料理Bの方が有意なカロリー摂取オーバーをしておらず、摂取塩分量も少ないため、健康上、重要度が高く、優先的に選択される料理になる。
(実施例2)
表2は、料理Cと料理Dの栄養成分組成例を比較した表である。
【0092】
【表2】
【0093】
料理Cと料理Dでは、料理Dが100kcalだけカロリー数が多いが、その数値の差は、1日に必要なカロリー数が2000kcalの場合は5%の差である。一方、ビタミンCは、料理Dの方が料理Cよりも70mg多く、1日のビタミン摂取基準値が成人男子である場合、標準体重で推定必要量が85mg、推奨量が100mgであるので、一食で十分量に達したことになる。
【0094】
この場合、ビタミンCを優先するならば、料理Cよりも料理Dを優先することを表示し、料理Cを選択する場合には、次の食事でビタミンCが豊富な食事をとることを指示し、そのメニュー例の候補をあげることができる。
(実施例3)
表3は、カロリー数の積算値を示した例である。
【0095】
【表3】
【0096】
カロリー数の積算値は3日目の時点で1割を越えてきたため、携帯画面は、3日目で、注意を促すメッセージを表示させ、また、6日目の時点でもその増加傾向に変化が認められないため、警告とともに運動の必要性を促すメッセージを表示させる。
【0097】
また、利用者が携帯端末に数値入力をしない日が続いた場合には、入力する必要がある旨を表示形式ならびに音声形式にて知らせる。
【0098】
図12は、利用者の気分や体調の変化に応じて料理を選択する情報処理システムを示し、また、表4は、図12の入力画面120、すなわち気分や体調の変化を入力する画面の一部を例示している。
【0099】
【表4】
【0100】
当該利用者は便秘ぎみであるので、食物繊維の多い料理を選択させ、さらに、肌荒れがあるので、コラーゲナーゼ酵素を活性化するビタミンCを補給する必要がある。そのため、データベースから、料理ジャンルにおいておやつを選択すると、食物繊維とビタミンCを多く含んでいる食材、例えば、柑橘類を多く含んだ料理が表示される。
【0101】
さらに、図8の構成例では、当該メニューが登録されている外食料理店名を表示するとともに、GPS情報処理システム70を活用することによって、該当する外食料理店までの道順ならびに地図をナビゲーションして表示する。
【0102】
以上の如く、本発明は、栄養成分を気分ならびに体調の変化をもたらす成分として予め類型化して格納したデータベースから、利用者の気分ならびに体調を入力することで、その内容に合わせて、充足されていない栄養成分を選択し、予め登録した料理のデータベースから当該栄養成分を多く含む料理ならびに料理の組み合せを選択することができる、情報処理用の情報処理端末および情報処理システム装置とその記録メディア等を提供できる。
【0103】
又、本発明は、健康への影響を考慮にいれた際に、栄養成分の変化が統計的に有意な変化が認められた料理については棄却し、有意でない変化である場合には棄却しない処理をするように構成した情報処理用の情報処理端末および情報処理システム装置とその記録メディア等を提供できる。
【0104】
更に又、本発明は、予め栄養組成を登録した外食料理店のメニューのデータベースから、利用者の1日あるいは1食の栄養摂取基準値の範囲における、適切なメニュー並びに当該メニューを作っている外食料理店を画面表示することが可能で、かつ当該メニューならびに該当する外食料理店名を選択すると、GPS情報処理システムを活用することによって当該外食料理店の地図を画面表示することができる、上記請求項1乃至12記載の携帯型の情報処理端末および情報処理システム装置とその記録メディア等を提供できる。
【0105】
外食料理店については、外食料理も栄養成分の組成毎に管理されたデータベースを活用する。また、該当するメニューを提供する外食店を地図上に画面表示させる。
【0106】
又、上記請求項6乃至7記載の情報処理用の情報処理端末および情報処理システム、記録メディアを活用して、1種以上のバーチャルのキャラクターの栄養管理を同時に実施し、当該キャラクターの、その後の健康状態や病気の発症を予測するシミュレーション情報処理システム、並びにそのシミュレーション情報処理システムを利用したゲーム機等を提供できる。
【0107】
上記プロセスを一種以上のバーチャルのキャラクター、あるいは、病院などの施設内の患者あるいは集団(施設利用者)を対象とした栄養管理を実施する。
【0108】
更に、本発明は、上記請求項8記載のシミュレーション情報処理システムを活用して、病院などの施設内の患者あるいは集団の栄養管理を同時に実施し、その後の健康状態や病気の発症を予測し、料理の製造コストと治療費のデータベースとを比較し、費用対効果を表す医療経済効果をシミュレーションする情報処理システム、ならびにそのシミュレーション情報処理システムを利用したゲーム機等を提供できる。
【0109】
料理の製造コストと治療費のデータベースから、コストの少ない方法を選別する。
【0110】
更に又、本発明、上記請求項1乃至9の情報処理をインターネットならびにiモードを介して利用する事ができる記録メディア、ならびに情報処理用の情報処理端末および情報処理システム、シミュレーションゲーム機等を提供できる。
【0111】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の一実施例を示し、情報処理システム装置の構成図。
【図2】一実施例に係る情報処理部の実施形態例1を示す構成図。
【図3】一実施例に係る情報処理部の実施形態例2を示す構成図。
【図4】一実施例に係る情報処理部の実施形態例3を示す構成図。
【図5】一実施例に係る情報処理部の実施形態例4を示す構成図。
【図6】一実施例に係る情報処理部の実施形態例5を示す構成図。
【図7】一実施例に係る情報処理システム装置の実施形態例を示す構成図。
【図8】一実施例に係る情報処理部の実施形態例6を示す構成図。
【図9】一実施例に係る情報処理部の実施形態例7を示す構成図。
【図10】一実施例に係る情報処理部の実施形態例8を示す構成図。
【図11】一実施例に係る情報処理システム装置による健康機能性の評価基準の具体例(5段階)を示す説明図。
【図12】一実施例に係る情報処理システム装置を説明する概念構成図。
【符号の説明】
【0113】
1 モニターディスプレイ
2 情報処理部
3 情報処理システム
4 記録メディア
10 入力装置
40 データベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
料理の栄養成分の組成を波形データとして情報化する近赤外線スペクトル装置等の分析装置と、
1日当たり又は1食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納された記録メディアと、
当該栄養成分組成の摂取基準値の範囲内の栄養成分を含む料理、次に摂取しても栄養成分の摂取基準値の範囲内に収まる理想的な料理、並びに、該料理の組み合わせが予め登録されたデータベースと、
前記分析装置により得られた波形情報と、前記記録メディアに格納された波形情報とを比較してその結果に基づき前記データベースに登録された料理又は該料理の組み合わせを選択する情報処理手段を備えることを特徴とする、情報処理システム装置。
【請求項2】
上記データベースは、ビタミン類又は無機質ミネラル分の少なくとも一方についての一日当たり又は一食当たりの摂取下限値と、一日あるいは一食の摂取上限値の範囲内の栄養成分を料理ならびに料理の組み合わせを格納することを特徴とする、請求項1記載の情報処理システム装置。
【請求項3】
上記情報処理手段が、利用者が食べた料理メニュー又は食材を毎日入力することによって、該毎日入力した料理又は食材のカロリー数を1日以上積算し、一定期間後の積算値が一定範囲以上の過剰カロリー摂取、あるいは、過少カロリー摂取の場合には、要注意を意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声にて出力し、
且つ、前記積算値が予め定めた基準範囲の場合には安心であることを意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声にて出力することを特徴とする、請求項1又は2記載の情報処理システム装置。
【請求項4】
上記情報処理手段は、1日当たり又は1食当たりに必要なカロリー数を算定した後に、該毎日入力した料理又は食材のカロリー数を1日以上積算することを特徴とする請求項3記載の情報処理システム装置。
【請求項5】
上記データベースは、栄養成分を気分又は体調の少なくとも一方の変化をもたらす栄養成分が予め類型化して格納されていることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の情報処理システム装置。
【請求項6】
上記情報処理手段は、栄養成分の変化が統計的に有意な変化が認められた料理については棄却し、且つ、有意でない変化である場合には棄却しない処理をすることを特徴とする、請求項1,2,3,4又は5記載の情報処理システム装置。
【請求項7】
上記データベースには予め栄養組成を登録した外食料理店のメニューのデータが格納され、上記情報処理手段は、該データベースから、1日あるいは1食の栄養摂取基準値の範囲におけるメニュー並びに当該メニューを作っている外食料理店を画面表示可能で、かつ、当該メニューならびに該当する外食料理店名を選択すると、GPS情報処理システムを活用することによって当該外食料理店の地図を画面表示することができるように構成したことを特徴とする、請求項1,2,3,4,5又は6記載の情報処理システム装置。
【請求項8】
上記請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の情報処理システム装置を活用して、1種以上のバーチャルのキャラクターの栄養管理を同時に実施し、当該キャラクターの、その後の健康状態や病気の発症を予測するように構成したことを特徴とする、バーチャル装置。
【請求項9】
上記シミュレーション情報処理を活用して、病院などの施設内の患者又は集団の栄養管
理を同時に実施し、その後の健康状態や病気の発症を予測し、料理の製造コストと治療費のデータベースとを比較し、費用対効果を表す医療経済効果をシミュレーションできるように構成したことを特徴とする、請求項8記載のバーチャル装置。
【請求項10】
上記請求項1乃至9の何れかに記載の情報処理をインターネット等の通信回線を介して利用する事ができるように構成したことを特徴とする、携帯型の情報処理端末。
【請求項11】
上記請求項1乃至10の何れかに記載の情報処理を行う場合に使用される記録メディアであって、少なくとも1日当たり又は1食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納されていることを特徴とする、記録メディア。
【請求項1】
料理の栄養成分の組成を波形データとして情報化する近赤外線スペクトル装置等の分析装置と、
1日当たり又は1食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納された記録メディアと、
当該栄養成分組成の摂取基準値の範囲内の栄養成分を含む料理、次に摂取しても栄養成分の摂取基準値の範囲内に収まる理想的な料理、並びに、該料理の組み合わせが予め登録されたデータベースと、
前記分析装置により得られた波形情報と、前記記録メディアに格納された波形情報とを比較してその結果に基づき前記データベースに登録された料理又は該料理の組み合わせを選択する情報処理手段を備えることを特徴とする、情報処理システム装置。
【請求項2】
上記データベースは、ビタミン類又は無機質ミネラル分の少なくとも一方についての一日当たり又は一食当たりの摂取下限値と、一日あるいは一食の摂取上限値の範囲内の栄養成分を料理ならびに料理の組み合わせを格納することを特徴とする、請求項1記載の情報処理システム装置。
【請求項3】
上記情報処理手段が、利用者が食べた料理メニュー又は食材を毎日入力することによって、該毎日入力した料理又は食材のカロリー数を1日以上積算し、一定期間後の積算値が一定範囲以上の過剰カロリー摂取、あるいは、過少カロリー摂取の場合には、要注意を意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声にて出力し、
且つ、前記積算値が予め定めた基準範囲の場合には安心であることを意味するメッセージを画面表示するか、あるいは音声にて出力することを特徴とする、請求項1又は2記載の情報処理システム装置。
【請求項4】
上記情報処理手段は、1日当たり又は1食当たりに必要なカロリー数を算定した後に、該毎日入力した料理又は食材のカロリー数を1日以上積算することを特徴とする請求項3記載の情報処理システム装置。
【請求項5】
上記データベースは、栄養成分を気分又は体調の少なくとも一方の変化をもたらす栄養成分が予め類型化して格納されていることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の情報処理システム装置。
【請求項6】
上記情報処理手段は、栄養成分の変化が統計的に有意な変化が認められた料理については棄却し、且つ、有意でない変化である場合には棄却しない処理をすることを特徴とする、請求項1,2,3,4又は5記載の情報処理システム装置。
【請求項7】
上記データベースには予め栄養組成を登録した外食料理店のメニューのデータが格納され、上記情報処理手段は、該データベースから、1日あるいは1食の栄養摂取基準値の範囲におけるメニュー並びに当該メニューを作っている外食料理店を画面表示可能で、かつ、当該メニューならびに該当する外食料理店名を選択すると、GPS情報処理システムを活用することによって当該外食料理店の地図を画面表示することができるように構成したことを特徴とする、請求項1,2,3,4,5又は6記載の情報処理システム装置。
【請求項8】
上記請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の情報処理システム装置を活用して、1種以上のバーチャルのキャラクターの栄養管理を同時に実施し、当該キャラクターの、その後の健康状態や病気の発症を予測するように構成したことを特徴とする、バーチャル装置。
【請求項9】
上記シミュレーション情報処理を活用して、病院などの施設内の患者又は集団の栄養管
理を同時に実施し、その後の健康状態や病気の発症を予測し、料理の製造コストと治療費のデータベースとを比較し、費用対効果を表す医療経済効果をシミュレーションできるように構成したことを特徴とする、請求項8記載のバーチャル装置。
【請求項10】
上記請求項1乃至9の何れかに記載の情報処理をインターネット等の通信回線を介して利用する事ができるように構成したことを特徴とする、携帯型の情報処理端末。
【請求項11】
上記請求項1乃至10の何れかに記載の情報処理を行う場合に使用される記録メディアであって、少なくとも1日当たり又は1食当たりのカロリー数ならびに各種栄養成分の摂取基準値を示すデータが格納されていることを特徴とする、記録メディア。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−52459(P2008−52459A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−227232(P2006−227232)
【出願日】平成18年8月23日(2006.8.23)
【出願人】(501176303)日環科学株式会社 (10)
【出願人】(000161998)京葉瓦斯株式会社 (46)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月23日(2006.8.23)
【出願人】(501176303)日環科学株式会社 (10)
【出願人】(000161998)京葉瓦斯株式会社 (46)
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